JP6828129B1 - ロープ異常診断システム、ロープ異常診断方法、及びプログラム - Google Patents

ロープ異常診断システム、ロープ異常診断方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】保守員の負担を軽減する。【解決手段】ロープ異常診断システムは取得部と受信部と判定部111と記憶部と回転制御部とを備える。取得部はロープの位置情報を取得する。受信部はロープに付与されたマーキングを検出する第1の検出部から検出信号を受信する。判定部111は第1の検出部からの検出信号に基づいてロープの異常を判定する。記憶部はロープに付与された基準位置を表す基準位置マークを第1の検出部が検出した時の位置情報から基準位置マークを乗り、かご上の保守員が参照可能な時の位置情報までロープを移動させる移動距離情報と基準位置マークを乗りかご上の保守員が参照可能な時の位置情報を示す基準位置情報とを記憶する。回転制御部は判定部111によってロープの異常と判定された場合に移動距離情報と基準位置情報とロープの異常と判定された時の位置情報とに基づいてロープの異常を視認可能な位置までモータを回転制御させる。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、ロープ異常診断システム、ロープ異常診断方法、及びプログラムに関する。
従来から、機器の検査や確認の作業において、検査または確認の対象を作業員等が直接目視する代わりに、撮像装置によって撮像された画像を用いる技術が知られている。機器の検査や確認の作業の一例として、エレベータ、クレーン及び橋梁等に使用されているロープの劣化を検査する技術がある。
現状のロープ診断は、ロープに一定間隔でマーキングを設け、当該メーキング間の間隔を検出することで伸び診断を行うことが可能である。ロープの伸びの検出精度を向上させるために様々な技術が提案されている。例えば、特許文献1には、ロープが傾いた場合における検出精度を向上させる技術が提案されている。
そして、ロープの伸びを検出した場合に、すぐにロープの交換を実施するのではない。まずは、保守員が検出箇所を検査し、ロープ交換の可否を判断し、ロープ交換が必要と判断した場合にロープ交換が行われる。
保守員が、検出箇所を調査するためには、検出箇所を特定するだけでなく、検出箇所を調査可能な位置まで移動する必要がある。例えば、保守員は、乗りかごの上に乗った状態で、当該乗りかごの昇降操作を行うことで、ロープの伸びが検出された箇所を視認可能になるまで移動する。これにより、検出された箇所の視認が可能となる。
特許第6542416号公報
しかしながら、従来技術においては、保守員に対して単なる昇降操作しか提供されておらず、検出した部分を保守員が目視で確認するための位置まで容易に移動させる手段がない。このため、保守員がロープの伸びとして検出した部分を検査するための作業時間及び作業負担が大きい。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ロープの異常を検出した際に、異常を検出した箇所を、保守員が調査可能な位置まで移動制御させることを容易にするロープ異常診断システム、ロープ異常診断方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
実施形態のロープ異常診断システムは、取得部と、受信部と、判定部と、記憶部と、回転制御部と、を備える。取得部は、エレベータの巻上機によってロープを巻き上げるためのモータの回転数に基づいた、当該ロープの位置情報を取得する。受信部は、ロープに付与されたマーキングを検出する第1の検出部から検出信号を受信する。判定部は、第1の検出部からの検出信号に基づいてロープの異常を判定する。記憶部は、ロープに付与された基準位置を表す基準位置マークを第1の検出部が検出した時の位置情報から、当該基準位置マークをエレベータの乗りかご上の保守員が参照可能な時の位置情報まで、ロープを移動させる移動距離情報と、当該基準位置マークをエレベータの乗りかご上の保守員が参照可能な時の位置情報を示す基準位置情報と、を記憶する。回転制御部は、判定部によってロープの異常と判定された場合に、移動距離情報と、基準位置情報と、ロープの異常と判定された時の位置情報と、に基づいて、乗りかご上の保守員が、ロープの異常を視認可能な位置まで、モータを回転制御させる。
図1は、第1の実施形態にかかるエレベータシステムの概略構成例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態における、メインロープに付与されたマーキングと、第1のマーキングセンサと、を例示した図である。 図3は、第1の実施形態の第1のマーキングセンサの検出信号を例示した図である。 図4は、第1の実施形態の距離情報記憶部が記憶する移動距離情報を説明する図である。 図5は、第1の実施形態のエレベータ制御盤における移動距離情報を記憶するまでの制御手順を示したフローチャートである。 図6は、第1の実施形態のエレベータ制御盤における、メインロープの異常を検出した際に、保守員が当該異常を参照可能な位置まで移動させる際の処理手順を示したフローチャートである。 図7は、第1の実施形態のエレベータ制御盤がメインロープの異常を検出した際の制御の概念を例示した図である。 図8は、第2の実施形態にかかるエレベータシステムの概略構成例を示すブロック図である。 図9は、第2の実施形態の距離情報記憶部が記憶する第2の移動距離情報を説明する図である。 図10は、第2の実施形態のエレベータ制御盤における移動距離情報を記憶するまでの制御手順を示したフローチャートである。 