JP6828560B2 - エンジン及び車両 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン及び車両に関する。
過給機を備えた自動二輪車においては、エンジンの排気を過給機の駆動源としたものが存在する(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の自動二輪車では、シリンダヘッドにおいて気筒毎に形成される排気口に、排気マニホールドが取り付けられる。排気マニホールドには、過給機(ターボチャージャー)が取り付けられる。
実開昭58−185927号公報
ところで過給機は、タービンやコンプレッサ等、ハウジング内に複数の部品を収容して構成される重量物である。このため、過給機の重量を支える排気マニホールドやシリンダヘッドのシール性に影響を与えるおそれがある。シール性を確保するために、シール部分を固定するネジの締結力を上げることが考えられるが、そのためにはボルトの追加やボルト径の拡大、更にはシリンダヘッドの肉厚増加等が必要になり、エンジンの大型化や重量、コスト、部品点数の増加の要因と成り得る。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、過給機を備えつつも、エンジンを大型化することなくエンジンのシール性を確保することができるエンジン及び車両を提供することを目的とする。
本発明の一態様のエンジンは、過給機を備えるエンジンであって、前記過給機は、シリンダヘッドの排気口に取り付けられるエキゾーストマニホールドと前記排気口からの排気によって回転されるタービンを収容するタービンハウジングとを一体的に成型して構成され、前記シリンダヘッドは、前記エキゾーストマニホールドを前記排気口に取り付ける取付部と、車体フレームに懸架される一対のエンジン懸架部と、を有し、前記取付部は、前記一対のエンジン懸架部の間に設けられ、前記エンジン懸架部は、前記車体フレームを締結するフレーム締結部を有し、前記取付部及び前記フレーム締結部は、側面視で互いに重なる位置に設けられ、前記エンジン懸架部は、前記フレーム締結部から後方に向かうに従って上下幅が大きくなるように形成され、側面にリブが形成されることを特徴とする。
本発明によれば、過給機を備えつつも、エンジンを大型化することなくエンジンのシール性を確保することができる。
本実施の形態に係る自動二輪車のエンジン及びその周辺構成を示す右側面図である。 図1に示す自動二輪車の正面図である。 図2に示す自動二輪車から車体フレーム及び過給機を省略したエンジンの正面図である。 図1に示すエンジンのシリンダヘッド周辺における部分拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明を自動二輪車(車両)に適用した例について説明するが、適用対象はこれに限定されることなく変更可能である。例えば、本発明をバギータイプの自動三輪車や、自動四輪車等に適用してもよい。また、方向について、車両前方を矢印FR、車両後方を矢印RE、車両左方を矢印L、車両右方を矢印Rでそれぞれ示す。また、以下の各図では、説明の便宜上、一部の構成を省略している。
図1から図3を参照して、本実施の形態に係る自動二輪車の概略構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る自動二輪車のエンジン及びその周辺構成を示す右側面図である。図2は、本実施の形態に係るエンジンの正面図である。図3は、図2に示す自動二輪車から車体フレーム及び過給機を省略したエンジンの正面図である。
図1から図3に示すように、自動二輪車1は、パワーユニット、電装系等の各部を搭載する車体フレーム10にエンジン2を懸架して構成される。エンジン2は、例えば、並列2気筒の水冷式エンジンで構成され、排気を駆動源とする過給機3を備えている。エンジン2は、車幅方向に延びるクランクシャフト等の各種軸(不図示)をクランクケース20に収容して構成される。
クランクケース20は、上下割で構成され、アッパーケース20aとロアケース20bとを有している。アッパーケース20aとロアケース20bとを合わせることにより、上記各種軸を収容する空間が形成される。クランクケース20の上部には、下側から順に、シリンダブロック21、シリンダヘッド22及びシリンダヘッドカバー23が設けられる。また、クランクケース20の下部には、オイルパン24が設けられる。なお、本実施の形態では、クランクケース20、シリンダブロック21、シリンダヘッド22、シリンダヘッドカバー23及びオイルパン24を合わせてエンジンケースと呼ぶことにする。なお、クランクケース20は、上下割に限らず、左右割で構成されてもよい。
