JP7065743B2 - X線検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線検査装置に関する。
X線検査装置は、検査空間内に搬入した被検査物にX線を照射し、X線検出器から出力される濃度データに基づいたX線画像を処理して被検査物の検査を行う。検査空間内や検査空間の搬入開口には、X線が外部に漏洩することを防止するための遮蔽カーテンが備えられている。遮蔽カーテンは、鉛を含有する樹脂シートなどからなり、被検査物が包装されたものの場合には好適に用いられるが、被検査物が生肉などのような剥き出しの食品の場合には鉛成分が付着する可能性があることから用いられていない。このような事情から、被検査物が剥き出しの食品等となるX線検査装置では、鉛入りのX線遮蔽カーテンに代えて、ステンレスなどの金属板を、可撓性を有する複数の短冊状に加工した遮蔽カーテンが用いられている。
特開2012-159355号公報 特開2010-127699号公報
しかしながら、ステンレス製の遮蔽カーテンであっても被検査物の種類、例えばケーキなどの柔らかい食品によっては遮蔽カーテンが触れることにより、変形や破損を生じさせる場合がある。また、ステンレス製の遮蔽カーテンであっても軽量な被検査物の場合、遮蔽カーテンを押し退けて検査空間内に入ろうとすると、遮蔽カーテンから受ける反力で引っ掛かりや転倒、姿勢変化などが生じ、検査に支障が発生する。また、ステンレス製の遮蔽カーテンであっても未包装の食品、例えばブロック肉等では、その一部が遮蔽カーテンに付着し、次の被検査物に再付着する場合がある。このような事態は、食品衛生上好ましくないばかりか、検査の信頼性も低下させる虞がある。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、その目的は、被検査物を遮蔽カーテンに触れさせずに、変形や破損、引っ掛かり等を生じさせることなく、衛生的に、しかも、信頼性の高い検査を可能とすることができるX線検査装置を提供することにある。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明の請求項1記載のX線検査装置1は、搬送手段5によって検査空間3内に搬入した被検査物WにX線を照射するX線発生器と、前記被検査物Wを透過するX線を検出して透過量に応じた濃度データを出力するX線検出器と、前記X線発生器が照射するX線が前記検査空間3の外部に漏洩することを防止する遮蔽カーテン8と、を備え、前記X線検出器から出力される濃度データに基づいたX線画像を処理して前記被検査物の検査を行うX線検査装置において、
前記被検査物を覆って前記遮蔽カーテンを押し退ける押し退け部材9と前記被検査物Wとが一緒に前記検査空間3に搬入されて得られる検査X線画像に対し、前記押し退け部材9に対応する該検査X線画像の縁部を検査対象領域外としてマスク設定して検査を行う画像処理部を備え
前記押し退け部材9は、前記被検査物Wに対して上方から被せるための開放面を有していることを特徴とする。
このX線検査装置1では、搬送面Sに、被検査物Wとともに、この被検査物Wに上から被せるように押し退け部材9が載置され搬送される。押し退け部材9は、被検査物Wを覆うことで被検査物Wの代わりに遮蔽カーテン8の所定枚数の短冊片16を押し退ける。押し退け部材9は、ステンレス製の遮蔽カーテン8や鉛入りの遮蔽カーテン8に対して、押し戻されることのない最大摩擦力を有する。押し退け部材9は、この最大摩擦力が得られる例えば十分な質量を有して形成される。また、この押し退け部材9は、被検査物Wを覆うことで、押し退け開始から押し退け途中、押し退け終了までの一連の過程において、短冊片16が被検査物Wに接触することを防止できる。これにより、X線検査装置1は、食品衛生上、遮蔽カーテン8と接触させたくない未包装のブロック肉等の被検査物Wを安全に検査することができる。また、X線検査装置1は、遮蔽カーテン8との接触で破損しやすいケーキ等の被検査物Wも安全に検査することができる。さらに、押し退け部材9は、被検査物Wを覆うので、短冊片16に被検査物Wの一部分が付着しない。従って、前の被検査物Wの一部分が短冊片16に付着して、後の被検査物Wに再付着することがない。押し退け部材9を回収し、繰り返し使用することができる。押し退け部材9により遮蔽カーテン8を通過して検査空間3に進入した被検査物Wは、X線発生器によりX線が照射される。X線の照射された被検査物Wと押し退け部材9とは、透過したX線の透過量に応じた濃度データがX線検出器により検出される。このとき、X線検査装置1は、画像処理部が、押し退け部材9に対応する検査X線画像の縁部を検査対象領域外としてマスク設定して検査を行う。これにより、X線検査装置1は、押し退け部材9が異物として検出されてしまうことがない。
