JP6827646B2 - 蓄電素子 - Google Patents

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Description

本発明は、巻回型の電極体を備える蓄電素子に関する。
従来から、巻回型の電極体を備えた電池が知られている(特許文献1参照)。具体的に、この電池は、扁平形状の電極体と、前記電極体を内部に収容する電池ケースと、を備える。前記電池ケースは、有底矩形箱形である。前記電極体は、帯状の正極板、負極板及びセパレータを有し、これらを捲回軸の周りに捲回することで形成されている。この電極体は、前記正極板及び前記負極板よりも径方向内側に、軸芯部材を有している。前記軸芯部材は、平体形状であり、一方側に位置する矩形平板状の第1金属板芯部と、この第1金属板芯部とは逆側に位置する矩形平板状の第2金属板芯部と、これら第1金属板芯部と第2金属板芯部との間に位置する矩形平板状の樹脂部と、を有する。この軸芯部材の両端は、前記電池ケース(ケース壁)と結合すると共に熱的に接続している。
この電池では、捲回型の電極体において充放電の際に温度が高くなりやすい径方向内側の部位の熱が、熱伝導率の高い部材(即ち、金属製の前記軸芯部材)を通じて前記電池ケースに伝わることで外部に排熱され、前記電極体の温度が上がり過ぎるのを防ぐことができる。
しかし、上述の電池では、軸芯部材が金属製であるため熱伝導率が高く、これにより、電極体の温度が低温の時にでも、電極体の径方向内側の部位の熱が軸芯部材を通じて電池の外部に排熱され、その結果、電極体の温度が電極自体の反応熱によって温まることでより動作に適した温度(換言すると、予定されている電池性能が発揮される温度)まで上昇せずに期待性能よりも低下する(即ち、予定されていた電池性能が発揮されない)場合があった。
特開2013−105523号公報
そこで、本実施形態は、巻回型の電極体の巻回中心部が高温のときの該電極体からの排熱性が確保されると共に、前記電極体が低温のときの該電極体から外部への排熱が抑えられる蓄電素子を提供することを目的とする。
本実施形態の蓄電素子は、
ケースと、
前記ケースに収容される電極体であって、電極、該電極が外側に巻回されている被巻回部、及び前記被巻回部と前記ケースとを熱伝導可能に接続する伝熱部を有する電極体と、を備え、
前記被巻回部の熱伝導率は、前記伝熱部の熱伝導率より大きい。
このように、巻回された状態の電極(積層体)からケースへの熱伝導の経路を構成する被巻回部及び伝熱部において被巻回部の熱伝導率を伝熱部の熱伝導率より大きくする、即ち、被巻回部と伝熱部との熱伝導率のバランスを調整することで、積層体が高温のときの該積層体からケース外部への排熱が確保されると共に、該積層体が低温のときの該積層体からケース外部への排熱が抑えられる。詳しくは、以下の通りである。
先ず、充放電等によって積層体(巻回された電極)が高温のときには、被巻回部の熱伝導率が伝熱部の熱伝導率より高いため、積層体の巻回中心部の熱が被巻回部を通じて伝熱部に伝達され易く、これにより、伝熱部がこの熱をケースに伝熱(排熱)することで、熱のこもりやすい積層体の巻回中心部からの排熱効率が向上する。その結果、積層体が高温のときの該積層体における排熱性が十分に確保される。
一方、積層体が低温のときには、伝熱部の熱伝導率が被巻回部の熱伝導率より低いため、熱伝導率の高い部材で電極体とケースとを接続する場合に比べて積層体の巻回中心部の熱がケースに逃げ難くなり、これにより、積層体の巻回中心部からケースへの排熱を抑えることができる。即ち、積層体が低温のときには積層体の巻回中心部の熱をあまりケースへ逃がさないようにし、巻回中心部に熱を籠もらせることで、蓄電素子が低温のときの該低温に起因する蓄電素子の性能低下が抑えられる。
前記蓄電素子では、
前記被巻回部は、筒状の部位であり、
前記被巻回部の外周部は、前記巻回されている電極によって構成される積層体の巻回中心部と巻回中心軸方向の全域において接し、
前記伝熱部は、前記筒状の被巻回部に挿通された状態で該被巻回部の内周部と巻回中心軸方向の全域において接してもよい。
