JP6831938B1 - シャッタ板の風圧変形抑制具 - Google Patents
シャッタ板の風圧変形抑制具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6831938B1 JP6831938B1 JP2020117195A JP2020117195A JP6831938B1 JP 6831938 B1 JP6831938 B1 JP 6831938B1 JP 2020117195 A JP2020117195 A JP 2020117195A JP 2020117195 A JP2020117195 A JP 2020117195A JP 6831938 B1 JP6831938 B1 JP 6831938B1
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnet
- plate
- shutter plate
- wind pressure
- ring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 229920001971 elastomer Polymers 0.000 claims abstract description 15
- 239000005060 rubber Substances 0.000 claims abstract description 15
- 239000006260 foam Substances 0.000 claims description 16
- 238000013459 approach Methods 0.000 claims description 5
- 238000010586 diagram Methods 0.000 abstract 1
- 239000010410 layer Substances 0.000 description 23
- 239000003112 inhibitor Substances 0.000 description 11
- XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N Iron Chemical compound [Fe] XEEYBQQBJWHFJM-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 8
- PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N Nickel Chemical compound [Ni] PXHVJJICTQNCMI-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 description 6
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 6
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 4
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 4
- 229910052742 iron Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 239000000853 adhesive Substances 0.000 description 3
- 230000001070 adhesive effect Effects 0.000 description 3
- 229910052759 nickel Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000012790 adhesive layer Substances 0.000 description 2
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 2
- 229910045601 alloy Inorganic materials 0.000 description 2
- 229910017052 cobalt Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000010941 cobalt Substances 0.000 description 2
- GUTLYIVDDKVIGB-UHFFFAOYSA-N cobalt atom Chemical compound [Co] GUTLYIVDDKVIGB-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 2
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 2
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 2
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 2
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 2
- 239000011521 glass Substances 0.000 description 2
- 230000005291 magnetic effect Effects 0.000 description 2
