JP6836205B2 - 吸気ダクト - Google Patents

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Description

本発明は、自動車用の吸気ダクトに関する。
吸気ダクトは、自動車の吸気経路の一部を構成する部材である。吸気ダクトは狭いエンジンルーム内に配設されるため、直管状ではなく、比較的複雑な形状を有する。また、一般的な吸気ダクトは、エアクリーナケースやレゾネータ等の他部材に接続される。従来の吸気ダクトのなかには、吸気ダクトの一部を当該他部材に一体に設け、当該他部材に設けられた吸気ダクトの一部と吸気ダクトの他の部分とを嵌合、係合等の方法で一体化するものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−113089号公報
特許文献1においては、吸気ダクトの一部を吸気ダクトの他の部分に対して、吸気ダクトの軸方向、つまり、吸気の流れ方向に差し込むことで一体化している。更に換言すると、特許文献1においては、吸気ダクトの一部を吸気ダクトの他の部分に対して軸方向に突き合わせ、両者を係合させて一体化している。吸気ダクトは狭いエンジンルーム内に配設されるため、このような組み付け作業は煩雑であり、当該組み付け作業をなるべく軽減できる技術が望まれている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、吸気ダクトの各部分を一体化する組み付け作業を軽減できる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の吸気ダクトは、
筒状をなし弾性材料で構成された弾性ダクト部材と、筒状をなし前記弾性ダクト部材よりも高剛性の材料で構成され前記弾性ダクト部材の軸方向の一端側に組み付けられた剛性ダクト部材と、を有し、
前記剛性ダクト部材は、筒状をなす剛性筒部と、前記剛性筒部の外周面よりも径方向外側に配置されている抑え部と、前記剛性筒部の前記外周面と前記抑え部との間に隙間を形成しつつ両者を繋ぐブリッジ部と、を有し、
前記弾性ダクト部材は、筒状をなす弾性筒部と、前記弾性筒部の前記一端部から前記軸方向に延び前記隙間に配置される差し込み部と、前記差し込み部に隣接し前記一端側に開口し前記ブリッジ部を収容する係合孔部と、前記係合孔部の周縁部の一部であり前記ブリッジ部と係合する係合周縁部と、を有し、
前記剛性ダクト部材は、前記係合周縁部よりも前記他端側に位置し、前記弾性ダクト部材と前記剛性ダクト部材との組み付け途中に前記係合周縁部に当接する径方向ガイド面を有し、
前記径方向ガイド面は、前記剛性筒部の外周側において前記一端側かつ径方向外方に向けて傾斜する、吸気ダクトである。
本発明の吸気ダクトによると、吸気ダクトの各部分を一体化する組み付け作業を軽減できる。
実施例1の吸気ダクトにおける弾性ダクト部材及び剛性ダクト部材を表す図である。 図1の要部拡大図である。 実施例1の吸気ダクトを表す図である。 実施例1の吸気ダクトにおける剛性ダクト部材を表す図である。 実施例1の吸気ダクトにおける剛性ダクト部材を表す図である。 組み付け途中における実施例1の吸気ダクトを表す図である。 実施例1の吸気ダクトの断面を表す図である。 実施例1の吸気ダクトの断面を表す図である。 本発明の吸気ダクトにおける他の例を表す図である。
本発明の吸気ダクトは、弾性ダクト部材と剛性ダクト部材とを有し、当該弾性ダクト部材と剛性ダクト部材とが互いに軸方向に組み付けられて一体化されたものである。吸気ダクトにおける軸方向の一端側部分は剛性ダクト部材で構成され、軸方向の他端側部分は弾性ダクト部材で構成される。したがって、本明細書において特に断りのない場合、一端、一端部又は一端側とは、本発明の吸気ダクトにおいて剛性ダクト部材で構成される側の端、端部又は端側を意味する。同様に、他端、他端部又は他端側とは、本発明の吸気ダクトにおいて弾性ダクト部材で構成される側の端、端部又は端側を意味する。
更に、本明細書においては、特に断りのない場合、吸気ダクトの軸方向、周方向及び径方向を、各々、単に軸方向、周方向、径方向と称する。
弾性ダクト部材及び剛性ダクト部材は、筒状をなす。ここでいう筒状とは、直筒状に限らず、湾曲した筒状であっても良いし、屈曲した筒状であっても良い。また、弾性ダクト部材及び剛性ダクト部材の内径及び外径は、各々一定であっても良いし一定でなくても良い。
本発明の吸気ダクトは、弾性ダクト部材及び剛性ダクト部材のみで構成されても良いが、他の筒状部材を有しても良い。当該他の筒状部材は、剛性ダクト部材の一端側に組み付けられても良いし、弾性ダクト部材の他端側に組み付けられても良い。本明細書においては、必要に応じて、上記した筒状部材を筒状相手部材と称する。
弾性ダクト部材は、弾性材料で構成される。弾性材料とは弾性変形可能な材料を意味する。弾性材料としては、例えば、ゴム等の一般的な吸気ダクトに使用される材料を選択し得るが、これに限定されず、例えば無機材料よりなるフィラー等の弾性変形可能でない材料を含んでも良い。この場合にも、弾性ダクト部材を構成する材料は、全体として弾性材料可能であるといえるため、弾性ダクト部材は弾性材料で構成されるといい得る。
剛性ダクト部材は、弾性ダクト部材よりも高剛性の材料で構成される。剛性ダクト部材の材料は特に限定しないが、樹脂や金属、セラミックス等、各種の材料を使用し得る。なお、剛性ダクト部材は、弾性ダクト部材に比べて高剛性であるという前提の下、多少の弾性を有しても良い。
