JP6682978B2 - コーティングイネ種子及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、コーティングイネ種子及びその製造方法に関する。
水稲直播栽培は、イネ種子を直接水田に播く栽培方法であり、育苗や移植作業が不要であるため農作業の省力化を図ることができる等の利点を有する一方、カモやスズメ等の鳥による食害(鳥害)を受け易いという欠点も有している。鳥害による苗立ち率の低下は減収につながるため、鳥害回避策が切望されてきた。従来の鳥害回避策としては、例えば、水管理により鳥害を防止する方法が提案されているが、鳥の種類に応じて管理方法を変更する必要がある(例えば、非特許文献1参照)。
また、鉄コーティング湛水直播は、鉄粉でイネ種子をコーティングすることにより、土壌表面播種における種子の浮遊を抑制し、スズメによる食害を防止する技術として知られている(例えば、非特許文献2参照)。しかしながら、該技術は鉄粉が酸化することにより固化することを利用しているため、酸化の際に発生する熱を放散する必要がある等コーティング後のイネ種子の管理が煩わしく、また、その管理が不十分な場合には発芽率が低下するという問題があった。このような問題の解決手方としては、例えば、高けん化度のポリビニルアルコールと、酸化鉄等のコーティング資材とを用いてイネ種子をコーティングする技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2013−146266号公報
酒井長雄、外3名、「水稲湛水直播栽培における耕種的鳥害防止対策」、北陸作物学会報(The Hokuriku Crop Science)、日本作物学会、1999年3月31日、第34巻、p.59−61 山内稔、「鉄コーティング湛水直播マニュアル 2010」、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究センター、2010年3月
しかしながら、酸化鉄でコーティングされたイネ種子の鳥害防止効果は、十分といえるものではなかった。
本発明は、鳥害を受け難く、且つ種子の浮遊及び発芽率の低下が抑制されたコーティングイネ種子を提供することを課題とする。
本発明者は、このような課題を解決すべく検討した結果、イネ種子を、重合度が500以上であり、且つけん化度が71.0〜97.5mol%の範囲であるポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトと、界面活性剤とでコーティングして水田に播種すると、鳥害が軽減され、水稲直播栽培において十分な苗立ち率を確保し得ることを見出した。
すなわち、本発明は以下の通りである。
[1] コーティング層を有してなるコーティングイネ種子であって、前記コーティング層が、重合度が500以上であり、且つけん化度が71.0〜97.5mol%の範囲であるポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトと、界面活性剤とを含むコーティングイネ種子。
[2] コーティング層を有してなるコーティングイネ種子であって、前記コーティング層が、重合度が500以上であり、且つけん化度が71.0〜97.5mol%の範囲であるポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトとを含み、界面活性剤が少なくとも表面に保持されてなるコーティングイネ種子。
[3] 前記コーティング層が、酸化鉄を含む第1層と、前記第1層の外側に設けられた酸化亜鉛を含む第2層とを有してなる[1]または[2]に記載のイネ種子。
[4] 重合度が500以上であり、且つけん化度が71.0〜97.5mol%の範囲であるポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトとを含む粉状組成物。
[5] 平均粒径が0.01〜150μmの範囲である[4]に記載の組成物。
[6] 見掛け比重が0.30〜2.50g/mLの範囲である[4]または[5]に記載の組成物。
[7] 前記酸化亜鉛の平均粒径が0.01〜100μmの範囲である[4]〜[6]のいずれかに記載の組成物。
[8] 重合度が500以上であり、且つけん化度が71.0〜97.5mol%の範囲であるポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトと、界面活性剤とを含む、コーティングイネ種子製造用のキット。
[9] 下記の工程を有するコーティングイネ種子の製造方法。
(1)イネ種子を転動させながら、重合度が500以上であり、且つけん化度が71.0〜97.5mol%の範囲であるポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトと、水とを添加し、前記ポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトとを含むコーティング層を形成させる工程、(2)前記工程(1)で得られた種子を転動させながら、界面活性剤を添加し、前記工程(1)で形成された層の外側に界面活性剤を保持させる工程、及び(3)前記工程(2)で得られた種子を乾燥させる工程。
[10] 下記の工程を有するコーティングイネ種子の製造方法。
(1)(I)イネ種子を転動させながら、重合度が500以上であり、且つけん化度が71.0〜97.5mol%の範囲であるポリビニルアルコールと、酸化鉄と、ベントナイトと、水とを添加し、前記ポリビニルアルコールと、酸化鉄と、ベントナイトとを含むコーティング層を形成させる工程、及び(II)前記工程(I)で得られた種子を転動させながら、前記ポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、ベントナイトと、水とを添加し、前記工程(I)で形成された層の外側に前記ポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、ベントナイトとを含むコーティング層を形成させる工程、(2)前記工程(1)で得られた種子を転動させながら、界面活性剤を添加し、前記工程(1)で形成された層の外側に界面活性剤を保持させる工程、並びに(3)前記工程(2)で得られた種子を乾燥させる工程。
[11] [9]または[10]に記載の製造方法により製造されたコーティングイネ種子。
本発明のコーティングイネ種子は、鳥害を受け難く、且つ種子の浮遊及び発芽率の低下が抑制されており、水稲直播栽培において十分な苗立ち率を確保することができる。
実施例においてイネ種子のコーティングに用いた簡易種子コーティングマシンについて説明するための説明図である。
