JP2023123041A - 測位装置 - Google Patents

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【課題】コストを抑制しつつ高い精度で水中航走体の位置を測定することができる測位装置を提供する。【解決手段】一態様の測位装置は、主航走体から第1水中航走体、第2水中航走体及び第3水中航走体までの距離をそれぞれ取得する距離取得部と、第1水中航走体及び第2水中航走体の位置情報を取得する計測部と、を備える。距離取得部は、第1水中航走体と第3水中航走体との間の音波の伝搬時間、及び、第2水中航走体と第3水中航走体との間の音波の伝搬時間に基づいて、第1水中航走体と第3水中航走体との間の距離、及び、第2水中航走体と第3水中航走体との間の距離を取得する。計測部は、主航走体、第1水中航走体及び第2水中航走体の位置情報、主航走体と第3水中航走体との間の距離、第1水中航走体と第3水中航走体との間の距離、及び、第2水中航走体と第3水中航走体との間の距離に基づいて、第3水中航走体の位置情報を取得する。【選択図】図2

Description

本開示は、複数の水中航走体の位置を測定する測位装置に関する。
水中を自律的に航行する水中航走体の位置を取得する技術が知られている。例えば、特許文献1には、母船の位置情報と、第1支援船の位置情報と、第2支援船の位置情報と、母船と潜水調査船との距離と、第1支援船と潜水調査船との距離と、第2支援船と潜水調査船との距離と、潜水調査船の深度データとに基づいて、潜水調査船の位置情報を算出する水中測位装置について記載されている。特許文献2には、複数の水中航走体の各々に搭載された慣性航法装置(Inertial Navigation System)を用いて各水中航走体の位置情報を測定するシステムについて記載されている。
特許文献3には、支援船から水中ロボットに質問信号を発信し、当該質問信号の発信から応答信号を受信するまでの時間と、受信素子間の位相差とに基づいて水中ロボットの位置を取得する測位システムについて記載されている。
特開平5-223916号公報 特開2020-172150号公報 特開2018-084445号公報
特許文献1に記載の発明では、潜水調査船の位置情報を算出するために、潜水調査船を運用する海域に母船、第1支援船及び第2支援船の3隻の船を常時配置することが必要となるので、運用コストが大きい。また、慣性航法装置は高価な機器であるので、特許文献2に記載のシステムのように、複数の水中航走体の各々に慣性航法装置を搭載することにはコスト面で課題がある。
一方、特許文献3に記載の発明では、慣性航法装置を用いずに、音響通信を利用して水中ロボットの位置を測定することで低コストな測位システムを実現している。しかしながら、音響通信を利用した測位システムでは、支援船から水中ロボットの距離が離れるにつれて受信素子間の位相差が小さくなるので、応答信号の到来方向を高精度で求めることが困難になる。その結果、水中ロボットの測位精度が低下する。
そこで、本開示は、コストを抑制しつつ高い精度で水中航走体の位置を測定することができる測位装置を提供することを目的とする。
一態様では、音響通信装置を備える主航走体に搭載され、第1水中航走体、第2水中航走体及び第3水中航走体を含む複数の水中航走体の位置を測定する測位装置が提供される。この測位装置は、主航走体の位置情報を取得する位置情報取得部と、音響通信装置を利用して音波を送受信する通信制御部と、第1水中航走体、第2水中航走体及び第3水中航走体から主航走体への音波の伝搬時間に基づいて、主航走体から第1水中航走体、第2水中航走体及び第3水中航走体までの距離をそれぞれ取得する距離取得部と、主航走体の位置情報と、主航走体から第1水中航走体及び第2水中航走体までの距離と、第1水中航走体及び第2水中航走体からの音波の到来方向とに基づいて、第1水中航走体及び第2水中航走体の位置情報を取得する計測部と、を備える。距離取得部は、第1水中航走体と第3水中航走体との間の音波の伝搬時間、及び、第2水中航走体と第3水中航走体との間の音波の伝搬時間に基づいて、第1水中航走体と第3水中航走体との間の距離、及び、第2水中航走体と第3水中航走体との間の距離を更に取得する。計測部は、主航走体、第1水中航走体及び第2水中航走体の位置情報、主航走体と第3水中航走体との間の距離、第1水中航走体と第3水中航走体との間の距離、及び、第2水中航走体と第3水中航走体との間の距離に基づいて、第3水中航走体の位置情報を更に取得する。