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 2
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 2
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 2
- 208000019901 Anxiety disease Diseases 0.000 description 1
- 244000043261 Hevea brasiliensis Species 0.000 description 1
- 229910052779 Neodymium Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052772 Samarium Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000036506 anxiety Effects 0.000 description 1
- 239000000470 constituent Substances 0.000 description 1
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 1
- 239000003302 ferromagnetic material Substances 0.000 description 1
- 230000012447 hatching Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 229920003052 natural elastomer Polymers 0.000 description 1
- 229920001194 natural rubber Polymers 0.000 description 1
- 229910052761 rare earth metal Inorganic materials 0.000 description 1
- 150000002910 rare earth metals Chemical class 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 1
- 229920003051 synthetic elastomer Polymers 0.000 description 1
- 239000005061 synthetic rubber Substances 0.000 description 1
- 229920002725 thermoplastic elastomer Polymers 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Closing And Opening Devices For Wings, And Checks For Wings (AREA)
Abstract
Description
シャッタ板72は、複数のスラット721を連結して構成されており、シャッタケース71内で巻かれた状態から、該シャッタ板72の先端部を手で掴んで下ろすことによって、開口70を塞ぐ大きな平板状の遮蔽板へと形状変化する。そのため、頑丈に造るにも限界があり、シャッタ板72が強風で煽られ変形してしまう虞がある。
こうしたことから、シャッタ板72に別部材を取り付けて、耐圧性を高めるシャッタ装置が提案されている(例えば特許文献1)。
さらに、請求項1の「スラットカーテンの閉状態設定時にこのスラットカーテンよりも屋内側に起立状態で固定される中柱」を必須構成要件とし、中柱が設置困難な場合に適用できなかった。車庫等のシャッタ装置は中柱を設けることができても、例えば図3に示す住宅応接間等で、内側に引戸が在る開口のシャッタ装置には、中柱を設けるのが困難であった。
また、シャッタ板の両側部分と上下動を案内する両ガイドレールとの間に隙間が設けられており、該シャッタ板が強風の風圧で揺れて、変形に至らなくてもカタカタ音を立てる場合がある。とりわけ、図3の住宅用シャッタ板では、部屋内に住民が居り、スラット同士の擦れ音や、この種のカタカタ音が該住民に耳障りになる。
請求項2の発明たるシャッタ板の風圧変形抑制具は、請求項1で、クッション体を直方体にして、前記第二マグネット体寄りの前記環体の部位とこれに当接する前記クッション体の部位とが接着固定され、さらに前記第一マグネット体の頂面と該第二マグネット体の頂面が平行であることを特徴とする。請求項3の発明たるシャッタ板の風圧変形抑制具は、請求項1又は2で、第一マグネット体を取付けた前記環体の内面に第一板片の基端部が固定されるか、又は該環体の外面に該第一板片の基端部が固定され且つ該基端部を介して前記第一マグネット体が前記環体に取付けられると共に、前記第二マグネット体を取付けた前記環体の内面に第二板片の基端部が固着されるか、又は該環体の外面に該第二板片の基端部が固定され且つ該基端部を介して前記第二マグネット体が前記環体に取付けられ、該第一板片と該第二板片の各先端部を該環体及び前記クッション体から外方へそれぞれ突出形成し、且つ該第一板片の先端部と該第二板片の先端部とをつなぐ紐又は鎖が取付けられたことを特徴とする。請求項4の発明たるシャッタ板の風圧変形抑制具は、請求項3で、第一板片に係る基端部側の板面が、前記クッション体の表面に当接するか又は前記環体を介して前記クッション体の表面に当接し、且つ該クッション体から外方へ突出する先端部の根元部位に、前記第二板片側の先端へ向けて接近する傾斜板面部分を形成し、さらに該傾斜板面部分の先端から延在する該第一板片の先端部の先端部分と前記第二板片の先端部とが平行になるよう配されたことを特徴とする。請求項5の発明たるシャッタ板の風圧変形抑制具は、請求項1〜4で、直方体のクッション体が、第一マグネット体側及び第二マグネット体側を形成する両クッション体部分が軟質発泡体層からなり、且つ両クッション体部分の間に、該軟質発泡体層よりも低弾性の部材層を介在させた三層構造にして一体化していることを特徴とする。
