JP6829403B2 - 車両 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートを備えた車両に関する。
車両を利用する者にとって、車両の美観性や機能性の他に、車内環境の快適性は車両を選択する上で重要な要素である。この車内環境の快適性は、車両に設けられた座席の配置によって大きく変わる。
例えば、特許文献1に示すように、前後に座席を有する車両において、前後の座席の間隔を調整して、着座者の脚置き(オットマン)として前席を使うことにより快適性が高められている。
また、近年、低年齢の子供を乗車させる際に、チャイルドシートを使用することが義務化された。図12に示すように、大人Haが右後席3に取り付けられたチャイルドシート等に子供Hbを乗せた後に、子供Hbに図示せぬシートベルトのタングをベルトバックル20に取り付ける際に、車両C1aの外に出た状態でこれを取り付けることがある。車両C1a内側からでは、チャイルドシートや椅子の配置によってバックルを発見することが困難なことがあるためである。
特開2009−73241号公報
特許文献1の技術においては、前席のシートバックが起立状態にあるときと倒伏状態にあるときで、前席と後席との間隔調整の範囲は変わることがない。
このため、前席のシートバックが起立した状態、つまりオットマンとして利用できない状態において、前席と後席とが近接しすぎることにより、後席の着座者が前席によって視界を狭まることで圧迫感を受けることがあった。
また、図12に示すように、大人Haが車両C1aの外に出た状態でチャイルドシートのある右後席3に子供Hbを乗せ、引き続いて、図示せぬシートベルトのタングをベルトバックル20に挿し込む行為は、降雨時や炎天下や寒冷下にある場合等に過酷であることがあった。
また、図13に示すように、右後席3の着座者用のテーブルT1として、運転席1のシートバック1bに回動可能に取り付けられたテーブルT1を使う場合に、後席の着座者が後席のシートバックに凭れた状態においては、テーブルT1が離れ過ぎて使用しづらいことがあった。
理由としては、テーブルT1は、運転席1のシートバックに取り付けられるため、張り出し長さが制限され、且つ、右後席3の着座者の脚を置く空間を確保する必要上、運転席1と右後席3の座席の間隔が所定長さ以上に広げられているからである。
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、後席に座る者が前席から受ける圧迫感を抑制して、前席を後席のオットマンとして使用しやすくすることにある。
また、他の目的は、後席のベルトバックルに、車内側からシートベルトのタングを挿し込むことを容易にすることにある。
また、さらに他の目的は、座席に取り付けられるテーブルを、着座者の手前まで張り出し可能な構成とすることにある。
前記課題は、本発明の車両によれば、左右に並んだ二つの前席と、左右に並んだ二つの後席と、を備える車両であって、前記前席及び前記後席のそれぞれは、シートバックと、前記シートバックに接続されるシートクッションと、を有する車両用シートであり、前記前席の左右いずれか一方、及び前記後席のうち前記前席の他方の真後ろに位置する後席のシートバックの左右方向の側面には、エアコンの吹き出し口が設けられており、前記吹き出し口は、前記シートバックの左右方向の側面のうち、前記車両の左右方向の内側に位置する側面に、斜め後方に送風が向くように設けられており、前記後席のうち前記前席の他方の真後ろに位置する後席は、前方側にスライド可能であることにより解決される。
上記構成によれば、他の列の座席に着座する着座者に温風又は冷風を供給しやすくできる。
また、前記吹き出し口は、前記シートバックの肩口に設けられていると好適である。
また、前記吹き出し口は、前記肩口のシートバック背面側に設けられていると好適である。
本発明の移動調整システムによれば、前席を後席のオットマンとして使用しやすくできる。
本発明の移動調整システムによれば、シートバックが倒伏しているときに前席と後席とをより近接可能とすることで、前席をオットマンとしてより快適に利用することができる。
本発明の移動調整システムによれば、窮屈な体勢となることを抑制してオットマンとして使用しやすくなる。
本発明の移動調整システムによれば、検出部を備えることで、前席の倒伏状態及び起立状態を電気的に検知することができ、移動領域を変更する電気的な制御が可能となる。
本発明の移動調整システムによれば、他の検出部を備えることで、前席に着座者が存在しない場合のみ、前席と後席とを近接可能となるように移動領域を変更することが可能となる。