本態様の測位装置は、音波の送受信によって複数の水中航走体の位置情報を取得しているので、各水中航走体に慣性航法装置といった高価な機器を搭載せずに、複数の水中航走体の位置情報を測定することができる。また、この測位装置では、第3水中航走体からの音波の到来方向に代えて、主航走体、第1水中航走体及び第2水中航走体の位置情報、主航走体と第3水中航走体との間の距離、第1水中航走体と第3水中航走体との間の距離、及び、第2水中航走体と第3水中航走体との間の距離に基づいて、第3水中航走体の位置情報を取得しているので、第3水中航走体が主航走体から離れて位置する場合であっても、高い精度で第3水中航走体の位置情報を取得することができる。
一実施形態では、通信制御部は、第3水中航走体から該第3水中航走体の深度情報を取得し、計測部は、取得した第3水中航走体の深度情報を更に用いて第3水中航走体の位置情報を取得してもよい。第3水中航走体の深度情報を更に用いて第3水中航走体の位置情報を取得することにより、第3水中航走体の位置情報をより高い精度で測定することができる。
一実施形態では、複数の水中航走体は、第4水中航走体を更に含み、距離取得部は、第4水中航走体から主航走体への音波の伝搬時間に基づいて、主航走体から第4水中航走体までの距離を取得すると共に、第4水中航走体と第3水中航走体との間の音波の伝搬時間に基づいて、第4水中航走体と第3水中航走体との間の距離を更に取得し、計測部は、主航走体の位置情報と、主航走体から第4水中航走体までの距離と、第4水中航走体からの音波の到来方向とに基づいて、第4水中航走体の位置情報を取得すると共に、主航走体、第1水中航走体、第2水中航走体及び第4水中航走体の位置情報、主航走体と第3水中航走体との間の距離、第1水中航走体と第3水中航走体との間の距離、第2水中航走体と第3水中航走体との間の距離、及び、第4水中航走体と第3水中航走体との間の距離に基づいて、第3水中航走体の位置情報を取得してもよい。本実施形態では、第4水中航走体の位置情報及び第4水中航走体と第3水中航走体との間の距離を更に用いることにより、第3水中航走体の位置情報をより高い精度で取得することができる。
一実施形態では、通信制御部は、複数の質問信号を複数の水中航走体に送信すると共に、複数の質問信号に対応する複数の応答信号を複数の水中航走体から受信し、距離取得部は、複数の質問信号の送信時刻と複数の応答信号の受信時刻との時間差の平均値に基づいて、主航走体から複数の水中航走体までの距離をそれぞれ取得してもよい。複数の質問信号の送信時刻と複数の応答信号の受信時刻と時間差の平均値を用いることにより、主航走体から複数の水中航走体までの距離をより高い精度で測定することができる。
本発明の一態様及び種々の実施形態によれば、コストを抑制しつつ高い精度で水中航走体の位置を測定することができる。
一実施形態に係る測位システムの概略的な構成を示す図である。 親AUV及び子AUVの機能的構成を表すブロック図である。 測位装置の動作の一例を示すシーケンス図である。 別の実施形態に係る測位システムの概略的な構成を示す図である。 親AUVと複数の子AUVとの間で音響信号が送受信されるタイミングを示す図である。
以下、図面を参照して、本開示の実施形態について説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は繰り返さない。図面は、理解の容易化のため、一部を簡略化又は誇張して描いている場合があり、寸法及び角度等は図面に記載のものに限定されない。
