JP2019053824A - 蓄電素子、及び蓄電素子の製造方法 - Google Patents

蓄電素子、及び蓄電素子の製造方法 Download PDF

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森  澄男
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Tomonori Kako
智典 加古
祥太 伊藤
Shota Ito
祥太 伊藤
亮介 下川
Ryosuke Shimokawa
亮介 下川
太郎 山福
Taro Yamafuku
太郎 山福
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Abstract

【課題】電極のターン部側への移動、又は、セパレータのターン部側への移動を抑制できる蓄電素子、及び、前記蓄電素子の製造方法を提供する。【解決手段】第一の電極210を含む第一部材21、及び、前記第一の電極と極性の異なる第二の電極220を含む第二部材22、を有する電極体2を備え、前記第一部材は、一対の平坦部233と、該平坦部の端部同士を接続するターン部234とを有し、前記第二部材は、前記一対の平坦部の間に挟まれ、前記第二部材の前記ターン部側の端面と前記ターン部との間には、前記第二部材の前記ターン部に接触する方向への移動を抑制する抑制部24が設けられている蓄電素子。【選択図】図6

Description

本発明は、電極を有する電極体を備えた蓄電素子、及び蓄電素子の製造方法に関する。
従来、正極及び負極の一方が蛇腹状に折り畳まれて積層されているリチウムイオン二次電池(以下、単に「電池」と称する)が知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的に、この電池は、図21に示すように、負極・セパレータ圧着体121と正極122とを組み合わせて、これを蛇腹状に折り畳んで構成された電極体102を備える。
負極・セパレータ圧着体121は、帯状に連続する一対のセパレータ123の間に、負極を基材とする帯状の負極体124を圧着して構成されており、全体として帯状に連続している。正極122は、複数の短冊状の金属箔を正極リードにより連結して構成されている。
前記電極体102を製造する際には、まず、帯状の一対のセパレータ123の間に帯状の負極体124を配置して、これらをプレス等により圧着することで、負極・セパレータ圧着体121を形成する。さらに、負極・セパレータ圧着体121に折り目を形成し、負極・セパレータ圧着体121に正極122を挿入した後、これを折り目に沿って折り畳むことで前記電極体102が製造される。
特開2013−222602号公報
ところで、前記電極体102を備えた電池では、正極122の周辺には、挿入方向における正極122の負極・セパレータ圧着体121に対する相対移動を抑制するような構成が何ら存在しないため、正極122の負極・セパレータ圧着体121に対する相対移動は抑制されない。これにより、前記電池では、正極122が負極・セパレータ圧着体121における折れ曲がった部位(ターン部)側に大きく移動して、正極122の端面が負極・セパレータ圧着体121における折れ曲がった部位に当たると、正極122からバリが出ている場合等に、セパレータ123に影響があるおそれがある。
そこで、本実施形態は、電極のターン部側への移動、又は、セパレータのターン部側への移動を抑制できる蓄電素子、及び、前記蓄電素子の製造方法を提供することを目的とする。
本実施形態の蓄電素子は、
第一の電極を含む第一部材、及び、前記第一の電極と極性の異なる第二の電極を含む第二部材、を有する電極体
を備え、
前記第一部材は、一対の平坦部と、該平坦部同士を接続するターン部とを有し、
前記第二部材は、前記一対の平坦部の間に挟まれ、
前記第二部材の前記ターン部側の端面と前記ターン部との間には、前記第二部材の前記ターン部に接触する方向への移動を抑制する抑制部が設けられている。
かかる構成によれば、第二部材のターン部側への移動を抑制する抑制部が設けられているため、第二の電極が第一の電極のターン部側に移動することを抑制できる。
前記蓄電素子では、
前記抑制部は、前記第二部材の前記ターン部側の端面と前記ターン部との間に配置される保護材であってもよい。
かかる構成によれば、第一部材及び第二部材のいずれとも異なる抑制部が配置されていることにより、抑制部を用いるために第一部材及び第二部材の構成を変更する必要がないため、簡単な構成で、第二の電極が第一の電極のターン部側に移動することを抑制できる。
前記蓄電素子は、
電解液と、
前記電極体及び前記電解液を収容するケースと、を備え、
前記保護材は、複数の線材であってもよい。
かかる構成によれば、線材間の隙間を介して電解液がターン部の内側の領域に注入されるため、この領域への注液性の低下をさらに抑制できる。
前記蓄電素子では、
前記一対の平坦部が前記第二部材を挟む方向における前記保護材の寸法は、前記一対の平坦部が前記第二部材を挟む方向における前記第二部材の寸法以上であってもよい。
かかる構成によれば、第二の電極が第一の電極のターン部側に移動したとしても、保護材の第二部材を挟む方向における寸法が第二部材の寸法より大きいため、第二の電極のターン部側の端面と第一の電極のターン部との間に保護材が介在することになるため、第二の電極のターン部側の端面が第一の電極のターン部に接触することを抑制できる。
前記蓄電素子は、
電解液と、
前記電極体及び前記電解液を収容するケースと、を備え、
前記第一部材は、前記ターン部を複数有し、
前記複数のターン部は、前記一対の平坦部が第二部材を挟む方向に並び、
前記保護材は、前記ターン部の内側にそれぞれ配置される保護部と、前記ターン部と前記ケースとの間に配置されて前記保護部同士を連結する連結部とを有してもよい。
かかる構成によれば、絶縁性を有する保護材の連結部が、第一部材とケースとの間に介在するため、第一部材とケースとの導通を抑制できる。
前記蓄電素子では、
前記第一部材は、セパレータを含み、
前記セパレータは、前記一対の平坦部と前記ターン部とで構成される折り返し部の内側に沿って延びると共に、前記ターン部と該ターン部に隣接する領域とのうち少なくとも一方において、前記折り返し部の内側に向かって厚みが大きくなる厚肉部を有し、前記抑制部は、前記厚肉部のうち前記セパレータの前記厚肉部以外の部位よりも厚い部位であってもよい。
かかる構成によれば、セパレータがターン部において厚肉部を有する場合、ターン部においてセパレータが厚いことにより、第二部材のターン部側への移動を抑制できる。また、セパレータがターン部に隣接する領域において厚肉部を有する場合、この隣接する領域においてセパレータで囲まれる空間が狭くなっているため、第二部材がターン部側に移動しにくくなり、第二部材のターン部側への移動を規制できる。
本実施形態の別の蓄電素子は、
セパレータ、及び、電極を含む部材、を有する電極体
を備え、
前記セパレータは、一対の平坦部と、該平坦部の端部同士を接続するターン部とを有し、
前記電極を含む部材は、前記一対の平坦部の間に挟まれ、
前記電極を含む部材の前記ターン部側の端面と前記ターン部との間には、前記電極を含む部材が前記ターン部に接触する方向への移動を抑制する抑制部が設けられている。
かかる構成によれば、電極を含む部材のターン部側への移動を抑制する抑制部が設けられているため、電極がセパレータのターン部側に移動することを抑制できる。
前記蓄電素子では、
