JP6834336B2 - 液体吐出装置、洗浄装置および洗浄方法 - Google Patents
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以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様(態様1)に係る液体吐出装置は、筐体と、筐体内の液体供給源から供給された液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、ノズルから排出される流体を筐体内で収容する廃液タンクと、ノズルから排出される流体を、筐体内の廃液タンクに排出せずに筐体外に排出可能な排出口と、を備える。以上の態様によれば、ノズルから排出される流体を、筐体内の廃液タンクに排出せずに筐体外に排出可能な排出口を備えるので、例えば洗浄液や空気などが液体吐出ヘッドに供給されることによってノズルから排出される流体(洗浄液、インク、空気など)を、筐体内の廃液タンクに排出せずに、排出口から筐体外に排出できる。そのため、液体吐出装置から液体吐出ヘッドを取り外すことなく、廃液タンクを用いずに、多量の洗浄液で液体吐出ヘッドを強力に洗浄でき、また洗浄液を循環させて効率よく液体吐出ヘッドを洗浄することもできる。したがって、液体吐出ヘッドを液体吐出装置から取り外して洗浄する場合に比較して、液体吐出ヘッドの洗浄時間を短縮でき、しかも筐体内の廃液タンクを大型化しなくても強力な洗浄ができるので、液体吐出装置自体の小型化も可能である。このように、本態様によれば、液体吐出ヘッドの洗浄時間を短縮しつつ、液体吐出装置を小型化できる。
態様1の好適例(態様2)において、ノズルから廃液タンクまでの廃液流路の途中に設けられて排出口と連通し、ノズルから排出される流体を、廃液タンクに排出するか排出口に排出するかを切り替える切替弁を備える。以上の態様によれば、切替弁によって、ノズルから排出される流体を、筐体内の廃液タンクへ排出せずに、排出口から筐体外に排出するように切り替えることができる。これにより、廃液タンクを用いる選択も用いない選択もできるので、廃液タンクの寿命を延ばすことができる。また、ノズルから排出される流体を、廃液タンクに排出する場合と、排出口に排出する場合とで、ノズルから切替弁までの流路を共用できる。
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様(態様3)に係る液体吐出装置は、筐体と、筐体内の液体供給源から供給された液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、ノズルから排出される流体を移送するための筐体内のポンプと、ノズルから排出される流体を、筐体内のポンプを用いずに筐体外へ排出可能な排出口と、を備える。以上の態様によれば、例えば洗浄液が液体吐出ヘッドに供給されることによってノズルから排出される流体を、筐体内のポンプを用いずに排出口から筐体外に排出できる。そのため、液体吐出装置から液体吐出ヘッドを取り外すことなく、筐体内のポンプを用いずに、例えば筐体外のポンプ(洗浄装置のポンプなど)を用いて、多量の洗浄液で液体吐出ヘッドを強力に洗浄でき、また洗浄液を循環させて効率よく液体吐出ヘッドを洗浄することもできる。したがって、液体吐出ヘッドを液体吐出装置から取り外して洗浄する場合に比較して、液体吐出ヘッドの洗浄時間を短縮でき、しかも筐体内のポンプを大型化しなくても強力な洗浄ができるので、液体吐出装置自体の小型化も可能である。このように、本態様によれば、液体吐出ヘッドの洗浄時間を短縮しつつ、液体吐出装置を小型化できる。
態様3の好適例(態様4)において、筐体内に設けられた廃液タンクと、ノズルから廃液タンクまでの廃液流路の途中に設けられて排出口と連通し、ノズルから排出される流体を、廃液タンクに排出するか排出口に排出するかを切り替える切替弁と、を備える。以上の態様によれば、切替弁によって、ノズルから排出される流体を、筐体内の廃液タンクへ排出せずに、排出口から筐体外に排出するように切り替えることができる。これにより、廃液タンクを用いる選択も用いない選択もできるので、廃液タンクの寿命を延ばすことができる。また、ノズルから排出される流体を、廃液タンクに排出する場合と、排出口に排出する場合とで、ノズルから切替弁までの流路を共用できる。
