JP6833521B2 - 配線形成方法及び配線形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板の所定領域に配線を形成する配線形成方法、及び当該配線形成方法を行うための配線形成装置に関する。
半導体デバイスの製造においては、半導体ウェハに成膜処理やエッチング処理などの各種処理を繰り返し行って所望のデバイスを製造する。近年、この半導体デバイスの高集積化に伴い、配線の微細化が求められている。
例えば平坦膜上に配線を形成する場合、フォトリソグラフィー処理が行われ、半導体ウェハ上にレジストパターンが形成される。このレジストパターンの微細化を実現するため、例えばフォトリソグラフィー処理における露光処理に関し、KrFエキシマレーザー、ArFエキシマレーザーを用いた露光処理が実用化され、さらにEUV(Extreme Ultraviolet;極端紫外)光及びEUVレジストを用いた露光処理も提案されている(例えば特許文献1)。
また、例えばホールやトレンチに配線を形成する場合、めっき処理が行われ、銅などの配線形成用金属が埋め込まれる(例えば特許文献2)。具体的には、高アスペクト比のホールやトレンチへの埋め込みを行うため、めっき槽内のめっき液に浸漬されたアノードと被処理体間に電流を流し、この電流によってめっき液中の金属イオンを被処理体側に移動させ、さらに当該金属イオンを被処理体側でめっき金属として析出させて、めっき処理が行われる。
特開2006−78744号公報 特開2012−132058号公報
しかしながら、平坦膜上に微細な配線を形成する場合において、特許文献1に記載のように露光処理の光の波長を短くしようとしても、露光光源の短波長化には技術的、コスト的な限界があり、光の短波長化を進める方法のみでは、例えば数ナノメートルオーダーの微細なレジストパターンを形成するのが困難な状況にある。
また、高アスペクト比のホールやトレンチに微細配線を形成する場合において、特許文献2に記載のめっき処理を行う際、微細結晶粒膜で高被覆性を実現し、めっきレートを高くするために電界を高くすると、水の電気分解が進行して水素気泡が発生し、配線金属中にボイドが発生するおそれがある。一方、ボイドの発生を抑制するためにめっきレートを低くすると、結晶粒が大きくなり被覆性、生産性が悪くなる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、基板の所定領域に微細配線を適切に形成することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明は、基板の所定領域に配線を形成する方法であって、前記所定領域に下地導体膜を形成する第1の工程と、前記下地導体膜上に処理液を供給すると共に、前記処理液に電気的に接続されるように直接電極を配置し、前記処理液に電界を形成する間接電極を配置する第2の工程と、前記間接電極に電圧を印加し、少なくとも当該間接電極の印加電圧又は静電容量を制御することで、前記処理液中の被処理イオンを前記下地導体膜側に移動させて所定位置に配置する第3の工程と、前記直接電極と前記間接電極を接続して、前記下地導体膜側の所定位置に配置された被処理イオンを還元して結晶核を形成する第4の工程と、前記間接電極への電圧印加と、前記直接電極と前記間接電極の接続と、を繰り返し行い、前記結晶核から結晶粒を成長させて配線を形成する第5の工程と、を有することを特徴としている。
本発明によれば、第3の工程において間接電極に電圧を印加して電界(静電場)を形成すると、下地導体膜側に被処理イオンが移動する。この際、間接電極の印加電圧、及び/又は、間接電極の静電容量を制御することで、下地導体膜上に配置される被処理イオンの個数が制御される。また、これらの被処理イオンは、隣接する被処理イオン間に作用する斥力及び被処理イオンに相対する同数の下地導体膜の負電荷との間に作用する引力によって、下地導体膜上に均等な位置、すなわち配線が形成される位置に配置される。さらに、この第3の工程では、被処理イオンの電荷交換は行われない。このため、従来の水の電気分解を抑制しながら、間接電極に電圧を印可する際の電界を高くすることができる。この高電界によって被処理イオンの移動が速くなり、電解処理のレートを向上させることができる。
次に、第4の工程において直接電極と間接電極を接続すると、上記所定位置に配置された被処理イオンが電荷交換され、当該被処理イオンが還元されて結晶核が形成される。次に、第5の工程において間接電極への電圧印加と、直接電極と間接電極の接続と、を繰り返し行うと、所定位置に形成された結晶核から結晶粒が成長する。この際、結晶粒の粒径は、間接電極の印加電圧、及び/又は、間接電極の静電容量に加えて、間接電極への電圧印加と、直接電極と間接電極の接続との繰り返し回数で制御することができる。こうして、基板の所定領域に配線が形成される。かかる場合、第4の工程で形成される結晶核が原子であり、その粒径が約1オングストロームと極めて小さいため、第5の工程で形成される配線も数ナノメートルオーダーの微細な配線を実現することができる。