本発明のコーティングイネ種子(以下、本イネ種子と記す)は、コーティング層を有し、前記コーティング層が、重合度が500以上であり、且つけん化度が71.0〜97.5mol%の範囲であるポリビニルアルコール(以下、本PVAと記す)と、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトと、界面活性剤とを含むか、前記コーティング層が、本PVAと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトとを含み、界面活性剤が少なくとも表面に保持されてなることを特徴とする。
本発明においてイネ種子とは、イネとして一般的に栽培されている品種の種子を指す。該品種としては、ジャポニカ種やインディカ種等が挙げられるが、耐倒伏性や発芽性の高い品種が好ましい。
本発明において本PVAとは、下記の式(1)で示される構造を有する高分子であって、その重合度は500以上であり、且つそのけん化度は71.0〜97.5mol%の範囲である。
Figure 0006682978
ただし、上記式(1)においてm+nが重合度であり、{m/(m+n)}×100(mol%)がけん化度である。本発明におけるポリビニルアルコールの重合度とは、JIS K6726−1994に規定されたポリビニルアルコール試験方法に準じて算出することにより求められる平均重合度を意味し、本PVAの重合度は、好ましくは500〜3000、より好ましくは1000〜2500、より一層好ましくは1500〜2500の範囲である。本発明におけるポリビニルアルコールのけん化度とは、JIS K6726−1994に規定されたポリビニルアルコール試験方法に準じて算出することにより求められるけん化度を意味し、本PVAのけん化度は、好ましくは78.5〜97.5mol%、より好ましくは86.5〜97.5mol%の範囲である。本PVAは市販されており、市販されている本PVAとしては、例えば、クラレポバール PVA−220S(重合度;2000、けん化度;87.0〜89.0mol%、株式会社クラレ製)、クラレポバール PVA−205S(重合度;500、けん化度;86.5〜89.0mol%、株式会社クラレ製)及びゴーセノール GM−14S(重合度;1000〜1500、けん化度;86.5〜89.0mol%、日本合成化学工業株式会社製)が挙げられる。
本発明においては、粉状のポリビニルアルコールの使用が好ましく、180μm以上の大きさの粒子が0.5%以下の粒度分布を有するポリビニルアルコールの使用が好ましい。本発明においてポリビニルアルコールの粒度分布とは、ふるい分け法により測定される粒度分布を意味し、180μm以上の大きさの粒子が0.5%以下の粒度分布を有するとは、目開き180μmのふるい上残量の全体に対する重量比率が0.5%以下であることを示す。ポリビニルアルコールの粒度分布は、目開き180μmのふるい(枠の直径200mm、深さ45mmの日本工業規格(JIS)Z8801−1に規定される試験用ふるい)上にポリビニルアルコール10gをのせ、ロータップ式振とう機等のふるい分け装置により10分間ふるった後、ふるい上に残ったポリビニルアルコールの重量を計量し、次式により算出することができる。
ふるい上残量(%)=ふるい上に残ったポリビニルアルコールの重量(g)/初めにふるいにのせたポリビニルアルコールの重量(g)×100
本イネ種子における本PVAの含有量は、通常0.01〜5重量%、好ましくは0.01〜3重量%、より好ましくは0.1〜2重量%の範囲である。
本発明において酸化亜鉛とは、ZnOで示される化合物を指し、市販されている酸化亜鉛を用いることができる。市販されている酸化亜鉛としては、例えば酸化亜鉛 3N5(関東化学株式会社製)及び酸化亜鉛二種(日本化学工業株式会社製)が挙げられる。本発明においては、純度が99%以上(該酸化亜鉛に対する重量%)である酸化亜鉛の使用が好ましい。酸化亜鉛の純度は、日本工業規格(JIS)K1410に規定される試験方法により求められる。また、通常は粉状の酸化亜鉛を用い、該酸化亜鉛の平均粒径は、0.01〜100μm、好ましくは0.1〜50μm、より好ましくは0.1〜10μmの範囲である。本発明において酸化亜鉛の平均粒径とは、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置で測定される粒径であり、体積基準頻度分布において累積頻度で50%となる粒径を指す。酸化亜鉛の平均粒径は、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置として、マスターサイザー2000(Malvern製)を用い、水中に酸化亜鉛の粒子を分散させて測定する方法所謂湿式測定により求めることができる。
本イネ種子における酸化亜鉛の含有量は、通常0.005〜80重量%、好ましくは0.05〜70重量%、より好ましくは0.1〜50重量%の範囲である。植物の生育、環境への影響を考慮すると0.1〜15重量%の範囲が好ましい。
本発明において酸化鉄とは、Fe23で示される鉄の酸化物を主成分として含むものを意味し、ヘマタイトと呼ばれるα−Fe23の含有量が70%以上(該酸化鉄に対する重量%)である酸化鉄の使用が好ましい。本発明においてα−Fe23の含有量は、XRD(X線回折法)により求められる。また、通常は粉状の酸化鉄を使用し、該酸化鉄の平均粒径は、0.1〜150μm、好ましくは0.1〜100μm、より好ましくは1〜80μmの範囲である。本発明において酸化鉄の平均粒径とは、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置で測定される粒径であり、体積基準頻度分布において累積頻度で50%となる粒径を指す。酸化鉄の平均粒径は、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置として、マスターサイザー2000(Malvern製)を用い、水中に酸化鉄の粒子を分散させて測定する方法所謂湿式測定により求めることができる。
本イネ種子における酸化鉄の含有量は、通常0.5〜80重量%、好ましくは0.5〜70重量%、より好ましくは0.5〜50重量%の範囲である。
本発明においてベントナイトとは、モンモリロナイトを主成分とする粘土であり、モンモリロナイトの層間中の主たる陽イオンがナトリウムイオンであるナトリウム型ベントナイト、及び前記陽イオンがカルシウムイオンであるカルシウム型ベントナイトが挙げられる。これらのベントナイトは市販されており、市販されているベントナイトとしては、例えば、ベントナイト穂高(株式会社ホージュン製)及びクニゲルV1(クニミネ工業株式会社製)が挙げられる。本発明においては、粉状のベントナイトの使用が好ましく、75μm以上の大きさの粒子が20%以下の粒度分布を有するベントナイトの使用が好ましい。本発明においてベントナイトの粒度分布とは、ふるい分け法により測定される粒度分布を意味し、75μm以上の大きさの粒子が20%以下の粒度分布を有するとは、目開き75μmのふるい上残量の全体に対する重量比率が20%以下であることを示す。ベントナイトの粒度分布は、目開き75μmのふるい(枠の直径200mm、深さ45mmの日本工業規格(JIS)Z8801−1に規定される試験用ふるい)上にベントナイト10gをのせ、ロータップ式振とう機等のふるい分け装置により10分間ふるった後、ふるい上に残ったベントナイトの重量を計量し、次式により算出することができる。