一実施形態に係る測位装置を含む測位システムについて説明する。図1は、測位システム1の概略的な構成を示している。測位システム1は、水中を自律的に航行する複数の水中航走体の位置情報を取得する。測位システム1は、少なくとも一つの親AUV(Autonomous Underwater Vehicle)2と、複数の子AUV3を備えている。図1に示す例では、測位システム1は、複数の子AUV3として、3機の子AUV3A(第1水中航走体),3B(第2水中航走体),3C(第3水中航走体)を含んでいる。以下の説明では、区別する必要がない場合には、3機の子AUV3A,3B,3Cを総称して子AUV3ということがある。親AUV2及び複数の子AUV3は、資源探査又は地質調査等、海底探査を行う水中航走体である。親AUV2及び複数の子AUV3は、ソナー等の各種センサを利用して水中を自律航走し、協働して探査を行う。
[親AUV2の機能的構成]
親AUV2は、複数の子AUV3の位置情報を取得する機能を有する測位装置を搭載する主航走体である。図2は、親AUV2及び子AUV3の機能的構成を表すブロック図である。図2に示すように、親AUV2は、音響通信装置11、慣性航法装置(INS)12、センサ13、制御装置14、航走装置15及び測位装置16を備えている。
音響通信装置11は、音響通信によって複数の子AUV3と情報を送受信する機能を有する。音響通信装置11は、水中に音波を送信する発信装置11aと、音波を受信する受信装置11bとを含む。受信装置11bは、音波を受信する複数の受信素子を含んでいる。例えば、受信装置11bは、三軸方向に複数の受信素子がアレイ状に配列された受信器アレイであってもよい。
慣性航法装置12は、加速度センサ及びジャイロセンサを含み、三軸周りの角速度を計測する。慣性航法装置12は、ジャイロセンサによって計測された親AUV2の三軸周りの角速度から、親AUV2のピッチ角、ヨー角及びロール角を取得する。また、慣性航法装置12は、加速度センサによって計測された三軸方向の加速度情報を二回積分して、親AUV2の位置情報を算出する。慣性航法装置12は、計測した親AUV2の位置情報を測位装置16に出力する。
センサ13は、親AUV2の周囲の環境を検出する。例えば、センサ13としては、音波で周囲の物体を検出するソナーが利用される。センサ13は、親AUV2の周囲の環境に関する情報を検出し、検出した情報を制御装置14に出力する。
制御装置14は、親AUV2の各種装置を制御する。制御装置14は、例えば、CPU、ROM、RAMを含むコンピュータを主体として構成されており、所定の機能を実現するためのコンピュータプログラムがROMなどに記憶されている。そして、CPUやRAM上に上記のコンピュータプログラムを読み込ませ、CPUの制御の下で動作させることで、各種機能が実現される。制御装置14は、例えば、慣性航法装置12によって計測された親AUV2の位置情報に基づいて、予め定められた目標経路に沿って親AUV2が航走するように航走装置15を制御する。
航走装置15は、例えば推進器及び操舵機構を含む。航走装置15は、制御装置14からの制御信号を受けて動作し、親AUV2の速度、進行方向及び姿勢等を調整する。
測位装置16は、複数の子AUV3の位置情報を取得する機能を有する。測位装置16は、例えばSBL(Short Base Line)方式又はSSBL(Super Short Base Line)方式の測位装置である。
測位装置16は、複数の子AUV3の位置情報を取得する。図2に示すように、測位装置16は、通信制御部21、位置情報取得部22、距離取得部23及び計測部24を備えている。通信制御部21は、音響通信装置11の動作を制御する。例えば、通信制御部21は、発信装置11aから水中に質問信号を発信するように音響通信装置11を制御する。発信された質問信号に対して複数の子AUV3から応答信号が返信されると、音響通信装置11の受信装置11bが当該応答信号を受信する。通信制御部21は、受信した応答信号を取得する。位置情報取得部22は、慣性航法装置12によって計測された親AUV2の位置情報を取得する。