本発明の吸気ダクトにおいて、剛性ダクト部材は、筒状をなす剛性筒部と、前記剛性筒部の外周面よりも径方向外側に配置されている抑え部と、前記剛性筒部の前記外周面と前記抑え部との間に隙間を形成しつつ両者を繋ぐブリッジ部と、を有する。また、弾性ダクト部材は、筒状をなす弾性筒部と、前記弾性筒部の前記一端側の端部から前記軸方向に延び前記隙間に配置される差し込み部と、前記差し込み部に隣接し前記一端側に開口し前記ブリッジ部を収容する係合孔部と、を有する。したがって、本発明の吸気ダクトにおいては、弾性ダクト部材の差し込み部が剛性筒部の外周面と抑え部との隙間に配置され、弾性ダクト部材の係合孔部に剛性ダクト部材のブリッジ部が収容され、かつ、弾性ダクト部材における係合孔部の周縁部がブリッジ部と係合することにより、剛性ダクト部材と弾性ダクト部材とが組み付けられ一体化される。
剛性ダクト部材と弾性ダクト部材とが組み付けられ一体化された状態を、組み付け状態と称する。また、剛性ダクト部材と弾性ダクト部材とが組み付けられている途中の状態、つまり、剛性ダクト部材と弾性ダクト部材とがまだ完全に一体化されていない状態を、組み付け途中と称する。また、係合孔部の周縁部のうちブリッジ部と係合する部分を、係合周縁部と称する。
係合周縁部は、ブリッジ部と係合する都合上、組み付け途中においてブリッジ部に当接して弾性変形する必要がある。
しかし、剛性ダクト部材と弾性ダクト部材との安定した組み付け状態を維持する必要上、係合周縁部を弾性変形させるためには比較的大きな力が必要である。そして、このことに由来して、剛性ダクト部材と弾性ダクト部材との組み付け作業が煩雑になる虞がある。
本発明の吸気ダクトにおける剛性ダクト部材は、組み付け途中に係合周縁部に当接する径方向ガイド面を有する。径方向ガイド面は、組み付け状態において、係合周縁部よりも他端側に位置する。当該径方向ガイド面は、剛性筒部の外周側において一端側かつ径方向外方に向けて傾斜するため、組み付け途中において係合周縁部を径方向外方に向けて徐々に案内する。つまり係合周縁部は、径方向ガイド面に案内されて弾性変形する。このため、本発明の吸気ダクトを製造する際に、係合周縁部を弾性変形させてブリッジ部と係合させる作業は、容易に行い得る。よって本発明の吸気ダクトによると、剛性ダクト部材と弾性ダクト部材との組み付け作業が容易になる。
本発明の吸気ダクトは、ブリッジ部と、当該ブリッジ部に対応する係合孔部、係合周縁部及び径方向ガイド面を少なくとも一組有すれば良く、複数組有しても良い。また、ブリッジ部、係合孔部、係合周縁部及び径方向ガイド面の各々を、一つずつ有しても良いし、複数有しても良い。本発明の吸気ダクトが、ブリッジ部、係合孔部、係合周縁部及び径方向ガイド面の各々を複数有する場合、ブリッジ部、係合孔部、係合周縁部及び径方向ガイド面は同数であっても良いし、そうでなくても良い。本発明の吸気ダクトは、例えば、係合孔部に収容されず係合周縁部と係合しないブリッジ部を1以上有しても良いし、組み付け途中において径方向ガイド面に案内されない係合周縁部を1以上有しても良い。
以下、具体例を挙げて本発明の吸気ダクトを説明する。
(実施例1)
図1は実施例1の吸気ダクトにおける弾性ダクト部材及び剛性ダクト部材を模式的に表す説明図である。図2は図1の要部拡大図であり、具体的には、弾性ダクト部材における軸方向の一部及び剛性ダクト部材を模式的に表す。図3は実施例1の吸気ダクトを模式的に表す説明図であり、具体的には、組み付け状態にある弾性ダクト部材及び剛性ダクト部材を更に筒状相手部材に組み付けている様子を表す。図4は実施例1の吸気ダクトにおける剛性ダクト部材を軸方向の他端側から見た様子を模式的に表す説明図である。図5は図4に示される剛性ダクト部材のうち開口部分を白く抜いた説明図である。図6は組み付け途中の実施例1の吸気ダクトを模式的に表す説明図であり、具体的には、組み付け途中におけるブリッジ部、係合周縁部、及び係合孔部を表す。図7は図3中のA−A位置における実施例1の吸気ダクトの断面を模式的に表す説明図である。図8は図3中のB−B位置における実施例1の吸気ダクトの断面を模式的に表す説明図である。図9は、他の形態の本発明の吸気ダクトの組み付け途中の様子を模式的に表す説明図であり、具体的には、組み付け途中におけるブリッジ部、係合周縁部、及び係合孔部を表す。
以下、軸方向、径方向、一端、他端、上、下とは、図1に示す軸方向、径方向、一端、他端、上、下を意味する。また、左、右とは、軸方向の一端を前、他端側を後とした場合の左、右、を意味する。
実施例1の吸気ダクトは、自動車の吸気系における吸気口とエアクリーナケースとの間の部分を構成する部材である。
図3に示すように、実施例1の吸気ダクトは、弾性ダクト部材1と、剛性ダクト部材5と、筒状相手部材9とで構成されている。筒状相手部材9の一端部は、図略のエアクリーナケースに組み付けられる。弾性ダクト部材1の他端部は、図略の吸気口に組み付けられる。
実施例1の吸気ダクトは、組み付け状態にある弾性ダクト部材1及び剛性ダクト部材5が、更に、筒状相手部材9に組み付けられてなる。
剛性ダクト部材5は、弾性ダクト部材1よりも高剛性かつ低弾性の樹脂を材料とする。図1及び図2に示すように、剛性ダクト部材5は、剛性筒部6、抑え部7、及び3つのブリッジ部8を有する。
剛性筒部6は、短筒状をなす。抑え部7は、図1〜図5に示すように、剛性筒部6の外周面6oよりも径方向外側に配置されている。より具体的には、実施例1の吸気ダクトにおける抑え部7は、剛性筒部6の上側において、剛性筒部6の外周面6oの周方向の一部を覆う。抑え部7の下面すなわち抑え部7における剛性筒部6側の面と、剛性筒部6の外周面6oとの間には隙間が形成されている。以下、この隙間を、収容隙間部5oと称する。収容隙間部5oは、図5において白抜きされた空間である。
