JP6827173B2 - レンズ系および該レンズ系を含むカメラシステム - Google Patents

レンズ系および該レンズ系を含むカメラシステム Download PDF

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Description

本開示は、レンズ系、および該レンズ系を含むカメラシステムに関する。
魚眼レンズによって結像される像は円形になり、矩形の撮像素子を用いると、像と撮像素子とが重ならず使用されない領域が多くなってしまう。
特許文献1は、長方形の画像センサによりパノラマ画像を撮像する方法を開示する。また、特許文献1は、魚眼対物レンズに円環レンズを用いることにより、円形画像を楕円画像にして矩形の撮像素子に結像させることを開示する。
特表2004−536351号公報
略矩形の像を結像するレンズ系および該レンズ系を含むカメラシステムを提供する。
本開示のカメラシステムは、少なくとも1枚のレンズ素子からなるレンズ群を有するレンズ系と、短辺と長辺を有する矩形の撮像素子と、を備え、レンズ系は、物体側から像面側へと順に、前群、絞り、後群を備え、前群または後群の少なくとも一方は、光軸に対して非対称である自由曲面レンズを含み、撮像素子に略矩形の像を結像し、光軸を通り短辺に平行な軸を垂直軸、光軸を通り長辺に平行な軸を水平軸、光軸を通り撮像素子の対角を結ぶ線に平行な軸を対角軸としたとき、以下の条件を満足するレンズ系と、該レンズ系が形成する光学像を受光して電気的な画像信号に変換する撮像素子を含むカメラ本体と、を備える、カメラシステムに関する。
1<A/(B−C)<10000 ・・・(1)
1<A/(D−E)<10000 ・・・(2)
1<A/(F−G)<10000 ・・・(3)
ここで、
A:[数1]で表される値
B:[数2]で表される値
C:[数3]で表される値
D:[数4]で表される値
E:[数5]で表される値
F:[数6]で表される値
G:[数7]で表される値
i:物体側から像面側へ順に自由曲面レンズを数えたときの自由曲面レンズの番号
m:絞りよりも物体側にある自由曲面レンズの個数
n:自由曲面レンズの総数
Lcci:撮像素子の中心に結像する主光線が物体側から順にi番目の自由曲面レンズ内を通る距離
Lhvi:撮像素子の水平軸上において光軸からYv離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズ内を通る距離
Lvvi:撮像素子の垂直軸上において光軸からYv離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズ内を通る距離
Ldhi:撮像素子の対角軸上において光軸からYh離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズ内を通る距離
Lhei:撮像素子の水平軸上において光軸からYe離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズ内を通る距離
Lhhi:撮像素子の水平軸上において光軸からYh離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズを通る距離
ndi:物体から順にi番目の自由曲面レンズのd線に対する屈折率
Yv:光軸から撮像素子の長辺までの距離
Yh:光軸から撮像素子の短辺までの距離
Ye=√((Yv+Yh)/2)
である。
本開示は、略矩形の像を結像するレンズ系および該レンズ系を含むカメラシステムを実現することができる。
図1Aは、実施の形態1(数値実施例1)に係るレンズ系の無限合焦状態を示す、YZ断面におけるレンズ素子の配置図である。 図1Bは、実施の形態1(数値実施例1)に係るレンズ系の無限合焦状態を示す、XZ断面におけるレンズ素子の配置図である。 図2Aは、数値実施例1に係るレンズ系の無限合焦状態の球面収差を示す収差図である。 図2Bは、数値実施例1に係るレンズ系の無限合焦状態の垂直方向の非点収差を示す収差図である。 図2Cは、数値実施例1に係るレンズ系の無限合焦状態の水平方向の非点収差を示す収差図である。 図2Dは、数値実施例1に係るレンズ系の無限合焦状態の対角方向の非点収差を示す収差図である。 図3Aは、実施の形態2(数値実施例2)に係るレンズ系の無限合焦状態を示す、YZ断面におけるレンズ素子の配置図である。 図3Bは、実施の形態2(数値実施例2)に係るレンズ系の無限合焦状態を示す、XZ断面におけるレンズ素子の配置図である。 図4Aは、数値実施例2に係るレンズ系の無限合焦状態の球面収差を示す収差図である。 図4Bは、数値実施例2に係るレンズ系の無限合焦状態の垂直方向の非点収差を示す収差図である。 図4Cは、数値実施例2に係るレンズ系の無限合焦状態の水平方向の非点収差を示す収差図である。 図4Dは、数値実施例2に係るレンズ系の無限合焦状態の対角方向の非点収差を示す収差図である。 図5Aは、実施の形態3(数値実施例3)に係るレンズ系の無限合焦状態を示す、YZ断面におけるレンズ素子の配置図である。 