かかる構成によれば、巻回中心部での巻回中心軸方向の熱の偏りに起因する蓄電素子の性能低下を抑えると共に、巻回中心部の排熱性を向上させることができる。即ち、巻回中心部において熱の逃げにくい巻回中心軸方向の中央部の熱を熱伝導率の高い被巻回部を通じて端部側(巻回中心軸方向の端部側)に逃がすことで巻回中心部における巻回中心軸方向の熱の偏りを抑えると共に、被巻回部における巻回中心部と伝熱部との各接触面積を十分に確保することで、巻回中心部の熱を伝熱部に効率よく伝達させて(即ち、巻回中心部と伝熱部材とを素早く熱平衡状態に推移させて)巻回中心部の排熱性を向上させることができる。
前記蓄電素子では、
前記伝熱部の熱伝導率は、0.6W/m・K以上且つ30W/m・K以下でもよい。
伝熱部の熱伝導率をかかる範囲にすることで、積層体が高温のときの該積層体からの排熱性能が確保されると共に、該積層体が低温のときの該積層体の温度低下が抑制されるような熱伝導のバランスを実現し易くなる。
以上より、本実施形態によれば、巻回型の電極体の巻回中心部が高温のときの該電極体からの排熱性が確保されると共に、前記電極体が低温のときの該電極体から外部への排熱が抑えられる蓄電素子を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る蓄電素子の斜視図である。 図2は、前記蓄電素子の分解斜視図である。 図3は、図1におけるIII−III位置の断面図である。 図4は、図1におけるIV−IV位置の断面図である。 図5は、前記蓄電素子の電極体を説明するための図である。 図6は、他実施形態に係る電極体の断面図である。 図7は、前記蓄電素子を含む蓄電装置の斜視図である。
以下、本発明に係る蓄電素子の一実施形態について、図1〜図5を参照しつつ説明する。蓄電素子には、一次電池、二次電池、キャパシタ等がある。本実施形態では、蓄電素子の一例として、充放電可能な二次電池について説明する。尚、本実施形態の各構成部材(各構成要素)の名称は、本実施形態におけるものであり、背景技術における各構成部材(各構成要素)の名称と異なる場合がある。
本実施形態の蓄電素子は、非水電解質二次電池である。より詳しくは、蓄電素子は、リチウムイオンの移動に伴って生じる電子移動を利用したリチウムイオン二次電池である。この種の蓄電素子は、電気エネルギーを供給する。蓄電素子は、単一又は複数で使用される。具体的に、蓄電素子は、要求される出力及び要求される電圧が小さいときには、単一で使用される。一方、蓄電素子は、要求される出力及び要求される電圧の少なくとも一方が大きいときには、他の蓄電素子と組み合わされて蓄電装置に用いられる。前記蓄電装置では、該蓄電装置に用いられる蓄電素子が電気エネルギーを供給する。
蓄電素子は、図1〜図4に示すように、電極体2と、電極体2を収容するケース3と、を備える。また、蓄電素子1は、ケース3の外面に配置される外部端子4と、電極体2と外部端子4とを導通させる集電体5と、電極体2とケース3との間に配置される絶縁部材6等も、備える。
ケース3は、開口を有するケース本体31と、ケース本体31の開口を塞ぐ(閉じる)蓋板32と、を有する。ケース3は、電極体2及び集電体5等と共に、電解液を内部空間33(図3参照)に収容する。ケース3は、電解液に耐性を有する金属によって形成される。本実施形態のケース3は、例えば、アルミニウム、又は、アルミニウム合金等のアルミニウム系金属材料によって形成される。
電解液は、非水溶液系電解液である。電解液は、有機溶媒に電解質塩を溶解させることによって得られる。有機溶媒は、例えば、プロピレンカーボネート及びエチレンカーボネートなどの環状炭酸エステル類、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、及びエチルメチルカーボネートなどの鎖状カーボネート類である。電解質塩は、LiClO、LiBF、及びLiPF等である。本実施形態の電解液は、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、及びエチルメチルカーボネートを、プロピレンカーボネート:ジメチルカーボネート:エチルメチルカーボネート=3:2:5の割合で調整した混合溶媒に、1mol/LのLiPFを溶解させたものである。
