JP6834618B2 - 単結晶育成用坩堝および単結晶育成方法 - Google Patents

単結晶育成用坩堝および単結晶育成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6834618B2
JP6834618B2 JP2017045286A JP2017045286A JP6834618B2 JP 6834618 B2 JP6834618 B2 JP 6834618B2 JP 2017045286 A JP2017045286 A JP 2017045286A JP 2017045286 A JP2017045286 A JP 2017045286A JP 6834618 B2 JP6834618 B2 JP 6834618B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
single crystal
crucible
growing
crystal
cross
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017045286A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018150181A (ja
Inventor
勝彦 岡野
勝彦 岡野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Mining Co Ltd filed Critical Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Priority to JP2017045286A priority Critical patent/JP6834618B2/ja
Publication of JP2018150181A publication Critical patent/JP2018150181A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6834618B2 publication Critical patent/JP6834618B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Description

本発明は、ブリッジマン法やVGF法に代表される融液を坩堝中で固化させる単結晶育成方法で使用される単結晶育成用坩堝、およびそれを用いた単結晶育成方法に関する。
サファイア結晶は、酸化アルミニウムのコランダム構造を有する結晶体であり、優れた機械的および熱的特性、化学的安定性、光透過性を有することから、多くの分野ですでに利用されている。特に、サファイア単結晶は、半導体分野において、窒化ガリウム(GaN)系発光ダイオードの発光層を成長させるための基板として、あるいは、シリコン・オン・サファイア(Silicon on Sapphire:SOS)デバイス用の基板などに用いられており、これらの用途の重要性が高まるに応じて、その需要が飛躍的に伸びてきている。
また近年、省エネや省スペースなどの要求から、照明装置として白色LEDが広く用いられている。この白色LEDは、サファイア単結晶基板上にGaN系半導体を形成した青色LEDと、蛍光体とを組み合わせて構成される。このため、白色LEDの需要の増加に伴い、サファイア単結晶基板の需要も急激に増加している。また、白色LEDを一般照明用に用いるには、その低コスト化が必要とされるため、サファイア単結晶基板に対しても、低価格化が要望されている。
単結晶の育成方法としては一般的にチョクラルスキー法(回転引き上げ法)が代表的である。その他の育成法として、EFG法(Edge−Defined Film−fed Growth Method:リボン状結晶成長法)に代表される融液から単結晶を引上げて固化させる方法、あるいはブリッジマン法(垂直温度勾配凝固法)やVGF法(Vertical Gradient Freeze Method:垂直式温度傾斜凝固法)に代表される融液を坩堝中で固化させる方法などがある。
このうち、単結晶を引き上げて固化させる方法では、育成した単結晶を引き上げるための装置とスペースが必要であり、単結晶育成装置が大型化せざるを得ず初期投資費用が大きくなる。これに対して、ブリッジマン法やVGF法など、融液を坩堝中で固化させる単結晶育成方法は、育成した単結晶を引き上げていく必要がないため、単結晶育成装置の小型化や簡略化が可能であり初期投資費用を抑えることができる。
しかしその一方、ブリッジマン法やVGF法に代表される融液を坩堝中で固化させる単結晶育成手法では、一般的な形状の融解坩堝を用いて単結晶を育成する場合、坩堝底に種結晶を配置し、その上に必要量の結晶原料を入れ、融解させた後に固化させるが、固化した単結晶が坩堝へ固着することがある。あるいは、シーディング時の不具合などで種結晶が完全融解してしまいそのまま固化された場合には、得られる結晶は多結晶となり、結晶の膨張係数が結晶方位により異なることから、坩堝の収縮による結晶の締め付けなどを起因として、坩堝から取り出すことが不可能となる。結晶の取り出しが出来なかった場合は、坩堝自体を破壊して結晶を取り出したり、また取り出せなくなった結晶を砕いて取り除き坩堝を再利用することが必要で、コストアップや生産性低下の原因となる。特にサファイアなど高硬度の結晶は特別な工具を使用して取り除く必要があるため、よりコストアップとなる。