図5Bは、実施の形態3(数値実施例3)に係るレンズ系の無限合焦状態を示す、XZ断面におけるレンズ素子の配置図である。 図6Aは、数値実施例3に係るレンズ系の無限合焦状態の球面収差を示す収差図である。 図6Bは、数値実施例3に係るレンズ系の無限合焦状態の垂直方向の非点収差を示す収差図である。 図6Cは、数値実施例3に係るレンズ系の無限合焦状態の水平方向の非点収差を示す収差図である。 図6Dは、数値実施例3に係るレンズ系の無限合焦状態の対角方向の非点収差を示す収差図である。 図7Aは、実施の形態4(数値実施例4)に係るレンズ系の無限合焦状態を示す、YZ断面におけるレンズ素子の配置図である。 図7Bは、実施の形態4(数値実施例4)に係るレンズ系の無限合焦状態を示す、XZ断面におけるレンズ素子の配置図である。 図8Aは、数値実施例4に係るレンズ系の無限合焦状態の球面収差を示す収差図である。 図8Bは、数値実施例4に係るレンズ系の無限合焦状態の垂直方向の非点収差を示す収差図である。 図8Cは、数値実施例4に係るレンズ系の無限合焦状態の水平方向の非点収差を示す収差図である。 図8Dは、数値実施例4に係るレンズ系の無限合焦状態の対角方向の非点収差を示す収差図である。 図9は、本開示に係るレンズ系の自由曲面レンズを通過する光を説明するための概略構成図である。 図10は、実施の形態5に係るカメラシステムの概略構成図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1〜4)
[1.構成]
図1Aは、実施の形態1(数値実施例1)に係るレンズ系の無限合焦状態を示す、YZ断面におけるレンズ素子の配置図、図1Bは、実施の形態1(数値実施例1)に係るレンズ系の無限合焦状態を示す、XZ断面におけるレンズ素子の配置図である。
図3Aは、実施の形態2(数値実施例2)に係るレンズ系の無限合焦状態を示す、YZ断面におけるレンズ素子の配置図、図3Bは、実施の形態2(数値実施例2)に係るレンズ系の無限合焦状態を示す、XZ断面におけるレンズ素子の配置図である。
図5Aは、実施の形態3(数値実施例3)に係るレンズ系の無限合焦状態を示す、YZ断面におけるレンズ素子の配置図、図5Bは、実施の形態3(数値実施例3)に係るレンズ系の無限合焦状態を示す、XZ断面におけるレンズ素子の配置図である。
図7Aは、実施の形態4(数値実施例4)に係るレンズ系の無限合焦状態を示す、YZ断面におけるレンズ素子の配置図、図7Bは、実施の形態4(数値実施例4)に係るレンズ系の無限合焦状態を示す、XZ断面におけるレンズ素子の配置図である。
ここで、X方向は撮像素子の長辺に平行な方向、Y方向は撮像素子の短辺に平行な方向、Z方向は光軸に平行な方向である。YZ断面とは、光軸を含みY方向とZ方向に平行な平面である。また、XZ断面とは、光軸を含みX方向とZ方向に平行な平面である。
実施の形態1から4に係るレンズ系は、短辺と長辺を有する矩形の撮像素子に結像させるレンズ系であり、光軸に対して非対称である少なくとも1枚の自由曲面レンズを含む。
実施の形態1から4に係るレンズ系は、開口絞りAと、負のパワーを有し開口絞りAより物体側の前群FGと、正のパワーを有し開口絞りAより像面側の後群RGとを備える。すなわち、各実施の形態に係るレンズ系は、物体側から像面側へと順に、前群FG、開口絞りA、後群RGを備えている。そして、各実施の形態に係るレンズ系は、これらのレンズ群のパワーを物体側から負、正の配置にすることにより、画角を広角化している。なお、開口絞りAが、本開示に係る絞りに該当する。また、前群FG及び後群RGは、少なくとも1枚のレンズ素子からなるレンズ群である。
また、各図において、各群の符号に付された記号(+)及び記号(−)は、各群のパワーの符号に対応する。また、後群より像面側にカバーガラスCGが配置される。カバーガラスCGは、撮像素子を透明部材で封止したり透明の膜を蒸着したりすることで波長特性を持たせることができる。また、結像の位置を像面Sとして表す。
(実施の形態1)
図1A及び図1Bに示すように、実施の形態1に係るレンズ系において、前群FGは、物体側から像面側へと順に、物体側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカス形状の第1レンズ素子L1と、物体側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカス形状の第2レンズ素子L2と、像面側に凸面を向けた正のパワーを有するメニスカス形状の第3レンズ素子L3とからなる。また第3レンズ素子L3の物体側の面はXY多項式の自由曲面である。
ここで、第3レンズ素子L3は水平軸(光軸を通り撮像素子の長辺に平行な軸をいう。以下同じ)、垂直軸(光軸を通り撮像素子の短辺に平行な軸をいう。以下同じ)に対して対称な形状を有する自由曲面レンズであり、第1レンズ素子L1及び第2レンズ素子L2は光軸に対して軸対称なレンズ素子である。