ふるい上残量(%)=ふるい上に残ったベントナイトの重量(g)/初めにふるいにのせたベントナイトの重量(g)×100
本イネ種子におけるベントナイトの含有量は、通常0.01〜10重量%、好ましくは0.05〜5重量%、より好ましくは0.1〜3重量%の範囲である。
本発明における界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1種が好ましく、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテル及びスルホン酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種がより好ましい。また、前記ポリオキシエチレンアリールフェニルエーテルはポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテルであることが好ましく、前記スルホン酸塩は、ナフタレンスルホン酸塩及びそのホルムアルデヒド縮合物、フェノールスルホン酸塩及びそのホルムアルデヒド縮合物並びにリグニンスルホン酸塩からなる群より選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレンステアリルエーテル及びポリオキシエチレントリドデシルエーテルが挙げられる。前記ポリオキシエチレンポリスチリルフェニルエーテルとしては、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルが挙げられる。前記ナフタレンスルホン酸塩及びそのホルムアルデヒド縮合物としては、ナフタレンスルホン酸ナトリウムのホルムアルデヒド縮合物が挙げられ、前記フェノールスルホン酸塩及びそのホルムアルデヒド縮合物としては、フェノールスルホン酸ナトリウムのホルムアルデヒド縮合物が挙げられ、前記リグニンスルホン酸塩としては、リグニンスルホン酸ナトリウムが挙げられる。これらの界面活性剤は市販されており、例えば、市販されているポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルとして、ソルポール5080(東邦化学工業株式会社製)が挙げられ、市販されているナフタレンスルホン酸ナトリウムのホルムアルデヒド縮合物として、ニューカルゲンPS―P(竹本油脂株式会社製)が挙げられる。
本発明においては、粉状の界面活性剤の使用が好ましく、100μm以上の大きさの粒子が2%以下の粒度分布を有する界面活性剤の使用が好ましい。本発明において界面活性剤の粒度分布とは、ふるい分け法により測定される粒度分布を意味し、100μm以上の大きさの粒子が2%以下の粒度分布を有するとは、目開き100μmのふるい上残量の全量に対する重量比率が2%以下であることを示す。界面活性剤の粒度分布は、目開き100μmのふるい(枠の直径200mm、深さ45mmの日本工業規格(JIS)Z8801−1に規定される試験用ふるい)上に界面活性剤10gをのせ、ロータップ式振とう機等のふるい分け装置により10分間ふるった後、ふるい上に残った界面活性剤の重量を計量し、次式により算出することができる。
ふるい上残量(%)=ふるい上に残った界面活性剤の重量(g)/初めにふるいにのせた界面活性剤の重量(g)×100
本イネ種子における界面活性剤の含有量は、通常0.002〜6重量%、好ましくは0.005〜2重量%、より好ましくは0.01〜2重量%の範囲である。
前記コーティング層は、農薬活性成分を含んでいてもよい。かかる農薬活性成分としては、例えば、殺虫活性成分、殺菌活性成分、除草活性成分及び植物生長調節活性成分が挙げられる。
かかる殺虫活性成分としては、例えば、クロチアニジン、イミダクロプリド及びチアメトキサムが挙げられる。
かかる殺菌活性成分としては、例えば、イソチアニル及びフラメトピルが挙げられる。
かかる除草活性成分としては、例えば、イマゾスルフロン及びブロモブチドが挙げられる。
かかる植物生長調節活性成分としては、例えば、ウニコナゾールPが挙げられる。
本発明においては、粉状の農薬活性成分の使用が好ましく、必要に応じクレー等の固体担体と混合し、乾式粉砕機等の粉砕機を用いて粉砕して粉状農薬とすることができる。粉状農薬の平均粒径は、通常200μm以下、好ましくは150μm以下である。本発明において粉状農薬の平均粒径とは、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置で測定される粒径であり、体積基準頻度分布において累積頻度で50%となる粒径を指す。なお、粉状農薬が固体担体との混合物である場合の粉状農薬の平均粒径は、該混合物の平均粒径を意味する。粉状農薬の平均粒径は、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置として、マスターサイザー2000(Malvern製)を用い、水中に粉状農薬の粒子を分散させて測定する方法所謂湿式測定により求めることができる。
前記コーティング層が農薬活性成分を含む場合、本イネ種子におけるその含有量は、通常0.001〜3重量%、好ましくは0.005〜2重量%、より好ましくは0.01〜2重量%の範囲である。
前記コーティング層は、着色剤を含んでいてもよい。かかる着色剤としては、例えば、顔料、色素及び染料が挙げられ、中でも顔料の使用が好ましい。かかる顔料としては、赤色または青色の顔料の使用が好ましく、例えば、ウルトラマリンブルーNubix G−58(青色顔料、nubiola社製)及びトダカラー300R(赤色顔料、戸田工業株式会社製)が挙げられる。
本イネ種子を製造するために用いられるこれらの成分は、それぞれ別々に用いるか、全部または少なくとも2種の成分を混合して用いることができる。本発明のキット(以下、本キットと記す)は、本PVAと酸化亜鉛と酸化鉄とベントナイトと界面活性剤とを含み、これらは1つの容器に入れられていてもよいし、2以上の容器に入れられていてもよい。即ち、本キットは、1以上の容器を含んでいてもよい。本キットが2以上の容器を含む場合、それぞれの容器に異なる成分が入れられていてもよい。また、本キットは、農薬活性成分等のその他の成分(以下、成分αと記す)を含んでいてもよい。
本イネ種子は、イネ種子に、本PVAと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトと、界面活性剤とを含むコーティング層(以下、本コーティング層1と記す)を形成させるか、イネ種子に、本PVAと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトとを含むコーティング層(以下、本コーティング層2と記す)を形成させた後、界面活性剤をその表面に保持させることにより得ることができる。
