JP2015059414A - シャッタ装置のスラットカーテン固定構造、およびこの構造を備えたシャッタ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な作業、および構造により、スラットカーテンの耐風性を好適に高めることが可能なシャッタ装置におけるスラットカーテン固定構造を提供する。
【解決手段】少なくとも1つのスラット10の裏面側に設けられ、かつ係合用の孔部5を形成しているスラット固定用のプレート部60と、中柱2に取り付けられた可動部材3からスラットカーテン1側に向けて突出し、かつスラットカーテン1と対向する前後方向への位置調整が可能な係合用の突起部4と、備えており、係合用の突起部4および孔部5は、突起部4を孔部5に対面させて前進させることにより突起部4の先端部41が孔部5に進入可能であり、かつこの進入状態において突起部4を下方または上方に移動させることにより、突起部4は孔部5から後方への抜け外れが防止されるようにプレート部60に係合可能である。
【選択図】 図2
【解決手段】少なくとも1つのスラット10の裏面側に設けられ、かつ係合用の孔部5を形成しているスラット固定用のプレート部60と、中柱2に取り付けられた可動部材3からスラットカーテン1側に向けて突出し、かつスラットカーテン1と対向する前後方向への位置調整が可能な係合用の突起部4と、備えており、係合用の突起部4および孔部5は、突起部4を孔部5に対面させて前進させることにより突起部4の先端部41が孔部5に進入可能であり、かつこの進入状態において突起部4を下方または上方に移動させることにより、突起部4は孔部5から後方への抜け外れが防止されるようにプレート部60に係合可能である。
【選択図】 図2
Description
本発明は、シャッタ装置のスラットカーテン(「スラットシャッタ本体」、あるいは単に「シャッタ板」とも称される)が台風などの強風によって大きなばたつきや破損などを生じないようにスラットカーテンの耐風性を高めるための技術に関する。
耐風性能を高めるように構成されたシャッタ装置の一例として、特許文献1に記載のものがある。
同文献に記載のシャッタ装置においては、建物の開口部を開閉するためのスラットカーテンを閉状態に設定した際に、このスラットカーテンよりも屋内側に中柱を設置している。この中柱に設けられた側溝には、可動部材(第1のスライド板)を上下方向にスライド可能に取り付けている。一方、スラットカーテンを構成するスラットとして、水平方向にスライド溝を形成した高強度スラットを用い、この高強度スラットにスライドプレート(第2のスライド板)を保持させている。これらスライドプレートと可動部材とは、ビスなどの締付固定具を利用して互いに連結されている。
このような構成によれば、スラットカーテンの高強度スラットが、スライドプレートおよび可動部材を介して中柱に連結されるために、耐風性を高めることできる。台風などの強風時には、スラットカーテンを屋内側に押し込む力に加え、スラットカーテンを屋外側に引き剥がす方向の力(引き風)が発生する場合がある。スラットカーテンを中柱に連結すると、そのような引き風に対しても強度をもたせることが可能となる。
同文献に記載のシャッタ装置においては、建物の開口部を開閉するためのスラットカーテンを閉状態に設定した際に、このスラットカーテンよりも屋内側に中柱を設置している。この中柱に設けられた側溝には、可動部材(第1のスライド板)を上下方向にスライド可能に取り付けている。一方、スラットカーテンを構成するスラットとして、水平方向にスライド溝を形成した高強度スラットを用い、この高強度スラットにスライドプレート(第2のスライド板)を保持させている。これらスライドプレートと可動部材とは、ビスなどの締付固定具を利用して互いに連結されている。
このような構成によれば、スラットカーテンの高強度スラットが、スライドプレートおよび可動部材を介して中柱に連結されるために、耐風性を高めることできる。台風などの強風時には、スラットカーテンを屋内側に押し込む力に加え、スラットカーテンを屋外側に引き剥がす方向の力(引き風)が発生する場合がある。スラットカーテンを中柱に連結すると、そのような引き風に対しても強度をもたせることが可能となる。
しかしながら、前記従来技術においては、次に述べるように、未だ改善すべき余地がある。
すなわち、スラットカーテンを中柱に連結するための手段として、中柱に取り付けた可動部材と、スラットに保持させたスライドプレートとを、ビスなどの締付固定具を用いて連結しているために、この連結を行なうには、可動部材やスライドプレートに設けられたネジ穴にビスを挿通させてから、ドライバなどの工具を用いてビス回し作業を行なう必要がある。したがって、それら一連の作業は煩雑であり、ユーザにとって面倒である。また、ビスを紛失するといった不便も生じ易い。