実施の形態1に係るレンズ系において、後群RGは、物体側から像面側へと順に、両凸形状の第4レンズ素子L4と、両凹形状の第5レンズ素子L5と、両凸形状の第6レンズ素子L6と、像面側に凸面を向けた正のパワーを有するメニスカス形状の第7レンズ素子L7と、物体側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカス形状の第8レンズ素子L8と、両凸形状の第9レンズ素子L9と、像面側に凸面を向けた正のパワーを有するメニスカス形状の第10レンズ素子L10とからなる。また、第9レンズ素子L9の物体側の面及び像面側の面、第10レンズ素子L10の像面側の面はXY多項式の自由曲面である。これらのうち第5レンズ素子L5と第6レンズ素子L6は接合されている。なお、面の形状はY方向の光軸近傍(頂点)での形状である。
ここで、第9レンズ素子L9及び第10レンズ素子L10は水平軸、垂直軸に対して対称な形状を有する自由曲面レンズであり、第4レンズ素子L4、第5レンズ素子L5、第6レンズ素子L6、第7レンズ素子L7及び第8レンズ素子L8は光軸に対して軸対称なレンズ素子である。また、第9レンズ素子L9及び第10レンズ素子L10の主曲率は正のパワーを有する。
また、実施の形態1に係るレンズ系において、前群FGと後群RGの間には、開口絞りAがある。
(実施の形態2)
図3A及び図3Bに示すように、実施の形態2に係るレンズ系において、前群FGは、物体側から像面側へと順に、物体側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカス形状の第1レンズ素子L1と、物体側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカス形状の第2レンズ素子L2と、像面側に凸面を向けた正のパワーを有するメニスカス形状の第3レンズ素子L3とからなる。また第3レンズ素子L3の物体側の面はXY多項式の自由曲面である。
ここで、第3レンズ素子L3は水平軸、垂直軸に対して対称な形状を有する自由曲面レンズであり、第1レンズ素子L1及び第2レンズ素子L2は光軸に対して軸対称なレンズ素子である。
実施の形態2に係るレンズ系において、後群RGは、物体側から像面側へと順に、両凸形状の第4レンズ素子L4と、両凹形状の第5レンズ素子L5と、両凸形状の第6レンズ素子L6と、両凸形状の第7レンズ素子L7と、両凹形状の第8レンズ素子L8と、両凸形状の第9レンズ素子L9と、物体側に凸面を向けた正のパワーを有するメニスカス形状の第10レンズ素子L10とからなる。また、第4レンズ素子L4の物体側の面、第10レンズ素子L10の物体側の面及び像面側の面はXY多項式の自由曲面である。これらのうち第5レンズ素子L5と第6レンズ素子L6は接合されている。なお、面の形状はY方向の光軸近傍(頂点)での形状である。
ここで、第4レンズ素子L4及び第10レンズ素子L10は水平軸、垂直軸に対して対称な形状を有する自由曲面レンズであり、第5レンズ素子L5、第6レンズ素子L6、第7レンズ素子L7、第8レンズ素子L8及び第9レンズ素子L9は光軸に対して軸対称なレンズ素子である。また、第4レンズ素子L4及び第10レンズ素子L10の主曲率は正のパワーを有する。また、最も像面側にある主曲率が正のパワーを有する自由曲面レンズである第10レンズ素子L10の両面が自由曲面である。
また実施の形態2に係るレンズ系において、前群FGと後群RGの間には、開口絞りAがある。
(実施の形態3)
図5A及び図5Bに示すように、実施の形態3に係るレンズ系において、前群FGは、物体側から像面側へと順に、物体側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカス形状の第1レンズ素子L1と、物体側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカス形状の第2レンズ素子L2と、像面側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカス形状の第3レンズ素子L3と、からなる。また第3レンズ素子L3の物体側の面はXY多項式の自由曲面である。
ここで、第3レンズ素子L3は水平軸、垂直軸に対して対称な形状を有する自由曲面レンズであり、第1レンズ素子L1及び第2レンズ素子L2は光軸に対して軸対称なレンズ素子である。また、第3レンズ素子L3の主曲率は負のパワーを有する。
実施の形態3に係るレンズ系において、後群RGは、物体側から像面側へと順に、両凸形状の第4レンズ素子L4と、両凹形状の第5レンズ素子L5と、両凸形状の第6レンズ素子L6と、両凸形状の第7レンズ素子L7と、両凹形状の第8レンズ素子L8と、物体側に凸面を向けた正のパワーを有するメニスカス形状の第9レンズ素子L9と、両凸形状の第10レンズ素子L10とからなる。また、第10レンズ素子L10の物体側の面及び像面側の面はXY多項式の自由曲面である。これらのうち第5レンズ素子L5と第6レンズ素子L6は接合されている。なお、面の形状はY方向の光軸近傍(頂点)での形状である。
ここで、第10レンズ素子L10は水平軸、垂直軸に対して対称な形状を有する自由曲面レンズであり、第4レンズ素子L4、第5レンズ素子L5、第6レンズ素子L6、第7レンズ素子L7、第8レンズ素子L8及び第9レンズ素子L9は光軸に対して軸対称なレンズ素子である。また、第10レンズ素子L10の主曲率は正のパワーを有する。また、最も像面側にある主曲率が正のパワーを有する自由曲面レンズである第10レンズ素子L10の両面が自由曲面である。
