JP6831748B2 - 椅子用の座部、椅子、および、椅子用の座部の製造方法 - Google Patents

椅子用の座部、椅子、および、椅子用の座部の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、椅子用の座部、椅子、および、椅子用の座部の製造方法に関し、特に、疲れを感じない椅子用の座部、該座部を含む椅子、および、前記椅子用の座部の製造方法に関する。
従来から、椅子には、着座者が着座した際に、痛みや疲れを感じない機能が求められている。例えば、木材等の硬質部材(非変形部材)で形成された椅子の場合、着座者の体重により臀部が座部に押し付けられ、坐骨や尾骨等の凸部と着座面の間の臀部部分に負荷がかかり、着座者が不快に感じる。そのため、変形するクッション等で座部を形成し、着座者が着座した際に臀部や大腿部にかかる体圧を分散することで、着座者の負担を軽減することが一般的に行われている。
また、クッション等の変形する部材で座部を形成した椅子において、着座者の疲れをより軽減するため、坐骨や尾骨等の凸部を収容するに凹部を着座面に形成した椅子も知られている(特許文献1参照)。また、椅子の着座面ではなく、クッションに坐骨や尾骨等の凸部を収容するに凹部を形成し、当該クッションを椅子上に載置することも知られている(特許文献2参照)。
また、膝の運動が制限されず、骨盤結節と生殖器底部の負担を軽減するため、座部の座面の略中央より前方部が前下方への傾斜面で構成され、座部の座面の略中央部には第1の凹みと、第1の凹みの左右に臀部の形に添った凹みである第2の凹みが配置された椅子も知られている(特許文献3参照)。
特開2002―328674号公報 実用新案登録第3130702号公報 特許第5559442号公報
上記特許文献1乃至3に記載されているとおり、椅子の分野においては、着座者の痛みや疲労を軽減するための様々な工夫がされている。しかしながら、従来から知られている椅子やクッション等では、依然として、着座者が痛みを感じず、リラックスした状態で着座するという機能を十分満足しているとは言えない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものである。そして、驚くべきことに、従来、着座者が着座した際に身体の痛みを感じやすい非変形部材(硬質部材)で形成された座部の着座面に、少なくとも坐骨の凸部を収容する2つの坐骨用凹部を形成すると、クッション等の変形部材またはクッション等の変形部材に凹部を形成した椅子と比較して、着座した際の体圧分散が向上し、その結果、着座者が快適に着座できる椅子を作製できることを新たに見出した。
すなわち、本発明の目的は、着座した際の体圧分散が優れ、着座者が快適に着座できる椅子用の座部、椅子、および、椅子用の座部の製造方法を提供することにある。
本発明は、以下に示す椅子用の座部、椅子、および、椅子用の座部の製造方法に関する。
(1)椅子用の座部であって、
前記座部は、着座した際に身体が沈み込まない非変形部材で形成された座板を含み、
前記座板の着座面には、少なくとも坐骨の凸部を収容する2つの坐骨用凹部が形成されている、
椅子用の座部。
(2)前記坐骨用凹部が、略オーバル形状である、
上記(1)に記載の座部。
(3)前記2つの坐骨用凹部は、略オーバル形状の各々の長軸の間隔が、座部の前縁部に向かうほど狭くなるように配置されている、上記(2)に記載の座部。
(4)前記座板の着座面に、尾骨の凸部を収容する一つの尾骨用凹部が更に形成されている、
上記(1)乃至(3)の何れか一つに記載の座部。
(5)前記座板は、少なくとも、前記2つの坐骨用凹部を含む座板分割部とその他の座板分割部に分割が可能である、
上記(1)乃至(4)の何れか一つに記載の座部。
(6)前記2つの坐骨用凹部を含む座板分割部が、坐骨用凹部を夫々含む座板分割部に、更に分割可能である、
上記(5)に記載の座部。
(7)枠体を更に含む、
上記(5)または(6)に記載の座部。
(8)上記(1)乃至(7)の何れか一つに記載の座部、
