JP6834926B2 - 液冷ジャケットの製造方法 - Google Patents
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Description
かかる製造方法によれば、攪拌ピンのみを封止体のみに接触させて摩擦攪拌を行うため、ジャケット本体から封止体への第一アルミニウム合金の混入は殆どない。これにより、重合部においては主として封止体側の第二アルミニウム合金が摩擦攪拌されるため、接合強度の低下を抑制することができる。また、ジャケット本体の段差側面を外側に傾斜させているため、接合強度の低下を招くことなく攪拌ピンとジャケット本体との接触を容易に回避することができる。
本発明の第一実施形態に係る液冷ジャケット及び液冷ジャケットの製造方法について、図面を参照して詳細に説明する。図1に示すように、本実施形態に係る液冷ジャケット1は、ジャケット本体2と、封止体3とで構成されている。液冷ジャケット1は、内部に流体を流通させ、載置される発熱体と熱交換を行う部材である。ジャケット本体2は、底部10と、周壁部11と、複数の支柱12とで主に構成されている。なお、以下の説明における「表面」とは「裏面」の反対側の面という意味である。
次に、第二実施形態に係る液冷ジャケットの製造方法について説明する。図6に示すように、本実施形態に係る液冷ジャケットの製造方法では、第一回転ツールFの挿入深さが第一実施形態と相違する。第二実施形態では、第一実施形態と異なる点を中心に説明する。
次に、第三実施形態に係る液冷ジャケットの製造方法について説明する。図7に示すように、本実施形態に係る液冷ジャケットの製造方法では、第一回転ツールFの挿入深さ及び挿入位置が第一実施形態と相違する。第三実施形態では、第一実施形態と異なる点を中心に説明する。
次に、第四実施形態に係る液冷ジャケットの製造方法について説明する。図8に示すように、本実施形態に係る液冷ジャケットの製造方法では、第一回転ツールFの挿入深さが第三実施形態と相違する。第四実施形態では、第三実施形態と異なる点を中心に説明する。
2 ジャケット本体
3 封止体
3a 表面
3b 裏面
3c 外周側面
10 底部
11 周壁部
11a 周壁端面
12 支柱
12a 支柱端面
13 周壁段差部
13a 段差底面
13b 段差側面
F 第一回転ツール(回転ツール)
F2 攪拌ピン
J1 第一重合部
J2 第二重合部
U1 突合せ部
Claims (6)
- 底部、前記底部の周縁から立ち上がる周壁部及び前記底部から立ち上がる支柱を有するジャケット本体と、前記ジャケット本体の開口部を封止する封止体とで構成され、前記ジャケット本体と前記封止体とを接合する液冷ジャケットの製造方法であって、
前記周壁部の内周縁に、段差底面及び段差底面から立ち上がる段差側面を有する周壁段差部を形成するとともに、前記支柱の支柱端面を前記段差底面よりも若干高い位置に形成する準備工程と、
前記段差側面と前記封止体の外周側面との間に隙間を設けつつ、前記支柱端面に前記封止体を載置する載置工程と、
前記支柱端面と前記封止体の裏面とを近接する方向に押圧した状態で、少なくとも前記周壁段差部の前記段差底面と前記封止体の裏面の周縁部とが接触するまで前記ジャケット本体及び前記封止体を相対的かつ直線的に往復移動させる摩擦圧接工程と、
回転する回転ツールを前記封止体の周りに一周させて、前記段差底面と前記封止体の裏面とが重ね合わされた重合部及び前記段差側面と前記封止体の外周側面とが突き合わされた突合せ部のうち、少なくとも前記重合部を摩擦攪拌接合する本接合工程と、を含み、
前記準備工程では、摩擦圧接が可能なように前記隙間を設定することを特徴とする液冷ジャケットの製造方法。 - 前記封止体の板厚を前記段差側面の高さ寸法よりも大きくなるように形成することを特徴とする請求項1に記載の液冷ジャケットの製造方法。
- 前記ジャケット本体は第一アルミニウム合金によって形成されており、前記封止体は第二アルミニウム合金によって形成されており、前記第一アルミニウム合金は前記第二アルミニウム合金よりも硬度が高い材種であり、
前記準備工程では、前記周壁段差部の前記段差側面を開口部に向かって外側に傾斜するように形成し、
前記回転ツールの攪拌ピンの外周面は先細りとなるように傾斜しており、
前記本接合工程では、前記回転ツールの攪拌ピンのみを前記封止体のみに接触させた状態で摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液冷ジャケットの製造方法。 - 前記ジャケット本体は第一アルミニウム合金によって形成されており、前記封止体は第二アルミニウム合金によって形成されており、前記第一アルミニウム合金は前記第二アルミニウム合金よりも硬度が高い材種であり、
前記準備工程では、前記周壁段差部の前記段差側面を開口部に向かって外側に傾斜するように形成し、
前記回転ツールの攪拌ピンの外周面は先細りとなるように傾斜しており、
前記本接合工程では、前記回転ツールの攪拌ピンのみを前記封止体に接触させるとともに、前記ジャケット本体の前記段差側面にもわずかに接触させた状態で摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液冷ジャケットの製造方法。 - 前記ジャケット本体は第一アルミニウム合金によって形成されており、前記封止体は第二アルミニウム合金によって形成されており、前記第一アルミニウム合金は前記第二アルミニウム合金よりも硬度が高い材種であり、
前記準備工程では、前記周壁段差部の前記段差側面を開口部に向かって外側に傾斜するように形成し、
前記回転ツールの攪拌ピンの外周面は先細りとなるように傾斜しており、
前記本接合工程では、前記回転ツールの攪拌ピンのみを前記段差底面よりも深く挿入するとともに、前記攪拌ピンの外周面と前記段差側面とを離間させた状態で摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液冷ジャケットの製造方法。 - 前記ジャケット本体は第一アルミニウム合金によって形成されており、前記封止体は第二アルミニウム合金によって形成されており、前記第一アルミニウム合金は前記第二アルミニウム合金よりも硬度が高い材種であり、
前記準備工程では、前記周壁段差部の前記段差側面を開口部に向かって外側に傾斜するように形成し、
前記回転ツールの攪拌ピンの外周面は先細りとなるように傾斜しており、
前記本接合工程では、前記回転ツールの攪拌ピンのみを前記段差底面よりも深く挿入するとともに、前記攪拌ピンの外周面と前記段差側面とをわずかに接触させた状態で摩擦攪拌接合を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液冷ジャケットの製造方法。
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JP2017233188A Active JP6834926B2 (ja) | 2017-12-05 | 2017-12-05 | 液冷ジャケットの製造方法 |
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