JP6821062B2 - スクロール圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、高圧シェル型のスクロール圧縮機に関するものである。
特許文献1には、高圧シェル型のスクロール圧縮機が記載されている。このスクロール圧縮機において、吸入圧力空間とボス部空間との間には、圧力調整弁が設けられている。ボス部空間の圧力は、圧力調整弁の作用により、吸入圧力よりも高く吐出圧力よりも低い一定の中間圧に維持される。密閉容器の底部に貯められている冷凍機油は、密閉容器内の吐出圧力とボス部空間内の中間圧との差圧により、主軸の中空空間を通ってボス部空間に供給される。
特開2011−111969号公報
吸入圧力と吐出圧力との差圧が小さい起動直後などの低差圧運転時には、吐出圧力と中間圧との差圧が小さくなる。このため、低差圧運転時には、密閉容器の底部からボス部空間への冷凍機油の供給量が不足し、軸受などの摺動部に焼付きが生じやすくなるという課題があった。低差圧運転時の冷凍機油の供給量を確保するためには、中間圧がより低い圧力に維持されるように圧力調整弁を設定することが考えられる。しかしながら、中間圧が低い圧力に維持されている場合、吸入圧力と吐出圧力との差圧が大きくなる高差圧運転時には、吐出圧力と中間圧との差圧が大きくなり、冷凍機油の供給量が必要以上に増大してしまう場合がある。これにより、多量の冷凍機油がボス部空間を介して圧縮室内に流入し、スクロール圧縮機の高差圧運転時の性能が低下してしまう場合があるという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、低差圧運転時における冷凍機油の供給量を確保しつつ、高差圧運転時における冷凍機油の供給量の増大を抑制できるスクロール圧縮機を提供することを目的とする。
本発明に係るスクロール圧縮機は、密閉容器と、前記密閉容器内に設けられた固定スクロール及び揺動スクロールと、前記揺動スクロールを旋回駆動する主軸と、前記主軸を半径方向に支持し、前記主軸に沿った軸方向の移動が許容される可動フレームと、前記密閉容器に対して固定され、前記可動フレームを半径方向に支持する固定フレームと、を備え、前記揺動スクロールと前記可動フレームとの間には、吸入圧よりも高く吐出圧よりも低い圧力に維持される中間圧空間が形成されており、前記密閉容器の底部には、前記吐出圧に維持され、冷凍機油を貯留する油溜めが形成されており、前記主軸の内部には、前記油溜めから前記中間圧空間に供給される前記冷凍機油が流通する給油経路が形成されており、前記可動フレームには、筒状の弁室と、前記弁室に収容され前記中間圧空間の圧力を調節する調節弁と、が設けられており、前記弁室は、前記弁室の一端側に設けられ前記中間圧空間と連通する中間圧室と、前記弁室の他端側に設けられ前記吐出圧に維持される高圧室と、前記中間圧室と前記高圧室との間に設けられ前記吸入圧に維持される低圧室と、を有しており、前記調節弁は、前記中間圧室と前記低圧室との間に形成された弁座と、前記低圧室側から前記弁座に当接する弁体と、前記低圧室と前記高圧室との間を仕切り、かつ前記低圧室の圧力と前記高圧室の圧力との差圧により前記弁室内を移動するばね押さえと、前記弁体と前記ばね押さえとの間に設けられ、前記弁体を前記弁座側に付勢するとともに前記ばね押さえを前記他端側に付勢する第1コイルばねと、を有しており、前記高圧室は、前記可動フレームの内部に形成された内部経路を介して、前記密閉容器内で前記吐出圧に維持される高圧空間と連通しており、前記内部経路は、前記可動フレームの表面側から形成された複数の穴を有しており、前記複数の穴のそれぞれの一部は、閉塞部材によって前記可動フレームの表面側から閉塞されているものである。
