以下、本発明の実施形態に係るテープ装着管理装置及び部品実装システムについて図面に基づいて説明する。
<部品実装システムの全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る部品実装システム100の構成を概略的に示す図である。部品実装システム100は、テープ装着管理装置200を備えた部品実装装置1と、部品実装装置1の動作に関する各種情報が格納されたデータベースサーバ301と、を備える。部品実装システム100において、部品実装装置1とデータベースサーバ301とは、データ通信可能に接続されている。部品実装システム100では、複数の部品実装装置1(図1では4台)が並設され、これら全ての部品実装装置1にテープ装着管理装置200が備えられている。なお、部品実装システム100は、データベースサーバ301の代わりに1つのテープ装着管理装置200が部品実装装置1とは別体に設けられ、この1つのテープ装着管理装置200に対して複数の部品実装装置1がデータ通信可能に接続される構成としてもよい。
<部品実装装置の構成>
まず、図2を参照して部品実装装置1の構成を説明する。図2は、部品実装システム100に備えられる部品実装装置1の平面図である。なお、以下では、方向関係についてはXYZ直交座標軸を用いて説明する。X方向は水平面と平行な方向であり、Y方向は水平面上でX方向と直交する方向であり、Z方向はX、Y両方向に直交する方向である。
部品実装装置1は、基板Pに部品を搭載(実装)して部品搭載基板(電子回路基板)を生産する装置である。部品実装装置1は、平面視矩形の基台1aと、この基台1a上で基板Pを搬送する基板搬送機構2と、部品供給部4と、ヘッドユニット6と、このヘッドユニット6を駆動するヘッドユニット駆動機構とを備えている。
基板搬送機構2は、基板PをX方向に搬送する一対のコンベア3と、当該コンベア3によって搬送される基板Pを位置決めする図外の位置決め機構とを備えている。コンベア3は、いわゆるベルトコンベアであり、その一方側(図2の右側)から基板Pを受け入れて所定の部品搭載作業位置(図2に示す基板Pの位置)に搬送し、部品搭載作業後、基板Pを他方側(図2の左側)に搬出する。位置決め機構は、バックアップピンを備えたリフトアップ機構である。位置決め機構は、基板Pをコンベア3から持ち上げて図外の搬送ガイド等の下面に押し当てることで、当該基板Pを部品搭載作業位置に位置決めする。
部品供給部4は、基板搬送機構2の両側(Y方向の両側)に設けられている。当例では、各部品供給部4は、基台1aに対して一体的に、つまり、分離不能に組み込まれたものである。
部品供給部4には、コンベア3に沿って複数のテープフィーダー5が着脱可能に配置(セット)されている。複数のテープフィーダー5の各々は、部品供給部4において部品毎に区画された各セット位置にセットされている。テープフィーダー5は、テープを担体(キャリア)として、IC、トランジスタ、コンデンサ等の小片状の電子部品(以下、単に部品と称す)を供給するものである。テープフィーダー5の構成については後に詳細に説明する。
ヘッドユニット6は、部品供給部4の各テープフィーダー5から部品を取り出して基板P上に搭載(実装)するものであり、ヘッドユニット駆動機構の作動により一定の領域内でX方向およびY方向に移動する。ヘッドユニット駆動機構は、高架フレーム上に各々固定されてY方向に延びる一対の固定レール10と、各固定レール10に移動可能に支持されてX方向に延びるユニット支持部材11と、ユニット支持部材11に螺合挿入されてY軸サーボモータ13により駆動されるボールねじ軸12とを含む。また、ヘッドユニット駆動機構は、ユニット支持部材11に固定されてヘッドユニット6をX方向に移動可能に支持する固定レール14と、ヘッドユニット6に螺合挿入されてX軸サーボモータ16により駆動されるボールねじ軸15とを含む。つまり、ヘッドユニット駆動機構は、X軸サーボモータ16によるボールねじ軸15の駆動によりヘッドユニット6をX方向に移動させる一方、Y軸サーボモータ13によるボールねじ軸12の駆動によりユニット支持部材11をY方向に移動させる。この結果、ヘッドユニット6が一定の領域内でX方向およびY方向に移動する。
なお、ヘッドユニット駆動機構は、当例では、回転モータ(サーボモータ13,16)によりボールねじ軸12,15を介してユニット支持部材11およびヘッドユニット6を移動させる構成である。しかし、ヘッドユニット駆動機構は、例えばリニアモータを駆動源としてユニット支持部材11やヘッドユニット6をダイレクトに駆動する構成であってもよい。
ヘッドユニット6は、複数本の軸状のヘッド20と、これらヘッド20を駆動するヘッド駆動機構とを備えている。当例では、ヘッドユニット6は、X方向に一列に並ぶ、合計5本のヘッド20を備えている。
ヘッド駆動機構は、各ヘッド20にそれぞれ対応するZ軸サーボモータ24を備え、各ヘッド20を個別に昇降(Z方向に移動)させる昇降駆動機構と、各ヘッド20に共通する1つのR軸サーボモータ25(図10に示す)を備え、各ヘッド20を同時にヘッド中心軸回りに回転させる回転駆動機構とを含む。
各ヘッド20の先端には、それぞれ部品吸着用のノズルが備えられている。各ノズルは、電動切替弁を介して負圧発生装置にそれぞれ連通しており、当該負圧発生装置からノズル先端に負圧が供給されることにより、部品の吸着を行う。
ヘッドユニット6は、さらに基板認識カメラ26を備えている。基板認識カメラ26は、基板Pの品種の識別や位置決めのために、ヘッドユニット6と共に移動して、基板Pの上面に記された各種マークを上方から撮像するものである。
部品認識カメラ7は、図2に示すように、基台1a上の各部品供給部4と基板搬送機構2との間の位置にそれぞれ配設されている。部品認識カメラ7は、ヘッド20によってテープフィーダー5から取り出された部品の吸着状態を認識するために、当該部品を下側から撮像するものである。
<テープフィーダーの全体構成>
図3は、部品供給部4及びテープフィーダー5の側面視の全体模式図であり、図4は、テープフィーダー5の側面視の模式図である。なお、以下のテープフィーダー5及び部品供給部4の説明については、便宜上、基板搬送機構2に近い側(図3、図4では右側)を前(前側)、これと反対側を後(後側)とする。
テープフィーダー5は、部品供給部4に設けられたフィーダー取付部32に取り付けられている。詳しくは、部品供給部4には、フィーダー取付部32と、リール支持部36とが設けられている。フィーダー取付部32には、X方向に一定間隔で並びかつY方向に互いに平行に延びる複数のスロット34と、これらスロット34よりも前側の位置でX方向に伸びる固定台35とが設けられている。そして、各スロット34にテープフィーダー5がセットされ、各テープフィーダー5がクランプ機構42により固定台35に固定されている。これにより、部品供給部4に、複数のテープフィーダー5がX方向に横並びに整列して配置されている。なお、部品供給部4において複数のスロット34は、複数のテープフィーダー5の各々がセットされる各セット位置を画定する。
リール支持部36には、スロット34毎に、部品収納テープ60が巻回されたリール65が支持されており、当該リール65からテープフィーダー5に部品収納テープ60が引き出されている。リール支持部36は、フィーダー取付部32の後方下側に位置しており、リール65を回転可能に支持するリールホルダ37を上下2段に備えている。なお、図3及び図4中の符号38は、リール65から引き出された部品収納テープ60をテープフィーダー5へ導くためのガイドローラであり、フィーダー取付部32の後端部に各スロット34に対応して備えられている。
テープフィーダー5は、前後方向(Y方向)に細長い形状をなすフィーダー本体部41と、その前側下部に設けられた前記クランプ機構42とを備えている。テープフィーダー5は、前記スロット34にフィーダー本体部41が挿入(セット)された状態で、クランプ機構42により固定台35に固定されている。