距離取得部23は、親AUV2及び複数の子AUV3の相互の距離を測定する。例えば、距離取得部23は、複数の子AUV3から親AUV2への音波の伝搬時間に基づいて、親AUV2と子AUV3Aとの間の距離R、親AUV2と子AUV3Bとの間の距離R、親AUV2と子AUV3Cとの間の距離Rを取得する(図1参照)。さらに、距離取得部23は、複数の子AUV3間の音波の伝搬時間に基づいて、子AUV3Aと子AUV3Cとの間の距離R31、及び、子AUV3Bと子AUV3Cとの間の距離R32を取得する。
計測部24は、複数の子AUV3の位置情報を計測する。例えば、計測部24は、受信装置11bの複数の受信素子で受信された音波の位相差から音波の到来方向を特定する。そして、計測部24は、親AUV2の位置情報と、親AUV2と複数の子AUV3との間の距離と、複数の子AUV3からの音波の到来方向とに基づいて、複数の子AUV3の位置情報を計測する。
[子AUV3の機能的構成]
上記のように、親AUV2が慣性航法装置12を備えているのに対し、子AUV3は、慣性航法装置を備えておらず自機の位置情報を自ら取得する機能を有していない。すなわち、子AUV3は、親AUV2に比べて機能が限定された低コストの水中航走体である。図2に示すように、子AUV3は、音響通信装置31、深度計32、センサ33、制御装置34及び航走装置35を備えている。
音響通信装置31は、水中に音波を送信する発信装置31aと、音波を受信する受信装置31bとを含んでいる。音響通信装置31は、例えばトランスポンダである。例えば、親AUV2から質問信号が発信され、音響通信装置31の受信装置31bによって当該質問信号が受信されると、発信装置31aは応答信号を親AUV2に送信する。
深度計32は、子AUV3の深度を計測する。子AUV3によって計測された深度を示す深度情報は、音響通信装置31を介して親AUV2に送信される。センサ33は、子AUV3の周囲の環境を検出する。例えば、センサ33としては、音波で周囲の物体を検出するソナーが利用される。センサ33は、子AUV3の周囲の環境に関する情報を検出し、検出した情報を制御装置34に出力する。
制御装置34は、子AUV3の各種装置を制御する。制御装置34は、例えば、CPU、ROM、RAMを含むコンピュータを主体として構成されており、所定の機能を実現するためのコンピュータプログラムがROMなどに記憶されている。そして、CPUやRAM上に上記のコンピュータプログラムを読み込ませ、CPUの制御の下で動作させることで、各種機能が実現される。例えば、制御装置34は、深度計32によって計測された子AUV3の深度情報を親AUV2に送信する。また、制御装置34は、他の子AUV3から応答信号を受信したときに、自機と当該他の子AUV3との間の音波の伝搬時間に関する情報を含む確認信号を親AUV2に送信する。
さらに、制御装置34は、例えば子AUV3の位置情報に基づいて、予め定められた目標経路に沿って子AUV3が航走するように航走装置35を制御する。航走装置35は、例えば推進器及び操舵機構を含む。航走装置35は、制御装置34からの制御信号を受けて動作し、子AUV3の進行速度、進行方向及び姿勢等を調整する。
[測位装置16の動作]
次に、一実施形態に係る測位方法について説明すると共に、測位装置16の動作について詳細に説明する。図3は、測位装置16の動作の一例を示すシーケンス図である。以下、図1及び図3を参照して、3機の水中航走体である子AUV3A,3B,3Cの位置情報を測定する例について説明する。
図3に示すように、まず親AUV2に搭載された測位装置16の位置情報取得部22は、慣性航法装置12によって計測された親AUV2の位置情報(x,y,z)を取得する(ステップST1)。また、通信制御部21は、子AUV3A,3B,3Cによって深度情報が送信されると(ステップST2)、子AUV3A,3B,3Cの深度情報を受信する。