図11は、第2の実施形態のエレベータ制御盤におけるメインロープの異常を検出した際に、保守員が当該異常を参照可能な位置まで移動させる際の処理手順を示したフローチャートである。 図12は、第3の実施形態にかかるエレベータシステムの概略構成例を示すブロック図である。 図13は、第3の実施形態のエレベータシステムにおけるマーキングセンサ各々の設けられた位置を例示した図である。 図14は、第3の実施形態のエレベータ制御盤におけるメインロープの異常を検出した際に、保守員が当該異常を参照可能な位置まで移動させる際の処理手順を示したフローチャートである。 図15は、第5の実施形態にかかるエレベータシステムの概略構成例を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら、例示する実施形態にかかるロープ異常診断システム、ロープ異常診断方法、及びプログラムを詳細に説明する。本実施形態は、ロープ異常診断システム、ロープ異常診断方法、及びプログラムを適用したエレベータシステムについて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態にかかるエレベータシステム1の概略構成例を示すブロック図である。図1に示すように、エレベータシステム1は、エレベータ制御盤100と、巻上機122と、パルスジェネレータ(P.G)123と、第1のマーキングセンサ131と、を備えている。
本実施形態のエレベータシステム1は、利用者が乗降する乗りかごと、カウンターウェイトとをメインロープ130で連結した、いわゆるつるべ式のエレベータとする。このエレベータシステム1は、巻上機122を制御することで、乗りかごを建物に設けられている昇降路に沿って昇降させて、利用者を目的階のエレベータホールに移動させる。また、メインロープ130は、例えば、樹脂被覆ロープを用いることが考えられるが、ロープの種別を制限するものではない。
巻上機122は、モータ121からの得られる駆動力に応じて、メインロープ130を巻き上げることができる。パルスジェネレータ123は、エレベータシステム1が稼働中、モータ121の回転数を示すパルス値を検出し、検出したパルス値をパルスデータとしてエレベータ制御盤100に出力する。
第1のマーキングセンサ131は、メインロープ130に付与されたマーキングの有無を検出する。
図2は、メインロープ130に付与されたマーキングと、第1のマーキングセンサ131と、を例示した図である。図2に示されるように、メインロープ130には、所定の間隔L毎にマーキングの有無が施されている。図2に示される例では、第1の領域201と、第3の領域203と、にマーキングが施され、第2の領域202にマーキングが施されていないものとする。そして、第1のマーキングセンサ131は、メインロープ130の検出先にマーキングが施されていないか否かを検出し、検出信号として出力する。
図3は、第1のマーキングセンサ131の検出信号を例示した図である。図3の(a)に示される検出信号は、第1のマーキングセンサ131が検出したマーキングの有無を示した信号とする。マーキングがある場合と、マーキングがない場合とで、異なる値が出力される。図3に示される例では、時刻t0〜時刻t1、時刻t2以降がマーキングを検出した期間とし、時刻t1〜時刻t2がマーキングを検出しなかった期間とする。
図3の領域301は、汚れ211によるマーキングの誤検出が生じた領域とする。第1のマーキングセンサ131は、図示しないクロック回路を備えている。そして、図3の(b)に示されるように、クロック回路がクロック信号を出力する。
図3の(c)に示されるように、第1のマーキングセンサ131は、クロック信号より短いマーキングの変化は誤検出とみなして補正を行うように制御する。これにより、第1のマーキングセンサ131が出力する検出信号の精度を向上させることができる。
図1に戻り、エレベータ制御盤100は、制御部102と、モータ回転制御部103と、パルスデータ取得部104と、センサ信号受信部105と、距離情報記憶部106と、距離算出部107と、を備える。
パルスデータ取得部104は、パルスジェネレータ123からパルスデータを取得する。パルスデータは、巻上機122によってメインロープ130を巻き上げるためモータ121の回転数を示すパルス値である。また、パルスデータ取得部104は、パルスデータとして入力されたパルス値をカウントするカウンタ回路108を備えている。このカウンタ回路108は、例えば乗りかごを下降させた際のパルス値が入力された場合にカウントダウンし、乗りかごを上昇させた際のパルス値が入力された場合にカウントアップする。したがって、パルスデータ取得部104は、カウンタ回路108のカウント値を、昇降路上の乗りかご及びメインロープ130の位置情報として取得できる。
モータ回転制御部103は、カウンタ回路108のカウント値に基づいてモータ121に与えるパルス値を制御することで、乗りかごを目的の位置まで移動させる昇降動作を実行する。
センサ信号受信部105は、第1のマーキングセンサ131からの検出信号を受信する。
制御部102は、判定部111を備え、エレベータシステム1全体を制御する。
距離算出部107は、パルスデータ取得部104が取得したパルス値、やカウンタ回路108のカウント値から、メインロープ130の移動距離を算出する。
判定部111は、距離算出部107が算出する移動距離と、センサ信号受信部105が受信した検出信号によるマーキングの有無と、に基づいて、メインロープ130のマーキングが付与されている領域の距離、及びマーキングが付与されていない領域の距離を算出する。そして、判定部111は、マーキングが付与されている領域の距離、又はマーキングが付与されていない領域の距離が、所定の閾値(例えばL+α)以上か否かを判断し、メインロープ130伸びが生じているか否かを判定する。