本発明の請求項2記載のX線検査装置は、請求項1に記載のX線検査装置であって、前記押し退け部材9は、前記被検査物の上方を覆う天板12がX線を透過しやすい部材よりなり、前記被検査物Wの側面部分となる枠部10が形成され、前記開放面を下に向けて前記搬送手段の搬送面に載置されていることを特徴とする。
このX線検査装置では、押し退け部材9が、有底筒状に形成される。有底筒状の押し退け部材9は、底を上方に、下側が開口する箱状であり、天板12が、X線を透過しやすい部材となる。天板12は、X線を透過しやすい部材となることにより、X線の減衰率が低く抑制され、X線の照射による検査をほぼ影響無く行うことが可能となる。一方、押し退け部材9の天板12を除く側面部分となる枠部10は、質量の大きい材質により形成される。この枠部10は、X線の減衰率を考慮する必要がない。これにより、押し退け部材9は、上方からのX線の減衰を抑制しながら、被検査物Wを覆え、しかも、被検査物Wの代わりに遮蔽カーテン8を押し退けることができるようになる。
本発明の請求項3記載のX線検査装置は、請求項1または2記載のX線検査装置であって、前記押し退け部材9には、前記被検査物Wと前記押し退け部材9の内側面9aとの間に所定距離の隙間14を形成するための位置決め部材13が備えられることを特徴とする。
このX線検査装置1では、押し退け部材9が位置決め部材13を有する。位置決め部材13は、押し退け部材9の内側面9aに設けられ、押し退け部材内側面9aと被検査物Wとの間に、所定距離の隙間14を形成する。X線検査装置1は、位置決め部材13が設けられていることにより、押し退け部材内側面9aが所定距離を有して被検査物Wから離間する。これにより、押し退け部材9に応じたマスク領域15を設定する際のマスク領域設定精度を緩和することができる。
本発明に係る請求項1記載のX線検査装置によれば、被検査物を押し退け部材で上から被せるように覆うことで、被検査物を遮蔽カーテンに触れさせずに、変形や破損、引っ掛かり等を生じさせることなく、衛生的に、しかも、押し退け部材をマスク処理することで、被検査物のみを検査対象とすることができ、信頼性の高い検査を可能とすることができる。
本発明に係る請求項2記載のX線検査装置によれば、被検査物の上方を覆う天板をX線を透過しやすい部材よりなる箱構造とした押し退け部材とされることで、上下方向からX線を照射する検査を行うことができるとともに、被検査物の上方に遮蔽カーテンが接することを防止できる。また、被検査物の側面部分となる枠部が形成され、前記開放面を下に向けて前記搬送手段の搬送面に載置されていることで、十分な質量を有する素材で構成することができ、最大摩擦力を得ることができ、このことからも、遮蔽カーテンを押し退けることができる。
本発明に係る請求項3記載のX線検査装置によれば、被検査物が押し退け部材に接近、或いは接触してしまい、被検査物の一部が押し退け部材と一緒にマスクされてしまうことを確実に防止できる。
実施の形態に係るX線検査装置の外観を搬送方向上流側の斜め上方より見た斜視図である。 搬送時において搬送面上の被検査物を覆った押し退け部材を表す平面図である。 (a)は遮蔽カーテンに到達する前の被検査物及び押し退け部材の側面図、(b)は遮蔽カーテンを通過途中の被検査物及び押し退け部材の側面図である。 被検査物の周囲に設定されるマスク領域を表す模式図である。 (a)は搬送面上の被検査物を覆って置かれた変形例に係るドーム状の押し退け部材の側断面図、(b)は(a)の遮蔽カーテンを省略した平面図である。 変形例に係る押し退け部材での被検査物の周囲に設定されるマスク領域を表す模式図である。 天板が取り外し可能な蓋体で形成された変形例に係る押し退け部材の分解斜視図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。