また実施の形態3に係るレンズ系において、前群FGと後群RGの間には、開口絞りAがある。
(実施の形態4)
図7A及び図7Bに示すように、実施の形態4に係るレンズ系において、前群FGは、物体側から像面側へと順に、物体側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカス形状の第1レンズ素子L1と、物体側に凸面を向けた負のパワーを有するメニスカス形状の第2レンズ素子L2と、両凹形状の第3レンズ素子L3とからなる。
ここで、第1レンズ素子L1、第2レンズ素子L2及び第3レンズ素子L3は、光軸に対して軸対称なレンズ素子である。
実施の形態4に係るレンズ系において、後群RGは、物体側から像面側へと順に、両凸形状の第4レンズ素子L4と、物体側に凸を向けた負のパワーを有するメニスカス形状の第5レンズ素子L5と、両凸形状の第6レンズ素子L6と、両凹形状の第7レンズ素子L7と、両凸形状の第8レンズ素子L8と、両凸形状の第9レンズ素子L9と、物体側に凸面を向けた正のパワーを有するメニスカス形状の第10レンズ素子L10とからなる。また、第4レンズ素子L4の物体側の面及び像面側の面、第10レンズ素子L10の物体側の面及び像面側の面はXY多項式の自由曲面であり、第9レンズ素子L9の物体側の面及び像面側の面はアナモルフィック形状の自由曲面である。これらのうち第5レンズ素子L5と第6レンズ素子L6は接合されている。なお、面の形状はY方向の光軸近傍(頂点)での形状である。
ここで、第4レンズ素子L4、第9レンズ素子L9及び第10レンズ素子L10は水平軸、垂直軸に対して対称な形状を有する自由曲面レンズであり、第5レンズ素子L5、第6レンズ素子L6、第7レンズ素子L7及び第8レンズ素子L8は、光軸に対して軸対称なレンズ素子である。また、第9レンズ素子L9及び第10レンズ素子L10の主曲率は正のパワーを有する。また、最も像面側にある主曲率が正のパワーを有する自由曲面レンズである第10レンズ素子L10の両面が自由曲面である。
また実施の形態4に係るレンズ系において、前群FGと後群RGの間には、開口絞りAがある。
実施の形態1から4に係るレンズ系は、少なくとも1枚のレンズ素子からなるレンズ群を有し、短辺と長辺を有する矩形の撮像素子に結像させるレンズ系であって、光軸に対して非対称である自由曲面レンズを含み、物体側から像面側へと順に、前群、絞り、後群を備えている。この構成により、略矩形の像を結像することが可能となる。
また、実施の形態1から4に係るレンズ系は、光軸に対して軸対称なレンズ素子を少なくとも2つ以上有する構成をしている。この構成により、自由曲面レンズを少なくすることができ、方向による性能の偏りを小さくすることができ、また設計時に計算時間を短縮できるという利点がある。
実施の形態1から4に係るレンズ系は、自由曲面レンズの自由曲面が水平軸、垂直軸に対して対称な形状を有する構成をしており、自由曲面の中心がわかるので、製造時に形状の管理がしやすくできるという利点がある。
実施の形態1から4に係るレンズ系は、後群にある少なくとも1枚の自由曲面レンズの主曲率は正のパワーを有する構成をしている。こうすることで、後群にある他のレンズ素子の正のパワーを強めなくてよく、後群中のレンズ素子が偏心する際に発生する収差を小さくすることができるという利点がある。
実施の形態1から4に係るレンズ系は、前群は物体から順に、物体側に凸形状の負のパワーを有するメニスカス形状の第1レンズ素子、物体側に凸形状の負のパワーを有するメニスカス形状の第2レンズ素子を有する構成をしている。この構成により、広い角度で入射する光を集めることができるので、レンズ系を広角化しやすい。また、負のパワーを有するレンズ素子を2枚連続させることでそれぞれのレンズ素子の負のパワーを小さくすることができ、製造しやすい形状にすることができるという利点がある。
実施の形態2から4に係るレンズ系は、最も像面側にある主曲率が正のパワーを有する自由曲面レンズは両面が自由曲面の構成をしているので、各々の方向の光線がレンズ素子の面上で別れる。これにより、像高の位置制御と収差低減が行いやすくなるという利点がある。
実施の形態1から3に係るレンズ系は、前群及び後群にそれぞれに少なくとも1枚の自由曲面レンズを有する構成をしているので、各方向での像面湾曲を小さくすることができるという利点がある。
実施の形態3に係るレンズ系は、前群にある少なくとも1枚の自由曲面レンズの主曲率は負のパワーを有する構成をしているので、前群にある他の負のパワーを有するレンズ素子の負のパワーを強めなくてよく、前群中のレンズ素子が偏心する際に発生する収差を小さくすることができるので製造が容易できるという利点がある。
実施の形態1から4に係るレンズ系は、半画角が80度以上の魚眼レンズであるので、広い画角をカバーすることができる。また、一般に魚眼レンズの場合には、撮像素子の対角付近において結像することが難しい。しかしながら、本開示に係る自由曲面レンズを用いることで、撮像素子の対角付近においても結像することが可能となる。