次に、通信制御部21は、音響通信装置11を制御して質問信号101を発信する(ステップST3)。質問信号101は、水中を伝搬して子AUV3A,3B,3Cの音響通信装置31に受信される(ステップST4)。質問信号101を受信すると、子AUV3A,3B,3Cの音響通信装置31は、応答信号102A,102B,102Cをそれぞれ発信する(ステップST5)。
子AUV3A,3B,3Cから送信された応答信号102A,102B,102Cは、親AUV2に受信される(ステップST6)。また、子AUV3Cから送信された応答信号102Cは、子AUV3A,3Bにも受信される(ステップST7)。子AUV3A,3Bの音響通信装置31は、子AUV3Cから応答信号102Cを受信すると、子AUV3A,3Bと子AUV3Cとの間の音波の伝搬時間に関する情報を含む確認信号103A,103Bをそれぞれ発信する(ステップST8)。例えば、子AUV3A,3Bと子AUV3Cとの間の音波の伝搬時間に関する情報は、例えば親AUV2が質問信号101を発信してから、子AUV3A,3Bが子AUV3Cから応答信号102Cを受信するまでの時間を示す情報であってもよい。子AUV3A,3Bから送信された確認信号103A,103Bは、親AUV2に受信される(ステップST9)。
次に、測位装置16の距離取得部23は、子AUV3A,3B,3Cから親AUV2への音波の伝搬時間に基づいて、親AUV2と子AUV3Aとの距離R、親AUV2と子AUV3Bとの距離R、親AUV2と子AUV3Cとの距離Rをそれぞれ計測する(ステップST10)。
例えば、質問信号101の発信から応答信号102Aの受信までの時間をtとし、質問信号101の発信から応答信号102Bの受信までの時間をtとし、質問信号101の発信から応答信号102Cの受信までの時間をtとした場合には、距離R,R,Rは、式(1)により算出される。なお、式(1)中のcは、音速を表している。測位装置16の距離取得部23は、式(1)に従って、距離R,R,Rを取得する。
Figure 2023123041000002
次に、距離取得部23は、子AUV3Aと子AUV3Cとの間の音波の伝搬時間、及び、子AUV3Bと子AUV3Cとの間の音波の伝搬時間に基づいて、子AUV3Aと子AUV3Cとの距離R31、及び、子AUV3Bと子AUV3Cとの距離R32をそれぞれ取得する(ステップST11)。
例えば、親AUV2が質問信号101を発信してから子AUV3Aが子AUV3Cから応答信号102Cを受信するまでの時間をtとし、親AUV2が質問信号101を発信してから子AUV3Aが子AUV3Cから応答信号102Cを受信するまでの時間をtとした場合には、距離R31,R32は、それぞれ式(2)により算出される。測位装置16の距離取得部23は、例えば確認信号103A,103Bに含まれる時間t,t、及び、ステップST10で算出されたRを式(2)に代入して距離R31,R32を取得する。
Figure 2023123041000003
次に、計測部24は、受信装置11bの複数の受信素子で受信された音波の位相差に基づいて、応答信号102A,102B,102Cの到来方向を特定する。そして、計測部24は、特定した応答信号102A,102B,102Cの到来方向から子AUV3A,3B,3Cの方位角θ,θ,θ、及び、仰角φ,φ,φをそれぞれ取得する(ステップST12)。
次に、計測部24は、子AUV3A,3B,3Cのうち親AUV2から最も距離が離れている子AUV3を特定する(ステップST13)。ここでは、図1に示すように、子AUV3A,3B,3Cのうち子AUV3Cが親AUV2から最も離れているとする。音響通信を用いて子AUV3の位置を測定する場合には、親AUV2と子AUV3との距離が離れるにつれて受信装置11bの複数の受信素子間で観測される音波の位相差が小さくなるので、音波の到来方向の計測精度が低下する。したがって、この例では、親AUV2から最も離れている子AUV3Cについて計測された方位角θ及び仰角φは、計測精度が低いデータである。