前記所定領域は、基板表面における長方形状のパターンであって、前記配線は、基板表面の前記所定領域に形成されてもよい。
前記配線は、前記所定領域に複数形成され、前記結晶核の配線方向の間隔は、前記配線の間隔より小さくてもよい。
前記第5の工程の後、前記配線間にある前記下地導体膜を除去してもよい。
前記所定領域は、基板に形成された微細孔であって、前記配線は、前記微細孔に埋め込まれて形成されてもよい。
前記所定領域は、基板に形成された微細溝であって、前記配線は、前記微細溝に埋め込まれて形成されてもよい。
前記所定領域は、基板に複数形成されていてもよい。
別な観点による本発明は、基板の所定領域に下地導体膜が形成され、さらに前記下地導体膜上に処理液が供給された状態で、前記所定領域に配線を形成する装置であって、前記処理液に電気的に接続されるように配置された直接電極と、前記処理液に電界を形成する間接電極と、前記直接電極と前記間接電極を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記間接電極に電圧を印加し、少なくとも当該間接電極の印加電圧又は静電容量を制御することで、前記処理液中の被処理イオンを前記下地導体膜側に移動させて所定位置に配置する第1の工程と、前記直接電極と前記間接電極を接続して、前記下地導体膜側の所定位置に配置された被処理イオンを還元して結晶核を形成する第2の工程と、前記間接電極への電圧印加と、前記直接電極と前記間接電極の接続と、を繰り返し行い、前記結晶核から結晶粒を成長させて配線を形成する第3の工程と、を実行するように、前記前記直接電極と前記間接電極を制御することを特徴としている。
前記配線形成装置は、前記第1の工程において前記直接電極と前記下地導体膜を接続するスイッチをさらに有していてもよい。
本発明によれば、基板の所定領域に微細配線を適切に形成することができる。
本実施の形態にかかる配線形成装置の構成の概略を示す縦断面図である。 本実施の形態の配線形成方法において行われる、基板処理の主な工程(ステップ)を示すフローチャートである。 ステップS1において基板の所定領域に下地導体膜を形成した様子を示す説明図である。 ステップS3において間接電極と直流電源を接続した様子を示す説明図である。 ステップS3における電荷とイオンの配置を模式的に示す説明図である。 ステップS4において間接電極と直接電極を接続した様子を示す説明図である。 基板に配線を形成する様子を示す平面視の説明図であり、(a)はステップS3において下地導体膜に銅イオンを配置した様子を示し、(b)はステップS4において結晶核を形成した様子を示し、(c)はステップS5において結晶粒が成長する様子を示し、(d)はステップS5において配線を形成した様子を示し、(e)はステップS6において配線間の下地導体膜を除去した様子を示す。 他の実施の形態において微細孔に埋め込み配線を形成する様子を示す縦断面視の説明図であり、(a)はステップS1において微細孔の内側に下地導体膜を形成した様子を示し、(b)はステップS3において微細孔の底面に銅イオンを配置した様子を示し、(c)はステップS4において結晶核を形成した様子を示し、(d)はステップS5において結晶粒が成長する様子を示し、(e)はステップS5において微細孔に埋め込み配線を形成した様子を示す。 他の実施の形態において微細溝に埋め込み配線を形成する様子を示す平面視の説明図であり、(a)はステップS1において微細溝の内側に下地導体膜を形成した様子を示し、(b)はステップS3において微細溝の底面に銅イオンを配置した様子を示し、(c)はステップS4において結晶核を形成した様子を示し、(d)はステップS5において結晶粒が成長する様子を示し、(e)はステップS5において微細溝に埋め込み配線を形成した様子を示す。 他の実施の形態にかかる配線形成装置の構成の概略を示す縦断面図である。 他の実施の形態にかかるステップS3において間接電極と直流電源を接続すると共に、直接電極と下地導体膜を接続した様子を示す説明図である。 他の実施の形態にかかるステップS4において間接電極と直接電極を接続した様子を示す説明図である。 他の実施の形態にかかる配線形成装置の構成の概略を示す縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また、以下の説明で用いる図面において、各構成要素の寸法は、技術の理解の容易さを優先させるため、必ずしも実際の寸法に対応していない。
<1.配線形成装置の構成>