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様(態様5)に係る液体吐出装置は、液体供給源から供給された液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、ノズルから排出される流体を移送するためのポンプと、ノズルと廃液タンクを連通する廃液流路と、ノズルから排出される流体を、ポンプを用いずに排出可能な排出口と、廃液流路の途中に設けられて排出口と連通し、ノズルから排出される流体を、廃液タンクに排出するか排出口に排出するかを切り替える切替弁と、を備える。以上の態様によれば、例えば洗浄液などの流体が液体吐出ヘッドに供給されることによってノズルから排出される流体を、液体吐出装置に備えられたポンプも廃液タンクも用いずに、排出口から排出するように、切替弁を切り替えることができる。そのため、液体吐出装置から液体吐出ヘッドを取り外すことなく、多量の洗浄液で液体吐出ヘッドを強力に洗浄でき、また洗浄液を循環させて効率よく液体吐出ヘッドを洗浄することもできる。したがって、液体吐出ヘッドを液体吐出装置から取り外して洗浄する場合に比較して、液体吐出ヘッドの洗浄時間を短縮でき、しかも液体吐出装置に備えられたポンプも廃液タンクも用いないから、これらを大型化しなくても強力な洗浄ができるので、液体吐出装置自体の小型化も可能である。このように、本態様によれば、液体吐出ヘッドの洗浄時間を短縮しつつ、液体吐出装置を小型化できる。
態様1から態様5の好適例(態様6)において、液体吐出ヘッドに液体を供給するための液体供給源の接続部と、液体吐出ヘッドに洗浄に用いる流体を供給するための接続部とを交換して、同じ部位に装着可能な装着部を備える。以上の態様によれば、液体吐出ヘッドに液体を供給するための液体供給源の接続部と、液体吐出ヘッドに洗浄に用いる流体を供給するための接続部とを交換して、同じ部位に装着可能な装着部を備えるので、これらの接続を1つの装着部で兼用できる。したがって、それぞれの接続部を、異なる部位に別々に接続する場合に比較して、装着部の構成を簡素化できる。
以上の課題を解決するために、本発明の好適な態様(態様7)に係る液体吐出装置は、液体供給源から供給された液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、ノズルから排出される流体を収容する廃液タンクと、ノズルと廃液タンクを連通する廃液流路と、ノズルから排出される流体を排出可能な排出口と、廃液流路の途中に設けられて排出口と連通し、ノズルから排出される流体を、廃液タンクに排出するか排出口に排出するかを切り替える切替弁と、を備える。以上の態様によれば、例えば洗浄液が液体吐出ヘッドに供給されることによってノズルから排出される流体を、廃液タンクに排出せずに、排出口から排出するように、切替弁を切り替えることができる。そのため、液体吐出装置から液体吐出ヘッドを取り外すことなく、液体吐出装置に備えられた廃液タンクも用いずに、多量の洗浄液で液体吐出ヘッドを強力に洗浄でき、また洗浄液を循環させて効率よく液体吐出ヘッドを洗浄することもできる。したがって、液体吐出ヘッドを液体吐出装置から取り外して洗浄する場合に比較して、液体吐出ヘッドの洗浄時間を短縮でき、しかも液体吐出装置内の廃液タンクを大型化しなくても強力な洗浄ができるので、液体吐出装置自体の小型化も可能である。このように、本態様によれば、液体吐出ヘッドの洗浄時間を短縮しつつ、液体吐出装置を小型化できる。
態様2と態様4と態様5と態様7の何れかの好適例(態様8)において、排出口を切替弁に連通する排出流路の径は、少なくとも廃液流路の径よりも大きい。以上の態様によれば、排出口を切替弁に連通する排出流路の径は、少なくとも廃液流路の径よりも大きいから、排出口から洗浄液などの多量の流体を効率的に排出できるため、液体吐出ヘッドの洗浄を効果的に行うことができる。