図1〜図10は本発明のシャッタ板の風圧変形抑制具(以下、単に「風圧変形抑制具」ともいう)の一形態で、図1,図2はその全体斜視図、図3は住宅応接間に在るシャッタ板に図1の風圧変形抑制具を取付ける斜視図、図4は図3のシャッタ板に風圧変形抑制具が取付けられた平面図、図5は図4のV-V線断面図、図6は図5のシャッタ板が強風で屋外側へ動いた断面図、図7は図5のシャッタ板が強風で室内側へ動いた断面図、図8は図4の室内側引戸を開け、風圧変形抑制具を取り外そうとする説明平面図、図9は車庫に在るシャッタ装置周りを車庫内から見た説明裏面図、図10は図9のシャッタ板に風圧変形抑制具が取付けられた図4に対応する平面図を示す。尚、図面を判り易くするため、断面を示すハッチング表示を適宜省く。また図5〜図7では本発明に直接関係しない室内側の窓枠83を省略する。
本シャッタ板の風圧変形抑制具Pは、クッション体1と環体2と第一マグネット体31と第二マグネット体32と第一板片4と第二板片5と紐62とを具備する。暴風等の戸締りで、図3のような住宅応接間に在るシャッタ装置7のシャッタ板72を下方へ降ろしたケースに、本風圧変形抑制具Pが適用される。二つの窓枠82,83にそれぞれガラス板84を入れた引戸で、応接間の窓開口70を開け閉めできるようになっている。シャッタ板72と該シャッタ板72よりも内側の建具(ここでは外方窓枠82)との隙間εに本風圧変形抑制具Pが挟まれる格好で取付けられる。
降ろしたシャッタ板72に前記第一マグネット体31を磁力吸着させる(図4)。一方、本実施形態の窓枠82はアルミ・サッシからなるので、該シャッタ板72よりも内側の該窓枠82に磁石吸引片Fを固着し、該磁石吸引片Fに第二マグネット体32を磁力吸着させて、前記シャッタ板72と建具たる窓枠82との間εに風圧変形抑制具Pを介在させる(図5)。
環体2は、図1の略正面視となるクッション体1の縦長矩形に係る横長さよりもそのベルト幅(帯状幅)を少し小さくしている。ベルト幅を保って、一面11たる正面から上面、背面12、底面へと周回(一巻き)した環体2が、ゴムの有する粘性又はゴム弾性による密着力又は若干の締め付け力でもって、クッション体1に巻き付いて保持される。さらに、ここでは第二マグネット体32寄りの環体2の部位とこれに当接するクッション体1の部位とが接着固定されている。図5のごとくクッション体1の上面及び下面で、夫々の背面12寄りの箇所と、それら箇所に接する環体2の内面2bとを接着固定する。この接着固定部分Sにより、クッション体1から環体2が外れなくなる。
ここで、第一マグネット体31及び次に述べる第二マグネット体32を構成する磁石は、固体磁石又は可撓性磁石で、磁石は磁力が強力なNd,Sm等のレアアースを含む希土類磁石や希土類鉄磁石が好ましく、本実施形態もこれらの固体磁石を採用する。
環体2から突出する該第一マグネット体31の頂面31aを、暴風等の戸締りで降ろしたシャッタ板72に磁力吸着させ、また第二マグネット体32をアルミ・サッシの窓枠82に固着した磁石吸引片Fに磁力吸着させて、シャッタ板72と該窓枠82(詳しくは磁石吸引片F)間の隙間εに風圧変形抑制具Pが取付けセットされる。図5の簡略図示したシャッタ板72に限らず、側面視で様々な形状があるシャッタ板72に係るスラット721の平板部分へ向け、第一マグネット体31が環体2から外方へ突き出し、水平横長に配される前記平板部分の略中間地点に、該第一マグネット体31が密着して磁力吸着できる突出部になっている。第一マグネット体31は、複数の円盤に代え、スラット721の平板部分に収まる一個の横細長矩形盤としてもよい。また側面視で屈曲部分が多いスラット721にも対応できるように、第一マグネット体31を、水平で横長に配する横細長矩形盤にして、上下方向(後述する第一板片4の板幅方向)に複数配置させてもよい。
第二マグネット体32は、シャッタ板72よりも内側(室内側,屋内側)の建具又は該建具に固着した磁石吸引片Fに磁力吸着させるものであり、ここでは、建具たるアルミ・サッシの窓枠82に固着した磁石吸引片Fに磁力吸着させて、風圧変形抑制具Pが取付けセットされる。
第二マグネット体32に係る総数の磁石(ここでは一個)の総吸引力は第一マグネット体31に係る総数の磁石(ここでは四個)の総吸引力よりも大きく設定される。シャッタ板72が強風で煽られ、万一、環体2の弾性限界を超えて窓枠82から離脱してしまう場合に、風圧変形抑制具Pを窓枠82側に磁力吸着させて該窓枠82に残すためである。
尚、シャッタ板72には磁石吸引片Fを要しない。通常のシャッタ板72が、鉄,ニッケル等の磁石に強く引き付けられる強磁性体からなり、該シャッタ板72に第一マグネット体31を直かに磁力吸着させることができるからである。