距離情報記憶部106は、メインロープ130に付与された基準位置を表す基準位置マークを第1のマーキングセンサ131が検出した時の検出位置から、当該基準位置マークを乗りかご上の保守員が参照可能な時の参照可能位置まで、メインロープ130及び乗りかごを移動させる移動距離に関する情報として、移動距離に対応するモータ121のパルス値(換言すれば、検出位置と参照可能位置との間のカウント値の差)を示す移動距離情報を記憶する。
さらに、距離情報記憶部106は、当該基準位置マークを乗りかご上の保守員が参照可能な時の参照可能位置を示す基準位置情報(カウンタ値)を記憶する。
図4は、本実施形態の距離情報記憶部106が記憶する移動距離情報を説明する図である。図4に示される例では、メインロープ130に基準位置マーク441が付与されている。さらに、巻上機用シーブ411が設けられ、メインロープ130には乗りかご401と、カウンターウェイト402(釣り合い重りの一例)が接続されている。そして、巻上機122近傍には、第1のマーキングセンサ131が設けられている。
そして、図4の(a)の例に示されるように、乗りかご401の上の保守員442から、メインロープ130に付与されている基準位置マーク441を視認可能となる位置まで、乗りかご401が移動している。
図4の(b)の例では、第1のマーキングセンサ131が、基準位置マーク441を検出するまで、巻上機122が、メインロープ130及び乗りかご401の降下制御を行った例である。パルスデータ取得部104は、保守員442が基準位置マーク441を視認可能な時の位置から、第1のマーキングセンサ131が基準位置マーク441を検出する時の位置までの移動距離451に対応するパルス値(カウンタ値の差)を、移動距離情報として取得できる。
そして、距離情報記憶部106は、保守員442が基準位置マーク441を視認可能な位置から、第1のマーキングセンサ131が基準位置マーク441を検出する位置までの移動距離451に対応するカウンタ値を示す移動距離情報を記憶する。さらに、距離情報記憶部106は、図4の(a)における乗りかご401の上の保守員442が基準位置マーク441を視認可能な位置を示したカウント値を示す基準位置情報を記憶する。
次に、エレベータ制御盤100が距離情報記憶部106に移動距離情報を記憶するまでの処理手順について説明する。図5は、本実施形態のエレベータ制御盤100における移動距離情報を記憶するまでの制御手順を示したフローチャートである。
まず、メンテナンス時において、乗りかご401上の保守員は、巻上機122を介して反対側に存在するメインロープ130のうち、視認可能な位置に、基準位置マーク441を付与する(S501)。本実施形態においては、基準位置マーク441の付与は、乗りかご401が最上位置まで移動させた後とするが、最上位置に制限するものではない。その際に、制御部102は、パルスデータ取得部104内のカウンタ回路のカウント値を、基準位置マーク441を視認可能な位置を示したカウント値を示す基準位置情報として記憶する(S502)。
そして、モータ回転制御部103は、巻上機122を制御し、乗りかご401の降下制御を行う(S503)。
そして、センサ信号受信部105は、第1のマーキングセンサ131からの検出信号に基づいて、基準位置マーク441を検出したか否かを判定する(S504)。基準位置マーク441を検出していない場合(S504:No)、基準位置マーク441を検出するまで検出処理を継続する。
一方、センサ信号受信部105が、基準位置マーク441を検出したと判定した場合(S504:Yes)、モータ回転制御部103は、降下制御を停止させる(S505)。
そして、距離算出部107は、パルスデータ取得部104が取得したパルス値、及びカウンタ回路のカウント値から、基準位置マーク441を保守員が視認可能な位置から、第1のマーキングセンサ131が基準位置マーク441を検出可能な位置までの、メインロープ130の移動距離に対応するカウント値を算出する(S506)。
そして、距離算出部107は、移動距離に対応するカウント値を、移動距離情報として、距離情報記憶部106に記憶する(S507)。
上述した制御を行うことで、距離情報記憶部106に、基準位置情報、基準位置マーク441に基づいた移動距離情報を記憶できる。
そして、モータ回転制御部103は、判定部111によってロープの異常と判定された場合に、移動距離情報と、基準位置情報と、メインロープ130の異常と判定された時の位置情報(カウンタ値)と、に基づいて、乗りかご401上の保守員が、メインロープ130の異常を視認可能な位置まで、モータ121を回転制御させる。次に具体的な制御手順について説明する。
図6は、第1の実施形態のエレベータ制御盤100における、メインロープ130の異常を検出した際に、保守員が当該異常を参照可能な位置まで移動させる際の処理手順を示したフローチャートである。
まずは、モータ回転制御部103が、巻上機122を制御し、乗りかご401の昇降制御を開始する(S601)。
次に、判定部111は、センサ信号受信部105が受信するパルスデータと、センサ信号受信部105が受信する検出信号に基づいて、メインロープ130の異常が生じた位置であるか否かを判定する(S602)。異常検出が生じた位置と判定されなかった場合(S602:No)、異常が生じた位置と判定されるまで当該処理を繰り返す。なお、メインロープ130に異常が生じた位置がない場合、特に問題はないものとして処理を終了される。
