JP6830815B2 - コーティングイネ種子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コーティングイネ種子及びその製造方法に関する。
水稲直播栽培は、イネ種子を直接水田に播く栽培方法であり、育苗や移植作業が不要であるため農作業の省力化を図ることができる等の利点を有する一方、カモやスズメ等の鳥による食害(鳥害)を受け易いという欠点も有している。鳥害による苗立ち率の低下は減収につながるため、鳥害回避策が切望されてきた。従来の鳥害回避策としては、例えば、水管理により鳥害を防止する方法が提案されているが、鳥の種類に応じて管理方法を変更する必要がある(例えば、非特許文献1参照)。
また、鉄コーティング湛水直播は、鉄粉でイネ種子をコーティングすることにより、土壌表面播種における種子の浮遊を抑制し、スズメによる食害を防止する技術として知られている(例えば、非特許文献2参照)。しかしながら、該技術は鉄粉が酸化されることにより固化することを利用しているため、酸化の際に発生する熱を放散する必要がある等コーティング後のイネ種子の管理が煩わしく、また、管理が不十分な場合には発芽率が低下するという問題があった。このような問題の解決手法としては、例えば、高けん化度のポリビニルアルコールと、酸化鉄等のコーティング資材とを用いてイネ種子をコーティングする技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2013−146266号公報
酒井長雄、外3名、「水稲湛水直播栽培における耕種的鳥害防止対策」、北陸作物学会報(The Hokuriku Crop Science)、日本作物学会、1999年3月31日、第34巻、p.59−61 山内稔、「鉄コーティング湛水直播マニュアル 2010」、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究センター、2010年3月
本発明は、鳥害を受け難く、従来の鉄コーティングにおける発芽率低下の問題のないコーティングイネ種子を提供することを課題とする。
本発明者は、このような目的に合致するコーティングイネ種子を見出すべく検討した結果、酸化鉄と、スチレンブタジエン共重合体及びメチルメタクリレートブタジエンスチレン共重合体からなる群より選ばれる少なくとも1種の共重合体とを含有するコーティング層を有し、前記酸化鉄の含有量が、コーティングイネ種子100重量%に対して30〜90重量%であるコーティングイネ種子が、鳥害を受け難いことを見出した。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1] イネ種子の表面にコーティング層を有してなるコーティングイネ種子であって、前記コーティング層は、酸化鉄と、スチレンブタジエン共重合体及びメチルメタクリレートブタジエンスチレン共重合体からなる群より選ばれる少なくとも1種の共重合体とを含有し、前記酸化鉄の含有量は、前記コーティングイネ種子100重量%に対して30〜90重量%であるコーティングイネ種子。
[2] 前記共重合体のガラス転移点が10℃以下である[1]に記載のコーティングイネ種子。
[3] 下記の工程を有するコーティングイネ種子の製造方法。
(1)イネ種子を転動させながら、酸化鉄と、スチレンブタジエン共重合体ラテックス及びメチルメタクリレートブタジエンスチレン共重合体ラテックスからなる群より選ばれる少なくとも1種の共重合体ラテックスとを添加し、イネ種子の表面に酸化鉄を付着させる工程、及び(2)前記工程で得られた種子を乾燥させる工程
[4] 前記工程(1)が、イネ種子を転動させながら、酸化鉄を添加する工程及び前記共重合体ラテックスを添加する工程を反復して実施することにより、イネ種子の表面に酸化鉄を付着させる工程である[3]に記載のコーティングイネ種子の製造方法。
[5] 酸化鉄の1回の添加量は、イネ種子重量の1〜1/20であり、前記共重合体ラテックスの1回の添加量は、前記共重合体重量に換算して、イネ種子重量の1/10〜1/1000である[4]に記載のコーティングイネ種子の製造方法。
