JP6821121B2 - 作業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、農用車両などとして用いられる作業車両に関する。
従来、圃場を走行して薬液を散布するために用いられる作業車両としては、等間隔に薬剤散布用のノズルが取り付けられた配管部材が、センタブーム、及び左右のサイドブームに、それぞれ一本ずつ配置された構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−99564号公報
しかしながら、特許文献1に示す作業車両では、それぞれのブームに、一本ずつ配管部材が設けられているため、一本の配管部材の一部分が破損した場合でも、一本の配管部材全体を取り外して交換する必要がありメンテナンス作業が容易ではなかった。また、一本の配管部材全体を交換することで、コスト高であった。
本発明の目的は、従来のこの様な課題に鑑みて、配管部材のメンテナンス性の向上が図れる作業車両を提供することを目的とする。
第1の本発明は、
走行車体と、
前記走行車体の左右側に設けられた回動部を利用して、前記走行車体の左右両側に向けて回動可能に配置された左右一対の回動アームと、
前記走行車体に載置された散布剤を貯留する散布剤タンクと、
前記左右一対の回動アームに沿って取り付けられていると共に、前記散布剤タンクから供給される前記散布剤を散布するための散布ノズルを有する複数の配管部材(450A、450B、450C)とを備え、
前記回動アームに沿って互いに隣接する前記配管部材は、互いにホース部材により連通されており、
前記ホース部材は、前記回動アームに支持されておらず、
前記回動部は、
前記回動アームを上下方向に揺動可能に支持する上下揺動支持部と、
前記上下揺動支持部を回動可能に支持する回動支持部と、を有し、
前記上下揺動支持部は、前記回動アームの前記揺動の程度を調整する揺動調整部を有しており、
前記配管部材は、前記回動アームの任意の位置で着脱可能な取付具(取付ステーとクリップを含む)を介して前記回動アームに取り付けられており、
前記配管部材と前記ホース部材は、ワンタッチカプラーにより着脱可能に連結されており、
前記左右一対の回動アームは、前記走行車体の左右側から、前記走行車体より遠ざかる方向に伸びた散布剤散布姿勢と、前記走行車体の左右側から、前記走行車体の左右両側に沿って伸びた収納姿勢との何れかに切替可能に構成されており、
前記走行車体の前方側又は後方側には、前記散布剤タンクから供給される前記散布剤を散布するための散布ノズルを有する複数の別の配管部材(450B、450C)が配置されるとともに、互いにホース部材により連通されており、
前記左右一対の回動アームに沿って取り付けられている配管部材(450A、450B、450C)は3個で構成され、前記走行車体の前方側又は後方側に配置された前記別の配管部材(450B、450C)は2個で構成され、
前記2個で構成された前記別の配管部材は、前記3個で構成された配管部材のうちの2個の配管部材と共用構造を有することを特徴とする作業車両である。
第2の本発明は、
前記回動アームのブーム本体部(410)はレール部(413)を有し、
前記取付け具(440)は、L字形状のパイプステー本体部(441)を有し、
前記L字形状のパイプステー本体部(441)の一辺部は、前記レール部(413)に着脱自在に取り付けられ、
前記パイプステー本体部(441)の他の一辺部によって、前記配管部材の底面を受けるとともに、その配管部材の上側を、前記他の一辺部にネジ固定された、への字の屈曲部(442b)を有する板状のパイプグリップ部(442)によって押さえ込み、
前記パイプグリップ部(442)の一部は下方へ折り曲げられて、前記パイプステー本体部(441)の前記他の一辺部の端面部に、前記パイプグリップ部(442)の回転移動を防止できるように、当接している、第1の本発明の作業車両である。
第3の本発明は、
前記ブーム本体部(410)に沿って、その長さの1/3の長さのブームステー(420)が設けられ、
前記ブームステー(420)の上面及び両側面を挟み込んで、前記ブームステー(420)を前記ブーム本体部(410)に固定する補強部材(470)が設けられている、第2の本発明の作業車両である。
第4の本発明は、
前記走行車体の左右両側部には、前記回動アームの収納時に底面側から受ける左右一対のブーム受け本体部(510)が設けられており、
前記ブーム受け本体部(520)の下部裏面を基準とした、前記ブーム受け本体部(510)の外側立ち上がり部の高さ(H1)は、前記ブーム受け本体部(510)の内側立ち上がり部の高さ(H2)より低く構成され且つ、外側立ち上がり部(511a)は外側に向けて傾斜すると共に内側立ち上がり部(511b)は内側に向けて傾斜している、第3の本発明の作業車両である。
本発明に関連する第1の発明は、
走行車体と、
前記走行車体の左右側に設けられた回動部を利用して、前記走行車体の左右両側に向けて回動可能に配置された左右一対の回動アームと、
前記走行車体に載置された散布剤を貯留する散布剤タンクと、
前記左右一対の回動アームに沿って取り付けられていると共に、前記散布剤タンクから供給される前記散布剤を散布するための散布ノズルを有する複数の配管部材と、
を備えたことを特徴とする作業車両である。
本発明に関連する第1の発明により、配管部材のメンテナンス性の向上が図れる。