本発明の移動調整システムによれば、一の列にある前席又は後席の一方の他の列の後席との間の位置ずれを利用して、他の列の席の着座者が利用可能なテーブルを配設することが可能となる。
本発明の移動調整システムによれば、一の列にある後席の回動及び他の列にある後席との位置ずれを利用して、他の列側の後席に着座する着座者の世話を容易に行うことが可能となる。
本発明の移動調整システムによれば、他の列の後席に着座する着座者に温風又は冷風を供給しやすくできる。
本発明の移動調整システムによれば、人が一の列の後席の後方から車両に乗り込んで、他の列の後席のベルトバックルにシートベルトのタングを挿し込むことが容易となる。
本発明の実施形態に係る移動調整システムを備える車両の車内の状態を示す斜視図である。 (A)は、本発明の第1実施形態に係る移動調整システムの通常状態を示す模式図、(B)は、助手席のシートバックを起立させた状態で、左後席を助手席に近づけた状態を示す模式図、(C)は、助手席のシートバックを倒伏させた状態で、左後席を助手席に近づけた状態を示す模式図であり、着座者が助手席をオットマンとして使用している状態を示す図である。 助手席のシートバックをシートクッションに沈み込ませた状態を示す模式図であり、着座者が助手席をオットマンとして使用している状態を示す図である。 右後席に取り付けられたベルトバックルが露出するまで、左後席を助手席側に移動した状態を示す模式図である。 右後席用のテーブルが左後席のアームレストから張り出している状態を示す模式図である。 左後席のシートバックが回動可能に構成される例を示す模式図である。 左後席のシートバックの土手形状部が圧縮している状態を示す模式図である。 運転席及び左後席のシートバックにエアコンの吹き出し口が設けられている構成を示す模式図である。 第1変形例における、(A)は、助手席のシートバックを起立させた状態で、左後席を助手席に近づけた状態を示す模式図、(B)は、助手席のシートバックを倒伏させた状態で、左後席を助手席に近づけた状態を示す模式図である。 第2変形例における、(A)は、助手席のシートバックを起立させた状態で、左後席を助手席に近づけた状態を示す模式図、(B)は、助手席のシートバックを倒伏させた状態で、左後席を助手席に近づけた状態を示す模式図である。 第3変形例における、(A)は、助手席のシートバックを起立させた状態で、左後席を助手席に近づけた状態を示す模式図、(B)は、助手席のシートバックを倒伏させた状態で、左後席を助手席に近づけた状態を示す模式図である。 大人が子供を乗せる際の位置関係を示す模式図である。 運転席のシートバックに設けられたテーブルを引き出した状態を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態に係る移動調整システムについて、図面を参照しながら説明する。特に、本実施形態に係る移動調整システムは、車両に設けられた前後二列の座席の間隔を調整するためのものである。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
<<第1実施形態>>
まず、図1〜図3を参照して、第1実施形態に係る電気制御によって座席位置の調整をする移動調整システムSについて説明する。
ここで、図1は、本発明の実施形態に係る移動調整システムSを備える車両Caの車内の状態を示す斜視図である。
また、図2(A)は、本発明の第1実施形態に係る移動調整システムSの通常状態を示す模式図、図2(B)は、助手席2のシートバック2bを起立させた状態で、左後席4を助手席2に近づけた状態を示す模式図、図2(C)は、助手席2のシートバック2bを倒伏させた状態で、左後席4を助手席2に近づけた状態を示す模式図であり、着座者Hが助手席2をオットマンとして使用している状態を示す図である。
さらに、図3は、助手席2のシートバック2bをシートクッション2aに沈み込ませた状態を示す模式図であり、着座者Hが助手席2をオットマンとして使用している状態を示す図である。
本実施形態に係る車両Caは、図1に示すように、運転席1、助手席2、右後席3及び左後席4から成る乗り物用座席並びに移動調整システムSを備えて構成されている。
助手席2は、本発明に係る前席に相当し、シートクッション2aと、シートクッション2aに起立及び倒伏可能に取り付けられたシートバック2bと、から主に構成されている。
シートバック2bにおける、倒伏時にシートクッション2aに対向する面には、後述する倒伏センサ2sが取り付けられている。
