JP6835366B2 - プレス装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、プレス装置及びその製造方法に関する。
プレス装置において、プレス品の寸法精度は、スライドとボルスタの真直度、平行度、直角度(以下、基本特性という)により決められる。一般的に、スライドは、クランク機構により上下動する構造とされている(特許文献1参照)。
図11、12は、プレス装置の従来例を示す。図11は正面図であり、図12は拡大平面図である。プレス装置は、以下の構成要素を備える。即ち、フレームFと、上型(図示略)を支持し、クランク機構Cにより上下動されるスライドSと、下型(図示略)を支持するボルスタBと、フレームFに固定されており、クランク機構Cのクランク軸CSの両端を回転自在に支持する前後一対のクランク軸ホルダCHと、フレームFに固定されており、スライドSが上下動する際、スライドSの側面に摺動してスライドSの上下動を案内するガイドGとを備える。なお、図11では、クランク機構Cの図示を省略している。また、クランク軸ホルダCHにおけるクランク軸CSの軸受用嵌合孔SHは、クランク軸ホルダCHの貫通孔THに被せられるプレートPにより形成されている。図11、12において、矢印で示す方向表示は、プレス装置を据付台に据え付けた状態における各方向を示す。
実開平7−21298号公報
上記プレス装置の基本特性の精度を高めるためには、スライドSの上下動の垂直度、及びボルスタB上面の水平度の精度を高める必要がある。しかし、従来のプレス装置の場合、クランク機構Cのクランク軸CSの両端を支持する前後一対のクランク軸ホルダCHは、プレス装置のフレームFに溶接固定されている。また、ガイドGは、前後一対のクランク軸ホルダCHの間でプレス装置のフレームFに溶接固定されている。そのため、プレス装置の製造過程で、クランク軸CSの軸受用嵌合孔SH、及びガイドGの切削加工を行うためには、部位によって、プレス装置の外側から切削工具を長く伸ばして切削加工を行う必要がある。その結果、切削中に長く伸ばした切削工具の先端が振動して加工精度が低下する問題が生じる。
本発明の課題は、スライドをクランク機構により上下動するプレス装置において、クランク機構のクランク軸を保持するクランク軸ホルダを組み立て構造とすることにより、プレス装置の基本特性の精度を高め、プレス品の寸法精度を高めることにある。
本発明の第1発明は、フレームと、上型を支持し、クランク機構により上下動されるスライドと、下型を支持するボルスタと、前記フレームに固定されており、クランク機構のクランク軸の両端を回転自在に支持する一対のクランク軸ホルダと、前記フレームに固定されており、前記スライドが上下動する際、前記スライドの側面に摺動して前記スライドの上下動を案内するガイドとを備えたプレス装置であって、前記一対のクランク軸ホルダの少なくともいずれか一方は、前記フレームに対して組み立てて固定されている。
第1発明によれば、一対のクランク軸ホルダの一方は、フレームに対して組み立てて固定される。そのため、一対のクランク軸ホルダの一方が組み立てられる前段階で、一対のクランク軸ホルダの他方、及びガイドの切削加工を行い、その後、一対のクランク軸ホルダの一方を組み立てることができる。従って、一対のクランク軸ホルダの一方が組み立てられる前段階で、プレス装置の基本特性に係わる切削加工を、切削工具を長く伸ばすことなく行い、切削加工されるクランク軸ホルダ及びガイドの加工精度を高めることができ、プレス装置の基本特性の精度を高め、プレス品の寸法精度を高めることができる。
また、ガイドは、前後一対のクランク軸ホルダの間に配置されるのに対し、一対のクランク軸ホルダの一方が組み立てられる前段階で、一対のクランク軸ホルダに挟まれた領域のガイドも切削加工を行うことができる。従って、一対のクランク軸ホルダに挟まれた領域にもガイドを設けて、ガイドの上下方向長さを長くすることができ、スライドのスライド量を大きくすることができる。そのため、スライドの垂直精度を高めることができ、プレス品の水平精度を高めることができる。