図1〜図5に示すように、抑え部7と剛性筒部6とは、抑え部7の周方向の二端部と、当該二端部の中間部と、の3箇所において、ブリッジ部8によって繋げられている。実施例1の吸気ダクトにおいて、当該周方向の二端部とは、図1及び図2に示す左右方向の二端部を意味する。
ブリッジ部8は、剛性筒部6の外周面6oから抑え部7までの間に架け渡されている、ともいえる。必要に応じて、3つのブリッジ部8のうち抑え部7の周方向の二端部に位置するものを端ブリッジ部82と称し、当該二端部の中間部に位置するものを中央ブリッジ部81と称する。更に、必要に応じて、2つの端ブリッジ部82のうち左側に位置するものを左端ブリッジ部82lと称し、右側に位置するものを右端ブリッジ部82rと称する。中央ブリッジ部81及び端ブリッジ部82は、何れも、本発明の吸気ダクトにおけるブリッジ部8である。
中央ブリッジ部81及び2つの端ブリッジ部82における他端側の部分には、剛性筒部6の外周側において、一端側かつ上方すなわち径方向外方に向けて傾斜する傾斜面が設けられている。当該傾斜面は、他端側かつ剛性筒部6の外周面6o側から一端側かつ上方すなわち径方向外方に向けて傾斜する、ともいい得る。実施例1の吸気ダクトにおける当該傾斜面は、本発明の吸気ダクトにおける径方向ガイド面80に相当する。
図2に示すように、このうち特に中央ブリッジ部81においては、径方向ガイド面80は傾斜角度の異なる2つの領域で構成されている。当該2つの領域の一方は下側すなわち剛性筒部6側に位置する第1径方向ガイド面80fであり、他方は上側すなわち抑え部7側に位置する第2径方向ガイド面80sである。第1径方向ガイド面80fの傾斜角度は、第2径方向ガイド面80sの傾斜角度よりも小さい。
更に、図2に示すように、中央ブリッジ部81における他端側の部分には、2つの傾斜面が設けられている。実施例1の吸気ダクトにおける当該2つの傾斜面は、後述するように、本発明の吸気ダクトにおける周方向ガイド面85に相当する。
なお、既述したように、中央ブリッジ部81における他端側の部分は、剛性筒部6の外周側において一端側かつ径方向外方に向けて傾斜する径方向ガイド面80を構成している。したがって、実施例1の吸気ダクトにおいて、中央ブリッジ部81における当該他端側の面は、周方向ガイド面85でありかつ径方向ガイド面80であるといえる。
抑え部7は、略板状をなす部分である。既述したように、抑え部7の下面は剛性筒部6の外周面6oと離れている。図5に示すように、抑え部7と剛性筒部6の外周面6oとの距離は、中央ブリッジ部81に隣接する位置において最大となり、それ以外の部分では略一定である。上記したように抑え部7と剛性筒部6の外周面6oとの隙間を収容隙間部5oと称することから、収容隙間部5oの高さは、中央ブリッジ部81に隣接する位置において最大となり、それ以外の部分では略一定である、ともいい得る。
図3に示すように、抑え部7の一端側には2つのダクト係合部75が設けられている。各ダクト係合部75は、抑え部7から下方に突起する爪状をなし、周方向に離れている。ダクト係合部75は、後述する筒状相手部材9の2つの相手係合部95に各々係合する。ダクト係合部75と相手係合部95とが係合することで、組み付け状態にある弾性ダクト部材1及び剛性ダクト部材5と、筒状相手部材9と、が組み付けられる。
図1に示すように、弾性ダクト部材1は、弾性筒部2、第1接続部3及び第2接続部4で構成されている。弾性筒部2はゴム製であり湾曲筒状をなす。第1接続部3は、短筒状をなし、弾性筒部2の一端側に設けられている。第2接続部4は、短筒状をなし、弾性筒部2の他端側に設けられている。第1接続部3、弾性筒部2及び第2接続部4は、各々同軸的に配列され一体に形成されている。第1接続部3は、弾性筒部2の一端部から軸方向に延びるともいえる。また、第2接続部4は、弾性筒部2の他端部から軸方向に延びるともいえる。
第1接続部3には、後述するように、剛性ダクト部材5が組み付けられる。第2接続部4には図略の吸気口が組み付けられる。吸気口は、自動車の吸気系における上流側の端部を構成する筒状の部材である。本明細書では詳説しないが、第2接続部4は吸気口に外装され、図略の締結バンドにより締結されても良い。若しくは、第2接続部4と吸気口との一方をスプール形状とし他方を当該スプール形状の一方に外装しても良い。この場合には、締結バンドが不要となる。
第1接続部3には、差し込み部35、係合孔部30及び係合周縁部33が設けられている。
第1接続部3には、当該第1接続部3を厚さ方向に貫通する3つの孔が形成されている。実施例1の吸気ダクトにおける当該3つの孔は、各々、本発明の吸気ダクトにおける係合孔部30に相当する。3つの係合孔部30のうち中央に位置するものを中央係合孔部31と称し、残りの2つの係合孔部30を端係合孔部32と称する。中央係合孔部31は中央ブリッジ部81と係合し、端係合孔部32は端ブリッジ部82と係合する。以下、必要に応じて、2つの端係合孔部32のうち左端ブリッジ部82lと係合するものを左端係合孔部32lと称し、右端ブリッジ部82rと係合するものを右端係合孔部32rと称する。左端係合孔部32lについては図略した。2つの端係合孔部32は、各々、中央係合孔部31に対して周方向に離れている。各係合孔部30は、左側から右側に向けて、左端係合孔部32l−中央係合孔部31−右端係合孔部32rの順に配列している。参考までに3つのブリッジ部8については左端ブリッジ部82l−中央ブリッジ部81−右端ブリッジ部82rの順に配列している。