一方、判定部111が、異常検出が生じた位置と判定した場合(S602:Yes)、モータ回転制御部103が、乗りかご401の停止制御を行う(S603)。
図7は、本実施形態のエレベータ制御盤100がメインロープ130の異常を検出した際の制御の概念を例示した図である。図7の(a)に示される例では、第1のマーキングセンサ131からの検出信号に基づいて、メインロープ130の所定の位置で異常601が検出された例とする。
この場合、図6に示されるように、モータ回転制御部103は、距離情報記憶部106に記憶された移動距離情報として示されるカウント値に対応する回転制御を、モータ121に対して行う(S604)。これにより、メインロープ130は、図7で示された移動距離451だけ移動する。
モータ回転制御部103は、乗りかご401の停止制御を行う(S605)。
そして、距離算出部107は、基準位置情報で示されたカウント値と、S605で停止制御された後のカウンタ回路108のカウント値と、の差を算出する(S606)。これにより、乗りかご401の現在の位置と、基準位置マーク441を保守員が視認可能な基準位置と、の差を算出できる。S605で停止制御された後のカウンタ回路108のカウント値とは、メインロープ130の異常と判定された時のカウンタ値から、移動距離情報に対応するカウント値だけカウントアップした値である。換言すれば、本実施形態の図6で示されるフローチャートは、メインロープ130の異常と判定された時のカウンタ値と、基準位置情報で示されたカウント値と、移動距離情報に対応するカウント値と、に基づいて、ロープの異常を保守員が視認可能な位置まで移動可能な距離を算出しているともいえる。
図7の(b)に示される例では、移動距離451だけ移動した後、距離算出部107は、基準位置651を示すカウンタと、乗りかご401の現在の位置652を示すカウンタ値と、差611を算出する。そして、距離算出部107は、当該差611を1/2を乗じることで、保守員442が異常601を参照可能な位置まで移動する移動距離612に対応するカウント値を算出できる。
図6に戻り、モータ回転制御部103は、当該差611に対応するカウント値の1/2に対応する回転制御を、モータ121に対して行う(S607)。
図7の(c)に示される例では、差611に対応するカウント値の1/2に対応する回転制御を行うことで、保守員442が、異常601を参照可能な位置まで移動したことを示している。本実施形態においては、上述した制御を行うことで、保守員442が異常601を確認可能な位置まで乗りかご401の移動制御を実現できる。これにより、保守員442の作業時間削減、及び作業負担を軽減できる。
本実施形態は、メインロープ130の伸びが生じているか否かを判定する例について説明するが、メインロープ130の汚れ等の異常か否かを判定できればよい。
(第2の実施形態)
メインロープ130と乗りかご401とカウンターウェイト402との接続態様は、第1の実施形態で示した構成に限らず、様々な態様がある。態様によっては、メインロープ130のローピングが複雑なため、メインロープ130の伸びを検出するために、複数のマーキングセンサを備えた方がよい場合もある。そこで、第2の実施形態においては、カウンターウェイト402の上にマーキングセンサを設けた場合について説明する。
図8は、第2の実施形態にかかるエレベータシステム2の概略構成例を示すブロック図である。図8に示すように、エレベータシステム2は、エレベータ制御盤800と、巻上機122と、パルスジェネレータ123と、第1のマーキングセンサ131と、第2のマーキングセンサ831と、を備えている。なお、第1の実施形態と同様の構成については同一符号を割り当て、説明を省略する。
第2のマーキングセンサ831は、カウンターウェイト402の上に設けられている。第2のマーキングセンサ831の機能は、第1のマーキングセンサ131と同様として説明を省略する。
エレベータ制御盤800は、第1の実施形態のエレベータ制御盤100と比べて、センサ信号受信部801と、距離情報記憶部802と、距離算出部803と、制御部804と、が異なる。制御部804は、第1の実施形態と判定処理が異なる判定部811を備えている。なお、判定部811の具体的な制御については後述する。
センサ信号受信部801は、巻上機122近傍に設けられた第1のマーキングセンサ131からの検出信号を受信すると共に、カウンターウェイト402の上に設けられた第2のマーキングセンサ831からの検出信号を受信する。
そして、距離情報記憶部106は、第2の基準位置マークを視認可能な位置から、第2のマーキングセンサ831が第2の基準位置マークを検出する位置までの移動距離に対応するカウンタ値を示す第2の移動距離情報を記憶する。さらに、距離情報記憶部106は、乗りかご401の上の保守員442が第2の基準位置マークを視認可能な位置を示したカウント値を示す第2の基準位置情報を記憶する。
図9は、本実施形態の距離情報記憶部106が記憶する第2の移動距離情報を説明する図である。図9に示される例では、メインロープ130に第2の基準位置マーク921が付与されている。さらに乗りかご401の下に、メインロープ130を案内するシーブ901、902が設けられると共に、カウンターウェイト402の下にも、メインロープ130を案内するシーブ903、904が設けられている。これにより、メインロープ130が、第1の実施形態と比べて長いため、第2のマーキングセンサ831で検出を行う例とする。
そして、図9の(a)の例に示されるように、乗りかご401の上の保守員から、メインロープ130に付与されている第2の基準位置マーク921を視認可能となる位置まで、乗りかご401が移動している。図9の(a)で示される例では、乗りかご401と、カウンターウェイト402とが、同じ高さとする。