図1は、本実施の形態にかかる配線形成装置1の構成の概略を示す縦断面図である。配線形成装置1では、例えば半導体ウェハである基板Wに対し、所定領域に配線を形成する。この基板Wの所定領域には、電極として用いられる下地導体膜Fが形成されている。下地導体膜Fとしては、例えばTa(タンタル)やTaN(タンタルナイトライド)が用いられる。
配線形成装置1は、基板Wを保持する基板保持チャック10を有している。基板保持チャック10には、例えばモータなどを備えた駆動機構11が設けられている。この駆動機構11により、基板保持チャック10は鉛直方向に移動自在に構成され、当該基板保持チャック10に保持された基板Wの鉛直方向位置が調節される。
基板保持チャック10の上方には、直接電極20と間接電極21が設けられている。直接電極20と間接電極21は、それぞれ基板W上の下地導体膜Fに対向して設けられ、下地導体膜F側から間接電極21、直接電極20の順に配置されている。また、直接電極20と間接電極21の間、及び間接電極21と下地導体膜Fの間にはそれぞれ、処理液としてのめっき液Mが充填されている。めっき液Mとしては、例えば硫酸銅を溶解した溶液が用いられる。すなわち、めっき液M中には、被処理イオンとして銅イオンが含まれている。
なお、めっき液Mを供給する手段は特に限定されるものではなく、例えばノズル(図示せず)が用いられる。基板保持チャック10で基板Wを保持した後、直接電極20と間接電極21を配設し、さらにノズルからめっき液Mを供給して充填してもよい。或いは、基板保持チャック10で基板Wを保持した後、ノズルから下地導体膜F上にめっき液Mを供給し、さらに直接電極20と間接電極21を配設してもよい。
間接電極21には複数の貫通孔22が形成されている。これら複数の貫通孔22により、めっき液M及びめっき液M中の銅イオンが、直接電極20と間接電極21間の領域と、間接電極21と下地導体膜F間の領域とで移動可能になっている。
また、間接電極21には、当該間接電極21を覆うように絶縁材23が設けられている。この絶縁材23により、間接電極21がめっき液Mに接触することはない。
間接電極21と下地導体膜Fには、直流電源30が接続されている。間接電極21は、直流電源30の正極側に接続されている。下地導体膜Fは、直流電源30の負極側に接続されている。
間接電極21には、スイッチ31が設けられている。スイッチ31は、間接電極21と直流電源30(下地導体膜F)の接続と、間接電極21と直接電極20の接続とを切り替える。スイッチ31の切り替えは、制御部40によって制御される。
以上の配線形成装置1には、制御部40が設けられている。制御部40は、例えばコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、配線形成装置1における基板Wの処理を制御するプログラムが格納されている。なお、前記プログラムは、例えばコンピュータ読み取り可能なハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御部40にインストールされたものであってもよい。
<2.配線形成方法>
次に、本実施の形態にかかる配線形成方法について説明する。図2は、本実施の形態の配線形成方法において行われる、基板処理の主な工程(ステップ)を示すフローチャートである。なお、本実施の形態では、平坦膜の下地導体膜Fの位置に、いわゆるラインアンドスペースのパターンからなる配線を形成する場合について説明する。ラインアンドスペースのパターンは、複数本(N本)の直線上のライン部(配線)と直線上のスペース部を有し、これらライン部とスペース部が平行に配置される。
(ステップS1)
先ず、基板Wの所定領域に下地導体膜Fを形成する。下地導体膜Fの形成方法は特に限定されるものではなく、例えばPVD(Physical Vapor Deposition)、CVD(Chemical Vapor Deposition)、ALD(Atomic Layer Deposition)などが用いられる。そして、例えば図3に示すように、基板Wの所定領域において下地導体膜Fが形成されない領域にマスクKを設け、下地導体膜Fを形成する。下地導体膜Fは、例えば長方形状を有する。なお、この下地導体膜Fの形状は、後述する結晶核50を形成する際に重要なパラメータとなる。
(ステップS2)
次に、配線形成装置1において、図1に示したように基板保持チャック10で基板Wを保持した後、下地導体膜Fの上方に直接電極20と間接電極21を配置すると共に、めっき液Mを充填する。上述したように直接電極20と間接電極21の配置と、めっき液Mの充填(供給)は任意の方法で行われる。例えば基板保持チャック10で基板Wを保持した後、直接電極20と間接電極21を配設し、さらにノズルからめっき液Mを供給して充填してもよい。或いは、例えば基板保持チャック10で基板Wを保持した後、ノズルから下地導体膜F上にめっき液Mを供給し、さらに直接電極20と間接電極21を配設してもよい。