[6] 酸化鉄の1回の添加量は、イネ種子重量100重量部に対して5〜100重量部であり、前記共重合体ラテックスの1回の添加量は、前記共重合体重量に換算して、イネ種子重量100重量部に対して0.1〜10重量部である[4]に記載のコーティングイネ種子の製造方法。
[7] イネ種子100重量部に対し、酸化鉄100〜1200重量部を用いる[3]〜[6]のいずれか一項に記載のコーティングイネ種子の製造方法。
[8] [3]〜[7]のいずれか一項に記載のコーティングイネ種子の製造方法により製造されたコーティングイネ種子。
[9] [1]、[2]または[8]に記載のコーティングイネ種子を直接水田に播く工程を有するイネの栽培方法。
本発明のコーティングイネ種子の硬度の測定方法における測定試料の調製方法について説明するための説明図である。 本発明のコーティングイネ種子の硬度の測定方法について説明するための説明図である。 実施例においてイネ種子のコーティングに用いた簡易種子コーティングマシンについて説明するための説明図である。
本発明のコーティングイネ種子(以下、本コーティングイネ種子と記す)は、イネ種子の表面に、酸化鉄と、スチレンブタジエン共重合体及びメチルメタクリレートブタジエンスチレン共重合体からなる群より選ばれる少なくとも1種の共重合体(以下、本共重合体と記す)とを含有するコーティング層を有する。
本発明においてイネ種子とは、イネとして一般的に栽培されている品種の種子を指す。該品種としては、ジャポニカ種やインディカ種等が挙げられるが、耐倒伏性や発芽性の高い品種が好ましい。
本発明において酸化鉄とは、Feで示される鉄の酸化物を主成分として含むものを意味し、ヘマタイトと呼ばれるα−Feの含有量が70%以上(該酸化鉄に対する重量%)である酸化鉄の使用が好ましい。本発明においてα−Feの含有量は、XRD(X線回折法)により求められる。また、通常は粉状の酸化鉄を使用し、150μm以上の大きさの粒子が40%以下の粒度分布を有する酸化鉄の使用が好ましい。本発明において酸化鉄の粒度分布とは、ふるい分け法により測定される粒度分布を意味し、150μm以上の大きさの粒子が40%以下の粒度分布を有するとは、目開き150μmのふるい上残量の全体に対する重量比率が40%以下であることを示す。酸化鉄の粒度分布は、目開き150μmのふるい(JIS Z8801−1に規定された標準ふるい)上に酸化鉄10gをのせ、ロータップ式振とう機等のふるい分け装置により振るった後、ふるい上に残った酸化鉄の重量を計量し、次式により算出することができる。
ふるい上残量(%)=ふるい上に残った酸化鉄の重量(g)/はじめにふるいにのせた酸化鉄の重量(g)×100
本コーティングイネ種子100重量%に対する酸化鉄の含有量は、30〜90重量%の範囲である。前記酸化鉄の含有量を30重量%以上にすることにより鳥害を受け難いという効果が発揮されるが、前記酸化鉄の含有量の好ましい範囲としては、50〜90重量%、60〜90重量%及び70〜90重量%の範囲が挙げられる。ただし、本発明において、本コーティングイネ種子の重量とは、コーティング前の乾燥イネ種子、酸化鉄、本共重合体、及び任意の含有成分の重量の合計を指し、任意の含有成分とは、後述の農薬活性成分、着色剤及び界面活性剤等を指す。
スチレンブタジエン共重合体は、スチレンと1,3−ブタジエンとの共重合体であり、SBRと略記され、合成ゴムとして一般に知られている。同様に、メチルメタクリレートブタジエンスチレン共重合体も一般に知られており、メチルメタクリレート、1,3−ブタジエン及びスチレンの三元共重合体であり、MBSと略記される。本発明においては、SBRとして、分子中にカルボキシル基(−COOH)を有するSBR(以下、カルボキシ変性SBRと記す)を、MBSとして、分子中にカルボキシル基(−COOH)を有するMBS(以下、カルボキシ変性MBSと記す)をそれぞれ用いることができる。また、本共重合体のガラス転移点(Tg)は通常10℃以下、好ましくは−50℃〜10℃、更に好ましくは−30℃〜0℃の範囲である。