中央係合孔部31は、中央ブリッジ部81の外形に対応する形状の中央ブリッジ収容部31aと、当該中央ブリッジ収容部31aに連絡する狭幅の中央スリット孔部31sと、で構成されている。中央スリット孔部31sは、一端側に開口し、軸方向に延びて、中央ブリッジ収容部31aにおける周方向の略中央部に連絡する。中央スリット孔部31sの幅は中央ブリッジ部81の幅よりも狭い。なお、ここでいう幅とは、吸気ダクトの周方向における各部分の長さ、図2に示す左右方向の長さと概略同じである。
2つの端係合孔部32は、各々、端ブリッジ部82の外形に対応する形状の端ブリッジ収容部32aと、当該端ブリッジ収容部32aに連絡する狭幅の端スリット孔部32sと、で構成されている。端スリット孔部32sは、中央スリット孔部31sと同様に、一端側に開口し、軸方向に延びる。右端係合孔部32rにおいて、端スリット孔部32sは端ブリッジ収容部32aの左端部に連絡し、図略の左端係合孔部32lにおいて、端スリット孔部32sは端ブリッジ収容部32aの右端部に連絡する。換言すると、端スリット孔部32sは、端ブリッジ収容部32aにおける周方向の端部、より具体的には、端ブリッジ収容部32aにおける中央係合孔部31側の端部に連絡する、ともいえる。
実施例1の吸気ダクトは、3つの係合周縁部33を有する。3つの係合周縁部33のうちの1つは中央係合孔部31の周縁部であり、残りの2つは各々対応する端係合孔部32の周縁部である。
図2及び図6に示すように、中央係合孔部31の中央スリット孔部31sは、中央ブリッジ収容部31aにおける周方向の略中央部に連絡する。図6に示すように、中央スリット孔部31sは中央ブリッジ収容部31aよりも狭幅であるため、中央ブリッジ収容部31aよりも更に一端側、かつ、中央スリット孔部31sにおける周方向の隣には、略短冊状の部分が2つ形成される。この2つの短冊状の部分を周縁小部34と称する。2つの周縁小部34によって、中央係合孔部31の周縁に位置する係合周縁部33が構成される。
2つの周縁小部34は、中央スリット孔部31sを挟んで周方向に略対称であり、各々周方向に延びる。また当該2つの周縁小部34の各々において、中央スリット孔部31sに隣接する側の端部は自由端feであり、逆側の端部は固定端ceである。当該2つの周縁小部34のうち左側に位置するものを左周縁小部34lと称し、右側に位置するものを右周縁小部34rと称する。
左周縁小部34lは、固定端ce側つまり左側において、第1接続部3の他の部分に連続する。右周縁小部34rは、固定端ce側つまり右側において、第1接続部3の他の部分に連続する。したがって、左周縁小部34l及び右周縁小部34rで構成され、中央係合孔部31の周縁に位置する係合周縁部33は、左右に観音開き状に開閉し得る。
図2に示すように、右端係合孔部32rの端スリット孔部32sは、端ブリッジ収容部32aにおける中央係合孔部31側の端部に連絡する。端スリット孔部32sは端ブリッジ収容部32aよりも狭幅であるため、右端係合孔部32rの端ブリッジ収容部32aよりも更に一端側、かつ、端スリット孔部32sにおける周方向の隣には、略短冊状の1つの係合周縁部33が形成される。当該1つの係合周縁部33は周方向に延び、また、当該1つの係合周縁部33において、端スリット孔部32sに隣接する側の端部は自由端feであり、逆側の端部は固定端ceである。この係合周縁部33は、固定端ce側つまり右下側において、第1接続部3の他の部分に連続する。
同様に、図略の左端係合孔部32lの端スリット孔部32sは、端ブリッジ収容部32aにおける中央係合孔部31側の端部に連絡する。端スリット孔部32sは端ブリッジ収容部32aよりも狭幅であるため、左端係合孔部32lの端ブリッジ収容部32aよりも一端側、かつ、端スリット孔部32sにおける周方向の隣には、略短冊状の1つの係合周縁部33が形成される。当該1つの係合周縁部33は周方向に延び、また、当該1つの係合周縁部33において、端スリット孔部32sに隣接する側の端部は自由端feであり、逆側の端部は固定端ceである。この係合周縁部33は、固定端ce側つまり左下側において、第1接続部3の他の部分に連続する。
したがって、図略の左端係合孔部32lの周縁に形成される係合周縁部33と、右端係合孔部32rの周縁に形成される係合周縁部33とは、周方向において対称であるか、又は、左右対称であるといえる。
実施例1の吸気ダクトは、2つの差し込み部35を有する。一方の部分差し込み部35を左差し込み部35lと称し、他方の差し込み部35を右差し込み部35rと称する。左差し込み部35lと右差し込み部35rとは周方向に配列している。左差し込み部35lは、第1接続部3における一端側の部分であり、かつ、左端係合孔部32l(図略)と中央係合孔部31との間の部分で構成されている。左差し込み部35lは、左端係合孔部32l及び中央係合孔部31に隣接するといえる。
右差し込み部35rは、第1接続部3における一端側の部分であり、かつ、中央係合孔部31と右端係合孔部32rとの間の部分で構成されている。右差し込み部35rは、中央係合孔部31及び右端係合孔部32rに隣接するといえる。
また、上記した各係合孔部30は、左差し込み部35l及び/又は右差し込み部35rと隣接するともいえる。
左端係合孔部32lの周縁に位置する係合周縁部33、及び、右端係合孔部32rの周縁に位置する係合周縁部33は、左差し込み部35l及び右差し込み部35rの何れにも含まれないが、左周縁小部34lは左差し込み部35lの一部を構成し、右周縁小部34rは右差し込み部35rの一部を構成する。既述したように、第1接続部3は弾性筒部2の一端部から軸方向に延びるため、当該第1接続部3の一部で構成される右差し込み部35r及び左差し込み部35lもまた、弾性筒部2の一端部から軸方向に延びるといえる。