(ステップS3)
次に、図4に示すようにスイッチ31によって、間接電極21と直流電源30(下地導体膜F)を接続する。そして、間接電極21を陽極とし、下地導体膜Fを陰極として直流電圧を印加して、電界(静電場)を形成する。そうすると、図5に示すように間接電極21に正の電荷が蓄積され、間接電極21側に負の荷電粒子である陰イオンAが集まる。一方、下地導体膜Fには負の電荷が蓄積され、下地導体膜F側に正の荷電粒子である銅イオンCが移動する。また同様に、直接電極20側にも正の荷電粒子である銅イオンCが移動する。なお、以下の説明において、このように電極に電荷が蓄積される状態を「充電」という場合がある。
充電時には、間接電極21側に移動する陰イオンAの電荷量と、下地導体膜F側に移動する銅イオンCと直接電極20側に移動する銅イオンCの合計電荷量が等しくなる。後述するように下地導体膜F側の銅イオンCが還元されて結晶核50が形成されるので、下地導体膜Fの銅イオンCの電荷量をできるだけ多くするのが好ましい。換言すれば、直接電極20の銅イオンCの電荷量をできるだけ少なくするのが好ましい。この点、間接電極21に形成された複数の貫通孔22が物理的及び電気的な抵抗になるので、直接電極20側の電荷量が少なくなり、下地導体膜F側の電荷量が多くなる。また、さらに下地導体膜F側の電荷量を多くするためには、例えば直接電極20と間接電極21の間の抵抗を、下地導体膜Fと間接電極21の間の抵抗より大きくするとよい。この抵抗制御の方法は任意であるが、例えば直接電極20側の絶縁材23の膜厚を、下地導体膜F側の絶縁材23の膜厚より大きくしてもよい。或いは、間接電極21を下地導体膜F側に近づけて配置し、すなわち間接電極21を直接電極20から離間して配置し、直接電極20の電位を低くしてもよい。
また、下地導体膜F側に移動する銅イオンCの電荷量Qは、間接電極21と下地導体膜Fの合成された静電容量Cと、間接電極21と下地導体膜Fの間の電圧Vとの積となる(Q=CV)。したがって、下地導体膜Fの銅イオンCの電荷量Qは、上述した間接電極21と下地導体膜Fの間の電圧Vで制御することもできるし、また間接電極21の静電容量Cで制御することもできる。或いは、これら電圧Vと静電容量Cの両方で制御してもよい。なお、静電容量Cは上述のとおり間接電極21と下地導体膜Fの合成された静電容量であるが、下地導体膜Fの静電容量は間接電極21の静電容量に比して大きいため、実質的には間接電極21の静電容量で決まる。
そして、このように間接電極21と下地導体膜Fの間の電圧V、及び/又は、間接電極21の静電容量Cを制御することで、下地導体膜F上に配置される銅イオンCの個数が制御される。
また、これらの銅イオンCは、隣接する銅イオンC、C間に作用する斥力(下地導体膜Fにおいて隣接する負電荷間に作用する斥力)、及び銅イオンCに相対する同数の下地導体膜Fの負電荷との間に作用する引力によって、図7(a)に示すように下地導体膜F上の所定位置に均等に配置される。そして、銅イオンCは、上述したようにその個数が制御されることで、後述する図7(b)に示すように配線の結晶核50が形成される位置に配置される。すなわち、本実施の形態ではラインアンドスペースの配線60を形成するため、配線方向(ライン部に沿った方向)に、銅イオンCは均一な間隔で配置される。なお、銅イオンCを均一に配置するためには、めっき液Mの純度が高く、濃度が均一であり、下地導体膜F上のめっき液Mの電界分布が均一であることが必要である。
また、配線方向における銅イオンC、Cの間隔は、配線直交方向における銅イオンC、Cの間隔(配線60、60の間隔)よりも小さい。ここで、後述するようにステップS4において銅イオンCは還元されて結晶核50となり、さらにステップS5において結晶核50から結晶粒51が成長して連結されることで配線60が形成される。ステップS3において、配線方向の銅イオンC、Cの間隔を、配線直交方向の銅イオンC、Cの間隔より小さくすることで、結晶粒51が成長しても、配線直交方向に連結されることがない。したがって、ラインアンドスペースの配線60を適切に形成することができる。
そして、このようにラインアンドスペースの配線60を形成するため、銅イオンCを所定位置に配置させるためには、下地導体膜Fが長方形状を有していることが重要となる。例えば下地導体膜Fが円形状を有していると、銅イオンCも同心円状に配置され、ラインアンドスペースの配線60を形成することはできない。