また、本発明に関連する第2の発明は、
前記回動アームに沿って互いに隣接する前記配管部材は、互いにホース部材により連通されており、
前記ホース部材は、前記回動アームに支持されていない、ことを特徴とする上記本発明に関連する第1の発明の作業車両である。
本発明に関連する第2の発明により、上記本発明に関連する第1の発明の効果に加えて、配管部材同士の連結が容易に行える。
本発明に関連する第3の発明は、
前記回動部は、
前記回動アームを上下方向に揺動可能に支持する上下揺動支持部と、
前記上下揺動支持部を回動可能に支持する回動支持部と、を有し、
前記上下揺動支持部は、前記回動アームの前記揺動の程度を調整する揺動調整部を有している、ことを特徴とする上記本発明に関連する第1又は第2の発明の作業車両である。
本発明に関連する第3の発明により、上記本発明に関連する第1又は第2の発明の効果に加えて、上下揺動支持部を設けたことで、回動アームが上下方向に揺れた際の衝撃を吸収出来る。
また、本発明に関連する第4の発明は
前記配管部材は、前記回動アームの任意の位置で着脱可能な取付具(取付ステーとクリップを含む)を介して前記回動アームに取り付けられている、ことを特徴とする上記本発明に関連する第1乃至第3の何れか一つの発明の作業車両である。
これにより、上記本発明に関連する第1乃至第3の何れか一つの発明の効果に加えて、配管部材の着脱が自在に行えるので、作業性の向上が図れる。また、交換・修理が必要な場合は、該当する配管部材のみ交換等すれば良いので、メンテナンス性、作業性の向上が図れる。
また、本発明に関連する第5の発明は、
前記配管部材と前記ホース部材は、ワンタッチカプラーにより着脱可能に連結されている、ことを特徴とする上記本発明に関連する第2の発明の作業車両である。
これにより、上記本発明に関連する第2の発明の効果に加えて、ホース部材の着脱が容易に行えるので、メンテナンス性、作業性の向上が図れる。
また、本発明に関連する第6の発明は
前記左右一対の回動アームは、前記走行車体の左右側から、前記走行車体より遠ざかる方向に伸びた散布剤散布姿勢と、前記走行車体の左右側から、前記走行車体の左右両側に沿って伸びた収納姿勢との何れかに切替可能に構成されており、
前記走行車体の前方側又は後方側には、前記散布ノズルが設けられている、ことを特徴とする上記本発明に関連する第1乃至第5の何れか一つの発明の作業車両である。
これにより、広範囲にわたり、散布剤を散布することが出来る。
本発明によれば、配管部材の構造の共用化が可能となりコストダウンを実現でき、更に配管部材のメンテナンス性の向上が図れる。

本発明にかかる実施の形態における薬液散布作業車の左側面図 本発明にかかる実施の形態における薬液散布作業車の平面図 本発明にかかる実施の形態における薬液散布作業車の正面図 本発明にかかる実施の形態における薬液散布作業車を左斜め前方上側から見た斜視図 本実施の形態の薬液散布作業車の左側散布ブーム機構が、収納姿勢にあるときの斜視図 (a)図5のA部の拡大図、(b):図5のB部の拡大図 本実施の形態の薬液散布作業車のフロント水平支柱の左端周辺の構成を示す概略斜視図 本実施の形態の薬液散布作業車のブーム本体部を下方から見た斜視断面図 本実施の形態の薬液散布作業車の左側散布ブームのブーム本体部に取り付けられ、第1パイプ部材を保持しているパイプステーを説明するための概略断面図 本実施の形態の薬液散布作業車の左側ブーム受け部材を薬液散布作業車の前側から見た図 (a):本実施の形態の薬液散布作業車における薬液の供給経路を示す模式図、(b):本実施の形態の薬液散布作業車における薬液の供給経路の他の例を示す模式図 本実施の形態の薬液散布作業車における、散布右コックレバー、散布中央コックレバー、及び散布左コックレバーの別の配置例を説明するための概略斜視図
以下に、図面を参照しながら本発明の作業車両にかかる一実施の形態の薬液散布作業車について説明する。
まず、図1〜図4を用いて、本実施の形態の薬液散布作業車1についてその概略構成及び動作を説明する。
図1は、本発明にかかる実施の形態における薬液散布作業車1の左側面図であり、図2は、本発明にかかる実施の形態における薬液散布作業車1の平面図である。また、図3は、本発明にかかる実施の形態における薬液散布作業車1の正面図である。なお、これら図1〜図3は、後述する左右の散布ブーム機構を走行車体の左右両側面に収納した状態(収納姿勢)を示す。
また、図4は、本発明にかかる実施の形態における薬液散布作業車1を左斜め前方上側から見た斜視図である。なお、図4は、左側散布ブーム機構100Lは走行車体の左側面に収納した状態(収納姿勢)で、且つ右側散布ブーム機構100Rは走行車体の右側に展開した状態(散布姿勢)を示している。
また、図3、図4では、後述するセンター散布ブーム機構100Cの図示を省略した。
図1、図2に示す通り、本実施の形態の薬液散布作業車1は、左右一対の前輪3L、3R及び左右一対の後輪4L、4Rを有する走行車体2の前部においてボンネット5で覆われたエンジン6と、走行車体2の略中央部に配置された操縦席7と、操縦席7の前方に設けられた操縦ハンドル8と、走行車体2の後部において、平面視で、操縦席7の左右両側と後側の3方を取り囲む様に配置された薬液を貯留するための防除タンク9と、が設けられている。また、防除タンク9の後部であって走行車体2の下方に防除ポンプ10が設けられている。また、防除タンク9の後方に載置台11を設け、金属製や樹脂製の携行缶12を載置可能に構成している。携行缶12としては、水入りの缶や燃料入りの缶や薬剤入りの缶を置く場合がある。水の場合は、作業終了時(防除タンク9内の薬液無し状態)に水を防除タンク9内に投入し、ノズル101から水を散布して洗浄する場合に用いる。燃料の場合は、予備の燃料の搭載に用いる。薬剤の場合は、予備の薬剤の搭載に用いる。