テープフィーダー5は、さらに、フィーダー本体部41の前端部分に備えられた前側送出部44と、フィーダー本体部41の後端部分に備えられた後側送出部45と、フィーダー本体部41に設けられたテープ通路46と、テープガイド47と、第1及び第2テープ検知センサ48a、48bと、フィーダー制御部49(図10参照)と、フィーダー本体部41の後端部に着脱可能に固定されたテープ支持部材50と、フィーダー本体部41の後部上面に配置された操作部51とを備えている。
前記テープ通路46は、部品収納テープ60を案内するための通路である。テープ通路46は、フィーダー本体部41の後端部から前側上部に向かって斜め上方に延びている。図4に示すように、部品収納テープ60は、フィーダー本体部41の後端部からその内部に導入され、テープ通路46を通じてフィーダー本体部41の上面前部に案内されている。
部品収納テープ60は、図5に示すように、キャリアテープ62とカバーテープ64とで構成された長尺のテープである。キャリアテープ62には、上部に開口した多数の部品収納部62a(凹部)が長手方向に一定間隔で形成されており、各部品収納部62aに部品C1が収納されている。キャリアテープ62の上面には、前記カバーテープ64が接着されており、これにより各部品収納部62aがカバーテープ64により閉鎖されている。また、キャリアテープ62のうち部品収納部62aの側方には、長手方向に一定間隔で並びかつキャリアテープ62をその厚み方向に貫通する複数の嵌合孔62bが設けられている。
部品収納テープ60は、図3に示すように、リール65に巻回されている。リール65は、前記リールホルダ37に回転可能に支持されており、部品収納テープ60は、リール65から引き出され、前記テープ通路46を通じてフィーダー本体部41の上面前部に導出されている。
前記テープガイド47は、図4に示すように、フィーダー本体部41の前部上面に設けられている。テープガイド47は、テープ通路46を通過した部品収納テープ60を覆い、当該部品収納テープ60をフィーダー本体部41の上面に沿って略水平に部品供給位置P1まで案内するものである。部品供給位置P1は、前記ヘッド20に部品の取り出しを行わせる位置であり、フィーダー本体部41の上面前端に近い位置に設定されている。
テープガイド47のうち、部品供給位置P1に対応する位置には図外の開口部が設けられ、この開口部よりも後方側の位置には、さらに前記カバーテープ64をカットする図外のカット機構が設けられている。カット機構は、図5に示すように、カバーテープ64をその幅方向中央で長手方向に沿ってカットしながら外側に折り返すように構成されている。これにより、前記開口部を通じてヘッド20による部品吸着が可能となるように、部品供給位置P1において、部品収納部62aに収納された部品C1を露出させる。
前記前側送出部44は、テープガイド47の下方に配置される前側スプロケット52と、前側モータ53と、前側モータ53の駆動力を前側スプロケット52に伝達する、複数枚の伝動ギヤからなる前側ギヤ群54とを備えている。前側スプロケット52は、テープガイド47に沿って案内される部品収納テープ60の前記嵌合孔62bに嵌合する歯を有している。つまり、前側送出部44は、前側スプロケット52を前側モータ53により回転駆動することにより、部品収納テープ60を部品供給位置P1に向かって送出する。
前記後側送出部45は、フィーダー本体部41の後端部に配置される後側スプロケット56と、後側モータ57と、後側モータ57の駆動力を後側スプロケット56に伝達する、複数枚の伝動ギヤからなる後側ギヤ群58とを備えている。後側スプロケット56は、上方から前記テープ通路46内に臨んでおり、当該テープ通路46に沿って案内される部品収納テープ60の嵌合孔62bに嵌合する歯を有している。つまり、後側送出部45は、後側スプロケット56を後側モータ57により回転駆動することにより、部品収納テープ60を前方(部品供給位置P1)に向かって送出する。
部品収納テープ60は、各送出部44、45により部品供給位置P1に向かって送出され、部品供給位置P1で前記開口部を通じて部品の取り出しが行われる。前記リール支持部36の前方には、図外のテープ回収容器が配置されている。部品取り出し後の部品収納テープ60は、図4に示すように、フィーダー本体部41の前端から下方に向かって案内され、図外のカッタで細断されながら前記テープ回収容器に回収される。
前記テープ支持部材50は、図4に示すように、テープ通路46の後端部分を上下2つの通路(上側通路46a、下側通路46b)に分けるとともに、上側通路46aを通過する部品収納テープ60を下側から支持するものである。詳しくは、テープ通路46の後端部分は、その前方から後方に向かって上下方向に広がる形状とされている。前記テープ支持部材50は、フィーダー本体部41の後方からテープ通路46内に挿入され、当該フィーダー本体部41に着脱可能に固定されている。これにより、テープ通路46の後端部分が、テープ支持部材50によって上側通路46aと下側通路46bとに分けられている。
前記後側スプロケット56は、上述の通り、上側通路46a内に臨んでおり、当該上側通路46aを通過する部品収納テープ60の嵌合孔62bに嵌合している。なお、テープ支持部材50は、上下方向に弾性変位可能な支持片50aを備えており、上側通路46aを通過する部品収納テープ60は、前記支持片50aにより上向きに付勢される。これにより、後側スプロケット56に部品収納テープ60が押し付けられている。
第1テープ検知センサ48a及び第2テープ検知センサ48bは、テープ通路46に臨む状態で設けられており、テープ通路46を通過する部品収納テープ60の有無を検出する。より具体的には、第1テープ検知センサ48aは、上側通路46aと下側通路46bとの合流地点よりも前方(図4では右側)であってテープ通路46に下方から臨む位置に設けられている。一方、第2テープ検知センサ48bは、上側通路46aに上方から臨む位置に設けられており、これにより、上側通路46aにおける部品収納テープ60の有無を検知する。
前記操作部51は、オペレータが必要に応じて部品収納テープ60の送出および逆送を行うものである。前記フィーダー制御部49は、テープフィーダー5の駆動を制御するものである。具体的には、フィーダー制御部49は、前記操作部51の操作に基づき、前側モータ53及び後側モータ57の駆動を制御する。図示を省略するが、前記フィーダー取付部32には、各テープフィーダー5と部品実装装置1の後記実装制御部70とを電気的に接続するためのコネクタが備えられており、フィーダー制御部49は、当該コネクタ等を介して実装制御部70に電気的に接続されている。つまり、フィーダー制御部49は、操作部51が操作を受けることにより当該操作に応じてテープフィーダー5の駆動を制御するとともに、実装制御部70からの制御信号の入力に基づきテープフィーダー5の駆動を制御する。
<部品収納テープの装着方法>
上述したテープフィーダー5は、複数の部品収納テープ60(本実施形態では2本)を装着可能であり、いわゆるスプライシングレス方式(オートローディング方式)のテープフィーダーである。つまり、テープフィーダー5は、部品収納テープ60の先端を前記上側通路46aにセットして操作部51を操作すると、部品収納テープ60が自動的に部品取出位置P1にローディングされ、また、部品補充用の部品収納テープ60を前記上側通路46aにセットしておけば、先行してテープフィーダー5に装着されている部品収納テープ60が全て送出された後、後続する部品収納テープ60が自動的に部品供給位置P1にローディングされるものである。以下、テープフィーダー5に対する部品収納テープ60の装着方法について説明する。
まず、先行する部品収納テープ60の装着方法について説明する。
オペレータは、テープ支持部材50をフィーダー本体部41に固定し、リール支持部36の下段のリールホルダ37にリール65を取り付ける。この際、オペレータは、部品照合を行うために、後記バーコードリーダ300によりリール65に貼られた後記バーコード66(部品識別情報:部品ID)を読み取る。この点については後に詳述する。