また、充電時、下地導体膜Fの表面において銅イオンCの電荷交換が行われず、水の電気分解を抑制することができるので、間接電極21と下地導体膜F間に高い電圧を印加することができる。このように高電圧を印加することで、多量の銅イオンCの下地導体膜F側への移動レートを向上させることができ、下地導体膜Fの表面に複数の銅イオンCを密に均一に配列させることができる。さらに、水の電気分解を抑制することで気泡の発生を抑制して、後述する配線60中にボイドが発生することも抑制することができる。
さらに、充電時、直接電極20が陰極になるのを回避するため、直接電極20をグランドに接続せず、電気的にフローティング状態にしている。なお、このように直接電極20がフローティング状態になっているため、充電時、直接電極20側には上述した銅イオンCに加えて、陰イオンAが混在した状態になる。
そして、スイッチ31による間接電極21と直流電源30の接続は、間接電極21と下地導体膜Fに十分な電荷が蓄積されるまで、すなわち満充電されるまで行われる。なお、直接電極20がフローティング状態になっているので、充電時に直接電極20の電位はめっき液Mの電界に影響され、直接電極20では陰イオンAとの間で電解反応が生じる。但し、このように直接電極20側の銅イオンCが還元されても、その還元量は少ない。
(ステップS4)
次に、図6に示すようにスイッチ31を切り替え、間接電極21と直流電源30の接続を切断し、間接電極21と直接電極20を接続する。そうすると、間接電極21に蓄積された正の電荷が直接電極20に移動し、間接電極21側の陰イオンAの電荷が交換されて、陰イオンAが酸化される。これに伴い、下地導体膜F側の銅イオンCの電荷が交換されて、銅イオンCが還元される。なお、以下の説明において、このように電極間で電荷が移動する状態を「放電」という場合がある。
そして、図7(b)に示すように下地導体膜Fの表面に、銅イオンCが還元された結晶核50が形成される。この結晶核50の粒径は約1オングストロームと極めて小さい。そして、これら結晶核50は、ラインアンドスペースのN本のライン部に沿って、均一な間隔で配置される。
(ステップS5)
次に、ステップS3における充電(間接電極21への電圧印加)と、ステップS4における放電(間接電極21と直接電極20の接続)と、をこの順で繰り返し行う。このように充電と放電を繰り返し行うことで、図7(c)に示すように結晶核50から結晶粒51が成長し、その粒径が大きくなる。この結晶粒51の粒径は、間接電極21と下地導体膜Fの間の電圧V、及び/又は、間接電極21の静電容量Cに加えて、充電と放電の繰り返し回数で制御することができる。そして、図7(d)に示すように成長した結晶粒51が連結して配線60が形成される。この際、結晶粒51は成長しても数ナノメートルであり、配線60の線幅も数ナノメートルオーダーとなる。
結晶粒51はその外縁が円形状で、平面視において360度の範囲で成長する。この点、ステップS3で配線方向の銅イオンC、Cの間隔を、配線直交方向の銅イオンC、Cの間隔より小さくしているので、ステップS4で結晶核50の配置も銅イオンCの配置と同様になり、ステップS5において結晶粒51は配線直交方向に連結されない。したがって、ラインアンドスペースの配線60を適切に形成することができる。
(ステップS6)
次に、図7(e)に示すように隣接する配線60、60間にある下地導体膜Fを除去する。下地導体膜Fの除去方法は特に限定されるものではなく、例えばエッチング処理などが行われる。
こうして、基板W上に、ラインアンドスペースのパターンからなる配線60が形成される。
以上の実施の形態によれば、ステップS3において間接電極21と下地導体膜Fの間の電圧V、及び/又は、間接電極21の静電容量Cを制御することで、下地導体膜F上に配置される銅イオンCの個数を制御することができ、さらにこれらの銅イオンCを、隣接する銅イオンC、C間に作用する斥力によって、下地導体膜F上の所定位置に適切に配置することができる。また、ステップS4において、銅イオンCを還元して形成される結晶核50は原子であり、その粒径が約1オングストロームと極めて小さい。そして、ステップS5における間接電極21と下地導体膜Fの間の電圧V、及び/又は、間接電極21の静電容量Cと、充電と放電の繰り返し回数とを制御することで、成長する結晶粒51の粒径を数ナノメートルオーダーで制御することができる。したがって、ステップS5で形成される配線60も数ナノメートルオーダーの微細な配線を実現することができる。
具体的には、一定面積の下地導体膜FにN本の配線60を形成することができ、下地導体膜Fの幅に対して1/N以下の線幅の配線60を形成することができる。したがって、本発明は微細配線の実現に極めて有用になる。
また、ステップS1で形成される下地導体膜Fが長方形状を有し、ステップS3において配線方向の銅イオンC、Cの間隔が、配線直交方向の銅イオンC、Cの間隔より小さいので、ステップS4において結晶核50を所定位置に適切に形成することができる。その結果、ステップS5において、ラインアンドスペースのパターンの配線60を形成することができる。