本発明によれば、低差圧運転時には、ばね押さえが弁室の他端側に移動することにより、弁体に対する第1コイルばねの付勢力が小さくなるため、中間圧空間の圧力を相対的に低い圧力に維持することができる。したがって、低差圧運転時には、吐出圧と中間圧空間の圧力との差圧を大きくできるため、中間圧空間への冷凍機油の供給量を確保することができる。一方、高差圧運転時には、ばね押さえが弁体側に移動することにより、弁体に対する第1コイルばねの付勢力が大きくなるため、中間圧空間の圧力を相対的に高い圧力に維持することができる。したがって、高差圧運転時には、吐出圧と中間圧空間の圧力との差圧を小さくできるため、中間圧空間への冷凍機油の供給量の増大を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機100の構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機100の可動フレーム3の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機100の可動フレーム3を調節弁30側から見た構成を示す部分断面図である。 本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機100の可動フレーム3を軸方向上方から見たときの調節弁30の配置及び構成を示す模式図である。 図3のV部を拡大して示す図である。 図3のV部を拡大して示す図である。 本発明の実施の形態2に係るスクロール圧縮機100の調節弁30近傍の構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るスクロール圧縮機100の調節弁30近傍の構成を示す図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係るスクロール圧縮機について説明する。図1は、本実施の形態に係るスクロール圧縮機100の構成を示す縦断面図である。スクロール圧縮機100は、密閉容器10内の空間が吐出圧となる高圧シェル型である。スクロール圧縮機100には、固定フレーム4及び可動フレーム3を用いたフレームコンプライアンス機構が搭載されている。スクロール圧縮機100は、空気調和装置等に用いられる冷凍サイクル装置の構成要素の1つとなる。明細書中における各構成部材同士の位置関係(例えば、上下関係等)は、原則として、スクロール圧縮機100を使用可能な状態に設置したときのものである。
図1に示すように、スクロール圧縮機100は、圧力容器である密閉容器10を有している。密閉容器10内には、密閉容器10に対して固定して設けられた固定スクロール1と、固定スクロール1に対して揺動自在に設けられ、固定スクロール1と共に圧縮機構部を構成する揺動スクロール2と、揺動スクロール2を旋回駆動する主軸6と、主軸6を半径方向に支持するとともに軸方向に移動可能に設けられた可動フレーム3と、密閉容器10に対して固定して設けられ、可動フレーム3を半径方向に支持する固定フレーム4と、揺動スクロール2と可動フレーム3との間に配置され、揺動スクロール2の自転を防止するオルダム機構8と、主軸6を回転駆動する電動機5と、が収容されている。密閉容器10には、冷媒回路の上流側から低圧の冷媒ガスを吸入して圧縮室に導入する吸入管11と、圧縮室で圧縮されて密閉容器10内の高圧空間10aに吐出された高圧の冷媒ガスを冷媒回路の下流側に吐出する吐出管12と、が取り付けられている。密閉容器10の底部には、冷凍機油が貯留される油溜め50が設けられている。油溜め50は、高圧空間10aの一部であり、吐出圧に維持される。
固定フレーム4の外周部は、密閉容器10の内周部に固定されている。固定スクロール1の外周部は、固定フレーム4の外周部にボルト16によって締結されている。固定スクロール1の台板部1aの一方の面(図1において下面)には、板状渦巻歯1bが形成されている。また、当該一方の面において板状渦巻歯1bよりも外周側には、一対のオルダム案内溝1cがほぼ一直線上に形成されている。
