JP6821929B2 - 航走管理装置及び航走管理方法 - Google Patents

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Description

本開示は、航走管理装置及び航走管理方法であって、特に水中航走体の航走を管理する航走管理装置及び航走管理方法に関する。
水中(例えば、海中、湖の中、川の中等)又は水底(例えば、海底、湖底、川底等)の調査等を目的として、自律航走する無人の水中航走体が用いられることがある。水中航走体は、所定の経路に沿って水中を航走(潜行)する。
特許文献1では、水中航走体の位置を取得する方法の一例を開示している。具体的には、特許文献1の方法によれば、水中航走体に搭載された慣性航法装置によって得られる慣性航法位置を、水上航走(航行)する支援船(水上航走体)が水中航走体を音響測位して得られる音響測位位置に基づいて較正することが示されている。
特開2011−163930号公報
ところで、水上航走体と水中航走体との間では、一般に、音響通信により情報の送受信が行われる。音響通信が可能な範囲は、通常、音響測位が可能な範囲よりも狭い。そのため、水上航走体との間で音響通信可能な範囲外に水中航走体が存在してしまう可能性がある。水上航走体と水中航走体との間で音響通信ができない時間が長くなると、水中航走体の慣性航法に問題生じる等、水中航走体の運用を好適に行うことが困難となる可能性がある。
そこで、本開示は、水中航走体の好適な運用が可能な航走管理装置及び航走管理方法を説明する。
本開示の一観点に係る航走管理装置は、水中航走体と水上航走体との音響通信を制御することで当該水中航走体の航走を管理する航走管理装置であって、前記水中航走体との間で音響通信により情報の送受信を行う音響通信部と、音響測位により前記水中航走体の位置を計測する音響測位部と、前記音響測位部による前記水中航走体の音響測位結果から算出される前記水中航走体の位置情報を保持する位置情報保持部と、前記位置情報保持部に保持されている前記水中航走体の位置情報から、前記水中航走体の移動経路を予測し、当該移動経路を移動する前記水中航走体との音響通信が可能となるように前記水上航走体の進路を決定する進路決定部と、前記進路決定部によって決定された進路に沿って前記水上航走体を航走させる航走制御部と、を備える。
上記の航走管理装置によれば、音響測位結果から算出される水中航走体の位置情報に基づいて水中航走体の移動経路を予測した上で、水中航走体との音響通信が可能となるように水上航走体の進路が決定されるため、水中航走体の移動に対応した進路に沿って水上航走体を移動させることができる。したがって、水中航走体と水上航走体との音響通信が可能な状態に速やかに導くことができるため、水中航走体の運用を好適に行うことができる。
ここで、上記作用を効果的に奏する態様として、具体的には、前記進路決定部は、前記位置情報保持部に保持される前記水中航走体の位置情報から前記水中航走体の速度ベクトルを算出し、前記水中航走体の位置情報と前記速度ベクトルとを用いて所定時間後の前記水中航走体の位置を予測すると共に、前記水中航走体の前記所定時間後の予測位置が、前記水上航走体と前記所定時間後に音響通信が可能な領域となるように、前記水上航走体の進路を決定する態様とすることができる。
上記のように、水中航走体の所定時間後の予測位置を算出した後に水中航走体の所定時間後の予測位置が水上航走体と音響通信可能な領域となるように水上航走体の進路を決定する態様とすることで、水中航走体の移動経路に応じて柔軟に水上航走体の進路を決定することができ、水中航走体の運用を好適に行うことができる。
また、前記音響通信部は、複数の前記水中航走体との間で音響通信を行い、前記音響測位部は、音響測位により複数の前記水中航走体の位置をそれぞれ計測し、前記位置情報保持部は、複数の前記水中航走体の位置情報を保持し、前記進路決定部は、前記位置情報保持部に保持されている複数の前記水中航走体の位置情報に含まれる特定の水中航走体の位置情報から、当該水中航走体の移動経路を予測し、当該移動経路を移動する前記特定の水中航走体との音響通信が可能となるように前記水上航走体の進路を決定する態様とすることができる。
上記のように、音響通信部が複数の水中航走体との間で音響通信を行う場合に、水中航走体毎に位置情報に基づいて移動経路を予測した上で水上航走体の進路を決定する構成とすることで、複数の水中航走体のそれぞれとの音響通信が可能となり、水中航走体が複数であってもその運用を好適に行うことができる。
また、前記進路決定部は、複数の前記水中航走体のそれぞれを対象として前記音響通信部による音響通信が成功したか否かを判断し、音響通信が成功していなかった前記水中航走体がある場合に、当該水中航走体との音響通信が可能となるように前記水上航走体の進路を決定する態様とすることができる。
上記のように、音響通信が成功していなかった水中航走体がある場合に、当該水中航走体との音響通信が可能となるように前記水上航走体の進路を決定する構成とすることで、音響通信が成功していない水中航走体との間で音響通信をしていない時間が長期化することを防止することができる。したがって、複数の水中航走体の運用を好適に行うことができる。
また、前記進路決定部は、前記水中航走体の航走対象エリアに係る情報を保持し、当該航走対象エリアに係る情報に基づいて前記水中航走体の移動経路を予測する態様とすることができる。