クランクケース20の左右両側には、それぞれ開口が形成されている。左側の開口には、マグネト(不図示)を覆うマグネトカバー25が設けられ、右側の開口には、クラッチ(不図示)を覆うクラッチカバー26が設けられる。ロアケース20bの前部には、エンジン2内のオイルを冷却するオイルクーラ27と、汚れたオイルをろ過するオイルフィルタ28が取り付けられている。オイルクーラ27及びオイルフィルタ28は左右に並んで配置され、オイルクーラ27に対してオイルフィルタ28が左側に位置している。
シリンダブロック21は、軸線が鉛直方向に対して前側に傾くように配置されており、内部にピストン(不図示)が上下に往復動可能に収容される。シリンダヘッド22には、吸気ポート及び排気ポートを開閉可能な動弁機構(共に不図示)が収容される。シリンダヘッド22の前面には、燃焼室の排気ポートに連通する2つの排気口40(図3のみ図示)が左右に並んで形成されている。同様にシリンダヘッド22の後面には、燃焼室の吸気ポートに連通する2つの吸気口(不図示)が形成されている。
また、エンジンケース内の左方空間には、カムチェーン(不図示)が収容されるカムチェーン室29が形成されている。カムチェーン室29は、シリンダヘッドカバー23からクランクケース20までが連通するように、上下に延在して形成される。
車体フレーム10は、例えば金属パイプを溶接して形成されるダイヤモンドフレームであり、上記のようにエンジン2を懸架することで、車体全体として剛性が得られるように構成される。車体フレーム10は、ヘッドパイプ11の上端側から後下方に向かって延びるメインフレーム12と、ヘッドパイプ11の下端側から後下方に向かって延びるフレームアーム13とを有している。
メインフレーム12は、クランクケース20の後部まで延びている。フレームアーム13は、シリンダヘッド22の前側下部まで延びている。フレームアーム13の下端には、シリンダヘッド22の前側を懸架するためのフレーム側懸架部13aが設けられている。フレーム側懸架部13aは、車幅方向に延びるパイプで形成される。
メインフレーム12及びフレームアーム13には、2本のクロスフレーム14、15が連結されている。クロスフレーム14は、メインフレーム12から下方に向かって延びており、フレームアーム13の下端に連結される。クロスフレーム15は、フレームアーム13から後方に向かって延びており、メインフレーム12の延在方向略中央に連結される。図1に示す側面視において、クロスフレーム14、15は、互いに交差している。
メインフレーム12の後端には、クランクケース20の後部を懸架するピボットフレーム16が連結されている。ピボットフレーム16は、下方に向かって延びており、下端がスイングアーム(不図示)の揺動軸なっている。メインフレーム12の延在方向略中央、すなわち、メインフレーム12とクロスフレーム15との連結部分近傍には、後方に向かって延びるシートレール17が連結されている。メインフレーム12とシートレール17との連結部分には、シリンダヘッド22の後側を懸架するためのフレーム側懸架部12aが設けられている。フレーム側懸架部12aは、車幅方向に延びるパイプで形成される。
また、メインフレーム12とピボットフレーム16との連結部分には、後上方に向かって延びるバックステー18が連結されている。また、当該連結部分には、アッパーケース20aの後側を懸架するためのフレーム側懸架部12bが設けられている。フレーム側懸架部12bは、車幅方向に延びるパイプで形成される。メインフレーム12の上方には、燃料タンク(不図示)が設けられ、燃料タンクの後方には、シートレール17に沿ってシート(不図示)が設けられる。
過給機3は、アッパーケース20a、シリンダブロック21及びシリンダヘッド22の前面に設けられている。過給機3は、エンジン2の排気を利用して吸入空気を圧縮する、いわゆるターボチャージャーで構成される。過給機3は、エキゾーストマニホールド(以下、マニホールド部3aと記す)と、後述するタービンハウジング(以下、ハウジング部3bと記す)とが鋳造により一体的に成型されたハウジング本体を有している。過給機3は、シリンダヘッド22の排気口40(図3参照)に取り付けられる。
マニホールド部3aは、シリンダヘッド22の前面に形成される左右一対の排気口から下方に延びるパイプを正面視V字状に接続して(集合させて)構成される。マニホールド部3aの各パイプ上端には、排気口40の取付部分(後述するターボ取付部)に対応してフランジ部3cが形成されている。フランジ部3cには、ボルトの挿通穴が2つ(共に不図示)、パイプの中心を挟んで対向するように形成されている。