また、走行車体2の前側には、防除散布装置100が設けられている。
防除散布装置100は、走行車体2の前方に配置されたセンター散布ブーム機構100Cと、走行車体2の前方左右両端側において回動可能に設けられた左右一対の散布ブーム機構100L、100Rと、で構成されている。また、左右一対の散布ブーム機構100L、100Rには、後述する左右一対の散布ブーム120L、120Rを左右一対の回動部300L、300Rを介して回動させる左右一対の油圧式回動シリンダー110L、110Rが設けられている。また、左右一対の回動部300L、300Rは、後述するフロント水平支柱220の左右両端側に回動可能に取り付けられている。
また、走行車体2の前側には、防除散布装置100を昇降する昇降リンク機構200が設けられている。
昇降リンク機構200は、図1、図2、図4に示す通り、ボンネット5の左右両側に回動可能に配置された左右一対の平行リンク210L、210Rと、ボンネット5の前方に配置されると共に左右一対の平行リンク210L、210Rの前端部に溶接固定されたフロント水平支柱220と、フロント水平支柱220を昇降させる油圧式昇降シリンダー230とを備えている。
左側の平行リンク210Lは、図1に示す様に、左側の上側リンク210Laと下側リンク210Lbと、これら左側の上側リンク210La及び下側リンク210Lbの後端部を所定間隔を隔てて回動可能に連結すると共に走行車体2の左側(車幅方向左側)に下端部が固定された左リンク第1連結部材211Lと、これら左側の上側リンク210La及び下側リンク210Lbの前端部を所定間隔を隔てて回動可能に連結する左リンク第2連結部材212Lとを備えている。
また、右側の平行リンク210Rについても、上述した左側の平行リンク210Lと同じ構成である。
また、左リンク第2連結部材212Lの前側面の下端部と右リンク第2連結部材212Rの前側面の下端部には、上述したフロント水平支柱220が溶接固定されており、当該フロント水平支柱220の左右幅は左側の平行リンク210Lと右側の平行リンク210Rとの左右の間隔より長く、概ね左右前輪3L、3Rの輪間距離(トレッド)程度の長さを有している。
また、左側の下側リンク210Lbと右側の下側リンク210Rbは、側面視で、ボンネット5の前端部とフロント水平支柱220の概ね中間位置付近において、左右リンク連結アーム213により連結されている。
また、上述した油圧式昇降シリンダー230の本体部は、フロント水平支柱220の左右幅の中央部に立設されたシリンダー取り付けブラケット232の上端部に回動可能に取り付けられており、油圧式昇降シリンダー230のピストン231の先端部は、左右リンク連結アーム213に連結さている。
これにより、油圧式昇降シリンダー230のピストン231が伸びる方向に移動すると、左右一対の平行リンク210L、210Rは、左リンク第1連結部材211L及び右リンク第1連結部材211Rとの連結部を回動軸として、前端側が上昇するので、フロント水平支柱220も同時に上昇する。
また、油圧式昇降シリンダー230のピストン231が収縮する方向に移動すると、左右一対の平行リンク210L、210Rは、左リンク第1連結部材211L及び右リンク第1連結部材211Rとの連結部を回動軸として、前端側が降下するので、フロント水平支柱220も同時に降下する。
上記構成によれば、左側散布ブーム回動スイッチと右側散布ブーム回動スイッチ(図示省略)をそれぞれ操作し、左右一対の油圧式回動シリンダー110L、110R(図1参照)を動作させることにより、左右一対の散布ブーム120L、120Rを走行車体2の左右方向に突出させた散布作業姿勢(図4参照)と、薬液散布作業車1の両側方に沿わせた収納姿勢(図1、図2、図3参照)とに切り替えることが出来る。
また、上記構成によれば、防除散布装置100を油圧式昇降シリンダー230(図1参照)により昇降させることにより、薬液の散布高さを変更することが出来る。
また、防除タンク9の薬液は防除ポンプ10により防除散布装置100側に送られ、センター散布ブーム機構100C及び左側散布ブーム機構100L、右側散布ブーム機構100Rのそれぞれに設けられた複数の散布ノズル101(図2参照)から、薬液が散布される。
次に、左側散布ブーム機構100Lについて、主として図5〜図7を用いて説明する。
図5は、左側散布ブーム機構100Lが、収納姿勢にあるときの斜視図であり、左側散布ブーム機構100Lを薬液散布作業車1の左側上方から見た図である。
また、図6(a)は、図5のA部の拡大図であり、図6(b)は、図5のB部の拡大図である。
また、図7は、フロント水平支柱220の左端周辺の構成を示す概略斜視図であり、フロント水平支柱220を薬液散布作業車1の左前方上方から見た図である。
なお、右側散布ブーム機構100Rについては、左側散布ブーム機構100Lと同じ構成であるのでその説明を省略する。また、同じ構成部分には同じ符号を付した。