水中航走体の航走対象エリアが予め決められている場合に、当該情報を利用して水中航走体の移動経路を予測する構成とすることで、水中航走体の移動経路に係る予測をより精度よく行うことができる。
ところで、本開示は、上記のように航走管理装置として記述できるほかに、以下のように航走管理方法の発明としても記述することができる。これはカテゴリが異なるだけで、実質的に同一の開示であり、同様の作用及び効果を奏する。
すなわち、本開示の一観点に係る航走管理方法は、音響通信部による水上航走体と水中航走体との音響通信を制御することで当該水中航走体の航走を管理する航走管理装置による航走管理方法であって、音響測位により前記水中航走体の位置を計測する音響測位ステップと、前記音響測位ステップにおける前記水中航走体の音響測位結果から算出される前記水中航走体の位置情報を位置情報保持部に保持する位置情報保持ステップと、前記位置情報保持部に保持されている前記水中航走体の位置情報から、前記水中航走体の移動経路を予測し、当該移動経路を移動する前記水中航走体との音響通信が可能となるように前記水上航走体の進路を決定する進路決定ステップと、前記進路決定ステップにおいて決定された進路に沿って前記水上航走体を航走させる航走制御ステップと、を備える。
本開示によれば、水中航走体の好適な運用が可能となる航走管理装置及び航走管理方法が提供される。
航走管理システムを示す概略図である。 航走管理システムを示すブロック図である。 本実施形態における水中航走体の移動条件を示す図である。 航走管理方法を説明するフローチャートである。 水上航走体の進路決定方法を説明する図である。 水上航走体の進路決定方法を説明する図である。 水上航走体の進路決定方法の他の例を説明する図である。 水上航走体の進路決定方法の他の例を説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本開示を実施するための最良の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
まず、水中航走体の航走管理システム1の構成について説明する。図1に示すように、航走管理システム1は、水上航走体10(Autonomous Surface Vehicle:ASV)と、少なくとも一つの水中航走体20(Autonomous Underwater Vehicle:AUV)と、を備える。
水上航走体10は、無人で水上を自律航走する航走体であり、水中航走体20の位置を測位する機能と、水中航走体20からの情報の送受信を行う機能とを有する。水上航走体10は、船体11と、航走装置12と、航走管理装置13とを備える。
船体11は、航走装置12及び航走管理装置13を搭載する。航走装置12は、水上において船体11を航走(航行)させるように構成されている。航走装置12は、例えば、推進器及び舵の推進機構を含む。航走装置12は、コントローラ17からの指示に基づいて動作する。
航走管理装置13は、後述の音響測位を利用して水中航走体20の位置情報を取得すると共に、水中航走体20との通信を行うことで水中航走体20において取得された情報等を受信する機能を有する。航走管理装置13は、図1及び図2に示されるように、測位機14と、音響通信機(音響通信部)15と、音響測位機(音響測位部)16と、コントローラ(位置情報保持部、進路決定部、航走制御部)17とを含む。
測位機14は、地球上における水上航走体10の絶対位置(緯度及び経度)を取得するように構成されている。測位機14は、例えば、GPS受信機である。測位機14は、GPS衛星から所定の信号を受信し、当該信号に基づいて絶対位置を取得してもよい。
音響通信機15は、水中航走体20における後述の音響通信機24との間で音響通信による情報の送受信が可能に構成されている。音響通信機15は、例えば、水中に音波を送信する送信器と、音波(反射波)を受信する受信器とを含む送受信機(トランシーバ)であってもよい。音響通信機15による通信可能な範囲は、例えば、1000m〜3000m程度とすることができる。
音響測位機16は、水中航走体20の位置を取得可能に構成されている。音響測位機16は、例えば、水上航走体10に対する水中航走体20の相対位置を取得可能に構成されていてもよい。音響測位機16は、例えば、SSBL(Super Short Base Line)測位システムとすることができる。SSBL測位システムは、水中に向けて定期的にパルス音を発信し、当該パルス音の返信エコーを少なくとも3つの音響センサで受信することで、三角測量により水中航走体20の相対位置を計測することが可能である。音響測位機16による測位可能な範囲は、例えば、音響通信機15による通信可能な範囲の1.5倍〜2倍程度であってもよく、1500m〜6000m程度であってもよい。
コントローラ17は、水上航走体10を部分的に又は全体的に制御可能に構成されている。コントローラ17は、図2に示されるように、機能モジュールとして、送受信部M1と、記憶部M2(位置情報保持部)と、処理部M3(進路決定部、航走制御部)とを有する。コントローラ17のハードウェアは、例えば一つ又は複数の制御用のコンピュータにより構成される。ハードウェアとしては、CPU(Central Processing Unit)、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)、他の機器との通信を行う通信モジュール、並びにハードディスク等の補助記憶装置等のハードウェアを備えるコンピュータとして構成される。そして、これらの構成要素が動作することにより、後述のコントローラ17としての機能が発揮される。