前記抑制部は、前記電極を含む部材の前記ターン部側の端面と前記ターン部との間に配置される保護材であってもよい。
かかる構成によれば、セパレータ及び電極を含む部材のいずれとも異なる抑制部が配置されていることにより、抑制部を用いるためにセパレータや電極を含む部材の構成を変更する必要がないため、簡単な構成で、電極がターン部側に移動することを抑制できる。
前記蓄電素子は、
電解液と、
前記電極体及び前記電解液を収容するケースと、を備え、
前記保護材は、複数の線材であってもよい。
かかる構成によれば、線材間の隙間を介して電解液がターン部の内側の領域に注入されるため、この領域への注液性の低下をさらに抑制できる。
前記蓄電素子では、
前記セパレータは、前記ターン部と該ターン部に隣接する領域とのうち少なくとも一方において、前記一対の平坦部と前記ターン部とで構成される折り返し部の内側に向かって厚みが大きくなる厚肉部を有し、前記抑制部は、前記厚肉部のうち前記セパレータの前記厚肉部以外の部位よりも厚い部位であってもよい。
かかる構成によれば、セパレータがターン部において厚肉部を有する場合、ターン部においてセパレータが厚いことにより、電極を含む部材のターン部側への移動を抑制できる。また、セパレータがターン部に隣接する領域において厚肉部を有する場合、この隣接する領域においてセパレータで囲まれる空間が狭くなっているため、電極を含む部材がターン部側に移動しにくくなり、電極を含む部材のターン部側への移動を規制できる。
前記蓄電素子は、
電解液と、
前記電極体及び前記電解液を収容するケースと、を備え、
前記セパレータは、多孔質材料で構成され、前記ターン部における単位面積当たりの細孔容積が、前記一対の平坦部における単位面積当たりの細孔容積よりも大きくてもよい。
かかる構成によれば、セパレータのターン部における単位面積当たりの細孔容積が大きいことで、一対の延出部とターン部との内側の領域において、液保持性を向上することができる。
本実施形態の蓄電素子の製造方法は、
第一の電極を含む長尺状の第一部材上に、該第一部材の長尺方向と直交する方向に延びる保護材、及び、前記第一の電極と極性の異なる第二の電極を含む第二部材を配置した後、前記保護材を芯にして前記第一部材を折り曲げて該第一部材により前記第二部材を挟むことにより、電極体を形成することと、
前記第一部材の内側に前記保護材が配置された前記電極体をケースに収容することと、
を含む。
かかる製造方法によれば、折り曲げの位置決めのための部材と、第一部材を折り曲げる際に第二部材が第一部材に当たることを抑制するための保護材とを兼用できる。
本実施形態の蓄電素子、及び、前記蓄電素子の製造方法によれば、電極のターン部側への移動、又は、セパレータのターン部側への移動を抑制できる蓄電素子、及び、前記蓄電素子の製造方法を提供することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る蓄電素子の斜視図である。 図2は、前記蓄電素子の分解斜視図である。 図3は、図1のIII―III線位置の断面図である。 図4は、図1のIV−IV位置における断面図である。 図5は、電極体を説明するための斜視図である。 図6は、電極体を説明するための断面模式図である。 図7は、負極の構成を説明するための図である。 図8は、つづら折り状態の負極の構成を説明するための斜視図である。 図9は、負極の折り返し部を説明するための斜視図である。 図10は、折り返し部を説明するための断面模式図である。 図11は、第二部材の構成を説明するための図である。 図12は、第二部材の構成を説明するための図である。 図13は、前記蓄電素子の電極体の製造方法を説明するための図である。 図14は、他実施形態に係る蓄電素子を説明するための斜視図である。 図15は、他実施形態に係る電極体を説明するための斜視図である。 図16は、他実施形態に係る電極体のターン部を説明するための断面模式図である。 図17は、他実施形態に係る電極体のターン部を説明するための断面模式図である。 図18は、他実施形態に係る蓄電素子の第二部材及び抑制部の構成を説明するための斜視図である。 図19は、他実施形態に係る蓄電素子の第一部材の構成を説明するための断面模式図である。 図20は、前記蓄電素子を備えた蓄電装置の斜視図である。 図21は、従来の蓄電素子の断面図である。
以下、本発明に係る蓄電素子の一実施形態について、図1〜図13を参照しつつ説明する。蓄電素子には、一次電池、二次電池、キャパシタ等がある。本実施形態では、蓄電素子の一例として、充放電可能な二次電池について説明する。尚、本実施形態の各構成部材(各構成要素)の名称は、本実施形態におけるものであり、背景技術における各構成部材(各構成要素)の名称と異なる場合がある。
本実施形態の蓄電素子は、非水電解質二次電池である。より詳しくは、蓄電素子は、リチウムイオンの移動に伴って生じる電子移動を利用したリチウムイオン二次電池である。この種の蓄電素子は、電気エネルギーを供給する。蓄電素子は、単一又は複数で使用される。具体的に、蓄電素子は、要求される出力及び要求される電圧が小さいときには、単一で使用される。一方、蓄電素子は、要求される出力及び要求される電圧の少なくとも一方が大きいときには、他の蓄電素子と組み合わされて蓄電装置に用いられる。前記蓄電装置では、該蓄電装置に用いられる蓄電素子が電気エネルギーを供給する。
蓄電素子は、図1〜図5に示すように、電極体2を備える。また、蓄電素子1は、電解液、電極体2と電解液とを収容するケース3、少なくとも一部が外部に露出した状態でケース3に取り付けられる外部端子4、及び電極体2と外部端子4との間に介在する集電体5を備える。また、蓄電素子1は、電極体2とケース3との間に配置される絶縁部材6等も備える。尚、各図においては、構造を示すために、電極体2を構成する電極等の厚さを誇張して表す等、電極体2の構成を模式的に表している。
電極体2は、第一の電極210を含む第一部材21と、第一の電極210と極性の異なる第二の電極220を含む第二部材22と、を有する(図5参照)。本実施形態の電極体2は、第一の電極210と第二の電極220との間に配置されるセパレータ221も有する。具体的に、本実施形態の電極体2は、第一の電極210で構成される第一部材21を有する。また、本実施形態の第一の電極210が負極であるため、第一部材21は負極210のみを含む。本実施形態の電極体2は、枚葉状であり、且つ、第二の電極220及びセパレータ221を含む第二部材22を有する。また、本実施形態の第二の電極220は正極である。尚、本実施形態の電極体2は、負極210と第二部材22との間に配置される抑制部24も有する。
負極210は、図6〜図8に示すように、金属箔211と、金属箔211の両面のそれぞれに重ねられる負極活物質層212と、を有する。即ち、負極210は、一つの金属箔211と一対の負極活物質層212とを有する。本実施形態の金属箔211は、例えば、銅箔である。この負極210は、長尺な帯状であり、一対の平坦部233と、平坦部233の端部同士を接続するターン部234とを有する(図8参照)。本実施形態の負極210は、ターン部234で折り曲げられて形成される折り返し部23を有する。尚、本実施形態の負極210は、複数の折り返し部23を有する。
負極活物質層212は、負極活物質と、バインダーと、を有する。
負極活物質は、例えば、グラファイト、難黒鉛化炭素、及び易黒鉛化炭素などの炭素材、又は、ケイ素(Si)及び錫(Sn)などのリチウムイオンと合金化反応を生じる材料である。本実施形態の負極活物質は、グラファイトである。