例えば実施の形態1から4に係るレンズ系のように、物体から順に、前群、絞り、後群を備え、前群または後群の少なくとも一方は光軸に対して非対称である少なくとも1枚の自由曲面レンズを含むレンズ系(以下、このレンズ系の構成を実施の形態の基本構成という)は、以下の条件(1)及び条件(2)を満足することが好ましい。
図9は、本開示に係るレンズ系の自由曲面レンズを通過する光を説明するための概略構成図である。
図9に示すように、光軸を通り撮像素子102の短辺に平行な軸を垂直軸、光軸を通り撮像素子102の長辺に平行な軸を水平軸、光軸を通り撮像素子102の対角を結ぶ線に平行な軸を対角軸とする。
1<A/(B−C)<10000 ・・・(1)
1<A/(D−E)<10000 ・・・(2)
ここで、
A:[数1]で表される値
B:[数2]で表される値
C:[数3]で表される値
D:[数4]で表される値
E:[数5]で表される値
i:物体側から像面側へ順に自由曲面レンズを数えたときの自由曲面レンズの番号
m:前群(絞りよりも物体側)にある自由曲面レンズの個数
n:前群及び後群にある自由曲面レンズの個数(自由曲面レンズの総数)
Lcci:撮像素子の中心に結像する主光線が物体側から順にi番目の自由曲面レンズ内を通る距離
Lhvi:水平軸を含み撮像素子に垂直な面上において、撮像素子の光軸からYv離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズを通る距離(撮像素子の水平軸上において光軸からYv離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズ内を通る距離)
Lvvi:垂直軸を含み撮像素子に垂直な面上において、撮像素子の光軸からYv離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズを通る距離(撮像素子の垂直軸上において光軸からYv離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズ内を通る距離)
Ldhi:対角軸を含み撮像素子に垂直な面上において、撮像素子の光軸からYh離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズを通る距離(撮像素子の対角軸上において光軸からYh離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズ内を通る距離)
Lhei:水平軸を含み撮像素子に垂直な面上において、撮像素子の光軸からYe離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズを通る距離(撮像素子の水平軸上において光軸からYe離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズ内を通る距離)
ndi:物体から順にi番目の自由曲面レンズのd線に対する屈折率
Yv:光軸から撮像素子の長辺までの距離
Yh:光軸から撮像素子の短辺までの距離
Ye=√((Yv+Yh)/2)
である。
条件(1)及び条件(2)は、自由曲面レンズの材料と形状を規定するための条件である。
条件(1)は、水平軸上と垂直軸上とにおいて撮像素子102の中心からYv離れた位置及び光軸上のそれぞれの結像位置の主光線が通過する自由曲面レンズ内の光路長によって自由曲面レンズの材料と形状を規定している。分母は、水平軸と垂直軸上に到達する光線の自由曲面レンズ内の光路長差である。絞りより前側の光路長ではマイナス符号、絞りより像面側の光路長ではプラス符号となる。絞り前後に自由曲面レンズが無い場合はそれぞれの光路長差は0となる。条件(1)の下限を下回ると、水平方向における画像が水平方向における撮像素子に対して大きくなる、あるいは、垂直方向における画像が垂直方向における撮像素子に対して小さくなってしまう。逆に条件(1)の上限を上回ると水平方向における画像が水平方向における撮像素子に対して小さくなる、あるいは、垂直方向における画像が垂直方向における撮像素子に対して大きくなってしまう。つまり条件(1)を満足することで水平方向と垂直方向の画像を撮像素子に対して略同程度の大きさにすることができる。すなわち、矩形の撮像素子の有効領域に無駄なく被写体像を形成することができる。
なお、さらに以下の条件(1a)及び(1b)の少なくとも一つを満足することにより、上述の効果をさらに奏功させることができる。
5<A/(B−C) ・・・(1a)
A/(B−C)<100 ・・・(1b)’’
条件(2)は、対角軸上において撮像素子102の中心からYh離れた位置と水平軸上においてYe離れた位置及び光軸上のそれぞれの結像位置の主光線が通過する自由曲面レンズ内の光路長によって自由曲面レンズの材料と形状を規定している。なお、分母は、対角軸と水平軸上に到達する光線の自由曲面レンズ内の光路長差である。絞りより前側の光路長ではマイナス符号、絞りより像面側の光路長ではプラス符号となる。絞り前後に自由曲面レンズが無い場合はそれぞれの光路長差は0となる。
