JP6823471B2 - 携帯型操作装置 - Google Patents
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Description
この携帯型操作装置として、特許文献1に開示された装置が知られている。この装置は、上ケースと下ケースからなる筐体と、筐体内に収納された回路モジュールを有している。回路モジュールはプリント基板とプリント基板上に搭載されたプッシュスイッチを有している。上ケースには透孔が開口されており、この透孔にはプッシュスイッチを押込み操作するための操作ボタンが配置されている。
携帯型操作装置は、車両のドアの施錠または開錠を行うために使用され、室外で使用されることが多い。したがって、回路モジュールはプッシュスイッチを含めた電子部品の防水のためのラバーシートを備えている。ラバーシートは筐体内においてプッシュスイッチと操作ボタンとの間に配置され、プッシュスイッチはラバーシートを介して操作ボタンにより押込み操作される構成となっている。
そこで、携帯型操作装置の筐体内に組込まれているラバーシートの厚さを薄くして携帯型操作装置の薄型化を図ることが考えられる。
操作ボタンにおけるラバーシートとの接触部分の面積が狭いものにおいて、ラバーシートの厚さを薄くした場合、操作ボタンの押込み操作が反復されることによって、ラバーシートにおける操作ボタンの接触部分が劣化し易くなり、防水耐性が低下するという問題がある。
この構成によれば、操作ステムの先端面の形状により操作ステムの防水カバーの接触面積が狭いものであっても、保護部材を操作ステムの先端面に取付けることによって、操作ステムの先端面の防水カバーに対する接触面積が広くなり、操作ステムの先端面を防水カバーのステム当接面に平面で押し当てることができる。
したがって、防水カバーにおいて操作ステムが接触する部分へ加わる負荷を低減できる。
また、プッシュスイッチの操作感の要求スペックに合わせて保護部材を選択して取付けることができるので、携帯型操作装置の設計の自由度が高まる。
この構成によれば、保護部材はピン部を各操作ステムの穴部に嵌合させるだけで、簡単に操作ステムの先端に取付けることができる。
したがって、多数個の操作ボタンを必要とする携帯型操作装置であっても、予め操作ステムに保護部材を取付け、特別な治具等を用いずに、今までと同じように操作ボタンをケース内に組込むことができるので、操作ボタンのケースへの組付作業の煩雑さはない。
この構成によれば、保護部材の材料強度A2が操作ステムの材料強度A1と防水カバーの材料強度A3との中間の強度となることによって、操作ステムの防水カバーに対する密着力が上がり操作ボタンの操作感のバラツキが少なくなる。
図1は、本発明の一実施形態に係る携帯型操作装置の外観斜視図である。図2は、図1の携帯型操作装置の平面図である。図3は、図1の携帯型操作装置の分解斜視図である。図4は、図1の携帯型操作装置の第1操作ボタンと第1保護部材との関係を示す拡大斜視図である。図5は、図1の携帯型操作装置の第2操作ボタンと第2保護部材との関係を示す拡大斜視図である。図6は、図2のVI―VI線拡大断面図である。
携帯型操作装置1はケース2を有している。ケース2は、上ケース3と、上ケース3に組み合わされる下ケース4から構成されている。上ケース3と下ケース4は樹脂材料を射出成形することにより形成されている。
図4に示すように、第1操作ボタン9の外周には、フランジ部9Bが形成されている。フランジ部9Bが上ケース3の下面に係止されることによって、第1操作ボタン9の第1開口部3Aから外部への抜け落ちが防がれている。
第1保護部材14は、円盤状の第1押圧部14Aと、第1押圧部14Aの上面に突出形成されたピン部14Bとから構成されている。ピン部14Bは、第1操作ステム12の先端面12Aに形成された穴部13に嵌め込まれ、第1押圧部14Aの下面が防水カバー11のステム当接面11Aと平行に対向するように第1操作ステム12の先端面12Aに取付けられる。
このように第1押圧部14Aが第1操作ステム12の先端面12Aに取付けられることによって、第1押圧部14Aは防水カバー11のステム当接面11Aに平面で接触する構成となる。
図5に示すように、第2操作ボタン10の外周にはフランジ部10Bが形成されている。フランジ部10Bが上ケース3の下面に係止されることにより、第2操作ボタン10の第2開口部3Bから外部へ抜け落ちが防がれている。
第2保護部材17は、円盤状の第1押圧部17Aと、第2押圧部17Aの上面に突出形成されたピン部17Bとから構成されている。ピン部17Bは、第2操作ステム15の先端面15Aに形成された穴部16に嵌め込まれ、第2押圧部17Aの下面が防水シート11のステム当接面11Bと平行に対向するように第2操作ステム15の先端面15Aに取付けられる。
このように第2押圧部17Aが第2操作ステム15の先端面15Aに取付けられることによって、第2押圧部17Aは防水カバー11のステム当接面11Bに平面で接触する構成となる。
したがって、防水カバー11が薄い場合であっても、防水カバー11において各操作ステム12、15が接触する部分へ加わる負荷を低減し、防水カバー11の各操作ステム12、15が押圧される部分の劣化を防ぐことができる。
各保護部材12、15の材料強度A2が各操作ステム12、15の材料強度A1と防水カバー11の材料強度A3との中間の強度とすることによって、各操作ステム12、15の防水カバー11に対する密着力が上がり各操作ボタン9、10の操作感のバラツキが少なくなる。
また、本発明は、操作ボタンが一つだけ組み込まれる携帯型操作装置にも適用され、組込まれる操作ボタンの個数には限定されない。