ハウジング部3bは、車幅(左右)方向を軸方向とした円筒状に形成されており、内部にタービン及びターボシャフト(共に不図示)が収容される。ハウジング部3bは、シリンダブロック21の前方でクランクシャフト(不図示)よりも上方に位置している。マニホールド部3aの下端(一対のパイプが集合する部分)に、ハウジング部3bの上部が接続される。
ハウジング部3bの左端側には、ターボシャフトのベアリング(共に不図示)を収容するベアリングハウジング30が設けられている。また、ベアリングハウジング30の左側(ハウジング部3bの左側方)には、コンプレッサ(不図示)を収容するコンプレッサハウジング31が設けられる。
また、クランクケース20及び過給機3には、クランクケース20から過給機3にオイルを供給するインレットパイプ30aと、過給機3内を潤滑したオイルをクランクケース20に戻すアウトレットパイプ30bとが接続される。インレットパイプ30a及びアウトレットパイプ30bにより、クランクケース20及び過給機3間のオイル通路が形成される。
ターボシャフトは、ハウジング部3bからコンプレッサハウジング31との間で車幅方向に延びている。ターボシャフトの一端(右端)側にはタービンが固定され、ターボシャフトの他端(左端)側にはコンプレッサが固定される。これにより、タービン及びコンプレッサがターボシャフトを軸として一体回転可能に構成される。
コンプレッサハウジング31の下方には、ウェイストゲートバルブ32が設けられている。ウェイストゲートバルブ32は、タービン(ハウジング部3b)に対する排気の流入量を調節する役割を果たす。例えば、過給圧が急激に上がった場合には、ウェイストゲートバルブ32が作動することでタービンに対する排気の流入量が少なくなるように調節される。
コンプレッサハウジング31の左端には、エアクリーナ(不図示)を通過した吸入空気をコンプレッサハウジング31内に導入するコンプレッサパイプ(不図示)が接続される。また、コンプレッサハウジング31の上端には、コンプレッサハウジング31内で圧縮された吸入空気をエンジン2内に導入するインテークパイプ33(図2参照)が接続される。
ハウジング部3bの右端には、エキゾーストパイプ34(マフラー)が接続される。エキゾーストパイプ34は、ハウジング部3bから右方に突出した後、下方に向かって屈曲する。更にエキゾーストパイプ34は、オイルパン24の右側で後方に屈曲し、オイルパン24の右側面に沿うようにして後方に延びている。オイルパン24の後方において、エキゾーストパイプ34の後端には、チャンバ(不図示)が接続される。
このように構成される過給機3を備えたエンジン2では、乗員のスロットル操作に応じて、エンジン2の排気がマニホールド部3aを介してハウジング部3b内に導入される一方、外の空気(吸入空気)がコンプレッサパイプを通じてコンプレッサハウジング31内に導入される。
ハウジング部3b内では、排気の流れによってタービンが高速回転され、排気がエキゾーストパイプ34及びチャンバを通じて外に排出される。一方、コンプレッサハウジング31内では、タービンの回転に応じてコンプレッサが回転することで吸入空気が圧縮される。圧縮された吸入空気は、インテークパイプ33を通じてエンジン2内に導入される。
このように、過給機3で空気を圧縮することにより、エンジン2の総排気量以上の混合気をエンジン2内に送り込むことができる。この結果、より多くの混合気を燃やしてエンジン2の出力を高めることができる。
ところで、排気を駆動源とする過給機は、レイアウトや過給圧の確保の観点からエンジンケースに近づけて配置することが好ましい。そのため、エキゾーストマニホールドとタービンハウジングとを一体成型し、過給機をシリンダヘッドの排気口に直付けすることが考えられる。
エンジン駆動中、過給機は高温にさらされるため、そのハウジングは一般的に鋳鉄で成型される。また、剛性を確保するためにハウジングの肉厚を確保する必要があり、過給機全体として、かなりの重量物となってしまう。上記したように、エキゾーストマニホールドとタービンハウジングとを一体成型すると、更なる重量増加の要因と成り得る。
このため、過給機の重量を支える部材のシール性に影響を与えるおそれがある。例えば、エキゾーストマニホールド及びシリンダヘッド間のシール性や、シリンダブロック及びシリンダヘッド間のシール性が挙げられる。また、過給機がシリンダヘッドに近づくことで、過給機の熱によるシリンダヘッドの変形が助長され、上記したシール性に対して更なる影響を与えるおそれもある。