さらに、台風などの強風時においては、スラットカーテンはかなりの風圧を受け、スラットカーテンと中柱との連結部分には、大きな荷重が作用する場合が多い。スラットカーテンのサイズが大きい場合には、前記荷重は一層大きくなる。このため、可動部材とスライドプレートとを、たとえば小径のビスを1本だけ用いて連結したのでは、連結部の強度に不安がある。これを解消するには、ビス止め箇所を多くするといった必要があるが、これではビス止め作業がより面倒なものとなる。
さらに、台風などの強風時においては、スラットカーテンはかなりの風圧を受け、スラットカーテンと中柱との連結部分には、大きな荷重が作用する場合が多い。スラットカーテンのサイズが大きい場合には、前記荷重は一層大きくなる。このため、可動部材とスライドプレートとを、たとえば小径のビスを1本だけ用いて連結したのでは、連結部の強度に不安がある。これを解消するには、ビス止め箇所を多くするといった必要があるが、これではビス止め作業がより面倒なものとなる。
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、簡易な作業、および構造により、スラットカーテンの耐風性を好適に高めることが可能なシャッタ装置におけるスラットカーテン固定構造、およびこの構造を備えたシャッタ装置を提供することを、
その課題としている。
その課題としている。
本発明の第1の側面により提供されるシャッタ装置におけるスラットカーテン固定構造は、スラットカーテンの閉状態設定時にこのスラットカーテンよりも屋内側に起立状態で固定される中柱と、この中柱に取り付けられ、かつ上下位置調整が可能なスラット固定用の可動部材と、を備えており、前記可動部材と前記スラットカーテンとが連結されることにより、前記スラットカーテンの固定が図られるように構成された、シャッタ装置におけるスラットカーテン固定構造であって、前記スラットカーテンを構成する複数のスラットのうち、少なくとも1つのスラットの裏面側に設けられ、かつ屋内側を向いて開口する係合用の孔部を形成しているスラット固定用のプレート部と、前記可動部材から前記スラットカーテン側に向けて突出するように前記可動部材に設けられ、かつ前記スラットカーテンと対向する前後方向への位置調整が可能な係合用の突起部と、をさらに備えており、前記係合用の突起部および孔部は、前記突起部を前記孔部に対面させて前進させることにより前記突起部の先端部が前記孔部に進入可能であり、かつこの進入状態において前記突起部を下方または上方に移動させることにより、前記突起部は前記孔部から後方への抜け外れが防止されるように前記プレート部に係合可能であることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、本発明においては、中柱とスラットカーテンとの連結は、中柱に取り付けられた可動部材に設けられた係合用の突起部を、スラットの裏面側に設けられたスラット固定用のプレート部に係合させることにより行なわれている。この係合は、係合用の突起部の先端部を前記プレート部に形成された孔部に進入させてから、前記突起部を下方または上方に移動させることにより行なわれる。このようなことから、本発明においては、前記従来技術とは異なり、スラットカーテンの固定作業として、所定部材どうしをビス止めするといった煩雑な作業を行なう必要はなく、前記した係合を行なわせるための操作は、容易かつ迅速に行なうことが可能である。したがって、ユーザにとって便利である。ビスなどの締付固定具を紛失し、取り扱いに窮するといった不具合も解消できる。
さらに、本発明においては、プレート部や係合用の突起部を比較的頑丈なものとすることにより、これらの係合部分の機械的強度を容易に高めることが可能である。したがって、台風などの強風時においても、前記した係合部分の機械的強度に不安が無いように設計・製作することが容易に実現できる。
すなわち、本発明においては、中柱とスラットカーテンとの連結は、中柱に取り付けられた可動部材に設けられた係合用の突起部を、スラットの裏面側に設けられたスラット固定用のプレート部に係合させることにより行なわれている。この係合は、係合用の突起部の先端部を前記プレート部に形成された孔部に進入させてから、前記突起部を下方または上方に移動させることにより行なわれる。このようなことから、本発明においては、前記従来技術とは異なり、スラットカーテンの固定作業として、所定部材どうしをビス止めするといった煩雑な作業を行なう必要はなく、前記した係合を行なわせるための操作は、容易かつ迅速に行なうことが可能である。したがって、ユーザにとって便利である。ビスなどの締付固定具を紛失し、取り扱いに窮するといった不具合も解消できる。
さらに、本発明においては、プレート部や係合用の突起部を比較的頑丈なものとすることにより、これらの係合部分の機械的強度を容易に高めることが可能である。したがって、台風などの強風時においても、前記した係合部分の機械的強度に不安が無いように設計・製作することが容易に実現できる。