単結晶育成用坩堝から結晶が取り出せなくなる問題に対して、特許文献1には、坩堝内壁にテーパを設けることで結晶の取り出しが可能となる旨が記載されている。
また、特許文献2ではサファイアと坩堝の線膨張係数に着目し、坩堝の線膨張係数と製造されるサファイア単結晶の成長軸に垂直な方向の線膨張係数との相違に起因する相互応力を、坩堝およびサファイア単結晶の間に全く発生させない、もしくはサファイア単結晶に相互応力による結晶欠陥を発生させず坩堝に相互応力による変形を起こさせないような線膨張係数を持つ坩堝を用いることでサファイア単結晶へのクラック発生を抑制する製造方法が記載されている。
さらに、特許文献3では、坩堝内壁に底部から上部方向に向けて開口面積が大きくなるようなテーパ角を有する坩堝を用いることで、育成した単結晶の坩堝からの取り出しが容易になる旨が記載されている。
特開2012−236733号公報 特許第5633732号公報 特開2015−140291号公報
しかしながら、特許文献1に記載の手法では、結晶と坩堝の熱膨張係数差が小さかったり、結晶と坩堝が固着した場合はうまく結晶を取り出すことができず、結局は坩堝を破壊して結晶を取り出さざるを得ないことが多い。
また、特許文献2に記載の製造方法では、育成した結晶が単結晶でクラックが発生しなくとも、単結晶と坩堝が固着した場合はうまく単結晶を取り出すことが出来ない。
また、特許文献3に記載の手法では、育成した単結晶は上面に向かって引き抜かなければならないため、育成した単結晶を毀損する可能性が有り、また引き抜きには複雑な専用の治具を使用しなければならない。
そこで、ブリッジマン法やVGF法に代表される融液を坩堝中で固化させる単結晶育成手法において、育成後の単結晶あるいは多結晶となってしまった結晶を容易に取り出すことができる単結晶育成用坩堝及び単結晶育成方法を提供することが求められている。
本発明の実施形態の一観点に係る単結晶育成用坩堝は、使用時に一方の上側端部が上方に配置され、他方の下側端部が下方に配置される周壁と、前記下側端部に設けられる孔部と、を備え、前記孔部は、前記下側端部における前記周壁の内径と同一に形成され、当該単結晶育成用坩堝は、前記上側端部と前記下側端部とが貫通し、底部を有しない筒型形状であり、前記周壁は、少なくとも前記下側端部側を含む高さ方向の一部に亘り、高さ方向に対して垂直な任意の断面において、より前記下側端部に近い断面の形状が、より前記上側端部に近い断面の形状に常に内包されるよう形成される。




同様に、本発明の実施形態の一観点に係る単結晶育成方法は、上記の単結晶育成用坩堝を用いて単結晶を育成する単結晶育成方法であって、支持台の上に前記単結晶育成用坩堝を設置する設置ステップと、前記支持台の上に設置された前記単結晶育成用坩堝の内部の下部に単結晶の種結晶を配置する種結晶配置ステップと、前記単結晶育成用坩堝の内部に配置された前記種結晶の上に単結晶原料を配置する原料配置ステップと、前記単結晶育成用坩堝の内部に配置された前記単結晶原料を溶解した後に冷却して前記種結晶の上方に向け前記単結晶を育成する育成ステップと、前記育成された単結晶に対して前記単結晶育成用坩堝の下側端部の孔部から力を加えて、前記単結晶育成用坩堝の上側端部の開口部から前記単結晶を取り出す取り出しステップと、を含む。
本開示によれば、ブリッジマン法やVGF法に代表される融液を坩堝中で固化させる単結晶育成手法において、育成後の単結晶あるいは多結晶となってしまった結晶を容易に取り出すことができる単結晶育成用坩堝及び単結晶育成方法を提供することができる。
実施形態に係る単結晶育成用坩堝の概略構成の一例を示す断面図である。 実施形態に係る単結晶育成用坩堝を用いた単結晶製造装置を示す断面図である。 実施形態に係る単結晶育成方法のフローチャートである。 実施形態の変形例に係る単結晶育成用坩堝の概略構成の一例を示す断面図である。 実施形態の変形例に係る単結晶育成用坩堝の概略構成の一例を示す断面図である。
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
まず本実施形態に係る単結晶育成用坩堝及び単結晶育成方法を着想した経緯について説明する。
本発明者らは、坩堝内壁にテーパを設けても固着や多結晶化により結晶を坩堝から取り出せない現象についてその原因と解決策を鋭意検討した。その結果、単結晶と坩堝の熱膨張係数の差が十分でないため冷却時に坩堝と単結晶の間に十分な隙間が出来ないこと、シーディング不具合により多結晶となった結晶はクラックが全面に入り結晶の体積が大きくなるために本来出来るはずの坩堝と結晶との隙間が小さくなってしまうこと、育成後の単結晶の最上端部が坩堝の内周面に接触している部分において単結晶が坩堝に固着してしまうこと、などが原因となっていると解明した。