一方、親AUV2に近い子AUV3A,3Bについて計測された方位角θ,θ及び仰角φ,φは、相対的に計測精度が高いデータである。そこで、親AUV2の計測部24は、親AUV2の位置情報(x,y,z)と、親AUV2から子AUV3A,3Bまでの距離R,Rと、子AUV3A,3Bの方位角θ,θ及び仰角φ,φとに基づいて、子AUV3Aの位置情報(x,y,z)、及び、子AUV3Bの位置情報(x,y,z)を計測する(ステップST14)。子AUV3A,3Bの位置情報(x,y,z)、(x,y,z)は、例えば親AUV2の位置情報(x,y,z)を基準として、子AUV3A,3Bの3次元極座標系の位置情報(r,θ,φ)、(r,θ,φ)を3次元直交座標に変換することにより取得される。
次に、計測部24は、親AUV2の位置情報(x,y,z)と、子AUV3A,3Bの位置情報(x,y,z)、(x,y,z)と、距離取得部23によって取得された距離R,R31,R32とに基づいて、子AUV3Cの位置情報(x,y,z)を算出する(ステップST15)。
子AUV3Cは、親AUV2を中心とする半径Rの球面、子AUV3Aを中心とする半径R31の球面、及び、子AUV3Bを中心とする半径R32の球面が重なる交点上にいる。なお、3つの球面が重なる交点は、2つ存在する。そこで、例えば子AUV3Cの深度情報を用いて、2つの交点のうち一方の交点を除外することにより、子AUV3Cの位置情報(x,y,z)が求められる。なお、子AUV3Cの位置情報(x,y,z)の算出には、必ずしも子AUV3Cの深度情報を用いなくてもよい。例えば、子AUV3Cは、目標経路に沿って航走するので、子AUV3Cの大凡の位置は推測できる場合がある。そこで、2つの交点の一方の位置が、推測される位置から大きく外れる場合には、その交点を除外して子AUV3Cの位置を特定してもよい。また、一方の交点の位置が、水面Sの上方や海底Bの下方のように非現実的な位置である場合にも、その交点を除外することができる(図1参照)。
子AUV3Cの位置情報(x,y,z)を算出する方法をより詳細に説明する。位置情報(x,y,z)、(x,y,z)との関係では、距離R,R31,R32は、式(3)のように表される。
Figure 2023123041000004
したがって、R -R31 及びR31 -R32 は、下記式(4)のように表される。
Figure 2023123041000005
そして、x,yに関して式(4)を整理して行列表示すると、式(5)のように表現される。
Figure 2023123041000006
式(5)を整理すると、式(6)のように表される。
Figure 2023123041000007
式(6)に示すx,yを式(3)に代入して、zに関する方程式を解くことにより、位置情報(x,y,z)が求められる。このとき、方程式の解は2点存在するが、上述のように、子AUV3Cの深度情報を用いることにより、一方の解を除外して位置情報(x,y,z)を特定することができる。なお、子AUV3Cの深度情報を用いずに、2点の解のうち、現実的ではない解を除外して子AUV3Cの位置情報(x,y,z)を特定してもよい。この場合には、子AUV3A,3B,3Cは、深度計32を備えていなくてもよい。
計測部24は、子AUV3A,3B,3Cの位置情報(x,y,z)、(x,y,z)、(x,y,z)を算出すると、これらの位置情報を子AUV3A,3B,3Cに送信する(ステップST16)。子AUV3A,3B,3Cは、親AUV2から位置情報を受信して(ステップST17)、当該位置情報に基づいて海底調査を行う。
以上説明したように、一実施形態の測位装置16では、音響通信によって子AUV3A,3B,3Cの位置情報を取得しているので、子AUV3A,3B,3Cに慣性航法装置等の高価な機器を搭載することなく、子AUV3A,3B,3Cの位置情報を測定することができる。したがって、測位システム1の低コスト化を図ることができる。また、この測位装置16では、子AUV3Cからの応答信号102Cの到来方向に代えて、親AUV2の位置情報(x,y,z)と、子AUV3A,3Bの位置情報(x,y,z)、(x,y,z)と、距離取得部23によって算出された距離R,R31,R32とに基づいて、子AUV3Cの位置情報(x,y,z)を算出している。したがって、子AUV3Cが親AUV2から離れて位置する場合であっても、子AUV3Cの位置情報(x,y,z)を高い精度で計測することができる。
