JP6821251B2 - シリンジ型噴出器 - Google Patents

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Description

本発明は、シリンジと、当該シリンジ内に押し込み可能なプランジャとを備えるシリンジ型噴出器であって、プランジャの押し込みを段階的に行うための技術に関するものである。
シリンジ型噴出器には、例えば、シリンジ内にプランジャを押し込んで薬液などの内容物を取り出すものがある(例えば、特許文献1参照)。また、内容物を小分けして噴出するものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開平7−213612号公報 特許第5847662号公報
しかしながら、従来の小分けに噴出できるシリンジ型噴出器は構成部材が多く、その組立が煩雑になり易いという懸念があった。
本発明の目的とするところは、簡単な構成で内容物を小分けして噴出することができる、新規なシリンジ型噴出器を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明のシリンジ型噴出器は、シリンジと、該シリンジの内側に押し込み可能なプランジャとを備え、
前記プランジャは、先端にピストンを有する第1シャフト部材と、該第1シャフト部材の後部側に保持される第2シャフト部材とを有し、
前記第1シャフト部材は、それぞれ異なる軸方向位置で基端部から後方の自由端部に向けて延在する複数の弾性片を有し、
それぞれの前記弾性片には、前記シリンジの後端開口部から進入して該シリンジの内周面を摺動可能な摺動突起と、該摺動突起の後方に位置し、前記シリンジの後端に係止される係止突起とが設けられており、
前記第2シャフト部材は、前記第1シャフト部材における筒部の内側に位置する押圧軸を有し、
前記押圧軸には、前記摺動突起が前記シリンジ内に進入する際に前記弾性片の自由端部を径方向内側から支持して前記係止突起を前記シリンジの後端に係止させる支持部と、前記摺動突起を起点にした前記弾性片の復元力によって前記係止突起の係止が解除された弾性片の自由端部を軸方向に押圧可能な押圧部と、が設けられており、
軸方向位置が隣接する2つの前記弾性片が、相互に異なる周方向位置に配置されており、
前記軸方向位置が隣接する2つの前記弾性片が、部分的に軸方向に重なるように配置されていることを特徴とする。
お、「軸方向位置が隣接する2つの弾性片」とは、一の弾性片と、当該一の弾性片からの軸方向距離が最も近い他の弾性片と、からなる2つの弾性片を意味する。
また、本発明のシリンジ型噴出器にあっては、前記軸方向位置が隣接する2つの前記弾性片が、前記第1シャフト部材の中心軸を挟んで対向する周方向位置にあることが好ましい。
また、本発明のシリンジ型噴出器にあっては、前記第2シャフト部材は、前記第1シャフト部材に対して回転しないよう構成されていることが好ましい。
また、本発明のシリンジ型噴出器にあっては、前記押圧軸の外周面には前記筒部の係止部に係合して該筒部からの抜け出しを防止する係合突部が設けられていることが好ましい。
また、本発明のシリンジ型噴出器にあっては、前記係合突部が、前記第1シャフト部材に対する前記第2シャフト部材の回転を規制する機能も有することが好ましい。
本発明によれば、内容物を小分けして噴出することができる、新規なシリンジ型噴出器を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係るシリンジ型噴出器の断面図である。 図1に示すシリンジ型噴出器の部分拡大図である。 (a)は、図2に示すシリンジ型噴出器のA−A線における断面図であり、(b)は、B−B線における断面図であり、(c)は、C−C線における断面図である。 図1に示すシリンジ型噴出器の1回目の噴出について説明する図である。 図1に示すシリンジ型噴出器の1回目の噴出を終えて押し込みを緩和した状態を示す図である。 図1に示すシリンジ型噴出器の2回目の噴出について説明する図である。 図1に示すシリンジ型噴出器の2回目の噴出を終えて押し込みを緩和した状態を示す図である。 図1に示すシリンジ型噴出器の3回目の噴出について説明する図である。 図1に示すシリンジ型噴出器の3回目の噴出を終えて押し込みを緩和した状態を示す図である。 