本発明において、好ましくは、前記係合用の孔部は、横幅が相違する幅広部および幅狭部を有し、かつ前記幅狭部は、前記幅広部から下方または上方に延びるように前記幅広部に繋がっており、前記係合用の突起部は、前記可動部材から前記スラットカーテン側に突出する基部と、この基部よりも横幅が大きい先端部とを有し、前記係合用の突起部を前記係合用の孔部側に前進させて、前記突起部の先端部が前記幅広部を通過した状態において、前記突起部の基部を前記狭幅部に進入させるようにして前記突起部を下方または上方に移動させることにより、前記突起部の先端部は前記幅広部の形成位置からオフセットし、前記プレート部の背面部に係合可能である。
このような構成によれば、スラット固定用のプレート部と、係合用の突起部との構成を簡素にしながらも、本発明が意図する動作・機能を的確に得ることができる。
本発明において、好ましくは、前記可動部材は、前記中柱の周囲を囲む枠状または筒状であり、前記可動部材の後壁部には、前記中柱の後面部分に先端側が当接し、かつ回転操作によって前記可動部材に相対した前後移動が可能な押しネジ部材が設けられ、この押しネジ部材を回転操作することによって前記可動部材の前後方向への位置調整が可能とされており、前記係合用の突起部の前後位置調整は、前記可動部材の前後方向への位置調整により行なわれる構成とされている。
このような構成によれば、係合用の突起部の前後位置調整は、可動部材に設けられた押しネジ部材を操作して簡易に行なうことができ、操作性がより良好となる。係合用の突起部は、可動部材に固定して設ければよく、係合用の突起部を可動部材に対して前後位置調整可能に設ける必要はない。したがって、構造の簡素化を図る上でも、より好ましいものとなる。
本発明の第2の側面により提供されるシャッタ装置は、本発明の第1の側面により提供されるシャッタ装置におけるスラットカーテン固定構造を備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、本発明の第1の側面により提供されるシャッタ装置におけるスラットカーテン固定構造について述べたのと同様な効果が得られる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1(a)に示すシャッタ装置Sは、複数のスラット10を連結して構成されたスラットカーテン1、中柱2、およびこの中柱2に取り付けられたスラット固定用の可動部材3を備えている。同図(b)に示すように、可動部材3には、係合用の突起部4が設けられ、少なくとも1つのスラット10には、スラット固定用のプレート部60が設けられている。
スラットカーテン1は、プレート部60が設けられていることを除き、従来既知のスラットカーテンと同様な構成である。すなわち、スラットカーテン1は、上下に起立した左右一対のガイドレール90によって左右両サイドがガイドされ、建物の開口部8を開閉可能に昇降するものであり、その上昇時には、開口部8の上側のケース91内に設置された巻き取り装置(図示略)によって巻き取り可能である。
図3によく表われているように、プレート部60は、スラット10の裏面側にアタッチメント6を固定して取り付けることにより設けられており、屋内側を向いて開口する係合用の孔部5を有している。アタッチメント6は、略平板状のプレート部60の背面側に上下一対の背板部61が連設されたものであり、金属板にプレス加工を施して形成され、かつスラット10への取り付けは、たとえば溶接によりなされている。背板部61は、スラット10の凹状の裏面に対面接触可能な形状であり、スラット10へのプレート部60の取り付けを容易する効果をもたらせる。加えて、溶接代が大きくなるために、スラット10に対するプレート部60の取り付け強度を高める効果をも生じさせる。ただし、本発明はこれに限定されず、背板部61を有しない平板状の金属製プレートに係合用の孔部5が形成されたものをスラット10に溶接し、この部分をプレート部60としてもよい。
係合用の孔部5は、スラット固定用の突起部4を係入させるための部分であり、正面視略T字状である。具体的には、この係合用の孔部5は、横幅が相違する幅広部50と幅狭部51とを有しており、幅狭部51は、幅広部50の略中央位置から下方に延びた構成である。