送受信部M1は、水上航走体10の各種装置(例えば、航走装置12、測位機14、音響通信機15、音響測位機16)を制御する制御信号を処理部M3から受信し、当該各種装置に送信する。送受信部M1は、当該各種装置から各種信号を受信し、処理部M3に送信する。
記憶部M2は、種々のデータを記憶する。記憶部M2は、各種処理を実行するためのプログラムのほか、水上航走体10及び水中航走体20に係る位置情報を蓄積する機能を有する。
処理部M3は、記憶部M2から読み出したプログラムと、水上航走体10の各種装置から送受信部M1が受信した各種信号とに基づいて、水上航走体10の各種装置を制御するための制御信号を生成し、送受信部M1に送信する。処理部M3は、記憶部M2に記憶されている水中航走体20に係る位置情報に基づいて、水中航走体20の移動経路を予測すると共に、水上航走体10の進路(移動経路)を決定して、航走装置12によって進路に沿って水上航走体10を航走させる機能を有する。
なお、上記の機能モジュールは、コントローラ17の機能を便宜上複数のモジュールに区切ったものに過ぎず、コントローラ17を構成するハードウェアがこのようなモジュールに分かれていることを必ずしも意味するものではない。各機能モジュールは、プログラムの実行により実現されるものに限られず、専用の電気回路(例えば論理回路)、又は、これを集積した集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)により実現されるものであってもよい。
本実施形態では、水上航走体10は、一つのコントローラ17を備えているが、複数のコントローラ17で構成されるコントローラ群を備えていてもよい。水上航走体10がコントローラ群を備えている場合には、上記の機能モジュールがそれぞれ、一つのコントローラ17によって実現されていてもよいし、2個以上のコントローラ17の組み合わせによって実現されていてもよい。
なお、水上航走体10で取得した情報等を水上航走体10とは異なる装置(例えば、母船等)で管理をする場合、又は、水上航走体10の制御等を外部装置で行う場合のように、外部装置との通信が必要な場合には、水上航走体10は、通信機を備える。水上航走体10に設けられる通信機は、外部装置との間で情報の送受信が可能とされている。通信機は、例えば、電磁波、音波等を送受信可能な無線通信機として実現することができる。
次に、水中航走体20は、無人で水中を自律航走する航走体であり、予め定められた経路に沿って航走しながら水中又は水底の情報を収集する機能を有する。水中航走体20は、図1及び図2に示されるように、船体21と、航走装置22と、情報収集機23と、音響通信機24と、応答機25と、コントローラ26とを含む。
船体21は、航走装置22、情報収集機23、音響通信機24、応答機25及びコントローラ26を搭載する。
航走装置22は、水中において船体21を航走(潜行)させるように構成されている。航走装置22は、例えば、推進器及び舵を含む。航走装置22による航走経路、すなわち、水中航走体20の移動経路は予め定められている。したがって、水中航走体20は、船体21に搭載された慣性航法装置(図示せず)により慣性航法位置を取得しながら、航走装置22によって予め定められた移動経路に沿って移動する。
情報収集機23は、水中又は水底の情報を収集するように構成されている。情報収集機23は、例えば、サイドスキャンソナー、サブボトムプロファイラ、マルチビームエコーサウンダ、磁気センサ、温度センサ、汚染物質検出装置等であってもよい。
音響通信機24は、水上航走体10の音響通信機15との間で音響通信による情報の送受信が可能に構成されている。音響通信機24の構成は、音響通信機15と同様であってもよい。
応答機25は、水上航走体10の音響測位機16から送信されるパルス音を瞬時に返信可能に構成されている。応答機25は、例えば、トランスポンダである。
コントローラ26は、水中航走体20を部分的に又は全体的に制御可能に構成されている。コントローラ26は、水中航走体20の各種装置(例えば、航走装置22、情報収集機23、音響通信機24、応答機25)を制御してもよい。コントローラ26の構成は、水上航走体10のコントローラ17と同様であってもよい。
次に、航走管理システム1が水中航走体20の航走を支援する方法について説明する。本実施形態では、図1等に示すように、複数の水中航走体20として、4台の水中航走体20A〜20Dが運用されている場合について説明する。
まず、航走管理システム1における水中航走体20A〜20Dの移動範囲及び水上航走体10の航走管理装置13による航走管理の手法について、図3を参照しながら説明する。
本実施形態では、航走管理システム1において4台の水中航走体20A〜20Dが運用されている場合に、水上航走体10の航走管理装置13が全ての水中航走体20A〜20Dの航走管理を行う方法を説明する。本実施形態に係る航走管理システム1では、図3に示すように運用される水中航走体20A〜20Dが予め定められた対象エリアA1内を移動するとする。水中航走体20A〜20Dが移動する対象エリアA1に係る情報は水上航走体10の航走管理装置13においても把握しているとする。