本発明において、本共重合体はラテックスの形態で用いる。なお、ラテックスとは、高分子微粒子の水分散液であり、該微粒子の平均粒径は、通常1μm以下である。本発明において、ラテックスにおける高分子微粒子の平均粒径とは、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置により測定される平均粒径であり、体積基準頻度分布において累積頻度で50%となる粒径を指す。また、ラテックスにおける高分子の含有量(固形分含量)は、通常40〜70%程度(該ラテックスに対する重量%)である。本共重合体ラテックスとして、市販されているSBRラテックス及びMBSラテックスを用いることができ、かかる市販されているSBRラテックス及びMBSラテックスとしては、例えば、ナルスターSR103(カルボキシ変性SBRラテックス、Tg;7℃、日本エイアンドエル株式会社製)及びナルスターSR140(カルボキシ変性MBSラテックス、Tg;−12℃、日本エイアンドエル株式会社製)が挙げられる。
本コーティングイネ種子100重量%に対する本共重合体の含有量は、通常0.1〜6重量%の範囲であり、好ましい範囲としては、0.25〜6重量%、1〜6重量%及び3〜4重量%の範囲が挙げられる。
前記コーティング層は、農薬活性成分を含有していてもよい。かかる農薬活性成分としては、例えば、殺虫活性成分、殺菌活性成分、除草活性成分及び植物生長調節活性成分が挙げられる。
かかる殺虫活性成分としては、例えば、クロチアニジン、イミダクロプリド、チアメトキサムが挙げられる。
かかる殺菌活性成分としては、例えば、イソチアニル、フラメトピルが挙げられる。
かかる除草活性成分としては、例えば、イマゾスルフロン、ブロモブチドが挙げられる。
かかる植物生長調節活性成分としては、例えば、ウニコナゾールPが挙げられる。
本発明においては、農薬活性成分は、そのまま、またはクレー等の固体担体と混合し、必要により乾式粉砕機等の粉砕機を用いて粉砕された粉状物として用いる。農薬活性成分の粒径は、通常200μm以下、好ましくは100μm以下である。本発明において農薬活性成分の粒径とはレーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置により測定される粒径であり、体積基準頻度分布において累積頻度で100%となる粒径を指す。なお、農薬活性成分が固体担体との混合物である場合には、該混合物の粒径を意味する。レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置としては、例えばLA−950V2(HORIBA製)が挙げられ、該装置を用いて水中に農薬活性成分の粒子を分散させて測定する方法所謂湿式測定により求めることができる。
前記コーティング層が農薬活性成分を含む場合、その合計含有量は、本コーティングイネ種子100重量%に対して、通常0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%の範囲である。
前記コーティング層は、着色剤を含有していてもよい。かかる着色剤としては、例えば、顔料、色素及び染料が挙げられ、中でも顔料の使用が好ましい。かかる顔料としては、赤色または青色の顔料の使用が好ましく、例えば、Nubix G−58(青色顔料、nubiola社製)、トダカラー300R(赤色顔料、戸田工業株式会社製)が挙げられる。
前記コーティング層が着色剤を含む場合、その合計含有量は、本コーティングイネ種子100重量%に対して、通常0.01〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%、更に好ましくは1〜5重量%の範囲である。
また、前記コーティング層の表面に界面活性剤が付着していてもよい。かかる界面活性剤としてはノニオン性界面活性剤の使用が好ましく、かかるノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルの使用が好ましい。本コーティングイネ種子が、コーティング層の表面に界面活性剤が付着してなるコーティングイネ種子である場合、界面活性剤の含有量は、本コーティングイネ種子100重量%に対して、通常0.001〜3重量%、好ましくは0.01〜1重量%の範囲である。
前記コーティング層は、イネ種子を転動状態にして、酸化鉄及び本共重合体ラテックスを添加し、イネ種子の表面に酸化鉄を付着させた後、乾燥させることにより形成させることができる。