本発明者らは、この知見を出発点として、単結晶育成用坩堝についてさらなる研究を重ねた結果、坩堝から結晶を取り出す際に、坩堝上方から結晶を引く抜く手法だけではなく、坩堝底から結晶を押し出す手法を試みた。坩堝底から結晶を押し出すためには、坩堝底は開放されていなければならない。また、坩堝に下方から上方にかけて広くなるようなテーパを施すことで、熱膨張係数差が十分でない場合や、多結晶化により坩堝と結晶の隙間が小さい場合、および結晶が坩堝上方で坩堝壁面と固着していた場合、すべての場合で結晶を容易に取り出すことができることを発見し、本実施形態を完成するに至ったものである。
育成した単結晶を坩堝底部より押し出すには、育成した単結晶の押し出し方向に垂直な断面の形状が、より底部に近い部分の断面形状がより上部に近い部分の断面形状に内包される形状であることが必要である。育成される単結晶は坩堝形状と同じ形状の単結晶となるので、前記の坩堝で育成された単結晶を坩堝底部から押し出す際には、単結晶の断面が同位置の坩堝断面よりも大きくなることがなく、スムーズな単結晶取り出しが可能となる。もし、より底部に近い部分の断面形状がより上部に近い部分の断面形状より大きなものであると、育成した単結晶は上部に向かって押し出すことが出来なくなる。
[実施形態]
次に図1を参照して、本実施形態に係る単結晶育成用坩堝1(以下では単に「坩堝1」とも表記する)の構成について説明する。図1は、実施形態に係る単結晶育成用坩堝1の概略構成の一例を示す断面図である。坩堝1は、使用時に周壁2の一方の端部3(以下では「上側端部3」という)が上方に配置され、他方の端部4(以下では「下側端部4」という)が下方に配置されるように支持台の上に設置されるものであり、これらの上側端部3と下側端部4とが貫通した筒型形状である。より詳細には、坩堝1は、設置時の高さ方向に対して垂直な全ての周壁2の断面が円形であり、底部(下側端部4)の断面直径が上部(上側端部3)の断面直径よりも小さい円錐台形状である。図1は、この高さ方向に沿った坩堝1の断面形状を示している。
なお、以下の説明では、「坩堝1及び周壁2の高さ方向に対して垂直な断面形状」とは、環状の断面のうち内側の輪郭の形状を意味する。言い換えると、周壁2の内周面7の断面である。
図1に示すように、坩堝1の上側端部3には、育成された単結晶(または多結晶)の取り出し用の開口部5が設けられている。また、坩堝1の底部(下側端部4)には、育成された単結晶(または多結晶)の押し出し用の開口部6(孔部)が設けられている。本実施形態では、坩堝1は円筒形状であるので、取り出し用開口部5及び押し出し用開口部6は、共に周壁2の内径と同一の円形状である。
坩堝1の周壁2の内周面7には、底部の押し出し用開口部6から上部の取り出し用開口部5に向けて拡張する向きでテーパ角θが付けられている。本実施形態では、坩堝1は円錐台形状であるので、上側端部3と下側端部4との間の高さ方向の全体に亘って、内周面7が同一のテーパ角θとなるように形成されている。すなわち、単結晶が育成される坩堝1の内部空間も、外形状と同じく、底部の押し出し用開口部6が上部の取り出し用開口部5よりも小さい円錐台形状である。
本実施形態のように坩堝1が円錐台形状であると、育成した単結晶を坩堝1の底部から押し出して取り出すことがより容易である。この理由は、坩堝1の内部にて育成した単結晶が冷却により収縮すると、坩堝1と単結晶の間に空隙が出来るが、坩堝1形状が円錐台形状であると、坩堝1と単結晶の間の空隙がどの部分でも同じ割合程度で出来るためである。
坩堝1の内周面7のテーパ角θは、0.1度以上、2.0度以下であることが好ましい。テーパ角θが0.1度よりも小さいと、育成された単結晶を坩堝1の底部側から押し出す際に、単結晶の断面形状と、坩堝1の内周面7の断面形状とが高さ方向の全体に亘って常に近いものとなってしまい、取り出し用開口部5側への押し出しが容易でなくなる。一方、テーパ角θが2.0度を超えると、育成後の単結晶取り出しは容易となるものの、目的のウェハサイズを得るために単結晶の外周部を切削した時の切削量が増加して、育成した単結晶に対する製品歩留まりが悪化する。
坩堝1の材料は、育成する結晶の熱膨張係数よりも小さい材質のもので形成されるのが好ましい。これにより、坩堝1の内部にて育成した結晶が冷却により収縮すると、坩堝1の内周面7と結晶との間に発生する空隙が相対的に大きくなり、育成した結晶を取り出すことを容易にできる。
育成する結晶がサファイア単結晶である場合、坩堝1の材料には、Mo(モリブデン)、W(タングステン)、または、Mo−W合金が好ましい。Moの融点(約2620℃)と、Wの融点(約3380℃)は、いずれもサファイアの融点(約2040℃)よりも高く、高温耐久性を有している。また、サファイアは育成方向であるc軸に垂直な方向の熱膨張係数が、2050℃において約11×10−6/℃程度であるため、坩堝1の材質としては、同程度の温度での熱膨張係数が、サファイア単結晶のc軸に垂直な方向の熱膨張係数よりも十分に低い値であることが望ましい。このような融点および熱膨張係数を有する材料としては、種々のものが考えられるが、コストや加工性などを考慮すると、Mo(2050℃における熱膨張係数:約8.5×10−6/℃)、W(2050℃における熱膨張係数:約6.5×10−6/℃)を使用することが好ましい。また、Mo−W合金も、MoやWと同様に融点が十分に高く、かつ、サファイアよりも十分に低い熱膨張係数を有するため、本実施形態のサファイア単結晶育成用の坩堝1の材料として適している。坩堝1の材料として、Mo−W合金を使用する場合には、Wの含有率が大きいほど好ましい。