水中航走体20A〜20Dは、予め定められた経路に沿って移動するが、水中の状況等が原因で当初の経路とは異なる位置を移動している可能性がある。通常、水中航走体20A〜20Dは、慣性航法装置を用いて自装置の慣性航法位置を取得するが、誤差等が生じる場合がある。そこで、水上航走体10が水中航走体20A〜20Dの正確な位置情報を取得し、これを水中航走体20A〜20Dに対して音響通信で提供することで、水中航走体20A〜20Dでは自装置の位置を較正する。
具体的には、水上航走体10は、音響測位機16によって適宜水中航走体20A〜20Dに係る音響測位を行うことで水上航走体10に対する水中航走体20A〜20Dの相対位置を測位する(音響測位ステップ)と共に、コントローラ17の処理部M3において、別途水上航走体10の測位機により測位される水上航走体10の絶対位置の測位結果と音響結果とを組み合わせる。これにより、水上航走体10のコントローラ17では、水中航走体20A〜20Dの絶対位置に係る情報(位置情報)を取得することができる。水中航走体20A〜20Dに係る音響測位は、予め決められた間隔で繰り返して行われる態様とすることができる。また、音響通信を行う際に同時音響測位を行う態様としてもよい。音響測位による測位結果を利用して算出された水中航走体20A〜20Dの絶対位置に係る情報は、測位を行った時刻(測位時刻)及び水中航走体20A〜20Dを特定する情報に対応付けられて、コントローラ17の記憶部M2に位置情報として格納される(位置情報保持ステップ)。なお、コントローラ17の記憶部M2は、通常は、水中航走体20A〜20Dに係る音響測位の結果と、水上航走体10の絶対位置の測位結果とを個別に保持しておき、水中航走体20A〜20Dの位置情報が必要なときに、コントローラ17の処理部M3において上記の情報を適宜組み合わせて絶対位置に関する情報を算出する構成としてもよい。
また、音響測位とは別に、水上航走体10は、音響通信によって水中航走体20A〜20Dからの情報(例えば、情報収集機23で取得された水中又は水底の情報)を取得する。
ただし、音響通信が可能な範囲は、通常、音響測位が可能な範囲よりも狭い。そのため、仮に、水上航走体10との間で音響通信可能な範囲外に水中航走体20が存在すると、水中航走体20との情報の送受信が不可能となる。また、仮に、水上航走体10との間で音響測位が可能な範囲外に水中航走体20が移動してしまうと、水上航走体10が水中航走体20を再度捕捉することが困難となる可能性がある。
本実施形態における航走管理システム1では、水上航走体10が水中航走体20と音響通信が可能となる音響通信半径をRとする。水上航走体10及び水中航走体20A〜20Dがそれぞれ図3に示す配置となっている場合、水上航走体10が音響通信可能な水中航走体は水中航走体20Aのみであり、水中航走体20B〜20Dと水上航走体10とが音響通信を行うことはできない状態である。
したがって、水上航走体10が水中航走体20B〜20Dと音響通信を行うためには、水中航走体20B〜20Dとの音響通信が可能な距離以下となるまで、水上航走体10と水中航走体20B〜20Dとの距離を縮める必要がある。水上航走体10によって水中航走体20B〜20Dの音響測位が可能な状態であれば、音響測位によって水中航走体20B〜20Dの現在位置を把握することができる。しかしながら、水中航走体20B〜20Dは常時移動するような設定とされている場合が多い。したがって、音響測位を行って得られた水中航走体20B〜20Dの現在位置に向かって水上航走体10が移動したとしても、水上航走体10が到着する頃には水中航走体20B〜20Dは既に別の地点に移動している可能性が考えられる。そのため、水中航走体20B〜20Dと音響通信が可能となるまでの水上航走体10の移動時間が長くなる可能性がある。
そこで、本実施形態に係る航走管理システム1では、航走管理装置13において、水中航走体20からの情報に基づいて水中航走体20との音響通信が可能となるように水上航走体10の進路を決定する。これにより、上記のように水上航走体10と水中航走体20との音響通信が可能となるよう状態に速やかに移行することができ、音響通信ができない時間を短くすることが可能となる。以下、その具体的な手順について、図4を参照しながら説明する。
まず、本実施形態のように、複数の水中航走体20A〜20Dが運用されている場合には、コントローラ17(水上航走体10)は、複数の水中航走体20のうちから音響通信を行う対象となる1つの水中航走体20を選択する(S01)。選択の対象となる水中航走体20の条件は、例えば、水上航走体10に最も近いことであってもよいし、水上航走体10から最も遠いことであってもよいし、水上航走体10による以前の音響通信から所定時間が経過したことであってもよい。また、予め決められた順序で複数の水中航走体20と交互に音響通信を行う構成であってもよい。
次に、コントローラ17は、選択された水中航走体20との間での音響通信を音響通信機15によって開始する(S02)。次に、コントローラ17は、音響通信機15による音響通信が成功したか否かを判定する(S03)。ここで、音響通信が成功した場合(S03−YES)には、コントローラ17は、次に音響通信を行う対象となる水中航走体20があるか否かを判断する(S04)。次に音響通信を行う対象となる水中航走体20がある場合(S04−YES)には、コントローラ17は、再び対象の水中航走体20を選択(S01)し、上記の処理、すなわち対象の水中航走体20との音響通信に係る処理を繰り返す。また、次に音響通信を行う対象となる水中航走体20がない場合(S04−NO)には、コントローラ17は、音響通信機15による音響通信を終了する。