中柱2は、スラットカーテン1によって建物の開口部8を閉じた際に、このスラットカーテン1よりも屋内側(図1(a)の手前側)に固定されるものである。この中柱2は、たとえば角パイプ材を用いて構成されており、スラットカーテン1に対面し、かつ上下に起立した状態に設置される。本実施形態においては、建物の開口部8の上縁部にガイドレール95aを有するガイドレールボックス95が設けられており、中柱2は、ガイドレール95aを利用して左右水平方向に移動可能とされている。具体的には、図1(b)に示すように、ガイドレールボックス95内には、ガイドレール95a上を転動可能な一対のローラ96を備えた可動体97が配され、この可動体97に吊下げ部材98を介して中柱2が吊り下げ支持されている。スラットカーテン1を上昇させて開状態とした際には、中柱2を建物の開口部8の一側方にスライド移動させておくことにより、中柱2が開口部8を不当に塞がないようにすることが可能である。一方、スラットカーテン1を下降させて閉状態とし、中柱2を設置する場合には、この中柱2を建物の開口部8の略中央の所定位置に移動させることとなる。この場合、図1(b)に示すように、中柱2の下部に設けられている落とし金具99を、地面に設けられている受け皿部の穴80に進入させることにより、中柱2の位置決め固定を確実に図ることができる。
図2に示すように、スラット固定用の可動部材3は、中柱2の周囲を囲む矩形筒状または矩形枠状であり、金属製である。可動部材3は、中柱2に対する左右水平方向への遊び代は比較的小さい反面、前後方向(屋内外方向)への遊び代は比較的大きくされており、可動部材3を比較的大きなストロークで前後動させることが可能となっている。可動部材3には、第1および第2の押しネジ体7A,7Bが取り付けられている。第2の押しネジ体7Bとその先端に連結されたパッド部材70は、請求項3に記載された押しネジ部材の一例に相当する。
第1の押しネジ体7Aは、可動部材3の側壁部30に固着されたナット71Aに螺合して側壁部30を貫通しており、基端側には回転操作用のハンドル72Aを備えている。この第1の押しネジ体7Aの先端部は、中柱2の一側面に当接可能であり、この当接作用により可動部材3を中柱2に固定させて、下方に下降しないように設定することが可能である。可動部材3は、第1の押しネジ体7Aを緩めることにより、中柱2に沿って上下方向への位置調整が可能である。
第2の押しネジ体7Bは、可動部材3の後壁部31に固着されたナット71Bに螺合して後壁部31を貫通しており、基端側に回転操作用のハンドル72Bを備えている。この第2の押しネジ体7Bの先端部に相対回転可能に連結されたパッド部材70は、中柱2の後面部分に固着されたガイド部29に対して抜け止め状態かつ回転止めが図られた状態に保持されている。このため、第2の押しネジ体7Bを回転操作すると、この第2の押しネジ体7Bとナット71Bとのネジ送り作用に基づき、可動部材3を中柱2に相対させて前進または後退させることが可能である。勿論、可動部材3を前進または後退させる際には、第1の押しネジ体7Aを緩めた状態(中柱2に圧接していない状態)に設定しておく。
係合用の突起部4は、スラット固定用のプレート部60に係合させるための部分であり、可動部材3の前面部32に固定して設けられている。この係合用の突起部4は、金属製の棒状部材を略T字状に溶接するなどして形成されており、可動部材3から前方に向けて突出した基部40と、この基部40よりも横幅が大きい先端部41とを有している。既述
したように、可動部材3は、前後移動が可能であるとともに昇降移動が可能であるために、この可動部材3をそれらの方向に移動させることによって係合用の突起部4もそれと同方向に移動させることが可能である
したように、可動部材3は、前後移動が可能であるとともに昇降移動が可能であるために、この可動部材3をそれらの方向に移動させることによって係合用の突起部4もそれと同方向に移動させることが可能である
図2(b)および図3に示すように、係合用の突起部4をプレート部60の係合用の孔部5に対向させた状態において、可動部材3(突起部4)を前進させると、突起部4の先端部41が孔部5の幅広部50を通過する。その後に、突起部4の基部40を幅狭部51に進入させるようにして可動部材3(突起部4)を下降させると、図2(a)および図3(b)の仮想線に示すように、突起部4の先端部41は、幅広部50の形成位置よりも下方にオフセットしてプレート部60の背面部に係合し、プレート部60からの抜け止めが図られた状態となる。この状態において可動部材3を後退させると、プレート部60の背面部に突起部4の先端部41を圧接させることができ、突起部4とプレート部60とをガタツキの生じない状態に強固に連結することが可能である。
次に、前記したシャッタ装置Sの作用について説明する。
まず、スラットカーテン1の閉状態において、係合用の突起部4をプレート部60に係合させた状態に設定すれば、スラットカーテン1の固定が適切に図られる。このため、台風などの強風時において、スラットカーテン1が屋内側に押し込む方向の強い風圧を受け、あるいは屋外側に引き剥がす方向の強い風圧を受けた場合であっても、スラットカーテン1が大きく煽られて変形や破損を生じるといった不具合を適切に防止することができる。