次に図2及び図3を参照して、本実施形態に係る単結晶育成用坩堝1を用いる単結晶育成方法を説明する。図2は、実施形態に係る単結晶育成用坩堝1を用いた単結晶製造装置10を示す断面図である。図3は、実施形態に係る単結晶育成方法のフローチャートである。
単結晶製造装置10は、基本的には、実施形態に係る単結晶育成用坩堝1を用いることを除いて、従来のVGF法用や垂直ブリッジマン法用の育成炉と同様の構成である。また、本実施形態に係る単結晶育成方法も、基本的には、実施形態に係る単結晶育成用坩堝1を用いることを除いて、従来の一方向凝固法による単結晶の製造方法と同様である。
単結晶製造装置10は、図示しないチャンバや断熱材の内側に、図2に示す筒状の発熱体11が配置される。結晶育成時には、チャンバ内はアルゴンガスなどの不活性ガスで満たされ、発熱体11の内部側にホットゾーン12が形成される。また、発熱体11は、高さ方向の上側から下側に沿って上段ヒータ11a、中段ヒータ11b、下段ヒータ11cを有し、これらの各ヒータ11a,11b,11cへの投入電力を調整することにより、ホットゾーン12内の温度勾配を制御することができる。
坩堝1は、ホットゾーン12に配置される受け皿13(支持台)の上に載置される。受け皿13は、図示しない支持軸などによって上下方向に移動可能、または、回転可能に構成することができる。
本実施形態に係る単結晶育成方法では、まず、下側端部4及び押し出し用開口部6が下向きで受け皿13と接触するように、坩堝1を受け皿13の上に設置する(図3のステップS1:設置ステップ)。
次に、取り出し用開口部5から坩堝1内の下部に種結晶14を配置する(ステップS2:種結晶配置ステップ)。このとき、種結晶14が内周面7に引っ掛かり、坩堝1の下側端部4まで到達せず、これにより、坩堝1の下端から種結晶14の下端までの間に空間15が形成されるように、種結晶14(特に下端)の形状を加工しておく。より詳細には、種結晶14の下端の最大径が、坩堝1の下側端部4の内径より大きくなるよう種結晶14が形成される。この空間15の高さは1〜30mm程度が好ましい。
種結晶14の上には、同じく取り出し用開口部5から顆粒状もしくは単結晶を粉砕した単結晶原料16(例えばサファイア)を必要量配置する(ステップS3:原料配置ステップ)。
次に、坩堝1の周りの発熱体11を作動して、坩堝1の内部で単結晶を育成する(ステップS4:育成ステップ)。具体的には、発熱体11を用いて、種結晶14及び単結晶原料16が収納された坩堝1を高さ方向の上方が高く、下方が低い温度分布となるように加熱する。この状態で炉内の温度を種結晶14が高さ方向の上半分位まで融解するまで昇温し、シーディングを行う。その後、そのままの炉内温度勾配を維持しながら発熱体11の出力を徐々に低下させ、すべての融液を固化させた後、所定速度で冷却を行う。
次に、炉内温度が室温程度になったことを確認した後、育成された単結晶が入った坩堝1を受け皿13から取り外し、単結晶に対して坩堝1の下側端部4の押し出し用開口部6から力を加える。これにより、坩堝1の上側端部3の取り出し用開口部5から育成された単結晶を取り出す(ステップS5:取り出しステップ)。
次に、本実施形態に係る単結晶育成用坩堝1の効果を説明する。本実施形態の単結晶育成用坩堝1は、使用時に一方の上側端部3が上方に配置され、他方の下側端部4が下方に配置される周壁2と、下側端部4に設けられる孔部としての押し出し用開口部6と、を備える。周壁2は、高さ方向の全体に亘り、高さ方向に対して垂直な任意の断面において、より下側端部4に近い断面の形状が、より上側端部3に近い断面の形状に常に内包されるよう形成される。より詳細には、本実施形態では、単結晶育成用坩堝1は、高さ方向に対して垂直な全ての断面が円形状であり、下側端部4の断面直径が上側端部3の断面直径よりも小さい円錐台形状である。
この構成により、坩堝1の内部にて育成された結晶に対して、下側端部4の押し出し用開口部6から力を加えて、上側端部3の取り出し用開口部5から結晶を押し出すことが可能となり、坩堝1内部の結晶に効率良く取り出し方向の力を加えることができる。また、坩堝1の断面形状は、下側端部4の押し出し用開口部6から上側端部3の取り出し用開口部5へ進むにつれて徐々に外側へ広がるよう形成されているので、育成された結晶が押し出し力によって周壁2の内周面7から外れやすくでき、結晶取り出しに必要な力を低減できる。これにより、本実施形態の単結晶育成用坩堝1は、ブリッジマン法やVGF法に代表される融液を坩堝中で固化させる単結晶育成手法において、育成後の単結晶あるいは多結晶となってしまった結晶を容易に取り出すことができる。