ケース3は、ケース本体31の開口周縁部34と、蓋板32の周縁部とを重ね合わせた状態で互いを接合することによって形成される。また、ケース3では、ケース本体31と蓋板32とによって内部空間33が画定されている。本実施形態のケース3では、ケース本体31の開口周縁部34と蓋板32の周縁部とが溶接によって接合されている。
ケース本体31は、板状の閉塞部311と、閉塞部311の周縁に接続される筒状の胴部(周壁)312と、を備える。
閉塞部311は、ケース本体31が開口を上に向けた姿勢で配置されたときにケース本体31の下端に位置する(即ち、前記開口が上を向いたときのケース本体31の底壁となる)部位である。閉塞部311は、該閉塞部311の法線方向から見て、矩形状である。
以下では、閉塞部311の長辺方向をX軸方向とし、閉塞部311の短辺方向をY軸方向とし、閉塞部311の法線方向をZ軸方向とする。
胴部312は、角筒形状、より詳しくは、偏平な角筒形状を有する。胴部312は、閉塞部311の周縁における長辺から延びる一対の長壁部313と、閉塞部311の周縁における短辺から延びる一対の短壁部314とを有する。即ち、一対の長壁部313は、Y軸方向に間隔(詳しくは、閉塞部311の周縁における短辺に相当する間隔)を空けて対向し、一対の短壁部314は、X軸方向に間隔(詳しくは、閉塞部311の周縁における長辺に相当する間隔)を空けて対向する。短壁部314が一対の長壁部313の対応(詳しくは、Y軸方向に対向)する端部同士をそれぞれ接続することによって、角筒状の胴部312が形成される。また、短壁部314は、内面(ケース3の内側を向いた面)に、Z軸方向に延びる溝3141を有する。本実施形態の短壁部314は、内面におけるY軸方向の中央位置に、溝3141を有する。この溝3141は、Z軸方向において、ケース本体31の開口位置から閉塞部311まで連続して延びている。この溝3141は、短壁部314の内面にZ軸方向に延びる凹部によって構成されてもよく、短壁部314の内面にZ軸方向に延び且つY軸方向に間隔をあけた一対の凸部を設けることによって構成されてもよい。
以上のように、ケース本体31は、開口方向(Z軸方向)における一方の端部が塞がれた角筒形状(即ち、有底角筒形状)を有する。このケース本体31には、電極体2が巻回中心軸C方向をX軸方向に向けた状態で収容される。
蓋板32は、ケース本体31の開口を塞ぐ板状の部材である。具体的に、蓋板32は、Z軸方向から見て、ケース本体31の開口周縁部34に対応した輪郭形状を有する。即ち、蓋板32は、Z軸方向から見て、X軸方向に長い矩形状の板材である。この蓋板32は、ケース本体31の開口を塞ぐように該ケース本体31に当接する。より具体的には、蓋板32が開口を塞ぐように、蓋板32の周縁部がケース本体31の開口周縁部34に重ねられる。開口周縁部34と蓋板32とが重ねられた状態で、蓋板32とケース本体31との境界部が溶接される。これにより、ケース3が構成される。
電極体2は、帯状の電極(本実施形態の例では、正極21及び負極22)が積層されている電極積層部(積層体)20と、電極21、22(電極積層部20)が外側に巻回されている被巻回部25と、被巻回部25とケース3とを熱伝導可能に接続する伝熱部26と、を有する。電極体2においてリチウムイオンが正極21と負極22との間を移動することにより、蓄電素子1が充放電する。
伝熱部26は、一対の短壁部314のうちの一方の短壁部314から他方の短壁部314まで延びる。具体的に、伝熱部26は、X−Z面(X軸とZ軸とを含む面)方向に広がる部材である。本実施形態の伝熱部26は、矩形の板状の部材である。この伝熱部26は、中実である。また、伝熱部26のX軸方向の両端は、短壁部314の内面に設けられた溝3141に差し込まれ、該溝3141の内面(溝3141を規定している面)と接触している。この伝熱部26は、合成樹脂によって形成され、絶縁性を有する。尚、本実施形態の伝熱部26のZ軸方向の両端の断面(Y−Z面(Y軸とZ軸とを含む面)に沿った断面)形状は、外側に膨出する円弧状である。