図1は実施の形態に係るX線検査装置1の外観を搬送方向上流側の斜め上方より見た斜視図である。
本実施形態に係るX線検査装置1は、装置本体として筐体2を備えている。筐体2は、装置の各部が取り付けられるフレームであるとともに、外部へのX線の漏洩が防止された遮蔽空間である検査空間3を区画する構造体でもある。また、この筐体2には、内部の検査空間3に被検査物Wを搬入する搬入口4と、内部の検査空間3から被検査物Wを搬出する搬出口(不図示)とが設けられており、搬入口4及び搬出口は連通している。
筐体2の内部には、搬入口4と、検査空間3と、搬出口との間で被検査物Wを搬送する搬送手段としてコンベア5が配置されている。
X線検査装置1のコンベア5は、図1の左手前側から右手奥側に被検査物Wを搬送する。その搬送方向の上流側に当たるX線検査装置1の一方の隣部には、図1中に矢印A1で搬送方向を示すように、X線検査装置1のコンベア5に被検査物Wを搬入する搬送手段としての搬入コンベア6を具備している。この搬入コンベア6は、被検査物Wの製造ライン等に連続しており、製造された製品を被検査物WとしてX線検査装置1に搬入する。
また、コンベア5の搬送方向の下流側に当たるX線検査装置1の他方の隣部には、図1中に矢印A2で搬送方向を示すように、X線検査装置1のコンベア5から被検査物Wを搬出する搬送手段としての搬出コンベア7を具備している。この搬出コンベア7は、検査後の被検査物Wの処理ライン等に連続しており、この処理ライン等では検査済みの被検査物Wを検査結果に応じて振り分け、対応する後工程に搬送する。なお、この実施の形態では、被検査物Wは、搬入コンベア6の幅方向の中央に位置決めされ、所定間隔でX線検査装置1に搬入されることになっている。
図示を省略するが、図1に示す筐体2の内部には、検査空間3の上方にX線発生器が下向きに配置されている。X線発生器は、搬入コンベア6、コンベア5によって検査空間3内に搬入した被検査物WにX線を照射する。
また、図示を省略するが、図1に示す筐体2の内部には、検査空間3の下方であってコンベア5が搬送する被検査物Wより下方の位置に、X線検出器が配置されている。X線検出器は、被検査物Wを透過するX線を検出して透過量に応じた濃度データを出力する。X線検査装置1は、X線検出器から出力される濃度データによる検出結果に基づき、制御部(不図示)が判定を行う。すなわち、制御部は、被検査物Wに異物が含まれるか否かといった異常の有無を判定する。
筐体2の内部の検査空間3は、搬入口4と搬出口の2つの開口によって被検査物Wの搬送方向の前後で外部に開放されている。これら2つの開口には、X線を遮蔽する遮蔽カーテン8がそれぞれ設けられている。遮蔽カーテン8は、X線発生器により照射されるX線が検査空間3の外部に漏洩することを防止する。X線検査装置1は、検査空間3から搬入口4及び搬出口を通して外部に漏洩するX線が、遮蔽カーテン8により可及的に減少せしめられる。すなわち、X線検査装置1は、外部に対する必要な遮蔽性能を備えている。なお、図1では、搬入口4側の遮蔽カーテン8のみが表され、搬出口側の遮蔽カーテン8は図示されていない。
図2は搬送時において搬送面上の被検査物Wを覆った押し退け部材9を表す平面図である。
X線検査装置1では、被検査物Wの代わりに遮蔽カーテン8を押し退ける押し退け部材9が、上方から押し退け部材9の押し退ける部位を下流側にして投入され、搬入口の手前で被検査物Wと合体するようになっている。詳細な機構の説明は省略するが、例えば、X線検査装置1の前段に設置されたコンベアの位置にて作業者等の人の手により投入して合体させ、X線検査装置1の後段に設置されたコンベアの位置にて作業者等の人の手により回収する。そして、押し退け部材9は、被検査物Wの搬送面S上における移動防止部材としての役割を有する。押し退け部材9は、被検査物Wとともに検査空間3へ搬入され、搬出される。押し退け部材9は、被検査物Wに応じた形状のものを複数揃えることができる。また、押し退け部材9は、繰り返し使用することができる。なお、押し退け部材9は、ロボットアーム等を用い、被検査物Wと合体や回収をするようにしてもよい。