負極活物質層212に用いられるバインダーは、例えば、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、エチレンとビニルアルコールとの共重合体、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、スチレンブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース又はその塩等である。本実施形態のバインダーは、ポリフッ化ビニリデンである。
負極活物質層212は、ケッチェンブラック(登録商標)、アセチレンブラック、黒鉛等の導電助剤をさらに有してもよい。本実施形態の負極活物質層212は、導電助剤を有していない。
本実施形態の折り返し部23では、第二部材22を挟む方向(本実施形態の第二部材22の厚み方向)にターン部234が並ぶように隣り合って配置されている。また、本実施形態の折り返し部23では、一対の平坦部233も、第二部材22を挟む方向に並ぶように隣り合って配置されている。具体的に、折り返し部23は、図8に示すように、谷折り側の面である第一の面231及び山折り側の面(即ち、第一の面231と反対側の面)である第二の面232をそれぞれ有し且つ第一の面231同士を対向させた一対の平坦部233と、一対の平坦部233の端部同士を接続するターン部234と、を含む。本実施形態の負極210は、ターン部234を反対に向けた状態で隣り合う折り返し部23同士がその一部(平坦部233)を共通させた状態で連続するつづら折り状態(蛇腹状)である。即ち、図8において、一つの折り返し部(第一折り返し部)23Aに着目したときに、第一折り返し部23Aと、その隣(図8における上側)の折り返し部(第二折り返し部)23Bとでは、第一折り返し部23Aのターン部234Aと、第二折り返し部23Bのターン部234Bとの間の平坦部233A、233Bを共通させている。
この場合、第一折り返し部23Aに着目したときの一対の平坦部233Aでは、第一折り返し部23Aにおける谷折り側の面が第一の面231Aであり、その反対側の面(山折り側の面)が第二の面232Aである。一方、第二折り返し部23Bに着目したときの一対の平坦部233Bでは、第二折り返し部23Bにおける谷折り側の面が第一の面231Bであり、その反対側の面(山折り側の面)が第二の面232Bである。即ち、第一折り返し部23Aと第二折り返し部23Bとで共通させている平坦部233A、233Bでは、第一折り返し部23Aに着目したときと、第二折り返し部23Bに着目したときとで、第一の面(折り返し部23において向かい合う面)231と第二の面(折り返し部において反対方向を向く面)232とが逆になる。
具体的には、負極210では、帯状の負極210が長尺方向において所定間隔で交互に折り返されることによって、平坦部233とターン部234とが交互に形成されている。即ち、長尺な負極210が、図7に示す長手方向に所定間隔で交互に設定された山折り線21Aの位置と谷折り線21Bの位置とで山折りと谷折りとが交互に繰り返されることによって、つづら折り状態となる。これにより、負極210は、複数の平坦部233と複数のターン部234とを有し、複数の平坦部233のそれぞれは、平行若しくは略平行に並び、複数のターン部234のそれぞれは、隣り合う平坦部233の前記長尺方向の一端側の端部同士と他端側の端部同士とを交互に接続している。
以下では、第二部材22の厚み方向(一対の平坦部233が並ぶ方向、ターン部234が並ぶ方向、一対の平坦部233が第二部材22を挟む方向)を直交座標系におけるX軸方向とし、平坦部233に対してターン部234が配置されている方向(図5における左右方向)を直交座標系におけるY軸方向とし、ターン部234に沿った方向(負極210の折目(山折り線21A、谷折り線21B)方向)を直交座標系のZ軸方向とする。
複数の平坦部233のそれぞれは、図8及び図9に示すように、矩形状の平坦部本体2331と、平坦部本体2331の矩形状の輪郭を構成する一辺から突出する(本実施形態の例では、Z軸方向の端縁からZ軸方向に延びる)負極タブ2332と、を有する。本実施形態の平坦部本体2331は、Y軸方向に長い矩形状である。平坦部本体2331では、金属箔211の両面が負極活物質層212に覆われ、負極タブ2332では、金属箔211が露出している。即ち、負極タブ2332は、負極活物質層212を有しない。
つづら折り状態の負極210において、各平坦部233の負極タブ2332は、X軸方向から見て重なっている。本実施形態の負極210では、各負極タブ2332は、平坦部本体2331のZ軸方向の一方(図9における上側)の端縁におけるY軸方向の一方(図9における右側)の端部からZ軸方向に延びている。この複数の平坦部本体2331のそれぞれから延びている負極タブ2332は、束ねられ、集電体5を介して外部端子4と接続されている(図3参照)。本実施形態の負極タブ2332の束は、集電体5に溶接されている。
複数のターン部234のそれぞれは、つづら折り状態の負極210において、Z軸方向に延びる軸を折り返し軸S(図8参照)として帯状の負極210が旋回している(換言すると、折り返し軸Sに沿って折り返されている)部位である。このターン部234においても、金属箔211の両面が負極活物質層212に覆われている。
本実施形態の負極210におけるターン部234は、X軸方向において、外側に膨らむように湾曲した形状をしている。具体的に、負極210では、図10に示すように、ターン部234が連結する一対の平坦部233のうちの一方(図10における上側)の平坦部233Aと該一方の平坦部233Aに対して外側(図10における上側)から対向する第二部材22との境界面方向に広がる仮想面を、第一の基準面R1とし、他方(図10における下側)の平坦部233Bと該他方の平坦部233Bに対して外側(図10における下側)から対向する第二部材22との境界面方向に広がる仮想面を、第二の基準面R2とすると、ターン部234は、X軸方向において、該ターン部234の一部が第一の基準面R1と第二の基準面R2との両方を越えるように湾曲している。ターン部234の山折り面及び谷折り面は、Z軸方向から視たとき、例えば、略円状をしている。
尚、X軸方向に隣り合うターン部234同士は、接触していない。また、本実施形態の蓄電素子1では、このような形状を有する各ターン部234に対し、Y軸方向の外側から絶縁部材6が当接している。
正極220は、図6、図11、及び図12にも示すように、金属箔222と、金属箔222の両面のそれぞれに重ねられる正極活物質層223と、を有する。即ち、正極220は、一つの金属箔222と一対の正極活物質層223とを有する。本実施形態の金属箔222は、例えば、アルミニウム箔である。この正極220は、つづら折り状態の負極210において、X軸方向に隣り合う平坦部233間のそれぞれに配置されている。このため、本実施形態の電極体2は、複数の正極220を有している。
正極活物質層223は、正極活物質と、バインダーと、を有する。
本実施形態の正極活物質は、例えば、リチウム金属酸化物である。具体的に、正極活物質は、例えば、LiaMebOc(Meは、1又は2以上の遷移金属を表す)によって表される複合酸化物(LiaCoyO、LiaNixO、LiaMnzO、LiaNixCoyMnzO等)、LiaMeb(XOc)d(Meは、1又は2以上の遷移金属を表し、Xは例えばP、Si、B、Vを表す)によって表されるポリアニオン化合物(LiaFebPO、LiaMnbPO、LiaMnbSiO、LiaCobPOF等)である。本実施形態の正極活物質は、LiNi1/3Co1/3Mn1/3である。