条件(2)の下限を下回ると、対角方向における画像が対角方向における撮像素子に対して大きくなる、あるいは、水平方向における画像が水平方向における撮像素子に対して小さくなってしまう。逆に上限を上回ると対角方向における画像が対角方向における撮像素子に対して小さくなる、あるいは水平方向における画像が水平方向における撮像素子に対して大きくなってしまう。つまり、条件(2)を満足することで対角方向と水平方向の画像を撮像素子に対して略同程度の大きさにすることができる。すなわち、矩形の撮像素子の有効領域に無駄なく被写体像を形成することができる。
なお、さらに以下の条件(2a)及び(2b)の少なくとも一つを満足することにより、上述の効果をさらに奏功させることができる。
10<A/(D−E) ・・・(2a)
A/(D−E)<1000 ・・・(2b)
例えば実施の形態1から4に係るレンズ系のように、基本構成を有するレンズ系は、以下の条件(3)を満足することが好ましい。
1<A/(F−G)<10000 ・・・(3)
ここで、
F:[数6]で表される値
G:[数7]で表される値
Lhhi:撮像素子の水平軸上において光軸からYh離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズを通る距離(水平軸を含み撮像素子に垂直な面上において、撮像素子の光軸からYh離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズを通る距離)
である。
条件(3)は、自由曲面レンズの材料と形状を規定するための条件である。
条件(3)は、光軸から撮像素子102の対角軸上と水平軸上とにそれぞれYh離れた位置及び光軸上のそれぞれの結像位置の主光線が通過する自由曲面レンズ内の光路長によって、自由曲面レンズの材料と形状を規定している。なお、分母は、対角軸と水平軸上に到達する光線の自由曲面レンズ内の光路長差である。絞りより前側の光路長ではマイナス符号、絞りより像面側の光路長ではプラス符号となる。絞り前後に自由曲面レンズが無い場合はそれぞれの光路長差は0となる。条件(3)の下限を下回ると、対角方向における画像が対角方向における撮像素子に対して大きくなる、あるいは、水平方向における画像が水平方向における撮像素子に対して小さくなってしまう。逆に、条件(3)の上限を上回ると、対角方向における画像が対角方向における撮像素子に対して小さくなる、あるいは、水平方向における画像が水平方向における撮像素子に対して大きくなってしまう。つまり、条件(3)を満足することで対角方向と水平方向の画像を撮像素子に対して略同程度の大きさにすることができる。すなわち、矩形の撮像素子の有効領域に無駄なく被写体像を形成することができる。
なお、更に以下の条件(3a)及び(3b)の少なくとも一つを満足することにより、上述の効果をさらに奏功させることができる。
10<A/(F−G) ・・・(3a)
A/(F−G)<500 ・・・(3b)
例えば実施の形態1から4に係るレンズ系のように、基本構成を有するレンズ系は、以下の条件(4)を満足することが好ましい。
0.1 < Lsi/Ltt < 0.7 ・・・(4)
ここで、
Lsi:絞りから撮像素子までの距離
Ltt:レンズ系の最物体側面から撮像素子までの距離
である。
ここで、距離とは光軸上の距離をいう。
条件(4)は、絞りの位置と光学全長との関係を規定するものである。条件(4)の下限を下回ると、撮像素子へ入射する光線の角度が大きくなりすぎ、シェーディングが発生してしまう。逆に上限を上回ると、撮像面側のレンズ群が大きくなりすぎてしまう。
なお、更に以下の条件(4a)及び(4b)の少なくとも一つを満足することにより、上述の効果をさらに奏功させることができる。
0.3 < Lsi/Ltt ・・・(4a)
Lsi/Ltt < 0.6 ・・・(4b)
実施の形態1〜4に係るレンズ系を構成している各レンズ素子は、入射光線を屈折により偏向させる屈折型レンズ素子(すなわち、異なる屈折率を有する媒質同士の界面で偏向が行われるタイプのレンズ素子)のみで構成されているが、これに限定されるものではない。例えば、回折により入射光線を偏向させる回折型レンズ素子、回折作用と屈折作用との組み合わせで入射光線を偏向させる屈折・回折ハイブリッド型レンズ素子、入射光線を媒質内の屈折率分布により偏向させる屈折率分布型レンズ素子等で、各レンズ群を構成してもよい。特に、屈折・回折ハイブリッド型レンズ素子において、屈折率の異なる媒質の界面に回折構造を形成すると、回折効率の波長依存性が改善されるので、好ましい。
実施の形態1〜4に係るレンズ系は、短辺と長辺を有する矩形の撮像素子に結像させるレンズ系であるとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、撮像素子は二辺の長さが略等しい略正方形状であってもよい。この場合、一方の辺を短辺、他方の辺を長辺とし、条件(1)〜(3)を適用すればよい。
(実施の形態5)