押し退け部材9は、被検査物Wを覆って遮蔽カーテン8を押し退ける。押し退け部材9は、有底筒状の箱構造とすることができる。図例では、押し退け部材9が四角の箱体で形成される。押し退け部材9は、ステンレス製の遮蔽カーテンや鉛入りの遮蔽カーテンに対して、押し戻されることのない最大摩擦力を有する。ステンレス製の遮蔽カーテンは、鉛入りの遮蔽カーテンよりも短冊片の質量が小さい。従って、押し退け部材9は、鉛入りの遮蔽カーテンによって押し戻されることがなければ、ステンレス製の遮蔽カーテンによっても押し戻されることがない。この実施の形態では、遮蔽カーテンがステンレス製の遮蔽カーテン8となる。
押し退け部材9は、この最大摩擦力が得られる例えば十分な質量を有して形成される。このため、押し退け部材9は、四方の側面となる枠部10を例えばステンレス板11で形成することができる。
一方、押し退け部材9は、天板12がX線を透過しやすい部材からなり、例えばアクリル樹脂などの樹脂素材からなる。有底筒状の押し退け部材9は、開放側が下に向けられることで、箱としての底面が天板12となる。つまり、押し退け部材9となる箱体は、枠部10がステンレス製の板材(ステンレス板11)、天板12が樹脂板等からなる。枠部10は、平面視の外形が例えば正方形で形成される。天板12は、この枠部10と同一の正方形で形成され、枠部10における四辺の上端縁に接合される。この枠部10と天板12との接合は、嵌め込みや溶着、或いは接着剤により行うことができる。なお、上記天板12の素材としては、X線を透過しやすい部材であれば樹脂素材以外でも良く、その素材としては、例えばアルミ等を選択することも可能であり、検査対象の内容、すなわち被検査物Wに含まれる異物に応じた素材を選択し構成することができる。
押し退け部材9は、位置決め部材13を有する。位置決め部材13は、押し退け部材9の内側面9a、本実施形態では各ステンレス板11の下縁中央位置にそれぞれ固定される。位置決め部材13は、押し退け部材9の内側に配置される被検査物Wと内側面9aとの間に所定距離の隙間14を形成する。すなわち、位置決め部材13は、被検査物Wとの距離をおくため、ステンレス板11と被検査物Wとが触れないように設けられる。位置決め部材13は、例えば樹脂製のブロック状により形成することができる。位置決め部材13は、樹脂であることでX線の影になりにくい。
なお、位置決め部材13は、押し退け部材9に対して被検査物Wが十分に小さい場合は、省略することも可能となる。つまり、位置決め部材13は、押し退け部材9に対して着脱自在な構成としてもよい。
X線検査装置1は、被検査物Wに対し、X線画像における押し退け部材9の枠部10に対応する箇所である縁部を検査対象領域外としてマスク設定して検査を行う画像処理部(不図示)を備える。画像処理部は、上記異物混入による不良品判定処理時に、被検査物Wを囲った押し退け部材9を異物として誤認識しないよう画像処理により判断する。不良検出部(不図示)は、押し退け部材9を異物として検出しない。この不良検出部は、画像処理部における画像処理に関する機能の一つである。
図示を省略するが、不良検出部は、マスク領域設定部、被検査物抽出部、不良判断部を有する。マスク領域設定部には、被検査物WのX線透過画像上における押し退け部材9の座標軸位置に所定の範囲を有するマスク領域15(図4参照)を設定する。
マスク領域15は、被検査物Wを基準としてこの被検査物Wの所定の座標軸位置上に所定の範囲を有して設定される。被検査物Wは、搬送時に先端が位置検出器(不図示)を遮った開始トリガの信号入力時期を基準位置として画像展開される。マスク領域15についても、この被検査物WのX線透過画像の基準位置を基準としており、開始トリガの信号入力に同期して設定された座標軸位置上にそれぞれ所定範囲を有して設定される。
被検査物抽出部は、被検査物W内部の異物判定用としてマスク領域15を除く被検査物WのX線透過画像を抽出画像として抽出する。検査対象外である押し退け部材9は、マスク領域15に位置しており、この抽出画像に押し退け部材9は含まれない。これにより抽出画像におけるX線透過量に基づく上記処理により、被検査物Wの内部のみの異物検出が行われる。