シール性を確保する対策として、各部材間の締結力を上げることが考えられる。しかしながら、単純に締結ボルト数の増加、ボルト径の拡大、部材の肉厚増加等を実施すると、エンジンの大型化や重量、コスト、部品点数の増加の要因と成り得る。
そこで、本件発明者等は、シリンダヘッドにおいて、過給機の取付部と、車体フレームに対するエンジン懸架部との位置関係に着目し、過給機を備えつつも、エンジンを大型化することなくエンジンのシール性を確保することに想到した。具体的に本実施の形態では、過給機3を排気口40に取り付ける取付部(図3に示すフランジ部41)と、エンジン2を車体フレーム10に懸架するためのエンジン懸架部(図3に示す前側懸架部42)とを近接配置する構成とした。
これにより、重量物である過給機3の荷重をシリンダヘッド22だけでなく車体フレーム10でも支えることができる。このように、過給機3の支持をシリンダヘッド22と車体フレーム10とで分担したことにより、過給機3の重量によるシリンダヘッド22の変形を抑制することができる。よって、エンジン2を大型化することなく強度を確保すると共に、シリンダヘッド22及びその周辺構成とのシール性も確保ことが可能である。また、過給機3の熱が車体フレーム10に伝わり易くなるため、シリンダヘッド22の温度を低減させて、シリンダヘッド22の熱変形を抑制することが可能である。
次に、図1から図4を参照して、本実施の形態に係る過給機の取付構造及びエンジンの懸架構造ついて説明する。図4は、図1に示すエンジンのシリンダヘッド周辺における部分拡大図である。
図2及び図3に示すように、気筒毎に設けられる各排気口40の外周は、前方に向かって突出しており、当該突出部分は、過給機3を取り付けるためのフランジ部41(取付部)を構成する。フランジ部41の前面(取付面)には、過給機3をボルト締結するための締結穴41a(ターボ締結部)が2つ形成されている。2つの締結穴41aは、前面視において、排気口40を挟んで対向するように配置されている。
過給機3は、マニホールド部3aの上端に形成されるフランジ部3cをシリンダヘッド22のフランジ部41に位置合わせし、フランジ部3cの前側からボルトを挿通口(不図示)に挿通し、ボルトの先端を締結穴41aにねじ込むことで排気口40に取り付けられる(フランジ部41に締結される)。なお、過給機3の取付構造は、これに限らず適宜変更が可能である。例えば、フランジ部41の前面から締結部としてネジ部を突出させ、フランジ部3cの挿通口に当該ネジ部を挿通し、ネジ部の先端にナットを締め付けてもよい。
また、図4に示すように、シリンダヘッド22には、車体フレーム10に懸架されるためのエンジン懸架部として、左右一対の前側懸架部42と、左右一対の後側懸架部43とが形成されている。一対の前側懸架部42は、シリンダヘッド22の前下方の左右両端部から前方に向かって突出している。前側懸架部42の先端には、車体フレーム10(フレームアーム13)をボルト締結するための締結穴42a(フレーム締結部)が形成されている。締結穴42aは、車幅方向に貫通している。
前側懸架部42は、先端の締結穴42aから後方に向かうに従って上下幅が大きくなるように形成される。また、前側懸架部42の側面には、車幅方向に突出するリブ42bが形成されている。リブ42bは、前側懸架部42の突出方向に沿って前後に延びており、本実施の形態では3つ形成されている。当該リブ42bによって前側懸架部42の剛性が高められている。なお、リブ42bの数は適宜変更が可能である。
一対の後側懸架部43は、シリンダヘッド22の後方の左右両端部から後上方に向かって突出している。後側懸架部43の後端には、車体フレーム10(メインフレーム12)をボルト締結するための締結穴43aが形成されている。締結穴43aは、車幅方向に貫通している。
後側懸架部43は、後端の締結穴43aから前下方に向かうに従って幅が大きくなるように形成される。また、後側懸架部43の側面には、車幅方向に突出するリブ43bが形成されている。リブ43bは、後側懸架部43の突出方向に沿って斜めに延びており、本実施の形態では2つ形成されている。当該リブ43bによって後側懸架部43の剛性が高められている。なお、リブ43bの数は適宜変更が可能である。