脚部、および、背当て部、
を含む、椅子。
(9)前記背当て部に、背骨の凸部を収容する背骨用凹部が形成されている、
上記(8)に記載の椅子。
(10)椅子用の座部の製造方法であって、該製造方法は、
採型用材料上に着座することで、着座者の少なくとも坐骨の凸部を採型する採型工程、
前記採型工程で採型した形状に基づき、座部を構成する座板の着座面に、少なくとも坐骨の凸部を収容する2つの坐骨用凹部を形成する着座面形成工程、
を少なくとも含み、
前記座板は、着座した際に身体が沈み込まない非変形部材で形成されている、
製造方法。
本発明の座部、または、座部を設けた椅子を用いると、従来のクッション等の変形部材で形成した椅子と比較して、着座した際の体圧を分散することができる。
図1は、第1の実施形態における座部1の概略斜視図である。 図2は、第2の実施形態における座部1の概略斜視図である。 図3は、第2の実施形態における座部1の変形例を示しており、図3(A)は、変形例の概略斜視図、図3(B)は、図3(A)のK−K矢視断面図である。 図4は、第3の実施形態における座部1の概略斜視図である。 図5(A)は、椅子100の概略斜視図である。図5(B)は、椅子100の分解図である。 図5(C)は、椅子100の側方図である。図5(D)は、背当て部角度調整機構の一例を示す図である。図5(E)は、座部角度調整機構の一例を示す図である。図5(F)は角度Yが95度、角度Zが0度の状態を表した図である。図5(G)は角度Yが130度、角度Zが25度の状態を表した図である。 図6(A)は、図面代用写真で、実施例1で作製した座部1の拡大写真である。図6(B)は、図面代用写真で、実施例2で作製した椅子の写真である。 図7は、図面代用写真で、比較例1で作製した椅子の写真である。 図8は、図面代用写真で、比較例2で作製した椅子の写真である。 図9(A)は、図面代用写真で、比較例3で切削したウレタン製クッションの拡大写真である。図9(B)は、図面代用写真で、比較例3で作製した椅子の写真である。 図10(A)は実施例2の椅子、図10(B)は比較例1の椅子を用いた際の体圧分散の測定結果を表している。 図10(C)は比較例2の椅子、図10(D)は比較例3の椅子を用いた際の体圧分散の測定結果を表している。
以下、図面を参照しつつ、実施形態における座部、椅子、および、椅子用の座部の製造方法について、詳しく説明する。なお、本明細書において、同種の機能を有する部材には、同一または類似の符号が付されている。そして、同一または類似の符号の付された部材について、繰り返しとなる説明が省略される場合がある。
(第1の実施形態)
図1を参照して、第1の実施形態における椅子用の座部1(以下、単に「座部」と記載することがある。)について説明する。図1は、第1の実施形態における座部1の概略斜視図である。第1の実施形態における座部1は、座板2と、坐骨の凸部を収容する2つの坐骨用凹部3を少なくとも具備する。また、必要に応じて、尾骨の凸部を収容する一つの尾骨用凹部4を具備してもよい。坐骨用凹部3および尾骨用凹部4は、座板2の着座面21に形成されている。
座板2は、非変形部材で形成されている。非変形部材としては、例えば、木材、硬質樹脂、石材、コンクリート等が挙げられる。着座した際に変形しない材料であれば特に制限はないが、重量、美観の観点からは、木材が好ましい。なお、後述する実施例のとおり、座部1の上に薄手の変形部材を載置しても、実施形態に係る座部1の効果が得られた。これは、着座者が着座した際に、クッション等とは異なり身体の沈み込み量が少ないことから体圧が分散し、また、坐骨の凸部が坐骨用凹部に収容され、着座した際に前ズレが生じなかったためと考えられる。したがって、本明細書において「非変形部材」と記載した場合、上記の木材、硬質樹脂、石材、コンクリート等の全く変形しない部材の他、体圧が分散でき、前ズレが起こらない範囲内で変形する部材であれば、「非変形部材」に含まれる。具体的には、着座者(例えば、80kg)が着座した際に、後述する実施例に示すとおり、最も体圧がかかる坐骨用凹部3の周辺部分の沈み込み量が、絶対値で5mm以下、好ましくは3mm以下であればよい。材料としては、硬質ゴム等が挙げられる。