本コーティングイネ種子の製造方法(以下、本製造方法と記す)は、(1)イネ種子を転動させながら、酸化鉄及び本共重合体ラテックスを添加し、イネ種子の表面に酸化鉄を付着させる工程(以下、工程1と記す)、及び(2)前記工程で得られた種子を乾燥させる工程(以下、工程2と記す)を有する。
本製造方法において、工程1を実施する前に、通常は、浸種を実施する。具体的には、乾燥イネ種子を種籾袋等の袋に入れて水に浸す。発芽率の高いコーティングイネ種子を得るためには水温を15〜20℃として3〜4日間浸種することが望ましい。イネ種子を水中から出した後は、通常、静置するか、または脱水機にかけることにより、その表面の過剰な水分を除去する。
このようにして得られたイネ種子を用いて、工程1を実施する。工程1は、イネ種子を転動状態にして、(1−1)酸化鉄を添加する工程(以下、工程1−1と記す)及び(1−2)本共重合体ラテックスを添加する工程(以下、工程1−2と記す)を有する。工程1−1に次いで工程1−2を実施してもよいし、順番を逆転させても何ら差し支えない。また、工程1−1及び工程1−2を同時に実施してもよい。
イネ種子を転動状態にする装置としては、コーティングマシン等の公知の装置を用いることができる。酸化鉄の総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して通常100〜1200重量部であり、好ましい範囲としては、200〜1200重量部及び400〜1000重量部の範囲が挙げられる。また、本共重合体ラテックスの総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、本共重合体換算で通常1〜100重量部であり、好ましい範囲としては、10〜50重量部及び16〜40重量部の範囲が挙げられる。そして、本共重合体と酸化鉄との重量比は、通常1:10〜1:100、好ましくは1:25〜1:50の範囲である。
工程1について、より詳しく説明する。工程1−1においては、酸化鉄を、転動状態のイネ種子にかかるように添加する。工程1−2においては、本共重合体ラテックスを、必要に応じ水で希釈し、転動状態のイネ種子にかかるように添加する。本共重合体ラテックスを水で希釈する場合、固形分含量が20〜65%、好ましくは30〜60%、さらに好ましくは30〜40%の範囲になるように希釈する。本共重合体ラテックスの添加方法としては、滴下及び噴霧が挙げられる。また、本製造方法において、イネ種子を転動させながら、工程1−1及び工程1−2を反復して実施することにより、イネ種子の表面に均一なコーティング層を形成させることができる。工程1が、イネ種子を転動させながら、工程1−1及び工程1−2を反復して実施することにより、イネ種子の表面に酸化鉄を付着させる工程である場合、本共重合体ラテックス及び酸化鉄はそれぞれ分割して添加する。その場合、酸化鉄の1回の添加量は、乾燥イネ種子重量の通常1〜1/20、つまり等量〜1/20、好ましくは1/2〜1/6程度であり、本共重合体ラテックスの1回の添加量は、本共重合体重量に換算して、乾燥イネ種子重量の通常1/10〜1/1000、好ましくは1/10〜1/200、更に好ましくは1/50〜1/150程度である。すなわち、酸化鉄の1回の添加量は、乾燥イネ種子重量100重量部に対して、通常5〜100重量部、好ましくは16.7〜50重量部程度であり、本共重合体ラテックスの1回の添加量は、本共重合体重量に換算して、乾燥イネ種子重量100重量部に対して、通常0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜10重量部、更に好ましくは0.67〜2重量部である。ただし、本発明における本共重合体ラテックスの1回の添加量とは、前記酸化鉄の1回の添加量をイネ種子に付着させるために添加する総量を意味する。工程1−1及び工程1−2は交互に実施する必要はなく、コーティングの状態に応じて工程1−1及び工程1−2のいずれかを実施すればよい。本製造方法としては、工程1−1及び工程1−2を16〜40回の範囲で実施する態様が好ましい。また、本製造方法において、必要に応じ水のみを添加することができる。水の総添加量(重量)は、酸化鉄総添加量(重量)の通常1/2〜1/100、好ましくは1/3〜1/30の範囲である。ただし、前記の水の総添加量には、本共重合体ラテックスを希釈するのに用いる水も含まれる。