態様2と態様4と態様5と態様7の何れかの好適例(態様9)において、液体供給源と有線または無線で通信する通信部を備え、通信部の通信結果に基づいて、ノズルから排出される流体を、廃液タンクに排出するか排出口に排出するかの何れかに切替弁が切り替えられる。以上の態様によれば、例えば通信部の通信結果から液体供給源が接続されているか否かが分かるので、液体供給源が接続されている場合(非洗浄時)に、ノズルから排出される流体を廃液タンクに排出するように、切替弁が切り替えられる。また、液体供給源が接続されていない場合(洗浄時)に、ノズルから排出される流体が排出口に排出するように、切替弁が切り替えられる。このように、液体吐出装置側で自動的に切替弁を切り替えるので、使用者が切替弁を切り替える場合に比較して、使用者による切替弁の誤操作を効果的に抑制できる。
態様2と態様4と態様5と態様7と態様9の何れかの好適例(態様10)において、切替弁は、大気開放可能である。以上の態様によれば、切替弁を大気開放することによって、洗浄後に排出口に残留する流体も効果的に排出できる。これにより、洗浄後に排出口内に残留する流体が垂れることを抑制できる。
態様1または態様10の好適例(態様11)において、ノズルから排出される流体を排出口に移送するためのポンプを備える。以上の態様によれば、ノズルから排出される流体を排出口に移送するためのポンプを備えるから、ノズルから排出される流体の移送効率を高めることができるので、ポンプを用いない場合に比較して、液体吐出ヘッドを効果的に洗浄できる。また、液体吐出装置に備えられる既存のポンプ(例えばノズルを封止するキャップに設けられてノズルを吸引するポンプなど)を、本態様のポンプとして、液体吐出ヘッドの洗浄に用いることもできる。
態様3と態様5と態様11の何れかの好適例(態様12)において、ポンプは、ノズルを吸引するように動作し、液体供給源から供給された液体をノズルから吸引する場合よりも、ノズルから排出する流体を吸引する場合の方が、吸引力が強力になるようにポンプが動作する。以上の態様によれば、液体供給源から供給された液体をノズルから吸引する場合よりも、ノズルから排出する流体を吸引する場合の方が、吸引力が強力になるようにポンプが動作するから、例えば液体吐出装置に備えられる既存のポンプを、液体吐出ヘッドの洗浄に用いる場合であっても、液体吐出ヘッドを効果的に洗浄できる。
態様1から態様12の何れかの好適例(態様13)において、排出口を覆うカバーを備える。以上の態様によれば、排出口をカバーで覆うことにより、排出口内へのゴミの侵入を防ぐことができる。
態様1から態様13の何れかの液体吐出装置の液体吐出ヘッドを洗浄する洗浄装置であって、液体吐出装置に装着された液体吐出ヘッドに、洗浄に用いる流体を供給する供給流路と、排出口から排出される流体を回収する回収流路と、を備える。以上の態様によれば、洗浄装置の供給流路から液体吐出ヘッドに、洗浄に用いる流体が供給されることによって、ノズルから排出される流体が排出口から排出され、その流体を洗浄装置の回収流路を通して回収できる。そのため、液体吐出装置から液体吐出ヘッドを取り外すことなく、廃液タンクを用いずに、洗浄に用いる流体を多量にして液体吐出ヘッドを強力に洗浄でき、また洗浄に用いる流体を循環させて効率よく液体吐出ヘッドを洗浄することもできる。したがって、液体吐出ヘッドを液体吐出装置から取り外して洗浄する場合に比較して、液体吐出ヘッドの洗浄時間を短縮でき、しかも筐体内の廃液タンクを大型化しなくても強力な洗浄ができるので、液体吐出装置自体の小型化も可能である。このように、本態様によれば、液体吐出ヘッドの洗浄時間を短縮しつつ、液体吐出装置を小型化できる。