即ち、左側散布ブーム機構100Lは、図5〜図7に示す様に、(1)左リンク第2連結部材212L(図7参照)に一端部110Laが回動可能に連結された左側油圧式回動シリンダー110Lと、(2)フロント水平支柱220の左端部において側面視で前側に傾斜した状態で、フロント水平支柱220に対して貫通配置された回動支持ピン221(図7参照)を回動軸芯として、回動可能に連結された左側回動部300Lと、(3)左側回動部300Lの側面部に一端部が固定された左側散布ブーム120L(図5参照)と、を備えている。
また、左側油圧式回動シリンダー110Lのピストン111Lの先端部は、図7に示す様に、左側回動部300Lの上面端部に回動可能にピン130とヘアピン131で連結されており、ピストン111Lが矢印C1方向に伸びると、左側散布ブーム120Lが回動支持ピン221を回動軸芯として矢印C2方向に回動して散布作業姿勢となり、ピストン111Lが矢印D1方向に収縮すると、左側散布ブーム120Lが回動支持ピン221を回動軸芯として矢印D2方向に回動して収納姿勢となる構成である。
なお、回動支持ピン221は、上述した通り側面視で前側に傾斜しており、且つ、左側散布ブーム120Lの後述するブーム本体部410(図5参照)は、回動支持ピン221と直交する方向に配置されているので、左側散布ブーム120Lが収納姿勢にあるときは、ブーム本体部410は走行車体2の後方に向けて斜め上方に伸びており、散布作業姿勢にあるときは、ブーム本体部410は走行車体2の左方向に向けて概ね水平に伸びている(図4参照)。
次に、左側回動部300Lについて更に説明する。
左側回動部300Lは、図6(a)、図7に示す様に、(1)左側散布ブーム120Lの根元部が一方の側面部340aに固定されて、揺動軸311を揺動軸芯として左側散布ブーム120Lを上下方向に揺動可能に支持する上下揺動支持部340と、(2)回動支持ピン221(図7参照)によりフロント水平支柱220の左端部において回動可能に連結されると共に、上下揺動支持部340の他方の側面部340bに溶接固定された回動連結部350と、を備えている。
また、上下揺動支持部340は、図6に示す様に、(1)外周面に雄ねじ部が形成され先端部に貫通孔が形成されたダンパーピン321と、ダンパーピン321の根元側に配置された圧縮スプリング322と、外周面の雄ねじ部と噛み合ってスライド移動させることで圧縮スプリング322の圧縮量を調整可能に配置された調整ナット323とを有し、左側散布ブーム120Lの上下の揺動の程度を調整可能とする揺動調整部320と、(2)側面視でその下端部が揺動軸311により揺動可能に支持されると共に、その上端部にダンパーピン321の他端部の貫通孔に回動可能に挿入された揺動連結ピン312が配置された板状部材であって、平面視で略コの字状に折り曲げられた第1揺動支持部材310と、(3)下端部において揺動軸311の両端を支持する支持部331を有し、上端部に形成された貫通孔330a(図7参照)の周縁部に当接した圧縮スプリング322の伸張力(復元力)が、貫通孔330aに貫通配置されたダンパーピン321を介して揺動連結ピン312を貫通孔330a側に引っ張る方向に常時作用する様に構成された板状部材であって、回動連結部350に対して溶接固定された第2揺動支持部材330と、を有している。
これにより、上記圧縮スプリング322による伸張力と、左側散布ブーム120Lの重量による揺動連結ピン312を貫通孔330a側から離す方向に引っ張る力とのバランスに応じて、揺動軸311を軸芯として上下に揺動することになり(図6(a)の矢印G参照)、左側散布ブーム120Lが上下に揺れたときの左側回動部330Lにおける衝撃の吸収を行う構成である。
また、調整ナット323の締め込み量を調整することにより、左側散布ブーム120Lの上下揺動量(しなり具合)を調整することが出来る。
また、揺動軸311及び揺動連結ピン312は、座金と割りピン(図示省略)等を用いることで第1揺動支持部材310に対して着脱可能な構成とした。これにより、左側散布ブーム120Lの着脱を専用工具が無くても容易に行える。
なお、本実施の形態の走行車体2は、本発明の走行車体の一例にあたる。また、本実施の形態の防除タンク9は、本発明の散布剤タンクの一例にあたる。また、本実施の形態の左側回動部300Lと回動支持ピン221とを包括する構成要素は、本発明の回動部の一例にあたり、本実施の形態の右側回動部300Rと回動支持ピン221とを包括する構成要素は、本発明の回動部の一例にあたる。また、本実施の形態の上下揺動支持部340は、本発明の上下揺動支持部の一例にあたる。また、本実施の形態の回動連結部350と回動支持ピン221とを包括する構成要素は、本発明の回動支持部の一例にあたる。また、本実施の形態の揺動調整部320は、本発明の揺動調節部の一例にあたる。
次に、左側散布ブーム120Lについて、主として図5〜図6(b)、図8を用いて更に説明する。図8は、ブーム本体部410を下方から見た斜視断面図である。
左側散布ブーム120Lは、図5〜図6(b)に示す様に、
(1)アルミ製で断面が略多角形状で内部に中空部411が形成された中空棒状部材であるブーム本体部410(図8参照)と、