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記一対のクランク軸ホルダの少なくともいずれか一方は、その両側に位置する前記フレームに挟まれて固定されており、前記各フレームと前記クランク軸ホルダの両側部との間には、前記スライドの移動方向に直交する方向で嵌り合う嵌合部が形成されており、前記クランク軸ホルダは両側の前記フレームに対して前記嵌合部により組み立てられている。
第2発明によれば、クランク軸ホルダは、両側の嵌合構造によりフレームに組み立てられている。そのため、プレス加工に伴いスライドが受ける反力を嵌合構造で受けて、フレームによるクランク軸ホルダの支持強度を確保可能としている。しかも、クランク軸の支持高さに影響する嵌合構造における寸法精度を高めることによりクランク軸ホルダとして必要な位置精度を確保することができる。
本発明の第3発明は、上記第1発明に記載のプレス装置の製造方法であって、前記フレームに対して、前記一対のクランク軸ホルダの他方、及び前記ガイドが固定された状態で移動しないように位置決めする位置決め工程と、該位置決め工程で各部が位置決めされた状態で、前記一対のクランク軸ホルダの他方における前記クランク軸の軸受用嵌合孔、並びに前記ガイドの前記スライドとの摺動に影響する部位を切削する切削工程と、前記一対のクランク軸ホルダの他方における前記軸受用嵌合孔に対応して同様の軸受用嵌合孔が形成された前記一対のクランク軸ホルダの一方を前記フレームに組み立てて固定する固定工程と、該固定工程と同時に、前記ガイドに前記スライドを組み立て、前記クランク機構のクランク軸を前記一対のクランク軸ホルダの前記軸受用嵌合孔に嵌合させて前記クランク機構を組み立て、前記スライドを前記クランク機構に結合する組立工程とを備える。
第3発明によれば、一対のクランク軸ホルダの一方が組み立てられる前段階で、一対のクランク軸ホルダの他方、及びガイドの切削加工を行い、その後、一対のクランク軸ホルダの一方を組み立てる。そのため、フレーム等を位置決めした状態で、プレス装置の基本特性に係わる切削加工をまとめて行うことができ、プレス装置の基本特性の精度を高め、プレス品の寸法精度を高めることができる。
本発明の第4発明は、上記第3発明において、前記ボルスタは前記フレームに固定されており、前記切削工程では、前記ボルスタの下型取付面も切削する。
第4発明によれば、クランク軸ホルダのクランク軸の軸受用嵌合孔、及びガイドの切削時にボルスタの上面も併せて切削する。そのため、ボルスタの上面の水平度を含めてプレス装置の基本特性の精度を高め、プレス品の寸法精度を高めることができる。
本発明の一実施形態の正面図である。 上記実施形態の側面図である。 上記実施形態の平面図である。 上記実施形態のフレームの正面図である。 上記実施形態の前側クランク軸ホルダの正面図である。 上記前側クランク軸ホルダの平面図である。 上記実施形態における切削工程の説明図である。 図7のVIII部の拡大図である。 図7のIX部の拡大図である。 図7のX部の拡大図である。 本発明の従来例の正面図である。 上記従来例の拡大平面図である。
<一実施形態の構成>
図1〜3は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、スライド30をクランク機構20により上下動するプレス装置である。図中、矢印で示す方向表示は、プレス装置を据付台に据え付けた状態における各方向を示す。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1〜3のプレス装置は、以下の構成要素を備える。即ち、フレーム10と、上型(図示略)を支持し、クランク機構20により上下動されるスライド30と、下型(図示略)を支持するボルスタ50と、フレーム10に固定されており、クランク機構20のクランク軸21の両端を回転自在に支持する前後一対のクランク軸ホルダ14、15と、フレーム10に固定されており、スライド30が上下動する際、スライド30の側面に摺動してスライド30の上下動を案内するガイド40とを備える。