態様14の好適例(態様15)において、液体吐出ヘッドに供給流路を接続するための接続部を備え、接続部は、液体供給源の接続部を液体吐出ヘッドに接続するために液体吐出装置に備えられる装着部の同じ部位に、液体供給源の接続部と交換して装着可能である。以上の態様によれば、液体吐出装置が備えられる装着部の同じ部位に、液体供給源の接続部と交換して、供給流路の接続部を装着できるから、それぞれの接続部を異なる部位に別々に接続する場合に比較して、装着部の構成を簡素化できる。
態様14または態様15の好適例(態様16)において、回収流路の途中に設けられ、ノズルから排出される流体を、排出口を介して回収流路へ向けて移送するためのポンプを備える。以上の態様によれば、洗浄装置のポンプによって、液体吐出ヘッドのノズルから排出される流体を、排出口を介して回収流路へ向けて、加圧ではなく、吸引により流体を移送できる。したがって、液体吐出ヘッド内の異物や気泡などを効果的に排出できる。
態様14から態様16の何れかの好適例(態様17)において、回収流路から供給流路へ流体を移送させるための循環流路を備える。以上の態様によれば、回収流路で回収された流体を、循環流路によって供給流路へ戻すことができるので、その流体を再び液体吐出ヘッドに供給できる。これにより、洗浄に用いる液体を液体吐出ヘッドに循環させる循環洗浄を行うことができるので、洗浄に用いる液体が多量でなくても効果的に液体吐出ヘッドを洗浄できる。
態様14から態様17の何れかの好適例(態様18)において、流体を貯留するタンクとして、少なくとも、循環流路に設けられる第1タンクおよび供給流路に設けられる第2タンクを備える。以上の態様によれば、少なくとも、循環流路に設けられる第1タンクおよび供給流路に設けられる第2タンクを備えるから、第1タンクを循環洗浄に用いて、第2タンクを非循環洗浄に用いることもできる。また、洗浄に用いる流体の種類を第1タンクと第2タンクとで変えることにより、循環洗浄と非循環洗浄とで異なる種類の流体によって洗浄することもできる。さらに、非循環洗浄で用いる第2タンクは加温せず、循環洗浄で用いる第1タンクを加温することもできる。これにより、循環洗浄の洗浄効果を高めることができる。
態様14から態様18の何れかの好適例(態様19)において、以上の態様によれば、フィルターによって供給流路を通る流体に含まれる異物を除去できる。したがって、例えば液体吐出ヘッドの循環洗浄において、フィルターによって異物が除去された流体を、供給流路を通して液体吐出ヘッドに戻すことができる。これにより、洗浄による液体吐出装置内のフィルターの負担を軽減できるので、液体吐出装置内のフィルターの寿命を延ばすことができる。
態様14から態様19の何れかの好適例(態様20)において、供給流路の途中に設けられ、大気開放に切り替え可能な大気開放弁を備える。以上の態様によれば、大気開放弁を大気開放することによって、洗浄後に供給流路に残留する流体も効率的に排出できる。これにより、例えば液体吐出ヘッドの装着部から供給流路に連通する接続部を取り外す際に、供給流路内に残留する流体が垂れることを抑制できる。
態様14から態様20の何れかの好適例(態様21)において、供給流路の途中に設けられた開閉弁を備える。以上の態様によれば、開閉弁を閉じることで、供給流路内に残留する流体が垂れることを抑制できる。
態様14から態様21の何れかの好適例(態様22)において、供給流路の途中に設けられた負圧発生機構を備える。以上の態様によれば、負圧発生機構によって供給流路内に負圧を発生させることで、供給流路内に残留する流体が垂れることを抑制できる。
態様1から態様13の何れかの液体吐出装置における液体吐出ヘッドの洗浄方法の好適例(態様23)であって、液体吐出装置に装着された液体吐出ヘッドに、洗浄に用いる流体を供給することによって、液体吐出ヘッドのノズルから流体を排出する第1工程と、ノズルから排出される流体を、液体吐出装置の排出口を介して回収する第2工程と、を備える。以上の態様によれば、液体吐出装置に装着された液体吐出ヘッドに、洗浄に用いる流体を供給することによって、液体吐出ヘッドのノズルから流体を排出する第1工程と、ノズルから排出される流体を、液体吐出装置の排出口を介して回収する第2工程を行うことによって、液体吐出ヘッドを液体吐出装置に装着したまま洗浄できる。したがって、液体吐出ヘッドを液体吐出装置から取り外して洗浄する場合に比較して、液体吐出ヘッドの洗浄時間を短縮できる。しかも液体吐出装置内の廃液タンクを使わないで洗浄できるので、液体吐出装置内の廃液タンクを大型化しなくても強力な洗浄ができる。これにより、液体吐出装置自体の小型化も可能である。このように、本態様によれば、液体吐出ヘッドの洗浄時間を短縮しつつ、液体吐出装置を小型化できる。