正極活物質層223に用いられるバインダーは、負極活物質層212に用いられたバインダーと同様のものである。本実施形態のバインダーは、ポリフッ化ビニリデンである。
正極活物質層223は、ケッチェンブラック(登録商標)、アセチレンブラック、黒鉛等の導電助剤をさらに有してもよい。本実施形態の正極活物質層223は、導電助剤としてアセチレンブラックを有する。
具体的に、複数の正極220のそれぞれは、矩形状の正極本体224と、正極本体224の矩形状の輪郭を構成する一辺から突出する(本実施形態の例では、Z軸方向の端縁からZ軸方向に延びる)正極タブ225と、を有する。本実施形態の正極本体224は、Y軸方向に長い矩形状である。正極本体224では、金属箔222の両面が正極活物質層223に覆われ、正極タブ225では、金属箔222が露出している。即ち、正極タブ225は、正極活物質層223を有しない。
正極本体224における正極活物質層223は、X軸方向に対向する(詳しくは、セパレータ221を介して対向する)平坦部233の負極活物質層212よりY−Z面(Y軸とZ軸とを含む平面)方向において小さい。即ち、正極本体224の正極活物質層223は、全域において平坦部233の負極活物質層212と対向し、平坦部233の負極活物質層212は、周縁部を除いた領域において正極本体224の正極活物質層223と対向する。
電極体2において、各正極220の正極タブ225は、X軸方向から見て重なっている。本実施形態の正極220では、各正極タブ225は、正極本体224のZ軸方向の一方(図5における上側)の端縁におけるY軸方向の他方(平坦部本体2331に対する負極タブ2332の位置とは反対側:図5における左側)の端部からZ軸方向に延びている。この複数の正極本体224のそれぞれから延びている正極タブ225は、束ねられ、集電体5を介して外部端子4と接続されている。本実施形態の正極タブ225の束は、負極タブ2332の束と同様に、集電体5に溶接されている(図3参照)。
セパレータ221は、絶縁性を有する部材であり、上述のように、負極210と正極220との間に配置される。これにより、電極体2において、負極210と正極220とが互いに絶縁される。また、セパレータ221は、ケース3内において電解液を保持する。これにより、蓄電素子1の充放電時において、セパレータ221を挟んで対向する負極210と正極220との間を、リチウムイオンが移動可能となる。
このセパレータ221は、帯状であり、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、ポリアミドなどの多孔質膜によって構成される。本実施形態のセパレータ221は、SiO粒子、Al粒子、ベーマイト(アルミナ水和物)等の無機粒子を含んだ無機層を、多孔質膜によって形成された基材の上に設けることで形成されている。本実施形態のセパレータ221の基材は、例えば、ポリエチレンによって形成される。
本実施形態のセパレータ221は、正極220を覆っている。具体的に、セパレータ221は、正極本体224全体をX軸方向に挟み込むように覆っている。このセパレータ221は、図5、図11及び図12に示すように、矩形状のものを、間に正極220を挟み込むようにして長尺方向の中央部で折り返し、折目部位を除いた三辺(各縁部)を接合(接着、溶着等)されている。このとき、正極タブ225は、折り返されたセパレータ221から突出し(図5参照)、前記接合は、正極タブ225を避けて行われている。
この正極220を挟み込んだ状態のセパレータ221は、X軸方向から見て矩形状であり、Z軸方向の寸法は、負極210の平坦部233の寸法より大きく、Y軸方向の寸法も、平坦部233の寸法より大きい。上述のように、本実施形態の電極体2では、正極220と、この正極220を挟み込んだ状態のセパレータ221とが、第二部材22を構成している。
第二部材22は、図10に示すように、折り返し部23の間に挟まれている。具体的に、第二部材22は、Y軸方向の各端縁が負極210の平坦部233とターン部234との境界B又はその近傍に位置するように、X軸方向に隣り合う平坦部233間のそれぞれと、X軸方向における最も外側の平坦部233の外側と、に配置される。これにより、正極220が、負極210の平坦部233の各面と対向した状態となる。また、実施形態の第二部材22は、ターン部234の内側を含む折り返し部23の内側に配置されている。
このように第二部材22が折り返し部23に対して配置されているため、本実施形態の平坦部233は、負極210における第二部材22と対向する部位(図10における境界Bよりも内側の部分)となる。また、本実施形態のターン部234は、負極210における平坦部233を除いた領域(図10における境界Bよりも外側の部分)となる。
第二部材22のターン部234側の端面22Aとターン部234との間には、図10に示すように、第二部材22がターン部234に接触する方向(本実施形態の電極体2では、Y軸方向においてターン部234に接触する方向)への移動を抑制する抑制部24が設けられている。本実施形態の抑制部24は、第二部材22のターン部234側の端面とターン部234との間に配置される保護材である。本実施形態の保護材24は、第二部材22のターン部234側の端面22Aと接触している。具体的に、保護材24は、複数の線材である。より具体的に、この複数の線材24は、ターン部234に沿った方向(Z軸方向)に延びる撚線である。また、この複数の線材24は、無機粒子を含んでいる。
この撚線24は、例えば、ターン部234のZ軸方向における一端から他端まで連続して延びている。また、撚線24は、Z軸方向に延びる糸状の線材を複数撚り合わせることにより形成される。そのため、撚線24は、糸状の線材間にZ軸方向に延びる隙間を有する。換言すると、撚線24は、その内部に、例えば、Z軸方向に連続する隙間を少なくとも一つ有している。撚線24の断面形状(撚線の延びる方向と直交する方向での断面形状)は、例えば、円形である。尚、撚線24の断面形状は、変形可能である。また、撚線24は、絶縁性を有する樹脂等で形成されている。さらに、撚線24は、第二部材22の端面22Aに当たると共に、ターン部234の谷折り面に密着している。
本実施形態の撚線24のX軸方向における寸法は、第二部材22のX軸方向における寸法(第二部材22の厚み)以上である。また、本実施形態の撚線24のX軸方向における寸法は、第二部材22のX軸方向における寸法の二倍未満である。尚、撚線24の外側に位置するターン部234は、第二部材22のX軸方向における寸法以上の寸法を有する撚線24を囲むことができるよう、上述のように、外側に膨らむように湾曲した形状をしている。
図1〜図3に戻り、ケース3は、開口を有するケース本体31と、ケース本体31の開口を塞ぐ(閉じる)蓋板32と、を有する。このケース3では、ケース本体31と蓋板32とによって内部空間が画定される。ケース3は、この内部空間に、電極体2と共に電解液を収容する。
この電解液は、非水溶液系電解液である。詳しくは、電解液は、有機溶媒に電解質塩を溶解させることによって得られる。有機溶媒は、例えば、プロピレンカーボネート及びエチレンカーボネートなどの環状炭酸エステル類、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、及びエチルメチルカーボネートなどの鎖状カーボネート類である。電解質塩は、LiClO、LiBF、及びLiPF等である。本実施形態の電解液は、エチレンカーボネート、ジメチルカーボネート、及びエチルメチルカーボネートを、エチレンカーボネート:ジメチルカーボネート:エチルメチルカーボネート=3:2:5の割合で調整した混合溶媒に、1mol/LのLiPFを溶解させたものである。