ここで、対象となる水中航走体20との音響通信が成功していない場合(S03−NO)には、コントローラ17は、処理部M3において、水中航走体20との音響通信が可能となるための水上航走体10の進路を計算・決定する(S05:進路決定ステップ)。そして、コントローラ17の送受信部M1を介して航走装置12に対して指示を行うことで、水上航走体10は決定された進路に沿って移動する(S06:航走制御ステップ)。その後、コントローラ17は音響通信機15による音響通信を再度試み(S02)、以降の処理を繰り返す。水上航走体10が決定された進路に沿って移動した後に音響通信を試みた結果、再度失敗(S03−NO)した場合には、コントローラ17は、水上航走体10の進路の計算・決定(S05)及び移動(S06)を繰り返す。水上航走体10による自航走体の進路の計算・決定及び移動の間にも音響測位が行われている可能性がある。したがって、コントローラ17において水上航走体10の進路を再計算する際には、再計算に使用可能な水上航走体10に係る測位結果(位置情報)が増えている可能性がある。この場合、再計算により水中航走体20のより正確な位置を予測することができ、再計算後には水中航走体20の捕捉を速やかに行うことが可能となることも考えられる。
上記の水上航走体10の進路の計算・決定(S05)の具体的な方法について、図5及び図6を参照しながら説明する。
まず、音響通信を試みて失敗した段階での水上航走体10と対象となる水中航走体20との位置関係が、図5に示す状態だったとする。ただし、現在時刻において水上航走体10と水中航走体20とが音響測位を行っていない限り、現在の水中航走体20の正確な位置を水上航走体10では把握ができていない。水上航走体10と水中航走体20との間の音響通信が成功していないので、この段階では、水上航走体10と水中航走体20との距離は、音響通信が可能な音響通信半径Rよりも大きい。この状態から水上航走体10と水中航走体20とが音響通信可能となるためには、水上航走体10と水中航走体20との距離が音響通信半径Rよりも小さくなる必要がある。したがって、コントローラ17では、水上航走体10と水中航走体20との距離が音響通信半径R又はそれよりも小さくなるための経路を算出する。
水上航走体10の経路を算出するためには、まず、水中航走体20の移動経路を予測する必要がある。水中航走体20の移動経路の予測には、コントローラ17の記憶部M2において保持されている水中航走体20に係る位置情報が利用される。対象となる水中航走体20に係る位置情報がコントローラ17の記憶部M2に複数格納されている場合、複数の位置情報に基づいて、水中航走体20の移動経路を予測することができる。具体的には、図5に示すように、水中航走体20が過去に位置20’及び位置20’’に存在したことを示す位置情報が記憶部M2に保持されていたとする。位置情報にはそれぞれ測位時刻が含まれて保持されているので、特定の時刻に位置20’に存在したことを示す位置情報と、位置20’に存在したことを示す時刻とは異なる時刻に位置20’’に存在したことを示す位置情報とに基づいて、水中航走体20の移動方向及び速度を算出することができる。また、3以上の位置情報がある場合には、これらを利用することで水中航走体20の移動方向及び速度をより精度よく算出することができる。これらの過去の位置情報に基づくと、水中航走体20の現在位置の推測が可能であると共に、t秒後の水中航走体20の予測位置20が予測可能となる。
一方、水上航走体10の現在位置が図5に示す位置であって、水上航走体10の移動速度がvであるとすると、t秒後に水上航走体10と音響通信可能となり得る領域は、水上航走体10の現在位置を中心とした半径がvt+Rとなる円内となる。ただし、水上航走体10の進路に応じて、半径vt+Rの円のどの部分が音響通信可能となるかは変動する。いずれにしろ、図5に示すように、t秒後の水中航走体20の予測位置20は、水上航走体10が音響通信可能となり得る領域には含まれないので、t秒後には、水上航走体10と水中航走体20とが音響通信可能とはならない。したがって、コントローラ17の処理部M3では、条件を変更して、t秒よりも経過時間が長くなる条件で音響通信可能な状態が実現できるかの判断に係る処理を再度実行する。
コントローラ17の処理部M3においてt秒よりも大きいt秒後について検討した結果を図6に示す。t秒後はt秒後よりも経過時間が大きくなるため、t秒後に水上航走体10と音響通信可能となり得る領域、すなわち、半径vt+Rの円はt秒後よりも大きくなる。したがって、t秒後の水中航走体20の予測位置20が、t秒後に水上航走体10と音響通信可能となり得る領域と重なる可能性が出てくる。図6に示す状況では、t秒後の水中航走体20の予測位置20が、t秒後に水上航走体10と音響通信可能となり得る領域、すなわち、半径vt+Rの円と重なる。したがって、水上航走体10がt秒後の水中航走体20の予測位置20の方向へ移動した場合には、t秒後に音響通信が可能となると考えられる。