工程1において、酸化鉄が装置の内壁等に付着する場合は、スクレーパー等を用いて掻き落とすことにより、添加した酸化鉄の略全量をイネ種子の表面に付着させることができる。農薬活性成分及び着色剤を添加する場合、通常は、工程1において酸化鉄と共に添加する。また、所定量の酸化鉄をイネ種子の表面に付着させた後、転動状態のイネ種子に界面活性剤を添加することにより、イネ種子表面に形成されたコーティング層の表面に界面活性剤を付着させることができる。
工程1を実施した後、工程2を実施する。具体的には、工程1を実施した後、イネ種子を装置から取り出し、苗箱に入れて薄く広げ、静置して乾燥させる。通常、水分含量が20%(コーティングイネ種子に対する重量%)以下になるまで乾燥させる。本発明においては、コーティングイネ種子の水分含量は、赤外線水分計を用い、試料10gを105℃で1時間乾燥させることにより測定される値を意味する。赤外線水分計としては、ケツト科学研究所製のFD−610を用いることができる。また、工程2において、苗箱の代わりに茣蓙やビニールシートを用い、その上に薄く広げて乾燥させてもよい。
このようにして製造されたコーティングイネ種子のコーティング層は湿潤状態でも硬いため、湛水直播において鳥害を受け難いという効果を発揮する。本コーティングイネ種子のコーティング層の湿潤状態の硬度は、以下の方法により測定することができる。
(I)乾燥状態(水分含量20%以下)のコーティングイネ種子を、カッター等を用いて半分に切断する。このとき、図1に示すように、矢印aの方向に沿ってイネ種子bに刃を入れる。
(II)半分に切断されたコーティングイネ種子から玄米部分を取り除き、コーティング層と籾殻のみからなる試験片を得る。
(III)該試験片が完全に浸る量の水を入れたシャーレに該試験片を入れて、試験片を完全に水に浸した状態で30分間静置した後、水から試験片を取り出し表面に付着した水分を拭き取り、湿潤状態の試験片cを得る。
(IV)該湿潤状態の試験片cについて、筒井理化学器械製の簡易粒体硬度計を用い、以下の手順で硬度を測定する。ただし、本測定方法においては、円錐形の加圧棒を用いる。
(IV−I)図2に示すように、試料台dに切断面が下になるように試験片cを載せ、加圧ハンドルを回して加圧棒eを下げ、試験片cの中心部分にあてる。
(IV−II)ハンドルをゆっくり回し、試験片cが潰れ指示針が戻った際の置針が示す硬度を記録する。
(IV−III)更に6個の試験片cについて上記と同様に測定し、それらの測定値のうち最大値と最小値の値を除く5点につき算出した相加平均値をコーティング層の硬度とする。
上記の方法により測定される本コーティングイネ種子のコーティング層の硬度は、通常500g以上であり、好ましい範囲としては、500〜2500g及び700〜1500gの範囲が挙げられる。
本発明のイネの栽培方法(以下、本栽培方法と記す。)は、本コーティングイネ種子を直接水田に播くことにより行われる。本発明において水田とは、湛水された水田及び落水された水田のいずれかを指す。具体的には、「鉄コーティング湛水直播マニュアル 2010」(山内稔、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究センター、2010年3月、非特許文献1)に記載の方法に準じて播種を行う。その際、鉄まきちゃん(クボタ製)等の鉄コーティング用直播機を用いることができる。播種後は、通常の栽培条件に保つことにより良好な栽培が達成される。
本栽培方法においては、播種前、播種と同時または播種後に農薬及び肥料を施用してもよい。かかる農薬としては殺菌剤、殺虫剤及び除草剤等が挙げられる。
本発明を実施例により更に詳細に説明する。
まず、製造例及び比較製造例を示す。
以下の製造例及び比較製造例においては、特に断りのない限り、イネ種子はヒノヒカリの種子を用い、α―Fe含有量が78%、150μm以上の大きさの粒子の割合が18.0%である酸化鉄を用いた。製造は室温下(約15℃)にて実施した。