また、本発明は、保護部材を操作ステムの先端面に接着剤で取付けられるものであってもよく、保護部材の操作ステムへの取付け手段は本実施形態に係るものには限定されない。
また、本発明は、操作ステムの先端面に凹凸が形成され、防水カバーへの接触面積が狭くなっているものであっても、保護部材を操作ステムの先端面に取付けることにより、操作ステムの先端面の防水カバーへの接触面積を広くとることができる。したがって、操作ステムの先端面の形状は本実施形態に係るものには限定されない。
2・・・・・・・・・ケース
3・・・・・・・・・上ケース
4・・・・・・・・・下ケース
5・・・・・・・・・回路基板
7・・・・・・・・・第1プッシュスイッチ
8・・・・・・・・・第2プッシュスイッチ
9・・・・・・・・・第1操作ボタン
9A・・・・・・・・先端面
10・・・・・・・・第2操作ボタン
10A・・・・・・・先端面
11・・・・・・・・防水カバー
11A・・・・・・・ステム当接面
11B・・・・・・・ステム当接面
12・・・・・・・・第1操作ステム
12A・・・・・・・先端面
13・・・・・・・・穴部
14・・・・・・・・第1保護部材
14A・・・・・・・押圧部
14B・・・・・・・ピン部
15・・・・・・・・第2操作ステム
15A・・・・・・・先端面
16・・・・・・・・穴部
17・・・・・・・・第2保護部材
17A・・・・・・・押圧部
17B・・・・・・・ピン部
Claims (3)
- ケースと、
前記ケース内に収納された回路基板と、
前記回路基板上に搭載されたプッシュスイッチと、
前記ケースに形成された開口部より操作面が外部に臨み前記プッシュスイッチを押し込み操作するための操作ボタンと、
前記プッシュスイッチと前記操作ボタンとの間に設けられたシート状の防水カバーと、
を有し、
前記操作ボタンは、前記プッシュスイッチと対向する位置に形成され、前記防水カバーを介して前記プッシュスイッチを押込み操作するための操作ステムを含み、
前記操作ステムの先端面には、前記防水カバーのステム当接面に平面で接触する保護部材が取付けられており、
前記操作ステムは円筒状に形成され、
前記保護部材は円盤状の押圧部と前記押圧部の上面に突出形成されたピン部とを含み、
前記ピン部が前記操作ステムの先端に形成された穴部に嵌め込まれることにより、前記押圧部が前記操作ステムの先端面に取付けられ、
前記押圧部の下面が前記防水カバーのステム当接面に平面で接触する、
携帯型操作装置。 - 前記操作ステムの材料強度A1と、前記保護部材の材料強度A2と、前記防水カバーの材料強度A3は、A1>A2>A3の関係である、
請求項1に記載の携帯型操作装置。 - ケースと、
前記ケース内に収納された回路基板と、
前記回路基板上に搭載されたプッシュスイッチと、
前記ケースに形成された開口部より操作面が外部に臨み前記プッシュスイッチを押し込み操作するための操作ボタンと、
前記プッシュスイッチと前記操作ボタンとの間に設けられたシート状の防水カバーと、
を有し、
前記操作ボタンは、前記プッシュスイッチと対向する位置に形成され、前記防水カバーを介して前記プッシュスイッチを押込み操作するための操作ステムを含み、
前記操作ステムの先端面には、前記防水カバーのステム当接面に平面で接触する保護部材が取付けられており、
前記操作ステムの材料強度A1と、前記保護部材の材料強度A2と、前記防水カバーの材料強度A3は、A1>A2>A3の関係である、
携帯型操作装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017009852A JP6823471B2 (ja) | 2017-01-23 | 2017-01-23 | 携帯型操作装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017009852A JP6823471B2 (ja) | 2017-01-23 | 2017-01-23 | 携帯型操作装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018120681A JP2018120681A (ja) | 2018-08-02 |
JP6823471B2 true JP6823471B2 (ja) | 2021-02-03 |
Family
ID=63043872
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017009852A Active JP6823471B2 (ja) | 2017-01-23 | 2017-01-23 | 携帯型操作装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6823471B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008311101A (ja) * | 2007-06-15 | 2008-12-25 | Kenwood Corp | キースイッチ構造 |
JP6125234B2 (ja) * | 2013-01-09 | 2017-05-10 | シャープ株式会社 | 携帯端末 |
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2017
- 2017-01-23 JP JP2017009852A patent/JP6823471B2/ja active Active
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JP2018120681A (ja) | 2018-08-02 |
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