例えば、上述のように従来の上側端部3側から引き抜く手法では坩堝1から結晶を取り出すことが不可能な状況でも、得られた単結晶を取り出す際に坩堝を破壊することなく取り出すことが可能となる。また、育成した結晶が多結晶化してしまった場合にも、特別な工具を使わず、結晶を粉砕することなく容易に取り出すことが可能となる。このように、坩堝1や育成結晶の破砕が不要となると、坩堝1の再利用率の向上や、単結晶育成に関する開発時間の短縮、単結晶製造の生産性向上が期待できる。
また、本実施形態の単結晶育成用坩堝1において、孔部としての押し出し用開口部6は下側端部4における周壁2の内径と同一に形成される。つまり、単結晶育成用坩堝1は、上側端部3と下側端部4とが貫通した筒型形状である。
この構成により、押し出し用開口部6を最大の大きさにできるので、坩堝1内の結晶の押し出し用開口部6側への露出面も増え、外部から結晶に力を加えやすくなる。また、単結晶育成用坩堝1を有底に加工する必要がなくなるので、坩堝1の製造を容易かつ迅速にできる。
また、本実施形態に係る単結晶育成方法は、上記の単結晶育成用坩堝1を用いて単結晶を育成する。具体的には、受け皿13の上に単結晶育成用坩堝1を設置する設置ステップS1と、受け皿13の上に設置された単結晶育成用坩堝1の内部の下部に単結晶の種結晶14を配置する種結晶配置ステップS2と、単結晶育成用坩堝1の内部に配置された種結晶14の上に単結晶原料16を配置する原料配置ステップS3と、単結晶育成用坩堝1の内部に配置された単結晶原料16を溶解した後に冷却して種結晶14の上方に向け単結晶を育成する育成ステップS4と、育成された単結晶に対して単結晶育成用坩堝1の下側端部4の押し出し用開口部6から力を加えて、単結晶育成用坩堝1の上側端部3の取り出し用開口部5から単結晶を取り出す取り出しステップS5と、を含む。
この構成により、ブリッジマン法やVGF法に代表される融液を坩堝中で固化させる単結晶育成手法において単結晶育成用坩堝1を用いることで、上述の単結晶育成用坩堝1の作用効果によって、育成後の単結晶あるいは多結晶となってしまった結晶を坩堝1から容易に取り出すことができる。
また、本実施形態に係る単結晶育成方法では、種結晶14の下端の最大径が、単結晶育成用坩堝1の下側端部4の内径より大きくなるよう種結晶14が形成され、種結晶配置ステップS3において、単結晶育成用坩堝1の下側端部4から種結晶14の下端までの間に空間15が形成されるように種結晶14が配置される。
この構成により、種結晶14が単結晶育成用坩堝1の下側端部4から抜け出ることを防止でき、種結晶14を坩堝1の内部に確実に配置することができる。また、下側端部4から種結晶14の下端までの間に空間15があると、坩堝1で育成される結晶を上側端部3の取り出し用開口部5の側へ底上げでき、取り出しステップS5において単結晶を取り出しやすくできる。
[変形例]
図4及び図5を参照して上記実施形態の変形例を説明する。
上記実施形態では、単結晶育成用坩堝1の形状として、高さ方向に対して垂直な全ての断面が円形状であり、下側端部4の断面直径が上側端部3の断面直径よりも小さい円錐台形状である構成を例示したが、円錐台形状以外の形状でもよい。例えば、高さ方向の全体に亘り、高さ方向に対して垂直な任意の断面において、より下側端部4に近い断面の形状が、より上側端部3に近い断面の形状に常に内包されるよう形成されればよい。このような形状としては、例えば図4に示す坩堝1Aのように、内周面7Aが高さ方向に沿って湾曲し、外側に膨らんだ形状が挙げられる。図4の形状は、任意の高さ方向の位置のテーパ角θが、下側端部4から高さ方向に沿って上側端部3側に進むにつれて小さくなる形状、とも表現できる。
同様に、例えば図5に示す坩堝1Bのように、上述した「より下側端部4に近い断面の形状が、より上側端部3に近い断面の形状に常に内包される」との形状が、坩堝1の高さ方向の全体ではなく、下側端部4側の一部のみに形成にされる構成でもよい。図5では、坩堝1Bの内周面7Bは、下側端部4から高さ方向の中間位置あたりまでテーパがとられ、それより上の部分ではテーパ角が0度となっている。この場合、単結晶は、好ましくは、テーパがとられている部分で育成される。
また、坩堝1の断面形状は、上述した「より下側端部4に近い断面の形状が、より上側端部3に近い断面の形状に常に内包される」との要件を満たせれば、円形状以外でもよい。
また、上記実施形態では、坩堝1が筒型形状である構成を例示したが、坩堝1は下側端部4に押し出し用開口部6に相当する孔部を設けることができればよく、筒型形状以外でもよい。例えば、坩堝1の下側端部4に底壁を設け、この底壁の一部に内部と連通する孔部を設ける構成としてもよい。この場合、押し出し用開口部6に相当する孔部の径は、下側端部4における周壁2の内径より小さくなる。
また、押し出し用開口部6(孔部)の径は、下側端部4における周壁2の内径以上に形成されてもよい。
以下、実施例を用いて本発明を詳細に説明する。
(実施例1〜5)
