JPH0614616Y2 - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JPH0614616Y2
JPH0614616Y2 JP1989050163U JP5016389U JPH0614616Y2 JP H0614616 Y2 JPH0614616 Y2 JP H0614616Y2 JP 1989050163 U JP1989050163 U JP 1989050163U JP 5016389 U JP5016389 U JP 5016389U JP H0614616 Y2 JPH0614616 Y2 JP H0614616Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
cloth
seat back
cushion
seat cushion
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP1989050163U
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English (en)
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JPH02141244U (ja
Inventor
伸行 中野
潤一 中野
Original Assignee
池田物産株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、自動車などに装備される車両用シートに関す
る。
[従来の技術] 車両用シートは、第7図に示す如くシートクッション1
01に対してシートバック102がリクライニングデバ
イス103を介して傾倒角度調整可能に連結されてお
り、シートバック102の傾倒角度を変えて快適な座り
心地を得るように構成されている。
ところが、この従来シートでは、シートバック102の
角度を変える関係上、第8図に示す如く人が着座したと
き、シートクッション101と、シートバック102と
の間に三角形状の隙間104ができてしまうシート設計
となる。この隙間104によってシートクッション10
1上の体圧分布及びシートバック102上の体圧分布は
第9図(a),(b)に示す如く、人の尻対応部分や腰
対応部分のみが集中して局部的に大きくなり、長時間着
座していると疲れ易いという要因になっていることが判
明している。
そこで、従来技術にはこのような疲れ要因を多少なりと
も緩和するため、実開昭62−161858号公報に開
示される如く隙間104にクッションを当てがうことも
ある。このクッションは、断面が略三角形状に形成され
ており、必要に応じて隙間104に介在させる構成であ
る。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、上記公報のクッションにあっては、標準
的な隙間104を想定した定形状であるめ、シートバッ
ク102の傾倒角度に応じて変化する隙間104の形状
や大きさに追随できず、隙間104に対する適合性に欠
け、そのサポート効果が充分に得られないという問題が
ある。
この問題は、クッションとしてより弾性に富む構造を採
用しただけではサポート特性が得られないことから、隙
間104の変化(シートクッション101に対してシー
トバック102を傾倒調整するときに生じる隙間の変
化)に適合できず、解消されない。さらに、シート側に
取り付けて一体化を図る場合はシートバック102の角
度調整が制約されるという新たな問題を生じる。
本考案は、以上の事情に鑑み、シートバックが任意の傾
倒角度においてもそのサポート効果を充分に得ることが
でき、しかもシートとの一体化を図りながら不使用時に
邪魔にならないようにした車両用シートを提供するを目
的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案は、シートバックが
シートクッションに対し傾倒角度調整可能に連結されて
いる車両用シートにおいて、前記シートバックの表面下
部側に布状部材の一端を固定し、かつ前記布状部材の他
端をシートクッションの表面側に着脱自在に係止してな
り、前記布状部材がシートバックの傾倒角度などに応じ
てその他端の係止位置を変えることにより、尻部から腰
部用の連続した保持面を形成するようにしたものであ
る。
[作用] 以上の構成によって、人がシートに座るときやシートバ
ックの傾倒角度を変えたとき等に、前記布状部材の他端
を一旦外した後、再度、シートクッション表面側にあっ
て好みの位置に係止し、体型に合った尻部から腰部用の
連続した保持面を形成する。
この保持面は布状であることから任意の湾曲に変形す
る。また従来の如くマットやクッション部材であると尾
骨を刺激して前ずれし姿勢がくずれ易いが、本考案は布
状の保持面であるため、尾骨を刺激し難く尻部から腰部
を支持できるため、骨盤の動きを止めて姿勢を正常に保
つ。
[実施例] 第1図は本考案による車両用シートの一実施例を示す斜
視図である。
この図に示す車両用シートは、着座部分となるシートク
ッション1と、着座時の背もたれとなるシートバック2
と、シートバック2をシートクッション1に対し傾倒角
度調整可能に連結しているリクライニングデバイス3
と、着座した人の太股部分ないしは尻部から腰部分をサ
ポートする布状部材としての連結布4とを備えている。
シートクッション1は金属パイプなどによって構成され
るフレームと、このフレームに張設される複数のSバネ
と、これらフレーム及びSバネに保持されたパッド材
と、パッド材などを覆う布製のトリムカバー5とを備え
ている。
シートバック2は、シートクッション1とほぼ同様であ
り、フレームと、複数のSバネと、パット材と、このパ
ット材などを被覆している布製のトリムカバー6などに
より構成されており、リクライニングデバイス3を介し
てシートクッション1に連結されている。
また、連結布4は、例えば、トリムカバー5,6と同一
ないしは類似の布を、所定大の矩形状にカットした布体
7が用いられている。布体7の一端は、シートバック2
の表面側にあって、中間部よりも下部に固定されてい
る。つまり、布体7の一端はトリムカバー6に縫い付け
ることにより固定されている。また、布体7の他端はシ
ートクッション1上に達し、その裏面側に設けられた面
ファスナ部材8を介してシートクッション1のトリムカ
バー5の所望部分に着脱自在に係止される。
このように、この実施例においては、シートバック2の
傾倒角度を変えたとき等に、連結布4の他端の面ファス
ナ部材8を一旦外した後、再度、シートクッション1の
表面側にあって好みの位置に係止する。すると、連結布
