JP6831655B2 - 3重管を備えた地熱発電システム - Google Patents

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Description

本発明は地熱発電システムに関する。
従来より、地熱貯留層まで掘削した生産井から地熱による蒸気や熱水を採取して地上での発電に利用する地熱発電システムが実用化されている。例えば、図4は特許文献1に開示されている従来のフラッシュ方式の地熱発電システムの一例を示す図である。この図4に示す例では、生産井1から取り出された地熱流体をセパレータ(気水分離器)3で地熱蒸気と熱水に分離する。分離された地熱蒸気は、タービン4に供給され、タービン4を駆動し、これにより発電機5での発電が行われる(なお、前記の地熱蒸気をタービン4に供給する配管などに関しては、配管での移送中に地熱蒸気が冷やされて液化することを防止するため、配管に加熱器を設置することなどが従来より行われている)。また、図示していないが、前記生産井1から取り出された地熱流体中からセパレータ3で地熱蒸気と分離された後の熱水を減圧装置で減圧等して蒸気を発生させ、この蒸気をタービン4に供給することも行われる。以上のようにして発電のために使用された後の地熱蒸気は、復水器6において冷却水により冷却されて復水され、前記セパレータ3からの熱水と一緒に還元井2から地中に還元される。
また、図5は同じ特許文献1に開示されている従来のバイナリー方式の地熱発電システムの例を示す図である。図5に示す例では、生産井1から取り出された地熱流体を蒸発器(熱交換機)8の一次側に供給することにより、蒸発器8の二次側において低沸点の熱媒体(例えばアンモニア、イソブタン、代替フロン)を加熱し蒸気化させる。この蒸気化された熱媒蒸気はタービン4に送られ、タービン4を駆動して発電機5での発電が行われる。前記タービン4の駆動のために使用された後の熱媒蒸気は、循環ポンプ9により凝縮器(復水器)6に送られて冷却塔7からの冷却水により液体に戻され、前記蒸発器8の前段のプレヒーター(予熱器)10で予熱されてから、再び前記蒸発器8に送られる。また、前記蒸発器8において熱媒体の加熱及び蒸気化(熱交換)に使用された地熱流体(地熱蒸気と熱水)は前記プレヒーター10を通って還元井2から地中に還元される。
特開2010−270679号公報 特許第4485465号公報
ところで、前述のような従来の地熱発電システムにおいては、地熱貯留層からの熱水又は蒸気を生産井1のストレーナ(多数のスリット又は穴を有する部分)を通して生産井1の内部に直接取り入れ、これを地上に汲み上げて発電に使用する(一部は還元井2で地中に戻す)ようにしていたので、近くの温泉を枯渇させるなど地熱貯留層周辺の地下水系に悪影響を与えてしまう、地熱発電の過程で地熱貯留層からの熱水又は蒸気中の硫黄等の成分が地熱発電に使用する装置にスケールとして固着・堆積し配管等が劣化したりスケールを取り除くために多額のメンテナンス費用が発生してしまうなどの問題があった。
そこで、このような問題点を解決するために、まだ公知ではないが図6に示すような循環型地熱発電システムが発明されている(本願の図6は、本出願人の出願に係る特願2014−239236に示された図を少し修正して示している)。図6において、11は地中の約300〜600m深さ、例えば約500m深さの地熱貯留層13まで埋設された外管、12は前記外管11内に配置される内管、10は外管11と内管12により構成される二重管構造の地熱回収管である。図6において、前記外管11は、内径が例えば30mmに形成され側方及び下方部分は全て閉塞されている。前記内管12は、内径が例えば15mmに形成され上端側開口部12bと底部(下端部)12a又はその近傍部分が共に開口部となっている。前記内管12の底部12aは、前記外管11の底部11a(又は底部の上面11aa)の近傍の位置(例えば約100mだけ上方の位置)に配置されている。