伝熱部26の熱伝導率は、0.6W/m・K未満が好ましい。例えば具体的に、伝熱部26は、ポリプロピレン(熱伝導率:約0.125W/m・K)、高密度ポリエチレン(熱伝導率:約0.46W/m・K)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(熱伝導率:約0.4W/m・K)によって構成される。ただし、伝熱部26の熱伝導率は、被巻回部25の熱伝導率よりも低い値であれば、0.6W/m・K以上の値であってもよい。
被巻回部25は、電極体2において、伝熱部26と電極積層部20との間に配置されている。この被巻回部25は、伝熱部26のX軸方向の両端部を残して該伝熱部26周囲を囲む。即ち、被巻回部25は、筒状、より詳しくは、偏平な筒状であり、伝熱部26は、筒状の被巻回部25を挿通している。本実施形態の被巻回部25は、可撓性又は熱可塑性を有するシートが巻回されることによって形成されている。この被巻回部25のX軸方向の寸法(幅)は、後述するセパレータ23のX軸方向の寸法(幅)と略同じである。
被巻回部25の外周部(外周面)は、電極積層部20の巻回中心部(内周面)とX軸方向(巻回中心軸方向)の全域において接している。また、被巻回部25の外周部(外周面)は、電極積層部20の巻回中心部(内周面)と巻回方向の全域においても接している。
被巻回部25の内周部(内周面)は、該被巻回部25を挿通している伝熱部26とX軸方向の全域において接している。また、被巻回部25の内周部(内周面)は、伝熱部26と巻回方向の全域においても接している。
被巻回部25の熱伝導率は、伝熱部26の熱伝導率より大きい。具体的に、被巻回部25の熱伝導率は、0.6W/m・K以上、且つ30W/m・K以下である。この被巻回部25は、合成樹脂によって形成され、絶縁性を有している。具体的に、被巻回部25は、高熱伝導性ポリカーボネート(例えば、熱伝導率が、約8.3W/m.Kのもの)、高熱伝導性ポリフェニレンサルファイド樹脂(例えば、熱伝導率が、約1.0W/m・Kのもの、約25以上W/m・Kのもの)、高熱伝導性ナイロン(例えば、熱伝導率が、約15W/m・Kのもの)によって構成される。
電極積層部20は、図5にも示すように、正極21と負極22とが交互に積層された状態で、被巻回部25の外側に巻回されている。本実施形態の電極積層部20では、正極21と負極22との間にセパレータ23が配置されている。詳しくは、以下の通りである。
正極21は、帯状の金属箔211と、金属箔211に重ねられる正極活物質層212と、を有する。この正極活物質層212は、金属箔211における幅方向の一方の端縁部(非被覆部)を露出させた状態で、該金属箔211に重ねられている。本実施形態の金属箔211は、例えば、アルミニウム箔である。
負極22は、帯状の金属箔221と、金属箔221に重ねられる負極活物質層222と、を有する。この負極活物質層222は、金属箔221における幅方向の他方(正極21の金属箔211の非被覆部と反対側)の端縁部(非被覆部)を露出させた状態で、該金属箔221に重ねられている。本実施形態の金属箔221は、例えば、銅箔である。
セパレータ23は、絶縁性を有する部材であり、正極21と負極22との間に配置される。これにより、電極体2(詳しくは、電極積層部20)において、正極21と負極22とが互いに絶縁される。また、セパレータ23は、ケース3内において、電解液を保持する。これにより、蓄電素子1の充放電時において、セパレータ23を挟んで交互に積層される正極21と負極22との間を、リチウムイオンが移動可能となる。
このセパレータ23は、帯状であり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、ポリアミドなどの多孔質膜によって構成される。本実施形態のセパレータ23は、SiO粒子、Al粒子、ベーマイト(アルミナ水和物)等の無機粒子を含んだ無機層を、多孔質膜によって形成された基材の上に設けることで形成されている。本実施形態のセパレータ23の基材は、例えば、ポリエチレンによって形成される。