なお、本実施の形態では、ラインアンドスペースのパターンを例示したため、配線60は複数、N本形成されたが、配線60は1本(N=1)であってもよい。かかる場合、ステップS6を省略することができる。
また、本実施の形態では、基板W上にラインアンドスペースのパターンからなる配線60を形成する場合について説明したが、配線60のパターンはこれに限定されない。下地導体膜Fの形状を変更し、さらに間接電極21と下地導体膜Fの間の電圧V、及び/又は、間接電極21の静電容量Cを制御することで、任意のパターンの配線60を形成することができる。
さらに、本実施の形態において、基板W上において下地導体膜Fが複数形成され、所定パターンの配線60が複数箇所に形成されてもよい。
<3.他の実施の形態の配線形成方法>
以上の実施の形態では、平坦膜上に配線60を形成する場合について説明したが、本発明は、基板Wに形成された微細孔(ホール)や微細溝(トレンチ)に配線を埋め込んで形成する場合にも適用できる。
<3−1.微細孔への埋め込み配線形成方法>
例えば微細孔に埋め込み配線を形成する場合、ステップS1において、図8(a)に示すように微細孔100の内側に下地導体膜Fを形成する。なお、下地導体膜Fの形成方法は、上記実施の形態のステップS1と同様に特に限定されるものではない。
次にステップS2では、配線形成装置1において、基板保持チャック10で基板Wを保持した後、下地導体膜Fの上方に直接電極20と間接電極21を配置すると共に、めっき液Mを充填する。なお、このステップS2は、上記実施の形態のステップS2と同様である。
次にステップS3では、スイッチ31によって、間接電極21と直流電源30(下地導体膜F)を接続し、下地導体膜Fに銅イオンCを移動させる。このとき、間接電極21と下地導体膜Fの間の電圧V、及び/又は、間接電極21の静電容量Cを制御することで、図8(b)に示すように微細孔100の底面に1個の銅イオンCを配置する。なお、このステップS3における銅イオンCの移動原理は、上記実施の形態のステップS3と同様である。
次にステップS4では、スイッチ31を切り替え、間接電極21と直流電源30の接続を切断し、間接電極21と直接電極20を接続する。そして、図8(c)に示すように、銅イオンCを還元して、微細孔100の底面に1個の結晶核110を形成する。なお、このステップS4における結晶核110の形成原理は、上記実施の形態のステップS4と同様である。
次にステップS5では、ステップS3における充電(間接電極21への電圧印加)と、ステップS4における放電(間接電極21と直接電極20の接続)と、をこの順で繰り返し行う。そうすると、図8(d)に示すように結晶核110から結晶粒111が成長し、その粒径が大きくなる。そして、図8(e)に示すように微細孔100に埋め込み配線120が形成される。
本実施の形態でも、上記実施の形態と同様の効果を享受することができ、微細孔100に埋め込み配線120を適切に形成することができる。すなわち、従来実現することが困難であった、ボトムアップでの埋め込み配線120の形成を適切に行うことができる。そして、埋め込み配線120にボイドが発生するのを抑制することができる。また、埋め込み配線120の結晶を大粒径化できるので、埋め込み配線120の高速化、及び低抵抗化を実現することができる。
なお、本発明は、基板Wに複数の微細孔100が形成され、各微細孔100に埋め込み配線120を形成する際にも適用できる。
<3−2.微細溝への埋め込み配線形成方法>
例えば微細溝に埋め込み配線を形成する場合、ステップS1において、図9(a)に示すように微細溝200の内側に下地導体膜Fを形成する。なお、下地導体膜Fの形成方法は、上記実施の形態のステップS1と同様に特に限定されるものではない。
次にステップS2では、配線形成装置1において、基板保持チャック10で基板Wを保持した後、下地導体膜Fの上方に直接電極20と間接電極21を配置すると共に、めっき液Mを充填する。なお、このステップS2は、上記実施の形態のステップS2と同様である。
次にステップS3では、スイッチ31によって、間接電極21と直流電源30(下地導体膜F)を接続し、下地導体膜Fに銅イオンCを移動させる。このとき、間接電極21と下地導体膜Fの間の電圧V、及び/又は、間接電極21の静電容量Cを制御することで、図9(b)に示すように微細溝200の底面に均一な間隔で銅イオンCを配置する。なお、このステップS3における銅イオンCの移動原理は、上記実施の形態のステップS3と同様である。