筒状相手部材9は、筒状をなす部材であり、弾性ダクト部材1よりも剛性の高い材料で構成されている。図3に示すように、筒状相手部材9の他端側には2つの相手係合部95が設けられている。各相手係合部95は、上方に開口し、対応するダクト係合部75の爪と係合し得る枠状をなす。2つの相手係合部95は周方向に離れている。
以下、実施例1の吸気ダクトにおける弾性ダクト部材1と剛性ダクト部材5との組み付け作業について説明する。
弾性ダクト部材1と剛性ダクト部材5とを組み付けるためには、先ず、図2に示すように弾性ダクト部材1と剛性ダクト部材5とを互いに軸方向に近づける。すると、第1接続部3における一端側の部分は、剛性筒部6における他端側の部分に外装され、第1接続部3の差し込み部35は、剛性筒部6の外周面6o上を滑りつつ一端側に向けて相対的に進む。差し込み部35の進行方向の先側には収容隙間部5oがあるため、このとき差し込み部35は収容隙間部5oに向けて相対的に進むといえる。
第1接続部3の他の部分についても同様に、このとき、剛性筒部6の外周面6o上を滑りつつ一端側に向けて相対的に進む。
中央ブリッジ部81が中央係合孔部31の中央スリット孔部31sに当接すると、中央ブリッジ部81よりも狭幅の中央スリット孔部31sは、中央ブリッジ部81によって押し広げられる。中央スリット孔部31sの周縁に位置する係合周縁部33にも、中央ブリッジ部81による力が作用する。
同様に、端ブリッジ部82が端係合孔部32の端スリット孔部32sに当接すると、端ブリッジ部82よりも狭幅の端スリット孔部32sは、端ブリッジ部82によって押し広げられる。端スリット孔部32sの周縁に位置する係合周縁部33にも、端ブリッジ部82による力が作用する。
ところで、スリット孔部(中央スリット孔部31s、端スリット孔部32s)の周縁に位置する係合周縁部33は、ブリッジ収容部(中央ブリッジ収容部31a、端ブリッジ収容部32a)に対しては一端側に位置するといえる。したがって、弾性ダクト部材1と剛性ダクト部材5とを組み付ける際には、先ず、ブリッジ部8とブリッジ収容部31a、32aとの間に係合周縁部33が存在する。このままでは係合周縁部33が干渉して、ブリッジ部8をブリッジ収容部31a、32aに収容できないため、係合周縁部33を弾性変形させて、ブリッジ部8とブリッジ収容部31a、32aとの間から他の位置に位置変化させる必要がある。しかし、既述したように、係合周縁部33はブリッジ部8と係合する必要上、弾性変形するのに比較的大きな力を必要とする。つまり、係合周縁部33を弾性変形させつつ、スリット孔部31s、32sを経て、ブリッジ収容部31a、32aにブリッジ部8を収容する作業は煩雑である。
しかし、実施例1の吸気ダクトにおける剛性ダクト部材5は、組み付け状態において係合周縁部33よりも他端側となる位置に、径方向ガイド面80を有する。組み付け前においては、剛性ダクト部材5の全体が係合周縁部33よりも一端側に位置するため、上記の径方向ガイド面80は、組み付け途中に、係合周縁部33に当接する。実施例1の吸気ダクトにおいては、当該径方向ガイド面80は、中央ブリッジ部81及び2つの端ブリッジ部82に設けられている。
各径方向ガイド面80は、剛性筒部6の外周側において、一端側かつ径方向外方に向けて傾斜する。換言すると、径方向ガイド面80の高さは、他端側から一端側に向けて徐々に高くなっている。このため係合周縁部33は、組み付け途中において、径方向ガイド面80によって径方向外方に向けて徐々に持ち上げられ、自由端fe側が上向し固定端ce側が下向するように弾性変形する。係合周縁部33は、径方向ガイド面80によって案内されるため、比較的容易に径方向に弾性変形する。なお、係合周縁部33は、径方向に変形することで、周方向にも変形し易くなる。このため係合周縁部33は、組み付け途中で径方向及び周方向に比較的容易に弾性変形してブリッジ部8に容易に係合する。または、端ブリッジ部82の径方向ガイド面80によって持ち上げられた係合周縁部33は、組み付け作業者によって端ブリッジ部82に組み付けられても良い。
何れの場合にも、本発明の吸気ダクトによると、剛性ダクト部材5と弾性ダクト部材1との組み付け作業を容易に行い得る。
更に、中央ブリッジ部81においては、径方向ガイド面80が、傾斜角度の異なる2つの部分、すなわち第1径方向ガイド面80f及び第2径方向ガイド面80sで構成されている。したがって、組み付け作業の初期段階では、係合周縁部33は、主として第1径方向ガイド面80fによって緩やかに径方向外方に案内される。そして、組み付け作業の中期段階以降では、係合周縁部33は、主として第2径方向ガイド面80sによって速やかに径方向外方に案内される。このように、径方向ガイド面80を傾斜角度の異なる2つの部分80f、80sで構成することで、径方向ガイド面80によって係合周縁部33を効率良くかつ比較的大きく弾性変形させ得る。このことによって、実施例1の吸気ダクトでは、弾性ダクト部材1と剛性ダクト部材5との組み付け作業性がより向上する。
なお実施例1では、中央ブリッジ部81の径方向ガイド面80を、第1径方向ガイド面80f及び第2径方向ガイド面80sで構成したが、何れか一方のみで構成しても良い。
また、実施例1では、端ブリッジ部82の径方向ガイド面80を、第1径方向ガイド面80fのみで構成したが、中央ブリッジ部81と同様に、第1径方向ガイド面80f及び第2径方向ガイド面80sで構成しても良いし、何れか一方のみで構成しても良い。
また、図6に示すように、中央ブリッジ部81には傾斜面状をなす2つの周方向ガイド面85が設けられている。2つの周方向ガイド面85のうち左側に位置するものを左周方向ガイド面85lと称し、右側に位置するものを右周方向ガイド面85rと称する。