また、製造例及び比較製造例に記載された商品名は以下の通りである。
ナルスターSR140:カルボキシ変性MBSラテックス、Tg;−12℃、固形分含量;48.5%、日本エイアンドエル株式会社製
ナルスターSR103:カルボキシ変性SBRラテックス、Tg;7℃、固形分含量;48.2%、日本エイアンドエル株式会社製
勝光山クレーS:蝋石、株式会社勝光山鉱業所製
クラレポバールPVA117S:ポリビニルアルコール、けん化度;98.0〜99.0mol%、株式会社クラレ製
モビニール180E:酢酸ビニルとエチレンとの共重合体ラテックス、Tg;−15℃、固形分含量;55%、日本合成化学工業株式会社製
モビニール987B:アクリル樹脂ラテックス、Tg;−2℃、固形分含量;42%、日本合成化学工業株式会社製
製造例1
まず、ナルスターSR140 33g及び水16gを混合してナルスターSR140水希釈液49gを得た。
2L容量のポリプロピレン製ビーカーに水を1L程度入れ、そこへ乾燥イネ種子100gを投入し、10分間浸種した。その後、イネ種子を水中から取り出し、表面の過剰な水分を除去した後、種子コーティングマシン(KC−151、啓文社製作所製)のドラムに投入した。ドラムの傾斜角度(仰角)は45度となるように調整した。種子コーティングマシンを21.9rpm(固定)で回転させ、ナルスターSR140水希釈液49gの1/16程度の量(約3g)を、霧吹きを用いてイネ種子表面に噴霧しながら、酸化鉄400gの1/16程度の量(約25g)を添加し、イネ種子に付着させた。酸化鉄がドラムの内壁に付着する場合は塵取りを用いて掻き落とすことにより、1回に添加した酸化鉄の略全量をイネ種子に付着させた。種子コーティングマシンを回転させながら、ナルスターSR140水希釈液約3gを、霧吹きを用いてイネ種子表面に噴霧しながら、酸化鉄約25gを添加する操作を合計16回行い、酸化鉄400gをイネ種子表面に付着させた後、ステンレス鋼製バットにコーティング種子が重ならないよう広げ、室温下で2日間乾燥させることにより本発明のコーティングイネ種子1(以下、本コーティングイネ種子1と記す)を得た。本コーティングイネ種子1 100重量%に対する酸化鉄及び本共重合体の含有量は、それぞれ77.5重量%及び3.1重量%であり、本コーティングイネ種子1のコーティング層の硬度は830gであった。
製造例2
まず、用いるイネ種子が少量の場合にコーティング可能な簡易種子コーティングマシンを作製した。図3に示すように、シャフト1の先に500mL容量のポリエチレン製カップ2を取りつけ、それを攪拌機3(スリーワンモータ、新東科学製)のドライブシャフトに挿入し、仰角が45度になるように攪拌機3を斜めにしてスタンド4に取りつけることにより、簡易種子コーティングマシンを作製した。
次に、70.0重量部の(E)−1−(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イルメチル)−3−メチル−2−ニトログアニジン(一般名:クロチアニジン)及び30.0重量部の勝光山クレーSを混合した後、遠心粉砕機で粉砕して、粉状農薬Aを得た。LA−950V2(HORIBA製)を用いて湿式測定により求めた粉状農薬Aの粒径は68.0μmであった。粉状農薬A 0.086g及び酸化鉄80gを混合して混合物A 80.086gを得た。
また、ナルスターSR140 6.6g及び水3gを混合してナルスターSR140水希釈液9.6gを得た。
200mL容量のポリエチレン製カップに水を100mL程度入れ、そこへ乾燥イネ種子20gを投入し、10分間浸種した。その後、イネ種子を水中から取り出し、表面の過剰な水分を除去した後、作製した簡易種子コーティングマシンに取りつけられたポリエチレン製カップ2に投入した。簡易種子コーティングマシンを攪拌機3の回転数130〜140rpmの範囲で作動させ、ナルスターSR140水希釈液9.6gの1/16程度の量(約0.6g)を、スポイトを用いてイネ種子表面に滴下しながら、混合物A 80.086gの1/16程度の量(約5g)を添加し、イネ種子に付着させた。混合物Aがポリエチレン製カップ2の内壁に付着する場合はスパチュラを用いて掻き落とすことにより、1回に添加した混合物Aの略全量をイネ種子に付着させた。