そして、このリール65から部品収納テープ60を引き出し、その先端部をフィーダー本体部41の後方から上側通路46aに挿入する。これにより、部品収納テープ60の先端部を後側スプロケット56に嵌合させた状態で、当該先端部をテープ支持部材50(支持片50a)により支持させる。
次に、オペレータは、操作部51を操作し、部品収納テープ60をローディングさせる。具体的には、図3及び図4に示すように、部品収納テープ60の先端部が前側スプロケット52に嵌合する位置まで当該部品収納テープ60を送出させる。これにより、先行する部品収納テープ60のテープフィーダー5への装着が完了する。
部品実装装置1による部品搭載基板の生産中は、実装プログラムに従って実装制御部70から出力される制御信号に基づき、フィーダー制御部49によって前側モータ53の駆動が制御される。これにより、ヘッド20による部品の取り出しに伴い間欠的に部品収納テープ60の送出が行われる。なお、後側スプロケット56は、部品搭載に伴う部品収納テープ60の送出に伴い空転可能に構成されており、よって、部品収納テープ60のローディング時以外は、原則、後側モータ57は停止される。
次に、後続する部品収納テープ60の装着方法について、図6乃至図9を用いて説明する。なお、図6乃至図9では、テープの区別のため、先行する部品収納テープ60の符号に文字「P」を添付し、後続する部品収納テープ60の符号に文字「F」を添付している。
まず、オペレータは、フィーダー本体部41からテープ支持部材50を取り外す。テープ支持部材50を取り外すと、図6に示すように、先行する部品収納テープ60Pがその自重によってテープ通路46の底面部に変位する。これにより、先行する部品収納テープ60Pが後側スプロケット56から離れ、これらの嵌合が解除される。
次に、オペレータは、テープ支持部材50をフィーダー本体部41に装着し、図7に示すように、先行する部品収納テープ60Pが巻回されたリール65を下段のリールホルダ37から上段のリールホルダ37に移し替える。
その後、図8に示すように、後続する部品収納テープ60Fが巻回されたリール65を下段のリールホルダ37に取り付け、このリール65から部品収納テープ60Fを引き出し、その先端部をフィーダー本体部41の後方から上側通路46aにセットする。すなわち、部品収納テープ60Fの先端部を上側通路46aに挿入し、当該先端部を後側スプロケット56に嵌合させた状態で、当該先端部を支持片50aにより支持させる。これにより、後続する部品収納テープ60Fのテープフィーダー5への装着が完了する。なお、後続する部品収納テープ60Fをセットする際も、先行する部品収納テープ60Pの場合と同様に、部品照合のために、後記バーコードリーダ300によりリール65に貼られた後記バーコード66(部品識別情報:部品ID)を読み取る。
後続する部品収納テープ60Fのテープフィーダー5への装着は、先行する部品収納テープ60Pの送出を何ら阻害しない。このため、後続する部品収納テープ60Fのテープフィーダー5への装着は、先行する部品収納テープ60Pがテープフィーダー5に装着されたままの状態で支障無く行うことができる。
なお、部品実装装置1による部品搭載基板の生産中、先行する部品収納テープ60Pが全てリール65から引き出され、図9に示すように、その後端が前記第1テープ検知センサ48aの位置を通過して、先行する部品収納テープ60Pが無いことが検知されると、フィーダー制御部49により後側モータ57が駆動されて、後続する部品収納テープ60Fが部品供給位置P1にローディングされる。つまり、後側スプロケット56が回転し、当該回転に伴い、前側スプロケット52に嵌合する位置まで後続する部品収納テープ60Fが送出される。これにより、先行する部品収納テープ60Pから後続する部品収納テープ60Fへの移行が自動的に行われる。
これ以降は、上段のリールホルダ37からリール65を取り外し、現在の部品収納テープ60Fを先行する部品収納テープ60Pとして、上記と同様の手順で、後続する部品収納テープ60Fをテープフィーダー5に装着することにより、テープフィーダー5による部品の供給を継続的に、連続して行うことが可能となる。
<部品実装システムの制御系>
次に、部品実装システム100の制御系について、図10のブロック図を用いて説明する。部品実装システム100において、部品実装装置1は、図10に示すような実装制御部70を備えている。この実装制御部70は、部品実装装置1の動作を統括的に制御する演算処理部71と、実装プログラム等が格納された記憶部72と、X、Y、Z及びR軸の各サーボモータ13、16、24、25の駆動を制御するモータ制御部73と、部品認識カメラ7及び基板認識カメラ26から出力される画像データに所定の処理を施す画像処理部74と、外部入出力部75と、フィーダー通信部76とを含む。更に、実装制御部70は、テープ装着管理装置200を含んでいる。
演算処理部71は、CPUやメモリで構成されたコンピュータであり、バス78を介して記憶部72、モータ制御部73、画像処理部74、外部入出力部75、フィーダー通信部76、及びテープ装着管理装置200と接続されている。演算処理部71は、所定の部品搭載処理を実行するとともに、これに伴う各種演算処理を実行する。
部品実装装置1の記憶部72には、実装プログラム及びこれを実行するために必要なデータを記録した各データベースが格納されている。データベースには、後述のテープ装着管理装置200がテープ装着管理処理及び報知処理を実行するのに必要な各種データも格納されている。具体的には、記憶部72のデータベースには、基板情報が格納されている。
詳細については後述するが、基板情報は、部品実装装置1による部品搭載基板の生産において基板Pに搭載すべき部品の識別情報(部品ID、以下「搭載部品識別情報」という)と、当該搭載部品識別情報で表される部品を収納した部品収納テープ60が装着されるテープフィーダー5の、部品供給部4におけるセット位置を表すセット位置情報とを関連付けた情報である。
部品実装装置1による部品搭載基板の生産において、ヘッドユニット6は、基板情報に基づき、セット位置情報で表されるセット位置にセットされたテープフィーダー5から供給される、搭載部品識別情報で表される部品を取り出すように制御される。
フィーダー通信部76は、フィーダー専用インターフェースであり、部品供給部4に配置されるテープフィーダー5は全て、固定台35の前記コネクタを介してこのフィーダー通信部76に接続されている。外部入出力部75は、バーコードリーダ300及びデータベースサーバ301とデータ通信するためのインターフェースである。データベースサーバ301には、部品実装装置1の動作に関する各種情報が格納されている。
なお、演算処理部71の制御に基づく部品実装装置1の部品搭載動作は次の通りである。まず、ヘッドユニット6が部品供給部4上に移動し、各ヘッド20によりテープフィーダー5から部品の取り出しが行われる。その後、ヘッドユニット6が最寄りの部品認識カメラ7上を通過することにより、各ヘッド20に吸着された部品が当該部品認識カメラ7に撮像され、部品の吸着状態が認識される。そして、ヘッドユニット6が基板P上に移動し、各ヘッド20の吸着部品が順次基板Pに搭載される。このとき、部品認識結果に応じてヘッドユニット6の位置及びヘッド20の回転角度等が制御されることで、基板Pの各搭載点に部品が適切に搭載される。これにより部品搭載動作の一サイクルが終了し、必要に応じてこの動作が繰り返されることで所要の部品が基板Pに搭載される。
<テープ装着管理装置の構成>
次に、テープ装着管理装置200について、図11のブロック図を用いて説明する。テープ装着管理装置200は、発光部201と、制御部202と、データ通信部203と、表示部204と、警告灯205とを備えている。