坐骨用凹部3は、着座した際に、着座者の坐骨が収容できる大きさ、深さ、形状であれば特に制限はない。形状としては、例えば、略円形;略楕円形、略長円形、略卵型等の略オーバル形;略多角形等が挙げられる。なお、本明細書において、「略」とは、「おおよそ」を意味し、例えば、「略円形」と記載した場合、正確な円形のみではなく、円弧の一部が円周の一部から外れる形状(直径を中心に線対称にならない図形)も含むことを意味する。なお、後述する採型工程で着座者の臀部の採型をした際に、着座者の骨格や臀部形状により、尾骨用凸部が確認されないケースもあった。したがって、尾骨用凹部4の形成は必須ではなく、必要に応じて形成すればよい。尾骨用凹部4を形成する場合は、坐骨用凹部3と同様、着座者の尾骨が収容できる大きさ、深さ、形状であれば特に制限はない。なお、以下の段落で「尾骨用凹部」について記載する場合、当該記載は「尾骨用凹部」が形成される場合を意味し、「尾骨用凹部」が必ず形成されることを意味するのではない。
後述する製造方法に記載するとおり、着座者がより快適に着座できるようにする場合には、各々の着座者の坐骨および尾骨の配置並びに形状を採型し、採型した形状に基づき、坐骨用凹部3および尾骨用凹部4を形成すればよい。また、後述する実施例に示す方法で、複数の着座者の臀部の採型を行ったところ、坐骨部分の窪みは、略オーバル形状となること、また、略オーバル形状の長軸が座部の前縁部に向かうほど間隔が狭くなる場合があることも判明した。したがって、上記の例示した坐骨用凹部3の形状の中では、略オーバル形状が好ましく、必要に応じて、各々の略オーバル形状の長軸は並行となるように設けてもよいし、前縁部22に向かうほど狭くなるように設けてもよい。なお、上記のとおり、「略」とはおおよそを意味する。「オーバル」には、最低一箇所、線対称となる線(例えば、楕円形の場合は長軸または短軸、卵型の場合は長軸)があるが、「略オーバル」と記載した場合には、線対称となる線を含む形状の他、おおよそ線対称となる線(当該線で折り返した場合、曲線の大半は重なるが、一部重ならない曲線部分がある形状)を含む形状も包含される。
座板2の着座面21は、坐骨用凹部3および尾骨用凹部4以外の部分で、着座者が着座した際の体圧を、臀部や大腿部の広範囲に渡って分散できれば特に制限はない。着座面21の形状としては、略平面状、臀部(および大腿部)の形状に沿った連続的な曲面、あるいは、略平面状の着座面21の一部に上記連続的な曲面を設けた形状等が挙げられる。着座面21として曲面を含む場合、坐骨用凹部3および尾骨用凹部4は曲面部分に形成すればよい。なお、本明細書において、「略平面状」とは、例えば、特許文献3に記載のように、着座面に積極的に傾斜面を形成するのではなく、木材や石材であれば直線的に切断あるいは平面状に研磨した面、樹脂やコンクリート等であれば平面状にプレスした形状等を意味する。したがって、例えば、木材であれば節目等に起因するミクロ的な凹凸等があっても、本明細書の「略平面状」に含まれる。
また、上記の例示した曲面以外にも、実施形態に係る座部1の効果を奏する範囲内であれば、着座部21の一部を非平面状にしてもよい。非平面状とする場所は、例えば、着座した際に足を出す方向である着座面21の前縁部22、着座者が横向きに座る場合に足を出す方向である着座面21の側縁部23等、着座面21の外周辺部が挙げられる。また、坐骨用凹部3の外周辺部31、および、尾骨用凹部4の外周辺部41等が挙げられる。着座面21の外周辺部、外周辺部31、41を非平面状とすることで、着座者の身体に着座面21が鋭角で当たることを防止でき、着座者の痛みを軽減することができる。換言すると、非平面状とする場所は、着座面の内、身体と鋭角に接触する部分ということもできる。
(第2の実施形態)