簡易種子コーティングマシンを回転させながら、ナルスターSR140水希釈液約0.6gを、スポイトを用いてイネ種子表面に滴下しながら、混合物A約5gを添加する操作を合計16回行い、混合物A 80.086gをイネ種子表面に付着させた後、ステンレス鋼製バットにコーティング種子が重ならないよう広げ、一晩乾燥させることにより本発明のコーティングイネ種子2(以下、本コーティングイネ種子2と記す)を得た。本コーティングイネ種子2 100重量%に対する酸化鉄及び本共重合体の含有量は、それぞれ77.5重量%及び3.1重量%であり、本コーティングイネ種子2のコーティング層の硬度は980gであった。
製造例3
ナルスターSR140をナルスターSR103とし、混合物A 80.086gを酸化鉄80gとした以外は製造例2と同様の操作を行い、本発明のコーティングイネ種子3(以下、本コーティングイネ種子3と記す)を得た。本コーティングイネ種子3 100重量%に対する酸化鉄及び本共重合体の含有量は、それぞれ77.5重量%及び3.1重量%であり、本コーティングイネ種子3のコーティング層の硬度は588gであった。
製造例4
ナルスターSR140 13.2g及び水6gを混合してナルスターSR140水希釈液19.2gを得た。
ナルスターSR140水希釈液9.6gを上記のナルスターSR140水希釈液19.2gとし、混合物A80.086gを酸化鉄160gとした以外は製造例2と同様の操作を行い、本発明のコーティングイネ種子4(以下、本コーティングイネ種子4と記す)を得た。ただし、簡易種子コーティングマシンを回転させながら、ナルスターSR140水希釈液19.2gの1/32程度の量(約0.6g)を、スポイトを用いてイネ種子表面に滴下しながら、酸化鉄160gの1/32程度の量(約5g)を添加する操作を合計32回行い、酸化鉄160gをイネ種子表面に付着させた。本コーティングイネ種子4 100重量%に対する酸化鉄及び本共重合体の含有量は、それぞれ85.8重量%及び3.4重量%であり、本コーティングイネ種子4のコーティング層の硬度は1100gであった。
製造例5
ナルスターSR140 16.5g及び水8gを混合してナルスターSR140水希釈液24.5gを得た。
ナルスターSR140水希釈液9.6gを上記のナルスターSR140水希釈液24.5gとし、混合物A80.086gを酸化鉄200gとした以外は製造例2と同様の操作を行い、本発明のコーティングイネ種子5(以下、本コーティングイネ種子5と記す)を得た。ただし、簡易種子コーティングマシンを回転させながら、ナルスターSR140水希釈液24.5gの1/40程度の量(約0.6g)を、スポイトを用いてイネ種子表面に滴下しながら、酸化鉄200gの1/40程度の量(約5g)を添加する操作を合計40回行い、酸化鉄200gをイネ種子表面に付着させた。本コーティングイネ種子5 100重量%に対する酸化鉄及び本共重合体の含有量は、それぞれ87.7重量%及び3.5重量%であり、本コーティングイネ種子5のコーティング層の硬度は2060gであった。
比較製造例1
酸化鉄10g及びクラレポバールPVA117S 0.1gを混合して混合物B 10.1gを得た。
200mL容量のポリエチレン製カップに水を100mL程度入れ、そこへ乾燥イネ種子20gを投入し、10分間浸種した。その後、イネ種子を水中から取り出し、表面の過剰な水分を除去した後、製造例2で作製した簡易種子コーティングマシンに取りつけられたポリエチレン製カップ2に投入した。簡易種子コーティングマシンを攪拌機3の回転数130〜140rpmの範囲で作動させ、霧吹きを用いて水を噴霧しながら、混合物B 10.1gの1/4程度の量(約2.5g)を添加し、イネ種子に付着させた。混合物Bがポリエチレン製カップ2の内壁へ付着する場合は、スパチュラを用いて掻き落とすことにより、1回に添加した混合物Bの略全量をイネ種子に付着させた。簡易種子コーティングマシンを回転させて、霧吹きを用いて水を噴霧しながら、混合物B約2.5gを添加する操作を合計4回行い、混合物B 10.1gをイネ種子表面に付着させた。水は合計1.1g用いた。その後、ステンレス鋼製バットにコーティング種子が重ならないよう広げ、一晩乾燥させることにより比較用のコーティングイネ種子1(以下、比較コーティングイネ種子1と記す)を得た。比較コーティングイネ種子1 100重量%に対する酸化鉄及びPVAの含有量は、それぞれ99.0重量%及び1.0重量%であり、比較コーティングイネ種子1のコーティング層の硬度は70gであった。