図9の(b)の例では、第2のマーキングセンサ831が、第2の基準位置マーク921を検出するまで、巻上機122が、メインロープ130及び乗りかご401の上昇制御を行った例である。当該制御によって乗りかご401は、移動距離952だけ上昇する。
パルスデータ取得部104は、保守員442が第2の基準位置マーク921を視認可能な時の位置から、第2のマーキングセンサ831が第2の基準位置マーク921を検出する時の位置までの移動距離951に対応するカウンタ値(換言すると、位置間のカウンタ値の差)を、第2の移動距離情報として取得できる。
そして、距離情報記憶部802は、保守員442が第2の基準位置マーク921を視認可能な位置から、第2のマーキングセンサ831が第2の基準位置マーク921を検出する位置までの移動距離951に対応するカウンタ値を示す第2の移動距離情報を記憶する。さらに、距離情報記憶部802は、図9の(a)における乗りかご401の上の保守員が第2の基準位置マーク921を視認可能な位置を示したカウント値を示す第2の基準位置情報を記憶する。
判定部811は、第1の実施形態と同様の処理を行うほかに、第2のマーキングセンサ831からの検出信号と、パルスデータ取得部104が取得するパルスデータと、に基づいて、マーキングが付与されている領域の距離、又はマーキングが付与されていない領域の距離の距離を算出し、算出された距離が、所定の閾値(例えばL+α)以上か否かを判断し、メインロープ130伸びが生じているか否かを判定する。
次に、エレベータ制御盤800が距離情報記憶部106に移動距離情報を記憶するまでの処理手順について説明する。図10は、第2の実施形態のエレベータ制御盤800における移動距離情報を記憶するまでの制御手順を示したフローチャートである。
まず、メンテナンス時において、モータ回転制御部103は、巻上機122を制御し、乗りかご401の昇降制御を開始する(S1001)。
そして、制御部102は、乗りかご401とカウンターウェイト402と、が同じ高さか否かを判定する(S1002)。同じ高さではないと判定した場合(S1002:No)、判定処理を継続する。
一方、制御部102は、乗りかご401とカウンターウェイト402とが同じ高さと判定した場合(S1002:Yes)、モータ回転制御部103は、巻上機122を制御し、乗りかご401の停止制御を行う(S1003)。
そして、乗りかご401上の保守員は、巻上機122を介して反対側に存在するメインロープ130のうち、視認可能な位置に、第2の基準位置マーク921を付与する(S1004)。
その際に、制御部102は、パルスデータ取得部104内のカウンタ回路のカウント値を、第2の基準位置マーク921を視認可能な位置を示したカウント値を示す第2の基準位置情報として記憶する(S1005)。
そして、モータ回転制御部103は、巻上機122を制御し、乗りかご401の上昇制御を開始する(S1006)。
そして、センサ信号受信部801は、第2のマーキングセンサ831からの検出信号に基づいて、第2の基準位置マーク921を検出したか否かを判定する(S1007)。第2の基準位置マーク921を検出していない場合(S1007:No)、第2の基準位置マーク921を検出するまで検出処理を継続する。
一方、センサ信号受信部801が、第2の基準位置マーク921を検出したと判定した場合(S1007:Yes)、モータ回転制御部103は、上昇制御を停止させる(S1008)。
そして、距離算出部803は、パルスデータ取得部104が取得したパルス値、及びカウンタ回路のカウント値から、第2の基準位置マーク921を保守員が視認可能な位置から、第2のマーキングセンサ831が第2の基準位置マーク921を検出可能な位置までの、メインロープ130の第2の移動距離に対応するカウント値oを算出する(S1009)。
そして、距離算出部803は、第2の移動距離に対応するカウント値oを、第2の移動距離情報として、距離情報記憶部802に記憶する(S1010)。
上述した制御を行うことで、距離情報記憶部106に、第2の基準位置情報、第2の基準位置マーク921に基づいた第2の移動距離情報を記憶できる。
次に、エレベータ制御盤800がメインロープ130の異常を検出した際に、保守員が当該異常を参照可能な位置まで移動させる際の処理手順について説明する。図11は、エレベータ制御盤800におけるメインロープ130の異常を検出した際に、保守員が当該異常を参照可能な位置まで移動させる際の処理手順を示したフローチャートである。
まずは、モータ回転制御部103が、巻上機122を制御し、乗りかご401の昇降制御を開始する(S1101)。
次に、判定部811は、センサ信号受信部801が受信するパルスデータと、センサ信号受信部105が受信する検出信号に基づいて、第1のマーキングセンサ131でメインロープ130の異常が生じた位置であるか否かを判定する(S1102)。
判定部811は、第1のマーキングセンサ131でメインロープ130の異常が生じた位置と判定した場合(S1102:Yes)、第1の実施形態の図6のS603〜S907と同様の制御を行うことで、保守員が異常を視認可能な位置まで乗りかご401を移動させるためのモータ121の回転制御まで行われる(S1103〜S1107)。
一方、判定部811は、第1のマーキングセンサ131でメインロープ130の異常が生じた位置ではないと判定した場合(S1102:No)、第2のマーキングセンサ831でメインロープ130の異常が生じた位置であるか否かを判定する(S1108)。そして、判定部811が、第2のマーキングセンサ831でメインロープ130の異常が生じた位置ではないと判定した場合(S1108:No)、再びS1102から処理を行う。