(2)ブーム本体部410の長さの約1/3の長さを有した、断面が略コの字状の棒状部材であって、ブーム本体部410の上面から突き出した土手状リブ412(図8参照)を挟んでボルト・ナット401等により着脱可能に固定すると共に、根元部が第1揺動支持部材310の側面部(図6の符号340a参照)に溶接固定されたブームステー420と、
(3)ブームステー420と第1揺動支持部材310との間の固定部分を補強するために、一端部がブームステー420の根元側に溶接固定され且つ他端部が第1揺動支持部材310に溶接固定された補強用ステー430と、
(4)ブーム本体部410の両側面に設けられた溝状のレール部413(図8参照)に着脱可能で且つスライド移動可能に装着されたパイプステー440(図9参照)により保持され、複数個の散布ノズル101が、霧有り散布用、霧無し散布用等の各種ノズルに取り替え可能に取り付けられた炭素繊維製又はステンレス製の第1パイプ部材450A、第2パイプ部材450B、第3パイプ部材450Cと、
(5)第1パイプ部材450Aと第2パイプ部材450Bとの間、第2パイプ部材450Bと第3パイプ部材450Cとの間、をそれぞれ個別につなぐための、両端にワンタッチカプラー461が取り付けられた高圧対応用のゴムホースである連結ホース460と、
(6)コの字状に折り曲げられた板状補強部材であって、ブーム本体部410に対してボルト・ナット401を用いて固定されたブームステー420の上面、及び両側面を挟み込んで、コの字状の両端部に形成された貫通孔とブームステー420の側面に設けられた溝状のレール部413とを利用して、着脱可能で且つスライド移動可能に装着された板状補強部材470と、を備えている。
なお、薬液分岐装置Eは、図2に示すように、操縦席7の右側に設けられている。防除ポンプ10と薬液分岐装置Eはホース10aで連結されている(図11(a)参照)。薬液分岐装置Eには散布右コックレバーE1、散布中央コックレバーE2、散布左コックレバーE3が設けられている。散布右コックレバーE1、散布中央コックレバーE2、及び散布左コックレバーE3の上端部は、作業者による操作が可能な様に、上方に突き出している。
これにより、図11(a)に示す様に、散布右コックレバーE1を開操作すると、右側供給ホース102Rを経由して右側散布ブーム120Rから薬液が散布される。散布中央コックレバーE2を開操作すると、中央供給ホース102Cを経由してセンター散布ブーム機構100Cから薬液が散布される。散布左コックレバーE3を開操作すると、左側供給ホース102Lを経由して左側散布ブーム120Lから薬液が散布される。
図11(a)は、本実施の形態の薬液散布作業車1における薬液の供給経路を示す模式図である。
また、走行車体2のメインフレーム(図示省略)には、収納姿勢にある左右一対の散布ブーム120L、120Rを底面側から受ける左右一対のブーム受け部材500L、500Rが設けられている。左側ブーム受け部材500Lについては図10を用いて更に後述する。
次に、パイプステー440について、図9を用いて更に説明する。
図9は、左側散布ブーム120Lのブーム本体部410に取り付けられ、第1パイプ部材450Aを保持しているパイプステー440を説明するための概略断面図である。
なお、第1パイプ部材450A〜第3パイプ部材450Cのそれぞれを保持するパイプステー440は全て同じ構成であるので、ここでは、第1パイプ部材450Aを保持する場合について説明する。
パイプステー440は、図9に示す様に、
(1)第1パイプ部材450Aの底面を受けると共に、ブーム本体部410のレール部413に着脱可能に固定される略L字形状のパイプステー本体部441と、
(2)側面視で略ヘの字状の板状部材であって、ヘの字の長辺側の水平端部442aがパイプステー本体部441とボルト・ナット401で固定され、ヘの字の屈曲部442bが第1パイプ部材450Aを上側から押さえ込むパイプクリップ部442と、
(3)ブーム本体部410のレール部413内をスライド移動可能なサイズの略矩形状の板状部材にナット443aが溶接固定された固定部材443と、を備えている。
これにより、パイプステー本体部441の下端部に設けられた貫通孔441aからボルト402を挿入しナット443aと螺合させ、しっかりと締め付けることによりパイプステー本体部441をブーム本体部410に着脱自在に固定出来る。また、固定部材443は、レール部413内をスライド移動可能に構成されているので、ボルト402とナット443aが螺合した状態で、ボルト402を少し緩めることで、パイプステー440をレール部413に沿って容易に任意の位置に移動させることが出来る。これにより、第1パイプ部材450Aを任意の位置で保持することが出来る。
また、パイプクリップ部442の内側、即ち、第1パイプ部材450Aと接触する側には、ゴム製シート444が貼り付けられているので、パイプステー440による第1パイプ部材450Aの把持力が向上すると共に滑り防止が実現出来、第1パイプ部材450Aを傷付けることが無い。
また、パイプクリップ部442の水平端部442aの一方の縁部、即ち、図9中において奥側の縁部は下方に折り曲げられたストッパ部442cが形成されており、ストッパ部442cがパイプステー本体部441の端面部と当接することにより、パイプクリップ部442が回転移動することが防止出来て、第1パイプ部材450Aを確実に保持することが出来る。
次に、左側ブーム受け部材500Lについて、図10を用いて更に説明する。