図6の循環型地熱発電システム(フラッシュ方式を採用した場合の例)では、流体、例えば工業用水(熱媒体でもよい)が、循環ポンプ19により、前記外管11と内管12との間の隙間15内を下降させられ、前記内管12の底部12aと前記外管11の底部11aとの間の例えば約100mの長さを有する底部近傍領域14に送られて、この底部近傍領域14の中を流動している間に、外部の地熱貯留層13中の地熱と外管11を介して熱交換されて高温流体(蒸気と熱水)となった後、前記内管12内を地上方向へ上昇する。また図6において、16は、セパレータ及び減圧等装置であって、前記内管12から送られる高温流体から蒸気を分離する(及び前記高温流体から分離された熱水を減圧(及び/又は加熱等)して蒸気を発生させる)ための装置である。前記外管11と内管12との間の隙間15中を下降した後に前記外管11内の底部近傍領域14において地熱と熱交換されて前記内管12内を地上まで上昇した高温流体(蒸気と熱水)は、前記内管12の上端側開口部12bを介して前記セパレータ及び減圧等装置16に供給される。17は前記セパレータ及び減圧等装置16からの蒸気により駆動される発電用タービン、17aは前記タービン17により駆動される発電機、18は前記タービン17の駆動に使用された蒸気を水に戻す復水器、19aは前記復水器18からの水(熱水)及び前記セパレータ及び減圧等装置16において蒸気と分離された熱水をいったん貯留する貯水槽、19は前記貯水槽19aからの熱水を外管11と内管12との間の隙間15の上方の開口部11bから前記隙間15内に加圧注入する循環ポンプである。また図6において、20は、前記内管12と外管11の隙間15、前記外管11内の底部近傍領域14、前記内管12、前記セパレータ及び減圧等装置16、前記タービン17、前記復水器18、及び前記貯水槽19aを繋ぐ閉流路であって、前記循環ポンプ19により前記蒸気と熱水が循環される閉流路又はこれを構成するパイプである。
なお、図6では、循環型地熱発電システムにおいてフラッシュ方式を採用した場合の例を示したが、同様の循環型地熱発電システムにおいてバイナリー方式を採用することもできることはもちろんである。
前述のような循環型地熱発電システム(図6)においては、地熱貯留層13中の地熱流体(地熱蒸気及び熱水)そのものを地上に汲み上げることがないので近くの温泉を枯渇させるなど地熱貯留層13周辺の地下水系に悪影響を与えることを避けることができる、地熱発電の過程で地熱貯留層13からの地熱流体(地熱蒸気及び熱水)中に含まれている硫黄等の成分が装置にスケールとして固着・堆積してしまうことによる配管等の劣化やスケールを除去するためのランニングコストの増大化を防ぐことができるなどのメリットが存在する。
しかし、上記の循環型地熱発電システム(図6)においても、循環される水等が前記外管11と内管12との間の隙間15と外管11内の底部近傍領域14とにおいて地熱と熱交換される際の熱交換効率をさらに大きく向上させることが強く要請されていた。
本発明はこのような課題に着目して為されたものであって、地熱との熱交換のために流通される水等の流体が地下パイプ中でより効率的に地熱と熱交換されるようにした3重管を備えた地熱発電システムを提供することを目的とする。
以上のような課題を解決するための本発明による3重管を備えた地熱発電システムは、「地下深部に存在する地熱貯留層の中を延びるように配置されており、地熱貯留層からの地熱が伝導される外管」であって少なくとも底部を含む下方部分が閉塞されている外管と、地熱が前記外管を介して伝導されるように前記外管の内壁面に近接又は当接して配置される保熱管と、前記保熱管内に配置され底部又はその近傍部分が開口部となっている内管とから成り、地熱と熱交換される流体が、前記保熱管と内管との間の隙間、前記外管又は保熱管の底部もしくはその近傍、前記内管の内部、並びに地上の負荷機器との間を循環的に流通するように構成されている3重管と、「前記3重管の中の保熱管の、地下深部に存在する地熱貯留層と対向する部分」の内壁面側に、前記内管の方向に突出するように配置された、複数の突部と、地上側に配置された発電用タービンであって、前記3重管により地上側に運ばれた流体からの熱エネルギーにより駆動される発電用タービンと、前記タービンにより駆動される発電機とを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明は、「地下深部に存在する地熱貯留層の中を延びるように配置されており、地熱貯留層からの地熱が伝導される外管」であって少なくとも底部を含む下方部分が閉塞されている外管と、地熱が前記