このように、コントローラ17の処理部M3では、現在時刻からの経過時間tを徐々に大きくして、t秒後における水中航走体20の予測位置20tを予測すると共に、t秒後に当該予測位置20tに位置する水中航走体20と水上航走体10とが音響通信可能かどうかを判断する。コントローラ17の処理部M3では、実際には、水上航走体10及び水中航走体20の位置情報は経度・緯度を用いて示される。すなわち、xy軸の2軸で考えることができる。ここで、t秒後の水中航走体20の予測位置を例えば(AUVxt,AUVyt)とする。(AUVxt,AUVyt)については、過去に取得された水中航走体20の測位結果を利用して算出することができる。具体的には、過去に取得された水中航走体20の位置情報が複数ある場合には、これらから水中航走体20の速度ベクトル(vUx、vUy)を求めることができる。また、水中航走体20の最新の測位結果(位置情報)が現在時刻からt秒前であるとし、最新の位置情報で示される水中航走体20の位置を(U,U)とすると、(AUVxt,AUVyt)は、以下の数式(1):
AUVxt=U+vUx(t+t)
AUVyt=U+vUy(t+t) …(1)
により算出することができる。なお、水中航走体20の最新の位置情報を取得した時刻が現在時刻とほぼ同じであって、位置情報を取得した時刻との現在時刻との間の水中航走体20の移動距離が水上航走体10の進路の計算に影響を与えないレベルの場合には、t=0とし、最新の位置情報が水中航走体20の現在位置に相当するとみなすこともできる。
このとき、t秒後に当該予測位置20tに位置する水中航走体20と水上航走体10とが音響通信可能かどうかを判断する場合には、現在の水上航走体10の位置を(ASV、ASV)とすると、tが以下の数式(2):
(ASV−AUVxt+(ASV−AUVyt≦(vt+R) …(2)
を満たすか否かで判断することができる。すなわち、tが上記の数式(2)の関係を満たす場合には、t秒後に水中航走体20と水上航走体10とが音響通信可能となる。また、tが上記の数式(2)の関係を満たさない場合には、t秒後に水中航走体20と水上航走体10とは音響通信が不可能である。このように、コントローラ17の処理部M3では、水中航走体20の測位結果及び水上航走体10の現在位置に基づいて、t秒後に水中航走体20と水上航走体10とが音響通信可能かどうかを判断する。
t秒後に水中航走体20と水上航走体10との音響通信が可能である場合には、コントローラ17は航走装置12に対して予測位置20tへ向けて水中航走体20を移動させるよう指示する。また、コントローラ17においてt秒後には両者間の音響通信が不可能であると判断した場合には、コントローラ17は、経過時間tをより大きな値に設定して、再度音響通信が可能となるか否かの判断を繰り返す。コントローラ17は、この処理を繰り返すことで、水中航走体20と水上航走体10との音響通信が可能な状態へ移行するための所要時間となる経過時間tを決定し、水上航走体10の進路を決定する。
上記で説明した水上航走体10の経路の算出方法では、コントローラ17において、経過時間tを徐々に大きくしながら、水中航走体20と水上航走体10との音響通信が可能な状態が実現できるかの判断を繰り返す。したがって、音響通信が可能となるまでの時間、すなわち経過時間tをできるだけ短くすることができるため、水中航走体20と水上航走体10との音響通信が可能となるまでの時間が最短となるように水上航走体10の進路を算出することが可能となる。なお、「音響通信が可能となるまでの時間が最短となる」とは、移動中の水中航走体20と音響通信が可能な状態になるまでの水上航走体10の進路をより短くすることにより、水上航走体10の移動時間をより短くすることを指す。
なお、水中航走体20の移動方向が固定である場合には、過去の位置情報に基づいて移動方向、すなわち、速度ベクトル(vUx、vUy)が特定できるため、上記の手法によりt秒後の水中航走体20の位置を予測することができる。ただし、水中航走体20の移動方向が固定ではない場合には、過去の位置情報のうち、直近の一部の位置情報のみを利用して移動方向を推定する等の方法を用いて、水中航走体20の移動方向の推定精度を高くすることが好ましい。
また、水中航走体20の移動経路の予測結果には誤差が含まれると考えられる。同様に、音響通信半径Rについても水中の状況による影響を受ける可能性がある。したがって、水上航走体10の進路を決定する際には、誤差等の変動分を考慮した計算を行うことが好ましい。したがって、例えば数式(2)に使用する音響通信半径Rの値を、音響通信機15の実際の性能よりも小さめに見積もった上で、水上航走体10の進路を決定することが好ましい。なお、誤差等の変動分を考慮した計算方法は上記の方法に限定されない。
また、水中航走体20の移動範囲が特に限定されていない場合には、上記で算出される速度ベクトル(vUx、vUy)の変化は少ないと考えることもできる。しかしながら、水中航走体20の移動範囲が予め制限されている場合には、制限された範囲内で水中航走体20が移動するため、移動方向の変化が多いと考えられる。本実施形態の場合、水中航走体20A〜20Dの移動範囲(航走対象エリア)が対象エリアA1(図3参照)内と定められているため、水中航走体20が対象エリアA1の外周部に到達した場合には、移動方向を変更するように水中航走体20の移動経路が予め定められている。水上航走体10にいて水中航走体20の位置を予測する場合には、水中航走体20が対象エリアA1内を移動し、外周部に到達した場合には移動方向を変更することを想定する必要がある。
対象エリアA1の外周部付近での水中航走体20の動作例と、水上航走体10による水中航走体20の位置の予測方法について、図7を参照しながら説明する。