図1に示すシリンジ型噴出器の4回目の噴出について説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態であるシリンジ型噴出器1を詳細に説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るシリンジ型噴出器1の、中心軸Oを通る断面を示す断面図であり、図2は当該シリンジ型噴出器1の部分拡大図である。図3(a)は、図2のA−A線における断面図であり、図3(b)は、図2のB−B線における断面図であり、図3(c)は、図2のC−C線における断面図である。なお、本明細書、特許請求の範囲、要約書および図面では、内容物が噴出する方向(図1における左側)を前方とし、第2シャフト部材3bが位置する側(図1における右側)を後方とする。
図1に示すように、本発明の一実施形態であるシリンジ型噴出器1は、合成樹脂製又はガラス製のシリンジ2と、シリンジ2内に挿入される合成樹脂製のプランジャ3とを備える。
シリンジ2は、例えば液体状の内容物を充填可能な中空の胴部21を有し、この胴部21には、肩部22を介して先端部23が一体に設けられている。本実施形態において先端部23は、胴部21よりも小径となっている。なお、先端部23は胴部21よりも小径でもそうでなくともよく、別部材を装着してもよい。また、胴部21の後端部には、指掛け部24が設けられている。本実施形態において指掛け部24は、胴部21の後端から径方向外側に突出するフランジ部21aに装着された環状のカバー部材で構成されているが、胴部21と一体に設けられた径方向外側に突出する突起部で構成してもよい。また、先端部23には、先端貫通孔23aを封止するためのキャップを装着してもよい。
プランジャ3は、第1シャフト部材3aと、この第1シャフト部材3aの後方に保持される第2シャフト部材3bとを有する。
第1シャフト部材3aは、シリンジ2に収納される先端にピストン4を備える。ピストン4は、例えば、ゴム、エラストマー、シリコンなどの弾性材料からなり、シリンジ2の胴部21の内周面に摺動可能となっている。
シリンジ2とピストン4との間には収容空間Sが形成され、当該収容空間Sに内容物が収容される。収容空間Sに収容された内容物は、プランジャ3の前方への押し込みによって、先端部23に形成した先端貫通孔23aに圧送され、先端貫通孔23aから外部に噴出(吐出)される。
第1シャフト部材3aは、それぞれ異なる軸方向位置(中心軸Oに沿う方向の位置)に設けられた第1弾性片31、第2弾性片32、及び第3弾性片33を有する。本実施形態では、第1弾性片31、第2弾性片32、及び第3弾性片33は同一の形状を有しているが、これに限られず、それぞれ異なる形状としてもよい。また、第1シャフト部材3aは、ピストン4を保持するピストン保持部34、ピストン保持部34から後方に延びる断面十字状の軸部35、軸部35の後方に延びる筒部36を有しており、第1弾性片31、第2弾性片32、及び第3弾性片33は、筒部36に設けられている。
図1、2に示すように、第1弾性片31は、筒部36に連なる基端部31aから後方の自由端部31bに向けて延在しており、径方向内側(中心軸O側)または径方向外側に弾性変形(撓み変形)可能となっている。第1弾性片31は、筒部36を貫通する第1開口37aによって区画形成されている。第1弾性片31には、シリンジ2の後端開口部25から進入してシリンジ2の内周面を摺動可能な摺動突起31cと、摺動突起31cの後方に位置し、シリンジ2の後端に係止可能な係止突起31dとが設けられている。摺動突起31cは、前方に向かって先細りに傾斜するテーパ部31eを有しており、摺動突起31cがスムーズに後端開口部25からシリンジ2内に進入し易くなっている。摺動突起31cと係止突起31dの間には、他の部分に比べ弾性変形し易くなっている板部31fが設けられている。なお、図1に示す初期状態における摺動突起31c及び係止突起31dの外径は、シリンジ2の胴部21の内径よりも大きくなっている。
第2弾性片32は、中心軸Oに沿う軸方向において、第1弾性片31よりも後方側に位置している。ここで、第1弾性片31と第2弾性片32は、軸方向位置が隣接しており、同様に第2弾性片32と第3弾性片33は軸方向位置が隣接しているが、第1弾性片31と第3弾性片33とは軸方向位置が隣接していない。第2弾性片32は、中心軸Oを中心とする周方向において、第1弾性片31とは異なる周方向位置に設けられている。より具体的には、第2弾性片32が、中心軸Oを挟んで第1弾性片31に対向する周方向位置に設けられている。