態様23の好適例(態様24)において、第2工程で回収した流体を、液体吐出装置へ供給して、液体吐出ヘッドのノズルから排出する第3工程を備える。以上の態様によれば、第2工程で回収した流体を、液体吐出装置へ供給して、液体吐出ヘッドのノズルから排出する第3工程を行うことによって、液体吐出ヘッドを液体吐出装置に装着したまま、洗浄に用いる流体を液体吐出ヘッドに循環させる洗浄(循環洗浄)ができる。
態様23または態様24の好適例(態様25)において、液体吐出ヘッドの洗浄後に、液体吐出装置の排出口の流体を空気で排出する。以上の態様によれば、液体吐出ヘッドの洗浄後に、排出口の流体を空気で排出するから、排出口に残留する流体が垂れることを抑制できる。
態様23から態様25の何れかの好適例(態様26)において、液体吐出ヘッドの洗浄履歴を記憶部に記憶しておき、その洗浄履歴に基づいて次回の液体吐出ヘッドの洗浄を行う。以上の態様によれば、液体吐出ヘッドの洗浄履歴を記憶部に記憶しておき、その洗浄履歴に基づいて次回の液体吐出ヘッドの洗浄を行うから、例えば前回までの液体吐出ヘッドの洗浄では洗浄不足の場合には、洗浄時間を長くして次回の液体吐出ヘッドの洗浄を行うことも可能となる。
態様24の好適例(態様27)において、洗浄に用いる流体を液体吐出ヘッドに供給する供給流路と、排出口から排出する流体を回収する回収流路と、回収流路から供給流路へ流体を移送させるための循環流路と、流体を貯留するタンクとして、少なくとも、循環流路に設けられる第1タンクおよび供給流路に設けられる第2タンクと、を具備する洗浄装置を備え、第1タンク内の流体を用いて、第1工程から第3工程により液体吐出ヘッドに流体を循環させて洗浄を行う循環洗浄工程と、第2タンク内の流体を用いて、第1工程から第2工程により液体吐出ヘッドに流体を循環させずに洗浄を行う非循環洗浄工程と、を備える。以上の態様によれば、循環洗浄工程で用いる流体と、非循環洗浄工程で用いる流体を別々にすることができる。また、第1タンクと第2タンクとで異なる種類の流体を用いることで、循環洗浄工程と非循環洗浄工程とで、洗浄に用いる液体の種類を変えることもできる。
態様27の好適例(態様28)において、非循環洗浄工程の後に、循環洗浄工程を行う。以上の態様によれば、先ず非循環洗浄工程にて第2タンクからの流体を液体吐出ヘッドに流して洗浄し、次に循環洗浄工程にて第1タンクからの流体を液体吐出ヘッドに循環させて洗浄することができる。これにより、非循環洗浄工程で液体吐出ヘッド内の汚れを落としてから、循環洗浄工程を行うことができるので、循環洗浄による洗浄効果を向上できる。また、循環洗浄に用いる第1タンク内の流体のみを加温対象とすることができ、その熱を無駄なく洗浄に用いることができる。
態様27の好適例(態様29)において、循環洗浄工程の後に、非循環洗浄工程を行う。以上の態様によれば、先ず循環洗浄工程にて第1タンクからの流体を液体吐出ヘッドに循環させて洗浄し、次に非循環洗浄工程にて第2タンクからの流体を液体吐出ヘッドに流して洗浄することができる。これにより、非循環洗浄工程では、循環洗浄を行った流体とは異なる流体を液体吐出ヘッドに流すことができる。したがって、例えば循環洗浄では洗浄効果の高い流体を用い、非循環洗浄では液体の充填性のよい流体を用いることができるため、循環洗浄による洗浄効果を高めつつ、非循環洗浄後の液体の充填性を高めることができる。
以上に例示した各実施形態は多様に変形され得る。具体的な変形の態様は、上述した態様1〜29の例示であってもよいし、以下に例示するものであってもよい。これらの例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