図1に示すような形状を有する、Moからなる坩堝1を用意し、テーパ角θがそれぞれ0.1度、0.5度、1.0度、1.5度、2.0度のものを実施例1〜5とした。これら実施例1〜5の坩堝1を用いて、図2に示す単結晶製造装置10によるサファイア単結晶の育成試験を実施した。単結晶製造装置10の受け皿13は炭化タンタル製のものを用いた。種結晶14が坩堝1内に配置されたときに、坩堝1の下端から種結晶14の下端までが約15mmの空間15となるよう種結晶14の端部を加工した。単結晶原料16は、サファイア単結晶原料を用いた。発熱体11はカーボン製とした。
育成試験では、図3のフローチャートに基づき実施形態に係る単結晶育成方法を実施した。単結晶の育成中には単結晶製造装置10の炉内は低酸素雰囲気(窒素ガス注入)とした。炉内温度は、種結晶14が高さ半分位まで融解するまで昇温し、その後、そのままの炉内温度勾配を維持しながら育成速度5mm/hとなるよう発熱体11の出力を徐々に低下させ、すべての融液を固化させた後、50℃/hの速度で冷却を行った。炉内温度が室温程度になった後、育成された単結晶が入った坩堝1をひっくり返して、下側端部4の押し出し用開口部6から単結晶に取り出し用開口部5の方向へ力を加えて、育成した単結晶の坩堝1からの取り出し可否を確認した。
また、単結晶を育成して坩堝1からの取り出しが可能であった実施例については、種結晶14を全融解させてから冷却して意図的に多結晶を育成し、育成された結晶と坩堝1の内周面7との隙間を小さくした場合の取り出し可否も併せて確認した。
(比較例1〜7)
坩堝1の下側端部4に底壁を設けて押し出し用開口部6が無い点を除いて実施例1〜5と同様の坩堝を比較例2〜6とした。同様に坩堝1の押し出し用開口部6が無く、かつ、テーパ角θを0度としたものを比較例1とした。また、実施例と同様に坩堝1の下側端部4に底壁を設けず押し出し用開口部6を有するが、テーパ角θを0度としたものを比較例7とした。
これらの比較例1〜7の坩堝を用いて実施例1〜5と同様の育成試験を実施し、育成した単結晶の坩堝1からの取り出し可否を確認した。また、単結晶を育成して坩堝からの取り出しが可能であった比較例については、意図的に多結晶を育成したときの取り出し可否も併せて確認した。
Mo坩堝を用いて行った各実施例1〜5および比較例1〜7の結晶取り出しの確認試験の結果を表1に示す。表1では、確認試験の結果を、結晶を抵抗無くかつ毀損せず坩堝1から取り出せた場合は「○」、若干の抵抗はあったが毀損せず結晶を取り出せた場合は「△」、坩堝1から結晶の取り出しが出来なかった場合、または、取り出せても結晶が毀損した場合は「×」として示している。
Figure 0006834618
表1に示すように、比較例1〜3(テーパ角0〜0.5度)では単結晶を育成した場合の坩堝1からの取り出しは行えなかった。比較例4〜6(テーパ角1.0度〜2.0度)では単結晶を取り出すことは出来たものの、特に比較例4,5では取り出し時にやや抵抗があり単結晶の一部が毀損した。また、比較例4〜6では多結晶を育成した場合には取り出しが出来なかった。
また、比較例7は、実施例と同様に坩堝底が無い坩堝1だが、テーパ角が0度すなわち坩堝上部から坩堝底部まで直径の変わらない円筒形の坩堝を用いた場合であるが、単結晶を育成した場合の坩堝からの取り出しは出来なかった。
一方、実施例1〜5では、テーパ角度0.1〜2.0度の範囲で、単結晶、多結晶に関わらず、坩堝1内に育成された結晶の底部に押し込む力(手で押し込む程度)を加えることで、坩堝1から結晶を取り出すことができた。
(実施例6〜10)
坩堝1の材料をWとした点を除き、実施例1〜5とそれぞれ同一条件で坩堝を作成し、結晶の育成試験及び取り出しの確認試験を行った。
(比較例8〜14)
坩堝1の材料をWとした点を除き、比較例1〜7とそれぞれ同一条件で坩堝を作成し、結晶の育成試験及び取り出しの確認試験を行った。
W坩堝を用いて行った各実施例6〜10および比較例8〜14の結晶取り出しの確認試験の結果を表2に示す。
Figure 0006834618
表2に示すように、坩堝1の材料をMoからWに変更して実施した試験でも、表1と同様の傾向が確認された。
(実施例11〜15)
坩堝1の材料をMo―W合金(Mo:W=50:50)とした点を除き、実施例1〜5とそれぞれ同一条件で坩堝を作成し、結晶の育成試験及び取り出しの確認試験を行った。
(比較例15〜21)
坩堝1の材料をMo―W合金(Mo:W=50:50)とした点を除き、比較例1〜7とそれぞれ同一条件で坩堝を作成し、結晶の育成試験及び取り出しの確認試験を行った。
Mo―W合金の坩堝を用いて行った各実施例11〜15および比較例15〜21の結晶取り出しの確認試験の結果を表3に示す。
Figure 0006834618
表3に示すように、坩堝1の材料をMoからMo―W合金に変更して実施した試験でも、表1と同様の傾向が確認された。
表1〜表3に示す結果より、本実施形態による坩堝底を開放して、テーパ角θを設けた坩堝1は、単結晶および多結晶の取り出しにきわめて有効であることが示された。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