図2を参照して、第2の実施形態における座部1について説明する。図2は、第2の実施形態における座部1の概略斜視図である。第2の実施形態における座部1は、少なくとも、2つの坐骨用凹部3を含む座板分割部11、その他の座板分割部13に分割可能となるように構成されている。図2に示す実施形態では、一つの尾骨用凹部4を含む部分も座板分割部12として分割されている。2つの坐骨用凹部3の形状および間隔、必要に応じて形成される尾骨用凹部4の形状等は、大人と子供、男女等により個体差がある。そのため、第2の実施形態における座部1は、座板2が分割可能となっている。例えば、2つの坐骨用凹部3の形状および間隔等が異なる座板分割部11を予め複数準備しておき、同様に、尾骨用凹部4を含む座板分割部12についても予め複数準備しておくことで、着座者にとって最適な位置に坐骨用凹部3および尾骨用凹部4を配置した座部1を簡単に作製することができる。
図2に示す座部1は、3つの座板分割部(11、12、13)に分割され、分割された夫々の座板分割部には、孔14が形成されている。後述する椅子の座支持部にも孔をあけておくことで、着座者に最適な座板分割部(11、12、13)をボルト等で留めることで、座部1を設けた椅子を簡単に作製することができる。また、その他の座板分割部13も、着座した際に足の出る方向(図中のX方向)の幅を変えた複数種類の座板分割部を準備しておくことで、足の長さが異なる着座者であっても、快適な着座幅(X方向)の座部1を提供できる。なお、図2に示す実施形態では、座板2は3つに分割されているが、4つ以上に分割してもよい。
図3は、第2の実施形態における座部1の変形例を示している。図2に示す実施形態では、各座板分割部(11、12、13)に孔を設けていたが、図3に示す変形例では、枠体15を設け、各座板分割部(11、12、13)を枠体15にはめ込んでいる。図3(A)は、枠体15に各座板分割部(11、12、13)をはめ込んだ概略斜視図、図3(B)は、図3(A)のK−K矢視断面図である。第2の実施形態の変形例では、枠体15に各座板分割部(11、12、13)をはめ込むことで座部1を形成することができる。変形例では、枠体15に図示しない孔を設けることで、椅子の脚部に取り付けても良いし、既存の椅子の上に、枠体15を載置あるいは他の手段により固定してもよい。なお、枠体15は、座板2と同様の非変形部材で形成すればよい。
(第3の実施形態)
図4を参照して、第3の実施形態における座部1について説明する。図4は、第3の実施形態における座部1の概略斜視図である。第3の実施形態における座部1は、第2の実施形態における2つの坐骨用凹部3を含む座板分割部11を、更に、夫々が坐骨用凹部3を含む座板分割部111、112に分割している。また、必要に応じて、座板分割部111、112の間にスペーサー部113を設けることで、2つの坐骨用凹部3の間隔を微調整できるようにしてもよい。なお、図4に示す実施形態では、スペーサー部113は、坐骨用凹部3を含む座板分割部111および112の間に形成されているが、例えば、尾骨用凹部4を必要に応じて含む座板分割部12と坐骨用凹部3を含む座板分割部111および112の間、枠体15と座板分割部111または112との間等、その他の部分に形成してもよい。なお、スペーサー部113は、第2の実施形態においても用いることは可能である。第3の実施形態における座部1は、第2の実施形態における座部1と比較して、坐骨用凹部3および尾骨用凹部4の配置を、より簡単に調整することができる。
(第4の実施形態)
上記第1乃至第3の実施形態では、座板2、または、分割した座板2および枠体15で座部1を形成しているが、必要に応じて、座板2の上に他の部材を配置してもよい。他の部材としては、布、不織布、軟質樹脂あるいはゴム製シート等の薄手の変形部材が挙げられる。実施形態に示す座部1は、非変形部材で形成した座板2の着座面21に坐骨用凹部3と必要に応じて尾骨用凹部4を形成することで、着座した際の体圧分散を図っている。しかしながら、着座者が装着しているズボンやスカート等の衣服が薄手の場合、坐骨用凹部3の外周辺部31や尾骨用凹部4の外周辺部41が、着座者に不快感を与える可能性がある。