図7に示す例では、水中航走体20の現在位置に対して、t秒後にはx軸方向(−x方向)に移動した予測位置201に水中航走体20が移動すると算出されたとする。予測位置201に水中航走体20が実際に移動するということは、水中航走体20が対象エリアA1外を航走することになってしまう。現実には、水中航走体20は、対象エリアA1の外周部で折り返し、且つy軸方向に僅かに移動してx軸方向(+x方向)に移動する場合が考えられる。したがって、水中航走体20の予測位置が、予測位置201のように対象エリアA1外に算出される場合には、対象エリアA1で折り返した位置203を新たな予測位置として算出する方法が挙げられる。この場合、対象エリアA1外へ向けて水上航走体10を移動させる必要がない。また、より高い精度(実際の位置202により近い位置203)で水中航走体20の位置を予測することができるため、水上航走体10と水中航走体20との音響通信を速やかに再開することが可能となることが考えられる。
図7では、x軸成分だけ対象エリアA1から外れた場合について示しているが、一方の成分のみが対象エリアA1から外れる場合とは異なる場合も考えられる。すなわち、過去の測位結果に基づいて水中航走体20の位置を予測した結果、図8に示すようにx軸成分及びy軸成分の両方が対象エリアA1外となってしまうことも考えられる。このような場合には、対象エリアA1を考慮せず算出された予測位置204と対象エリアA1との差分(Lx,Ly)を算出し、算出された差分(Lx,Ly)だけ対象エリアA1の外周部から内側へ移動させた地点を新たな予測位置205として算出することができる。これにより、対象エリアA1の外周部に水中航走体20が到達した場合にもt秒後の水中航走体20をより実際の位置に近い状態で精度よく予測することができる。そして、より精度よく予測された水中航走体20の位置に基づいて水上航走体10の進路を計算・決定することで、水上航走体10と水中航走体20との音響通信をより短い時間で開始することが可能となる。
なお、航走対象エリアを考慮して水中航走体20の位置を予測する方法は上記に限定されない。例えば、水中航走体20が航走対象エリアの外周部に到達した場合の方向転換動作が予め分かっている場合には、水中航走体20の方向転換動作を考慮して補正を行う構成とすることができる。
以上のように、本実施形態に係る航走管理システム1の航走管理装置13及び航走管理装置13による航走管理方法によれば、音響測位機16における音響測位結果から算出される水中航走体20の位置情報に基づいて水中航走体20の移動経路を予測した上で、水中航走体20との音響通信が可能となるように水上航走体10の進路が決定される。このため、本実施形態に係る航走管理システム1の航走管理装置13及び航走管理装置13による航走管理方法によれば、水中航走体20の移動に対応した進路に沿って水上航走体10を移動させることができる。したがって、水中航走体20と水上航走体10との音響通信を速やかに行うことができ、水中航走体の運用を好適に行うことができる。
また、航走管理システム1の航走管理装置13では、水中航走体20の所定時間後の予測位置を算出した後に、水中航走体20の所定時間後の予測位置が水上航走体10と音響通信可能な領域となるように、水上航走体10の進路を決定する。したがって、水中航走体20の移動経路に応じて柔軟に水上航走体10の進路を決定することができることから、水中航走体20の運用を好適に行うことができる。
また、上記の航走管理装置13のように、水上航走体10の音響通信機15が複数の水中航走体20との間で音響通信を行う場合に、水中航走体20毎に取得された位置情報に基づいて、水中航走体20の移動経路を予測した上で水上航走体10の進路を決定する構成とすることで、複数の水中航走体20のそれぞれとの音響通信を行うことが可能となる。したがって、水上航走体10による航走管理の対象となる水中航走体20が複数であってもその運用を好適に行うことができる。
また、上記実施形態で説明したように、航走管理装置13では、音響通信が成功していなかった水中航走体20がある場合に、当該水中航走体20との音響通信が可能となるように水上航走体10の進路を決定する構成とする。これにより、運用対象の複数の水中航走体20に、音響通信が成功していない水中航走体20が含まれている場合、音響通信ができない時間が長くなることを防止することができる。したがって、本実施形態における航走管理装置13では、複数の水中航走体20の運用を好適に行うことができる。
さらに、上記実施形態のように、水中航走体20の航走対象エリアが予め決められている場合には、航走対象エリアに係る情報を利用して水中航走体20の移動経路を予測する構成とすることで、移動経路に係る予測をより精度よく行うことができる。
以上、本開示に係る実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。例えば、上記実施形態では、水上航走体10が複数の水中航走体20を運用する場合について説明したが、対象となる水中航走体20が1台であっても、本実施形態に係る航走管理装置13を適用することができる。
また、上記実施形態では、航走管理装置13に係る各機能が全て水上航走体10に搭載されている場合について説明したが、航走管理装置13に係る機能は水上航走体10及び他の装置に分散して配置されていてもよい。例えば、水中航走体20の位置情報に基づいた水上航走体10の進路決定に係る処理は水上航走体10上で行わずに、他の装置(例えば水上航走体10と通信可能な母船等)で行う構成としてもよい。