フレーム10は、左右両側のフレーム11、12と、後側のフレーム13とを備え、左右のフレーム11、12の下部には、ボルスタ50を支持するベッド16が固定されている。前後一対のクランク軸ホルダ14、15のうち、後側クランク軸ホルダ14は、左右両側のフレーム11、12間に溶接にて固定されている。一方、前側クランク軸ホルダ15は、詳細な構造は後述するが、左右両側のフレーム11、12間に複数のボルトにより固定されている。そして、前後のクランク軸ホルダ14、15は、互いに平行に配置されている。
前後のクランク軸ホルダ14、15の各中央部には、クランク機構20のクランク軸21が嵌合する軸受用嵌合孔14b、15bが穿設され、クランク軸21が軸受(図示略)を介して軸受用嵌合孔14b、15bに支持されている。スライド30は、クランク機構20のクランク22を介してクランク軸21に結合されている。そのため、スライド30は、クランク軸21が回転されると、クランク機構20の機能により上下動される。クランク軸21を回転するモータ(図示略)は、後側クランク軸ホルダ14と後側のフレーム13との間に設けられている。
スライド30の左右両側部には、それぞれスライドアーム30aが突出され、スライドアーム30aは上下方向に延びて形成されている。各スライドアーム30aに対向してフレーム11、12の対向面には、上下方向に延びるガイド40が設けられている。ガイド40は、フレーム11、12の対向面からそれぞれスライド30の方向に突出して固定されたブラケット42と、ブラケット42及び左右それぞれのフレーム11、12に固定されたガイドレール41とを備える。スライドアーム30aは、ブラケット42とガイドレール41との間に挟まれて上下方向に摺動自在に案内されている。スライドアーム30aと、ブラケット42及びガイドレール41の摺動面には、両者間の摩擦抵抗を小さくするための摩擦抵抗抑制部材が配置されている。
スライド30の上部には、下降したスライド30を持ち上げるための力を発生するバランサ61が設けられている。フレーム12の外側には、配電盤62及びコントローラ63が設けられている。また、フレーム11、12の下方で、ボルスタ50の上方とスライド30の下方との隙間を臨む位置には、ワーク(図示略)の出し入れをするための窓を形成する窓枠11a、12aがそれぞれ設けられている。
図4は、フレーム11、12に挟まれた内部が見易いように、スライド30、ボルスタ50、及びそれに関連するクランク機構20等の部品を除去した状態を示す。フレーム11、12の後方に挟まれて溶接固定された後側クランク軸ホルダ14には、クランク軸21を回転自在に支持するための軸受用嵌合孔14b及びクランク摺動部14aが備えられている。一方、フレーム11、12の前方で、前側クランク軸ホルダ15が固定される位置には、前側クランク軸ホルダ15を固定するためのブラケット11b、12bがフレーム11、12の上下に分散して固定されている。また、後側クランク軸ホルダ14及びブラケット11b、12bの前後方向の間には、ガイド40のブラケット42が上下方向に長く延びてフレーム11、12の対向面に固定されている。
図5、6は、前側クランク軸ホルダ15を単体で示す。前側クランク軸ホルダ15は、全体として長方形の板から成り、左右両側の中央部を残して上下部分の後面側が板厚の半分程度切削されている。その結果、左右両側の中央部には、嵌合突部15dが形成され、左右両側の上下部分には、ボルトが貫通する孔を備えた締結部15cが形成されている。また、前側クランク軸ホルダ15には、クランク軸21を回転自在に支持するための軸受用嵌合孔15bが備えられている。
<一実施形態の製造方法>