また、上述したマスク領域15の設定については、マスク領域15をX線画像の濃度から設定するようにしてもよい。例えば、X線検出器が検出したX線の検出量を濃淡として出力される濃度データに基づいたX線画像では、被検査物Wと押し退け部材9の部分は、押し退け部材9の周囲となる背景部分より高い濃度の濃い画像となり、さらに、被検査物Wよりもその外側に位置することとなる押し退け部材9の枠部10のほうが高い濃度の画像となる。これらの濃度の違いから、背景部分を除いた検査X線画像を抽出し、かつ、この検査X線画像から押し退け部材9に対応する検査X線画像の縁部を求め、この縁部をマスク領域15として設定する。
次に、上記した構成の作用を説明する。
本実施形態に係るX線検査装置1では、搬送手段であるコンベア5,6によって被検査物Wが検査空間3内に搬入される。検査空間3は、筐体2によりX線の漏洩が防止される。筐体2には、被検査物Wを搬入する搬入口4と、被検査物Wを搬出する搬出口とが設けられる。搬入口4及び搬出口には、外にX線が漏洩することを防止するための遮蔽カーテン8が取り付けられている。
遮蔽カーテン8は、ステンレスからなる複数の短冊片16を有して形成される。なお、遮蔽カーテン8は、鉛等の遮蔽物質を練り込んだゴムからなる複数の短冊片を有して形成されてもよい。複数の短冊片16は、一方の短辺部が、搬入口4及び搬出口の上縁に、直線状に固定される。それぞれの短冊片16は、他方の短辺部が搬送手段の搬送面Sに近接して垂下する。複数の短冊片16は、隣接する短冊片16との間が、X線の漏洩を十分に抑制できる距離のスリットを介して搬送面Sの幅方向に面状となって並ぶ。従って、複数の短冊片16は、被検査物Wの幅方向に応じた所定枚数のものが、搬送される被検査物Wに押し退けられる。
図3(a)は遮蔽カーテン8に到達する前の被検査物W及び押し退け部材9の側面図、(b)は遮蔽カーテン8を通過途中の被検査物W及び押し退け部材9の側面図である。
押し退けられる短冊片16は、重力の作用により図3(a)に示す垂下した状態から、搬送される被検査物Wに押圧されることにより、撓められて押し退けられる。押し退け部材9が使用されない場合では、被検査物Wは、最大摩擦力が押し退け力よりも大きいと、遮蔽カーテン8を押し退けることができる。
一方、軽量な被検査物Wは、最大摩擦力が押し退け力よりも小さいと、遮蔽カーテン8から受ける反力により押し戻される。このため、必要な押し退け力を生じさせることのできない軽量な被検査物Wは、引っ掛かりや転倒、姿勢変化が生じる。
なお、本明細書において、「軽量な被検査物」とは、遮蔽カーテン8に、必要な押し退け力を生じさせることのできない被検査物Wを言う。また、「引っ掛かり」とは、短冊片16に当たった被検査物Wが押し戻され、被検査物Wの一部分が相対的に移動する搬送面Sに摺接する状態、或いは押し戻しによって搬送面Sから浮き上がってしまうよう状態を言う。
そこで、X線検査装置1は、搬送面Sに、被検査物Wとともに図3(a)に示す押し退け部材9が載置される。押し退け部材9は、図3(b)に示すように、被検査物Wの代わりに遮蔽カーテン8の所定枚数の短冊片16を押し退ける。押し退け部材9は、ステンレス製の遮蔽カーテン8や鉛入りの遮蔽カーテン8に対して、押し戻されることのない最大摩擦力を有する。押し退け部材9は、この最大摩擦力が得られる例えば十分な質量を有して形成される。
押し退け部材9は、被検査物Wを覆う。ここで、「覆う」とは、遮蔽カーテン8の短冊片16が押し退け部材9の内方に侵入して被検査物Wに接触しない程度に被検査物Wを包囲していることを言う。従って、押し退け部材9は、面材(板材)は元より、短冊片16の侵入が不能な格子部材や網状部材により形成することもできる。
押し退け部材9は、被検査物Wを覆うことで、押し退け開始から押し退け途中、押し退け終了までの一連の過程において、短冊片16が被検査物Wに接触することを防止できる。
これにより、X線検査装置1は、食品衛生上、遮蔽カーテン8と接触させたくない未包装のブロック肉等の被検査物Wを安全に検査することができる。また、X線検査装置1は、遮蔽カーテン8との接触で破損しやすい柔らかな素材、例えばケーキ等の被検査物Wも安全に検査することができる。
さらに、押し退け部材9は、被検査物Wを覆うので、短冊片16に被検査物Wの一部分が付着しない。このため、前の被検査物Wの一部分が短冊片16に付着し、後の被検査物Wに再付着することがない。これにより、X線検査装置1は、誤検出を低減し、検査信頼性の低下を抑制できる。
図4は被検査物Wの周囲に設定されるマスク領域15を表す模式図である。