既述したように、中央係合孔部31の周縁に位置する係合周縁部33は、左周縁小部34l及び右周縁小部34rで構成され、左周縁小部34l及び右周縁小部34rは各々自由端feと固定端ceとを有する。そして、図6に示すように、左周方向ガイド面85lは、左周縁小部34lの他端側かつ自由端fe側から一端側かつ固定端ce側に向けて傾斜する。同様に、右周方向ガイド面85rは、右周縁小部34rの他端側かつ自由端fe側から一端側かつ固定端ce側に向けて傾斜する。
このような周方向ガイド面85を有する実施例1の吸気ダクトにおいては、各係合周縁部33の自由端feは、周方向ガイド面85によって、一端側かつ固定端ce側に向けて案内される。したがって、左周縁小部34l及び右周縁小部34rは容易に弾性変形し、左周縁小部34l及び右周縁小部34rで構成される係合周縁部33は、左右に観音開き状に開く。
更に、実施例1の吸気ダクトにおいては、2つの周方向ガイド面85を有することにより、中央ブリッジ部81における他端側の部分は、尖端形状をなす。このため、組み付け途中において左周縁小部34l及び右周縁小部34rに作用する力は比較的大きく、左周縁小部34l及び右周縁小部34rは更に容易に弾性変形する。
係合周縁部33の弾性変形に伴い、ブリッジ部8の進行が許容される。このため各ブリッジ部8は、各々対応するスリット孔部31s、32sに入り込み、ブリッジ収容部31a、32aに到達する。ブリッジ収容部31a、32aに収容される位置にまでブリッジ部8が到達すると、係合周縁部33がブリッジ部8から開放され、元の形状に戻る。したがって、各係合周縁部33は各々対応するブリッジ部8よりも一端側に配置され、ブリッジ収容部31a、32aに収容された各ブリッジ部8の一端側の面と係合する。
更にこのとき、差し込み部35は、剛性筒部6と抑え部7との間の収容隙間部5oに差し込まれる。差し込み部35の一部である係合周縁部33は、組み付け途中において弾性変形するため、差し込み部35全体としても、係合周縁部33が弾性変形した分だけ弾性変形するといえる。ここで、実施例1の吸気ダクトにおいては、図4及び図5に示すように、剛性筒部6の外周面6oと抑え部7との距離、つまり、収容隙間部5oの高さは、中央ブリッジ部81に隣接する位置において最大となる。このため、収容隙間部5oは、係合周縁部33の自由端fe側における差し込み部35の径方向の弾性変形を許容し得る形状といえる。したがって差し込み部35は、抑え部7や剛性筒部6に干渉されずに、収容隙間部5oに容易に差し込まれる。
実施例1の吸気ダクトにおいては、これらの協働によって、弾性ダクト部材1と剛性ダクト部材5との組み付け作業性がめざましく向上する。
弾性ダクト部材1と剛性ダクト部材5とが組み付け状態にあるとき、図7に示すように、第1接続部3は剛性筒部6の他端側の部分に外装される。第1接続部3のうち差し込み部35は、収容隙間部5oに差し込まれて中央ブリッジ部81よりも一端側にまで延びる。また、図8に示すように、剛性筒部6の外周面6oにおける他端側の部分には、リブ状のシール部60sが設けられており、第1接続部3のうち他端側の部分には、当該シール部60sと噛合うシール溝3sが設けられている。第1接続部3の内径は、剛性筒部6の外径よりも僅かに小さく、剛性筒部6の外周面6oと第1接続部3とは圧接する。このことにより、実施例1の吸気ダクトにおいては、ブリッジ部8と係合周縁部33とが係合するだけでなく、剛性筒部6の外周面6oと第1接続部3とが圧接することによっても、弾性ダクト部材1と剛性ダクト部材5とが組み付けられる。このため、弾性ダクト部材1と剛性ダクト部材5との組み付け状態は安定して維持される。また、剛性筒部6の外周面6oと第1接続部3とが圧接することによって、弾性ダクト部材1と剛性ダクト部材5とは略気密に一体化される。
実施例1の吸気ダクトにおいては、剛性筒部6の外周面6oと第1接続部3とが圧接するため、第1接続部3の一部である係合周縁部33も又、剛性筒部6の外周面6oと圧接する。剛性筒部6の外周面6oと係合周縁部33とが圧接することで、係合周縁部33の位置は剛性筒部6によって固定される。したがって、ブリッジ部8と係合周縁部33との係合状態はより安定して維持される。
剛性筒部6の外周面6oと係合周縁部33とが圧接する場合、係合周縁部33は径方向に弾性変形し難いが、既述したように、実施例1の吸気ダクトにおける剛性ダクト部材5は径方向ガイド面80を有し、当該径方向ガイド面80によって係合周縁部33を径方向に案内して係合周縁部33の弾性変形を支援する。したがって、実施例1の吸気ダクトによると、ブリッジ部8と係合周縁部33との係合状態を安定して維持でき、かつ、弾性ダクト部材1と剛性ダクト部材5とを容易に組み付けることが可能である。
図7に示すように、組み付け状態にある弾性ダクト部材1及び剛性ダクト部材5を、更に、筒状相手部材9に組み付けると、筒状相手部材9の他端側の部分と抑え部7との間に、差し込み部35が挟み込まれる。このため、弾性ダクト部材1と剛性ダクト部材5との組み付け状態は、更に安定して維持される。
実施例1の吸気ダクトにおいて、径方向ガイド面80はブリッジ部8に設けられているが、本発明の吸気ダクトにおいては、径方向ガイド面80をブリッジ部8以外の部分に設けても良い。例えば、ブリッジ部8の他端側面を傾斜面ではなく垂直面状とし、かつ、径方向ガイド面80を有する突起部をブリッジ部8の他端側に設けても良い。この場合にも、実施例1の吸気ダクトと同様に、係合周縁部33を径方向外方に案内することができ、係合周縁部33の弾性変形を支援し得る。この突起部は、一端側においてブリッジ部8に連結しても良いし、或いは、ブリッジ部8と離れていても良い。何れの場合にも、他端側かつ剛性筒部6の外周面6o側から一端側かつ径方向外方に向けて傾斜する径方向ガイド面80によって、一端側かつ径方向外方に係合周縁部33を案内することで、弾性ダクト部材1と剛性ダクト部材5との組み付け作業が容易になる。