ケース3は、上記の電解液に耐性を有する金属によって形成される。本実施形態のケース3は、例えば、アルミニウム、又は、アルミニウム合金等のアルミニウム系金属材料によって形成される。
ケース本体31は、板状の閉塞部311と、閉塞部311の周縁に接続される筒状の胴部(周壁)312と、を備える。
閉塞部311は、ケース本体31が開口を上に向けた姿勢で配置されたときにケース本体31の下端に位置する(即ち、前記開口が上を向いたときのケース本体31の底壁部となる)部位である。本実施形態の閉塞部311は、矩形状である。
以上のように、ケース本体31は、開口方向(Z軸方向)における一方の端部が塞がれた角筒形状(即ち、有底角筒形状)を有する。このケース本体31には、負極210の各平坦部233が長壁部313と平行(略平行)となる(即ち、各ターン部234が短壁部314と対向する)ように、電極体2が収容される(図2参照)。
蓋板32は、ケース本体31の開口を塞ぐ部材である。この蓋板32の輪郭形状は、ケース本体31の開口周縁部310(図2参照)に対応した形状である。即ち、蓋板32は、X軸方向に長い矩形状の板材である。
胴部312は、角筒形状、より詳しくは、偏平な角筒形状を有する。胴部312は、閉塞部311の周縁における長辺から延びる一対の長壁部313と、閉塞部311の周縁における短辺から延びる一対の短壁部314とを有する。短壁部314が一対の長壁部313の対応(詳しくは、X軸方向に対向)する端部同士をそれぞれ接続することによって、角筒状の胴部312が形成される。
外部端子4は、他の蓄電素子の外部端子又は外部機器等と電気的に接続される部位である。このため、外部端子4は、導電性を有する部材によって形成される。また、外部端子4は、溶接性の高い金属材料によって形成される。例えば、正極の外部端子4は、アルミニウム又はアルミニウム合金等のアルミニウム系金属材料によって形成され、負極210の外部端子4は、銅又は銅合金等の銅系金属材料によって形成される。本実施形態の外部端子4は、少なくとも一部がケース3の外部に露出した状態で蓋板32に取り付けられる。
絶縁部材6は、電極体2の少なくとも一部を覆っている。本実施形態の絶縁部材6は、非多孔性のシートであり、絶縁性を有する樹脂によって形成されている。例えば、絶縁部材6は、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリフェニレンサルファイド等によって形成されている。具体的に、絶縁部材6は、所定の形状に裁断された絶縁性を有するシート状の部材を折り曲げることによって蓋板32側が開口した袋状に形成されている(図2参照)。
また、本実施形態の絶縁部材6は、ケース本体31に沿った形の袋状である。この袋状の絶縁部材6には、負極210の各平坦部233が絶縁部材6における長壁部313と対応する部位(X軸方向に対向する壁状の部位)と略平行となり、各ターン部234が絶縁部材6における短壁部314と対応する部位(Y軸方向に対向する壁状の部位)と対向するように、電極体2が収容される。本実施形態の絶縁部材6は、蓋板32側が開口した袋状であるため、電極体2が収容された状態では、Z軸方向における電極体2の一方(図2における上側)の端部を開放した状態となっている。
以上の電極体2等を備えた蓄電素子1の製造方法の主要な工程を、図13を用いて以下で説明する。
本実施形態の蓄電素子1の製造方法では、長尺状の撚線24を取り付けた製造装置が用いられる。具体的に、製造装置は、長尺状の撚線24を、この長尺方向と直交する方向で挟むことで指示する支持部30を有する。尚、撚線24は、例えば、完成後の電極体2に設けられる折り返し部23の数と同じ数だけ、製造装置に取り付けられている。
まず、長尺状の負極210及び第二部材22を撚線24の位置及び向きに合わせて配置する。これにより、負極210上に、負極210の長尺方向と直交する方向に延びる撚線24、及び、第二部材22を配置することになる。次に、撚線24を芯にして負極210を折り曲げて、負極210により第二部材22を挟む。これにより、折り曲げた負極210の谷折り面上に、負極210の長尺方向と直交する方向に延びる別の撚線24が配置されることになる。さらに、この別の撚線24の位置及び向きに合わせて、折り曲げた負極210の山折り面上に第二部材22を配置し、この別の撚線24を芯にして負極210を折り曲げる。この配置の工程及び折り曲げの工程を一度行う度に、各折り返し部23が形成される。その後、負極210の製造装置側の端部の位置で、撚線24のうち支持部30に支持された部分を切り離す。
この一連の工程により形成した電極体2(負極210の内側に撚線24が配置された電極体2)をケース3に収容することで、蓄電素子1を製造する。尚、本実施形態の蓄電素子1では、電極体2は、折り返し部23のターン部234と胴部312の延びる方向(Z軸方向)とを揃えた状態でケース3に収容される。
以上の蓄電素子1によれば、第二部材22のターン部234側への移動を抑制する撚線(抑制部)24が設けられているため、正極220がターン部234側(負極210のターン部234側)へ移動することを抑制できる。また、本実施形態の撚線24は、第二部材22の端面22Aに当たると共に、ターン部234の谷折り面に密着しているため、正極220が負極210のターン部234側へ移動することを規制することができる。
本実施形態の電極体2では、抑制部として、負極210及び第二部材22のいずれとも異なる保護材(撚線24)を用いていることにより、抑制部を設けるために負極210や第二部材22の構成を変更する必要がないため、簡単な構成で、第二部材22のターン部234側の端面22Aがターン部234に当たることを抑制できる。
また、本実施形態の電極体2では、撚線24の隙間を介して電解液がターン部234の内側の領域に注入されるため、この領域への注液性の低下をさらに抑制できる。
より詳細に説明すると、折り返し部23の間に第二部材22が挟まれた蓄電素子1では、負極210のターン部234の内側の領域は、負極210により囲まれているため、電解液の注液性(電解液のしみ込みやすさ)が他の領域よりも低かった。
これに対して、本実施形態の電極体2では、この撚線24の隙間を介して電解液がターン部234の内側の領域に注入され、その結果、この領域への注液性の低下を抑制できる。具体的に、本実施形態の電極体2では、撚線24の隙間を介して撚り目に沿って電解液がターン部234の内側の領域に注入されるため、この領域への注液性の低下をさらに抑制できる。
しかも、撚線24の断面形状が変形可能であるため、撚線24の断面形状がターン部234の内側の空間の形状に応じて変形することで、第二部材22のターン部234側の端面22Aとターン部234との間に適切に収まる。さらに、負極210と第二部材22との相対位置がずれたとしても、抑制部が撚線24であることにより、第二部材22のターン部234側の端面22Aが撚線24に面接触するため、第二部材22の端面22Aのターン部234側への移動を確実に抑制することができる。
本実施形態の電極体2では、撚線24の第二部材22の厚み方向における寸法を、第二部材22の厚みに応じて調整することで、第二部材22のターン部234側の端面22Aと負極210とが接触することを抑制できる。具体的に、本実施形態の電極体2では、第二部材22の厚み方向において、撚線24の厚みを第二部材22の厚みよりも大きくすることで、保護材(撚線)24が第二部材22のターン部234側の端面22Aと負極210との間に介在することになる。