第2弾性片32は、第1弾性片31と同様に、基端部32aから後方の自由端部32bに向けて延在しており、筒部36を貫通する第2開口37bによって区画形成されている。また、第2弾性片32には、第1弾性片31と同様に、テーパ部32eを有する摺動突起32cと、摺動突起32cの後方に位置する係止突起32dとが設けられている。摺動突起32cと係止突起32dの間には、板部32fが設けられている。本実施形態では、第2弾性片32の基端部32a側が、第1弾性片31に軸方向に重なるように配置されている。
第3弾性片33は、中心軸Oに沿う軸方向において、第2弾性片32よりも後方側に位置している。また、第2弾性片32とは軸方向位置が第2弾性片32に隣接する第3弾性片33は、第2弾性片32とは異なる周方向位置に設けられている。より具体的には、第3弾性片33は、中心軸Oを挟んで第2弾性片32に対向する周方向位置に設けられている。なお、第3弾性片33は、第1弾性片31と同じ周方向位置に設けられている。
第3弾性片33は、第1弾性片31及び第2弾性片32と同様に、基端部33aから後方の自由端部33bに向けて延在しており、筒部36を貫通する第3開口37cによって区画形成されている。また、第3弾性片33は、テーパ部33eを有する摺動突起33cと、係止突起33dとが設けられている。摺動突起33cと係止突起33dの間には、板部33fが設けられている。本実施形態では、第3弾性片33の基端部33a側が、軸方向において部分的に第2弾性片32に重なるように配置されている。
第1シャフト部材3aの外周面には、径方向外側に突出するリブ38が設けられている。本実施形態においては、第1シャフト部材3aの軸方向における4箇所において、それぞれ中心軸Oを挟んだ両側に一対のリブ38が対向配置されている。それぞれのリブ38は、プランジャ3の押し込みにより後端開口部25からシリンジ2内に進入する際に、後端開口部25の開口縁(指掛け部24の内周縁)に係合可能となっている。それぞれのリブ38が後端開口部25の開口縁を乗り越えるためには、ある程度の押圧力が必要となる。したがって、使用者は押圧力を高めた状態でプランジャ3を押し込むことになるため、内容物が勢いよく噴出される。なお、リブ38は必須の構成ではない。
第2シャフト部材3bは、第1シャフト部材3aの後部側に保持される。第2シャフト部材3bは、筒部36の内側に配置される押圧軸41と、押圧軸41の後部に設けられた押圧フランジ42とを備える。押圧軸41は、第1シャフト部材3aの筒部36の内径に対応した外径を有する円筒状となっており、先端側の第1切欠き部43と、後部側の第2切欠き部44とが形成されている。なお、押圧軸41は筒状に限らず、中実棒状であってもよい。
第2シャフト部材3bの押圧軸41には、第1弾性片31の摺動突起31cがシリンジ2内に進入する際に、自由端部31bを径方向内側から支持して係止突起31dをシリンジ2の後端(後端開口部25の縁部)に係止させる第1支持部45aが設けられている。第1支持部45aは、その外面が前方に向けて先細り状に傾斜するテーパ面となっている。
また、押圧軸41には、第2弾性片32の摺動突起32cがシリンジ2内に進入する際に、自由端部32bを径方向内側から支持する第2支持部45bと、第3弾性片33の摺動突起33cがシリンジ2内に進入する際に、自由端部33bを径方向内側から支持する第3支持部45cと、が設けられている。
また、第2シャフト部材3bの押圧軸41には、第1弾性片31の摺動突起31cを起点にした第1弾性片31の復元力によって係止突起31dのシリンジ2の後端への係止が解除された第1弾性片31の自由端部31bを軸方向に押圧可能な第1押圧部46aが設けられている。第1押圧部46aは押圧軸41の先端に設けられている。
また、第2シャフト部材3bの押圧軸41には、第1切欠き部43の後方側に位置する第2押圧部46bと、第2切欠き部44の後方側に位置する第3押圧部46cとが設けられている。
図2、図3(a)に示すように、押圧軸41の外周面には、径方向外側に突出する係合突部41aが設けられている。押圧軸41を筒部36の内側に挿入する際に、係合突部41aを筒部36の後端部内周面に設けた拡径溝部36aに位置合わせすることにより、第1シャフト部材3aに対する第2シャフト部材3bの周方向位置を所定の周方向位置に設定することができる。すなわち、係合突部41a及び拡径溝部36aを設けたことにより、組立て時の位置合わせが容易となる。