図10は、実施の形態5に係るカメラシステムの概略構成図である。本実施の形態に係るカメラシステム100は、カメラ本体101と、レンズ系201によって形成される光学像を受光して、電気的な画像信号に変換する撮像素子102と、実施の形態1〜4いずれかに係るレンズ系201と、カバーガラスCGとを含む。なお、図10においては、レンズ系201として実施の形態1に係るレンズ系を用いた場合を図示している。
本実施の形態5では、実施の形態1〜4いずれかに係るレンズ系201を用いているので、撮像素子102に略矩形の像を結像させることができ、画素数の多い画像を得ることができるカメラシステムを実現することができる。
以下、実施の形態1〜4に係るレンズ系を具体的に実施した数値実施例を説明する。なお、各数値実施例において、表中の長さの単位はすべて「mm」であり、画角の単位はすべて「°」である。また、各数値実施例において、rは曲率半径、dは面間隔、ndはd線に対する屈折率、νdはd線に対するアッベ数である。また、各数値実施例において、*印を付した面はアナモルフィックの自由曲面、またはXY多項式の自由曲面である。アナモルフィック及びXY多項式のZ軸に平行な面のサグ量zはそれぞれ、アナモルフィック形状を[数8]、XY多項式を[数9]で定義している。
ここで
CUX:x方向の曲率
CUY:y方向の曲率
である。
ここで
c:頂点曲率(CUY)
k(c1):コーニック定数
:多項式xの係数
である。
図2Aは、数値実施例1に係るレンズ系の無限合焦状態の球面収差を示す収差図、図2Bは、数値実施例1に係るレンズ系の無限合焦状態の垂直方向の非点収差を示す収差図、図2Cは、数値実施例1に係るレンズ系の無限合焦状態の水平方向の非点収差を示す収差図、図2Dは、数値実施例1に係るレンズ系の無限合焦状態の対角方向の非点収差を示す収差図である。
図4Aは、数値実施例2に係るレンズ系の無限合焦状態の球面収差を示す収差図、図4Bは、数値実施例2に係るレンズ系の無限合焦状態の垂直方向の非点収差を示す収差図、図4Cは、数値実施例2に係るレンズ系の無限合焦状態の水平方向の非点収差を示す収差図、図4Dは、数値実施例2に係るレンズ系の無限合焦状態の対角方向の非点収差を示す収差図である。
図6Aは、数値実施例3に係るレンズ系の無限合焦状態の球面収差を示す収差図、図6Bは、数値実施例3に係るレンズ系の無限合焦状態の垂直方向の非点収差を示す収差図、図6Cは、数値実施例3に係るレンズ系の無限合焦状態の水平方向の非点収差を示す収差図、図6Dは、数値実施例3に係るレンズ系の無限合焦状態の対角方向の非点収差を示す収差図である。
図8Aは、数値実施例4に係るレンズ系の無限合焦状態の球面収差を示す収差図、図8Bは、数値実施例4に係るレンズ系の無限合焦状態の垂直方向の非点収差を示す収差図、図8Cは、数値実施例4に係るレンズ系の無限合焦状態の水平方向の非点収差を示す収差図、図8Dは、数値実施例4に係るレンズ系の無限合焦状態の対角方向の非点収差を示す収差図である。
ここで、球面収差及び非点収差についてそれぞれ、球面収差(SA(mm))、垂直方向の非点収差(AST―V(mm))、水平方向の非点収差(AST―H(mm))、対角方向の非点収差(AST―D(mm))を示す。球面収差に係る収差図において、縦軸は瞳高さを表し、実線はd線、短破線はC線、長破線はF線の特性である。非点収差に係る収差図において、縦軸は画角を表し、実線はYZ平面(図中、yで示す)、破線はXZ平面(図中、xで示す)の特性である。
なお、実施の形態1から4はXY多項式のx及びyの偶数項のみを使用しているので、x軸とy軸に対して対称なので対角方向の非点収差AST−Dはどの方向でも同じになる。
(数値実施例1)
数値実施例1のレンズ系は、図1A及び図1Bに示した実施の形態1に対応する。数値実施例1のレンズ系の面データを表1に、各種データを表2に、第5面、第17面、第18面および第20面の自由曲面データをそれぞれ表3、表4、表5および表6に示す。
(数値実施例2)
数値実施例2のレンズ系は、図3A及び図3Bに示した実施の形態2に対応する。数値実施例2のレンズ系の面データを表7に、各種データを表8に、第5面、第8面、第19面および第20面の自由曲面データをそれぞれ表9、表10、表11および表12に示す。
(数値実施例3)
数値実施例3のレンズ系は、図5A及び図5Bに示した実施の形態3に対応する。数値実施例3のレンズ系の面データを表13に、各種データを表14に、第5面、第19面および第20面の自由曲面データをそれぞれ表15、表16および表17に示す。
(数値実施例4)
数値実施例4のレンズ系は、図7A及び図7Bに示した実施の形態4に対応する。数値実施例4のレンズ系の面データを表18に、各種データを表19に、第8面、第9面、第19面および第20面の自由曲面データをそれぞれ表20、表21、表22および表23に、第17面と第18面のアナモルフィック面のデータをそれぞれ表24と表25に示す。
以下の表26に、各数値実施例のレンズ系における各条件(1)〜(4)の対応値を示す。
(条件の対応値)
本実施に係るレンズ系は、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、携帯電話機器のカメラ、PDA(Personal Digital Assistance)のカメラ、監視システムにおける監視カメラ、Webカメラ、車載カメラ等に適用可能であり、特にデジタルスチルカメラシステム、デジタルビデオカメラシステムといった高画質が要求される撮影光学系に好適である。