図1及び図2に示すように、一対のフレーム側懸架部13aの間に前側懸架部42を位置付け、フレーム側懸架部13aの両外側からボルトを締結穴42aにねじ込むことにより、シリンダヘッド22の前側がフレームアーム13に懸架される。同様に、一対のフレーム側懸架部12aの間に後側懸架部43を位置付け、フレーム側懸架部12aの両外側からボルトを締結穴43aにねじ込むことにより、シリンダヘッド22の後側がメインフレーム12に懸架される。
図2及び図3に示すように、排気口40のフランジ部41は、一対の前側懸架部42の間に挟まれるようにして設けられており、排気口40の中心が一対の前側懸架部42(締結穴42a)同士を結ぶ直線L上に位置している。また、図4に示す側面視において、フランジ部41の取付面及び前側懸架部42(締結穴42a)は、互いに重なる位置に設けられている。このように、過給機3の取付箇所とシリンダヘッド22の懸架箇所とを近づけることができる。
フランジ部41の近傍でフレームアーム13を締結することで、シリンダヘッド22の剛性を高めて変形し難くすることが可能である。特に、一対の締結穴41aは、前面視において、直線Lを上下で挟むように設けられている(図3参照)。このように、前側懸架部42に対して上下にバランスよく締結穴41aを設けることで、シリンダヘッド22の変形をさらに抑制することが可能である。
また、前側懸架部42及び後側懸架部43の側面にリブ42b、43bを形成したことにより、シリンダ側面の表面積を増やすことができ、当該リブ42b、43bを放熱フィンとして活用することができる。よって、前側懸架部42及び後側懸架部43の剛性を確保しながら、シリンダヘッド22の冷却効率を高めることが可能である。
また、図2に示すように、前面視において、右側のフランジ部41と前側懸架部42とは隣接配置されているのに対し、左側のフランジ部41と前側懸架部42との間には隙間が設けられている。すなわち、ハウジング部3b側のフランジ部41と前側懸架部42との距離は、コンプレッサハウジング31側のフランジ部41と前側懸架部42との距離より小さく設定されている。排気が通過するハウジング部3b側の方がより高温にさらされるため、ハウジング部3b側を前側懸架部42に近づけることで、ハウジング部3bの熱を前側懸架部42に伝え易くすることができる。よって、更に効率よく熱をフレームアーム13に伝えることが可能である。
また、上記したように、コンプレッサハウジング31側(左側)のエンジン側面にはカムチェーン室29が設けられており、コンプレッサハウジング31及びカムチェーン室29は、前面視で重なる位置に設けられている。カムチェーン室29を設けたことで、左側のフランジ部41と前側懸架部42との間には所定の隙間が形成されるが、当該隙間にインテークパイプ33を配置することで、スペースの有効利用が図られている。
以上説明したように、本実施の形態によれば、シリンダヘッド22の排気口40を左右で挟むように一対の前側懸架部42を設けたことにより、過給機3の取付部(フランジ部41)とフレームアーム13(フレーム側懸架部13a)とを近接配置することができる。これにより、過給機3の重量をシリンダヘッド22だけでなく、フレームアーム13によっても支えることが可能である。よって、過給機3を備えつつも、エンジン2を大型化することなくエンジン2のシール性を確保することが可能である。
なお、上記実施の形態では、車両として自動二輪車1を例にして説明したが、この構成に限定されない。例えば、自動四輪車や自動三輪車等の他のタイプの車両であってもよい。
また、上記実施の形態では、並列2気筒のエンジン2を例にして説明したが、この構成に限定されない。例えば、エンジン2は、単気筒や3気筒以上のエンジンで構成されてもよく、各気筒の配置も並列に限らず適宜変更が可能である。
また、上記実施の形態では、車体フレーム10をダイヤモンドフレームで構成したが、この構成に限定されない。車体フレーム10は、例えばツインスパータイプのフレームであってもよい。
また、上記実施の形態では、フレーム締結部として、フランジ部41の前面(取付面)に2つの締結穴41aが形成される構成としたが、この構成に限定されない。締結穴41aは、3つ以上形成されてもよい。また、フレーム締結部は、締結穴41aに限らず、フランジ部41の前面からネジ部を突出させる構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、ハウジング部3bがエンジン右側に配置され、コンプレッサハウジング31が左側に配置される構成としたが、この構成に限定されない。ハウジング部3b及びコンプレッサハウジング31の配置関係は、左右逆であってもよい。