上記構成であれば、第二部材22の厚み方向に折り返し部23同士が隣り合って配置されると共に、折り返し部23の間に正極220が挟まれ、さらに、第二部材22のターン部234側への移動を抑制する撚線24が設けられているため、第二部材22のターン部234側の端面22Aと負極210との間に撚線24が介在しない部位が存在しないので、端面22Aと負極210とが接触したりすることを防止することができる。
さらに、本実施形態の電極体2では、第二部材22の厚み方向において、撚線24の厚みを第二部材22の厚みの二倍未満とすることで、各折り返し部23のターン部234が撚線24を囲むために撚線24の形状に沿って外側に膨らむように湾曲していても、隣り合う折り返し部23のターン部234同士が接触することを抑制できる。
本実施形態の電極体2では、保護材(抑制部)24が、負極210を折り曲げる際の位置決めと、負極210を折り曲げる際の負極210の保護とを両立できる。
より詳細に説明すると、折り返し部23の間に第二部材22が挟まれた構成の蓄電素子1を製造する際に、負極210と第二部材22との相対位置が想定された位置からずれて、第二部材22の端面22Aが負極210に当たると、第二部材22からバリが出ている場合等に、負極210と正極220とが短絡するおそれがある。
これに対して、本実施形態の電極体2では、撚線24が、負極210の折り曲げの位置決めのための部材と、負極210を折り曲げる際に第二部材22の端面が負極210に当たることを抑制するための保護材として兼用可能である。
尚、本発明の蓄電素子は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を追加することができ、また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることができる。さらに、ある実施形態の構成の一部を削除することができる。
例えば、保護材は、Z軸方向に連続する隙間を有する撚線24であったが、複数の線材や、他の形状の隙間を有する部材(スポンジ等)、中実の線状の部材(棒状の部材)、糸状の部材、長尺の板状の部材(テープ等)、接着剤等であってもよい。また、保護材は、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリフェニレンサルファイドやポリプロピレン等で形成されていてもよい。保護材が複数の線材である場合であっても、この線材の隙間を介して電解液がターン部234の内側の領域に注入されるため、この領域への注液性の低下をさらに抑制できる。
上記実施形態の撚線24は、ターン部234に沿った方向に延びていたが、ターン部234の内側に間欠的に(例えば、ターン部234に沿った方向に隙間をあけて)配置される部材であってもよい。具体的に、保護材が撚線である場合、撚線24は、例えば、ターン部234のZ軸方向における一端から他端まで間欠的に延びていてもよい。
保護材24が撚線である場合、撚線24の断面形状(撚線の延びる方向と直交する方向での断面形状)は、円形以外にも、楕円形や多角形等であってもよい。この撚線24は、ターン部234や第二部材22と密着していなくてもよい。
また、上記実施形態の撚線24は、ターン部234の内側に配置されていたが、これに加えて、ターン部234の外側にも配置されていてもよい。具体的に、保護材(撚線)24は、絶縁性を有し、且つ、図14に示すように、第二部材22のターン部234の内側にそれぞれ配置される保護部241と、ケース3内において(図3参照)、保護部241同士を連結する連結部242とを有してもよい。より具体的に、保護部241が、第二部材22のターン部234側の端面22Aとターン部234との間に配置されると共に(図10参照)、負極210における閉塞部311側の端部と閉塞部311との間で保護部241同士を連結してもよい(図14参照)。保護部241は、各ターン部234の内側において、ターン部234の延びる方向(Z軸方向)に、ターン部234の一端から他端まで延びていてもよい。また、撚線24は、電極体2における正極タブ245側又は負極タブ2332側にそれぞれ配置されてもよい。連結部242は、X軸方向に隣り合うターン部234の内側に配置された保護部241におけるターン部234の閉塞部311側の端部同士を連結してもよい。さらに、連結部242は、X軸方向に延びていてもよい。以上により、電極体2は、Z軸方向と胴部312の延びる方向とを揃えた状態で、且つ、連結部242を閉塞部311に向けた状態で、ケース3内に配置されてもよい。
上記構成であれば、絶縁性を有する撚線24が、負極210とケース3の閉塞部311との間に介在するため、電極体2がケース3に収容された蓄電素子1において、負極210及びケース3がいずれも金属製である場合においても、負極210とケース3(例えば、ケース3の閉塞部311)とが接触して、ケース3の電位が落ちることによる腐食等が生じることを防止することができる。尚、本実施形態の蓄電素子1では、電極体2とケース3の閉塞部311との間に絶縁部材6が介在しているが、万が一、絶縁部材6が破損した場合等においても、負極210とケース3の閉塞部311とが接触して導通することを防止することができる。
尚、連結部242を閉塞部311以外のケース3の構成(例えば、蓋板32や胴部312)に向けた状態で、ケース3内に配置されてもよい。この場合においても、絶縁性を有する撚線24が、負極210とケースとの間に介在するため、負極210とケース3との導通を抑制できる。
また、図14では、連結部242が、電極体2における閉塞部311側の端部にのみ設けられているが、これに加えて、図15に示すように、電極体2における閉塞部311と反対側の端部にも設けられてもよい。具体的に、保護部241の閉塞部側の端部は、連結部242を介してX軸方向の一方側で隣り合う保護部241と接続され、保護部241の閉塞部と反対側の端部は連結部242を介してX軸方向の他方側で隣り合う保護部241と接続されてもよい。これにより、撚線24は、閉塞部311側でX軸方向の一方側に延びる連結部242と、この連結部242に連結され且つ閉塞部311側から反対側に向かってZ軸方向に延びる保護部241と、閉塞部311と反対側でX軸方向の一方側に延びる連結部242と、この連結部242に連結され且つ閉塞部311の反対側から閉塞部311側に向かってZ軸方向に延びる保護部241とを繰り返し連続して有していてもよい。
上記実施形態の蓄電素子1では、抑制部は第二部材22のターン部234側の端面22Aとターン部234との間に配置される撚線24であったが、第一部材21がセパレータ221を含む場合(例えば、折り返し部23がセパレータ221を含む場合)には、抑制部はこのセパレータ221の一部であってもよい。具体的に、セパレータ221は、図16に示すように、ターン部234において、折り返し部23の内側に向かって厚みが大きくなる厚肉部2223を有していてもよい。この構成では、セパレータ221におけるターン部234の全てにおいて、この部位の厚みが、セパレータ221における平坦部233の厚みよりも厚くてもよい。このとき、抑制部は、厚肉部2223のうちセパレータ221の厚肉部2223以外の部位よりも厚い部位である。より具体的に、セパレータ221は、負極210と正極220との間に配置され且つ負極210の一対の平坦部233に沿って延びると共に、負極210のターン部234に沿って延びる本体部2210と、本体部2210のターン部234から第二部材22のターン部234側の端面22Aに向かって延びる抑制部2224とを有してもよい。この場合、セパレータ221の抑制部2224により、第二部材22のターン部234側への移動を抑制できるため、正極220がセパレータ221のターン部234側に移動することを抑制できる。