スラットカーテン1を固定するには、既述したように、係合用の突起部4をプレート部60の係合用の孔部5に進入させてプレート部60に係合させればよい。この作業は、係合用の突起部4を係合用の孔部5に対面させた状態で前進させてから下降させればよく、このような突起部4の移動は、第1および第2の押しネジ体7A,7Bを操作して可動部材3を移動させることにより行なうことができる。したがって、その作業は容易かつ迅速に行なえることとなる。ドライバなどの工具を用いたビス止め作業は不要であり、作業者の作業負担は小さいものとなる。もちろん、スラットカーテン1の固定状態を解除する場合には、前記とは逆の手順で可動部材3を移動させ、係合用の突起部4とプレート部60との係合状態を解除すればよく、このような作業も容易かつ迅速に行なうことが可能である。
係合用の突起部4は、その先端部41をプレート部60のうち、孔部5の幅広部50を避けた位置に係合しており、この係合は容易に解除されないように設定することが可能である。とくに、突起部4をプレート部60の背面部に圧接させることによって突起部4とプレート部60との間にガタツキを生じないように設定することができるために、前記した係合状態が不当に解除されることはより確実に防止される。一方、係合用の突起部4やプレート部60を比較的頑丈な仕様とすれば、これらの係合部分の機械的強度を容易に高めることができ、台風などの強風時においても、前記した係合部分の機械的強度に不安がないように設計・製作することが容易に実現可能である。
その他、本実施形態においては、中柱2については、ガイドレール95aを利用した吊り下げ方式を採用し、水平方向に移動可能としているため、ユーザが中柱2を持ち上げて運搬する労力は不要となる。したがって、ユーザの負担をより軽減することができる。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係るシャッタ装置におけるスラットカーテン固定構造、およびこの構造を備えたシャッタ装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
上述した実施形態においては、中柱2を1本のみ用いているが、その具体的な本数は限定されない。スラットカーテン1の幅が大きい場合には、スラット固定用の可動部材3が取り付けられている中柱2を複数本用いて、スラットカーテン1の複数箇所を固定させるようにすることもできる。勿論、この場合には、スラットカーテン1には、スラット固定用のプレート部60が複数箇所設けられることとなる。また、本発明においては、1本の中柱2に複数の可動部材3を上下に間隔を隔てた状態に取り付けて、これら複数の可動部材3を利用してスラットカーテン1の複数箇所の固定を図るようにすることもできる。中柱2は、必ずしも水平移動可能な吊り下げ方式で設けられていなくてもよく、ユーザが中柱を運搬し、所定位置に起立状態に設置する方式とされていてもよい。中柱2は、角パイプ以外の部材(たとえば断面H形、C形などの柱材)を用いて構成することもできる。
スラット固定用のプレート部は、要は、スラットの裏面側に設けられ、かつ係合用の突起部を係合させるための係合用の孔部が設けられた構成であればよい。このプレート部は、スラットと一体的に形成されていてもよい。係合用の孔部は、たとえば幅広部50から幅狭部51が下向きに延びた形状に代えて、幅広部50から幅狭部51が上向きに延びた形状とすることもできる(この場合には、係合用の突起部の先端部を幅広部に進入させた後に上昇させることによって、突起部の基部を幅狭部に進入させることとなる)。もちろん、係合用の孔部は、それら以外の形状(たとえば、正面視L字状など)とすることも可能であり、この点については、係合用の突起部についても同様である。
スラット固定用の可動部材は、単一部材で構成されていなくてもよい。たとえば、可動部材が前寄り部分と後寄り部分とに2分割されて、これらが互いに連結されていることにより、可動部材の全体形状が筒状または枠状にされた構成とすることもできる。可動部材を中柱に対して上下方向や前後方向に位置調整可能とする手段としては、押しネジ部材を用いた手段とは異なる手段を用いることもできる。
本発明に係るシャッタ装置の具体的な設置箇所などは問わない。また、手動式や電動式などといったシャッタ装置の種別も問うものではい。
S シャッタ装置
1 スラットカーテン
2 中柱
3 可動部材(スラット固定用の)
4 係合用の突起部
5 係合用の孔部
7B 押しネジ体(押しネジ部材)
8 開口部(建物の)
10 スラット
40 基部(係合用の突起部の)
41 先端部(係合用の突起部の)
50 幅広部(係合用の孔部の)
51 幅狭部(係合用の孔部の)
60 プレート部(スラット固定用の)
70 パッド部材(押しネジ部材)
1 スラットカーテン
2 中柱
3 可動部材(スラット固定用の)
4 係合用の突起部
5 係合用の孔部
7B 押しネジ体(押しネジ部材)
8 開口部(建物の)
10 スラット
40 基部(係合用の突起部の)