実施例1の吸気ダクトでは、中央ブリッジ部81は2つの周方向ガイド面85を有し、当該2つの周方向ガイド面85は尖端形状をなして、左周縁小部34l及び右周縁小部34rを同時に案内したが、周方向ガイド面85の形状は係合周縁部33の形状に応じて適宜変更し得る。例えば、端係合孔部32の周縁に位置する係合周縁部33のように、複数の周縁小部34で構成されない単体の係合周縁部33であれば、当該係合周縁部33に対応する1つだけの面で周方向ガイド面85を構成すれば良い。具体的には、係合周縁部33が図6に示す右周縁小部34rのみで構成される場合、周方向ガイド面85としては、右側に位置するもののみで充分である。
本発明の吸気ダクトにおいては、径方向ガイド面80及び周方向ガイド面85の傾斜角度については特に限定しない。更には、第1径方向ガイド面80fの傾斜角度及び第2径方向ガイド面80sの傾斜角度についての規定も特になく、第1径方向ガイド面80fの傾斜角度が第2径方向ガイド面80sの傾斜角度よりも小さければ良い。強いていえば、第1径方向ガイド面80fの傾斜角度と第2径方向ガイド面80sの傾斜角度との差がある程度大きい方が、第1径方向ガイド面80f及び第2径方向ガイド面80sの効果、つまり、組み付け作業の初期段階では緩やかに、中期段階以降では速やかに係合周縁部33を案内することで、係合周縁部33を効率良くかつ比較的大きく弾性変形させる、という効果が顕著になる。具体的には、第1径方向ガイド面80fの傾斜角度と第2径方向ガイド面80sの傾斜角度との差は、5度以上であるのが好ましく、10度以上であるのがより好ましく、30度以上であるのが更に好ましく、45度以上であるのが特に好ましい。なお、実施例1の吸気ダクトにおいて、第1径方向ガイド面80fの傾斜角度と第2径方向ガイド面80sの傾斜角度との差は約15度である。
実施例の吸気ダクトにおける剛性ダクト部材5は、3つのブリッジ部8(つまり、2つの端ブリッジ部82及び1つの中央ブリッジ部81)を有するが、本発明の吸気ダクトにおけるブリッジ部8はこれに限定されない。例えば、本発明の吸気ダクトは、2つの端ブリッジ部82のみを有しても良い。
図9に示すように、本発明の吸気ダクトが2つの端ブリッジ部82(左端ブリッジ部82l、右端ブリッジ部82r)のみを有し中央ブリッジ部81を有さない場合を例示し、本発明の吸気ダクトの他の態様を説明する。
図9に示すように、当該態様の吸気ダクトにおいて、弾性ダクト部材1の第1接続部3には、2つの係合孔部30(つまり、左端係合孔部32l、右端係合孔部32r)が設けられる。差し込み部35は、左端係合孔部32lと右端係合孔部32rとの間に連続して形成される。
この場合、左端係合孔部32lの周縁に位置する係合周縁部33(左端係合周縁部33l)、及び、右端係合孔部32rの周縁に位置する係合周縁部33(右端係合周縁部33r)は、差し込み部35に対して周方向の外側に配置され、差し込み部35には含まれない。
この場合、図略の径方向ガイド面は、組み付け途中に係合周縁部に当接するという都合上、左端ブリッジ部82l及び右端ブリッジ部82rに対して周方向の外側に配置され、組み付け途中における差し込み部35の移動領域内には配置されない。したがってこの場合、組み付け途中においても差し込み部35には径方向の弾性変形は生じない。つまり、この場合には、図略の収容隙間部5oの形状は、差し込み部35の弾性変形を考慮した形状にする必要がない。よってこの場合には、収容隙間部5o高さは、周方向に一定となる。
なお、この場合にも、組み付け途中において図略の径方向ガイド面80に案内されることで、左側係合周縁部33lは径方向外側かつ左側に容易に弾性変形する。同様に、右側係合周縁部33rは径方向外側かつ右側に容易に弾性変形する。したがって、この態様の本発明の吸気ダクトも、実施例1の吸気ダクトと同様に、剛性ダクト部材5と弾性ダクト部材1との組み付け作業を容易に行い得る。
(その他)
本発明は、上記し且つ図面に示した実施形態にのみ限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。また、実施形態に示した各構成要素は、それぞれ任意に抽出し組み合わせて実施できる。
本発明の吸気ダクトは、以下のように表現できる。
〔1〕
筒状をなし弾性材料で構成された弾性ダクト部材1と、筒状をなし前記弾性ダクト部材1よりも高剛性の材料で構成され前記弾性ダクト部材1の軸方向の一端側に組み付けられた剛性ダクト部材5と、を有し、
前記剛性ダクト部材5は、筒状をなす剛性筒部6と、前記剛性筒部6の外周面6oよりも径方向外側に配置されている抑え部7と、前記剛性筒部6の前記外周面6oと前記抑え部7との間に隙間5oを形成しつつ両者を繋ぐブリッジ部8と、を有し、
前記弾性ダクト部材1は、筒状をなす弾性筒部2と、前記弾性筒部2の前記一端側の端部から前記軸方向に延び前記隙間5oに配置される差し込み部35と、前記差し込み部35に隣接し前記一端側に開口し前記ブリッジ部8を収容する係合孔部と、前記係合孔部30の周縁部の一部であり前記ブリッジ部8と係合する係合周縁部33と、を有し、