また、具体的に、セパレータ221は、図17に示すように、ターン部234に隣接する領域において、折り返し部23の内側に向かって厚みが大きくなる厚肉部2223を有していてもよい。この構成では、セパレータ221は、X軸方向に向かい合う二つのターン部234に隣接する領域の両方において、厚肉部2223を有していてもよい。この場合においても、抑制部は、厚肉部2223のうちセパレータ221の厚肉部2223以外の部位よりも厚い部位である。より具体的に、セパレータ221は、本体部2210と、第二部材22のターン部234側の端面22Aとターン部234との間(例えば、第二部材22のターン部234側の端面22Aとターン部234の谷折り面とで囲まれる領域内)に位置するよう本体部2210のターン部234に隣接する部位(Y軸方向において隣接する部位)の両方からX軸方向に延びる抑制部2224とを有してもよい。この場合、セパレータ221の抑制部2221により、第二部材22のターン部234側への移動を抑制できるため、正極220が負極210のターン部234側に移動することを抑制できる。
さらに、この構成では、第二部材22のターン部234側の端面22Aが、抑制部2224に当たっていることにより、第二部材22のターン部234側への移動を規制できるため、正極220が負極210のターン部234側に移動することを規制できる。
尚、セパレータ221は、ターン部234及びターン部234に隣接する領域の両方において、折り返し部23の内側に向かって厚みが大きくなる厚肉部2223を有していてもよい。換言すると、セパレータ221は、本体部2210のターン部234から第二部材22のターン部234側の端面22Aに向かって延びる抑制部2224、及び、第二部材22のターン部234側の端面22Aと本体部2210のターン部234との間に位置するよう本体部2210のターン部234に隣接する部位の両方からそれぞれX軸方向に延びる抑制部2224との両方を有してもよい。
また、セパレータ221は、X軸方向に向かい合う二つのターン部234に隣接する領域の一方において、厚肉部2223を有していてもよい。換言すると、セパレータ221は、抑制部2224は、第二部材22のターン部234側の端面22Aと本体部2210のターン部234との間に位置するよう本体部2210のターン部234に隣接する部位の片方からX軸方向に延びていてもよい。
以上のように、抑制部2224がセパレータ221の一部である構成では、抑制部2224として別途部材を設ける必要がなく、抑制部2224とセパレータ221とを別部材で構成する場合よりも、部品点数を減少させることができる。さらに、この構成では、ターン部234の内側におけるターン部234に沿った方向(Z軸方向)に空間が広がっているため、この空間を通ってガス等を排出することができる。
尚、本実施形態のセパレータ221は、負極210の外側にも配置されている。また、本実施形態の第二部材22はセパレータ221を有さなくてもよく、この場合、第二部材22は正極220のみで構成される。
また、この場合、セパレータ221におけるターン部234の特性により、液保持性を向上させてもよい。
より詳細に説明すると、第一部材21のターン部234の内側の領域は、負極210により囲まれていることで、電解液の注液性(電解液のしみ込みやすさ)が他の領域よりも低いため、液保持性の向上が望まれていた。
これに対して、蓄電素子1が、上述のように、電解液と、電極体2及び電解液を収容するケース3とを備えている場合に、セパレータ221は、ターン部234における厚みが、一対の平坦部233における厚みよりも厚いこと、及び、多孔質材料で構成されると共に、ターン部234における単位面積当たりの細孔容積が、一対の平坦部233における単位面積当たりの細孔容積よりも大きいこと、のうち少なくとも一方を満たしていてもよい。
セパレータ221は、上述のように、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、ポリアミドなどの多孔質膜によって形成された基材、及び、SiO粒子、Al粒子、ベーマイト(アルミナ水和物)等の無機粒子を含んだ無機層のみならず、ポリマー層や膨潤性樹脂を含んだ層等を有してもよく、この場合、セパレータ221の厚みは、セパレータ221が有する各層の厚みの合計となる。
尚、第二部材22と負極210のターン部234との間の空間が、第二部材22と負極210の平坦部233との間の空間よりも広いため、セパレータ221の表面や内部に膨潤性樹脂を含んだ層が設けられる場合、セパレータ221におけるターン部234を選択的に厚くすることができる。
保護材24は、第二部材22に含まれるセパレータ221(本実施形態の電極体2では、正極220を挟むセパレータ221)の一部であってもよい。例えば、セパレータ221の接合部位の面積が広い場合、図18に示すように、ターン部234に沿った方向を軸としてセパレータ221における接合部位を巻き、この巻いた接合部位と、セパレータ221における正極220を挟む部位とを切り離し、切り離した接合部位を保護材24として用いてもよい。尚、セパレータ221における正極220を挟む部位と、巻いた接合部位とを切り離さずに一体とした状態のままで、この接合部位を保護材24として用いてもよい。
上記実施形態のターン部234は、X軸方向において、該ターン部234の一部が第一の基準面R1と、第二の基準面R2との両方を越えるように湾曲していたが、保護材24の形状や配置によっては、第一の基準面R1及び第二の基準面R2の少なくとも一方を越えるように湾曲していてもよく、湾曲していなくてもよい。
また、上記実施形態のX軸方向に隣り合うターン部234同士は、接触していなかったが接触していてもよい。
上記実施形態の蓄電素子1では、一方の電極(上記実施形態の例では負極210)がつづら折り状態であるが、この構成に限定されない。電極体2において、一方の電極が少なくとも一つの折り返し部23を有していればよい。
例えば具体的には、図19に示すように、第一部材21は、それぞれが独立した負極210によって構成される複数の折り返し部23を有していてもよい。この場合、第二部材22は、X軸方向に隣り合って配置された折り返し部23の間にも挟まれていてもよい。かかる構成によっても、第二部材22のターン部234側への移動を抑制する抑制部24が設けられているため、第二部材22のターン部234側の端面22Aがターン部234に当たることを抑制できる。
また、折り返し部23を一つ備えた電極体2を形成する場合には、保護材24が一つ取り付けられた製造装置を用いて、上述した配置及び折り曲げを一度行えばよい。
上記実施形態の蓄電素子1では、正極220は、全体をセパレータ221によって覆われているが、この構成に限定されない。正極220のY軸方向の端面は、開放されていてもよい(即ち、セパレータ221で覆われていなくてもよい)。