一方、判定部811が、第2のマーキングセンサ831で異常を検出した位置と判定した場合(S1108:Yes)、モータ回転制御部103が、乗りかご401の停止制御を行う(S1109)。
次に、判定部811は、カウンターウェイト402は、昇降路の中間位置より上か否かを判定する(S1110)。
判定部811は、カウンターウェイト402は、昇降路の中間位置より上と判定した場合(S1110:No)。現在の乗りかご401の位置を示すカウンタ値と、第2の基準位置情報として記憶された、乗りかご401とカウンターウェイト402とが同じ高さの時の第2の基準位置を示すカウンタ値と、の差を、移動距離γとして算出する(S1111)。
そして、モータ回転制御部103が、移動距離γに対応する、モータ121の回転制御を行う(S1112)。
一方、判定部811は、カウンターウェイト402は、昇降路の中間位置以下と判定した場合(S1110:Yes)、モータ回転制御部103は、距離情報記憶部106に記憶された第2の移動距離情報として記憶されたカウント値oの1/2に対応する回転制御を、モータ121に対して行う(S1113)。
モータ回転制御部103は、乗りかご401の停止制御を行う(S1114)。
そして、距離算出部803は、第2の基準位置情報で示されたカウント値と、S1114で停止制御された後のカウンタ回路108のカウント値と、の差γ’を算出する(S1115)。
モータ回転制御部103は、乗りかご401の現在の位置と、第2の基準位置と、の差γ’から、第2の移動距離情報として記憶されたカウント値oの1/2を減算したカウント値に、1/2を乗じたカウント値((γ’−o/2)/2)に対応する回転制御を、モータ121に対して行う(S1116)。
本実施形態においては、第1の実施形態では確認できないような複雑なローピングであっても、保守員442が異常を確認可能な位置まで乗りかご401の移動制御を実現できる。これにより、保守員442の作業時間削減、及び作業負担を軽減できる。
(第3の実施形態)
図12は、第3の実施形態にかかるエレベータシステム3の概略構成例を示すブロック図である。図12に示すように、エレベータシステム3は、エレベータ制御盤1200と、巻上機122と、パルスジェネレータ123と、第1のマーキングセンサ131と、第2のマーキングセンサ831と、第3のマーキングセンサ1231と、を備えている。なお、上述した実施形態と同様の構成については同一符号を割り当て、説明を省略する。
第3のマーキングセンサ1231は、乗りかご401の上に設けられている。なお、本実施形態は、第3のマーキングセンサ1231を、乗りかご401の上に設けた例について説明するが、乗りかご401の上の制限するものではなく、乗りかご401の下や、乗りかご401と共に移動する位置に設けられていればよい。
エレベータ制御盤1200は、第2の実施形態のエレベータ制御盤800と比べて、センサ信号受信部1201と、制御部1202と、が異なる。制御部1202は、第2の実施形態と判定処理が異なる判定部1211を備えている。なお、判定部1211の具体的な制御については後述する。
センサ信号受信部1201は、巻上機122近傍に設けられた第1のマーキングセンサ131からの検出信号を受信し、カウンターウェイト402の上に設けられた第2のマーキングセンサ831からの検出信号を受信し、乗りかご401の上に設けた第3のマーキングセンサ1231からの検出信号を受信する。
図13は、第3の実施形態のエレベータシステム3におけるマーキングセンサ各々の設けられた位置を例示した図である。第1のマーキングセンサ131と、第2のマーキングセンサ831と、は第2の実施形態と同様とする。そして、第3のマーキングセンサ1231が、第1のマーキングセンサ131と反対側のメインロープ130の検出を行うこととする。これより、第2の実施形態と比べてより広い範囲について、メインロープ130の伸びた箇所を検出できる。
なお、第3の実施形態においては、第3のマーキングセンサ1231の検出信号に基づいて、メインロープ130の伸びを検出した場合に、保守員が視認可能な位置まで移動制御するための、移動距離情報や、基準位置情報を記憶しておく必要はない。
判定部1211は、第2の実施形態と同様の処理を行うほかに、第3のマーキングセンサ1231からの検出信号と、パルスデータ取得部104が取得するパルスデータと、に基づいて、マーキングが付与されている領域の距離、又はマーキングが付与されていない領域の距離の距離を算出し、算出された距離が、所定の閾値(例えばL+α)以上か否かを判断し、メインロープ130伸びが生じているか否かを判定する。
次に、エレベータ制御盤1200がメインロープ130の異常を検出した際に、保守員が当該異常を参照可能な位置まで移動させる際の処理手順について説明する。図14は、第3の実施形態のエレベータ制御盤1200におけるメインロープ130の異常を検出した際に、保守員が当該異常を参照可能な位置まで移動させる際の処理手順を示したフローチャートである。
まずは、モータ回転制御部103が、巻上機122を制御し、乗りかご401の昇降制御を開始する(S1401)。
次に、判定部1211は、センサ信号受信部801が受信するパルスデータと、センサ信号受信部105が受信する検出信号に基づいて、第1のマーキングセンサ131でメインロープ130の異常が生じた位置であるか否かを判定する(S1402)。