[変形例]
上述した実施形態では、測位装置16は、3機の子AUV3A,3B,3Cの位置情報を計測しているが、測位装置16は、4機以上の子AUV3の位置情報を計測してもよい。例えば、図4に示す測位システム1は、親AUV2及び子AUV3A,3B,3Cに加えて子AUV3D(第4水中航走体)を備えている。図4に示す例では、子AUV3A,3B,3C,3Dのうち子AUV3Cが親AUV2から最も離れているものとする。
図4に示す実施形態では、測位装置16の距離取得部23は、質問信号101に対応する子AUV3Dからの応答信号102Dの伝搬時間に基づいて、親AUV2と子AUV3Dとの距離Rを更に取得する。計測部24は、応答信号102Dの到来方向から子AUV3Dの方位角θ、及び、仰角φを更に取得する。そして、計測部24は、親AUV2から子AUV3Dまでの距離Rと、子AUV3Dの方位角θ及び仰角φとに基づいて、子AUV3Dの位置情報(x,y,z)を更に算出する。
子AUV3Dは、子AUV3Cから応答信号102Cを受信すると、親AUV2が質問信号101を送信してから子AUV3Dが応答信号102Cを受信するまでの時間に関する情報を含む確認信号103Dを発信する。子AUV3Dから送信された確認信号103Dは、親AUV2によって受信される。距離取得部23は、子AUV3Cと子AUV3Dとの間の音波の伝搬時間に基づいて、子AUV3Cと子AUV3Dとの距離R34を更に取得する。
そして、計測部24は、親AUV2の位置情報(x,y,z)と、子AUV3A,3B,3Dの位置情報(x,y,z)、(x,y,z)、(x,y,z)と、距離取得部23によって算出された距離R,R31,R32,R34とに基づいて、子AUV3Cの位置情報(x,y,z)を算出する。
子AUV3Cは、親AUV2を中心とする半径Rの球面、子AUV3Aを中心とする半径R31の球面、子AUV3Bを中心とする半径R32の球面、及び、子AUV3Dを中心とする半径R34の球面の4つの球面が重なる交点上にいる。4つの球面が重なる交点は1点のみであるので、この実施形態では、子AUV3Cの深度情報を用いることなく子AUV3Cの位置情報(x,y,z)を求めることができる。
以上、種々の実施形態に係る測位装置について説明してきたが、上述した実施形態に限定されることなく発明の要旨を変更しない範囲で種々の変形態様を構成可能である。
例えば、測位装置16の通信制御部21は、音響通信装置11の発信装置11aから複数の質問信号を発信させてもよい。例えば図5に示すように、通信制御部21は、自己相関が高く相互相関の低い複数の質問信号201,202,203,204を発信する。自己相関が高く相互相関の低い信号としては、例えばゴールド系列の信号が利用される。ゴールド系列の信号を利用することにより、子AUV3が、複数の質問信号201,202,203,204を分離して受信することができる。
子AUV3は、複数の質問信号201,202,203,204を受信すると、これら複数の質問信号201,202,203,204に対応する複数の応答信号211,212,213,214を送信する。測位装置16の距離取得部23は、複数の応答信号211,212,213,214を受信すると、複数の質問信号201,202,203,204の送信時刻と、複数の応答信号211,212,213,214の受信時刻との時間差をそれぞれ求め、求められた複数の時間差の平均値を算出する。そして、距離取得部23は、算出された複数の時間差の平均値に基づいて、親AUV2と子AUV3との間の距離を計測する。時間差の平均値を用いて親AUV2と子AUV3との間の距離を算出することにより、親AUV2及び複数の子AUV3の間の距離の計測精度を高めることができる。