揺動スクロール2の台板部2aの一方の面(図1において上面)には、固定スクロール1の板状渦巻歯1bと同一形状の板状渦巻歯2bが形成されている。固定スクロール1の板状渦巻歯1bと揺動スクロール2の板状渦巻歯2bとは、互いに噛み合うように組み合わされている。これにより、冷媒ガスを圧縮する複数の圧縮室14が形成される。各圧縮室14は、板状渦巻歯1b又は板状渦巻歯2bによって互いに隔てられている。
また、台板部2aにおいて、板状渦巻歯2bが形成された面とは反対側となる他方の面(図1において下面)の中心部には、中空円筒状のボス部2dが形成されている。ボス部2dの内側面には、揺動軸受2eが形成されている。台板部2aの上記他方の面の外周部には、可動フレーム3のスラスト軸受3aと圧接摺動可能なスラスト面2fが形成されている。台板部2aの上記他方の面においてスラスト面2fよりも外周側には、固定スクロール1のオルダム案内溝1cとほぼ90度の位相差を持つ一対のオルダム案内溝2cがほぼ一直線上に形成されている。
オルダム機構8は、環状部8cと、環状部8cに形成された一対の固定側キー部8a及び一対の揺動側キー部8bと、を有している。固定側キー部8a及び揺動側キー部8bは、いずれも環状部8cの一方の面(図1において上面)に形成されている。一対の固定側キー部8aは、固定スクロール1の台板部1aに形成された一対のオルダム案内溝1cにそれぞれ往復摺動自在に係合している。一対の揺動側キー部8bは、揺動スクロール2の台板部2aに形成された一対のオルダム案内溝2cにそれぞれ往復摺動自在に係合している。このように構成されたオルダム機構8によって、揺動スクロール2は自転することなく旋回運動を行うことができる。
吸入管11を介して圧縮室吸入空間14aに導入された低圧の冷媒ガスは、最も外周側に位置する圧縮室14である最外室14bに吸入される。最外室14bに吸入された冷媒ガスは、揺動スクロール2の旋回運動に伴って内周側の圧縮室14に移動しながら徐々に圧縮され、中心部に位置する圧縮室14である最内室14cに達すると、密閉容器10内の高圧空間10aに吐出される。
揺動スクロール2の台板部2aには、圧縮行程途中の圧縮室14からスラスト面2fまで貫通した抽気孔2gが形成されている。圧縮室14内の中間圧の冷媒ガスは、抽気孔2gを介してスラスト面2fに導かれる。抽気孔2gのスラスト面2f側の開口端は、通常運転時にはその円軌跡が可動フレーム3のスラスト軸受3aの範囲内に常時収まるように配置されている。
可動フレーム3においてスラスト軸受3aよりも外周側には、オルダム機構8の環状部8cが往復摺動する摺動面3bが形成されている。可動フレーム3の中心部には、電動機5によって回転駆動される主軸6を半径方向に支持する主軸受3c及び補助主軸受3dが設けられている。
可動フレーム3は、圧力差によって軸方向に移動可能となるように固定フレーム4内に収容されている。可動フレーム3の外周面には、上側円筒面3eと、上側円筒面3eよりも下方に位置し上側円筒面3eよりも小径の下側円筒面3fと、が形成されている。固定フレーム4の内周面には、上側円筒面4aと、上側円筒面4aよりも下方に位置し上側円筒面4aよりも小径の下側円筒面4bと、が形成されている。可動フレーム3の上側円筒面3eは固定フレーム4の上側円筒面4aの内周側に嵌入されており、可動フレーム3の下側円筒面3fは固定フレーム4の下側円筒面4bの内周側に嵌入されている。可動フレーム3は、固定フレーム4によって半径方向に支持されるとともに、主軸6に沿った軸方向の移動が許容される。
可動フレーム3の外周面と固定フレーム4の内周面との間には、フレーム下部空間20が形成されている。フレーム下部空間20の上端は、可動フレーム3と固定フレーム4とに全周にわたって挟まれた環状の上部シール部材9aによって仕切られている。フレーム下部空間20の下端は、可動フレーム3と固定フレーム4とに全周にわたって挟まれた環状の下部シール部材9bによって仕切られている。上部シール部材9a及び下部シール部材9bは、可動フレーム3の外周面に周方向に沿って環状に形成された2つのシール溝にそれぞれ収納されている。これらのシール溝は、固定フレーム4の内周面に形成されていてもよい。