判定部811は、第1のマーキングセンサ131でメインロープ130の異常が生じた位置と判定した場合(S1402:Yes)、第1の実施形態の図6のS603〜S907と同様の制御を行うことで、第1のマーキングセンサ131で異常を検出した箇所を、保守員が視認可能な位置まで乗りかご401を移動させるためのモータ121の回転制御が行われる(S1403)。
一方、判定部811は、第1のマーキングセンサ131でメインロープ130の異常が生じた位置ではないと判定した場合(S1402:No)、センサ信号受信部801が受信するパルスデータと、センサ信号受信部105が受信する検出信号に基づいて、第2のマーキングセンサ831でメインロープ130の異常が生じた位置であるか否かを判定する(S1404)。
判定部811は、第2のマーキングセンサ831でメインロープ130の異常が生じた位置と判定した場合(S1404:Yes)、第2の実施形態の図11のS1109〜S1116と同様の制御を行うことで、第2のマーキングセンサ831で異常を検出した箇所を、保守員が視認可能な位置まで乗りかご401を移動させるためのモータ121の回転制御が行われる(S1405)。
一方、判定部811は、第2のマーキングセンサ831でメインロープ130の異常が生じた位置ではないと判定した場合(S1404:No)、センサ信号受信部801が受信するパルスデータと、センサ信号受信部105が受信する検出信号に基づいて、第3のマーキングセンサ1231でメインロープ130の異常が生じた位置であるか否かを判定する(S1406)。
判定部811は、第3のマーキングセンサ1231でメインロープ130の異常が生じた位置と判定した場合(S1406:Yes)、モータ回転制御部103が、モータ121の停止制御を行う(S1407)。これにより、乗りかご401の上の保守員は、メインロープ130の異常が生じた箇所を確認することが可能となる。
一方、判定部811は、第3のマーキングセンサ1231でメインロープ130の異常が生じた位置ではないと判定した場合(S1406:No)、再びS1402から処理が行われる。当該処理を、乗りかご401が昇降可能な全ての領域で行うことで、メインロープ130の異常を検出できる。
なお、本実施形態においては、第3のマーキングセンサ1231でメインロープ130の異常が生じた位置と判定した場合に、停止制御を行う例について説明したが、第3のマーキングセンサ1231に応じて、モータ121の制御は異なるものとする。例えば、第3のマーキングセンサ1231が乗りかご401の下に設けられている場合、モータ回転制御部103は、乗りかご401が高さの1/2だけ降下するように、モータ121の回転制御を行う。このように、モータ回転制御部103は、乗りかご401上の保守員が、メインロープ130の異常を視認可能な位置まで、モータ121を回転制御させればよい。
本実施形態においては、第2の実施形態と同様に、複雑なローピングであっても、保守員442が異常を確認可能な位置まで乗りかご401の移動制御を実現できる。これにより、保守員442の作業時間削減、及び作業負担を軽減できる。
(第4の実施形態)
上述した実施形態においては、移動距離情報を予め記憶しておく必要があった。これに対して、第4の実施形態においては、遠隔監視センタ1550から移動距離情報を受信する例とする。
図15は、第4の実施形態にかかるエレベータシステム4の概略構成例を示すブロック図である。図15に示すように、エレベータシステム5は、エレベータ制御盤1500と、巻上機122と、パルスジェネレータ123と、第1のマーキングセンサ131と、第2のマーキングセンサ831と、第3のマーキングセンサ1231と、を備えている。なお、上述した実施形態と同様の構成については同一符号を割り当て、説明を省略する。
エレベータ制御盤1500は、第3の実施形態のエレベータ制御盤1200と比べて、通信部1501が設けられた他に、制御部1502の処理が異なる。
遠隔監視センタ1550は、物件データ記憶部1551と、移動距離算出部1552と、通信部1553と、を備えている。
物件データ記憶部1551は、エレベータシステム4における様々なデータを物件毎に記憶する。
移動距離算出部1552は、物件データ記憶部1551に記憶された、オーバーヘッド高さ、巻上機122の種類、各種シーブ系、カウンターウェイト402の形状などのデータから、保守員が目視確認するために必要な移動距離を、マーキングセンサ毎に算出する。
通信部1553は、マーキングセンサ毎に算出された移動距離を示す移動距離情報を、エレベータ制御盤1500に送信する。
エレベータ制御盤1500の通信部1501は、マーキングセンサ毎の移動距離情報を遠隔監視センタ1550から受信する。
制御部1502は、受信したマーキングセンサ毎の移動距離情報を、距離情報記憶部802に記憶する。以降の制御については、上述した実施形態と同様として説明を省略する。
本実施形態においては、移動距離を算出して、距離情報記憶部802に記憶させずとも、保守員442が異常を確認可能な位置まで乗りかご401の移動制御を実現できる。これにより、保守員442の作業時間削減、及び作業負担を軽減できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1、2、3、4、5…エレベータシステム、100、800、1200、1500…エレベータ制御盤、102、804、1202、1502…制御部、103…モータ回転制御部、104…パルスデータ取得部、105、801、1201…センサ信号受信部、106、802…距離情報記憶部、107、803…距離算出部、108…カウンタ回路、111、811、1211…判定部、121…モータ、122…巻上機、123…パルスジェネレータ、130…メインロープ、131…第1のマーキングセンサ、402…カウンターウェイト、831…第2のマーキングセンサ、1231…第3のマーキングセンサ、1501…通信部、1550…遠隔監視センタ、1551…物件データ記憶部、1552…移動距離算出部、1553…通信部