尚、図示を省くが、第一板片4,第二板片5は、環体2を介してクッション体1の表面に当接するのに代えて、クッション体1の表面に直かに当接させながら、環体2と一体化させてもよい。第一板片4,第二板片5が、環体2と一緒にクッション体1の表面上を摺動でき、同様の効果を果たすからである。斯かる場合、該環体2の外面2aに第一マグネット体31,第二マグネット体32が直かに固着される。
暴風や台風等の接近でシャッタ板72を降ろして戸締りをするが、シャッタ板72を下ろす前に、まず、風圧変形抑制具Pを取付けようとする屋外側窓枠82に係る垂直部821の略中間高さの表面82aに、磁石吸引片Fを固着する(図3)。
手を緩めると、弾性復元で元の形に戻ろうとするクッション体1の動きと共に、第一マグネット体31がシャッタ板72のスラット721に磁力吸着し、第二マグネット体32が窓枠82に固着した磁石吸引片Fに磁力吸着して、風圧変形抑制具Pがシャッタ板72と窓枠82との間εに介在保持される。これで、暴風等で降ろしたシャッタ板72のバタつきや変形を抑制する。後は、開けた室内側の窓(窓枠83)を閉めるだけである(図4)。
ここで、風圧変形抑制具Pのクッション体1が図1の当初形状の状態で収まるのが好ましいが、窓枠82に固着した磁石吸引片Fとシャッタ板72との隙間εが狭い理由から、窓枠82やシャッタ板72からの圧力を受けて、該クッション体1が多少圧縮した状態で隙間εに収まるようなことがあっても支障はない。クッション体1は弾性変形可能な厚みが十分あり、さらなる圧縮にも十分対応できるからである。本風圧変形抑制具Pは、隙間εに多少の余裕幅をもって対応可能な融通性のきく発明品となっている。
しかるに、環体2が伸長すればするほど、その伸長に比例して環体2に係るゴム弾性の大きな復元力が働き、シャッタ板72が窓枠82から離れるのを制止する。
さらに環体2の伸長で、図6のようにクッション体1の上面と下面に黒矢印方向の押さ込む力が働いてクッション体1が縮まるが、この反力によってもシャッタ板72が窓枠82から離れるのを抑える。環体2が伸びたことによる弾性復元力や、クッション体1が押さえ込まれたことによる反力で、シャッタ板72が窓枠から離れようとする動きを抑制して、スラット721同士で擦れ合う音やシャッタ板72がガイドレール73と当たって放つ音を静める。
上述のごとく、第一マグネット体31が環体2を介してクッション体1に入り込む。しかし、ここでは両軟質発泡体層1Aの間に該軟質発泡体層1Aよりも低弾性の部材層1Bが介在する三層構造にしている。よって、低弾性の部材層を越えた室内窓枠82側の軟質発泡体層1Aは部分的に凹むことにならず、図7の黒矢印のごとく暴風圧が略均等に加わり、その均等な弾性復元力が働くことになる。また環体2が弛むが、接着固定部分Sがあるのでクッション体1から外れ落ちることはない。
かくして、暴風等でシャッタ板72が揺れ動く際に、風圧変形抑制具Pは、シャッタ板72に加わる外向きの力に対して内向きの力で抑制する一方、シャッタ板72に加わる内向きの力に対しては外向きの力で抑制して、それぞれ効果的にシャッタ板72の動きを静める。スラット721が擦れ合う音や、シャッタ板72とガイドレール73との接触音が小さくなり、音自体を消せる場合もある。
尚、本実施形態は引戸窓枠82に係る垂直部821の略中間高さの位置に一個の風圧変形抑制具Pを取り付けたが、引戸窓枠82に係る垂直部821の高さ方向に所定ピッチで複数個の風圧変形抑制具Pを取り付けてもよい。そうすれば、シャッタ板の風圧による変形防止やカタカタ音の抑制効果を一段と高めることができる。
符号71はシャッタケース、符号85は窓枠82,83とガラス板84とのシール部、符号FSは第二マグネット体32が磁力吸着する磁石吸引片Fの表面、符号FRは窓枠82へ取付ける磁石吸引片Fの裏面を示す。
本シャッタ板の風圧変形抑制具Pも、クッション体1と環体2と第一マグネット体31と第二マグネット体32と第一板片4と第二板片5と紐62とを具備する。
暴風等の戸締りで、図9のような車庫に在るシャッタ装置7のシャッタ板72を下方へ降ろしたケースに、本風圧変形抑制具Pが適用される。下ろしたシャッタ板72よりも内側(車庫内側)に建具たる中柱9を立設する。車庫の室内(車庫内)側に補強柱となる中柱9が起立配置される。中柱9はシャッタ装置7の設置当初から在るものでも、また暴風等の戸締り時に、後付け設置するものであってもよい。シャッタ板72を下ろすと、図10のように該シャッタ板72と中柱9との間に図示ごとくの隙間εができる。
他の構成は実施形態1と同様で、その説明を省く。実施形態1と同一符号は同一又は相当部分を示す。図中、符号GLは地表を示す。
このように構成したシャッタ板の風圧変形抑制具Pは、シャッタ板72と建具82(又は9)間に介在させると、暴風等でシャッタが揺れ動こうとしても、クッション体1と環体2が弾性変形して、シャッタ板72の風圧による変形やカタカタ音を抑制する。
暴風等の風圧で、シャッタ板72が図6の正規の鎖線位置から実線で示す窓枠82から離れる白抜矢印方向に移動しようとすると、その方向が第一マグネット体31の頂面31a及び第二マグネット体32の頂面32aに対し垂直方向になる。斯かる方向での第一マグネット体31,第二マグネット体32とシャッタ板72,建具82(又は9)とは結合力が大である。よって、弾性変形可能なゴム製環体2が伸長する。
環体2が伸長すれば、該伸長に比例して環体2を構成するゴム弾性の復元力が大きくなり、シャッタ板72が窓枠82から離れるのを抑制する。さらに環体2の伸長で、図6のようにクッション体1の上面と下面に黒矢印方向の押さ込む力が働いてクッション体1を縮めるが、該クッション体1の反力によってもシャッタ板72が窓枠82から離れるのを制止しようとする。環体2が伸びることによる弾性復元力や、クッション体1が押さえ込まれたことによる弾性反力が、窓枠82(又は中柱9)から離れようとするシャッタ板72の距離に比例して大きくなってブレーキをかけ、シャッタ板72のスラット721同士が擦れ合う音やガイドレール73との間で放つ音を静める。