次にステップS4では、スイッチ31を切り替え、間接電極21と直流電源30の接続を切断し、間接電極21と直接電極20を接続する。そして、図9(c)に示すように、銅イオンCを還元して、微細溝200の底面に均一な間隔で結晶核210を形成する。なお、このステップS4における結晶核210の形成原理は、上記実施の形態のステップS4と同様である。
次にステップS5では、ステップS3における充電(間接電極21への電圧印加)と、ステップS4における放電(間接電極21と直接電極20の接続)と、をこの順で繰り返し行う。そうすると、図9(d)に示すように結晶核210から結晶粒211が成長し、その粒径が大きくなる。そして、図9(e)に示すように成長した結晶粒211が連結して、微細溝200に埋め込み配線220が形成される。
本実施の形態でも、上記実施の形態と同様の効果を享受することができ、微細溝200に埋め込み配線220を適切に形成することができる。すなわち、埋め込み配線220にボイドが発生するのを抑制することができる。また、埋め込み配線220の結晶を大粒径化できるので、埋め込み配線220の高速化、及び低抵抗化を実現することができる。
なお、本発明は、基板Wに複数の微細溝200が形成され、各微細溝200に埋め込み配線220を形成する際にも適用できる。
<4.他の実施の形態の配線形成装置>
本発明における配線形成装置の構成は、上記実施の形態における配線形成装置1の構成に限定されない。
<4−1.他の実施の形態の配線形成装置>
例えば図10に示すように、直接電極20、間接電極21、下地導体膜Fの接続の切り替えを行うスイッチは2つ設けられていてもよい。間接電極21と下地導体膜Fには、直流電源300が接続されている。間接電極21は、直流電源300の正極側に接続されている。下地導体膜Fは、直流電源300の負極側に接続されている。
間接電極21には、第1のスイッチ301が設けられている。第1のスイッチ301は、間接電極21と直流電源300(下地導体膜F)の接続と、間接電極21と直接電極20の接続とを切り替える。
直接電極20には、第2のスイッチ302が設けられている。第2のスイッチ302は、直接電極20と間接電極21の接続と、直接電極20と下地導体膜Fの接続とを切り替える。なお、図10に示す配線形成装置1の他の構成は、図1に示した配線形成装置1の他の構成と同じである。
かかる場合、ステップS3の充電時において、図11に示すように第1のスイッチ301によって間接電極21と直流電源300を接続すると共に、第2のスイッチ302によって直接電極20と下地導体膜Fを接続する。そして、間接電極21を陽極とし、下地導体膜Fを陰極として直流電圧を印加して、電界(静電場)を形成する。そうすると、間接電極21に正の電荷が蓄積され、間接電極21側に負の荷電粒子である陰イオンAが集まる。一方、下地導体膜Fには負の電荷が蓄積され、下地導体膜F側に正の荷電粒子である銅イオンCが移動する。また同様に、直接電極20側にも正の荷電粒子である銅イオンCが移動する。
この充電時では、直接電極20と下地導体膜Fが接続されているので、直接電極20と下地導体膜Fは等電位となる。このため、直接電極20と下地導体膜Fにおける電荷交換を抑制することができる。
次にステップS4の放電時において、図12に示すように第1のスイッチ301によって間接電極21との接続を直流電源300から直接電極20に切り替えると共に、第2のスイッチ302によって直接電極20との接続を下地導体膜Fから間接電極21に切り替えて、直接電極20と間接電極21を接続する。そうすると、間接電極21に蓄積された正の電荷が直接電極20に移動し、間接電極21側の陰イオンAの電荷が交換されて、陰イオンAが酸化される。これに伴い、下地導体膜F側の銅イオンCの電荷が交換されて、銅イオンCが還元される。
本実施の形態の配線形成装置1を用いても、上記実施の形態の配線形成方法を実現することができ、同様の効果を享受することができる。しかも、ステップS3の充電時に銅イオンCを移動させる際、直接電極20と下地導体膜Fを接続しているので、直接電極20と下地導体膜Fにおける電荷交換を抑制することができ、銅イオンCの還元を抑制することができる。そうすると、ステップS4の放電時においては、下地導体膜Fの表面に銅イオンCを均一に配列させた状態で、当該銅イオンCが還元される。したがって、結晶核50を均一に形成することができる。
<4−2.他の実施の形態の配線形成装置>
また、例えば図13に示すように、基板保持チャック10、直接電極20及び間接電極21は、上面が開口したチャンバ400の内部に配置されていてもよい。チャンバ400の内部には、めっき液Mが貯留される。基板保持チャック10はチャンバ400の底面に設けられる。直接電極20は、チャンバ400内のめっき液Mの液面に設けられる。間接電極21は、チャンバ400内のめっき液Mの内部に浸漬して設けられる。なお、図13に示す配線形成装置1の他の構成は、図1に示した配線形成装置1の他の構成と同じである。