図7は、後側クランク軸ホルダ14等の切削加工の様子を示す。切削加工に際しては、後側クランク軸ホルダ14が溶接固定された状態のフレーム10を、切削工具64を備えた工作機械(図示略)のワーク保持位置に、位置決め冶具(図示略)により工作機械に対して移動しないように位置決めする。この位置決めを行う工程は、本発明の製造方法における位置決め工程に相当する。このように位置決めされた状態で、切削工具64により後側クランク軸ホルダ14のクランク摺動部14aのクランク機構20側面(前側面)及び軸受用嵌合孔14bを切削加工する。このとき、前側クランク軸ホルダ15が固定されていないため、切削工具64は、左右のフレーム11、12間内に自由に入ることができ、切削工具64の先端を伸ばすことなく切削加工を行うことができる。図8は、このように切削加工された後側クランク軸ホルダ14の切削加工部分を拡大して示す。
同様に、左右のブラケット42のガイドレール41取付側面が、上述したのと同じ切削工具64により切削加工される。各ブラケット42は、図7のように、平面視でL字形状とされており、そのL字形状の直角を成す側の両面が切削加工される。係る切削加工においても、前側クランク軸ホルダ15が固定されていないため、切削工具64は、左右のフレーム11、12間内に自由に入ることができ、加工精度重視で切削加工を行うことができる。図9は、このように切削加工された左側のブラケット42の切削加工部分を拡大して示す。図9のように、ブラケット42には、ガイドレール41をブラケット42に固定する際のボルト挿通孔42a、11cが穿設されている。ボルト挿通孔11cは、フレーム11をも貫通して穿設されている。なお、フレーム12側のブラケット42にも同様にボルト挿通孔が穿設されている。
更に、ブラケット11b、12bの前側クランク軸ホルダ15取付側面が、上述したのと同じ切削工具64により切削加工される。また、図4のように、上下に分散配置されたブラケット11b、12bの上下の間隔L1が、前側クランク軸ホルダ15の嵌合突部15d(上下寸法L1、図5参照)が丁度嵌る大きさとされる。しかも、ブラケット11b、12bの前側クランク軸ホルダ15取付面の左右方向寸法L2(図10参照)が、嵌合突部15dの左右方向の突出量L2(図5参照)と等しくなるようにされる。従って、嵌合突部15dは、上下に分散配置されたブラケット11b、12bとの間で、スライド30の移動方向(上下方向)に直交する方向(左右方向)で嵌り合う嵌合部とされている。図10は、このように切削加工されたブラケット11bの切削加工部分を拡大して示す。図10のように、ブラケット11bには、前側クランク軸ホルダ15をブラケット11bに固定する際のボルト挿通孔11dが穿設されている。なお、ブラケット12bにもブラケット11bと同様にボルト挿通孔が穿設されている。
また、図7では図示を省略したが、ベッド16上に固定されたボルスタ50の上面である下型取付面が上述したのと同じ切削工具64により切削加工される。
以上のように、後側クランク軸ホルダ14のクランク摺動部14aのクランク機構20側面及び軸受用嵌合孔14bと、左右のブラケット42のガイドレール41取付側面と、ブラケット11b、12bの各方向の前側クランク軸ホルダ15取付側面と、ボルスタ50の下型取付面のそれぞれの切削加工が一括して行われる。この結果、工作機械に対する位置決めが各切削加工の途中でやり直しされることがないため、切削加工の基準面は各切削加工の途中で変わることはなく、同じ基準面に従った統一した切削加工を行うことができる。以上の切削加工を行う工程は、本発明の製造方法における切削工程に相当する。
このように切削加工が行われた後は、クランク機構20、スライド30、及び前側クランク軸ホルダ15がフレーム11、12間に組み立てられる。まず、図3のように、スライド30は、ガイドレール41とブラケット42との間にスライドアーム30aを挟んだ状態で、ブラケット42にガイドレール41をボルト締結して組み立てられる。この結果、スライド30は、ガイド40に沿って垂直に摺動可能とされる。このようにスライド30を組み立てる工程は、本発明の製造方法における組立工程に相当する。なお、ガイドレール41及びスライド30のスライドアーム30aは、組み立て前に予め必要な精度でスライド30の垂直移動に影響する面が切削加工されている。