特に、図3のような居住用家屋で、下ろしたシャッタ板72が暴風等の風圧によってカタカタ音をたてると、部屋に居る住民にとって耳障りになったり、さらに不安に駆られたりするが、本風圧変形抑制具Pを設置すれば、そうした問題を解消する。該カタカタ音を抑制し、さらになくせる場合もあり、住民の暴風等への不安を効果的に取り除く。
スラット721への特許文献1のようなプレート部の溶接工事を要しない。それでいて、風圧で図6の鎖線位置から実線で示す窓枠82からシャッタ板72が離れる白抜矢印方向は、第一マグネット体31の頂面31aや第二マグネット体32の頂面32aに対し垂直方向になるので、第一,第二マグネット体31,32はシャッタ板72や建具9,磁石吸引片Fに一旦磁力吸着すると、離脱し難い。磁石の特性から、垂直方向におけるシャッタ板72や建具9,磁石吸引片Fと、第一マグネット体31,第二マグネット体32との結合力が強大であるので、シャッタ板72の変動を抑える風圧変形抑制具Pとして有効に機能発揮できる。
一方で、シャッタ板72や建具9又は建具82に固着した磁石吸引片Fに磁力吸着した風圧変形抑制具Pは、図8の白抜矢印のように、第一マグネット体31の頂面31aや第二マグネット体32の頂面32aの面方向に沿ってずらせば、磁石の特性によって、建具又は該建具に固着した磁石吸引片F等の設置場所から、該風圧変形抑制具Pを容易に取り外すことができる。使い勝手も優れた風圧変形抑制具Pとなっている。しかも、風圧変形抑制具Pは、その構成から比較的低コストで提供できる。
かくのごとく、本発明の風圧変形抑制具Pは、上述した数々の優れた効果を発揮し、極めて有益である。
1A 軟質発泡体層
1B 低弾性の部材層(硬質発泡体層)
2 環体(ゴム製環体)
31 第一マグネット体
32 第二マグネット体
4 第一板片
421 傾斜板面部分
5 第二板片
62 紐
72 シャッタ板
82 窓枠(建具)
9 中柱(建具)
ε 隙間(間)
F 磁石吸引片
P 風圧変形抑制具
Claims (5)
- ブロック状にして、少なくとも一面とこれの背面とが平行になるクッション体と、
帯状幅を有し、前記一面と前記背面の夫々の領域を含んで前記クッション体に巻き付いて保持されるゴム製環体と、
前記一面に当接する前記環体の部位に取付けられ、該環体の外面側に露出形成された第一マグネット体と、
前記背面に当接する前記環体の部位に取付けられ、該環体の外面側に露出形成された第二マグネット体と、を具備し、
降ろしたシャッタ板に前記第一マグネット体を磁力吸着させ、且つ該シャッタ板よりも内側の建具又は該建具に固着した磁石吸引片に前記第二マグネット体を磁力吸着させて、該シャッタ板と該建具間に介在させることを特徴とするシャッタ板の風圧変形抑制具。 - 前記クッション体を直方体にして、前記第二マグネット体寄りの前記環体の部位とこれに当接する前記クッション体の部位とが接着固定され、さらに前記第一マグネット体の頂面と該第二マグネット体の頂面が平行である請求項1記載のシャッタ板の風圧変形抑制具。
- 前記第一マグネット体を取付けた前記環体の内面に第一板片の基端部が固定されるか、又は該環体の外面に該第一板片の基端部が固定され且つ該基端部を介して前記第一マグネット体が前記環体に取付けられると共に、前記第二マグネット体を取付けた前記環体の内面に第二板片の基端部が固着されるか、又は該環体の外面に該第二板片の基端部が固定され且つ該基端部を介して前記第二マグネット体が前記環体に取付けられ、該第一板片と該第二板片の各先端部を該環体及び前記クッション体から外方へそれぞれ突出形成し、且つ該第一板片の先端部と該第二板片の先端部とをつなぐ紐又は鎖が取付けられた請求項1又は2に記載のシャッタ板の風圧変形抑制具。
- 前記第一板片に係る基端部側の板面が、前記クッション体の表面に当接するか又は前記環体を介して前記クッション体の表面に当接し、且つ該クッション体から外方へ突出する先端部の根元部位に、前記第二板片側の先端へ向けて接近する傾斜板面部分を形成し、さらに該傾斜板面部分の先端から延在する該第一板片の先端部の先端部分と前記第二板片の先端部とが平行になるよう配された請求項3記載のシャッタ板の風圧変形抑制具。
- 直方体の前記クッション体が、第一マグネット体側及び第二マグネット体側を形成する両クッション体部分が軟質発泡体層からなり、且つ両クッション体部分の間に、該軟質発泡体層よりも低弾性の部材層を介在させた三層構造にして一体化している請求項2乃至4のいずれか1項に記載のシャッタ板の風圧変形抑制具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020117195A JP6831938B1 (ja) | 2020-07-07 | 2020-07-07 | シャッタ板の風圧変形抑制具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020117195A JP6831938B1 (ja) | 2020-07-07 | 2020-07-07 | シャッタ板の風圧変形抑制具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP6831938B1 true JP6831938B1 (ja) | 2021-02-17 |