テープ装着管理装置200において、発光部201は、部品供給部4に並設された複数のテープフィーダー5の各々に取り付けられている。具体的には、発光部201は、テープフィーダー5において、フィーダー本体部41の後部端面に、操作部51に近設される(図3,4,6〜9参照)。発光部201は、図12に示すように、複数の発光素子201A,201B,201Cが所定の配列方向(Z方向)に沿って配列されてなる。各発光素子201A,201B,201Cは、例えば、LED(Light Emitting Diode)である。
本実施形態では、発光部201は、所定の配列方向(Z方向)に沿って配列された、それぞれ異なる色の光を発する第1発光素子201A、第2発光素子201B及び第3発光素子201Cの、3つの発光素子からなる。第1発光素子201Aは、第1の色(例えば「緑色」)の光を発する発光素子であり、第2発光素子201Bは、第1の色とは異なる第2の色(例えば「黄色」)の光を発する発光素子であり、第3発光素子201Cは、第1及び第2の色とは異なる第3の色(例えば「赤色」)の光を発する発光素子である。
テープ装着管理装置200において、データ通信部203は、バス78を介して外部入出力部75からの各種情報や、記憶部72に格納されている情報を取得するためのインターフェースである。データ通信部203は、記憶部72のデータベースに格納されている基板情報を、バス78を介して取得する情報取得部としての機能を有する。データ通信部203が取得する基板情報について、図13を参照して説明する。
図13に示すように、データ通信部203が記憶部72から取得する基板情報JH1は、部品実装装置1による部品搭載基板の生産において基板Pに搭載すべき部品の識別情報である搭載部品識別情報JP11と、当該搭載部品識別情報JP11で表される部品を収納した部品収納テープ60が装着されるテープフィーダー5の、部品供給部4におけるセット位置を表すセット位置情報JF12とを関連付けた情報である。基板情報JH1において、セット位置情報JF12は、フィーダー取付部32におけるスロット34の位置で特定される情報である。各スロット34には、互いに異なるスロット番号が割り当てられており、このスロット番号によって各スロット34の位置、すなわちセット位置が特定されるようになっている。なお、基板情報JH1には、基板Pの名称を表す基板名情報JK11、搭載部品識別情報JP11に対応する部品の名称を表す部品名情報JP12等の情報も含まれる。
また、データ通信部203は、オペレータにより操作されたバーコードリーダ300によって読み取られる情報を、外部入出力部75を介して取得する情報取得部としての機能を有する。バーコードリーダ300は、部品収納テープ60が巻回されたリール65に設けられた部品識別用バーコード66(記録部、図3参照)を読み取る。部品識別用バーコード66は、リール65に巻回された部品収納テープ60に収納された部品の識別情報である読取部品識別情報、リールの識別情報、リールのロットを識別するためのロット識別情報等をコード化して記録したものであり、例えばリール65の側面に設けられている。オペレータは、テープフィーダー5に部品収納テープ60をセットする際には、リール65に設けられた部品識別用バーコード66をバーコードリーダ300で読み取るようになっている。また、バーコードリーダ300は、テープフィーダー5に設けられたフィーダー識別用バーコード59(記録部、図3参照)を読み取る。フィーダー識別用バーコード59は、テープフィーダー5の識別情報である読取フィーダー識別情報等をコード化して記録したものであり、例えばテープフィーダー5の側面に設けられている。
テープ装着管理装置200において、制御部202は、データ通信部203がバーコードリーダ300からの読取部品識別情報を取得したときに、当該読取部品識別情報に対応した部品収納テープ60である読取対象テープの、テープフィーダー5に対する装着を管理するためのテープ装着管理処理を実行する。また、制御部202は、テープフィーダー5に対する読取対象テープ60の装着状況を報知するための報知処理を実行する。これらのテープ装着管理処理及び報知処理の詳細については、後述する。
制御部202は、図11に示すように、フィーダー区分部210と、テープ装着監視部211と、報知処理部212と、警告処理部213と、記憶部214とを備える。
制御部202は、テープ装着管理処理及び報知処理を実行するに際し、記憶部214に格納されているフィーダー管理情報を参照する。記憶部214に格納されているフィーダー管理情報について、図14を参照して説明する。
図14に示すように、記憶部214に格納されているフィーダー管理情報JH2は、部品供給部4に配置された全てのテープフィーダー5について、そのテープフィーダー5の識別情報であるフィーダー識別情報JF11(フィーダーID)と、セット位置情報JF12(セット位置)と、リール識別情報JR11(リールID)と、部品識別情報JP11(部品ID)と、を関連付けた情報である。フィーダー管理情報JH2に含まれるセット位置情報JF12は、テープフィーダー5の部品供給部4におけるセット位置を表す情報である。フィーダー管理情報JH2に含まれるリール識別情報JR11は、テープフィーダー5にセットされたリール65の識別情報である。フィーダー管理情報JH2に含まれる部品識別情報JP11は、リール65に巻回された部品収納テープ60の識別情報である。記憶部218に格納されているフィーダー管理情報JH2は、テープフィーダー5に対して読取対象テープ60が装着されると、後述のテープ装着監視部211によって更新される。
また、図14に例示されるフィーダー管理情報JH2においては、「FID001」のフィーダー識別情報JF11には、「F001」のセット位置情報JF12が関連付けられており、その「F001」には、「RID001」及び「RID002」の2つのリール識別情報JR11が関連付けられている。このような情報の関連付けは、セット位置情報JF12が「F001」のセット位置にセットされた、フィーダー識別情報JF11が「FID001」のテープフィーダー5には、リール識別情報JR11が「RID001」及び「RID002」の各々で表される2本のリール65がセットされている、ということを表す。また、図14に例示されるフィーダー管理情報JH2においては、「FID002」のフィーダー識別情報JF11には、「F002」のセット位置情報JF12が関連付けられており、その「F002」には、「RID003」の1つのリール識別情報JR11のみが関連付けられている。このような情報の関連付けは、セット位置情報JF12が「F002」のセット位置にセットされた、フィーダー識別情報JF11が「FID002」のテープフィーダー5には、リール識別情報JR11が「RID003」で表される1本のリール65のみがセットされており、1本の新たなリール65のセットが可能である、ということを表す。更に、図14に例示されるフィーダー管理情報JH2においては、「FID003」のフィーダー識別情報JF11には、「F003」のセット位置情報JF12が関連付けられており、その「F003」には、いずれのリール識別情報JR11も関連付けられていない。このような情報の関連付けは、セット位置情報JF12が「F003」のセット位置にセットされた、フィーダー識別情報JF11が「FID003」のテープフィーダー5には、リール65がセットされておらず、2本の新たなリール65のセットが可能である、ということを表す。
制御部202のフィーダー区分部210は、読取対象テープ60を装着すべきテープフィーダー5のセット位置として、基板情報JH1に基づき、搭載部品識別情報JP11と関連付けられたセット位置情報JF12で表されるセット位置を特定する。これにより、フィーダー区分部210は、部品供給部4に並設された複数のテープフィーダー5を、特定したセット位置にセットされたテープフィーダー5であって、読取対象テープ60を装着すべきテープフィーダー5であるテープ装着対象フィーダーと、特定したセット位置以外のセット位置にセットされたテープフィーダー5であって、テープ装着対象フィーダー以外のテープ装着非対象フィーダーとに区分する。