図10は、左側ブーム受け部材500Lを薬液散布作業車1の前側から見た図である。
なお、左右のブーム受け部材500L、500Rの構成は同じであるので、ここでは、左側ブーム受け部材500Lについて説明し、右側ブーム受け部材500Rの説明は省略する。
左側ブーム受け部材500Lは、図6(a)、図10に示す様に、ブーム受け本体部510と、一端がブーム受け本体部510に固定され、他端が走行車体2のメインフレーム(図示省略)に固定された断面が円形のパイプ状の受け部材固定部520とを備えている。
ブーム受け本体部510は、図10に示す様に、略J字状に湾曲したブーム受け基部511の内面側にゴム製の板状部材512を貼り付けてあるので、左側散布ブーム120Lのブーム本体部410を受ける際の衝撃を吸収すると共に、ブーム本体部410に傷が付くのを防止出来る。
また、ブーム受け本体部510の下部裏面を基準とした、ブーム受け本体部510の外側立ち上がり部511aの高さH1は、ブーム受け本体部510の内側立ち上がり部511bの高さH2より低く構成されており、且つ、外側立ち上がり部511aは外側に向けて傾斜すると共に内側立ち上がり部511bは内側に向けて傾斜している。
これにより、左側散布ブーム120Lを散布作業姿勢から収納姿勢に移動させる際に、車体の内側に向けて移動してきたブーム本体部410が内側立ち上がり部511bに当接した後、傾斜面に沿ってスムーズにブーム受け本体部510の底面に移動し保持されるので、左側散布ブーム120Lが走行車体2に当たるのを防止出来る。また、左側散布ブーム120Lを収納姿勢から展開して散布作業姿勢に移動させる際には、外側立ち上がり部511aの高さH1が、内側立ち上がり部511bの高さH2よりも低く構成されているので、スムーズに展開させることが出来る。また、ブーム受け本体部510の両端が上方に向けて広がる様に立ち上がっているので、ブーム本体部410を入れやすい。また、ブーム受け本体部510の両端が立ち上がっているので、収納姿勢で走行中に外れにくい。
なお、右側散布ブーム120Rの構成についても上述した左側散布ブーム120Lと同じ構成であり、第1パイプ部材450Aの上流側端部には、上流端が薬液分岐装置Eに接続された右側供給ホース102Rの下流端が連結されている。
また、センター散布ブーム機構100Cの要部は、図2、図7に示す様に、上述した左側散布ブーム120Lと同じ構成であり、同じ構成部分には同じ符号を付す。なお、センター散布ブーム機構100Cは、図2、図7に示す様に、上述した第2パイプ部材450Bと第3パイプ部材450Cが、パイプステー440(図7、図9参照)を用いてブーム本体部410のレール部413に着脱可能で且つスライド移動可能に装着されている。第2パイプ部材450Bと第3パイプ部材450Cは、連結ホース460により連結されており、その連結ホース460の中央部には、上流端が薬液分岐装置Eに接続された中央供給ホース102Cの下流端が連結されている(図11(a)参照)。また、センター散布ブーム機構100Cのブーム本体部410は、図2、図7に示す様に、フロント水平支柱220の左右両側の下面にそれぞれの一端部が固定されて前方に突き出したブーム本体部取り付けステー103の他端部により固定されている。
なお、中央供給ホース102Cの下流端の連結先は、センター散布ブーム機構100Cにおける連結ホース460の中央部(図11(a)中の実線で示した中央供給ホース102C参照)に限らず、例えば、センター散布ブーム機構100Cにおける第2パイプ部材450Bの右端部であっても良いし(図2参照、図11(a)中の二点鎖線で示した中央供給ホース102C1参照)、又はセンター散布ブーム機構100Cにおける第3パイプ部材450Cの左端部であっても良い(図11(a)中の二点鎖線で示した中央供給ホース102C2参照)。図2では、中央供給ホース102Cの下流端がセンター散布ブーム機構100Cにおける第2パイプ部材450Bの右端部に連結されている構成を示し、図11(a)では、中央供給ホース102Cの下流端がセンター散布ブーム機構100Cにおける連結ホース460の中央部に連結されている構成を実線で示した。
以上説明した様に、ブーム本体部410とパイプ部材(図5の第1パイプ部材450A、第2パイプ部材450B、第3パイプ部材450C参照)とを分離してそれぞれ別部材としたことにより、例えば、ブーム本体部410が損傷して交換又は修理が必要な場合でも、ブーム本体部と薬液の通路が一体となった構成に比べて、交換・修理等のメンテナンスが容易に行える。
また、ブーム本体部410に取り付けられた、ノズル付きのパイプ部材は、左右の散布ブーム120L、120Rについては3分割されており(図5の第1パイプ部材450A、第2パイプ部材450B、第3パイプ部材450C参照)、センター散布ブーム機構100Cについては、2分割されている(図2の第2パイプ部材450B、第3パイプ部材450C参照)。
これにより、パイプ部材が破損した場合は、その破損したパイプ部材のみ交換すればよいので、作業性の向上が図れる。また、それぞれのパイプ部材の長さが、分割せず一体構成にしたパイプ部材に比べて短くなるので、破損し難い。
また、各パイプ部材(図5の第1パイプ部材450A、第2パイプ部材450B、第3パイプ部材450C参照)は、パイプステー440によりブーム本体部410に対して着脱自在に構成されているので、ブーム本体部410に取り付けるパイプ部材の数を増減させることで、薬液の散布幅を容易に調整できる。