また、第2および第3の実施形態では、分割した各座板分割部の継ぎ目、枠体15と各座板分割部の継ぎ目が、着座者に不快感を与える可能性がある。したがって、実施形態に示す座部1の効果を損なわない範囲内であれば、上記の薄手の変形部材を座板2上に設けて座部1を形成することで、着座者の不快感を軽減できる。薄手の変形部材は、体圧分散を損なわない範囲であればよく、例えば、5mm以下が好ましく、3mm以下がより好ましい。なお、座板2として硬質ゴム等のやや沈み込む非変形部材を用いる場合は、非変形部材と薄手の変形部材の合計の沈み込み量が、絶対値で5mm以下、好ましくは3mm以下とすればよい。
なお、薄手の変形部材を設ける場合、着座面21上に形成すればよい。薄手の変形部材であれば、着座者が着座した際に、着座者の坐骨が坐骨用凹部3に収容され、尾骨が尾骨用凹部4に収容される際に、変形部材も変形することから本発明の効果を奏する。勿論、坐骨用凹部3および尾骨用凹部4に沿うように、変形部材を設けてもよい。
(椅子の実施形態)
図5を参照して、椅子の実施形態について説明する。図5(A)は、椅子100の概略斜視図である。図5(B)は、椅子100の分解図である。図5(C)は、椅子100の側方図である。椅子100は、座部1、脚部5、背当て部6を少なくとも含んでいる。また、図5(B)に示す例では、座部1を支持する座支持部51、背当て部6を支持する背当て支持部7も含む例が記載されている。
脚部5は、座部1を載置することができれば特に制限はない。公知の椅子の脚部と同様に形成し、座部1を脚部5に固定すればよい。なお、座部1が、第2の実施形態に示す孔14を形成した各座板分割部で形成されている場合は、複数の孔を形成した座支持部51を設け、ボルト等を用いて各座板分割部を任意の位置で座支持部51に固定できるようにしてもよい。当該実施形態では、坐骨用凹部3と背当て部6との間隔を簡単に調整することができる。勿論、第1の実施形態あるいは枠体15を用いた実施形態においても、座部1を固定する位置を調整することで、坐骨用凹部3と背当て部6との間隔を調整すればよい。
背当て部6は、着座者が座部1に着座した際に、着座者の坐骨および尾骨が、それぞれ、坐骨用凹部3および尾骨用凹部4に収容される方向に荷重が掛かりやすくなるように形成することが望ましい。着座者が、自身の坐骨および尾骨を坐骨用凹部3および尾骨用凹部4に収容されるように意識して着座する場合には、背当て部6は、クッション等の厚手の軟質材で形成してもよい。しかしながら、一般的に、厚手のクッション等の軟質材で背当て部を形成すると、着座者はクッション等にもたれかかれ、その結果、着座者の臀部が前ずれするおそれがある。そのため、背当て部6は、座板2と同様の非変形部材で形成することが好ましい。なお、上記のとおり、着座者が背当て部6にもたれかかることで、臀部が前ずれしない範囲であれば、例えば、座部1と同様、薄手の変形部材を非変形部材で形成した背当て部6上に形成してもよい。また、背当て部6には、背骨の凸部を収容する背骨用凹部61を形成してもよい。薄手の変形部材を背当て部6にも形成する場合、薄手の変形部材は背骨用凹部61に沿って形成してもよいし、沿わずに形成してもよい。
椅子における背当て部6は、着座者の使用用途により、適切な角度が求められる。例えば、作業に使用する場合は、垂直に近い方が適しており、休息が目的の場合は、後方に寝かした方が快適である。また、座部1についても同様であり、例えば、作業用には、水平に近い方が適しており、休息用には、後方に傾斜した方が快適である。そのため、椅子100は、図5(C)に示すように、必要に応じて、座部1と背当て部6の角度Yを調整する背当て部角度調整機構、脚部5に対して座部1の水平面に対する角度Zを調整する座部角度調整機構を含んでいてもよい。背当て部角度調整機構は、座部1に対して背当て部6の角度Yを調整できれば特に制限はなく、公知の機構を用いればよい。例えば、図5(D)に示すように、背当て支持部7に複数の角度調整孔72を形成した角度調整板71を固定し、座支持部51にも複数の角度調整孔73を形成し、所期の角度となる位置で、ボルト等を用いて固定することで背当て部6の角度Yを調整する機構が挙げられる。つまり、図5(D)に示す例では、座支持部51と背当て支持部7が背当て部角度調整機構を構成する。その他、ラチェット機構で角度Yを調整するようにしてもよい。