本実施の形態の配線形成装置1を用いても、上記実施の形態の配線形成方法を実現することができ、同様の効果を享受することができる。
また、直接電極20と間接電極21の配置も任意である。直接電極20はめっき液Mに電気的に接続されていればよく、例えばめっき液Mに浸漬して設けられていてもよい。間接電極21はめっき液Mに電界を形成するように配置されていればよく、例えばめっき液Mの外部に設けられていてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。本発明はこの例に限らず種々の態様を採りうるものである。
1 配線形成装置
10 基板保持チャック
11 駆動機構
20 直接電極
21 間接電極
22 貫通孔
23 絶縁材
30 直流電源
31 スイッチ
40 制御部
50 結晶核
51 結晶粒
60 配線
100 微細孔
110 結晶核
111 結晶粒
120 埋め込み配線
200 微細溝
210 結晶核
211 結晶粒
220 埋め込み配線
300 直流電源
301 第1のスイッチ
302 第2のスイッチ
400 チャンバ
A 陰イオン
C 銅イオン
F 下地導体膜
M めっき液
W 基板

Claims (9)

  1. 基板の所定領域に配線を形成する方法であって、
    前記所定領域に下地導体膜を形成する第1の工程と、
    前記下地導体膜上に処理液を供給すると共に、前記処理液に電気的に接続されるように直接電極を配置し、前記処理液に電界を形成する間接電極を配置する第2の工程と、
    前記間接電極に電圧を印加し、少なくとも当該間接電極の印加電圧又は静電容量を制御することで、前記処理液中の被処理イオンを前記下地導体膜側に移動させて所定位置に配置する第3の工程と、
    前記直接電極と前記間接電極を接続して、前記下地導体膜側の所定位置に配置された被処理イオンを還元して結晶核を形成する第4の工程と、
    前記間接電極への電圧印加と、前記直接電極と前記間接電極の接続と、を繰り返し行い、前記結晶核から結晶粒を成長させて配線を形成する第5の工程と、を有することを特徴とする、配線形成方法。
  2. 前記所定領域は、基板表面における長方形状のパターンであって、
    前記配線は、基板表面の前記所定領域に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の配線形成方法。
  3. 前記配線は、前記所定領域に複数形成され、
    前記結晶核の配線方向の間隔は、前記配線の間隔より小さいことを特徴とする、請求項2に記載の配線形成方法。
  4. 前記第5の工程の後、前記配線間にある前記下地導体膜を除去することを特徴とする、請求項3に記載の配線形成方法。
  5. 前記所定領域は、基板に形成された微細孔であって、
    前記配線は、前記微細孔に埋め込まれて形成されることを特徴とする、請求項1に記載の配線形成方法。
  6. 前記所定領域は、基板に形成された微細溝であって、
    前記配線は、前記微細溝に埋め込まれて形成されることを特徴とする、請求項1に記載の配線形成方法。
  7. 前記所定領域は、基板に複数形成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の配線形成方法。
  8. 基板の所定領域に下地導体膜が形成され、さらに前記下地導体膜上に処理液が供給された状態で、前記所定領域に配線を形成する装置であって、
    前記処理液に電気的に接続されるように配置された直接電極と、
    前記処理液に電界を形成する間接電極と、
    前記直接電極と前記間接電極を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    前記間接電極に電圧を印加し、少なくとも当該間接電極の印加電圧又は静電容量を制御することで、前記処理液中の被処理イオンを前記下地導体膜側に移動させて所定位置に配置する第1の工程と、
    前記直接電極と前記間接電極を接続して、前記下地導体膜側の所定位置に配置された被処理イオンを還元して結晶核を形成する第2の工程と、
    前記間接電極への電圧印加と、前記直接電極と前記間接電極の接続と、を繰り返し行い、前記結晶核から結晶粒を成長させて配線を形成する第3の工程と、を実行するように、前記前記直接電極と前記間接電極を制御することを特徴とする、配線形成装置。
  9. 前記第1の工程において前記直接電極と前記下地導体膜を接続するスイッチをさらに有することを特徴とする、請求項8に記載の配線形成装置。
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