4は、座者体型に合った尻部から腰部用の連続した保持
面となる。
したがって、第2図に示す如く人が着座したとき、連結
布4によってこの人の尻部から腰部までが支持される。
そして、シートクッション1上の体圧分布及びシートバ
ック2上の体圧分布は第3図(a),(b)の計測例に
示される如く従来のものに対して、尻対応部分や腰対応
部分における集中体圧が緩和され、連結部4が局部体圧
を無くする上で効果的であることが実測された。
またこれによって、長時間着座した場合の疲れ度合いが
軽減されることは勿論であり、連結布4を必要に応じて
使用することにより快適な座り心地を確保することがで
きる。
なお、上述した実施例においては、連結布4の形状をほ
ぼ矩形状にしているが、第4図に示す如く着座した人の
尾骨を刺激しないように尾骨対応部分10を切り取るよ
うにいてもよい。こうすると、尾骨に与える刺激をより
なくすることが可能であり、姿勢をより正常に保つこと
ができる。
また、上述した実施例においては、連結布4の形状をほ
ぼ正方形状にしているが、第5図に示す如く長方形状に
形成してもよい。この場合、連結布4の他端(自由端)
をシートクッション1の表面にあって後側適位置から中
間ないしは前側に重ねる。すると、人が着座したときは
この人の体重で連結布4の他端が不動状態に係止され
る。したがって、前述のように面ファスナ部材8を省略
することができる。
さらに、以上の各実施例においては、連結布4の裏面側
に断面略三角形の隙間が形成される。この隙間には第6
図に例示すように尾骨対応部分15を切り欠いた三角柱
形状の補助用パッド16(例えば、エアーマット、ゴム
パッド等)を挿入して、強いホールド感を得ることも可
能である。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案の車両用シートにあって
は、実開昭62−161858号公報の如くクッション
部材を使用する技術に対し、布状部材を用いたことに加
え、シートバック側への一体化構成、シートクッション
側への着脱自在な係止構造により、シートバックの傾倒
角度が変わった場合にもそれに追随した保持面形状を容
易に得ることができ、またシートバックの角度調整を損
なうことなくシートへ一体化することができる。
しかも、使用しないときは布状部材の追随性によってシ
ートバックおよびシートクッションの表面に重ねられる
ので、収納の煩雑性が無く、シート外観を維持できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による車両用シートの一実施例を示す斜
視図、第2図は同実施例の連結布の使用例を示すシート
の断面図、第3図(a),(b)は各々第1図のシート
における体圧分布例を示す模式図、第4図は本考案の他
の実施例を示す斜視図、第5図は本考案のさらに他の実
施例を示す斜視図、第6図は本考案の連結布の裏側に補
助用パッドを挿入して使用する例を示す斜視図、第7図
は従来の車両用シートの一例を示す斜視図、第8図は第
7図に示す車両用シートの使用状態例を示す側面図、第
9図(a),(b)は各々第6図のシートにおける体圧
分布例を示す模式図である。 1……シートクッション 2……シートバック 4……連結布(布状部材) 8……面ファスナ部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シートバックがシートクッションに対し傾
    倒角度調整可能に連結されている車両用シートにおい
    て、 前記シートバックの表面下部側に布状部材の一端を固定
    し、かつ前記布状部材の他端をシートクッションの表面
    側に着脱自在に係止してなり、 前記布状部材がシートバックの傾倒角度などに応じてそ
    の他端の係止位置を変えることにより、尻部から腰部用
    の連続した保持面を形成することを特徴とする車両用シ
    ート。
JP1989050163U 1989-04-27 1989-04-27 車両用シート Expired - Lifetime JPH0614616Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1989050163U JPH0614616Y2 (ja) 1989-04-27 1989-04-27 車両用シート

Applications Claiming Priority (1)

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JP1989050163U JPH0614616Y2 (ja) 1989-04-27 1989-04-27 車両用シート

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Publication Number Publication Date
JPH02141244U JPH02141244U (ja) 1990-11-27
JPH0614616Y2 true JPH0614616Y2 (ja) 1994-04-20

Family

ID=31568476

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JP1989050163U Expired - Lifetime JPH0614616Y2 (ja) 1989-04-27 1989-04-27 車両用シート

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DE102016110404A1 (de) * 2016-06-06 2017-12-07 Grammer Ag Fahrzeugsitz mit kombinierten Verstellmöglichkeiten

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JPS63130338U (ja) * 1987-02-20 1988-08-25

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US10583754B2 (en) 2016-06-06 2020-03-10 Grammer Ab Vehicle seat having combined adjustment options

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JPH02141244U (ja) 1990-11-27

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