外管を介して伝導されるように前記外管の内壁面に近接又は当接して配置される保熱管と、前記保熱管内に配置され底部又はその近傍部分が開口部となっている内管とから成り、地熱と熱交換される流体が、前記保熱管と内管との間の隙間、前記外管又は保熱管の底部もしくはその近傍、前記内管の内部、並びに地上の発電用タービンとの間を循環的に流通するように構成されている3重管と、前記3重管中の保熱管と外管との間の隙間に「コンクリート又はコンクリートよりも熱伝導性の良い材料」が充填されて成る熱伝導層と、地上側に配置された発電用タービンであって、前記3重管により地上側に運ばれた流体からの熱エネルギーにより駆動される発電用タービンと、前記タービンにより駆動される発電機とを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明においては、前記3重管中の保熱管の内部に、内管方向に突出する部分を一部に有するリング状部材が、複数個、重力方向に沿って並ぶように、且つ前記リング状部材の外管側の面が前記保熱管の内壁面と当接又は近接するように、配置されていてもよい。
また、本発明においては、前記リング状部材は、側断面の肉厚が大きく形成され内管方向に突出している突出部と、側断面の肉厚が小さく形成され且つ側断面が保熱管の内壁面に沿う略帯状となるように形成されている部分とから成り、それらの側断面が全体として略L字状に形成されていてもよい。
さらに、本発明においては、前記3重管中の内管を、内部に空気断熱層を含む二重構造に形成するようにしてもよい。
本発明においては、前記3重管中の保熱管には外管を介して地熱が伝導、保持されており、前記保熱管の前記外管の下方部分と対向又は当接する部分の内壁面側には、前記内管の方向(前記流体の流通方向と交差する方向)に突出する複数の突部が備えられている(取り付けられ又は形成されている)。よって、本発明によれば、前記保熱管と内管との間の隙間を流通する流体の前記保熱管(前記複数の突部を含む)と接触する面積が前記複数の突部により増大化される結果、前記保熱管と内管との間の隙間を流通する流体の地熱との熱交換の効率を大幅に向上させることができる。また、前記複数の突部により前記保熱管の肉厚が全体として増す結果、前記保熱管の地熱保持力が大きく高められるようになる。
また、本発明において、前記3重管中の保熱管の内部に、内管方向に突出する部分を一部に有するリング状部材を、複数個、重力方向に沿って並ぶように、且つ前記リング状部材の外管側の面が前記保熱管の内壁面と当接又は近接するように配置するようにしたときは、現場での単純な作業だけで且つ低コストで、保熱管の内部に前記複数の突部を備えることができる。
また、本発明において、前記3重管中の保熱管と外管との間の隙間に、例えばコンクリートなどの熱伝導性の良い物質を充填するようにしたときは、地熱を前記外管から前記隙間内に充填された物質を介して前記保熱管へと、効率的に伝導させることができる。
さらに、本発明においては、前記3重管中の内管を、内部に空気断熱層を含む二重構造に形成するようにしたときは、外管の底部近傍領域で地熱と熱交換された流体を内管中に入れて地上に向けて上昇させる過程で内管中を流れる流体が内管と外管との間の隙間を流れる流体により冷やされてしまうことを防止することができる。
本発明の実施形態1に係る3重管を備えた地熱回収装置を説明するための一部に断面を含む概略図である。 本実施形態1の製造に使用されるリング状部材を説明するための図である。 (a)は本発明の実施形態2に係る3重管を備えた地熱回収装置を説明するための一部に断面を含む概略図、(b)はその一部である内管31の平断面図である。 従来の地熱発電システム(フラッシュ発電方式)の一例を説明するための概略図である。 従来の地熱発電システム(バイナリー発電方式)の一例を説明するための概略図である。 まだ公知ではないが発明されている循環型地熱発電システム(特願2014−239236)を示す概略図である。
〔実施形態1〕
次に、本発明の実施形態1を説明する(なお図1において図4と共通する部分には同一の符号を付していてる)。本実施形態1においては、図1に示すように、前記外管11の内部に保熱管21が配置されている。この保熱管21は、例えばステンレス鋼製である。前記保熱管21は、その外壁面が前記外管11の内壁面に近接(又は当接)するように配置されている。