また、パイプ部材同士は、両端にワンタッチカプラー461を備えた連結ホース460により連結されているので、工具無して着脱が容易に行える。
また、連結ホース460は炭素繊維で構成されているので、軽量化と高強度化を同時に実現できる。
また、ブーム本体部410は、アルミ製で内部が中空構造であるため軽量化が図れると共に、図8に示す様に、断面が多角形を成しているので高強度化が図れる。
また、ブーム本体部410は、図8に示す様に、レール部413が両側に設けられているので、ノズル付きのパイプ部材(図5の第1パイプ部材450A、第2パイプ部材450B、第3パイプ部材450C参照)を、どちら側にでも取り付け可能である。
また、ブーム本体部410は、第1揺動支持部材310の側面部(図6の符号340a参照)に直接固定するのではなく、ブームステー420により土手状リブ412(図8参照)を挟み込んでボルト・ナット401等で固定する構成としたことにより、ブーム本体部410が散布作業姿勢にある時に前後方向の振れに対して強い強度を有し、ブーム本体部410の長さを短くすることが出来きて軽量化が図れると共に、ブーム本体部410の根元部に応力が集中するのを防止することが出来る。
また、ブームステー420の上側に補強用ステー430を設けたことにより、ブーム本体部410が散布作業姿勢にある時に上下方向の振れに対して強い強度を有する。
本実施の形態の右側散布ブーム120Rのブーム本体部410と左側散布ブーム120Lのブーム本体部410は、本発明の回動アームの一例に当たり、本実施の形態の第1パイプ部材450A、第2パイプ部材450B、及び第3パイプ部材450Cのそれぞれは、本発明の配管部材の一例にあたる。また、本実施の形態の連結ホース460は、本発明のホース部材の一例にあたり、本実施の形態のワンタッチカプラー461は、本発明のワンタッチカプラーの一例にあたる。また、本実施の形態のパイプステー440は、本発明の取付具の一例にあたり、本実施の形態の散布ノズル101は、本発明の散布ノズルの一例にあたる。
なお、上記実施の形態では、第1パイプ部材450Aには、散布ノズル101が6個設けられており、第2パイプ部材450B、及び第3パイプ部材450Cのそれぞれには、散布ノズルが3個設けられている場合について説明したが、これに限らず例えば、全てのパイプ部材に対して同じ数の散布ノズル101を設けた構成としても良い。
また、上記実施の形態では、左側散布ブーム120L、右側散布ブーム120R、及びセンター散布ブーム機構100Cの各パイプ部材への薬液の供給は、薬液分岐装置E(図11(a)参照)から個別の供給ホース(図2、図11(a)の符号102L、102R、102C参照)により供給される場合について説明したが、これに限らず例えば、センター散布ブーム機構100Cの第2パイプ部材450Bと右側散布ブーム120Rの第1パイプ部材450Aを第2連結ホース462で繋ぎ、且つ、センター散布ブーム機構100Cの第3パイプ部材450Cと左側散布ブーム120Lの第1パイプ部材450Aを第2連結ホース462で繋ぎ、防除ポンプ10からホース10aを経由して供給される薬液を何れか一つのパイプ部材又は連結ホース460に対して1本の供給ホースにより供給する構成としても良い(図11(b)参照)。この構成の場合は、薬液分岐装置Eを設ける必要はないが、薬液分岐装置Eに代えて、散布コックレバーE0を設けている。散布コックレバーE0を開操作すると、右側散布ブーム120R、センター散布ブーム機構100C、左側散布ブーム120Lから薬液が散布される。この方式は廉価型の型式に用いられる。
図11(b)は、本実施の形態の薬液散布作業車1における薬液の供給経路の他の例を示す模式図である。
なお、図11(b)では、中央供給ホース102Cの下流端を、センター散布ブーム機構100Cの連結ホース460に連結して薬液を供給する場合について、当該中央供給ホース102Cを実線で表したが、これに限らず例えば、右側散布ブーム120Rの第1パイプ部材450Aに下流端が連結された右側供給ホース102Rを介して薬液を供給する構成でも良いし(図11(b)中の二点鎖線で示した右側供給ホース102R参照)、或いは、左側散布ブーム120Lの第1パイプ部材450Aに下流端が連結された左側供給ホース102Lを介して薬液を供給する構成であっても良い(図11(b)中の二点鎖線で示した左側供給ホース102L参照)。
また、上記実施の形態では、防除散布装置100として、左右一対の散布ブーム機構100L、100Rの他に、センター散布ブーム機構100Cを備えた構成について説明したが、これに限らず例えば、センター散布ブーム機構100Cを備えない構成であっても良い。
また、上記実施の形態では、防除散布装置100が走行車体2の前側に設けられている場合について説明したが、これに限らず例えば、防除散布装置100を走行車体2の後側に設けた構成であっても良い。
また、本発明の作業車両の一例として、上記実施の形態では、肥料や農薬等を溶媒(例えば、水)に溶解させた液体としての薬液を散布する薬液散布作業車1について説明したが、これに限らず例えば、肥料や農薬等の固形分を含む液体(例えば、水)等の液状物を散布剤として散布する作業車両であっても良い。