制御部202のテープ装着監視部211は、フィーダー区分部210により特定されたセット位置にセットされたテープフィーダー5であるテープ装着対象フィーダーへの読取対象テープ60の装着を監視する。テープ装着監視部211は、テープ装着対象フィーダーの、第2テープ検知センサ48bからの出力信号を参照し、当該第2テープ検知センサ48bからテープ検知信号が出力されると、テープ装着対象フィーダーに読取対象テープ60が装着されたと判断する。テープ装着監視部211は、テープ装着対象フィーダーに読取対象テープ60が装着されると、記憶部214に記憶されたフィーダー管理情報JH2を更新する更新処理を行う。
制御部202の報知処理部212は、部品供給部4に並設された複数のテープフィーダー5の各々に取り付けられた発光部201を制御することにより、複数のテープフィーダー5の各々に対する読取対象テープ60の装着状況を報知するための報知処理を行う。また、報知処理部212は、複数のテープフィーダー5の各々に対する読取対象テープ60の装着状況に関する情報を、表示部204に表示させる。
報知処理部212は、複数のテープフィーダー5の各々に対する読取対象テープ60の装着状況を報知するための報知処理として、テープ装着誘導報知処理と、テープ装着報知処理と、管理時間経過報知処理と、テープ装着完了報知処理とを行う。
報知処理部212により実行されるテープ装着誘導報知処理は、フィーダー区分部210により特定されたセット位置にセットされたテープフィーダー5であるテープ装着対象フィーダーへの、読取対象テープ60の装着を誘導するための報知処理である。テープ装着誘導報知処理において、報知処理部212は、テープ装着対象フィーダーへの読取対象テープ60の装着を誘導するためのテープ装着誘導情報を生成し、そのテープ装着誘導情報を表示部204に表示させる。報知処理部212が生成するテープ装着誘導情報について、図15を参照して説明する。
図15に示すように、報知処理部212が生成するテープ装着誘導情報JH3は、「部品セットをしてください」等のメッセージ情報JH31と、フィーダー区分部210により特定されたセット位置を表すセット位置情報JF12と、を含む。更に、テープ装着誘導情報JH3は、セット位置情報JF12(セット位置)、部品識別情報JP11(部品ID)及び部品名情報JP12(部品名)が関連付けられた情報を含む。このテープ装着誘導情報JH3は、報知処理部212の制御により表示部204に表示される。オペレータは、表示部204に表示されるテープ装着誘導情報JH3に応じて、フィーダー区分部210により特定されたセット位置にセットされたテープフィーダー5であるテープ装着対象フィーダーに対して読取対象テープ60を装着する、部品補充作業を行うことができる。
なお、報知処理部212は、テープ装着監視部211により、テープ装着対象フィーダーに読取対象テープ60が装着されたと判断され、フィーダー管理情報JH2の更新処理が完了すると、表示部204によるテープ装着誘導情報JH3の表示動作を終了させる。オペレータは、表示部204によるテープ装着誘導情報JH3の表示動作が終了されると、テープ装着対象フィーダーに対する読取対象テープ60の装着に関する部品補充作業が正常に完了したことを、認識することができる。報知処理部212は、テープ装着監視部211により、テープ装着対象フィーダーに読取対象テープ60が装着されたと判断されない場合、すなわち、テープ装着非対象フィーダーに読取対象テープ60が装着される誤装着が発生してフィーダー管理情報JH2の更新処理が完了されない場合には、表示部204によるテープ装着誘導情報JH3の表示動作を継続させる。オペレータは、テープフィーダー5に対して読取対象テープ60を装着する部品補充作業を行ったにも関わらず、表示部204によるテープ装着誘導情報JH3の表示動作が継続されている場合には、読取対象テープ60の誤装着が発生したと認識することができる。
更に、テープ装着誘導報知処理において、報知処理部212は、フィーダー区分部210により特定されたセット位置にセットされたテープフィーダー5であるテープ装着対象フィーダーに、フィーダー通信部76を介して第1発光制御信号を送信する。報知処理部212は、第1発光制御信号を送信することにより、テープ装着対象フィーダーに取り付けられた発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cを、テープ装着誘導用の発光態様にて発光させる。本実施形態では、テープ装着誘導報知処理において、報知処理部212は、図16に示すように、テープ装着対象フィーダーに取り付けられた発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cが順次点滅を繰り返す移動点滅状態となるように、第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cを発光させる。これにより、オペレータは、表示部204に表示されるテープ装着誘導情報JH3に加えて、テープ装着対象フィーダーに取り付けられた発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cの、テープ装着誘導用の発光態様での発光によって、読取対象テープ60を装着すべきテープ装着対象フィーダーの位置を把握し易くなる。このため、読取対象テープ60の誤装着の発生低減に寄与するものとなる。
また、報知処理部212により実行されるテープ装着報知処理は、部品供給部4に並設された複数のテープフィーダー5のいずれかのテープフィーダーに読取対象テープ60が装着されたことを報知するための報知処理である。報知処理部212は、複数のテープフィーダー5の各々の、第2テープ検知センサ48bからの出力信号を参照し、当該第2テープ検知センサ48bから、読取対象テープ60を検知したことを表すテープ検知信号が出力されると、テープ装着報知処理を行う。テープ装着報知処理において、報知処理部212は、読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5に、フィーダー通信部76を介して第2発光制御信号を送信することにより、当該テープフィーダー5に取り付けられた発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cを、テープ装着誘導用とは異なるテープ装着報知用の発光態様にて発光させる。
また、報知処理部212により実行される管理時間経過報知処理は、部品供給部4に並設された複数のテープフィーダー5のいずれかのテープフィーダーに読取対象テープ60が装着されてから、当該装着の管理に関する所定の管理時間が経過したことを報知するための報知処理である。管理時間経過報知処理において、報知処理部212は、読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5に、フィーダー通信部76を介して第3発光制御信号を送信することにより、当該テープフィーダー5に取り付けられた発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cを、テープ装着誘導用及びテープ装着報知用とは異なる管理時間経過報知用の発光態様にて発光させる。本実施形態では、報知処理部212は、管理時間経過報知処理において、テープ装着監視部211によるフィーダー管理情報JH2の更新処理に要する時間を、前記所定の管理時間として設定する。