本コーティング層1は、イネ種子を転動させながら、本PVA、酸化亜鉛、酸化鉄、ベントナイト及び界面活性剤を添加する操作を行い、これらをイネ種子に付着させることにより形成される。本コーティング層2は、イネ種子を転動させながら、本PVA、酸化亜鉛、酸化鉄及びベントナイトを添加する操作を行い、これらをイネ種子に付着させることにより形成される。イネ種子を転動させる装置としては、コーティングマシン等の従来の鉄コーティングにおいて用いられる装置を用いることができる。本PVA、酸化亜鉛、酸化鉄、ベントナイト及び界面活性剤は、それぞれ別々に用いるか、全部または少なくとも2種の成分を混合して用いることができる。全部の成分を混合して用いる場合、本PVA、酸化亜鉛、酸化鉄、ベントナイト及び界面活性剤を含む粉状組成物を用いる。少なくとも2種の成分を混合して用いる場合、例えば、本PVA、酸化亜鉛、酸化鉄及びベントナイトを含む粉状組成物と、界面活性剤とを用いる。また、成分αを用いる場合、成分αは単独で用いることもできるし、本PVA、酸化亜鉛、酸化鉄及びベントナイトを含む粉状組成物に成分αを加えて用いることもできる。
本PVA、酸化亜鉛、酸化鉄及びベントナイトを含む粉状組成物(以下、粉状組成物Zと記す)と、界面活性剤とを用いて本コーティング層2を形成させた後、界面活性剤をその表面に保持させる方法について以下に説明する。
イネ種子を転動させながら、粉状組成物Zと水とを添加し、イネ種子に、本コーティング層2を形成させる。本PVAが結合剤(バインダー)として作用し、イネ種子に酸化亜鉛、酸化鉄及びベントナイトを付着させることができる。本イネ種子としては、界面活性剤が少なくともその表面に保持されている態様が好ましく、イネ種子に本コーティング層2を形成した後、イネ種子の転動状態を維持したまま、界面活性剤を添加し、転動状態に付すことにより、本コーティング層2の外側に界面活性剤が付着し、界面活性剤を表面に保持させることができる。
酸化鉄と酸化亜鉛とをそれぞれ別々に用いて本コーティング層を形成させる場合は、先に本PVAを添加し、後で酸化亜鉛を添加することにより、酸化鉄を含む第1層と、前記第1層の外側に設けられた酸化亜鉛を含む第2層とを有してなる本イネ種子を得ることができる。具体的には、イネ種子を転動させながら、酸化鉄及び本PVAを含む粉状組成物と水とを添加し、酸化鉄と本PVAとを含む第1層を形成させ、次いでイネ種子の転動状態を維持したまま、酸化亜鉛及び本PVAを含む粉状組成物と水とを添加し、前記第1層の外側に、酸化亜鉛と本PVAとを含む第2層を形成させる。
本PVAと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトとを含む粉状組成物(以下、本組成物と記すことがある)は、イネ種子コーティング用粉状組成物として好適である。本組成物の平均粒径は、0.01〜150μm、好ましくは1〜150μm、より好ましくは1〜60μmの範囲である。本発明において本組成物の平均粒径とは、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置で測定される粒径であり、体積基準頻度分布において累積頻度で50%となる粒径を指す。本組成物の平均粒径は、レーザー回折・散乱式の粒度分布測定装置として、マスターサイザー2000(Malvern製)を用い、水中に本組成物の粒子を分散させて測定する方法所謂湿式測定により求めることができる。
また、本組成物の見掛け比重は、0.30〜2.50g/mL、好ましくは0.30〜2.20g/mL、より好ましくは0.50〜2.20g/mLの範囲である。コーティングイネ種子製造時に飛散が少ないことから、本組成物の見掛け比重は大きい方が好ましい。本発明において本組成物の見掛け比重とは、農薬公定試験法(物理性検定法、昭和35年2月3日農林省告示第71号)に規定される試験方法に準じた方法により求められる。該方法とは、内径50mmの100mLの金属製円筒容器の上に8メッシュの標準ふるい(枠の直径200mm、深さ45mmの日本工業規格(JIS)Z8801−1に規定される試験用ふるい)をおき、これに試料を入れ、ハケで軽くはき落として容器を満たす。ただちにスライドグラスを用いて余剰分をすり落として秤量し、内容物の重量を求め、次の式によって見掛け比重を算出する。ただし、ふるいと容器の上縁との距離を20cmとする。
見掛け比重(g/mL)=内容物の重量/100
本組成物における酸化亜鉛と酸化鉄との重量比は、通常1:1000〜1000:1、好ましくは1:1000〜100:1、より好ましくは1:200〜10:1の範囲である。植物の生育、環境への影響を考慮すると1:200〜1:3の範囲が好ましい。
本組成物の例のいくつかを以下に示す。以下の例において、%は本組成物に対する重量%を表す。
・重合度が500〜3000であり、且つけん化度が78.5〜97.5mol%の範囲であるポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトとを含む、平均粒径が1〜60μm、見掛け比重が0.50〜2.20g/mLである粉状組成物。
・重合度が500〜3000であり、且つけん化度が78.5〜97.5mol%の範囲であるポリビニルアルコールとポリビニルアルコール0.5〜3%と、酸化亜鉛1〜60%と、酸化鉄32〜97.5%と、ベントナイト1〜5%とを含む、平均粒径が5〜60μm、見掛け比重が1.00〜2.20g/mLである粉状組成物。
・重合度が1000〜2500であり、且つけん化度が86.5〜97.5mol%の範囲であるポリビニルアルコール0.5〜3%と、酸化亜鉛3〜50%と、酸化鉄42〜95.5%と、ベントナイト1〜5%とを含む、平均粒径が15〜50μm、見掛け比重が1.20〜2.20g/mLである粉状組成物。
・重合度が2000であり、且つけん化度が87.0〜89.0mol%の範囲であるポリビニルアルコール1.0%と、酸化亜鉛48.3%と、酸化鉄48.3%と、ベントナイト2.4%とからなる、平均粒径が11.6μmである粉状組成物。
・重合度が2000であり、且つけん化度が87.0〜89.0mol%の範囲であるポリビニルアルコール2.0%と、酸化亜鉛9.5%と、酸化鉄86.1%と、ベントナイト2.4%とからなる、平均粒径が11.2μm、見掛け比重が1.77g/mLである粉状組成物。
・重合度が2000であり、且つけん化度が87.0〜89.0mol%の範囲であるポリビニルアルコール1.0%と、酸化亜鉛4.8%と、酸化鉄91.8%と、ベントナイト2.4%とからなる、平均粒径が20.2μm、見掛け比重が2.01g/mLである粉状組成物。
本イネ種子の製造方法(以下、本製造方法と記す)について説明する。本製造方法においては、イネ種子は、通常、浸種してから用いる。浸種は以下のように実施することができる。まず、乾燥イネ種子を種籾袋等の袋に入れて水に浸す。発芽率の高いコーティングイネ種子を得るためには水温を15〜20℃として3〜4日間浸種することが望ましい。イネ種子を水中から出した後は、通常、静置するか、または脱水機にかけることにより、その表面の過剰な水分を除去する。