また、上記実施の形態では、散布右コックレバーE1、散布中央コックレバーE2、及び散布左コックレバーE3が、防除タンク9を覆うタンクカバーの上面から上方に突き出す様に配置されている場合について説明したが(図2参照)、これに限らず例えば、図12に示す様に、操縦席7の右側であって、防除タンク9を覆うタンクカバーの前端面から前方に向けて突き出す様に配置されていても良い。この構成の場合、レバーを下方に倒す操作により、薬液の散布が開始される。図12は、本実施の形態の薬液散布作業車1における、散布右コックレバーE1、散布中央コックレバーE2、及び散布左コックレバーE3の別の配置例を説明するための概略斜視図である。
本発明の作業車両によれば、配管部材のメンテナンス性の向上が図れるという効果を発揮し、農用作業車両として用いられる作業車両などとして有用である。
1 薬液散布作業車
2 走行車体
5 ボンネット
6 エンジン
7 操縦席
8 ハンドル
9 防除タンク
10 防除ポンプ
100 防除散布装置
100C センター散布ブーム機構
100L 左側散布ブーム機構
100R 右側散布ブーム機構
101 散布ノズル
120L 左側散布ブーム
120R 右側散布ブーム
300L 左側回動部
300R 右側回動部
410 ブーム本体部
450A 第1パイプ部材
450B 第2パイプ部材
450C 第3パイプ部材
460 連結ホース

Claims (4)

  1. 走行車体と、
    前記走行車体の左右側に設けられた回動部を利用して、前記走行車体の左右両側に向けて回動可能に配置された左右一対の回動アームと、
    前記走行車体に載置された散布剤を貯留する散布剤タンクと、
    前記左右一対の回動アームに沿って取り付けられていると共に、前記散布剤タンクから供給される前記散布剤を散布するための散布ノズルを有する複数の配管部材(450A、450B、450C)とを備え、
    前記回動アームに沿って互いに隣接する前記配管部材は、互いにホース部材により連通されており、
    前記ホース部材は、前記回動アームに支持されておらず、
    前記回動部は、
    前記回動アームを上下方向に揺動可能に支持する上下揺動支持部と、
    前記上下揺動支持部を回動可能に支持する回動支持部と、を有し、
    前記上下揺動支持部は、前記回動アームの前記揺動の程度を調整する揺動調整部を有しており、
    前記配管部材は、前記回動アームの任意の位置で着脱可能な取付具(取付ステーとクリップを含む)を介して前記回動アームに取り付けられており、
    前記配管部材と前記ホース部材は、ワンタッチカプラーにより着脱可能に連結されており、
    前記左右一対の回動アームは、前記走行車体の左右側から、前記走行車体より遠ざかる方向に伸びた散布剤散布姿勢と、前記走行車体の左右側から、前記走行車体の左右両側に沿って伸びた収納姿勢との何れかに切替可能に構成されており、
    前記走行車体の前方側又は後方側には、前記散布剤タンクから供給される前記散布剤を散布するための散布ノズルを有する複数の別の配管部材(450B、450C)が配置されるとともに、互いにホース部材により連通されており、
    前記左右一対の回動アームに沿って取り付けられている配管部材(450A、450B、450C)は3個で構成され、前記走行車体の前方側又は後方側に配置された前記別の配管部材(450B、450C)は2個で構成され、
    前記2個で構成された前記別の配管部材は、前記3個で構成された配管部材のうちの2個の配管部材と共用構造を有することを特徴とする作業車両。
  2. 前記回動アームのブーム本体部(410)はレール部(413)を有し、
    前記取付け具(440)は、L字形状のパイプステー本体部(441)を有し、
    前記L字形状のパイプステー本体部(441)の一辺部は、前記レール部(413)に着脱自在に取り付けられ、
    前記パイプステー本体部(441)の他の一辺部によって、前記配管部材の底面を受けるとともに、その配管部材の上側を、前記他の一辺部にネジ固定された、への字の屈曲部(442b)を有する板状のパイプグリップ部(442)によって押さえ込み、
    前記パイプグリップ部(442)の一部は下方へ折り曲げられて、前記パイプステー本体部(441)の前記他の一辺部の端面部に、前記パイプグリップ部(442)の回転移動を防止できるように、当接している、請求項1記載の作業車両。
  3. 前記ブーム本体部(410)に沿って、その長さの1/3の長さのブームステー(420)が設けられ、
    前記ブームステー(420)の上面及び両側面を挟み込んで、前記ブームステー(420)を前記ブーム本体部(410)に固定する補強部材(470)が設けられている、請求項2記載の作業車両。
  4. 前記走行車体の左右両側部には、前記回動アームの収納時に底面側から受ける左右一対のブーム受け本体部(510)が設けられており、
    前記ブーム受け本体部(520)の下部裏面を基準とした、前記ブーム受け本体部(510)の外側立ち上がり部の高さ(H1)は、前記ブーム受け本体部(510)の内側立ち上がり部の高さ(H2)より低く構成され且つ、外側立ち上がり部(511a)は外側に向けて傾斜すると共に内側立ち上がり部(511b)は内側に向けて傾斜している、請求項3記載の作業車両。
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