また、水中航走体20の位置情報に基づいた水上航走体10の進路の決定に係る手法は、上記実施形態で説明したものに限定されない。例えば、航走管理装置13において水中航走体20の航走予定経路を事前に把握している構成とすることもできる。この場合、コントローラ17の処理部M3において水中航走体20の位置情報に基づき算出される水中航走体20の移動経路(t秒後の予測位置)を、事前に把握している航走予定経路を利用して補正する構成としてもよい。この場合、水中航走体の移動経路の予測の精度をさらに向上させることができる。
また、水中航走体20の航走予定経路を利用する手法とは別の手法として、カルマンフィルタやモデル予測等の手法を利用して、水中航走体20に係る音響測位結果から水中航走体20の移動経路を予測する手法を用いてもよい。このように、水中航走体20の位置情報に基づいて水中航走体20の移動経路を予測する方法は上記実施形態に限定されない。
1 航走管理システム
10 水上航走体
12 航走装置
13 航走管理装置
14 測位機
15 音響通信機
16 音響測位機
17 コントローラ
20 水中航走体
M1 送受信部
M2 記憶部
M3 処理部

Claims (4)

  1. 水中航走体と水上航走体との音響通信を制御することで当該水中航走体の航走を管理する航走管理装置であって、
    前記水中航走体との間で音響通信により情報の送受信を行う音響通信部と、
    音響測位により前記水中航走体の位置を計測する音響測位部と、
    前記音響測位部による前記水中航走体の音響測位結果から算出される前記水中航走体の位置情報を保持する位置情報保持部と、
    前記位置情報保持部に保持されている前記水中航走体の位置情報から、前記水中航走体の移動経路を予測し、当該移動経路を移動する前記水中航走体との音響通信が可能となるように前記水上航走体の進路を決定する進路決定部と、
    前記進路決定部によって決定された進路に沿って前記水上航走体を航走させる航走制御部と、
    を備え、
    前記音響通信部は、複数の前記水中航走体との間で音響通信を行い、
    前記音響測位部は、音響測位により複数の前記水中航走体の位置をそれぞれ計測し、
    前記位置情報保持部は、複数の前記水中航走体の位置情報を保持し、
    前記進路決定部は、前記位置情報保持部に保持されている複数の前記水中航走体の位置情報に含まれる特定の水中航走体の位置情報から、前記特定の水中航走体の移動経路を予測し、当該移動経路を移動する前記特定の水中航走体との音響通信が可能となるように前記水上航走体の進路を決定し、複数の前記水中航走体のそれぞれを対象として前記音響通信部による音響通信が成功したか否かを判断し、音響通信が成功していなかった前記水中航走体がある場合に、当該水中航走体との音響通信が可能となるように前記水上航走体の進路を決定する航走管理装置。
  2. 前記進路決定部は、前記位置情報保持部に保持される前記水中航走体の位置情報から前記水中航走体の速度ベクトルを算出し、前記水中航走体の位置情報と前記速度ベクトルとを用いて所定時間後の前記水中航走体の位置を予測すると共に、前記水中航走体の前記所定時間後の予測位置が、前記水上航走体と前記所定時間後に音響通信が可能な領域となるように、前記水上航走体の進路を決定する請求項1に記載の航走管理装置。
  3. 前記進路決定部は、前記水中航走体の航走対象エリアに係る情報を保持し、当該航走対象エリアに係る情報に基づいて前記水中航走体の移動経路を予測する請求項1または2に記載の航走管理装置。
  4. 音響通信部による水上航走体と水中航走体との音響通信を制御することで当該水中航走体の航走を管理する航走管理装置による航走管理方法であって、
    音響測位により前記水中航走体の位置を計測する音響測位ステップと、
    前記音響測位ステップにおける前記水中航走体の音響測位結果から算出される前記水中航走体の位置情報を位置情報保持部に保持する位置情報保持ステップと、
    前記位置情報保持部に保持されている前記水中航走体の位置情報から、前記水中航走体の移動経路を予測し、当該移動経路を移動する前記水中航走体との音響通信が可能となるように前記水上航走体の進路を決定する進路決定ステップと、
    前記進路決定ステップにおいて決定された進路に沿って前記水上航走体を航走させる航走制御ステップと、
    を備え、
    前記音響通信部は、複数の前記水中航走体との間で音響通信を行い、
    前記音響測位ステップにおいて、音響測位により複数の前記水中航走体の位置をそれぞれ計測し、
    前記位置情報保持ステップにおいて、複数の前記水中航走体の位置情報を保持し、
    前記進路決定ステップにおいて、前記位置情報保持部に保持されている複数の前記水中航走体の位置情報に含まれる特定の水中航走体の位置情報から、前記特定の水中航走体の移動経路を予測し、当該移動経路を移動する前記特定の水中航走体との音響通信が可能となるように前記水上航走体の進路を決定し、複数の前記水中航走体のそれぞれを対象として前記音響通信部による音響通信が成功したか否かを判断し、音響通信が成功していなかった前記水中航走体がある場合に、当該水中航走体との音響通信が可能となるように前記水上航走体の進路を決定する航走管理方法。
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