まず、本コーティング層2を有してなり、界面活性剤がその表面に保持されてなるコーティングイネ種子の製造方法(以下、本製造方法1と記す)について説明する。本製造方法1は、下記の工程を有する。
(1)イネ種子を転動させながら、本PVAと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトと、水とを添加し、本コーティング層2を形成させる工程、(2)前記工程(1)で得られた種子を転動させながら、界面活性剤を添加し、前記工程(1)で形成された本コーティング層2の外側に界面活性剤を保持させる工程、及び(3)前記工程(2)で得られた種子を乾燥させる工程。
本製造方法1においては、まず、浸種したイネ種子を転動させながら、粉状組成物Zと水とを添加し、本コーティング層2を形成させる工程(以下、工程1と記す)を実施する。工程1においては、水を添加し、次いで粉状組成物Zを添加してもよいし、順番を逆転させても何ら差支えない。また、水及び粉状組成物Zを同時に添加してもよい。水及び粉状組成物Zはいずれも転動状態のイネ種子にかかるように添加する。水の添加方法としては、滴下及び噴霧のいずれでもよい。水及び粉状組成物Zを添加した後は、イネ種子の転動状態を維持し、本PVAを結合剤としてイネ種子に酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトとを付着させる。
本製造方法1における酸化亜鉛の総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常0.01〜200重量部、好ましくは0.1〜100重量部、より好ましくは0.1〜50重量部の範囲である。植物の生育、環境への影響を考慮すると、0.1〜25重量部の範囲が好ましい。酸化鉄の総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常1〜200重量部、好ましくは1〜150重量部、より好ましくは1〜100重量部の範囲である。粉状組成物Zの総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常5〜500重量部、好ましくは5〜300重量部、より好ましくは10〜200重量部の範囲である。本PVAの総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常0.025〜25重量部、好ましくは0.025〜8重量部、より好ましくは0.05〜4重量部の範囲である。また、本PVAと粉状組成物Zとの重量比は、通常1:200〜1:10、好ましくは1:150〜1:20の範囲である。
工程1において、粉状組成物Zを分割して添加し、工程1を繰り返し実施することにより、均一なコーティング層を形成させることができる。その場合、粉状組成物Zの1回の添加量は、前記粉状組成物Zの総添加量の通常1〜1/10、好ましくは1/2〜1/5程度である。また、水の総添加量は、前記粉状組成物Zの総添加量の通常1/2〜1/100、好ましくは1/3〜1/10程度である。
工程1において、粉状組成物Zが装置の内壁等に付着する場合は、スクレーパー等を用いて掻き落とすことにより、添加した粉状組成物Zの略全量をイネ種子に付着させることができる。
工程1を実施した後、工程1で得られた種子を転動させながら、界面活性剤を添加し、工程1で形成された本コーティング層2の外側に界面活性剤を保持させる工程(以下、工程2と記す)を実施する。工程2においては、工程1を実施した後、イネ種子の転動状態を維持したまま、界面活性剤を添加し、転動状態に付すことにより、本コーティング層2の外側に界面活性剤を保持させることができる。
工程2を実施した後、工程2で得られた種子を乾燥させる工程を実施し、本イネ種子を得る。具体的には、工程2を実施した後、イネ種子を装置から取り出し、苗箱に入れて薄く広げ、静置して乾燥させる。通常、水分含量が20%(コーティングイネ種子に対する重量%)以下になるまで乾燥させる。本発明においては、コーティングイネ種子の水分含量は、赤外線水分計を用い、試料10gを105℃で1時間乾燥させることにより測定される値を意味する。赤外線水分計としては、ケツト科学研究所製のFD−610を用いることができる。また、前記苗箱の代わりに茣蓙やビニールシートを用い、その上に薄く広げて乾燥させてもよい。
次に、本コーティング層2を有してなり、本コーティング層2が、酸化鉄を含む第1層と、前記第1層の外側に設けられた酸化亜鉛を含む第2層とを有し、界面活性剤がその表面に保持されてなるコーティングイネ種子の製造方法(以下、本製造方法2と記す)について説明する。本製造方法2は、下記の工程を有する。
(1)(I)イネ種子を転動させながら、本PVAと、酸化鉄と、ベントナイトと、水とを添加し、本PVAと、酸化鉄と、ベントナイトとを含むコーティング層を形成させる工程、及び(II)前記工程(I)で得られた種子を転動させながら、本PVAと、酸化亜鉛と、ベントナイトと、水とを添加し、前記工程(I)で形成された層の外側に本PVAと、酸化亜鉛と、ベントナイトとを含むコーティング層を形成させる工程、(2)前記工程(1)で得られた種子を転動させながら、界面活性剤を添加し、前記工程(1)で形成された層の外側に界面活性剤を保持させる工程、並びに(3)前記工程(2)で得られた種子を乾燥させる工程。
本製造方法2においては、まず、浸種したイネ種子を転動させながら、本PVAと酸化鉄とベントナイトとを含む粉状組成物(以下、粉状組成物Yと記す)と水とを添加し、本PVAと、酸化鉄と、ベントナイトとを含むコーティング層を形成させる工程(以下、工程Iと記す)を実施する。工程Iは、粉状組成物Zの代わりに、粉状組成物Yを用いること以外は、本製造方法1の工程1と同様に実施することができる。工程Iを実施した後、工程Iで得られた種子を転動させながら、本PVAと酸化亜鉛とベントナイトとを含む粉状組成物(以下、粉状組成物Xと記す)と水とを添加し、工程Iで形成された層の外側に本PVAと、酸化亜鉛と、ベントナイトとを含むコーティング層を形成させる工程(以下、工程IIと記す)を実施する。工程IIは、粉状組成物Yの代わりに、粉状組成物Xを用いること以外は、工程Iと同様に実施することができる。