セパレータ23の幅方向の寸法は、負極活物質層222の幅より大きい。セパレータ23は、正極活物質層212と負極活物質層222とが厚さ方向(積層方向)に重なるように幅方向に位置ずれした状態で重ね合わされた正極21と負極22との間に配置される。このとき、正極21の非被覆部と、負極22の非被覆部とは重なっていない。即ち、正極21の非被覆部が、正極21と負極22との重なる領域から幅方向(積層方向と直交する方向)に突出し、且つ、負極22の非被覆部が、正極21と負極22との重なる領域から幅方向(正極21の非被覆部の突出方向と反対の方向)に突出する。このような状態で積層された正極21、負極22、及びセパレータ23(即ち、電極積層部20)が巻回されることによって、電極積層部20が形成される。また、本実施形態の電極体2(電極積層部20)では、正極21の非被覆部又は負極22の非被覆部のみが積層された部位によって、電極体2(電極積層部20)における非被覆積層部28が構成される。
非被覆積層部28は、電極体2における集電体5と導通される部位である。本実施形態の非被覆積層部28は、巻回された正極21、負極22、及びセパレータ23の巻回中心軸C方向から見て、被巻回部25及び伝熱部26を挟んで二つの部位(二分された非被覆積層部)281に区分けされる。
以上のように構成される非被覆積層部28は、電極体2の各極に設けられる。即ち、正極21の非被覆部のみが積層された非被覆積層部28が電極体2における正極の非被覆積層部を構成し、負極22の非被覆部のみが積層された非被覆積層部28が電極体2における負極の非被覆積層部を構成する。
外部端子4は、他の蓄電素子の外部端子又は外部機器等と電気的に接続される部位である。外部端子4は、導電性を有する部材によって形成される。例えば、外部端子4は、アルミニウム又はアルミニウム合金等のアルミニウム系金属材料、銅又は銅合金等の銅系金属材料等の溶接性の高い金属材料によって形成される。本実施形態の外部端子4は、バスバ等が溶接可能な面41を有する。
集電体5は、ケース3内に配置され、電極体2と通電可能に直接又は間接に接続される。本実施形態の集電体5は、クリップ部材50を介して電極体2と通電可能に接続される。即ち、蓄電素子1は、電極体2と集電体5とを通電可能に接続するクリップ部材50を備える。
集電体5は、導電性を有する部材によって形成される。集電体5は、ケース3の内面に沿って配置される。本実施形態の集電体5は、外部端子4とクリップ部材50とを通電可能に接続する。具体的に、集電体5は、外部端子4と通電可能に接続される第一接続部51と、電極体2と通電可能に接続される一対の第二接続部52と、を有する。集電体5では、第一接続部51がケース3内の蓋板32と短壁部314との境界近傍から蓋板32に沿って延びると共に、一対の第二接続部52のそれぞれが第一接続部51のX軸方向外側の端部から長壁部313に沿って延びる。本実施形態の第二接続部52は、例えば、超音波溶接によってクリップ部材50と接合される。
以上のように構成される集電体5は、蓄電素子1の正極と負極とにそれぞれ配置される。本実施形態の蓄電素子1では、ケース3内において、電極体2(電極積層部20)の正極の非被覆積層部28と、負極の非被覆積層部28とにそれぞれ配置される。正極の集電体5と負極の集電体5とは、異なる素材によって形成される。具体的に、正極の集電体5は、例えば、アルミニウム又はアルミニウム合金によって形成され、負極の集電体5は、例えば、銅又は銅合金によって形成される。
クリップ部材50は、電極体2の非被覆積層部28(詳しくは、二分された非被覆積層部281)において積層された正極21又は負極22を束ねるように挟む。これにより、クリップ部材50は、非被覆積層部28において積層される正極21同士、又は負極22同士を導通させる。本実施形態のクリップ部材50は、板状の金属材料を断面がU字状となるように曲げ加工することによって形成される。