比較製造例2
モビニール180E 5.8g及び水5.1gを混合してモビニール180E水希釈液10.9gを得た。
ナルスターSR140水希釈液9.6gを上記のモビニール180E水希釈液10.9gとし、混合物A80.086gを酸化鉄80gとした以外は製造例2と同様の操作を行い、比較用のコーティングイネ種子2(以下、比較コーティングイネ種子2と記す)を得た。比較コーティングイネ種子2 100重量%に対する酸化鉄及び本共重合体の含有量は、それぞれ77.5重量%及び3.1重量%であり、比較コーティングイネ種子2のコーティング層の硬度は258gであった。
比較製造例3
モビニール987B 7.6g及び水4.1gを混合してモビニール987B水希釈液11.7gを得た。
ナルスターSR140水希釈液9.6gを上記のモビニール987B水希釈液11.7gとし、混合物A80.086gを酸化鉄80gとした以外は製造例2と同様の操作を行い、比較用のコーティングイネ種子3(以下、比較コーティングイネ種子3と記す)を得た。比較コーティングイネ種子3 100重量%に対する酸化鉄及び本共重合体の含有量は、それぞれ77.5重量%及び3.1重量%であり、比較コーティングイネ種子3のコーティング層の硬度は95gであった。
次に、試験例を示す。
試験例1
育苗箱(内径57.0×34.5×6.0cm)に土壌を入れて湛水し、コーティングイネ種子100粒を播いた。該育苗箱を圃場に静置し、播種3日後に残存するコーティングイネ種子を計数し、以下の式より残存率を算出した。
残存率(%)=播種3日後に残存するコーティングイネ種子数/100×100
結果を表1に示す。なお、表1においてイネ種子(対照)とは、コーティングされていないイネ種子を指し、該種子はスズメ等の鳥により食害されたため、残存率が10%未満であった。
Figure 0006830815
a 矢印
b イネ種子
c 試験片
d 試料台
e 加圧棒
1 シャフト
2 ポリエチレン製カップ
3 攪拌機
4 スタンド

Claims (6)

  1. イネ種子の表面にコーティング層を有してなるコーティングイネ種子であって、前記コーティング層は、酸化鉄と、スチレンブタジエン共重合体及びメチルメタクリレートブタジエンスチレン共重合体からなる群より選ばれる少なくとも1種の共重合体とを含有し、前記酸化鉄の含有量は、前記コーティングイネ種子100重量%に対して30〜90重量%であるコーティングイネ種子。
  2. 前記共重合体のガラス転移点が10℃以下である請求項1に記載のコーティングイネ種子。
  3. 下記の工程を有するコーティングイネ種子の製造方法であって、イネ種子100重量部に対し、酸化鉄100〜1200重量部を用いる、コーティングイネ種子の製造方法
    (1)イネ種子を転動させながら、酸化鉄と、スチレンブタジエン共重合体ラテックス及びメチルメタクリレートブタジエンスチレン共重合体ラテックスからなる群より選ばれる少なくとも1種の共重合体ラテックスとを添加し、イネ種子の表面に酸化鉄を付着させる工程、及び(2)前記工程で得られた種子を乾燥させる工程
  4. 前記工程(1)が、イネ種子を転動させながら、酸化鉄を添加する工程及び前記共重合体ラテックスを添加する工程を反復して実施することにより、イネ種子の表面に酸化鉄を付着させる工程である請求項3に記載のコーティングイネ種子の製造方法。
  5. 酸化鉄の1回の添加量は、イネ種子重量の1〜1/20であり、前記共重合体ラテックスの1回の添加量は、前記共重合体重量に換算して、イネ種子重量の1/10〜1/1000である請求項4に記載のコーティングイネ種子の製造方法。
  6. 請求項1または2に記載のコーティングイネ種子を直接水田に播く工程を有するイネの栽培方法。
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