本製造方法2における酸化亜鉛の総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常0.01〜200重量部、好ましくは0.1〜100重量部、より好ましくは0.1〜50重量部の範囲である。植物の生育、環境への影響を考慮すると、0.1〜25重量部の範囲が好ましい。酸化鉄の総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常1〜200重量部、好ましくは1〜150重量部、より好ましくは1〜100重量部の範囲である。粉状組成物Yの総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常5〜250重量部、好ましくは5〜150重量部、より好ましくは5〜100重量部の範囲である。粉状組成物Xの総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常0.1〜250重量部、好ましくは1〜120重量部、より好ましくは1〜60重量部の範囲である。本PVAの総添加量は、乾燥イネ種子100重量部に対して、通常0.025〜25重量部、好ましくは0.025〜8重量部、より好ましくは0.05〜4重量部の範囲である。また、本PVAと粉状組成物Yとの重量比は、通常1:200〜1:10、好ましくは1:150〜1:20の範囲である。本PVAと粉状組成物Xとの重量比は、通常1:200〜1:10、好ましくは1:150〜1:20の範囲である。
工程IIを実施した後は、本製造方法1の工程2以降を同様に実施すればよい。
本イネ種子は、水稲直播栽培において利用することができ、その方法は、本イネ種子を直接水田に播くことにより行われる。本発明において水田とは、湛水された水田及び落水された水田のいずれかを指す。具体的には、「鉄コーティング湛水直播マニュアル 2010」(山内稔、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究センター、2010年3月、非特許文献1)に記載の方法に準じて播種を行う。その際、鉄まきちゃん(株式会社クボタ製)等の鉄コーティング用直播機を用いてもよい。このように通常の方法により播種することにより、良好な苗立ちが達成される。その後は、通常の栽培条件に保つことによりイネを生育させることができる。
また、播種前、播種と同時または播種後に農薬及び肥料を施用してもよい。かかる農薬としては殺菌剤、殺虫剤及び除草剤等が挙げられる。
本発明を実施例により更に詳細に説明する。
まず、本製造例及び比較製造例を示す。
以下の製造例及び比較製造例においては、特に断りのない限り、イネ種子はヒノヒカリの種子を用い、α―Fe23含有量が78%、平均粒子径が42.7μmである酸化鉄を用いた。製造は室温下(約20℃)にて実施した。また、%は、重量%を表す。
また、製造例及び比較製造例に記載された商品名は以下の通りである。
酸化亜鉛3N5:酸化亜鉛、関東化学株式会社製、平均粒径;7.7μm
酸化亜鉛二種:酸化亜鉛、日本化学工業株式会社製、平均粒径;0.24μm
勝光山クレーS:ロウ石、株式会社勝光山鉱業所製
ベントナイト穂高:モンモリロナイト、株式会社ホージュン製
DAE1K:鉄粉、DOWA IPクリエイション製
KTS−1:焼石膏、吉野石膏販売株式会社製
クラレポバール PVA−220S:ポリビニルアルコール、けん化度:87.0〜89.0mol%、重合度2000、株式会社クラレ製
ゴーセノール GM−14S:ポリビニルアルコール、けん化度:86.5〜89.0mol%、重合度1000〜1500、株式会社日本合成化学工業株式会社製
クラレポバール PVA−205S:ポリビニルアルコール、けん化度:86.5〜89.0mol%、重合度500、株式会社クラレ製
クラレポバール PVA−224S:ポリビニルアルコール、けん化度:87.0〜89.0mol%、重合度2400、株式会社クラレ製
ソルポール5080:ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテル、東邦化学工業株式会社製
製造例1
まず、用いるイネ種子が少量の場合にコーティング可能な簡易種子コーティングマシンを作製した。図1に示すように、シャフト1の先に500mL容量のポリエチレン製カップ2を取りつけ、それを攪拌機3(スリーワンモータ、新東科学製)のドライブシャフトに挿入し、仰角が45度になるように攪拌機3を斜めにしてスタンド4に取りつけることにより、簡易種子コーティングマシンを作製した。
次に、酸化亜鉛3N5 5g、酸化鉄5g、クラレポバール PVA−220S 0.1g及びベントナイト穂高0.25gを混合して粉状組成物(1)を得た。粉状組成物(1)の平均粒径は11.6μmであった。
200mL容量のポリエチレン製カップに水を100mL程度入れ、そこへ乾燥イネ種子20gを投入し、10分間浸種した。その後、イネ種子を水中から取り出し、表面の過剰な水分を除去した後、作製した簡易種子コーティングマシンに取りつけられたポリエチレン製カップ2に投入した。簡易種子コーティングマシンを攪拌機3の回転数130〜140rpmの範囲で作動させることによりイネ種子を転動させ、霧吹きで水をイネ種子に噴霧しながら粉状組成物(1)10.35gの1/4程度の量(約2.6g)を添加し、イネ種子に付着させた。粉状組成物(1)がポリエチレン製カップ2の内壁に付着する場合はスパチュラを用いて掻き落とすことにより、1回に添加した粉状組成物(1)の略全量をイネ種子に付着させた。その後、同様の操作を3回繰り返すことにより、粉状組成物(1)10.35gをイネ種子に付着させてコーティング層を形成させた。コーティングに使用した水の全量は1.7gであった。次いで、簡易種子コーティングマシンを作動させたままにしてイネ種子の転動状態を維持し、ソルポール5080 0.1gを投入し、前記コーティング層の外側に付着させた。簡易種子コーティングマシンから取り出したイネ種子をステンレス鋼製バットに重ならないよう広げ、一晩乾燥させることにより本発明のコーティングイネ種子(1)を得た。
製造例2
酸化亜鉛二種2g、酸化鉄18g、クラレポバール PVA−220S 0.2g及びベントナイト穂高0.5gを混合して粉状組成物(2)を得た。粉状組成物(2)の平均粒径は8.1μm、見掛け比重は1.77g/mLであった。
以下の操作は製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)10.35gに代えて上記の粉状組成物(2)20.7gを用い、それを4分割して添加する操作を行ってコーティング層を形成した後、その外側にソルポール5080 0.2gを付着させることにより、本発明のコーティングイネ種子(2)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は3.5gであった。
製造例3
酸化亜鉛二種1g、酸化鉄9g、クラレポバール PVA−220S 0.2g及びベントナイト穂高0.25gを混合して粉状組成物(3)を得た。粉状組成物(3)の平均粒径は11.3μm、見掛け比重は1.77g/mLであった。
以下の操作は製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)10.35gに代えて上記の粉状組成物(3)10.45gを用い、それを4分割して添加する操作を行ってコーティング層を形成した後、その外側にソルポール5080 0.1gを付着させることにより、本発明のコーティングイネ種子(3)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は1.9gであった。