上記実施形態の単結晶育成用坩堝1において育成される単結晶としては、サファイア単結晶以外を適用することもできる。また、上記実施形態の単結晶育成用坩堝1の材料には、Mo(モリブデン)、W(タングステン)、Mo−W合金以外のものを適用することもできる。
1 単結晶育成用坩堝
2 周壁
3 上側端部
4 下側端部
5 取り出し用開口部(開口部)
6 押し出し用開口部(孔部)
13 受け皿(支持台)
14 種結晶
16 単結晶原料
θ テーパ角
S1 設置ステップ
S2 種結晶配置ステップ
S3 原料配置ステップ
S4 育成ステップ
S5 取り出しステップ

Claims (11)

  1. 単結晶育成用坩堝であって、
    使用時に一方の上側端部が上方に配置され、他方の下側端部が下方に配置される周壁と、
    前記下側端部に設けられる孔部と、を備え、
    前記孔部は、前記下側端部における前記周壁の内径と同一に形成され、
    当該単結晶育成用坩堝は、前記上側端部と前記下側端部とが貫通し、底部を有しない筒型形状であり、
    前記周壁は、少なくとも前記下側端部を含む高さ方向の一部に亘り、高さ方向に対して垂直な任意の断面において、より前記下側端部に近い断面の形状が、より前記上側端部に近い断面の形状に常に内包されるよう形成される、単結晶育成用坩堝。
  2. 前記周壁は、高さ方向の全体に亘り、高さ方向に対して垂直な任意の断面において、より前記下側端部に近い断面の形状が、より前記上側端部に近い断面の形状に常に内包されるよう形成される、
    請求項1に記載の単結晶育成用坩堝。
  3. 高さ方向に対して垂直な全ての断面が円形状である、
    請求項1または2に記載の単結晶育成用坩堝。
  4. 前記下側端部の断面直径が前記上側端部の断面直径よりも小さい円錐台形状である、
    請求項に記載の単結晶育成用坩堝。
  5. 前記周壁の内部のテーパ角が0.1度以上、2.0度以下である、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の単結晶育成用坩堝。
  6. 坩堝材料の熱膨張係数が、育成する結晶の熱膨張係数よりも小さい、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の単結晶育成用坩堝。
  7. 坩堝材料がMo、W、MoとWの合金、のいずれかである、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の単結晶育成用坩堝。
  8. 育成する結晶がサファイア単結晶である、
    請求項1〜のいずれか1項に記載の単結晶育成用坩堝。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の単結晶育成用坩堝を用いて単結晶を育成する単結晶育成方法であって、
    支持台の上に前記単結晶育成用坩堝を設置する設置ステップと、
    前記支持台の上に設置された前記単結晶育成用坩堝の内部の下部に単結晶の種結晶を配置する種結晶配置ステップと、
    前記単結晶育成用坩堝の内部に配置された前記種結晶の上に単結晶原料を配置する原料配置ステップと、
    前記単結晶育成用坩堝の内部に配置された前記単結晶原料を溶解した後に冷却して前記種結晶の上方に向け前記単結晶を育成する育成ステップと、
    前記育成された単結晶に対して前記単結晶育成用坩堝の下側端部の孔部から力を加えて、前記単結晶育成用坩堝の上側端部の開口部から前記単結晶を取り出す取り出しステップと、
    を含む単結晶育成方法。
  10. 前記種結晶の下端の最大径が、前記単結晶育成用坩堝の下側端部の内径より大きくなるよう前記種結晶が形成され、
    前記種結晶配置ステップにおいて、前記単結晶育成用坩堝の下側端部から前記種結晶の下端までの間に空間が形成されるように前記種結晶が配置される、
    請求項に記載の単結晶育成方法。
  11. 前記育成ステップにおいて、育成される単結晶がサファイア単結晶である、
    請求項9または10に記載の単結晶育成方法。
JP2017045286A 2017-03-09 2017-03-09 単結晶育成用坩堝および単結晶育成方法 Active JP6834618B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017045286A JP6834618B2 (ja) 2017-03-09 2017-03-09 単結晶育成用坩堝および単結晶育成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017045286A JP6834618B2 (ja) 2017-03-09 2017-03-09 単結晶育成用坩堝および単結晶育成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018150181A JP2018150181A (ja) 2018-09-27
JP6834618B2 true JP6834618B2 (ja) 2021-02-24

Family