絶縁部材6は、図2及び図3に示すように、ケース3(詳しくはケース本体31)と電極体2及び集電体5との間に配置される。この絶縁部材6は、絶縁性を有する樹脂によって形成されている。本実施形態の絶縁部材6は、所定の形状に裁断された絶縁性を有するシート状の部材を折り曲げることによって形成されている。絶縁部材6は、電極体2及び集電体5と、閉塞部311及び長壁部313との間に配置されている。尚、絶縁部材6が袋状の場合には、伝熱部26と対応する位置にスリットが設けられる。これにより、伝熱部26の端部がケース3(短壁部314の溝3141の内面)に接触できる。
以上の蓄電素子1のように、巻回された状態の電極21、22(電極積層部20)からケース3への熱伝導の経路を構成する被巻回部25及び伝熱部26において被巻回部25の熱伝導率を伝熱部26の熱伝導率より大きくする、即ち、被巻回部25と伝熱部26との熱伝導率のバランスを調整することで、電極積層部20が高温のときの該電極積層部20からケース3の外部への十分な排熱が確保されると共に、該電極積層部20が低温のときの該電極積層部20からケース3の外部への排熱が抑えられる。詳しくは、以下の通りである。
充放電等によって電極積層部20(巻回された電極21、22)が高温(例えば、45℃以上)のときには、被巻回部25の熱伝導率が伝熱部26の熱伝導率より高いため、電極積層部20の巻回中心部の熱が被巻回部25を通じて伝熱部26に伝達され易い。これにより、伝熱部26がこの熱をケース3に伝熱(排熱)することで、熱のこもりやすい電極積層部20の巻回中心部からの排熱効率が向上する。その結果、電極積層部20が高温のときの該電極積層部20における排熱性が十分に確保される。
一方、電極積層部20が低温(例えば、0℃未満)のときには、伝熱部26の熱伝導率が被巻回部25の熱伝導率より低いため、熱伝導率の高い部材で電極体2(電極積層部20)とケース3とを接続する場合に比べて電極積層部20の巻回中心部の熱がケース3に逃げ難くなる。これにより、電極積層部20の巻回中心部からケース3への排熱が抑えられる。即ち、電極積層部20が低温のときには電極積層部20の巻回中心部の熱をあまりケース3へ逃がさないようにし、これにより、電極積層部20で生じた熱を巻回中心部にこもらせることで、蓄電素子1が低温のときの該低温に起因する蓄電素子1の性能低下を抑える。
また、本実施形態の蓄電素子1では、筒状の被巻回部25の外周部(外周面)が、電極積層部20の巻回中心部(内周面)とX軸方向(巻回中心軸方向)の全域において接し、伝熱部26が、筒状の被巻回部25に挿通された状態で該被巻回部25の内周部(内周面)とX軸方向の全域において接している。
このため、電極積層部20の巻回中心部でのX軸方向の熱の偏りに起因する蓄電素子1の性能低下が抑えられると共に、電極積層部20の巻回中心部の排熱性が向上する。即ち、電極積層部20の巻回中心部において熱の逃げにくいX軸方向の中央部の熱を熱伝導率の高い被巻回部25を通じて端部側(X軸方向の端部側)に逃がすことで巻回中心部におけるX軸方向の熱の偏りが抑えられる。また、被巻回部25における巻回中心部と伝熱部26との各接触面積が十分に確保されることで、巻回中心部の熱が伝熱部に効率よく伝達されるため(即ち、巻回中心部と伝熱部材とが素早く熱平衡状態に推移するため)巻回中心部の排熱性が向上する。
本実施形態の蓄電素子1では、伝熱部26の熱伝導率が0.6W/m・K以上且つ30W/m・K以下である。伝熱部26の熱伝導率をかかる範囲にすることで、電極積層部20が高温のときの該電極積層部20からの排熱性能が確保されると共に、該電極積層部20が低温のときの該電極積層部20の温度低下が抑制されるような熱伝導のバランスを実現し易くなる。
尚、本発明の蓄電素子は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
上記実施形態の蓄電素子1では、被巻回部25と電極積層部20とが別部材によって構成されていたが、この構成に限定されない。例えば、セパレータ23のみが伝熱部26の周囲に巻回されて被巻回部25を構成し、該セパレータ23が電極積層部20を構成するセパレータ23(電極積層部20において正極21と負極22との間に配置されているセパレータ23)と連続する構成、即ち、被巻回部25と電極積層部20とが一体でも(連続していても)よい。