製造例4
酸化亜鉛二種1g、酸化鉄9g、ゴーセノール GM−14S 0.1g及びベントナイト穂高0.25gを混合して粉状組成物(4)を得た。粉状組成物(4)の平均粒径は8.5μmであった。
以下の操作は製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)10.35gに代えて上記の粉状組成物(4)10.35gを用い、それを4分割して添加する操作を行ってコーティング層を形成した後、その外側にソルポール5080 0.1gを付着させることにより、本発明のコーティングイネ種子(4)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は2.1gであった。
製造例5
酸化亜鉛二種1g、酸化鉄9g、クラレポバール PVA−224S 0.1g及びベントナイト穂高0.25gを混合して粉状組成物(5)を得た。粉状組成物(5)の平均粒径は7.9μmであった。
以下の操作は製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)10.35gに代えて上記の粉状組成物(5)10.35gを用い、それを4分割して添加する操作を行ってコーティング層を形成した後、その外側にソルポール5080 0.1gを付着させることにより、本発明のコーティングイネ種子(5)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は2.0gであった。
製造例6
酸化亜鉛二種2g、酸化鉄0.2g、クラレポバール PVA−205S 0.1g及びベントナイト穂高0.25gを混合して粉状組成物(6)を得た。粉状組成物(6)の平均粒径は3.1μm、見掛け比重は0.61g/mLであった。
以下の操作は製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)10.35gに代えて上記の粉状組成物(6)2.55gを用い、それを4分割して添加する操作を行ってコーティング層を形成した後、その外側にソルポール5080 0.1gを付着させることにより、本発明のコーティングイネ種子(6)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は0.6gであった。
製造例7
酸化亜鉛二種0.5g、酸化鉄9.5g、クラレポバール PVA−220S 0.1g及びベントナイト穂高0.25gを混合して粉状組成物(7)を得た。粉状組成物(7)の平均粒径は20.2μm、見掛け比重は2.01g/mLであった。
以下の操作は製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)10.35gに代えて上記の粉状組成物(7)10.35gを用い、それを4分割して添加する操作を行ってコーティング層を形成した後、その外側にソルポール5080 0.1gを付着させることにより、本発明のコーティングイネ種子(7)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は1.7gであった。
製造例8
70.0重量部の(E)−1−(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イルメチル)−3−メチル−2−ニトログアニジン(一般名:クロチアニジン)及び30.0重量部の勝光山クレーSを混合した後、遠心粉砕機で粉砕して、粉状農薬Aを得た。マスターサイザー2000(Malvern製)を用いて湿式測定により求めた粉状農薬Aの粒径は13.0μmであった。
酸化亜鉛二種1g、酸化鉄9g、クラレポバール PVA220S 0.1g、ベントナイト穂高0.25g及び粉状農薬A0.086gを混合して粉状組成物(8)を得た。粉状組成物(8)の平均粒径は9.6μmであった。
以下の操作は製造例1に記載の方法に準じて行った。粉状組成物(1)10.35gに代えて上記の粉状組成物(8)10.436gを用い、それを4分割して添加する操作を行ってコーティング層を形成した後、その外側にソルポール5080 0.1gを付着させることにより、本発明のコーティングイネ種子(8)を得た。また、コーティングに使用した水の全量は1.9gであった。
製造例9
酸化鉄9g、ゴーセノール GM−14S 0.09g及びベントナイト穂高0.225gを混合して粉状組成物(9−1)を得た。
また、酸化亜鉛3N5 1g、 ゴーセノール GM−14S 0.01g及びベントナイト穂高0.025gを混合して粉状組成物(9−2)を得た。
以下の操作は製造例1に記載の方法に準じて行った。乾燥イネ種子20gを浸種した後、簡易種子コーティングマシンを用いて転動させ、霧吹きで水をイネ種子に噴霧しながら、粉状組成物(9−1) 9.315gの1/4程度の量(約2.3g)を添加し、イネ種子に付着させた。粉状組成物(9−1)がポリエチレン製カップ2の内壁に付着する場合はスパチュラを用いて掻き落とすことにより、1回に添加した粉状組成物(9−1)の略全量をイネ種子に付着させた。その後、同様の操作を3回繰り返すことにより、粉状組成物(9−1) 9.315gをイネ種子に付着させて酸化鉄を含む第1のコーティング層(以下、第1層と記す)を形成させた。コーティングに使用した水の全量は0.6gであった。
次いで、簡易種子コーティングマシンを作動させたままにしてイネ種子の転動状態を維持し、霧吹きで水をイネ種子に噴霧しながら、粉状組成物(9−2) 1.035gの1/4程度の量(約0.26g)を添加し、第1層の外側に付着させた。粉状組成物(9−2)がポリエチレン製カップ2の内壁に付着する場合はスパチュラを用いて掻き落とすことにより、1回に添加した粉状組成物(9−2)の略全量をイネ種子に付着させた。その後、同様の操作を3回繰り返すことにより、粉状組成物(9−2) 1.035gを第1層の外側に付着させて、第1層の外側に、酸化亜鉛を含む第2のコーティング層(以下、第2層と記す)を形成させた。コーティングに使用した水の全量は0.9gであった。
次いで、簡易種子コーティングマシンを作動させたままにしてイネ種子の転動状態を維持し、ソルポール5080 0.1gを投入し、第2層の外側に付着させた。簡易種子コーティングマシンから取り出したイネ種子をステンレス鋼製バットに重ならないよう広げ、一晩乾燥させることにより本発明のコーティングイネ種子(9)を得た。
比較製造例1
DAE1K 10g及びKTS−1 1gを混合して鉄混合物A 11gを得た。