座部角度調整機構についても、脚部5に対して座部1の水平面の角度Zを調整できれば特に制限はなく、背当て部角度調整機構と同様、公知の機構を用いればよい。図5(E)は、座部角度調整機構の一例を示す図で、座支持部51の前縁側端部511を脚部5に回動可能に取り付けている。そして、脚部5に複数の角度調整孔53を形成し、所期の角度となる位置で、座支持部51の角度調整孔52と脚部5の角度調整孔53とをボルト等を用いて固定することで座部1の角度Zを調整する機構が挙げられる。つまり、図5(E)に示す例では、脚部5と座支持部51が座部角度調整機構を構成する。その他、ラチェット機構で角度Zを調整するようにしてもよい。
なお、背当て部6の座部1に対する角度Yは、90度〜180度が好ましく、95度〜155度がより好ましい。また、座部1の水平面に対する角度Zは、0度〜30度が好ましく、0度〜25度がより好ましい。図5(F)は角度Yが95度、角度Zが0度の状態、図5(G)は角度Yが130度、角度Zが25度の状態を表した図である。
(座部の製造方法の実施形態)
坐骨および尾骨の位置は、着座者により異なることから、オーダーメイドの座部1を製造すると、着座者は快適に着座することができる。座部1は、
・採型用材料上に着座することで、少なくとも着座者の坐骨の凸部を採型する採型工程、
・採型工程で採型した形状に基づき、座部1を構成する座板2の着座面21に、少なくとも坐骨の凸部を収容する2つの坐骨用凹部3を形成する着座面形成工程、
を少なくとも経ることで、座部1を製造することができる。なお、採型工程で尾骨の凸部も採型した場合には、着座面形成工程において、尾骨の凸部を収容する1つの尾骨用凹部4も形成すればよい。
採型用材料は、着座した際に、臀部の荷重で坐骨および尾骨部分が窪むことで、採型できる材料であれば特に制限はない。なお、本実施形態の採型工程では、例えば、石膏で足型を採る等、形状をそのまま忠実に採型するのと異なり、着座した際に臀部の最も荷重がかかる部分である坐骨および尾骨部分が沈み込むが、周辺の臀部、大腿部に掛かる荷重により、一定量沈み込むと、それ以上、沈み込まない様な材料であることが好ましい。材料としては、粘土、ゴム袋等に入れることで荷重が釣り合うようにした石膏、樹脂等が挙げられる。また、市販のビーズクッションの上に着座した後クッションからエアーを抜くことで、臀部の採型をしてもよい。このようなクッションとしては、ジャクソンカヤック社製のスイートチークス等が挙げられる。着座面形成工程は、採型工程で採型した形状に基づき、坐骨用凹部3および尾骨用凹部4を形成できれば特に制限はなく、例えば、座板2として、木材、プラスチック、石材を用いる場合は、切削加工で形成すればよい。なお、切削加工の際には、坐骨用凹部3および尾骨用凹部4の周辺部を曲面状に切削加工することで、着座者に不快感を与えないようにしてもよい。また、採型した形状に基づき、3Dプリンターを用いて座板2を形成してもよい。
以下に実施例を掲げ、本発明を具体的に説明するが、この実施例は単に本発明の説明のため、その具体的な態様の参考のために提供されているものである。これらの例示は本発明の特定の具体的な態様を説明するためのものであるが、本願で開示する発明の範囲を限定したり、あるいは制限することを表すものではない。
<実施例1>
[座部1の作製]
先ず、紙粘土(銀鳥産業株式会社製紙ねんど500g)を木枠に均一に敷き詰め、サランラップ(登録商標)で表面を覆った。次に、モニター(男性:身長170cm体重52kg)が、粘土上に着座することで臀部の採型を行った。次に、採型した形状に基づき、木材を切削加工することで座部を作製した。なお、坐骨用凹部と尾骨用凹部は別々の木材を切削し、座部は分割部で分割した構成とした。図6(A)は作製した座部の拡大写真である。坐骨用凹部の形状は楕円で、寸法は、長軸は約11cm、短軸は約8cm、凹みの最深部の深さは約25mmとした。一方、尾骨用凹部の形状は円形で、直径は約5cm、凹みの最深部の深さは約20mmとした。