押し退け部材9により遮蔽カーテン8を通過して検査空間3に進入した被検査物Wは、X線発生器によりX線が照射される。X線の照射された被検査物Wは、透過したX線の透過量に応じた濃度データがX線検出器により検出される。X線検査装置1では、この濃度データに基づいたX線画像を処理して被検査物Wの検査を行う。
このとき、X線検査装置1は、画像処理部が、押し退け部材9の枠部10に対応する箇所である縁部を検査対象領域外としてマスク設定して検査を行う。画像処理部は、押し退け部材9に応じた座標軸位置に所定範囲のマスク領域15を設定し、このマスク領域15で検出された押し退け部材9を異物として認識しないようにする。これにより、X線検査装置1は、押し退け部材9が異物として検出されてしまい、誤判定や、その後の作動不良、装置を稼働できなくなる異物検出状態への移行が回避される。
検査の終了した軽量な被検査物Wや柔軟な被検査物Wは、押し退け部材9が搬出口側の遮蔽カーテン8を押し退けることにより、搬出口を安定して通過し、検査が完了する。
そして、このX線検査装置1では、押し退け部材9が、有底筒状に形成される。筒の形状は、角筒、円筒の何れであってもよい。有底筒状の押し退け部材9は、天板12が、樹脂素材などのX線を透過しやすい部材となる。天板12とは、有底筒状の底板である。つまり、有底筒状の押し退け部材9は、底板が天板12となるように、開放側を下向きに被検査物Wに上から被せるように搬送面Sに置かれる。
押し退け部材9は、天板12が、被検査物Wの上部から十分に離間する高さを有し、天板12が被検査物Wに接触することはない。天板12は、樹脂素材などのX線を透過しやすい部材となることにより、X線の減衰率が低く抑制され、X線の照射による検査を影響無く行うことが可能となる。一方、押し退け部材9の天板12を除く枠部10は、質量の大きい材質により形成される。この枠部10は、X線の減衰率を考慮する必要がない。枠部10の材質としては例えばステンレス板11を好適に用いることができる。これにより、押し退け部材9は、上方からのX線の減衰を抑制しながら、被検査物Wを覆うことができ、しかも、被検査物Wの代わりに遮蔽カーテン8を押し退けることができるようになる。その結果、上下方向からX線を照射する検査を行うことができるとともに、被検査物Wの上方に遮蔽カーテン8が接することを防止できる。
また、このX線検査装置1では、押し退け部材9が位置決め部材13を有する。位置決め部材13は、押し退け部材9の内側面9aに設けられ、この内側面9aと被検査物Wとの間に、所定距離の隙間14を形成する。押し退け部材9が例えば四角枠の場合には、各内側面9aに一つずつの合計4つの位置決め部材13が設けられる。内側面9aは、被検査物Wと平面視で相似形であれば、各内側面9aと被検査物Wとの隙間14は、等間隔になる。なお、押し退け部材9と被検査物Wとは、相似形でなくてもよい。この場合、各位置決め部材13は、異なる形状として設定してもよい。
X線検査装置1は、位置決め部材13が設けられていることにより、押し退け部材9の内側面9aが所定距離を有して被検査物Wから離間する。これにより、位置決め部材13を備える押し退け部材9によれば、内側面9aから離れて被検査物Wが配置されることになり、マスク処理の際に被検査物Wもマスクで画像処理されることがない。また、マスクすべき押し退け部材9から離れて被検査物Wが位置して搬送されるので、被検査物Wのみを確実に検査できる。さらに、隙間14が確保されることにより、押し退け部材9に応じたマスク領域15を設定する際のマスク領域設定精度を緩和することができる。
その結果、位置決め部材13を備える押し退け部材9によれば、被検査物Wが押し退け部材9に接近、或いは接触してしまい、被検査物Wの一部が押し退け部材9と一緒にマスクされてしまうことを確実に防止できる。
次に、上記した構成の変形例を説明する。
図5(a)は搬送面上の被検査物Wを覆って置かれた変形例に係るドーム状の押し退け部材9Aの側断面図、(b)は(a)の遮蔽カーテン8を省略した平面図である。