他方、前記保熱管21の内壁面には、前記内管12の方向(外管11と内管12との隙間15中を流通する流体の流通方向と交差する方向(例えば直交する方向)に突出する突出部22aが備えられている。この突出部22aは、前記保熱管21中の前記地熱貯留層13と対向する部分(例えば外管11の底部11aから地上方向に約50〜200m前後の範囲内の部分)の内壁面及びその近傍に備えられている。
また、本実施形態1では、前記外管11と保熱管21との間の隙間27には、熱伝導性の良い物質(材料)、例えばコンクリートが充填されており、これにより、前記地熱貯留層13からの地熱が前記外管11及び前記隙間27(コンクリートが充填された層)を介して前記保熱管21に効率的に伝導されるようになっている。
本実施形態1では、前述のような突出部22aにより、前記外管11と内管12との間の隙間15を流通する流体と前記保熱管21との接触面積が大きく増大化される結果、流体と地熱との熱交換効率が大幅に向上される。また、前記突出部22aにより前記保熱管21の厚さが全体として増大化される結果、前記保熱管21の地熱保持力が大きく向上される。
次に図2は、前記保熱管21内に前記複数の突出部22aを備えるための部材及び方法の一例を説明するための図である。図2(a)は図1中の保熱管21及びその内部だけを取り出して示す断面図である。保熱管21内には、その底部に、断面略半円形状の半球状部材26が配置されている。そして、この半球状部材26の上には、突出部22aを含むリング状部材22が配置されている。
そして、このリング状部材22の上には突出部23aを含む他のリング状部材23が配置され、このリング状部材23の上には突出部24aを含む他のリング状部材24が配置され、さらにこのリング状部材24の上には突出部25aを含む他のリング状部材25が配置され、というように、各リング状部材の上に順次、他のリング状部材が図示下から上方向に並ぶように配置されている。
次に、前記各リング状部材(符号22〜25など)の構成を、図2(b)及び(c)を参照して説明する。図2(b)は前記リング状部材22の側断面図を、同(c)は前記リング状部材22の斜視図を、示している。
前記各リング状部材22〜25は、例えば鋳物などの素材により形成されている。前記各リング状部材22〜25は、前記内管12の方向(保熱管21の内部方向)に突出する各突出部22a〜25a(側断面において肉厚の大きい部分)と、この各突出部22a〜25aの図示上方に配置された各接続部であってその側断面が図示上下方向に略帯状に延びる各接続部22b〜25b(側断面において肉厚の小さい部分)とが互いに一体的に、それらの側断面が全体として略L字状となるように、形成されている。また、前記各リング状部材22〜25の中央には、それぞれ前記内管12を挿入・配置可能な各開口部22c〜25cが形成されている。
なお、前記各リング状部材22のサイズの一例を述べると、図2(b)において、図示横方向の全体の長さが例えば約200mm、縦方向の全体の長さが例えば約60〜200mmである。また、図示下方の突出部22aの縦方向の長さは例えば約30〜100mm、その上方の接続部22bの縦方向の長さは例えば約30〜100mmである。さらに、図示下方の突出部22aの横方向の長さは例えば約50mm、その上方の接続部22bの横方向の長さは例えば約10〜30mmである。
前記保熱管21(前記各突出部22a〜25aが内壁面側に備えられたもの)を前記外管11内に配置する場合における施工手順は、次のとおりである。前記外管11を例えば地下約50〜1500m、例えば500m深さまで埋設した後、長さ約4〜6m例えば4mのパイプ(保熱管21の一部となるもの)を用意し、このパイプ内に最初に前記保熱管21の底部となる半球状部材26を配置した後、前記パイプ内に前記リング状部材22〜25を順次、下方から上方へと配置する。