Claims (25)
- 筐体と、
前記筐体内の液体供給源から供給された液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、
前記ノズルから排出される流体を前記筐体内で収容する廃液タンクと、
前記ノズルから排出される流体を、前記筐体内の廃液タンクに排出せずに前記筐体外に排出可能な排出口と、
前記液体吐出ヘッドに液体を供給するための前記液体供給源の接続部と、前記液体吐出ヘッドの洗浄に用いる流体を供給するための接続部とを交換して、同じ部位に装着可能な装着部と、
を備える液体吐出装置。 - 前記ノズルから前記廃液タンクまでの廃液流路の途中に設けられて前記排出口と連通し、前記ノズルから排出される流体を、前記廃液タンクに排出するか前記排出口に排出するかを切り替える切替弁を備える請求項1の液体吐出装置。
- 液体供給源から供給された液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、
前記ノズルから排出される流体を移送するためのポンプと、
前記ノズルと廃液タンクを連通する廃液流路と、
前記ノズルから排出される流体を、前記ポンプを用いずに排出可能な排出口と、
前記廃液流路の途中に設けられて前記排出口と連通し、前記ノズルから排出される流体を、前記廃液タンクに排出するか前記排出口に排出するかを切り替える切替弁と、
前記液体吐出ヘッドに液体を供給するための前記液体供給源の接続部と、前記液体吐出ヘッドの洗浄に用いる流体を供給するための接続部とを交換して、同じ部位に装着可能な装着部と、
を備える液体吐出装置。 - 液体供給源から供給された液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、
前記ノズルから排出される流体を収容する廃液タンクと、
前記ノズルと前記廃液タンクを連通する廃液流路と、
前記ノズルから排出される流体を排出可能な排出口と、
前記廃液流路の途中に設けられて前記排出口と連通し、前記ノズルから排出される流体を、前記廃液タンクに排出するか前記排出口に排出するかを切り替える切替弁と、
を備え、
前記排出口を前記切替弁に連通する排出流路の径は、少なくとも前記廃液流路の径よりも大きい液体吐出装置。 - 液体供給源から供給された液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、
前記ノズルから排出される流体を収容する廃液タンクと、
前記ノズルと前記廃液タンクを連通する廃液流路と、
前記ノズルから排出される流体を排出可能な排出口と、
前記廃液流路の途中に設けられて前記排出口と連通し、前記ノズルから排出される流体を、前記廃液タンクに排出するか前記排出口に排出するかを切り替える切替弁と、
を備え、
前記液体供給源と有線または無線で通信する通信部を備え、
前記通信部の通信結果に基づいて、前記ノズルから排出される流体を、前記廃液タンクに排出するか前記排出口に排出するかの何れかに前記切替弁が切り替えられる液体吐出装置。 - 液体供給源から供給された液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、
前記ノズルから排出される流体を収容する廃液タンクと、
前記ノズルと前記廃液タンクを連通する廃液流路と、
前記ノズルから排出される流体を排出可能な排出口と、
前記廃液流路の途中に設けられて前記排出口と連通し、前記ノズルから排出される流体を、前記廃液タンクに排出するか前記排出口に排出するかを切り替える切替弁と、
を備え、
前記切替弁は、大気開放可能である液体吐出装置。 - 液体供給源から供給された液体を吐出するノズルを有する液体吐出ヘッドと、
前記ノズルから排出される流体を収容する廃液タンクと、
前記ノズルと前記廃液タンクを連通する廃液流路と、
前記ノズルから排出される流体を排出可能な排出口と、