押し退け部材9Aは、半球形状、所謂ドーム型に形成してもよい。この場合、押し退け部材9Aは、樹脂材により一体成形することができる。樹脂製の押し退け部材9Aは、質量を大きくするため、搬送面Sに触れるリング状の下縁部分に、ステンレスリング等を固定してもよい。位置決め部材13は、内面の複数箇所、例えば搬送方向に向かって前後左右に設けることができる。位置決め部材13は、上記と同様に樹脂製とすることができる。
この押し退け部材9Aによれば、被検査物Wが曲面で覆われるので、遮蔽カーテン8をスムーズに押し退けて通過することができる。また、押し退け部材9Aは、遮蔽カーテン8に接する角部分がない形状となるので、遮蔽カーテン8への損傷を抑制し、遮蔽カーテン8の寿命を長くすることができる。
図6は変形例に係る押し退け部材9Aでの被検査物Wの周囲に設定されるマスク領域15を表す模式図である。
X線検査装置1は、上記と同様に、押し退け部材9Aに対応する箇所である縁部を検査対象領域外としてマスク設定して検査を行う。マスク領域15は、被検査物Wを基準としてリング状の範囲を有して設定される。
異物と見なされる押し退け部材9Aは、マスク領域15に位置しており、この抽出画像に押し退け部材9Aは含まれない。これにより抽出画像におけるX線透過量に基づく上記処理により、被検査物Wの内部のみの異物検出が行われる。
図7は天板が取り外し可能な蓋体17で形成された変形例に係る押し退け部材9Bの分解斜視図である。
押し退け部材9Bは、上記した天板12が取り外し可能な蓋体17であってもよい。蓋体17は、例えば上記の天板12に相当する蓋本体18の四辺に、ステンレス板11の外面に被さる枠状或いは額縁状の縁部19を設けて形成できる。押し退け部材9Bは、枠部10を搬送面Sに配置し、その後、蓋体17を取り付けるなどして使用することができる。
この押し退け部材9Bによれば、内部に配置される被検査物Wを直接視認することができ、その後に、蓋体17で覆うことができる。
なお、押し退け部材9Bは、底壁(不図示)が設けられていてもよい。底壁が設けられた押し退け部材9Bによれば、予め被検査物Wを内側へ入れた枠部10に蓋体17を被せ、複数の被検査物W入り押し退け部材9Bを用意しておくことができる。これにより、X線検査装置1は、搬送手段5の被検査物Wの載置の都度、押し退け部材9Bを被検査物Wの周囲にセットする作業が不要となり、被検査物Wの円滑な投入を可能にすることができる。
従って、実施の形態に係るX線検査装置1によれば、軽量な被検査物Wや柔軟な被検査物Wを遮蔽カーテン8に触れさせずに、変形や破損、引っ掛かり等を生じさせることなく、衛生的に、しかも、信頼性の高い検査を可能とすることができる。
1…X線検査装置
3…検査空間
5…搬送手段(コンベア)
8…遮蔽カーテン
9…押し退け部材
9a…内側面
12…天板
13…位置決め部材
14…隙間
W…被検査物

Claims (3)

  1. 搬送手段(5)によって検査空間(3)内に搬入した被検査物(W)にX線を照射するX線発生器と、前記被検査物を透過するX線を検出して透過量に応じた濃度データを出力するX線検出器と、前記X線発生器が照射するX線が前記検査空間の外部に漏洩することを防止する遮蔽カーテン(8)と、を備え、前記X線検出器から出力される濃度データに基づいたX線画像を処理して前記被検査物の検査を行うX線検査装置において、
    前記被検査物を覆って前記遮蔽カーテンを押し退ける押し退け部材(9)と前記被検査物とが一緒に前記検査空間に搬入されて得られる検査X線画像に対し、前記押し退け部材に対応する該検査X線画像の縁部を検査対象領域外としてマスク設定して検査を行う画像処理部を備え
    前記押し退け部材は、前記被検査物に対して上方から被せるための開放面を有していることを特徴とするX線検査装置。
  2. 前記押し退け部材は、前記被検査物の上方を覆う天板(12)がX線を透過しやすい部材よりなり、前記被検査物の側面部分となる枠部(10)が形成され、前記開放面を下に向けて前記搬送手段の搬送面に載置されていることを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記押し退け部材には、前記被検査物と前記押し退け部材の内側面(9a)との間に所定距離の隙間(14)を形成するための位置決め部材(13)が備えられることを特徴とする請求項1または2記載のX線検査装置。
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