また本実施に係るレンズ系は、本実施に係る交換レンズ装置の中でも、デジタルビデオカメラシステムに備えられる。
FG 前群
RG 後群
A 開口絞り(絞り)
L1 第1レンズ素子
L2 第2レンズ素子
L3 第3レンズ素子
L4 第4レンズ素子
L5 第5レンズ素子
L6 第6レンズ素子
L7 第7レンズ素子
L8 第8レンズ素子
L9 第9レンズ素子
L10 第10レンズ素子
CG カバーガラス
S 像面
100 カメラシステム
101 カメラ本体
102 撮像素子

Claims (10)

  1. 少なくとも1枚のレンズ素子からなるレンズ群を有するレンズ系と、短辺と長辺を有する矩形の撮像素子と、を備え、
    前記レンズ系は、物体側から像面側へと順に、前群、絞り、後群を備え、前記前群または前記後群の少なくとも一方は、光軸に対して非対称である自由曲面レンズを含み、前記撮像素子に略矩形の像を結像し、光軸を通り前記短辺に平行な軸を垂直軸、光軸を通り前記長辺に平行な軸を水平軸、光軸を通り前記撮像素子の対角を結ぶ線に平行な軸を対角軸としたとき、以下の条件を満足するカメラシステム
    1<A/(B−C)<10000 ・・・(1)
    1<A/(D−E)<10000 ・・・(2)
    1<A/(F−G)<10000 ・・・(3)
    ここで、
    A:[数1]で表される値
    B:[数2]で表される値
    C:[数3]で表される値
    D:[数4]で表される値
    E:[数5]で表される値
    F:[数6]で表される値
    G:[数7]で表される値
    i:物体側から像面側へ順に自由曲面レンズを数えたときの自由曲面レンズの番号
    m:絞りよりも物体側にある自由曲面レンズの個数
    n:自由曲面レンズの総数
    Lcci:撮像素子の中心に結像する主光線が物体側から順にi番目の自由曲面レンズ内を通る距離
    Lhvi:撮像素子の水平軸上において光軸からYv離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズ内を通る距離
    Lvvi:撮像素子の垂直軸上において光軸からYv離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズ内を通る距離
    Ldhi:撮像素子の対角軸上において光軸からYh離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズ内を通る距離
    Lhei:撮像素子の水平軸上において光軸からYe離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズ内を通る距離
    Lhhi:撮像素子の水平軸上において光軸からYh離れた位置に結像する主光線が物体から順にi番目の自由曲面レンズを通る距離
    ndi:物体から順にi番目の自由曲面レンズのd線に対する屈折率
    Yv:光軸から撮像素子の長辺までの距離
    Yh:光軸から撮像素子の短辺までの距離
    Ye=√((Yv+Yh)/2)
    である。
    ここで、
  2. 光軸に対して軸対称なレンズ素子を少なくとも2つ以上有する、請求項記載のカメラシステム
  3. 前記前群及び前記後群は、それぞれ少なくとも1枚の自由曲面レンズを有する、請求項1または2に記載のカメラシステム
  4. 自由曲面レンズは、前記水平軸、前記垂直軸に対して対称な形状を有する、請求項1からのいずれか1項に記載のカメラシステム
  5. 前記前群は自由曲面レンズを含み、前記前群に位置する自由曲面レンズの主曲率は負のパワーを有する、請求項1からのいずれか1項に記載のカメラシステム
  6. 前記後群は自由曲面レンズを含み、前記後群に位置する自由曲面レンズの主曲率は正のパワーを有する、請求項1からのいずれか1項に記載のカメラシステム
  7. 前記前群は、物体側から像面側へと順に、物体側に凸形状の負のパワーを有するメニスカス形状の第1レンズ素子、物体側に凸形状の負のパワーを有するメニスカス形状の第2レンズ素子を有する、請求項1からのいずれか1項に記載のカメラシステム
  8. 以下の条件(4)を満足する、請求項1からのいずれか1項に記載のカメラシステム
    0.1 < Lsi/Ltt < 0.7 ・・・(4)
    ここで、
    Lsi:絞りから像面までの距離
    Ltt:最も物体側のレンズ面から像面までの距離
    である。
  9. 最も像面側にある主曲率が正のパワーを有する自由曲面レンズの両面が自由曲面である、請求項1からのいずれか1項に記載のカメラシステム
  10. 前記レンズ系は魚眼レンズ系である、請求項1からのいずれか1項に記載のカメラシステム
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