[椅子の作製]
<実施例2>
木材を組み合わせて、脚部および座支持部を作製した。次に、実施例1で作製した座部の各座板分割部に形成した孔と座支持部に形成した孔をボルトで固定した。また、木材を用いて背骨用凹部を形成した背当て部および背当て支持部を作製し、座部に対する角度Yが約100度となるように、座支持部と背当て支持部をボルトで固定した。図6(B)は実施例2で作製した椅子の写真である。
<比較例1>
座部に坐骨用凹部および尾骨用凹部を形成しなかった以外は、実施例2と同様に椅子を作製した。図7は比較例1で作製した椅子の写真である。
<比較例2>
比較例1で作製した椅子の上に、ウレタン製クッション(品名:ヌードウレタン シートクション、発売元:DCMホールディングス株式会社、サイズ:幅40cm×奥行40cm×厚5cm)を載置したものを比較例2の椅子とした。図8は、比較例2で作製した椅子の写真である。
<比較例3>
比較例2で用いたウレタン製クッションに、実施例1の坐骨用凹部および尾骨用凹部と同様のサイズの凹部を切削した以外は、比較例2と同様に椅子を作製した。図9(A)は切削したウレタン製クッションの拡大写真、図9(B)は比較例3で作製した椅子の写真である。
[着座した際の体圧分散試験]
次に、実施例1および比較例1乃至3で作製した椅子に着座した際の体圧分散試験を行った。測定装置は、体圧分散測定装置 SRソフトビジョン数値版(住友理工(株)製)を用い、「取扱説明書」にしたがって、測定を行った。なお、比較例2および3は、ウレタン製クッションを載置しているため、実施例2および比較例1の椅子を用いて測定する際には、脚部の高さを調整した。
図10(A)は実施例2の椅子、図10(B)は比較例1の椅子、図10(C)は比較例2の椅子、図10(D)は比較例3の椅子を用いた際の体圧分散の測定結果を表している。まず、図10(B)から明らかなように、比較例1の椅子では、坐骨が当接する部分に非常に強い圧力がかかり、体圧分散はほとんど見られなかった。一方、ウレタン製クッションを載置した比較例2の椅子では、図10(C)から明らかなように、図10(B)と比較して、広い範囲で体圧分散が測定された。また、ウレタン製クッションに坐骨用凹部と尾骨用凹部を形成した比較例3の椅子では、図10(D)から明らかなように、図10(C)と比較して、圧力中心点(数値が最も高い場所)の周囲の数値66以上のエリアが多く見られた。これは、圧力中心点から周囲に圧力が分散されていることを示している。なお、比較例3において、坐骨用凹部を設けているにも関わらず、坐骨部分に高い圧力が見られたのは、測定にはスマートラバー(登録商標)と呼ばれるシートを椅子の着座面の上に載置して、測定しているためである。スマートラバー(登録商標)は柔らかい素材で構成されているものの、モニターが着座した際に、坐骨用凹部に沿って完全には伸縮せず、スマートラバー(登録商標)が、坐骨用凹部の中で、モニターの坐骨を押し上げるように作用したためと考えられる。後述する実施例2も同様である。
そして、木材に坐骨用凹部と尾骨用凹部を形成した実施例2の椅子では、図10(A)から明らかなように、図10(B)乃至(D)と比較して、圧力中心点の周囲の数値66以上のエリアが格段に多く見られた。これは、比較例1乃至3の椅子と比較して、モニターが着座した際に、坐骨の周辺に圧力が集中するのではなく、臀部の広範囲にわたり圧力が分散されたことを示している。以上の結果より、体圧を分散しにくい木材に坐骨用凹部と尾骨用凹部を形成した実施例2の椅子は、体圧を分散し易いと考えられていたクッション、更に、クッションに坐骨用凹部と尾骨用凹部を形成した椅子よりも、体圧が分散できるという驚くべき効果を奏することを、科学的に確認した。更に、実施例2では、スマートラバー(登録商標)を、坐骨用凹部および尾骨用凹部の上に載置した状態でも、体圧分散の効果が確認できたことから、座部に本発明の効果を損なわない範囲内であれば、薄手の変形部材を載置できることも確認できた。