また、報知処理部212により実行されるテープ装着完了報知処理は、テープ装着対象フィーダーに対する読取対象テープ60の装着に関する部品補充作業が正常に完了したことを報知するための報知処理である。報知処理部212によりテープ装着完了報知処理が実行されると、読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5により部品の供給動作が実行可能とされる。テープ装着完了報知処理において、報知処理部212は、読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5に、フィーダー通信部76を介して第4発光制御信号を送信することにより、当該テープフィーダー5に取り付けられた発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cを、テープ装着誘導用、テープ装着報知用、及び管理時間経過報知用とは異なるテープ装着完了報知用の発光態様にて発光させる。
上記のように、報知処理部212は、部品供給部4に並設された複数のテープフィーダー5のいずれかのテープフィーダーに読取対象テープ60が装着されると、当該読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5に取り付けられた発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cを、テープ装着報知用の発光態様にて発光させるテープ装着報知処理を行う。すなわち、報知処理部212は、テープフィーダー5に対する読取対象テープ60の装着の管理に関する、例えば部品照合処理や、テープ装着監視部211によるフィーダー管理情報JH2の更新処理などの各種管理制御の実行前に、テープフィーダー5に読取対象テープ60が装着されると直ちに、テープ装着報知用の発光態様にて第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cを発光させる。このため、部品補充作業を行うオペレータにとっては、報知されるまでの待ち時間が生じず、オペレータがテープフィーダー5に対して読取対象テープ60を装着して瞬時的に、当該読取対象テープ60の装着が報知されることになる。
また、報知処理部212は、テープフィーダー5に対する読取対象テープ60の装着から、当該装着の管理に関する所定の管理時間が経過したことを報知するための報知処理として、管理時間経過報知処理を行う。この管理時間経過報知処理において、報知処理部212は、テープ装着報知用とは異なる管理時間経過報知用の発光態様にて第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cを発光させる。これにより、オペレータは、テープフィーダー5に対して読取対象テープ60を装着してから当該装着の管理に関する所定の管理時間が経過したことを、第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cの発光態様により認識することができる。
上記のように、報知処理部212は、テープフィーダー5に読取対象テープ60が装着されると直ちにテープ装着報知用の発光態様にて第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cを発光させ、且つ、読取対象テープ60の装着の管理に関する所定の管理時間が経過したことを、管理時間経過報知用の発光態様にて第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cを発光させることにより報知する。これにより、オペレータは、第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cの発光態様によってテープフィーダー5に対する読取対象テープ60の装着状況を把握することができ、混乱することなく部品補充作業を円滑に行うことができる。
次に、図17を参照して、テープ装着報知処理、管理時間経過報知処理及びテープ装着完了報知処理による発光部201の発光態様を、より詳しく説明する。図17(A)は、報知処理部212のテープ装着報知処理による、発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cの発光態様を示す。図17(B)は、報知処理部212の管理時間経過報知処理による、発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cの発光態様を示す。図17(C)は、報知処理部212のテープ装着完了報知処理による、発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cの発光態様を示す。
報知処理部212は、部品供給部4に並設された複数のテープフィーダー5において、読取対象テープ60を装着すべきテープ装着対象フィーダーと、テープ装着対象テープ以外のテープ装着非対象フィーダーとの、いずれのテープフィーダーに読取対象テープ60が装着されたとしても、当該読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5に取り付けられた発光部201を制御することにより、テープ装着報知処理及び管理時間経過報知処理を行う。
本実施形態では、テープ装着報知処理において、報知処理部212は、図17(A)に示すように、読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5に取り付けられた発光部201における第2発光素子201Bを所定時間(例えば1秒間)点灯させ、第1及び第3発光素子201A,201Cを消灯させる。ここで、テープ装着報知処理において、報知処理部212は、テープ装着報知用の発光態様を、テープ装着対象フィーダーとテープ装着非対象フィーダーとで同一の発光態様とする。すなわち、報知処理部212は、部品供給部4に並設された複数のテープフィーダー5の、テープ装着対象フィーダー及びテープ装着非対象フィーダーの区分に関わらず、テープフィーダー5に対して読取対象テープ60が装着されたことのみを参照してテープ装着報知処理を行う。このため、報知処理部212は、テープフィーダー5に読取対象テープ60が装着されると直ちに、テープ装着報知用の発光態様にて第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cを発光させることになる。この結果、部品補充作業を行うオペレータにとっては、報知されるまでの待ち時間が生じず、オペレータがテープフィーダー5に対して読取対象テープ60を装着して瞬時的に、当該読取対象テープ60の装着が報知されることになる。
また、管理時間経過報知処理において、報知処理部212は、図17(B)に示すように、読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5に取り付けられた発光部201における第1及び第2発光素子201A,201Bを所定時間(例えば4秒間)の間で同時点滅させ、第3発光素子201Cを消灯させる。ここで、管理時間経過報知処理において、報知処理部212は、管理時間経過報知用の発光態様を、テープ装着対象フィーダーとテープ装着非対象フィーダーとで同一の発光態様とする。
また、テープ装着完了報知処理において、報知処理部212は、図17(C)に示すように、テープ装着対象フィーダーに対する読取対象テープ60の装着が完了すると、当該テープ装着対象フィーダーに取り付けられた発光部201における第1発光素子201Aを点灯させ、第2及び第3発光素子201B,201Cを消灯させる。報知処理部212によりテープ装着完了報知処理が実行されると、読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5により部品の供給動作が実行可能とされる。