Claims (5)

  1. エレベータの巻上機によってロープを巻き上げるためのモータの回転数に基づいた、当該ロープの位置情報を取得する取得部と、
    前記ロープに付与されたマーキングを検出する第1の検出部から検出信号を受信する受信部と、
    前記第1の検出部からの検出信号に基づいて前記ロープの異常を判定する判定部と、
    前記ロープに付与された基準位置を表す基準位置マークを前記第1の検出部が検出した時の位置情報から、当該基準位置マークを前記エレベータの乗りかご上の保守員が参照可能な時の位置情報まで、前記ロープを移動させる移動距離情報と、当該基準位置マークを前記エレベータの乗りかご上の保守員が参照可能な時の位置情報を示す基準位置情報と、を記憶する記憶部と、
    前記判定部によって前記ロープの異常と判定された場合に、前記移動距離情報と、前記基準位置情報と、前記ロープの異常と判定された時の位置情報と、に基づいて、前記乗りかご上の保守員が、前記ロープの異常を視認可能な位置まで、前記モータを回転制御させる回転制御部と、
    を備えるロープ異常診断システム。
  2. 前記受信部は、前記巻上機近傍に設けられた前記第1の検出部から検出信号の他に、前記ロープに接続された釣り合い重りに設けられた第2の検出部から第2の検出信号を受信し、
    前記判定部は、前記第2の検出部からの検出信号に基づいて前記ロープの異常を判定し、
    前記記憶部は、さらに、前記ロープに付与された第2の基準位置を表す第2の基準位置マークを前記第2の検出部が検出した時の位置情報から、当該第2の基準位置マークを前記エレベータの乗りかご上の保守員が参照可能な時の位置情報まで、前記ロープを移動させる第2の移動距離情報と、当該第2の基準位置マークを前記エレベータの乗りかご上の保守員が参照可能な時の位置情報を示す第2の基準位置情報と、を記憶し、
    前記回転制御部は、前記第2の検出部からの検出信号に基づいて前記ロープの異常と判定された場合に、前記第2の移動距離情報と、前記第2の基準位置情報と、前記ロープの異常と判定された時の位置情報と、に基づいて、前記乗りかご上の保守員が、前記ロープの異常を視認可能な位置まで、前記モータを回転制御させる、
    請求項1に記載のロープ異常診断システム。
  3. 前記受信部は、前記巻上機近傍に設けられた前記第1の検出部から検出信号の他に、乗りかご上又は乗りかご下に設けられた第3の検出部から第3の検出信号を受信し、
    前記判定部は、前記第3の検出部からの検出信号に基づいて前記ロープの異常を判定し、
    前記回転制御部は、前記第3の検出部からの検出信号に基づいて前記ロープの異常と判定された場合に、前記乗りかご上の保守員が、前記ロープの異常を視認可能な位置になるよう、前記モータを制御する、
    請求項1又は2に記載のロープ異常診断システム。
  4. エレベータシステムで実行されるロープ異常判定方法であって、
    前記エレベータシステムは、エレベータの巻上機によって巻き上げられるロープに付与された基準位置を表す基準位置マークを第1の検出部が検出した時の位置情報から、当該基準位置マークを前記エレベータの乗りかご上の保守員が参照可能な時の位置情報まで、前記ロープを移動させる移動距離情報と、当該基準位置マークを前記エレベータの乗りかご上の保守員が参照可能な時の位置情報を示す基準位置情報と、を記憶する記憶部を備え、
    前記巻上機によって前記ロープを巻き上げるためのモータの回転数に基づいた、当該ロープの位置情報を取得し、
    前記ロープに付与されたマーキングを検出する前記第1の検出部から検出信号を受信し、
    前記第1の検出部からの検出信号に基づいて前記ロープの異常を判定し、
    前記ロープの異常と判定された場合に、前記移動距離情報と、前記基準位置情報と、前記ロープの異常と判定された時の位置情報と、に基づいて、前記乗りかご上の保守員が、前記ロープの異常を視認可能な位置まで、前記モータを回転制御させる、
    ロープ異常診断方法。
  5. コンピュータは、エレベータの巻上機によって巻き上げられるロープに付与された基準位置を表す基準位置マークを第1の検出部が検出した時の位置情報から、当該基準位置マークを前記エレベータの乗りかご上の保守員が参照可能な時の位置情報まで、前記ロープを移動させる移動距離情報と、当該基準位置マークを前記エレベータの乗りかご上の保守員が参照可能な時の位置情報を示す基準位置情報と、を記憶する記憶部を備え、
    前記巻上機によって前記ロープを巻き上げるためのモータの回転数に基づいた、当該ロープの位置情報を取得する取得ステップと、
    前記ロープに付与されたマーキングを検出する前記第1の検出部から検出信号を受信する受信ステップと、
    前記第1の検出部からの検出信号に基づいて前記ロープの異常を判定する判定ステップと、
    前記判定ステップによって前記ロープの異常と判定された場合に、前記移動距離情報と、前記基準位置情報と、前記ロープの異常と判定された時の位置情報と、に基づいて、前記乗りかご上の保守員が、前記ロープの異常を視認可能な位置まで、前記モータを回転制御させる回転制御ステップと、
    を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
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