スラスト軸受3aよりも外周側において可動フレーム3と揺動スクロール2の台板部2aとに挟まれた空間は、揺動スクロール外部空間21となる。揺動スクロール外部空間21は、吸入管11内の空間及び圧縮室吸入空間14aと連通している。通常運転時には、揺動スクロール外部空間21は吸入圧に維持される。
スラスト軸受3aよりも内周側において可動フレーム3と揺動スクロール2の台板部2aとに挟まれた空間は、中間圧空間15となる。中間圧空間15は、ボス部2dの外周側に形成されているため、ボス部外部空間とも呼ばれる場合がある。通常運転時には、中間圧空間15は、吸入圧より高く吐出圧より低い中間圧に維持される。可動フレーム3には、中間圧空間15内の中間圧を一定に維持するための調節弁30が設けられている。調節弁30の構成については後述する。
可動フレーム3において、揺動スクロール2に形成された抽気孔2gの開口端と対向する位置には、連通穴3gが開口されている。連通穴3gは、スラスト軸受3aとフレーム下部空間20とを連通させるように、可動フレーム3を軸方向に貫通している。
主軸6の上端部には、揺動スクロール2の揺動軸受2eと回転自在に係合する揺動軸部6aが形成されている。主軸6のうち揺動軸部6aの下側には、主軸受3c及び補助主軸受3dによって回転自在に支持される主軸部6bが形成されている。主軸6の下端部には、サブフレーム7に形成された副軸受7aによって回転自在に支持される副軸部6cが形成されている。主軸6のうち副軸部6cと主軸部6bとの間には、電動機回転子5aが焼嵌めにより取り付けられている。主軸6の内部には、軸方向に延伸した給油経路6dが形成されている。
このように、本実施の形態に係るスクロール圧縮機100は、吐出圧に維持される油溜め50が密閉容器10内の底部に設けられ、固定スクロール1及び揺動スクロール2を含む圧縮機構部が油溜め50よりも上方に設けられた縦型のスクロール圧縮機である。圧縮機構部の近傍には、吐出圧よりも低い圧力に維持される空間として例えば中間圧空間15が設けられている。油溜め50に貯留されている冷凍機油は、吐出圧と中間圧空間15の中間圧との差圧により、主に給油経路6dを通って中間圧空間15に供給される。このような給油方式を差圧給油方式という。
図2は、本実施の形態に係るスクロール圧縮機100の可動フレーム3の構成を示す断面図である。図3は、本実施の形態に係るスクロール圧縮機100の可動フレーム3を調節弁30側から見た構成を示す部分断面図である。図4は、本実施の形態に係るスクロール圧縮機100の可動フレーム3を軸方向上方から見たときの調節弁30の配置及び構成を示す模式図である。図5及び図6は、図3のV部を拡大して示す図である。
図2〜図6に示すように、可動フレーム3の内部には、調節弁30を収容する弁室31が形成されている。可動フレーム3は、中間圧空間15と、吸入圧に維持される揺動スクロール外部空間21と、吐出圧に維持される高圧空間10aと、に面している。また、可動フレーム3の内部には、弁室31と中間圧空間15とを連通させる内部経路40と、弁室31と揺動スクロール外部空間21とを連通させる内部経路41と、弁室31と高圧空間10aとを連通させる内部経路42と、が形成されている。
弁室31は、可動フレーム3のうち、中間圧空間15の外周壁となる円筒部の内部に形成されている。弁室31は、両端が塞がれた筒状の空間である。弁室31の筒軸方向は、可動フレーム3の中心軸すなわち主軸6の中心軸と垂直な平面と平行な接線方向である。弁室31は、可動フレーム3の外周面からの穴開け加工により穴を形成し、穴の当該外周面側の一部を閉塞部材60で閉塞することにより形成されている。図3〜図6等では、閉塞部材60にドットハッチングを付している。