テープ装着報知処理、管理時間経過報知処理及びテープ装着完了報知処理による発光部201の発光態様は、図17に示される発光態様に限定されるものではなく、図18及び図19に示す発光態様であってもよい。図18は、テープ装着報知処理、管理時間経過報知処理及びテープ装着完了報知処理による発光部201の発光態様に関する変形例であって、テープ装着対象フィーダーに読取対象テープ60が装着された場合の発光態様を説明するための図である。また、図19は、テープ装着報知処理及び管理時間経過報知処理による発光部201の発光態様に関する変形例であって、テープ装着非対象フィーダーに読取対象テープ60が装着された場合の発光態様を説明するための図である。図18(A)及び図19(A)は、報知処理部212のテープ装着報知処理による、発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cの発光態様を示す。図18(B)及び図19(B)は、報知処理部212の管理時間経過報知処理による、発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cの発光態様を示す。図18(C)は、報知処理部212のテープ装着完了報知処理による、発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cの発光態様を示す。
図18及び図19に示す例では、テープ装着報知処理において、報知処理部212は、図18(A)及び図19(A)に示すように、読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5に取り付けられた発光部201における第2発光素子201Bを所定時間(例えば1秒間)点灯させ、第1及び第3発光素子201A,201Cを消灯させる。ここで、テープ装着報知処理において、報知処理部212は、テープ装着報知用の発光態様を、テープ装着対象フィーダーとテープ装着非対象フィーダーとで同一の発光態様とする。
図18及び図19に示す例では、管理時間経過報知処理において、報知処理部212は、管理時間経過報知用の発光態様を、テープ装着対象フィーダーとテープ装着非対象フィーダーとで異なる発光態様とする(図18(B)及び図19(B)参照)。具体的には、読取対象テープ60がテープ装着対象フィーダーに装着された場合には、図18(B)に示すように、読取対象テープ60が装着されたテープ装着対象フィーダーに取り付けられた発光部201における第1発光素子201Aを所定時間(例えば4秒間)の間で点灯させ、第2及び第3発光素子201B,201Cを消灯させる。一方、読取対象テープ60がテープ装着非対象フィーダーに装着された場合には、図19(B)に示すように、読取対象テープ60が装着されたテープ装着非対象フィーダーに取り付けられた発光部201における第3発光素子201Cを所定時間(例えば4秒間)の間で点灯させ、第2及び第3発光素子201B,201Cを消灯させる。
このように、管理時間経過報知処理において、管理時間経過報知用の発光態様を、テープ装着対象フィーダーとテープ装着非対象フィーダーとで異なる発光態様とすることにより、オペレータは、部品補充作業において読取対象テープ60を装着したテープフィーダー5に取り付けられた発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cの発光態様によって、当該読取対象テープ60を装着したテープフィーダー5が、テープ装着対象フィーダーであるのか、或いはテープ装着非対象フィーダーであるのかを認識することができる。
また、図18及び図19に示す例では、テープ装着完了報知処理において、報知処理部212は、図18(C)に示すように、テープ装着対象フィーダーに対する読取対象テープ60の装着が完了すると、当該テープ装着対象フィーダーに取り付けられた発光部201における第1発光素子201Aを点灯させ、第2及び第3発光素子201B,201Cを消灯させる。報知処理部212によりテープ装着完了報知処理が実行されると、読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5により部品の供給動作が実行可能とされる。
次に、図11を参照して、制御部202の警告処理部213は、フィーダー区分部210により特定されたセット位置以外のセット位置にセットされたテープフィーダー5であるテープ装着非対象フィーダーに対して読取対象テープ60が装着された場合に、当該読取対象テープ60が誤装着されたことを警告する処理を実行する。具体的には、警告処理部213は、読取対象テープ60が誤装着された旨及びそのセット位置を表示部204に表示させるとともに警告灯205を作動させる。オペレータによる部品補充作業において読取対象テープ60の誤装着が発生した場合に、警告処理部213の処理によって速やかに当該誤装着を特定することが可能となる。このため、読取対象テープ60を速やかに装着し直して、当該誤装着を解消することが可能となる。
<テープ装着管理装置による処理制御>
上述の如く、テープ装着管理装置200は、部品実装装置1の部品供給部4において部品毎に区画された各セット位置にセットされた複数のテープフィーダー5の各々に対する、読取対象テープ60(部品収納テープ)の装着を管理する。テープ装着管理装置200は、テープフィーダー5に対する読取対象テープ60の装着を管理するに際し、テープ装着管理処理及び報知処理を実行する。以下、テープ装着管理装置200が実行するテープ装着管理処理及び報知処理について、詳細に説明する。
(テープ装着管理処理について)
図20は、テープ装着管理処理を示すフローチャートである。テープ装着管理装置200において、テープ装着管理処理は、主として制御部202のフィーダー区分部210及びテープ装着監視部211により実行される。
まず、オペレータによるバーコードリーダ300を用いた部品識別用バーコード66からの読取部品識別情報(部品ID)の読取作業が行われる(ステップa1)。バーコードリーダ300により読み取られた読取部品識別情報は、外部入出力部75及びデータ通信部203を介してテープ装着管理装置200の制御部202に入力される。次に、実装制御部70の記憶部72に記憶されている基板情報JH1(図13参照)が、データ通信部203を介して制御部202に入力される(ステップa2)。
制御部202に読取部品識別情報及び基板情報JH1が入力されると、制御部202のフィーダー区分部210は、読取部品識別情報に対応した読取対象テープ60を装着すべきテープフィーダー5のセット位置として、基板情報JH1に含まれるセット位置情報JF12で表されるセット位置を特定する(ステップa3)。これにより、フィーダー区分部210は、部品供給部4に並設された複数のテープフィーダー5を、特定したセット位置にセットされたテープ装着対象フィーダーと、特定したセット位置以外のセット位置にセットされたテープ装着非対象フィーダーとに区分する。
次に、制御部202のテープ装着監視部211は、フィーダー区分部210により特定されたセット位置にセットされたテープ装着対象フィーダーの、第2テープ検知センサ48bからの出力信号を参照し、当該テープ装着対象フィーダーに読取対象テープ60が装着されたか否かを判断する(ステップa4)。テープ装着対象フィーダーに読取対象テープ60が装着された場合には、テープ装着監視部211は、記憶部214に格納されているフィーダー管理情報JH2(図14参照)を更新し(ステップa5)、セット位置情報JF12と読取対象テープ60の読取部品識別情報とを関連付ける。フィーダー管理情報JH2の更新が完了すると、テープ装着管理処理が終了する。
一方、テープ装着対象フィーダーに読取対象テープ60が装着されない場合には、所定時間経過後にテープ装着管理処理が終了される。
上記のステップa1乃至ステップa5の各処理が、基板情報JH1に含まれるセット位置情報JF12で表されるセット位置にセットされたテープフィーダー5に対する読取対象テープ60の装着に関する管理処理である。
(報知処理について)
図21は、報知処理を示すフローチャートである。テープ装着管理装置200において、報知処理は、上述のテープ装着管理処理に応じて、部品供給部4に並設された複数のテープフィーダー5の各々に対する読取対象テープ60の装着状況を報知するための処理である。この報知処理は、主として制御部202の報知処理部212が発光部201及び表示部204を制御することにより実行される。