なお、助手席2は、後述のように、左後席4に着座する着座者H(乗員ともいう。)の脚置きとしても利用される。このため、助手席2のシートバック2bには、清拭性の観点で二輪車用のシートに用いられるような撥水性が高く、汚れが落ちやすい表皮が、少なくとも脚置きの位置に取り付けられている。
左後席4は、本発明に係る後席に相当し、シートクッション4aと、シートクッション4aの後端に取り付けられたシートバック4bとから主に構成されている。
シートクッション4aは後述するスライドレール11上に載せられており、このために、左後席4は前後に移動可能に構成されている。
移動調整システムSは、図2に示すように、移動機構としてのスライドレール11と、スライドレール11のロアレール11aに取り付けられたロック部材11cと、倒伏センサ2sと、ロック部材11cを制御する制御部Cと、から構成されている。
スライドレール11は、車両Caの図示せぬフロアに固定されて前後方向に延在するロアレール11aと、ロアレール11aに対して前後に摺動可能に取り付けられたアッパーレール11bと、から構成されている。
ロック部材11cは、本発明に係る移動領域変更部の一に相当し、例えば電気的に直線的に動作するソレノイドから成り、ロアレール11aにおける前方側において、突出時にアッパーレール11bと干渉可能な位置に取り付けられている。
本発明に係る検出部としての倒伏センサ2sは、誘導形、静電容量形、磁気形等の近接センサから成り、助手席2のシートバック2bに取り付けられている。倒伏センサ2sは、シートバック2bが倒伏してシートクッション2aに近接した状態にあることを検出し、検出信号を制御部Cに送信する機能を有する。
制御部Cは、本発明に係る移動領域変更部の一に相当し、図2(A)及び図2(B)に示す状態のときに、ロック部材11cをロアレール11aから突出させて、左後席4の前方の移動を制限するように制御する。この状態のときには、制御部Cは、シートバック2bの起立状態を示す検出信号を倒伏センサ2sから受信している。
一方、制御部Cは、シートバック2bの倒伏状態時には、ロック部材11cをロアレール11a内に引き込むようにして、左後席4の前方の移動を許容するように制御する。この状態のときには、制御部Cは、シートバック2bの倒伏状態を示す検出信号を倒伏センサ2sから受信している。
詳細には、図2(A)及び図2(B)に示すシートバック2bの起立状態時においては、ロック部材11cは、制御部Cによって、ロアレール11aから突出するように制御されるためアッパーレール11bに当接する。このため、左後席4は、ロック部材11cがアッパーレール11bに当接することによって着座者Hが脚を通すことが可能な間隔(第一間隔ともいう。)を保つ範囲で、助手席2に対して近接離間可能である。
一方、図2(C)に示すシートバック2bの倒伏状態時においては、ロック部材11cは、制御部Cによって、ロアレール11a内に移動するように制御されるためアッパーレール11bに当接しない。このため、左後席4は、着座者Hが脚を入れることができない間隔(第二間隔ともいう。)、本実施形態においては助手席2と左後席4が当接する位置まで、助手席2に対して近接可能である。
なお、図2(C)、及び図3に示す状態は、ロック部材11cがロアレール11a内に引き込まれて、左後席4が前方に移動した後に、制御部Cの制御によりロック部材11cが突出してロック溝11dに係合している状態である。
特に、図3に示すように、シートクッション2aが構成されていると好ましい。
詳細には、シートクッション2aは、クッション部2dと、クッション部2dのシート幅方向両側に前後に形成されるサイドフレーム2eと、から構成される。そして、クッション部2dがサイドフレーム2eに対して前方にスライド可能に構成され、且つ、クッション部2dが前方にスライドした状態になることで、シートバック2bが下方に沈み込み可能に構成されている。
このように構成されていることにより、シートバック2bが倒伏状態にあるときに、シートバック2bの上面位置を相対的に下げることが可能となる。このため、着座者Hは、脚のアキレス腱の裏側近傍を、シートバック2b上に載せることができ、着座姿勢を負担のかかりづらい楽な姿勢にすることができる。
なお、このように着座姿勢を楽にする構成としては、助手席2のシートクッション2a側を変形させることに限定されない。例えば、助手席2に対する左後席4の相対位置が高くなるように、つまり左後席4が斜め上方に移動可能なように、左後席4のスライドレール11を斜めに形成するようにしてもよい。
