JP6824580B2 - 位置決め治具 - Google Patents
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Description
棒状のワークに複数の穴をあける際に用いられる位置決め治具であって、
前記ワークに既に設けられた穴に挿入されるピン部と、
前記ピン部を前記ワークと共に移動させる移動機構と、
前記既に設けられた穴に挿入された前記ピン部によって前記ワークを支持した状態で、前記移動機構によって前記ピン部を前記ワークと共に移動させたときに前記ワークの端面が当接されて前記ワークを位置決めする加工基準面とを備える。
以下、図1〜図3を参照して、実施形態1の位置決め治具1を説明する。なお、図3では、ピン部2の近傍を部分的に断面で示す。
実施形態1の位置決め治具1は、棒状のワーク100に複数の穴を複数の工程に分けて形成する場合に後の工程において既設の穴(この例では後述の交差穴h4)を利用してワーク100を位置決めし、ワーク100の所定の位置に新たな穴(ここでは後述の交差穴h6,h7)を形成するという穴加工方法の実施に利用される。この穴加工方法は、棒状のワーク100に既に設けられた穴(交差穴h4)にピン部2を挿入して、ピン部2によってワーク100を支持した状態で、ピン部2をワーク100と共に移動させて(図3参照)、ワーク100の一方の端面110を加工基準面40に当接させることでワーク100を位置決めする工程と(図1,図2参照)、ワーク100に別の穴(交差穴h6,h7)をあける工程とを備える。
ワーク100は、複数の穴、特に交差する複数の穴が設けられる棒状の部材が挙げられる。自動車部品では、油通路となる穴が設けられる部材、例えばトランスミッションのインプットシャフトなどが挙げられる。この例のワーク100は丸棒状であり、棒材の外径に対応した円環状の端面であって、ワーク100の軸方向に直交する端面を有する場合を示すが端面の外形は特に問わない。例えば、ワーク100の端部にその径方向外方に突出する任意の外形のフランジを備えていてもよい。
この例の位置決め治具1は、平坦なベース200の上に、ピン部2及びピン部2を支持する支持台20、支持台20を移動させる移動機構3、加工基準面40を備える当接部材4が設けられている。この例では、ベース200におけるこれらの載置面(図1,図3では上面)に対して、ワーク100の軸Lcが平行するようにワーク100を支持する場合を示す。
ピン部2は、先の工程でワーク100に形成された穴に挿入されて、ワーク100を串刺し状態に支持する(図1,図3)。そのため、ピン部2は、挿入される穴の形状、大きさ、形成方向(ワーク100の軸方向に対する傾斜角度)などに応じて、その形状、大きさなどを調整するとよい。この例のピン部2は、交差穴h4の形状、大きさなどに対応した丸棒である。このピン部2は、位置決め治具1のベース200に移動可能に配置される支持台20に突設される。詳しくは、ピン部2は、その軸が支持台20におけるワーク100と対向配置される平面(図1,図3では上面)に直交するように、この平面に立設されている。この例では、ピン部2における支持台20の上記平面からの突出高さは、ピン部2をワーク100の交差穴h4に挿入させた際に交差穴h4における軸穴h2に達する直前の位置に至る大きさである。上記突出高さが大きいほど、ピン部2を交差穴h4に深く挿入でき、ワーク100を安定して支持し易い。例えば、ピン部2を交差穴h4に挿入させた際に交差穴h4を経て軸穴h2までに至るように、上記突出高さを大きくすることができる。上記突出高さがある程度低いと、ピン部2によってワーク100を支持できつつ、交差穴h4にピン部2を差し込み易く、作業性に優れる。
移動機構3は、上述のように串刺し状態でワーク100を支持するピン部2を、ワーク100を含めて所定の方向に移動可能にする適宜な構成のものが利用できる。この例の移動機構3は、公知のリニアガイドであり、ピン部2をワーク100と共に、ワーク100の軸方向に移動させる。この移動機構3は、上述の支持台20が載置されるスライダ30と、ベース200上にワーク100の軸方向に沿って設けられ、スライダ30を走行させるガイドレール32と、スライダ30をガイドレール32の所定の位置に固定するストッパ34とを備える。この例では、上述の支持台20の各端部を支持するために、スライダ30、ガイドレール32、ストッパ34の組を二組備える。図2に示すようにワーク100を保持した状態では、ワーク100の両側にそれぞれ、スライダ30などの組が配置される。この例のガイドレール32は、ピン部2が後述する受け台5,5間を走行可能なように設けられる。この例のストッパ34は、スライダ30と一体に設けられ、ガイドレール32の任意の位置にスライダ30を固定可能な無段階のものである。ストッパ34は、スライダ30が加工基準面40から離れる方向に移動することを規制できるように設けられていればよく、適宜変更できる。例えば、スライダ30の前後左右を囲むように固定ピンをベース200に差し込む構成などとすることができる。
当接部材4は、後の工程でワーク100に交差穴h5〜h7を形成する際に、ワーク100を所定の基準位置に配置するための部材であり、ワーク100の一方の端面110が当接される加工基準面40を備える。ワーク100の端面110が加工基準面40に当接されると、ワーク100は、その軸方向の移動が規制されると共に、ピン部2を中心とするワーク100の回転も規制される。その結果、ワーク100において、加工基準面40からワーク100の軸方向に沿った任意の位置までの距離やピン部2からワーク100の周方向に沿った任意の位置までの角度などが一義に決められる。このようにピン部2に支持されると共に、端面110と加工基準面40とが当接された状態でワーク100に穴加工を行うことで、ワーク100の所定の位置(加工基準面40からワーク100の軸方向に沿った距離やピン部2の軸を基準とした角度などが設計値を満たす地点)に精度よく、新しい穴を形成できる。
その他、この例の位置決め治具1は、棒状のワーク100をより安定して保持できるように受け台5を備える。この例の受け台5は、図1に示すようにL字状であり、受け台5をベース200に固定する台座部と、台座部から上方に向かって突設され、棒状のワーク100の一部が嵌め込まれる凹部50が設けられた保持台とを有する。ワーク100は凹部50に嵌め込まれることで受け台5から脱落し難く、穴加工を安定して行える。
まず、ワーク100として、少なくとも一つの穴が設けられた棒状の部材を準備する。この例では、上述のように軸穴h1〜h3と交差穴h4とが設けられたワーク100を用意する。
実施形態1の位置決め治具1によれば、ピン部2をワーク100と共にワーク100の軸方向に移動させて、ピン部2に支持されるワーク100の一方の端面110を加工基準面40に当接させる、という簡単な操作で、加工基準面40に対してワーク100を位置決めできる。ピン部2を移動するため、複数の穴h1〜h7を複数の工程(少なくとも二工程)で形成する場合に、前の工程の加工精度(ここではピン部2が挿入される交差穴h4の加工精度)によらず、加工基準面40にワーク100の端面110を確実に当接できる。また、この位置決め状態をピン部2による支持及び加工基準面40との当接によって維持できる。そのため、実施形態1の位置決め治具1によれば、前の工程の加工精度に影響されず、後の工程で新しい穴h5〜h7を高精度に形成できる。
実施形態1の位置決め治具1に対して、以下の少なくとも一つの変更が可能である。
(1)位置決め穴をワーク100の軸方向に沿った穴(例えば軸穴h1〜h3の少なくとも一つ)とする。
例えば、一方の端面110に開口する軸穴h1などを位置決め穴とする場合、ワーク100の他方の端面112を加工基準面40に当接させるように、移動機構3、当接部材4(加工基準面40)を配置するとよい。また、ワーク100の移動方向を図1,図2に示す水平方向の他、上下方向となるように移動機構3、当接部材4(加工基準面40)を配置することができる。
この場合、支持台20におけるピン部2の取付角度などを調整することで、ピン部2をワーク100の穴に挿入でき、ワーク100を支持できる。
例えば、比較的近くに複数の穴が設けられたワーク100に対して、各穴に挿入されるピン部2を備えると、複数のピン部2によってワーク100を支持できる。そのため、ワーク100をより安定して支持でき、後の工程でより安定して穴加工を行える。複数のピン部2に対して、一つの支持台20や一つのスライダ30を共用すれば、位置決め治具1の構成も簡素化できる。
例えば、ワーク100の端面がワーク100の軸方向に交差する傾斜面である場合、この傾斜した端面が加工基準面40に当接するように、移動機構3におけるピン部2の移動方向を調整する。
2 ピン部
20 支持台
3 移動機構
30 スライダ
32 ガイドレール
34 ストッパ
4 当接部材
40 加工基準面
5 受け台
50 凹部
100 ワーク
h1,h2,h3 軸穴
h4,h5,h6,h7 交差穴
110,112 端面
200 ベース
Lc 軸
Claims (1)
- 棒状のワークに複数の穴をあける際に用いられる位置決め治具であって、
前記ワークに既に設けられた穴に挿入されるピン部と、
前記ピン部を前記ワークと共に移動させる移動機構と、
前記既に設けられた穴に挿入された前記ピン部によって前記ワークを支持した状態で、前記移動機構によって前記ピン部を前記ワークと共に移動させたときに前記ワークの端面が当接されて前記ワークを位置決めする加工基準面とを備える位置決め治具。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017051977A JP6824580B2 (ja) | 2017-03-16 | 2017-03-16 | 位置決め治具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017051977A JP6824580B2 (ja) | 2017-03-16 | 2017-03-16 | 位置決め治具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2018153887A JP2018153887A (ja) | 2018-10-04 |
| JP6824580B2 true JP6824580B2 (ja) | 2021-02-03 |
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ID=63716646
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017051977A Active JP6824580B2 (ja) | 2017-03-16 | 2017-03-16 | 位置決め治具 |
Country Status (1)
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