前記廃液流路の途中に設けられて前記排出口と連通し、前記ノズルから排出される流体を、前記廃液タンクに排出するか前記排出口に排出するかを切り替える切替弁と、
前記ノズルから排出される流体を前記排出口に移送するためのポンプと、
を備える液体吐出装置。 - 前記ポンプは、前記ノズルを吸引するように動作し、
前記液体供給源から供給された液体を前記ノズルから吸引する場合よりも、前記ノズルから排出する流体を吸引する場合の方が、吸引力が強力になるように前記ポンプが動作する請求項3または請求項7の液体吐出装置。 - 前記排出口を覆うカバーを備える請求項1から請求項8の何れかの液体吐出装置。
- 請求項1から請求項9の何れかの液体吐出装置の液体吐出ヘッドを洗浄する洗浄装置であって、
前記液体吐出装置に装着された前記液体吐出ヘッドに、洗浄に用いる流体を供給する供給流路と、
前記排出口から排出される流体を回収する回収流路と、を備える洗浄装置。 - 前記液体吐出ヘッドに前記供給流路を接続するための接続部を備え、
前記接続部は、前記液体供給源の接続部を前記液体吐出ヘッドに接続するために前記液体吐出装置に備えられる装着部の同じ部位に、前記液体供給源の接続部と交換して装着可能である請求項10の洗浄装置。 - 前記回収流路の途中に設けられ、前記ノズルから排出される流体を、前記排出口を介して前記回収流路へ向けて移送するためのポンプを備える請求項10または請求項11の洗浄装置。
- 前記回収流路から前記供給流路へ前記流体を移送させるための循環流路を備える請求項10から請求項12の何れかの洗浄装置。
- 前記流体を貯留するタンクとして、少なくとも、前記循環流路に設けられる第1タンクおよび前記供給流路に設けられる第2タンクを備える請求項13の洗浄装置。
- 前記供給流路の途中に設けられたフィルターを備える請求項10から請求項14の何れかの洗浄装置。
- 前記供給流路の途中に設けられ、大気開放に切り替え可能な大気開放弁を備える請求項10から請求項15の何れかの洗浄装置。
- 前記供給流路の途中に設けられた開閉弁を備える請求項10から請求項16の何れかの洗浄装置。
- 前記供給流路の途中に設けられた負圧発生機構を備える請求項10から請求項17の何れかの洗浄装置。
- 請求項1から請求項9の何れかの液体吐出装置における液体吐出ヘッドの洗浄方法であって、
前記液体吐出装置に装着された前記液体吐出ヘッドに、洗浄に用いる流体を供給することによって、前記液体吐出ヘッドのノズルから流体を排出する第1工程と、
前記ノズルから排出される流体を、前記液体吐出装置の排出口を介して回収する第2工程と、を備える洗浄方法。 - 前記第2工程で回収した流体を、前記液体吐出装置へ供給して、前記液体吐出ヘッドのノズルから排出する第3工程を備える請求項19の洗浄方法。
- 前記液体吐出ヘッドの洗浄後に、前記液体吐出装置の排出口の流体を空気で排出する請求項19または請求項20の洗浄方法。
- 前記液体吐出ヘッドの洗浄履歴を記憶部に記憶しておき、その洗浄履歴に基づいて次回の液体吐出ヘッドの洗浄を行う請求項19から請求項21の何れかの洗浄方法。
- 洗浄に用いる流体を前記液体吐出ヘッドに供給する供給流路と、
前記排出口から排出する流体を回収する回収流路と、
前記回収流路から前記供給流路へ流体を移送させるための循環流路と、
前記流体を貯留するタンクとして、少なくとも、前記循環流路に設けられる第1タンクおよび前記供給流路に設けられる第2タンクと、を具備する洗浄装置を備え、
前記第1タンク内の流体を用いて、前記第1工程から前記第3工程により前記液体吐出ヘッドに前記流体を循環させて洗浄を行う循環洗浄工程と、
前記第2タンク内の流体を用いて、前記第1工程から前記第2工程により前記液体吐出ヘッドに前記流体を循環させずに洗浄を行う非循環洗浄工程と、を備える請求項20の洗浄方法。 - 前記非循環洗浄工程の後に、前記循環洗浄工程を行う請求項23の洗浄方法。
- 前記循環洗浄工程の後に、前記非循環洗浄工程を行う請求項23の洗浄方法。
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