[着座者の評価]
次に、実施例2および比較例1乃至3の椅子に着座した際の座り心地について、モニターに確認したところ、実施例2の椅子の場合は、臀部に痛みを全く感じず、身体の何処かに力が入っている感覚もなく、脱力状態で座れることを確認した。また、着座した際に前ズレも感じず、15分着座した後でも着座感(疲れ、痛み等)に変化がなかったことを確認した。
従来、木材の椅子は着座者に痛みを与えると考えられていた。本発明では、木材等の非変形部材に坐骨用凹部と尾骨用凹部を形成して座部を製造することで、着座者が快適に椅子に座ることができる。更に、非変形部材を用いることから、クッション等と異なり、座り心地が経年変化しない椅子を提供できる。したがって、椅子産業にとって有用である。
1…座部、2…座板、3…坐骨用凹部、4…尾骨用凹部、5…脚部、6…背当て部、7…背当て支持部、11…2つの坐骨用凹部3を含む座板分割部、12…一つの尾骨用凹部4を含む座板分割部、13…その他の座板分割部、14…孔、15…枠体、21…着座面、22…前縁部、23…側縁部、31…坐骨用凹部の外周辺部、41…尾骨用凹部の外周辺部、51…座支持部、52…角度調整孔、53…角度調整孔、61…背骨用凹部、71…角度調整板、72…角度調整孔、73…角度調整孔、100…椅子、111…坐骨用凹部3を含む座板分割部、112…坐骨用凹部3を含む座板分割部、113…スペーサー部、511…前縁側端部

Claims (8)

  1. 椅子用の座部であって、
    前記座部は、着座した際に身体が沈み込まない非変形部材で形成された座板を含み、
    前記座板の着座面には、少なくとも坐骨の凸部を収容する2つの坐骨用凹部が形成されており、
    前記着座面を鉛直方向から見た時、
    前記2つの坐骨用凹部の前記着座面の輪郭部分が略オーバル形状であり、
    前記略オーバル形状の各々の長軸が、前記座部の前縁部および後縁部の方向であって、且つ、略オーバル形状の各々の長軸の間隔が、前記座部の前縁部に向かうほど狭くなるように配置されている、
    椅子用の座部。
  2. 前記座板の着座面に、尾骨の凸部を収容する一つの尾骨用凹部が更に形成されている、
    請求項1に記載の座部。
  3. 前記座板は、少なくとも、前記2つの坐骨用凹部を含む座板分割部とその他の座板分割部に分割が可能である、
    請求項1または2に記載の座部。
  4. 前記2つの坐骨用凹部を含む座板分割部が、坐骨用凹部を夫々含む座板分割部に、更に分割可能である、
    請求項3に記載の座部。
  5. 枠体を更に含
    前記枠体に前記座板分割部をはめ込むことで座部を形成することができる、
    請求項3または4に記載の座部。
  6. 請求項1乃至5の何れか一項に記載の座部、
    脚部、および、背当て部、
    を含む、椅子。
  7. 前記背当て部に、背骨の凸部を収容する背骨用凹部が形成されている、
    請求項6に記載の椅子。
  8. 椅子用の座部の製造方法であって、該製造方法は、
    採型用材料上に着座することで、着座者の少なくとも坐骨の凸部を採型する採型工程、
    前記採型工程で採型した形状に基づき、座部を構成する座板の着座面に、少なくとも坐骨の凸部を収容する2つの坐骨用凹部を形成する着座面形成工程、
    を少なくとも含み、
    前記座板は、着座した際に身体が沈み込まない非変形部材で形成されており、
    前記着座面を鉛直方向から見た時、
    前記2つの坐骨用凹部の前記着座面の輪郭部分が略オーバル形状であり、
    前記略オーバル形状の各々の長軸が、前記座部の前縁部および後縁部の方向であって、且つ、略オーバル形状の各々の長軸の間隔が、前記座部の前縁部に向かうほど狭くなるように配置されている、
    製造方法。
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