なお、シートバック2bの倒伏状態を検出するセンサとしては、近接センサから成る倒伏センサ2sに限られず、シートバック2bの傾きを検出するセンサであってもよく、倒伏状態を検出できるものであれば、それ以外のセンサを用いるようにしてもよい。
さらに、制御部Cが、助手席2又は左後席4をスライドさせる図示せぬモーターの電流負荷の大きさによって、着座者Hの脚を挟み込んでいると判断した場合には、図示せぬモーターの動作を停止してスライドを制限してもよい。
また、左後席4側から助手席2のシートバック2bを可倒する可倒機構を備える場合には、助手席2に着座者Hがいるときには可倒機構を動作させないように、着座者Hを検出するセンサを設けるようにしてもよい。
<付随する構成について>
次に、図4〜図8を参照して、移動調整システムSに付随する構成について説明する。
ここで、図4は、右後席3に設けられたベルトバックル20が露出するまで左後席4を助手席2側に移動した状態を示す模式図、図5は、右後席3用のテーブルTが左後席4のアームレスト4gから張り出している状態を示す模式図、図6は、左後席4のシートバック4xが回動可能に構成される例を示す模式図、図7は、左後席4のシートバック4yの土手形状部4hが圧縮している状態を示す模式図、図8は、運転席1及び左後席4のシートバック1b,4bの肩口にエアコンの吹き出し口6が設けられている構成を示す模式図である。
左後席4は、図4に示すように、右後席3に取り付けられたベルトバックル20が露出するまで、助手席2側に移動可能に構成されている。
このような構成により、大人Haが、右後席3の外側から右後席3に子供Hbを乗せた後、左後席4を前側に配置した状態で左後席4の後ろから乗り込むことで、図示せぬシートベルトのタングをベルトバックル20に容易に留めることが可能となる。
このため、図12に示して前述したような雨天等の際に、大人Haが、チャイルドシートのある右後席3に子供Hbを乗せた後に図示せぬシートベルトのタングをベルトバックル20に挿し込むために車外にいる必要がない。
また、図13に示して前述したように、後席としての右後席3のテーブルT1が、運転席1のシートバック1bに取り付けられていると、テーブルT1の大きさがシートバック1bの大きさに制限される。このため、テーブルT1が右後席3に凭れた着座者から離れ過ぎて使用しづらいことがあった。
この問題は、図5に示すように、本実施形態に係る左後席4が、助手席2に近づけられた状態で、テーブルTが右後席3側に張り出すことによって解決される。
詳細には、左後席4は、右後席3側に張り出す折り畳み式のテーブルTが格納されたアームレスト4gをサイドに備える。
テーブルTが張り出す位置が、シートバック3bの前面よりも所定距離前方となるように、左後席4を助手席2側に配置させることで、右後席3の着座者Hに近接するようにテーブルTの位置を近づけることができる。
このように、左右の他の列にある座席からテーブルTを張り出させるようにすれば、着座者Hに近接して利用しやすくできる。
また、例えば右後席3にテーブルTを設け、右後席3を運転席1側に配置させて、左後席4の着座者H用のテーブルTとしてもよい。
さらには、助手席2にテーブルTを設け、助手席2を左後席4側に配置させて、右後席3の着座者H用のテーブルTとしてもよい。
なお、アームレスト4gに図示せぬカップホルダーが取り付けられていると、食事の際にテーブルTと共に使う場合に、ドア側に取り付けられているものと比較して利便性を高くすることができる。
さらには、テーブルTがアームレスト4gに取り付けられているため、図示せぬセンターコンソールにテーブルTを取り付ける必要がなく、センターコンソールを固定することができる。このようにセンターコンソールを固定できることは、センターコンソールを冷蔵庫として利用する際の冷蔵庫への電源供給の観点から好ましい。
また、図6に示すように、左後席4を助手席2側に近づけた状態において、左後席4の他のシートバックとしてのシートバック4xが右後席3側に回動可能な構成としてもよい。
このような構成は、左後席4のシートバック4xに限られず、右後席3のシートバック3bを、運転席1に近づけたときに左後席4側に傾けるようにしてもよく、助手席2のシートバック2bを、左後席4に近づけたときに運転席1側に傾けるようにしてもよい。
このようにすれば、左右の列の着座者Hがコミュニケーションを取りやすくなり、また、一方の着座者Hの補助、世話等がしやすくなる。
なお、左右の列の着座者Hが補助、世話等をしやすくする手段としては、上記構成に限定されず、例えば、図7に示すように、左後席4のシートバック4yの土手部としての土手形状部4hが他の部位よりも窪みやすく形成されていてもよい。