すなわち、前記パイプ中の底部に前記半球状部材26を配置し、その後、前記半球状部材26の上に、上方からリング状部材22を下降させて配置し、その後、前記リング状部材22の上に、上方からリング状部材23を下降させて配置し、以後、各リング状部材24,25などについて同様の作業を繰り返す。これにより、前記パイプの内壁面に複数の突出部22a,23a,24aが順次備えられたら、このパイプを前記保熱管21の一部とすべく、前記外管11中にその底部11a側から順次、下方から上方へと(各パイプは互いにフランジ等で固定しながら)配置していく。このような動作を繰り返して、例えば前記パイプを数十個、順次下方から上方へと(各パイプは互いにフランジ等で固定しながら)配置していくことにより、前記保熱管21が前記外管11内に形成、配置される。
次に本実施形態1の動作を図1を参照して説明する。図1は、本実施形態1に係る地熱回収装置を循環型地熱発電システム(図4参照)に適用した場合の構成を示している。本実施形態1においては、前記循環ポンプ19により、前記保熱管21の上端側開口部28から前記保熱管21と内管12との間の隙間15中に、水が加圧注水される(図1の矢印A参照)。この加圧注水された水は、前記保熱管21内の底部近傍領域14まで下降する。前記底部近傍領域14まで下降しそこで流動する水(図1の矢印B参照)は、前記地熱貯留層13から外管11及び隙間27(コンクリートが充填された層)を介して保熱管21に伝導された地熱と熱交換されて、熱水となる。
この熱水は、その後、前記循環ポンプ19の力により、前記内管12の下端側開口部12aから内管12内に入り込んでその中を上昇し(図1の矢印C参照)、内管12の上端側開口部12bから前記セパレータ及び減圧等装置16に供給される。前記セパレータ及び減圧等装置16に供給された熱水は、そこで蒸気に変換されて前記発電用タービン17を回転させた後、前記復水器18から前記貯水槽19aを経て循環ポンプ19へと流通する。この熱水は、前記循環ポンプ19により、さらに前記保熱管21と内管12との間の隙間15中に加圧注水され、以後は前記の閉流路中を前記と同様に循環する。なお、本実施形態1では、前記のように熱水を連続的に循環させる場合、循環される熱水の温度は概ね50〜60℃となる。
以上のように、本実施形態1によれば、従来例(図6に示す地熱発電システムに使用されている地熱発電システム)のように地熱貯留層13中の熱水又は蒸気を直接に地上に汲み上げることがないので、従来のように近くの温泉を枯渇させるなど地熱貯留層近傍の地下水系に悪影響を与えてしまうという不都合を避けることができる。また本実施形態1によれば、従来例のように地熱貯留層13中の熱水又は蒸気を直接に地上に汲み上げることがないので、従来のように地熱発電などの過程で地熱貯留層からの熱水又は蒸気中に含まれている硫黄等の成分が地熱発電などに使用する装置にスケールとして固着・堆積して配管等が劣化したり前記スケールを取り除くために多額のメンテナンス費用が発生してしまうという不都合を避けることができる。
また本実施形態1では、外管11、その内部の保熱管21、及びその内部の内管12から成る「3重管」を地中の例えば500m深さまで埋設しておき、地熱貯留層13の地熱を、外管11、及び外管11と保熱管21との間の隙間27(熱伝導性の良いコンクリート層)を介して保熱管21に伝導、保持させるようにし、前記保熱管21中の「前記外管11の下方部分(地熱貯留層13と対向する部分)と対向又は当接する部分」の内壁面側に、前記内管12の方向に突出する複数の突出部22a,23a,24a,25a・・・を備えるようにしている。よって、本実施形態1によれば、前記保熱管21と内管12との間の隙間15を流通する水(又は流体)の前記保熱管21と接触する面積が前記複数の突出部22a,23a,24a,25a・・・により増大化される結果、前記保熱管21と内管12との間の隙間15を流通する水の地熱との熱交換の効率がより大きく向上するようになる。また、前記複数の突出部22a,23a,24a,25a・・・により前記保熱管21の肉厚が全体として増すので、前記保熱管21の地熱保持力をより高めることができる。
また、本実施形態1においては、前記「3重管」中の保熱管21の内部に、前記内管12方向に突出する突出部22a,23a,24a,25a・・・を有するリング状部材22,23,24,25・・・を、それらが下方から上方に向かって並ぶように、且つ前記各リング状部材22,23,24,25・・・の外管11側の面が前記保熱管21の内壁面と当接又は近接するように配置している。よって、本実施形態1によれば、現場での単純な作業だけで且つ低コストで、前記保熱管21の内部に前記複数の突出部22a,23a,24a,25a・・・を備えることができる。