また、上記実施形態の蓄電素子1では、被巻回部25は、樹脂製のシートが巻回されることにより形成されていたが、この構成に限定されない。被巻回部25は、筒状等の伝熱部26の周囲を囲い且つ所定の厚さ寸法(電極21、22の厚さ方向の寸法)を有する樹脂製の部材であってもよい。
上記実施形態の蓄電素子1では、伝熱部26は、中実の部材であるが、この構成に限定されない。伝熱部26は、中空の部材や筒状等であってもよい。また、伝熱部26は、X軸方向において、一方の短壁部314から他方の短壁部314まで連続して延びているが、この構成に限定されない。伝熱部26は、例えば、図6に示すように、被巻回部25のX軸方向の一方の端部と該端部に近い側の短壁部314とを接続する第一部位261と、被巻回部25のX軸方向の他方の端部と該端部に近い側の短壁部314とを接続する第二部位262とを有し、第一部位261と第二部位262とが熱的に接続されていない(例えば、X軸方向に離間している)構成でもよい。
また、伝熱部26は、被巻回部25とX軸方向の全域で接しているが、X軸方向の一部で接する構成でもよい。また、伝熱部26は、被巻回部25と巻回方向(周方向)の全域で接しているが、巻回方向の一部で接する構成でもよい。
また、上記実施形態においては、蓄電素子が充放電可能な非水電解質二次電池(例えばリチウムイオン二次電池)として用いられる場合について説明したが、蓄電素子の種類や大きさ(容量)は任意である。また、上記実施形態において、蓄電素子の一例として、リチウムイオン二次電池について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本発明は、種々の二次電池、その他、一次電池や、電気二重層キャパシタ等のキャパシタの蓄電素子にも適用可能である。
上記実施形態の電極体2では、セパレータ23は、多孔質膜によって形成された基材の上に無機層が形成された、いわゆる無機塗工セパレータであるが、基材のみで構成されてもよい。
蓄電素子(例えば電池)1は、図7に示すような蓄電装置(蓄電素子が電池の場合は電池モジュール)11に用いられてもよい。蓄電装置11は、少なくとも二つの蓄電素子1と、二つの(異なる)蓄電素子1同士を電気的に接続するバスバ部材12と、を有する。この場合、本発明の技術が少なくとも一つの蓄電素子1に適用されていればよい。
1…蓄電素子、2…電極体、20…電極積層部、21…正極(電極)、211…金属箔、212…正極活物質層、22…負極(電極)、221…金属箔、222…負極活物質層、23…セパレータ、25…被巻回部、26…伝熱部、261…第一部位、262…第二部位、28…非被覆積層部、281…二分された非被覆積層部、3…ケース、31…ケース本体、311…閉塞部、312…胴部、313…長壁部、314…短壁部、3141…溝、32…蓋板、33…内部空間、34…開口周縁部、4…外部端子、41…面、5…集電体、50…クリップ部材、51…第一接続部、52…第二接続部、6…絶縁部材、11…蓄電装置、12…バスバ部材、C…巻回中心軸

Claims (2)

  1. ケースと、
    前記ケースに収容される電極体であって、電極、該電極が外側に巻回されている被巻回部、及び前記被巻回部と前記ケースとを熱伝導可能に接続する伝熱部を有する電極体と、を備え、
    前記被巻回部の熱伝導率は、前記伝熱部の熱伝導率より大きく、
    前記被巻回部は、筒状の部位であり、
    前記被巻回部の外周部は、前記巻回されている電極によって構成される積層体の巻回中心部と巻回中心軸方向の全域において接し、
    前記伝熱部は、前記筒状の被巻回部に挿通された状態で該被巻回部の内周部と巻回中心軸方向の全域において接している、蓄電素子。
  2. 前記伝熱部の熱伝導率は、0.6W/m・K以上且つ30W/m・K以下である、請求項1に記載の蓄電素子。
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