このように、土手形状部4hが窪みやすく形成されていることで、土手形状部4hを圧縮するようにして、着座者Hが右後席3側に上半身を乗り出したり、右後席3側に向くように上半身を捻ることが可能となる。このため、右後席3と左後席4とのそれぞれに着座する着座者Hが補助、世話等をしやすくなる。
なお、助手席2又は右後席3、さらには運転席1の土手形状部に、圧縮しやすい低強度の材料を用いるようにしてもよい。
そして、上記のシートバック4xを回動可能にする構成と、土手形状部4hを窪みやすくする構成の一方を採用しても両方を採用してもよい。
また、図8に示すように、運転席1におけるシートバック1bの左側の肩口、及び左後席4におけるシートバック4bの右側の肩口にエアコンの吹き出し口6を設けるようにしてもよい。
このようにすれば、左後席4を助手席2側に配置したときに、運転席1のシートバック1bの肩口に設けられた吹き出し口6からの送風を左後席4側に向けることができる。さらに、左後席4のシートバック4bの肩口に設けられた吹き出し口6からの送風を右後席3側に向けることができる。
このため、運転席1、助手席2、右後席3及び左後席4それぞれの近傍における温度調整の偏りを抑制することができる。
<第1変形例>
次に、図9を参照して、座席位置の調整を機械的に行う第1変形例に係る移動調整システムSaについて説明する。
ここで、図9(A)は、助手席2のシートバック2bを起立させた状態で、左後席4を助手席2に近づけた状態を示す模式図、図9(B)は、助手席2のシートバック2bを倒伏させた状態で、左後席4を助手席2に近づけた状態を示す模式図である。
なお、以下においては、同一の形状、構造を有する部材については、同一の符号を付して説明を省略し、異なる形状、構造を有する部材との相違点を明確にする。
図9(A)に示すように、シートバック2bには、シートバック2bが倒伏状態と起立状態とに切り替わる際の回動の中心なる回動軸2gが設けられており、シートバック2bの起立状態において回動軸2gよりも下方に延出する延出部2fが形成されている。
また、シートクッション4aの下方にはスライドレール11が取り付けられている。
ロック溝11dは、助手席2のシートクッション2aと左後席4のシートクッション4aとが当接した状態において、ロック部材11cに対向する位置に形成されている。
延出部2fは、本発明に係る移動領域変更部の一に相当し、図9(A)に示すシートバック2bが起立状態にある場合において、回動軸2gの下方にあり、且つ、シートクッション4aの前方に設けられている。また、延出部2fは、シートバック2bが回動軸2gを中心に回動することにより、図9(B)に示すシートバック2bが倒伏状態にある場合において、回動軸2gよりも上方で、且つ、シートクッション4aとその前方において干渉しない位置に移動する。
このため、延出部2fは、シートバック2bが起立状態にある場合には、左後席4のシートクッション4aに当接することにより、左後席4の前方への移動を制限する。
一方、延出部2fは、シートバック2bが倒伏状態にある場合には、左後席4のシートクッション4aよりも上方の位置にあり、その移動に干渉しないことにより、より前方への左後席4の移動を許容する。
そして、シートバック2bが倒伏状態にある場合で、シートクッション4aが助手席2に当接するときに、ロック溝11dがロック部材11cに対向する位置にある。このため、ロック部材11cをロック溝11dに係止させて左後席4の位置を固定することで、オットマンとして助手席2を好適に使用することができる。
延出部2fは、シートバック2bの起立状態においてシートクッション4aに当接可能な位置であればよく、シート幅方向の少なくとも一部に形成されていればよい。
このような構成であれば、延出部2fの形成されていない部分における助手席2と左後席4の間に、左後席4の着座者Hが脚を通すことを可能としつつ、左後席4の前方への移動を制限することができる。
<第2変形例>
上記第1変形例に係る移動調整システムSaにおいては、延出部2fによって、シートバック2bの起立状態と倒伏状態との左後席4のスライド可能位置を変更するようにしたが、本発明はこのような構成に限定されない。
次に、図10を参照して、座席位置の調整を機械的に行う第2変形例に係る移動調整システムSbについて説明する。
図10(A)は、助手席2のシートバック2bを起立させた状態で、左後席4を助手席2に近づけた状態を示す模式図、図10(B)は、助手席2のシートバック2bを倒伏させた状態で、左後席4を助手席2に近づけた状態を示す模式図である。