さらに、本実施形態1においては、前記「3重管」中の保熱管21と外管11との間の隙間27に、熱伝導性の良い物質(材料)、例えばコンクリートを充填するようにしている。よって、本実施形態1によれば、地熱貯留層13の地熱を、前記外管11、及び外管11と保熱管21との間の隙間27(例えば熱伝導性の良いコンクリート層)を介して、前記保熱管21に効率的に伝導させられるようになる。
〔実施形態2〕
次に、図3(a)は本発明の実施形態2に係る3重管を備えた地熱回収装置を説明するための一部に断面を含む概略図、同(b)はその一部である内管31の平断面図である。この実施形態2は、前記実施形態1と基本的構成が同一であるので、以下では異なる部分を中心に説明する。
図3に示すように、本実施形態2では、内管31が外側の管31aと内側の管31bとから成る二重構造となっており、前記外側の管31aと内側の管31bとの間には空気断熱層31cが形成されている(特に図3(b)参照)。
よって、本実施形態2によれば、外管11の底部近傍領域14で地熱と熱交換された流体を内管31中に入れて地上に向けて上昇させる過程で内管31中を流れる(上昇する)流体が内管31と外管11との間の隙間15を流れる(隙間15を下降する比較的温度の低い流体)により冷やされてしまうことを、有効に防止することができる。
以上本発明の各実施形態1,2について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、前記実施形態1では、地中に対して直接に外管11を埋設した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、地中の例えば500m以上の深さまで埋設された温泉井用管であって過去には温泉井用に使用されていたが現在は温泉井用として使用されていない温泉井用管(その下方部分には、外部の地熱貯留層13中の熱水及び蒸気を自ら(温泉井用管)の内部に導入するための多数のスリット又は穴を有するストレーナが形成されている)の内部に、前記外管11、保熱管21及び内管12から成る「3重管」を配置するようにしてもよい。
また、前記実施形態1が適用された地熱発電システムとして図1に示した例では、前記保熱管21の底部近傍領域14中で地熱貯留層13の地熱と熱交換された熱水を地上に上昇させて蒸気化し、この蒸気により発電用タービンを駆動する方式を採用した例を示したが、本発明が適用可能な地熱発電システムはこれに限定されるものではなく、例えば、地熱貯留層13の地熱と熱交換された熱水を地上に上昇させた後は、この熱水を低沸点の熱媒体を蒸気化する蒸発器の1次側に供給し、前記蒸発器の2次側から低沸点の熱媒体の蒸気を取り出し、この低沸点の熱媒体の蒸気により発電用タービンを駆動するバイナリー発電方式を採用することも可能である(この場合、前記の保熱管21の底部近傍領域14中で地熱貯留層13の地熱と熱交換された熱水は、例えば内管12中を地上まで上昇した後、前記内管12の上端側開口部12bを介して、蒸発器(熱交換器)に送られて熱媒体を蒸気化するために使用され、その後、循環ポンプにより例えば内管12と保熱管21との間の隙間15中に圧入されるので、前記地熱と熱交換された後の熱水は、前記のような保熱管21、内管12、蒸発器及び循環ポンプなどが設けられた閉流路中を循環するだけで、発電用タービンの駆動には直接には利用されない。このようにした場合は、前記外管11の外側の地熱貯留層13中に存在する地熱エネルギーが弱いため前記熱水に含まれる地熱エネルギーが比較的小さなものに止まるような場合でも、蒸発器により低沸点の熱媒体を蒸気化させることにより発電用タービンを駆動して発電することが容易に可能になる)。
また、前記の図1に示す例では、前記セパレータ及び減圧等装置16に供給される熱水を、前記保熱管21と内管12の間の隙間15中を下降して保熱管21の底部近傍領域14で地熱と熱交換された後に内管12内を上昇した後の熱水とした(図1の矢印A,B,C参照)が、本発明では、前記セパレータ及び減圧等装置16に供給される熱水を、内管12中を下降して保熱管21の底部近傍領域14で地熱と熱交換された後に保熱管21と内管12との間の隙間15中を上昇した後の熱水としてもよい(すなわち、前記熱水の流れる方向を、図1の矢印A,B,Cに示す方向と逆の方向としてもよい)。