押圧軸41の筒部36への進入に伴い、係合突部41aは、拡径溝部36aの前方端部に設けられた傾斜面36bを乗り越えて第2開口37bに配置される。第2開口37bに配置された係合突部41aは、筒部36における第2開口37bの周方向両側の縁部に挟まれて周方向の移動が規制される。すなわち、係合突部41aは、使用時において第1シャフト部材3aに対する第2シャフト部材3bの回転を規制する機能も有する。このように、第1シャフト部材3aに対して第2シャフト部材3bの相対的な回転を抑制することにより、第1シャフト部材3aに対する第2シャフト部材3bの周方向位置がずれることを防止し、動作不良を防止することができる。また、本実施形態では、押圧軸41に回り止めリブ41bが設けられており(図2、図3(a)参照)、第1シャフト部材3aに対する第2シャフト部材3bの相対的な回転を抑制している。第1シャフト部材3aに対する第2シャフト部材3bの回転を抑制する構成としては、係合突部41a及び回り止めリブ41bの少なくとも何れか一方があればよい。
また、第2開口37bに配置された係合突部41aは、筒部36の係止部36c(筒部36における第2開口37bにより形成される軸方向の縁部)に係合して筒部36からの抜け出しを防止する。これにより、第2シャフト部材3bは、第1シャフト部材3aに対して抜け止め保持される。なお、図1に示す初期状態において、係合突部41aは筒部36の係止部36cから軸方向に離間している。すなわち、第2シャフト部材3bは、係合突部41aが筒部36の係止部36cに係合するまでの範囲内で、第1シャフト部材3aに対して軸方向に移動可能となっている。
以下に、本実施形態のシリンジ型噴出器1の使用方法について説明する。なお、本実施形態のシリンジ型噴出器1は、プランジャ3の押し込みを段階的に行うことで、収容空間S内の内容物を小分けにして所定量ずつ噴出することができるものである。また、本実施形態のシリンジ型噴出器1は、用途に応じて、様々な噴出角度で使用することができ、例えば先端貫通孔23aが鉛直方向上方に位置する上向き及び逆方向の下向きで使用可能である。
先ず、図1、2に示す初期状態から、図4に示す状態までプランジャ3をシリンジ2内に押し込むことで1回目の噴出を行う。具体的には、図1、2に示す状態から、第2シャフト部材3bの押圧フランジ42を前方に向かって押し込む。本実施形態では、押圧フランジ42の前面42aに当接する筒部36の後端面36dを介して、第2シャフト部材3bに与えられた押圧力が第1シャフト部材3aに伝達される。なお、第2シャフト部材3bの押圧軸41は第1シャフト部材3aの筒部36に挿入されているため、第2シャフト部材3bが押圧時に第1シャフト部材3aに対してぐらついたり傾いたりすることがなく、安定した押圧動作が可能となる。
プランジャ3の押し込みに伴い、第1弾性片31が基端部31a側から徐々にシリンジ2内に進入する。シリンジ2内に進入する第1弾性片31の摺動突起31cが後端開口部25の内周縁部及びシリンジ2の内周面に当接し、また摺動することにより、第1弾性片31には径方向内側(中心軸Oに向かう方向)への力が加わる。その際、第1弾性片31の自由端部31bは第1支持部45aによって径方向内側から支持されるため、自由端部31b側は径方向内側への移動を規制される。このため、図4に示すように、第1弾性片31は、基端部31aと自由端部31bの間の領域が径方向内側に弾性的に撓み変形することとなる。なお、撓み変形した第1弾性片31の復元力により、第1支持部45aには、自由端部31bから径方向内側へ向かう力及び後方側へ向かう力が与えられるものの、プランジャ3押し込む力によって、第2シャフト部材3bの後方への変位は抑制される。
第1弾性片31がシリンジ2内に進入する際、摺動突起31cにテーパ部31eが設けられているため、スムーズに第1弾性片31をシリンジ2内に進入させることができる。また、本実施形態では、摺動突起31cと係止突起31dの間に板部31fを設けているため、撓み変形し易くなっている。
図4に示すように、第1支持部45aによって径方向内側から支持された係止突起31dがシリンジ2の後端(後端開口部25の内周縁部)に係止されることにより、プランジャ3の押し込みが停止され、1回目の噴出が終了する。