ID=63681325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017045286A Active JP6834618B2 (ja) 2017-03-09 2017-03-09 単結晶育成用坩堝および単結晶育成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6834618B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT526636A1 (de) * 2022-10-28 2024-05-15 Fametec Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Saphir-Einkristalls mit verbesserter Ablösung von einem Schmelztiegel

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5372088A (en) * 1991-12-30 1994-12-13 At&T Bell Laboratories Crystal growth method and apparatus
JP2005314174A (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Hitachi Cable Ltd 化合物半導体結晶成長容器
JP5949622B2 (ja) * 2013-03-26 2016-07-13 住友金属鉱山株式会社 サファイア単結晶育成用坩堝

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018150181A (ja) 2018-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7314518B2 (en) Furnace for growing compound semiconductor single crystal and method of growing the same by using the furnace
JP5633732B2 (ja) サファイア単結晶の製造方法およびサファイア単結晶の製造装置
US20100101387A1 (en) Crystal growing system and method thereof
JP4844428B2 (ja) サファイア単結晶の製造方法
JP2012513950A (ja) シリコン溶融物から多結晶シリコンインゴットを引き上げるための方法及び引上アセンブリ
JP6834618B2 (ja) 単結晶育成用坩堝および単結晶育成方法
JP2015182944A (ja) サファイア単結晶の製造方法
CN1643189A (zh) 用于生长ⅱ-ⅵ族和ⅲ-ⅴ族化合物单晶体的装置
JP5417735B2 (ja) シリコン単結晶の育成方法
JP2018177552A (ja) 単結晶育成用坩堝
KR20150062278A (ko) 사파이어 초고온 단결정 성장로 단열 구조
JP6503642B2 (ja) 結晶成長用坩堝
JP2015140291A (ja) サファイア単結晶育成用坩堝およびこの坩堝を用いたサファイア単結晶の製造方法
JP7155968B2 (ja) 単結晶育成用ルツボ及び単結晶製造方法
JPH11349392A (ja) 単結晶の製造方法および製造装置
JP6464975B2 (ja) 酸化物単結晶育成用坩堝および酸化物単結晶育成方法
US20030200915A1 (en) Production method for InP single crystal and InP single crystal
US20090151622A1 (en) Systems and methods for growing polycrystalline silicon ingots
JP2004277266A (ja) 化合物半導体単結晶の製造方法
JP7403101B2 (ja) 酸化ガリウム結晶育成用るつぼ
JP2004345888A (ja) 化合物半導体単結晶の製造方法
JP2011251892A (ja) InP単結晶およびその製造方法
JP4529712B2 (ja) 化合物半導体単結晶の製造方法
JP4702266B2 (ja) 単結晶の引上げ方法
KR101956754B1 (ko) GaAs 단결정 성장 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191021

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200714

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200911

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6834618

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150