JP2022014699A JP2022014699A (ja) | 2022-01-20 |
Family
ID=74562414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020117195A Active JP6831938B1 (ja) | 2020-07-07 | 2020-07-07 | シャッタ板の風圧変形抑制具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6831938B1 (ja) |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5116930Y2 (ja) * | 1971-12-09 | 1976-05-08 | ||
JP2592349B2 (ja) * | 1990-08-30 | 1997-03-19 | 日産自動車株式会社 | 内燃機関の空燃比制御装置 |
JP2592349Y2 (ja) * | 1993-05-13 | 1999-03-17 | 文化シヤッター株式会社 | シャッターカーテンの消音帯構造 |
JP2004150182A (ja) * | 2002-10-31 | 2004-05-27 | Tsuchiya Tsco Co Ltd | シャッタ装置用の緩衝材及びその製造方法 |
JP2015059414A (ja) * | 2013-09-20 | 2015-03-30 | 共栄工業株式会社 | シャッタ装置のスラットカーテン固定構造、およびこの構造を備えたシャッタ装置 |
JP2020016037A (ja) * | 2018-07-23 | 2020-01-30 | 有限会社トラッド | シャッター補強材固定具及びそれを用いたシャッター補強構造 |
-
2020
- 2020-07-07 JP JP2020117195A patent/JP6831938B1/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2022014699A (ja) | 2022-01-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6718250B2 (ja) | 止水パネルの取付構造 | |
US20090255085A1 (en) | Over-the-door adjustable door stop | |
KR100644722B1 (ko) | 여닫이문의 틈새커버용 테이프 | |
JP6831938B1 (ja) | シャッタ板の風圧変形抑制具 | |
KR20100008412A (ko) | 진공흡착기 | |
JP6190161B2 (ja) | 開口部の防水装置 | |
KR100880376B1 (ko) | 방음문 | |
KR101874864B1 (ko) | 측면커버 및 이를 포함하는 안전 미닫이문 | |
JP6228815B2 (ja) | 戸当り | |
US20070295279A1 (en) | Universal pet door cover | |
JP2014156751A (ja) | 密閉ドア及び密閉ドア用の枠体 | |
JP6190160B2 (ja) | 開口部の防水装置 | |
JP3231615B2 (ja) | 玄関ドアの水密構造 | |
KR101588239B1 (ko) | 도어 차폐장치 | |
JP6399332B2 (ja) | ドア枠とドアを利用したドアストッパー | |
JP3168810U (ja) | 引き戸用耐震防災ストッパー | |
JP2021031992A (ja) | 建具 | |
KR102274768B1 (ko) | 개선된 복원 구조를 가지는 유동 방지형 미서기 창호 | |
JP2004300746A (ja) | 建築用シャッターのストッパー装置 | |
CN219048193U (zh) | 一种半框挂轮淋浴房 | |
CN212405842U (zh) | 一种室内多功能墙板 | |
JP3108093U (ja) | 防虫スクリーン | |
KR200405300Y1 (ko) | 신축캡을 갖는 봉 커튼용 지지봉 | |
TWM592897U (zh) | 隱形門檔暨門條器 | |
CN219431716U (zh) | 一种降噪门 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20200715 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20201007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20201013 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20201029 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20201117 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20201120 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6831938 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |