JP6823520B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンを制御するエンジン制御装置に関する。
従来、エンジンでは、吸気行程および圧縮工程にまたがって吸気バルブの開弁時期が設定されているものが多いため、吸気流路に混合気の吹き戻しが発生する。
そして、吸気バルブの開閉タイミングを可変する可変バルブタイミング装置(VVT)が設けられたエンジンでは、吸気バルブの開閉タイミングが変更されると、吸気流路に吹き戻される燃料量が変化するため、吹き戻される燃料量の変動による空燃比の変動を見越して燃料噴射量を導出することで、実際の空燃比と目標とする空燃比とのずれを抑制するようになされている(例えば、特許文献1)。
特開2006−194089号公報
ところで、1回のサイクルにおいて、燃料を噴射する噴射回数を変更する場合、前回のサイクルにおける燃料の吹き戻し量が噴射回数によって異なる。そのため、噴射回数が変更された場合に、燃焼室に供給される燃料量が変化してしまい、燃焼の安定化を図ることができないといった問題があった。
そこで、本発明は、燃焼の安定化を図ることが可能なエンジン制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のエンジン制御装置は、エンジンの運転状況に応じて、インジェクタから噴射される燃料の噴射量を決定する噴射量決定部と、前記インジェクタから燃料を噴射させる1サイクル当たりの噴射回数を決定する噴射回数決定部と、前記噴射量決定部により決定された噴射量を、前記噴射回数決定部により決定された噴射回数で、前記インジェクタから噴射させる燃料噴射制御部と、前記噴射回数決定部によって決定された噴射回数と、前回のサイクルにおいて該噴射回数決定部によって決定された噴射回数とが異なる場合に、前記インジェクタから噴射される噴射量を補正する補正部と、を備え、前記噴射量決定部は、前記噴射回数決定部によって決定された噴射回数が2回以上である場合、少なくとも1回の噴射時期を吸気バルブが閉じた後とし、前記燃料噴射制御部は、前記補正部によって前記インジェクタから噴射される噴射量が補正された場合、補正された噴射量を前記インジェクタから噴射させる。
また、前記補正部は、前記噴射回数決定部によって決定された噴射回数が、前回のサイクルにおいて該噴射回数決定部によって決定された噴射回数から増えた場合、前記インジェクタから噴射される噴射量を少なくするとよい。
また、前記補正部は、前記噴射回数決定部によって決定された噴射回数が、前回のサイクルにおいて該噴射回数決定部によって決定された噴射回数から減った場合、前記インジェクタから噴射される噴射量を多くするとよい。
また、吸気バルブの開閉タイミングを可変する可変バルブタイミング装置を備え、前記補正部は、前記可変バルブタイミング装置による吸気バルブの開閉タイミングの変化に基づいて、前記インジェクタから噴射される噴射量を補正するとよい。
本発明によれば、燃焼の安定化を図ることができる。
実施形態にかかるエンジン制御装置の構成を示す概略図である。 噴射回数決定マップを説明する図である。 燃料噴射時期を説明する図である。 噴射回数が変更された場合の噴射量を説明する図である。 補正マップを説明する図である。 ECUによるエンジン制御処理のフローチャートを示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、エンジン制御装置1の構成を示す概略図である。ただし、以下では、本実施形態に関係する構成や処理について詳細に説明し、本実施形態と無関係の構成や処理については説明を省略する。
図1に示すように、エンジン制御装置1は、エンジン2およびECU3(Engine Control Unit)が設けられており、ECU3によってエンジン2全体が駆動制御される。エンジン2は、吸気行程、圧縮行程、燃焼工程および排気行程が1回のサイクルとして繰り返し行われる4ストロークエンジンである。
エンジン2は、シリンダブロック10と、シリンダブロック10と一体形成されたクランクケース12と、シリンダブロック10に連結されたシリンダヘッド14とが設けられている。
シリンダブロック10には、複数のシリンダ16が形成されており、シリンダ16には、ピストン18が摺動自在にコネクティングロッド20に支持される。そして、シリンダヘッド14と、シリンダ16と、ピストン18の冠面とによって囲まれた空間が燃焼室22として形成される。
また、エンジン2には、クランクケース12によってクランク室24が形成されており、クランク室24内にクランクシャフト26が回転自在に支持される。クランクシャフト26には、コネクティングロッド20を介してピストン18が連結される。
シリンダヘッド14には、吸気ポート28および排気ポート30が燃焼室22に連通するように形成される。
吸気ポート28には、インテークマニホールド32を含む吸気流路34が接続される。吸気ポート28は、インテークマニホールド32に臨む吸気の上流側に1つの開口が形成されるとともに、燃焼室22に臨む下流側に2つの開口が形成されており、上流から下流に向かう途中で流路が2つに分岐される。
吸気ポート28と燃焼室22との間には、吸気バルブ36の先端が位置している。吸気バルブ36の末端には、ロッカーアーム38を介して、吸気用カムシャフト40に固定されたカム40aが当接されている。吸気バルブ36は、吸気用カムシャフト40の回転に伴って、吸気ポート28を燃焼室22に対して開閉する。
吸気用カムシャフト40の一端には、可変バルブタイミング装置(VVT)42が設けられている。可変バルブタイミング装置42は、ECU3の制御に基づいて、クランクシャフト26に対する吸気用カムシャフト40の回転位相を可変する。つまり、可変バルブタイミング装置42は、吸気バルブ36による吸気ポート28の開閉タイミングを可変する。
排気ポート30には、エキゾーストマニホールド44を含む排気流路46が接続される。排気ポート30は、燃焼室22に臨む排気の上流側に2つの開口が形成されるとともに、エキゾーストマニホールド44に臨む下流側に1つの開口が形成されており、上流から下流に向かう途中で流路が1つに統合される。
排気ポート30と燃焼室22との間には、排気バルブ48の先端が位置している。排気バルブ48の末端には、ロッカーアーム50を介して、排気用カムシャフト52に固定されたカム52aが当接されている。排気バルブ48は、排気用カムシャフト52の回転に伴って、排気ポート30を燃焼室22に対して開閉する。
また、シリンダヘッド14には、先端が燃焼室22内に位置するようにインジェクタ54および点火プラグ56が設けられており、吸気ポート28を介して燃焼室22に流入した空気に対してインジェクタ54から燃料が噴射される。そして、空気と燃料との混合気が、所定のタイミングで点火プラグ56に点火されて燃焼する。かかる燃焼により、ピストン18がシリンダ16内で往復運動を行い、その往復運動が、コネクティングロッド20を通じてクランクシャフト26の回転運動に変換される。
吸気流路34には、上流側から順に、エアクリーナ58、スロットル弁60が設けられている。エアクリーナ58は、外気から吸入された空気に混合する異物を除去する。スロットル弁60は、ECU3の制御に基づいて不図示のアクチュエータにより開閉駆動され、燃焼室22へ送出する空気量を調節する。
排気流路46内には、触媒62が設けられる。触媒62は、例えば、三元触媒(Three-Way Catalyst)であって、プラチナ(Pt)、パラジウム(Pd)、ロジウム(Rh)を含んで構成され、燃焼室22から排出された排出ガス中の炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、窒素酸化物(NOx)を除去する。
また、エンジン制御装置1には、アクセル開度センサ72、クランク角センサ74が設けられる。アクセル開度センサ72は、アクセルペダルの踏み込み量を検出する。クランク角センサ74は、クランクシャフト26近傍に設けられており、クランクシャフト26が所定角度回転する毎にパルス信号を出力する。
ECU3は、中央処理装置(CPU)、プログラム等が格納されたROM、ワークエリアとしてのRAM等を含むマイクロコンピュータでなり、エンジン2を統括制御する。本実施形態では、ECU3は、エンジン制御処理を実行する際、目標値決定部100、空気量決定部102、噴射回数決定部104、噴射量決定部106、点火時期決定部108、補正部110、駆動制御部(燃料噴射制御部)112として機能する。
目標値決定部100は、クランク角センサ74によって検出されたパルス信号に基づいて現時点のエンジン回転数を導出し、導出したエンジン回転数、および、アクセル開度センサ72によって検出されたアクセル開度(エンジン負荷)に基づき、予め記憶されたマップを参照して目標とするトルクおよびエンジン回転数を決定する。
また、目標値決定部100は、導出した目標とするトルクおよびエンジン回転数に基づいて、各シリンダ16に供給する空気量を決定し、決定した空気量に基づいて、スロットル開度を決定する。そして、駆動制御部112は、決定したスロットル開度でスロットル弁60が開口するように、アクチュエータを駆動する。
図2は、噴射回数決定マップを説明する図である。噴射回数決定部104は、エンジン回転数およびエンジン負荷(これらを合わせてエンジンの運転状況ともよぶ)に基づいて、図2に示す噴射回数決定マップを参照してインジェクタ54から燃料を噴射させる回数(以下、噴射回数とよぶ)を決定する。ここで、図2に示すように、エンジン回転数が低く、かつ、エンジン負荷が高い場合に、噴射回数として2回が決定され、その他の場合に、噴射回数として1回が決定される。これにより、エンジン2では、燃費の向上や、出力の最適化を図ることが可能となる。
噴射量決定部106は、決定された空気量に基づいて、例えば理論空燃比(λ=1)となる燃料量をインジェクタ54から噴射させる噴射量として決定する。なお、ここでは、噴射回数決定部104によって決定された噴射回数が2回の場合には、1回目および2回目の合計の噴射量が決定されることになる。そして、噴射量決定部106は、1回目および2回目の噴射量を、決定した噴射量の半分の量にそれぞれ決定する。
図3は、燃料噴射時期を説明する図である。なお、図3において、実線は、可変バルブタイミング装置42によって回転位相が可変されていない場合(基準位置)の吸気バルブ36のバルブリフト量を示す。また、破線は、可変バルブタイミング装置42によって回転位相が進角された場合の吸気バルブ36のバルブリフト量を示す。また、一点鎖線は、可変バルブタイミング装置42によって回転位相が遅角された場合の吸気バルブ36のバルブリフト量を示す。
また、噴射量決定部106は、決定した噴射量の燃料をピストン18の吸気行程あるいは圧縮行程でインジェクタ54から噴射させるために、インジェクタ54の噴射時期を決定する。
具体的には、噴射量決定部106は、図3に示すように、噴射回数が1回の場合、吸気行程における吸気バルブ36のバルブリフト量が増加している間の所定のタイミング(図中、「1回目」)を噴射時期に決定する。
また、噴射量決定部106は、噴射回数が2回の場合、吸気行程における吸気バルブ36のリフト量が増加している間の所定のタイミング(図中、「1回目」)を1回目の噴射時期に決定する。また、噴射量決定部106は、噴射回数が2回の場合、少なくとも吸気バルブ36が基準位置である際には、圧縮行程における吸気バルブ36が閉じた後(リフト量が0になった後)(図中、「2回目」)を、2回目の噴射時期に決定する。
そして、駆動制御部112は、決定した噴射時期にインジェクタ54を駆動することで、インジェクタ54から燃料を噴射させる。
点火時期決定部108は、エンジン回転数、および、クランク角センサ74によって検出されるパルス信号に基づいて、点火プラグ56の点火時期を決定する。そして、駆動制御部112は、決定した点火時期で点火プラグ56を点火させる。
また、駆動制御部112は、エンジン回転数およびエンジン負荷等に基づいて、可変バルブタイミング装置42を適宜制御する。
ところで、噴射回数が1回の場合における噴射時期、および、噴射回数が2回の場合における1回目の噴射時期は、ともに吸気バルブ36が開いた状態である。そして、吸気バルブ36は、吸気行程後の圧縮行程の途中まで開いた状態が維持されるため、燃焼室22に噴射された燃料の一部が、吸気ポート28および吸気流路34に吹き戻されることになる。
そして、吸気ポート28および吸気流路34に吹き戻された燃料は、次のサイクルにおいて吸気バルブ36が開いたときに、吸気とともに燃焼室22に戻されることになる。
一方、噴射回数が2回の場合における2回目の噴射時期は、吸気バルブ36が閉じた状態である。その為、2回目の噴射時期に噴射された燃料は、吸気ポート28および吸気流路34に吹き戻されることがない、または、ほぼない。
ここで、噴射量が前後のサイクルで同量であり、かつ、噴射回数が前後のサイクル間で変化しない場合、吸気ポート28および吸気流路34に吹き戻される燃料量(以下、吹き戻し量ともよぶ)も同量となる。そのため、このような状況下では、燃焼室22に供給され燃焼される燃料量が変化しないので、空燃比は一定に保たれる。
しかしながら、噴射回数が前後のサイクル間で変化した場合、吹き戻し量も変化してしまうため、燃焼室22に供給され燃焼される燃料量、つまり、空燃比が変化してしまい、燃焼が安定しないおそれがある。具体的には、前回のサイクルにおける噴射回数が1回で、今回のサイクルにおける噴射回数が2回に変更された場合、前回のサイクルにおける吹き戻し量は、噴射回数が2回の場合に比べて多くなる。そのため、今回のサイクルにおける燃焼室22内に供給される燃料量が多くなってしまい、空燃比がリッチになる。
また、前回のサイクルにおける噴射回数が2回で、今回のサイクルにおける噴射回数が1回に変更された場合、前回のサイクルにおける吹き戻し量は、噴射回数が1回の場合に比べて少なくなる。そのため、今回のサイクルにおける燃焼室22内に供給される燃料量は少なくなってしまい、空燃比がリーンになる。
そこで、本実施形態では、今回のサイクルにおける噴射回数が、前回のサイクルにおける噴射回数と異なる場合(変更した場合)、補正部110は、噴射量を補正する。
図4は、噴射回数が変更された場合の噴射量を説明する図である。なお、図4(a)は、噴射回数が1回から2回に変更された場合の噴射量を説明する図であり、図4(b)は、噴射回数が2回から1回に変更された場合の噴射量を説明する図である。また、以下では、説明を容易に理解できるように、各サイクルで噴射される噴射量の合計値が一定(30mm/st)であり、かつ、可変バルブタイミング装置42が基準位置であると仮定して説明する。
前回のサイクル(切替前サイクル)における噴射回数が1回で、今回のサイクル(切替後1サイクル)における噴射回数が2回である場合、つまり、燃焼室22に供給される燃料量が多くなってしまう場合、図4(a)に示すように、補正部110は、2回の燃料噴射時期のうち、1回目の噴射量を減少させる補正を行う。具体的には、前回のサイクルにおいて噴射量が30mm/stであり、今回のサイクルにおける1回目および2回目の噴射量が15mm/stである場合に、補正部110は、例えば、1回目の噴射量に対して1よりも小さい値の第1補正係数を乗算し、1回目の噴射量を、例えば9mm/stに補正する。
また、前回のサイクル(切替前サイクル)における噴射回数が2回で、今回のサイクル(切替後1サイクル)における噴射回数が1回である場合、つまり、燃焼室22に供給される燃料量が少なくなってしまう場合、図4(b)に示すように、補正部110は、噴射量を増加させる補正を行う。具体的には、前回のサイクルにおいて噴射量が15mm/st+15=30mm/stであり、今回のサイクルにおける噴射量が30mm/stである場合に、補正部110は、1回目の噴射量に対して1よりも大きな値の第1補正係数を乗算し、1回目の噴射量を、例えば36mm/stに補正する。なお、第1補正係数は、予め設定されており、1つの固定値のみであってもよく、また、エンジン回転数やエンジン負荷に応じてマップにより設定されていてもよい。
このように、補正部110は、今回のサイクルにおける噴射回数と、前回のサイクルにおける噴射回数とが異なる場合に、インジェクタ54から噴射させる燃料量を変更することで、燃焼室22に供給される燃料量を補正し、空燃比を安定させることができる。
図5は、補正マップを説明する図である。上記したように、燃焼室22に噴射された燃料は、吸気バルブ36が開いている状態のときに、ピストン18が下死点から上死点に移動することによって、吸気ポート28および吸気流路34に吹き戻される。したがって、吸気バルブ36の開閉タイミングが変更されることで、燃料の吹き戻し量も変化する。例えば、吸気バルブ36が、基準位置から進角している場合には、吹き戻し量がほとんど変化しない、一方で、吸気バルブ36が、基準位置から遅角している場合には、吹き戻し量が増加する。
そのため、補正部110は、エンジン回転数および吸気バルブ36の回転位相に基づいて、図5に示す補正マップを参照して、第2補正係数を導出する。そして、噴射量に第2補正係数を乗算した値に噴射量を補正する。なお、図5に示す補正マップでは、エンジン回転数が一定値以上の場合に、第2補正係数が1になるとともに、吸気バルブ36の回転位相が基準位置よりも所定位相以上の進角である場合に第2補正係数が1になる。また、第2補正係数は、エンジン回転数が一定値未満であり、かつ、吸気バルブ36の回転位相が基準位置よりも所定位相未満である場合、1よりも大きい値で、吸気バルブ36の回転位相が遅角するほどさらに大きくなるとともに、エンジン回転数が低くなるほどさらに大きくなる。
これにより、吸気バルブ36の回転位相が可変した場合であっても、空燃比を一定に保つことができ、燃料の安定化を図ることができる。
図6は、ECU3によるエンジン制御処理のフローチャートを示す図である。図6に示すように、目標値決定部100は、クランク角センサ74によって検出されたエンジン回転数、および、アクセル開度センサ72によって検出されたアクセル開度(エンジン負荷)に基づき、予め記憶されたマップを参照して目標となるトルクおよびエンジン回転数を決定する(S100)。
また、目標値決定部100は、導出した目標となるトルクおよびエンジン回転数に基づいて、各シリンダ16に供給する目標となる空気量を決定し、決定した空気量に基づいて、目標スロットル開度を決定する(S102)。
噴射回数決定部104は、エンジン回転数およびエンジン負荷に基づいて、噴射回数決定マップを参照して噴射回数を決定する(S104)。また、噴射量決定部106は、決定された空気量に基づいて、噴射量を決定する(106)。また、噴射量決定部106は、インジェクタ54の噴射時期を決定する。
点火時期決定部108は、エンジン回転数、および、クランク角センサ74によって検出されるパルス信号に基づいて、点火プラグ56の点火時期を決定する(S108)。
補正部110は、今回のサイクルにおける噴射回数が、前回のサイクルにおける噴射回数から変更されたか判定する(S110)。その結果、噴射回数が変更された場合(S110におけるYES)、補正部110は、第1補正係数を導出する(S112)。なお、噴射回数が変更されていない場合(S110におけるNO)、補正部110は、第1補正係数として1を導出する。
そのため、補正部110は、エンジン回転数および吸気バルブ36の回転位相に基づいて、補正マップを参照して、第2補正係数を導出する(S114)。そして、補正部110は、S112およびS114で導出された第1補正係数および第2補正係数を、S106で決定された噴射量に乗算した値に噴射量を補正する(S116)。
駆動制御部112は、上記S110〜S116において決定された値に基づいて、エンジン2の各部を適宜制御し(S118)、エンジン制御処理を終了する。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記の実施形態では、噴射回数が1回または2回である場合について説明した。しかしながら、噴射回数はこれに限らず、例えば、噴射回数が1回〜3回であってもよい。
また、上記の実施形態では、吸気バルブ36の回転位相に基づいて第2補正係数を導出し、噴射量を補正するようにしたが、吸気バルブ36の回転位相に基づいて第2補正係数は必須でない。
また、上記の実施形態では、噴射回数が変更された場合に、変更後の1サイクルの噴射量を補正するようにした。しかしながら、噴射回数が変更された場合に、変更後の数サイクルの噴射量を補正するようにしてもよく、また、噴射回数が変更された場合に、変更後1サイクルでの噴射回数を変更前の噴射回数に維持したまま、噴射量を補正するようにしてもよい。
本発明は、エンジンを保護するエンジン制御装置に利用できる。
1 エンジン制御装置
2 エンジン
104 噴射回数決定部
106 噴射量決定部
110 補正部
112 駆動制御部(燃料噴射制御部)

Claims (4)

  1. エンジンの運転状況に応じて、インジェクタから噴射される燃料の噴射量を決定する噴射量決定部と、
    前記インジェクタから燃料を噴射させる1サイクル当たりの噴射回数を決定する噴射回数決定部と、
    前記噴射量決定部により決定された噴射量を、前記噴射回数決定部により決定された噴射回数で、前記インジェクタから噴射させる燃料噴射制御部と、
    前記噴射回数決定部によって決定された噴射回数と、前回のサイクルにおいて該噴射回数決定部によって決定された噴射回数とが異なる場合に、前記インジェクタから噴射される噴射量を補正する補正部と、
    を備え、
    前記噴射量決定部は、前記噴射回数決定部によって決定された噴射回数が2回以上である場合、少なくとも1回の噴射時期を吸気バルブが閉じた後とし、
    前記燃料噴射制御部は、前記補正部によって前記インジェクタから噴射される噴射量が補正された場合、補正された噴射量を前記インジェクタから噴射させるエンジン制御装置。
  2. 前記補正部は、
    前記噴射回数決定部によって決定された噴射回数が、前回のサイクルにおいて該噴射回数決定部によって決定された噴射回数から増えた場合、前記インジェクタから噴射される噴射量を少なくする請求項1に記載のエンジン制御装置。
  3. 前記補正部は、
    前記噴射回数決定部によって決定された噴射回数が、前回のサイクルにおいて該噴射回数決定部によって決定された噴射回数から減った場合、前記インジェクタから噴射される噴射量を多くする請求項1または2に記載のエンジン制御装置。
  4. 吸気バルブの開閉タイミングを可変する可変バルブタイミング装置を備え、
    前記補正部は、
    前記可変バルブタイミング装置による吸気バルブの開閉タイミングの変化に基づいて、前記インジェクタから噴射される噴射量を補正する請求項1から3のいずれか1項に記載のエンジン制御装置。
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