本例に係る移動調整システムSbは、シートクッション2aの下方に設けられたフロントロッド7と、フロントロッド7を車両後方に付勢する圧縮バネ8と、リアロッド4cと、シートバック2bに取り付けられたストッパー9と、を含んで構成されることを特徴とする。
フロントロッド7は、リアロッド4cの前方直線上に前後方向に延在するように配設されており、圧縮バネ8によって車両後方に付勢されている。特に、フロントロッド7の後ろ側の上面には、次に説明するストッパー9と係止する係止溝7aが形成されている。
ストッパー9は、本発明に係る移動領域変更部の一に相当し、略S字状の棒材から成り、シートバック2bにおけるシート幅方向外側に取り付けられている。ストッパー9は、シートバック2bの起立状態において、フロントロッド7に形成された係止溝7aに係止可能に配設されている。
上記構成に係る移動調整システムSbの作用について説明する。
図10(A)に示すように、シートバック2bが起立状態にあるときには、ストッパー9が係止溝7aに係止することにより、後方に位置するフロントロッド7の位置を固定する。これにより、リアロッド4cがフロントロッド7に当接する位置までに、リアロッド4cが固定された左後席4の移動が制限され、着座者Hの脚入れ可能な間隔に助手席2と左後席4との間隔が保たれる。
一方、図10(B)に示すように、シートバック2bが倒伏状態にあるときには、起立状態から倒伏状態へのシートバック2bの回動軸2gを中心とした回動に伴って、ストッパー9も回動軸2gを中心に回動することとなる。
これにより、ストッパー9の係止溝7aへの係止が解除されることとなり、フロントロッド7が前後に移動可能となる。さらに、左後席4は、リアロッド4cがフロントロッド7に当接し他状態で圧縮バネ8の付勢に抗する力が加えられることで、助手席2に当接する位置まで前方に移動可能となる。
そして、シートクッション4aが助手席2に当接するときに、ロック溝11dがロック部材11cに対向する位置にある。このため、ロック部材11cをロック溝11dに係止させて左後席4の位置を固定することで、オットマンとして助手席2を好適に使用することができる。
本例に係る構成によれば、シートバック2bが起立状態にあるときには、ストッパー9によって助手席2と左後席4との間に脚入れ空間を確保することができる。
なお、図10は、理解を容易にするためのイメージ図であり、この図において、ストッパー9は、シートクッション2aと同じ高さ又はそれ以上の高さに配置されているように示しているが、実際には、シートクッション2aの下方に配置されている。
<第3変形例>
次に、図11を参照して、座席位置の調整を機械的に行う第3変形例に係る移動調整システムScについて説明する。
図11(A)は、助手席2のシートバック2bを起立させた状態で、左後席4を助手席2に近づけた状態を示す模式図、図11(B)は、助手席2のシートバック2bを倒伏させた状態で、左後席4を助手席2に近づけた状態を示す模式図である。
本例に係る移動調整システムScは、シートクッション2aの下方に設けられたフロントロッド7xと、リアロッド4cと、シートクッション2aに取り付けられたリンク10と、を含んで構成されることを特徴とする。
フロントロッド7xは、リアロッド4cの前方直線上に前後方向に延在するように配設されている。特に、フロントロッド7xの後ろ側には、次に説明するリンク10の下端部10aが接続されている。
リンク10は、本発明に係る移動領域変更部の一に相当し、下端部10aをフロントロッド7xの後ろ側に、上端部10bをシートバック2bの下側に、それぞれ回動可能に取り付けられている。
また、リンク10は、図11(A)に示すように、シートバック2bが起立状態にあるときに、シートバック2bの回動軸2gよりも下方に上端部10bが取り付けられており、下端部10aから上端部10bまで斜め前方に延在するように配設されている。
そして、シートバック2bが起立状態から図11(B)に示す倒伏状態になるのに伴って、シートバック2bの回動軸2gの水平面上に上端部10bが移動することとなり、下端部10aが前方に移動することとなる。
このように、シートバック2bの状態に応じて、下端部10aの位置が変わり、これに伴って下端部10aに接続されたフロントロッド7xの位置が変わることとなる。
つまり、シートバック2bが図11(A)に示す起立状態にあるときは、上端部10bが下方位置にあるため、リンク10の下端部10aが後方に張り出すこととなり、フロントロッド7xは後方に移動することとなる。このため、リアロッド4cが後方に移動したフロントロッド7xに当接する位置までに、左後席4のスライド範囲が制限される。