まず、制御部202の報知処理部212は、テープ装着管理処理においてフィーダー区分部210が読取対象テープ60を装着すべきテープフィーダー5のセット位置を特定したか否か、すなわち、テープ装着対象フィーダーが特定されたか否かを判断する(ステップb1)。フィーダー区分部210によりセット位置が特定されると、報知処理部212は、当該セット位置にセットされたテープ装着対象フィーダーへの読取対象テープ60の装着を誘導するためのテープ装着誘導報知処理を実行する(ステップb2)。
テープ装着誘導報知処理において、報知処理部212は、テープ装着対象フィーダーにフィーダー通信部76を介して第1発光制御信号を送信する(ステップb3)。報知処理部212は、第1発光制御信号を送信することにより、テープ装着対象フィーダーに取り付けられた発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cを、テープ装着誘導用の発光態様にて発光させる(図16参照)。
また、テープ装着誘導報知処理において、報知処理部212は、テープ装着対象フィーダーへの読取対象テープ60の装着を誘導するためのテープ装着誘導情報JH3(図15参照)を生成し(ステップb11)、そのテープ装着誘導情報JH3を表示部204に表示させる(ステップb12)。オペレータは、表示部204に表示されるテープ装着誘導情報JH3に加えて、テープ装着対象フィーダーに取り付けられた発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cの、テープ装着誘導用の発光態様での発光によって、読取対象テープ60を装着すべきテープ装着対象フィーダーの位置を把握し、部品補充作業を行うことができる。
次に、報知処理部212は、部品供給部4に並設された複数のテープフィーダー5の各々の第2テープ検知センサ48bからの出力信号を参照し、複数のテープフィーダー5のいずれかのテープフィーダーに読取対象テープ60が装着されたか否かを判断する(ステップb4)。第2テープ検知センサ48bから読取対象テープ60を検知したことを表すテープ検知信号が出力されると、報知処理部212は、複数のテープフィーダー5のいずれかのテープフィーダーに読取対象テープ60が装着されたことを報知するためのテープ装着報知処理を実行する(ステップb5)。
テープ装着報知処理において、報知処理部212は、読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5に、フィーダー通信部76を介して第2発光制御信号を送信する(ステップb6)。報知処理部212は、第2発光制御信号を送信することにより、読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5に取り付けられた発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cを、テープ装着報知用の発光態様にて発光させる(図17(A)、図18(A)、図19(A)参照)。報知処理部212は、テープ装着監視部211によるフィーダー管理情報JH2の更新処理などの各種管理制御の実行前に、テープフィーダー5に読取対象テープ60が装着されると直ちに、テープ装着報知用の発光態様にて第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cを発光させる。このため、部品補充作業を行うオペレータにとっては、報知されるまでの待ち時間が生じず、オペレータがテープフィーダー5に対して読取対象テープ60を装着して瞬時的に、当該読取対象テープ60の装着が報知されることになる。
次に、報知処理部212は、テープフィーダー5に読取対象テープ60が装着されてから、当該装着の管理に関する所定の管理時間が経過したことを報知するための管理時間経過報知処理を実行する(ステップb7)。
管理時間経過報知処理において、報知処理部212は、読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5に、フィーダー通信部76を介して第3発光制御信号を送信する(ステップb8)。報知処理部212は、第3発光制御信号を送信することにより、読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5に取り付けられた発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cを、管理時間経過報知用の発光態様にて発光させる(図17(B)、図18(B)、図19(B)参照)。これにより、オペレータは、テープフィーダー5に対して読取対象テープ60を装着してから当該装着の管理に関する所定の管理時間が経過したことを、第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cの発光態様により認識することができる。
次に、報知処理部212は、テープ装着対象フィーダーに対する読取対象テープ60の装着に関する部品補充作業が正常に完了したことを報知するためのテープ装着完了報知処理を実行する(ステップb9)。
テープ装着完了報知処理において、報知処理部212は、読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5に、フィーダー通信部76を介して第4発光制御信号を送信する(ステップb10)。報知処理部212は、第4発光制御信号を送信することにより、読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5に取り付けられた発光部201における第1乃至第3発光素子201A,201B,201Cを、テープ装着完了報知用の発光態様にて発光させる(図17(C)、図18(C)参照)。報知処理部212によりテープ装着完了報知処理が実行されると、読取対象テープ60が装着されたテープフィーダー5により部品の供給動作が実行可能とされる。
なお、報知処理部212は、テープ装着監視部211によりテープ装着対象フィーダーに読取対象テープ60が装着されたと判断され、フィーダー管理情報JH2の更新処理が完了すると(ステップb13)、表示部204によるテープ装着誘導情報JH3の表示動作を終了させる(ステップb14)。オペレータは、表示部204によるテープ装着誘導情報JH3の表示動作が終了されると、テープ装着対象フィーダーに対する読取対象テープ60の装着に関する部品補充作業が正常に完了したことを、認識することができる。
一方、テープ装着非対象フィーダーに読取対象テープ60が装着される誤装着が発生してフィーダー管理情報JH2の更新処理が完了されない場合、報知処理部212は、表示部204によるテープ装着誘導情報JH3の表示動作を継続させる。オペレータは、テープフィーダー5に対して読取対象テープ60を装着する部品補充作業を行ったにも関わらず、表示部204によるテープ装着誘導情報JH3の表示動作が継続されている場合には、読取対象テープ60の誤装着が発生したと認識することができる。制御部202の警告処理部213は、テープ装着非対象フィーダーに読取対象テープ60が装着された場合に、当該読取対象テープ60が誤装着されたことを警告する処理を実行する。これにより、オペレータは、読取対象テープ60を速やかに装着し直して、当該誤装着を解消することが可能となる。
また、部品実装システム100は、上記のテープ装着管理装置200を備えている。このテープ装着管理装置200は、オペレータが部品補充作業を円滑に行うことができるような報知処理を実行する報知処理部212を備えている。これにより、部品補充作業の遅れに起因してテープフィーダー5からの部品の供給が停止することを可及的に抑止することができ、部品実装装置1による部品搭載基板の生産効率の向上が図られる。