前記剛性ダクト部材5は、前記係合周縁部33よりも前記他端側に位置し、前記弾性ダクト部材1と前記剛性ダクト部材5との組み付け途中に前記係合周縁部33に当接する径方向ガイド面80を有し、
前記径方向ガイド面80は、前記剛性筒部6の外周側において前記一端側かつ径方向外方に向けて傾斜する、吸気ダクト。
〔2〕
前記径方向ガイド面80は、前記ブリッジ部8に設けられている第2径方向ガイド面80sを含む、〔1〕に記載の吸気ダクト。
〔3〕
前記径方向ガイド面は、前記剛性筒部6の外周面に設けられている第1径方向ガイド面80fを含む、〔1〕又は〔2〕に記載の吸気ダクト。
〔4〕
前記径方向ガイド面80は、前記剛性筒部6側に位置する第1径方向ガイド面80fと、前記抑え部7側に位置する第2径方向ガイド面80sと、で構成され、前記第1径方向ガイド面80fの傾斜角度は、前記第2径方向ガイド面80sの傾斜角度よりも小さい、〔1〕に記載の吸気ダクト。
〔5〕
前記係合周縁部33は前記ブリッジ部8よりも前記一端側に位置する、〔1〕〜〔4〕の何れか一項に記載の吸気ダクト。
〔6〕
前記係合周縁部33は、前記開口に隣接する自由端feと、前記自由端feから周方向に離れた固定端ceと、を有し、
前記ブリッジ部8は、前記他端側かつ前記自由端fe側から前記一端側かつ前記固定端ce側に向けて傾斜し、組み付け途中に前記係合周縁部33に当接する、周方向ガイド面85を有する、〔1〕〜〔5〕の何れか一項に記載の吸気ダクト。
〔7〕
前記ブリッジ部8は、前記抑え部7における周方向の二端部の間に配置される中央ブリッジ部81であり、
前記弾性ダクト部材1は周方向に配列する2つの前記差し込み部を有し、
前記係合孔部30は2つの前記差し込み部35の間に形成されるとともに前記係合周縁部33は前記差し込み部35の一部で構成され、
前記剛性筒部6の前記外周面6oと前記抑え部7との距離は、前記中央ブリッジ部81に隣接する位置において最大となる、〔1〕〜〔6〕の何れか一項に記載の吸気ダクト。
〔8〕
前記剛性筒部6の外周面6oと前記係合周縁部33とは前記組み付け途中において圧接する、〔1〕〜〔7〕の何れか一項に記載の吸気ダクト。
1:弾性ダクト部材
2:弾性筒部
30:係合孔部
33:係合周縁部
35:差し込み部
5:剛性ダクト部材
5o:隙間(収容隙間部)
6:剛性筒部
6o:剛性筒部の外周面
7:抑え部
8:ブリッジ部
80:径方向ガイド面
80f:第1径方向ガイド面
80s:第2径方向ガイド面
81:中央ブリッジ部
85:周方向ガイド面
fe:自由端
ce:固定端

Claims (8)

  1. 筒状をなし弾性材料で構成された弾性ダクト部材と、筒状をなし前記弾性ダクト部材よりも高剛性の材料で構成され前記弾性ダクト部材の軸方向の一端側に組み付けられた剛性ダクト部材と、を有し、
    前記剛性ダクト部材は、筒状をなす剛性筒部と、前記剛性筒部の外周面よりも径方向外側に配置されている抑え部と、前記剛性筒部の前記外周面と前記抑え部との間に隙間を形成しつつ両者を繋ぐブリッジ部と、を有し、
    前記弾性ダクト部材は、筒状をなす弾性筒部と、前記弾性筒部の前記一端側の端部から前記軸方向に延び前記隙間に配置される差し込み部と、前記差し込み部に隣接し前記一端側に開口し前記ブリッジ部を収容する係合孔部と、前記係合孔部の周縁部の一部であり前記ブリッジ部と係合する係合周縁部と、を有し、
    前記剛性ダクト部材は、前記係合周縁部よりも前記他端側に位置し、前記弾性ダクト部材と前記剛性ダクト部材との組み付け途中に前記係合周縁部に当接する径方向ガイド面を有し、
    前記径方向ガイド面は、前記剛性筒部の外周側において前記一端側かつ径方向外方に向けて傾斜する、吸気ダクト。
  2. 前記径方向ガイド面は、前記ブリッジ部に設けられている第2径方向ガイド面を含む、請求項1に記載の吸気ダクト。
  3. 前記径方向ガイド面は、前記剛性筒部の外周面に設けられている第1径方向ガイド面を含む、請求項1又は請求項2に記載の吸気ダクト。
  4. 前記径方向ガイド面は、前記剛性筒部側に位置する第1径方向ガイド面と、前記抑え部側に位置する第2径方向ガイド面と、で構成され、前記第1径方向ガイド面の傾斜角度は、前記第2径方向ガイド面の傾斜角度よりも小さい、請求項1に記載の吸気ダクト。
  5. 前記係合周縁部は、前記ブリッジ部よりも前記一端側に位置する、請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の吸気ダクト。
  6. 前記係合周縁部は、前記開口に隣接する自由端と、前記自由端から周方向に離れた固定端と、を有し、
    前記ブリッジ部は、前記他端側かつ前記自由端側から前記一端側かつ前記固定端側に向けて傾斜し、組み付け途中に前記係合周縁部に当接する、周方向ガイド面を有する、請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の吸気ダクト。
  7. 前記ブリッジ部は、前記抑え部における周方向の二端部の間に配置される中央ブリッジ部であり、
    前記弾性ダクト部材は周方向に配列する2つの前記差し込み部を有し、
    前記係合孔部は2つの前記差し込み部の間に形成されるとともに前記係合周縁部は前記差し込み部の一部で構成され、
    前記剛性筒部の前記外周面と前記抑え部との距離は、前記中央ブリッジ部に隣接する位置において最大となる、請求項1〜請求項6の何れか一項に記載の吸気ダクト。
  8. 前記剛性筒部の外周面と前記係合周縁部とは前記組み付け途中において圧接する、請求項1〜請求項7の何れか一項に記載の吸気ダクト。
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