なお、上記実施形態では、測位装置16が水中航走体である親AUV2に搭載されているが、測位装置16は、船舶等の水上航走体に搭載されていてもよい。この場合には、GPS受信機を用いて水上航走体の位置情報を測定してもよい。上述した種々の実施形態は、矛盾のない範囲で組み合わせることが可能である。
1 測位システム
2 親AUV(主航走体)
3A 子AUV(第1水中航走体)
3B 子AUV(第2水中航走体)
3C 子AUV(第3水中航走体)
3D 子AUV(第4水中航走体)
11 音響通信装置
16 測位装置
21 通信制御部
22 位置情報取得部
23 距離取得部
24 計測部

Claims (4)

  1. 音響通信装置を備える主航走体に搭載され、第1水中航走体、第2水中航走体及び第3水中航走体を含む複数の水中航走体の位置を測定する測位装置であって、
    前記主航走体の位置情報を取得する位置情報取得部と、
    前記音響通信装置を利用して音波を送受信する通信制御部と、
    前記第1水中航走体、前記第2水中航走体及び第3水中航走体から前記主航走体への音波の伝搬時間に基づいて、前記主航走体から前記第1水中航走体、前記第2水中航走体及び第3水中航走体までの距離をそれぞれ取得する距離取得部と、
    前記主航走体の位置情報と、前記主航走体から前記第1水中航走体及び前記第2水中航走体までの距離と、前記第1水中航走体及び前記第2水中航走体からの音波の到来方向とに基づいて、前記第1水中航走体及び前記第2水中航走体の位置情報を取得する計測部と、
    を備え、
    前記距離取得部は、前記第1水中航走体と前記第3水中航走体との間の音波の伝搬時間、及び、前記第2水中航走体と前記第3水中航走体との間の音波の伝搬時間に基づいて、前記第1水中航走体と前記第3水中航走体との間の距離、及び、前記第2水中航走体と前記第3水中航走体との間の距離を更に取得し、
    前記計測部は、前記主航走体、第1水中航走体及び前記第2水中航走体の位置情報、前記主航走体と第3水中航走体との間の距離、前記第1水中航走体と前記第3水中航走体との間の距離、及び、前記第2水中航走体と前記第3水中航走体との間の距離に基づいて、前記第3水中航走体の位置情報を更に取得する、測位装置。
  2. 前記通信制御部は、前記第3水中航走体から該第3水中航走体の深度情報を取得し、
    前記計測部は、取得した前記第3水中航走体の深度情報を更に用いて前記第3水中航走体の位置情報を取得する、請求項1に記載の測位装置。
  3. 前記複数の水中航走体は、第4水中航走体を更に含み、
    前記距離取得部は、前記第4水中航走体から前記主航走体への音波の伝搬時間に基づいて、前記主航走体から前記第4水中航走体までの距離を取得すると共に、前記第4水中航走体と前記第3水中航走体との間の音波の伝搬時間に基づいて、前記第4水中航走体と前記第3水中航走体との間の距離を更に取得し、
    前記計測部は、前記主航走体の位置情報と、前記主航走体から前記第4水中航走体までの距離と、前記第4水中航走体からの音波の到来方向とに基づいて、前記第4水中航走体の位置情報を取得すると共に、前記主航走体、第1水中航走体、前記第2水中航走体及び第4水中航走体の位置情報、前記主航走体と第3水中航走体との間の距離、前記第1水中航走体と前記第3水中航走体との間の距離、前記第2水中航走体と前記第3水中航走体との間の距離、及び、前記第4水中航走体と前記第3水中航走体との間の距離に基づいて、前記第3水中航走体の位置情報を取得する、請求項1に記載の測位装置。
  4. 前記通信制御部は、複数の質問信号を前記複数の水中航走体に送信すると共に、前記複数の質問信号に対応する複数の応答信号を前記複数の水中航走体から受信し、
    前記距離取得部は、前記複数の質問信号の送信時刻と前記複数の応答信号の受信時刻との時間差の平均値に基づいて、前記主航走体から前記複数の水中航走体までの距離をそれぞれ取得する、請求項1~3の何れか一項に記載の測位装置。
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