以下の操作は製造例1に記載の方法に準じて行った。乾燥イネ種子20gを浸種した後、簡易種子コーティングマシンを用いて転動させ、スポイトを用いて水をイネ種子に噴霧しながら、鉄混合物A 11gの1/4程度の量(約2.8g)を添加し、イネ種子に付着させた。鉄混合物Aがポリエチレン製カップ2の内壁に付着する場合はスパチュラを用いて掻き落とすことにより、1回に添加した鉄混合物Aの略全量をイネ種子に付着させた。その後、同様の操作を3回繰り返すことにより、鉄混合物A 11gをイネ種子に付着させてコーティング層を形成させた。コーティングに使用した水の全量は1.9gであった。次いで、簡易種子コーティングマシンを作動させたままにしてイネ種子の転動状態を維持し、KTS−1 0.5gを投入し、前記コーティング層の外側に付着させた。簡易種子コーティングマシンから取り出したイネ種子をステンレス鋼製バットに重ならないよう広げ、鉄の酸化を促進させるために1日に3回該イネ種子に水を噴霧する操作を2日間行い、その後乾燥させることにより比較用のコーティングイネ種子(I)を得た。
次に、試験例を示す。
試験例1
プラスチックシャーレに土壌約30gを入れて、水で湿らせた後、コーティングイネ種子50粒を土壌表面に播いた。該プラスチックシャーレを屋外に静置し、タイムラプスカメラで撮影することにより該プラスチックシャーレの様子を観察するとともに、播種1日後に残存するコーティングイネ種子を計数し、以下の式より残存率を算出した。
残存率(%)=播種1日後に残存するコーティングイネ種子数/50×100
結果を表1に示す。なお、表1においてイネ種子(対照)とは、コーティングされていないイネ種子を指し、該種子はスズメ等の鳥により食害されたため、残存率が0%であった。
Figure 0006682978
試験例2
プラスチックシャーレに水で湿らせたガーゼを敷き、その上にコーティングイネ種子20粒を播いた。該プラスチックシャーレに蓋をして、17℃に設定された恒温機内に静置し、10日後に発芽の有無を調査し、発芽率を以下の式より算出した。
発芽率(%)=発芽した種子数/50×100
結果を表2に示す。
Figure 0006682978
試験例3
3度硬水50mLを入れたシャーレに、コーティングイネ種子を10粒投入し、室温(約20℃)にて静置した。30分後にコーティングの剥離の有無を目視により観察した。
結果を表3に示す。
Figure 0006682978
1 シャフト
2 ポリエチレン製カップ
3 攪拌機
4 スタンド

Claims (9)

  1. コーティング層を有してなるコーティングイネ種子であって、前記コーティング層が、重合度が500以上であり、且つけん化度が71.0〜97.5mol%の範囲であるポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトと、界面活性剤とを含むコーティングイネ種子であって、酸化亜鉛の平均粒径が0.1〜50μmの範囲であり、酸化亜鉛と酸化鉄との重量比が1:200〜1:3の範囲であり、コーティングイネ種子における界面活性剤の含有量が0.01〜2重量%の範囲である、コーティングイネ種子
  2. コーティング層を有してなるコーティングイネ種子であって、前記コーティング層が、重合度が500以上であり、且つけん化度が71.0〜97.5mol%の範囲であるポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトとを含み、界面活性剤が少なくとも表面に保持されてなるコーティングイネ種子であって、酸化亜鉛の平均粒径が0.1〜50μmの範囲であり、酸化亜鉛と酸化鉄との重量比が1:200〜1:3の範囲であり、コーティングイネ種子における界面活性剤の含有量が0.01〜2重量%の範囲である、コーティングイネ種子
  3. 前記コーティング層が、酸化鉄を含む第1層と、前記第1層の外側に設けられた酸化亜鉛を含む第2層とを有してなる請求項1または2に記載のイネ種子。
  4. 重合度が500以上であり、且つけん化度が71.0〜97.5mol%の範囲であるポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトとを含む粉状組成物であって、酸化亜鉛の平均粒径が0.1〜50μmの範囲であり、酸化亜鉛と酸化鉄との重量比が1:200〜1:3の範囲である、粉状組成物
  5. 平均粒径が0.01〜150μmの範囲である請求項4に記載の組成物。
  6. 見掛け比重が0.30〜2.50g/mLの範囲である請求項4または5に記載の組成物。
  7. 重合度が500以上であり、且つけん化度が71.0〜97.5mol%の範囲であるポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトと、界面活性剤とを含む、コーティングイネ種子製造用のキットであって、酸化亜鉛の平均粒径が0.1〜50μmの範囲であり、酸化亜鉛と酸化鉄との重量比が1:200〜1:3の範囲である、コーティングイネ種子製造用のキット
  8. 下記の工程を有するコーティングイネ種子の製造方法であって、酸化亜鉛の平均粒径が0.1〜50μmの範囲であり、酸化亜鉛と酸化鉄との重量比が1:200〜1:3の範囲であり、コーティングイネ種子における界面活性剤の含有量が0.01〜2重量%の範囲である、コーティングイネ種子の製造方法
    (1)イネ種子を転動させながら、重合度が500以上であり、且つけん化度が71.0〜97.5mol%の範囲であるポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトと、水とを添加し、前記ポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、酸化鉄と、ベントナイトとを含むコーティング層を形成させる工程、(2)前記工程(1)で得られた種子を転動させながら、界面活性剤を添加し、前記工程(1)で形成された層の外側に界面活性剤を保持させる工程、及び(3)前記工程(2)で得られた種子を乾燥させる工程。
  9. 下記の工程を有するコーティングイネ種子の製造方法であって、酸化亜鉛の平均粒径が0.1〜50μmの範囲であり、酸化亜鉛と酸化鉄との重量比が1:200〜1:3の範囲であり、コーティングイネ種子における界面活性剤の含有量が0.01〜2重量%の範囲である、コーティングイネ種子の製造方法
    (1)(I)イネ種子を転動させながら、重合度が500以上であり、且つけん化度が71.0〜97.5mol%の範囲であるポリビニルアルコールと、酸化鉄と、ベントナイトと、水とを添加し、前記ポリビニルアルコールと、酸化鉄と、ベントナイトとを含むコーティング層を形成させる工程、及び(II)前記工程(I)で得られた種子を転動させながら、前記ポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、ベントナイトと、水とを添加し、前記工程(I)で形成された層の外側に前記ポリビニルアルコールと、酸化亜鉛と、ベントナイトとを含むコーティング層を形成させる工程、(2)前記工程(1)で得られた種子を転動させながら、界面活性剤を添加し、前記工程(1)で形成された層の外側に界面活性剤を保持させる工程、並びに(3)前記工程(2)で得られた種子を乾燥させる工程。
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