次に、図1〜3のように、クランク機構20のクランク軸21が後側クランク軸ホルダ14の軸受用嵌合孔14b及び前側クランク軸ホルダ15の軸受用嵌合孔15bに嵌合され、その状態で前側クランク軸ホルダ15がブラケット11b、12bに固定される。このとき、前側クランク軸ホルダ15の締結部15cをブラケット11b、12bの前側から重ねて、前側クランク軸ホルダ15の嵌合突部15dが、上下に分散配置されたブラケット11b、12bの間に嵌合された状態でボルト締結する。
前側クランク軸ホルダ15の嵌合突部15d周辺と、フレーム11、12のブラケット11b、12b周辺との嵌合部は、上述のように精度よく切削加工された面同士が接合した構造とされる。そのため、前側クランク軸ホルダ15のフレーム11、12に対する固定位置精度は高く、後側クランク軸ホルダ14の軸受用嵌合孔14b及び前側クランク軸ホルダ15の軸受用嵌合孔15bの位置精度も高くなる。従って、クランク機構20の支持精度が高くなる。
最後に、クランク機構20のクランク22の自由端がスライド30の上部に回転自在に結合される。このようにクランク機構20を前後の軸受用嵌合孔14b、15bに嵌合して組み立て、スライド30に結合する工程は、本発明の製造方法における組立工程に相当する。また、前側クランク軸ホルダ15をブラケット11b、12bに組み立てて固定する工程は、本発明の製造方法における固定工程に相当する。なお、前側クランク軸ホルダ15の嵌合突部15dの上下左右各方向の寸法は、組み立て前に予め必要な精度で切削加工されている。
<第1実施形態の作用、効果>
前側クランク軸ホルダ15が組み立てられる前段階で、前側クランク軸ホルダ15の影響なしに後側クランク軸ホルダ14及びガイド40の切削加工を行うことができる。従って、プレス装置の基本特性に係わる切削加工を、切削工具を長く伸ばすことなく行うことができ、プレス装置の基本特性の精度を高め、プレス品の寸法精度を高めることができる。
また、ガイド40は、前側クランク軸ホルダ15が組み立てられる前段階で、前側クランク軸ホルダ15及び後側クランク軸ホルダ14に挟まれる領域も含めて切削加工を行うことができる。従って、前側クランク軸ホルダ15及び後側クランク軸ホルダ14に挟まれる領域にもガイド40を設けることができ、ガイド40の上下長さを長くして、スライド30の上下スライド量を大きくすることができる。そのため、スライド30の垂直精度を高めることができ、プレス品の水平精度を高めることができる。
前側クランク軸ホルダ15が組み立てられる前段階で、後側クランク軸ホルダ14、ガイド40、及び前側クランク軸ホルダ15固定用のブラケット11b、12bの切削加工をまとめて行い、その後、前側クランク軸ホルダ15を組み立てることができる。従って、後側クランク軸ホルダ14を含むフレーム10等を位置決めした状態で、プレス装置の基本特性に係わる切削加工をまとめて行うことができ、プレス装置の基本特性の精度を高め、プレス品の寸法精度を高めることができる。
また、前側クランク軸ホルダ15は、その両側に嵌合突部15dを備えた嵌合構造によりフレーム11、12(10)に組み立てられている。そのため、プレス加工に伴いスライド30が受ける反力を嵌合構造で受けて、フレーム10による前側クランク軸ホルダ15の支持強度を確保可能としている。しかも、クランク軸21の支持高さに影響する嵌合構造の部位の寸法精度を高めることにより前側クランク軸ホルダ15として必要な位置精度を確保することができる。
更に、後側クランク軸ホルダ14、ガイド40、及び前側クランク軸ホルダ15固定用のブラケット11b、12bの切削時にボルスタ50の上面も併せて切削する。そのため、ボルスタ50の上面の水平度を含めてプレス装置の基本特性の精度を高め、プレス品の寸法精度を高めることができる。