また、上記実施の形態では、排気口40の中心が一対の前側懸架部42(締結穴42a)同士を結ぶ直線L上に位置する構成としたが、この構成に限定されない。排気口40の中心からずれた一部分が直線L上に位置してもよい。
また、本実施の形態及び変形例を説明したが、本発明の他の実施の形態として、上記実施の形態及び変形例を全体的又は部分的に組み合わせたものでもよい。
また、本発明の実施の形態は上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の趣旨を逸脱しない範囲において様々に変更、置換、変形されてもよい。更には、技術の進歩又は派生する別技術によって、本発明の技術的思想を別の仕方で実現することができれば、その方法を用いて実施されてもよい。したがって、特許請求の範囲は、本発明の技術的思想の範囲内に含まれ得る全ての実施形態をカバーしている。
以上説明したように、本発明は、過給機を備えつつも、エンジンを大型化することなくエンジンのシール性を確保することができるという効果を有し、特に、自動二輪車のエンジンに有用である。
1 自動二輪車(車両)
2 エンジン
22 シリンダヘッド
29 カムチェーン室
3 過給機
3a マニホールド部(エキゾーストマニホールド)
3b ハウジング部(タービンハウジング)
31 コンプレッサハウジング
40 排気口
41 フランジ部(取付部)
41a 締結穴(ターボ締結部)
42 前側懸架部(エンジン懸架部)
42a 締結穴(フレーム締結部)
42b リブ

Claims (5)

  1. 過給機を備えるエンジンであって、
    前記過給機は、シリンダヘッドの排気口に取り付けられるエキゾーストマニホールドと前記排気口からの排気によって回転されるタービンを収容するタービンハウジングとを一体的に成型して構成され、
    前記シリンダヘッドは、
    前記エキゾーストマニホールドを前記排気口に取り付ける取付部と、
    車体フレームに懸架される一対のエンジン懸架部と、を有し、
    前記取付部は、前記一対のエンジン懸架部の間に設けられ
    前記エンジン懸架部は、前記車体フレームを締結するフレーム締結部を有し、
    前記取付部及び前記フレーム締結部は、側面視で互いに重なる位置に設けられ、
    前記エンジン懸架部は、前記フレーム締結部から後方に向かうに従って上下幅が大きくなるように形成され、側面にリブが形成されることを特徴とするエンジン。
  2. 前記取付部は、前記エキゾーストマニホールドを締結する複数のターボ締結部を有し、
    前記ターボ締結部は、前面視で前記一対のエンジン懸架同士を結ぶ直線を挟むように設けられることを特徴とする請求項1に記載のエンジン。
  3. 過給機を備えるエンジンであって、
    前記過給機は、シリンダヘッドの排気口に取り付けられるエキゾーストマニホールドと前記排気口からの排気によって回転されるタービンを収容するタービンハウジングとを一体的に成型して構成され、
    前記シリンダヘッドは、
    前記エキゾーストマニホールドを前記排気口に取り付ける取付部と、
    車体フレームに懸架される一対のエンジン懸架部と、を有し、
    前記取付部は、前記一対のエンジン懸架部の間に設けられ、
    前記エンジン懸架部は、前記車体フレームを締結するフレーム締結部を有し、
    前記取付部及び前記フレーム締結部は、側面視で互いに重なる位置に設けられ、
    前記取付部は、前記エキゾーストマニホールドを締結する複数のターボ締結部を有し、
    前記ターボ締結部は、前面視で前記一対のエンジン懸架同士を結ぶ直線を挟むように設けられ、
    さらに、前記エンジンは多気筒エンジンであり、複数の気筒のうち少なくとも2つは左右に並んで配置され、前記取付部が気筒毎に複数設けられており、
    前記過給機は、コンプレッサを収容するコンプレッサハウジングを前記タービンハウジングの側方に有し、
    前記タービンハウジング側の前記取付部と前記エンジン懸架部との距離は、前記コンプレッサハウジング側の前記取付部と前記エンジン懸架部との距離より小さいことを特徴とするエンジン。
  4. 前記コンプレッサハウジング側のエンジン側面にはカムチェーン室が設けられており、
    前記コンプレッサハウジング及び前記カムチェーン室は、前面視で重なる位置に設けられることを特徴とする請求項3に記載のエンジン。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のエンジンを備える車両。
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