係止突起31dがシリンジ2の後端に係止された後で、押圧フランジ42の前方への押圧力を緩和、または解除すると、第1弾性片31の復元力により第2シャフト部材3bが後方側に押し出されて移動し、図5に示す状態となる。本実施形態では、第1支持部45aの外面がテーパ面となっていることにより、第1弾性片31の復元力に起因する自由端部31bが径方向内側へ向かう力を、後方へ向かう力に変換し易くして、スムーズに第2シャフト部材3bを後方側に押し出すことができる。なお、第1弾性片31の自由端部31bにおいて、第1支持部45aと略平行となるような、前方に向けて縮径するテーパ面を設けてもよい。また、手動で第2シャフト部材3bを後退させる構成としてもよく、この場合、テーパ面は設けなくともよい。
図5に示すように、第2シャフト部材3bが後方に移動することにより、第1支持部45aが第1弾性片31の自由端部31bよりも後方に移動する。そのため、第1弾性片31の自由端部31bが径方向内側に移動し、係止突起31dのシリンジ2後端への係止が解除される。図5の状態において、押圧フランジ42の前面42aと筒部36の後端面36dとは当接していない。
次いで、図5に示す状態から、図6に示す状態までプランジャ3をシリンジ2内に押し込むことで2回目の噴出を行う。図5に示すように、2回目の噴出の際には、第1押圧部46aが、第1弾性片31の自由端部31bを軸方向に押圧する。
プランジャ3の押し込みに伴い、第2弾性片32は弾性変形を伴いながら徐々にシリンジ2内に進入する。その際、第2シャフト部材3bの押圧軸41に形成された第1切欠き部43内に、撓み変形した第2弾性片32が入り込むこととなる。
図6に示すように、第2支持部45bによって径方向内側から支持された係止突起32dがシリンジ2の後端に係止されることにより、プランジャ3の進入が停止され、2回目の噴出が終了する。この状態でプランジャ3への押圧力を緩和、または解除すると、第2弾性片32の復元力により第2シャフト部材3bが後方側に押し出されて移動し、図7に示す状態となり、3回目の噴出が可能となる。
次いで、図7に示す状態から、図8に示す状態までプランジャ3をシリンジ2内に押し込むことで3回目の噴出を行う。図7に示すように、3回目の噴出の際には、第2押圧部46bが、第2弾性片32の自由端部32bを軸方向に押圧する。
プランジャ3の押し込みに伴い、第3弾性片33は弾性変形を伴いながら徐々にシリンジ2内に進入する。その際、第2シャフト部材3bの押圧軸41に形成された第2切欠き部44内に、撓み変形した第3弾性片33が入り込むこととなる。
図8に示すように、第3支持部45cによって径方向内側から支持された係止突起33dがシリンジ2の後端に係止されることにより、プランジャ3の進入が停止され、3回目の噴出が終了する。この状態でプランジャ3への押圧力を緩和、または解除すると、第3弾性片33の復元力により第2シャフト部材3bが後方側に押し出されて移動し、図9に示す状態となり、4回目の噴出が可能となる。
最後に、図9に示す状態から、図10に示す状態までプランジャ3をシリンジ2内に押し込むことで4回目の噴出を行う。図9に示すように、4回目の噴出の際には、第3押圧部46cが、第3弾性片33の自由端部33bを軸方向に押圧する。
以上のように、本実施形態のシリンジ型噴出器1によれば、シリンジ2内の内容物を4回に分けて噴出することができる。すなわち、内容物を小分けして噴出することができる。また、第1シャフト部材3aに複数の弾性片(第1弾性片31、第2弾性片32、第3弾性片33)を設けるとともに、第2シャフト部材3bに支持部(第1支持部45a、第2支持部45b、第3支持部45c)及び押圧部(第1押圧部46a、第2押圧部46b、第3押圧部46c)を設けたことにより、プランジャ3を、部品数が少ない簡易な構成とすることができる。また、ピストン4を装着した第1シャフト部材3aの筒部36に第2シャフト部材3bの押圧軸41を差し込むだけでプランジャ3を形成することができるので、組み立ても容易である。
また、本実施形態のシリンジ型噴出器1では、第1弾性片31と第2弾性片32とを、異なる周方向位置に配置するとともに、部分的に軸方向に重なるように配置している。また同様に、第2弾性片32と第3弾性片33とを、異なる周方向位置に配置するとともに、部分的に軸方向に重なるように配置している。このような構成とすることにより、第1シャフト部材3aの軸方向長さを縮小することができ、プランジャ3を小型化することが可能となる。また、複数の弾性片(第1弾性片31、第2弾性片32、第3弾性片33)を周方向にバランスよく配置することで、シリンジ2にプランジャ3を押し込む際のぐらつきを防止して安定性を高めることも可能となる。