一方、シートバック2bが図11(B)に示す倒伏状態にあるときは、上端部10bが上方位置にあるため、リンク10の下端部10aが前方に引かれることとなり、フロントロッド7xは前方に移動することとなる。このため、リアロッド4cが前方に移動したフロントロッド7xに当接する位置までに、左後席4のスライド範囲が前方に広がることとなる。
本例に係る構成によれば、シートバック2bが起立状態にあるときには、リンク10によって助手席2と左後席4との間に脚入れ空間を確保することができる。
また、圧縮バネ8を用いずとも、フロントロッド7xを前後に移動させることができるため、部品点数を減らすことができ、助手席2の倒伏状態時に、左後席4を移動させる際に圧縮バネ8の付勢力に抗する力を必要としない。
なお、図11は、理解を容易にするためのイメージ図であり、この図において、リンク10は、シートクッション2aと同じ高さ又はそれ以上の高さに配置されているように示しているが、実際には、シートクッション2aの下方に配置されている。
上記実施形態においては、右後席3及び左後席4は、分離して形成されるものを説明したが、双方が一体的に形成されたベンチタイプのものに適用するようにしてもよい。
また、上記実施形態においては、助手席2と左後席4とを近接及び離間する関係を説明する上で、左後席4をスライドさせる構成について説明したが、前後間の間隔の調整ができればよく、このような構成に限定されない。例えば、助手席2をスライドさせる構成であってもよい。
また、ロック部材11cは、断面方形状としたが、アッパーレール11bの移動を制限できればよく、このような形状に限定されない。アッパーレール11bと面接触するようにして移動を制限できるため好適である。
さらに、他の近接センサやカメラ等によって、前席の着座者を検知したときに、後席のスライド量を制限するようにしてもよい。
さらには、前後二列の座席について説明したが、シートの前後間隔を調整できればよく、例えば前後三列の座席を有するものにも本願発明を適用することができる。
1 運転席(乗り物用座席)
1b シートバック
2 助手席(前席,乗り物用座席)
2a シートクッション
2b シートバック
2d クッション部
2e サイドフレーム
2f 延出部(移動領域変更部)
2g 回動軸
2s 倒伏センサ(検出部)
3 右後席(乗り物用座席)
3b シートバック
4 左後席(後席,乗り物用座席)
4a シートクッション
4b シートバック
4c リアロッド
4g アームレスト
4h 土手形状部(土手部)
4x,4y シートバック(他のシートバック)
6 吹き出し口
7,7x フロントロッド
7a 係止溝(移動領域変更部)
8 圧縮バネ
9 ストッパー(移動領域変更部)
10 リンク(移動領域変更部)
10a 下端部
10b 上端部
11 スライドレール(移動機構)
11a ロアレール
11b アッパーレール
11c ロック部材(移動領域変更部)
11d ロック溝
20 ベルトバックル
C 制御部(移動領域変更部)
Ca,C1a 車両
H 着座者(乗員)
Ha 大人
Hb 子供
S,Sa,Sb,Sc 移動調整システム
T,T1 テーブル

Claims (3)

  1. 左右に並んだ二つの前席と、左右に並んだ二つの後席と、を備える車両であって、
    前記前席及び前記後席のそれぞれは、シートバックと、前記シートバックに接続されるシートクッションと、を有する車両用シートであり、
    前記前席の左右いずれか一方、及び前記後席のうち前記前席の他方の真後ろに位置する後席のシートバックの左右方向の側面には、エアコンの吹き出し口が設けられており、
    前記吹き出し口は、前記シートバックの左右方向の側面のうち、前記車両の左右方向の内側に位置する側面に、斜め後方に送風が向くように設けられており、
    前記後席のうち前記前席の他方の真後ろに位置する後席は、前方側にスライド可能であることを特徴とする車両
  2. 前記吹き出し口は、前記シートバックの肩口に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両
  3. 前記吹き出し口は、前記肩口のシートバック背面側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両
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