上記実施形態の蓄電素子1では、一方の電極(上記実施形態の例では負極210)がつづら折り状態であるが、この構成に限定されない。電極体2において、一方の電極が少なくとも一対の平坦部233及びターン部234(一つの折り返し部23)を有していればよい。また、上記実施形態の蓄電素子1では、負極210が少なくとも一つの折り返し部23を有し(上記実施形態では、つづら折り状態であり)、正極220が短冊状であるが、互いが逆の構成、即ち、正極220が少なくとも一つの折り返し部23を有し、負極210が枚葉状でもよい。
さらに、セパレータ221が少なくとも一対の平坦部233及びターン部234(一つの折り返し部23)を有していればよい。例えば、セパレータ221がつづら折り状態であってもよい。換言すると、電極体2は、セパレータ221、及び、電極(例えば、負極210又は正極220)を含む部材(第二部材22)を有してもよい。この場合、第二部材22は、セパレータ221の一対の平坦部233に挟まれてもよい。さらに、この場合、第二部材22のターン部234側の端面22Aとターン部234との間には、第二部材22がターン部234に接触する方向への移動を抑制する抑制部24が設けられていてもよい。この場合においても、第二部材22のターン部234側への移動を抑制する抑制部24が設けられているため、負極210や正極220がセパレータ221のターン部234側に移動することを抑制できる。
また、上記実施形態においては、蓄電素子が充放電可能な非水電解質二次電池(例えばリチウムイオン二次電池)として用いられる場合について説明したが、蓄電素子の種類や大きさ(容量)は任意である。また、上記実施形態において、蓄電素子の一例として、リチウムイオン二次電池について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、本発明は、種々の二次電池、その他、一次電池や、電気二重層キャパシタ等のキャパシタの蓄電素子にも適用可能である。
蓄電素子(例えば電池)1は、図20に示すような蓄電装置(蓄電素子が電池の場合は電池モジュール)11に用いられてもよい。蓄電装置11は、少なくとも二つの蓄電素子1と、二つの(異なる)蓄電素子1同士を電気的に接続するバスバ部材12と、を有する。この場合、本発明の技術が少なくとも一つの蓄電素子1に適用されていればよい。
1…蓄電素子、2…電極体、21…第一部材、210…負極(第一の電極、電極)、21A…山折り線、21B…谷折り線、211…金属箔、212…負極活物質層、22…第二部材、22A…端面、220…正極(第二の電極、電極)、221…セパレータ、2210…本体部、2223…厚肉部、2224…抑制部、222…金属箔、223…正極活物質層、224…正極本体、225…正極タブ、23…折り返し部、23A…第一折り返し部、23B…第二折り返し部、231、231A、231B…第一の面、232、232A、232B…第二の面、233、233A、233B…平坦部、2331…平坦部本体、2332…負極タブ、234、234A、234B…ターン部、S…折り返し軸、24…抑制部、保護材、撚線、241…保護部、242…連結部、3…ケース、31…ケース本体、310…開口周縁部、311…閉塞部、3112…胴部、313…長壁部、314…短壁部、32…蓋板、4…外部端子、5…集電体、6…絶縁部材、11…蓄電装置、102…電極体、121…負極・セパレータ圧着体、122…正極、123…セパレータ、124…負極体、12…バスバ部材、B…平坦部とターン部との境界

Claims (12)

  1. 第一の電極を含む第一部材、及び、前記第一の電極と極性の異なる第二の電極を含む第二部材、を有する電極体
    を備え、
    前記第一部材は、一対の平坦部と、該平坦部の端部同士を接続するターン部とを有し、
    前記第二部材は、前記一対の平坦部の間に挟まれ、
    前記第二部材の前記ターン部側の端面と前記ターン部との間には、前記第二部材の前記ターン部に接触する方向への移動を抑制する抑制部が設けられている、蓄電素子。
  2. 前記抑制部は、前記第二部材の前記ターン部側の端面と前記ターン部との間に配置される保護材である、請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 電解液と、
    前記電極体及び前記電解液を収容するケースと、を備え、
    前記保護材は、複数の線材である、請求項2に記載の蓄電素子。
  4. 前記一対の平坦部が前記第二部材を挟む方向における前記保護材の寸法は、前記一対の平坦部が前記第二部材を挟む方向における前記第二部材の寸法以上である、請求項2に記載の蓄電素子。
  5. 電解液と、
    前記電極体及び前記電解液を収容するケースと、を備え、
    前記第一部材は、前記ターン部を複数有し、
    前記複数のターン部は、前記一対の平坦部が第二部材を挟む方向に並び、
    前記保護材は、前記ターン部の内側にそれぞれ配置される保護部と、前記ターン部と前記ケースとの間に配置されて前記保護部同士を連結する連結部とを有する、請求項2に記載の蓄電素子。
  6. 前記第一部材は、セパレータを含み、
    前記セパレータは、前記一対の平坦部と前記ターン部とで構成される折り返し部の内側に沿って延びると共に、前記ターン部と該ターン部に隣接する領域とのうち少なくとも一方において、前記折り返し部の内側に向かって厚みが大きくなる厚肉部を有し、
    前記抑制部は、前記厚肉部のうち前記セパレータの前記厚肉部以外の部位よりも厚い部位である、請求項1に記載の蓄電素子。
  7. セパレータ、及び、電極を含む部材、を有する電極体
    を備え、
    前記セパレータは、一対の平坦部と、該平坦部の端部同士を接続するターン部とを有し、
    前記電極を含む部材は、前記一対の平坦部の間に挟まれ、
    前記電極を含む部材の前記ターン部側の端面と前記ターン部との間には、前記電極を含む部材の前記ターン部に接触する方向への移動を抑制する抑制部が設けられている、蓄電素子。
  8. 前記抑制部は、前記電極を含む部材の前記ターン部側の端面と前記ターン部との間に配置される保護材である、請求項7に記載の蓄電素子。
  9. 電解液と、
    前記電極体及び前記電解液を収容するケースと、を備え、
    前記保護材は、複数の線材である、請求項7に記載の蓄電素子。
  10. 前記セパレータは、前記ターン部と該ターン部に隣接する領域とのうち少なくとも一方において、前記一対の平坦部と前記ターン部とで構成される折り返し部の内側に向かって厚みが大きくなる厚肉部を有し、
    前記抑制部は、前記厚肉部のうち前記セパレータの前記厚肉部以外の部位よりも厚い部位である、請求項7に記載の蓄電素子。
  11. 電解液と、
    前記電極体及び前記電解液を収容するケースと、を備え、
    前記セパレータは、多孔質材料で構成され、
    前記セパレータの前記ターン部における単位面積当たりの細孔容積が、前記セパレータの前記一対の平坦部における単位面積当たりの細孔容積よりも大きい、請求項6〜10のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  12. 第一の電極を含む長尺状の第一部材上に、該第一部材の長尺方向と直交する方向に延びる保護材、及び、前記第一の電極と極性の異なる第二の電極を含む第二部材を配置した後、前記保護材を芯にして前記第一部材を折り曲げて該第一部材により前記第二部材を挟むことにより、電極体を形成することと、
    前記第一部材の内側に前記保護材が配置された前記電極体をケースに収容することと、
    を含む、蓄電素子の製造方法。
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