また、前記実施形態1では、前記循環ポンプ19により圧入されて保熱管21の底部近傍領域14で地熱と熱交換される流体を水としたが、本発明では他の様々な種類の流体(熱媒体を含む)を使用することができる。また、前記実施形態1では、外管11が地中の50〜1500m、例えば500m程度まで埋設されている場合について説明したが、本発明においてはこのような場合に限られるものではなく、例えば外管11が100〜400m程度の深さに埋設される場合や600〜1000mの深さに埋設される場合でもよい。また、前記実施形態1では、前記保熱管21内で水が外部の地熱貯留層13内の地熱と熱交換される底部近傍領域14を「外管11の底部11a(又は保熱管21の底部)から地上方向に約100m前後の領域」としたが、本発明ではこれに限られるものではなく、前記外管11(又は保熱管21)が地中に埋設される深さ(百m程度から数千mまであり得る)に応じて、前記底部近傍領域14を「外管11の底部11a(又は保熱管21の底部)から地上方向に数十〜数百m前後の領域」としてもよい。また、本発明は、フラッシュ方式の地熱発電だけでなく、バイナリー方式の地熱発電にも、当然、適用することができる。
11 外管
11a 外管の底部
11aa 外管の底部の上面
11b 外管の地上側(上端側)開口部
12,31 内管
12a 内管の底部
12b 内管の 上端側開口部
13 地熱貯留層
14 (外管又は保熱管内の)底部近傍領域
15 (外管又は保熱管と内管との間の)隙間
16 セパレータ及び減圧等装置
17 発電用タービン
17a 発電機
18 復水器
19 循環ポンプ
19a 貯水槽
21 保熱管
22,23,24,25 リング状部材
22a,23a,24a,25a 突出部
22b,23b,24b,25b 接続部
22c,23c,24c,25c 開口部
26 半球状部材
27 隙間(コンクリート層)
28 保熱管の上端側開口部
31a 内管の外側の管
31b 内管の内側の管
31c 空気断熱層

Claims (4)

  1. 「地下深部に存在する地熱貯留層の中を延びるように配置されており、地熱貯留層からの地熱が伝導される外管」であって少なくとも底部を含む下方部分が閉塞されている外管と、地熱が前記外管を介して伝導されるように前記外管の内壁面に近接又は当接して配置される保熱管と、前記保熱管内に配置され底部又はその近傍部分が開口部となっている内管とから成り、地熱と熱交換される流体が、前記保熱管と内管との間の隙間、前記外管又は保熱管の底部もしくはその近傍、前記内管の内部、並びに地上の発電用タービンとの間を循環的に流通するように構成されている3重管と、
    前記3重管中の保熱管と外管との間の隙間に「コンクリート又はコンクリートよりも熱伝導性の良い材料」が充填されて成る熱伝導層と、
    地上側に配置された発電用タービンであって、前記3重管により地上側に運ばれた流体からの熱エネルギーにより駆動される発電用タービンと、
    前記発電用タービンにより駆動される発電機と、
    を備えたことを特徴とする、3重管を備えた地熱発電システム。
  2. 前記3重管中の保熱管の内部には、内管方向に突出する部分を一部に有するリング状部材が、複数個、重力方向に沿って並ぶように、且つ前記リング状部材の外管側の面が前記保熱管の内壁面と当接又は近接するように、配置されている、請求項1に記載の3重管を備えた地熱発電システム。
  3. 前記リング状部材は、側断面の肉厚が大きく形成され内管方向に突出している突出部と、側断面の肉厚が小さく形成され且つ側断面が保熱管の内壁面に沿う略帯状となるように形成されている部分とから成り、それらの側断面が全体として略L字状に形成されている、請求項2に記載の3重管を備えた地熱発電システム。
  4. 前記3重管中の内管は、外側の管と内側の管とから成る二重構造となっており、前記外側の管と内側の管との間には空気断熱層が形成されている、請求項1に記載の3重管を備えた地熱発電システム。
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