以上、図示例に基づき説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものでなく、特許請求の範囲の記載範囲内で適宜変更することができるものであり、例えば、各弾性片(第1弾性片31、第2弾性片32、第3弾性片33)の軸方向位置を適宜変更することにより、1回目から4回目までそれぞれの内容物の噴出量をそれぞれ変更することができる。また、1回目から4回目まで同じ量を噴出するようにしてもよいし、異なる量を噴出するようにしてもよい。また、内容物は、噴出可能であれば液体状に限らず、ゲル状、または粉末等の固体状でもよい。また、内容物の噴出回数は4回に限られるものではなく、3回以下でも5回以上でもよい。また、弾性片は2箇所以上に設けていればよいが、弾性片を1箇所のみとすることも可能である。
1 シリンジ型噴出器
2 シリンジ
3 プランジャ
3a 第1シャフト部材
3b 第2シャフト部材
4 ピストン
21 胴部
21a フランジ部
22 肩部
23 先端部
23a 先端貫通孔
24 指掛け部
25 後端開口部
31 第1弾性片(弾性片)
31a 基端部
31b 自由端部
31c 摺動突起
31d 係止突起
31e テーパ部
31f 板部
32 第2弾性片(弾性片)
32a 基端部
32b 自由端部
32c 摺動突起
32d 係止突起
32e テーパ部
32f 板部
33 第3弾性片(弾性片)
33a 基端部
33b 自由端部
33c 摺動突起
33d 係止突起
33e テーパ部
33f 板部
34 ピストン保持部
35 軸部
36 筒部
36a 拡径溝部
36b 傾斜面
36c 係止部
36d 後端面
37a 第1開口
37b 第2開口
37c 第3開口
38 リブ
41 押圧軸
41a 係合突部
41b 回り止めリブ
42 押圧フランジ
42a 前面
43 第1切欠き部
44 第2切欠き部
45a 第1支持部
45b 第2支持部
45c 第3支持部
46a 第1押圧部
46b 第2押圧部
46c 第3押圧部
O 中心軸
S 収容空間

Claims (5)

  1. シリンジと、該シリンジの内側に押し込み可能なプランジャとを備え、
    前記プランジャは、先端にピストンを有する第1シャフト部材と、該第1シャフト部材の後部側に保持される第2シャフト部材とを有し、
    前記第1シャフト部材は、それぞれ異なる軸方向位置で基端部から後方の自由端部に向けて延在する複数の弾性片を有し、
    それぞれの前記弾性片には、前記シリンジの後端開口部から進入して該シリンジの内周面を摺動可能な摺動突起と、該摺動突起の後方に位置し、前記シリンジの後端に係止される係止突起とが設けられており、
    前記第2シャフト部材は、前記第1シャフト部材における筒部の内側に位置する押圧軸を有し、
    前記押圧軸には、前記摺動突起が前記シリンジ内に進入する際に前記弾性片の自由端部を径方向内側から支持して前記係止突起を前記シリンジの後端に係止させる支持部と、前記摺動突起を起点にした前記弾性片の復元力によって前記係止突起の係止が解除された弾性片の自由端部を軸方向に押圧可能な押圧部と、が設けられており、
    軸方向位置が隣接する2つの前記弾性片が、相互に異なる周方向位置に配置されており、
    前記軸方向位置が隣接する2つの前記弾性片が、部分的に軸方向に重なるように配置されていることを特徴とするシリンジ型噴出器。
  2. 前記軸方向位置が隣接する2つの前記弾性片が、前記第1シャフト部材の中心軸を挟んで対向する周方向位置にある、請求項に記載のシリンジ型噴出器。
  3. 前記第2シャフト部材は、前記第1シャフト部材に対して回転しないよう構成されている、請求項1または2に記載のシリンジ型噴出器。
  4. 前記押圧軸の外周面には前記筒部の係止部に係合して該筒部からの抜け出しを防止する係合突部が設けられている、請求項1〜の何れか一項に記載のシリンジ型噴出器。
  5. 前記係合突部が、前記第1シャフト部材に対する前記第2シャフト部材の回転を規制する機能も有する、請求項に記載のシリンジ型噴出器。
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