<その他の実施形態>
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの外観、構成に限定されず、種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態では、フレーム11、12に対し、後側クランク軸ホルダ14を溶接にて固定し、前側クランク軸ホルダ15をボルト締結により組み立てて固定した。しかし、後側クランク軸ホルダ14も前側クランク軸ホルダ15と同様に組み立てて固定してもよい。
10、11、12、13 フレーム
11a、12a 窓枠
11b、12b ブラケット
11c、11d ボルト挿通孔
14 後側クランク軸ホルダ(クランク軸ホルダの他方)
15 前側クランク軸ホルダ(クランク軸ホルダの一方)
14a クランク摺動部
14b、15b 軸受用嵌合孔
15c 締結部
15d 嵌合突部(嵌合部)
16 ベッド
20 クランク機構
21 クランク軸
22 クランク
30 スライド
30a スライドアーム
40 ガイド
41 ガイドレール
42 ブラケット
42a ボルト挿通孔
50 ボルスタ
61 バランサ
62 配電盤
63 コントローラ
64 切削工具

Claims (4)

  1. フレームと、
    上型を支持し、クランク機構により上下動されるスライドと、
    下型を支持するボルスタと、
    前記フレームに固定されており、クランク機構のクランク軸の両端を回転自在に支持する一対のクランク軸ホルダと、
    前記フレームに固定されており、前記スライドが上下動する際、前記スライドの側面に摺動して前記スライドの上下動を案内するガイドと
    を備えたプレス装置であって、
    前記一対のクランク軸ホルダの少なくともいずれか一方は、前記フレームに対して組み立てて固定されており、
    前記一対のクランク軸ホルダの他方におけるクランク機構側面、前記ガイドにおける前記スライドの摺動面、並びに前記一対のクランク軸ホルダの一方が取り付けられるブラケットにおける前記一対のクランク軸ホルダの一方の取付面は、切削加工の基準面を同一として形成された切削面を備える
    プレス装置。
  2. 請求項1において、
    前記一対のクランク軸ホルダの少なくともいずれか一方は、その両側に位置する前記フレームに挟まれて固定されており、
    前記各フレームと前記クランク軸ホルダの両側部との間には、前記スライドの移動方向に直交する方向で嵌り合う嵌合部が形成されており、
    前記クランク軸ホルダは両側の前記フレームに対して前記嵌合部により組み立てられている
    プレス装置。
  3. 請求項1に記載のプレス装置の製造方法であって、
    前記フレームに対して、前記一対のクランク軸ホルダの他方、及び前記ガイドが固定された状態で移動しないように位置決めする位置決め工程と、
    該位置決め工程で各部が位置決めされた状態で、前記一対のクランク軸ホルダの他方における前記クランク軸の軸受用嵌合孔、並びに前記ガイドの前記スライドとの摺動に影響する部位を切削する切削工程と、
    前記一対のクランク軸ホルダの他方における前記軸受用嵌合孔に対応して同様の軸受用嵌合孔が形成された前記一対のクランク軸ホルダの一方を前記フレームに組み立てて固定する固定工程と、
    該固定工程と同時に、前記ガイドに前記スライドを組み立て、前記クランク機構のクランク軸を前記一対のクランク軸ホルダの前記軸受用嵌合孔に嵌合させて前記クランク機構を組み立て、前記スライドを前記クランク機構に結合する組立工程とを備える
    プレス装置の製造方法。
  4. 請求項3において、
    前記ボルスタは前記フレームに固定されており、
    前記切削工程では、前記ボルスタの下型取付面も切削する
    プレス装置の製造方法。
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