41 先端部(係合用の突起部の)
50 幅広部(係合用の孔部の)
51 幅狭部(係合用の孔部の)
60 プレート部(スラット固定用の)
70 パッド部材(押しネジ部材)
Claims (4)
- スラットカーテンの閉状態設定時にこのスラットカーテンよりも屋内側に起立状態で固定される中柱と、
この中柱に取り付けられ、かつ上下位置調整が可能なスラット固定用の可動部材と、
を備えており、
前記可動部材と前記スラットカーテンとが連結されることにより、前記スラットカーテンの固定が図られるように構成された、シャッタ装置におけるスラットカーテン固定構造であって、
前記スラットカーテンを構成する複数のスラットのうち、少なくとも1つのスラットの裏面側に設けられ、かつ屋内側を向いて開口する係合用の孔部を形成しているスラット固定用のプレート部と、
前記可動部材から前記スラットカーテン側に向けて突出するように前記可動部材に設けられ、かつ前記スラットカーテンと対向する前後方向への位置調整が可能な係合用の突起部と、
をさらに備えており、
前記係合用の突起部および孔部は、前記突起部を前記孔部に対面させて前進させることにより前記突起部の先端部が前記孔部に進入可能であり、かつこの進入状態において前記突起部を下方または上方に移動させることにより、前記突起部は前記孔部から後方への抜け外れが防止されるように前記プレート部に係合可能であることを特徴とする、シャッタ装置のスラットカーテン固定構造。 - 請求項1に記載のシャッタ装置におけるスラットカーテン固定構造であって、
前記係合用の孔部は、横幅が相違する幅広部および幅狭部を有し、かつ前記幅狭部は、前記幅広部から下方または上方に延びるように前記幅広部に繋がっており、
前記係合用の突起部は、前記可動部材から前記スラットカーテン側に突出する基部と、この基部よりも横幅が大きい先端部とを有し、
前記係合用の突起部を前記係合用の孔部側に前進させて、前記突起部の先端部が前記幅広部を通過した状態において、前記突起部の基部を前記狭幅部に進入させるようにして前記突起部を下方または上方に移動させることにより、前記突起部の先端部は前記幅広部の形成位置からオフセットし、前記プレート部の背面部に係合可能である、シャッタ装置におけるスラットカーテン固定構造。 - 請求項1または2に記載のシャッタ装置におけるスラットカーテン固定構造であって、
前記可動部材は、前記中柱の周囲を囲む枠状または筒状であり、
前記可動部材の後壁部には、前記中柱の後面部分に先端側が当接し、かつ回転操作によって前記可動部材に相対した前後移動が可能な押しネジ部材が設けられ、この押しネジ部材を回転操作することによって前記可動部材の前後方向への位置調整が可能とされており、
前記係合用の突起部の前後位置調整は、前記可動部材の前後方向への位置調整により行なわれる構成とされている、シャッタ装置におけるスラットカーテン固定構造。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載のシャッタ装置におけるスラットカーテン固定構造を備えていることを特徴とする、シャッタ装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013196185A JP2015059414A (ja) | 2013-09-20 | 2013-09-20 | シャッタ装置のスラットカーテン固定構造、およびこの構造を備えたシャッタ装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022014699A (ja) * | 2020-07-07 | 2022-01-20 | 則夫 佐合 | シャッタ板の風圧変形抑制具 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPS4912639A (ja) * | 1972-05-15 | 1974-02-04 | ||
US5070925A (en) * | 1990-06-08 | 1991-12-10 | Prime Marketing Group, Inc. | Security shutter system |
JPH08296379A (ja) * | 1995-04-25 | 1996-11-12 | Sanwa Shutter Corp | 建築用シャッターにおけるシャッターカーテンの補強構造 |
JP2001220967A (ja) * | 2000-02-07 | 2001-08-17 | Tostem Corp | シャッター |
-
2013
- 2013-09-20 JP JP2013196185A patent/JP2015059414A/ja not_active Ceased
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