弁室31は、スクロール圧縮機100の運転中に中間圧に維持される中間圧室31aと、スクロール圧縮機100の運転中に吸入圧に維持される低圧室31bと、スクロール圧縮機100の運転中に吐出圧に維持される高圧室31cと、を有している(図5参照)。中間圧室31aは、弁室31の筒軸方向の一端31d側に形成されており、内部経路40を介して中間圧空間15と連通している。高圧室31cは、弁室31の筒軸方向の他端31e側に形成されており、内部経路42を介して高圧空間10aと連通している。低圧室31bは、中間圧室31aと高圧室31cとの間に形成されており、内部経路41を介して揺動スクロール外部空間21と連通している。
内部経路40は、可動フレーム3の外周面からの穴開け加工により穴を形成し、穴の一部を閉塞部材61で閉塞することにより形成されている。内部経路41は、可動フレーム3の外周面からの穴開け加工により穴を形成することにより形成されている。内部経路42は、可動フレーム3の表面からの穴開け加工により複数の穴を形成し、必要に応じて穴の一部を閉塞部材62、63で閉塞することにより形成されている。図2〜図4等では、閉塞部材61、62、63にドットハッチングを付している。
調節弁30は、弁座32、弁体33、第1コイルばね34、ばね押さえ35及びストッパ36を有している。弁座32は、中間圧室31aと低圧室31bとの間に形成されている。弁座32は、内部経路40の弁室31側の開口端と内部経路41の弁室31側の開口端との間に位置している。
弁体33は、低圧室31b側から弁座32に当接するように低圧室31bに設けられており、低圧室31b側から弁座32を開閉するように構成されている。弁体33が弁座32から離れて開状態になると、中間圧室31aと低圧室31bとが連通する。弁体33が弁座32に当接して閉状態になると、中間圧室31aと低圧室31bとの間が遮断される。
ばね押さえ35は、低圧室31bと高圧室31cとの間に設けられている。ばね押さえ35は、低圧室31bと高圧室31cとの間を仕切り、かつ、低圧室31bの圧力と高圧室31cの圧力との差圧によって弁室31内を筒軸方向に移動する可動式の仕切部材である。ばね押さえ35の可動範囲は、弁室31の他端31eとストッパ36とによって規定される。ばね押さえ35における高圧室31c側の端部には、部分円錐状のテーパ面35aが形成されている。これにより、図5に示すようにばね押さえ35が弁室31の他端31eに当接している状態であっても、内部経路42を介して高圧空間10aと連通する環状の高圧室31cが弁室31内に確保される。
ストッパ36は、弁体33とばね押さえ35との間に設けられ、弁室31内に固定された環状の部材である。ストッパ36は、ばね押さえ35の可動範囲が内部経路41の開口端よりも他端31e側となるように、ばね押さえ35の可動範囲を規制している。これにより、ばね押さえ35が弁体33側に移動した場合であっても、ばね押さえ35自身が弁体33を閉方向に押さえつけてしまうことが防止される。このため、ばね押さえ35の位置に関わらず、弁体33の動作範囲が確保される。また、ばね押さえ35が弁体33側に移動した場合であっても、内部経路41がばね押さえ35によって閉塞されてしまうことが防止される。ストッパ36に代えて、弁室31の外周壁に形成された段差によって、ばね押さえ35の可動範囲が規制されるようにしてもよい。
第1コイルばね34は、圧縮コイルばねである。第1コイルばね34は、弁体33とばね押さえ35との間に配置されており、ストッパ36の中心に設けられた開口部36aを貫通している。第1コイルばね34の一端は弁体33に支持されており、第1コイルばね34の他端はばね押さえ35に支持されている。図5に示すように弁体33とばね押さえ35との間隔が最も広くなったときでも、第1コイルばね34は圧縮された状態にある。第1コイルばね34は、弁体33を常に閉方向に付勢しているとともに、ばね押さえ35を常に弁室31の他端31e側に付勢している。
スクロール圧縮機100が停止しているときには、ばね押さえ35は、第1コイルばね34の付勢力により弁室31の他端31eに当接し、弁体33は、第1コイルばね34の付勢力により弁座32に当接する。これにより、調節弁30が閉状態となるため、中間圧室31aと低圧室31bとの間は遮断される。
スクロール圧縮機100の運転が開始されると、密閉容器10内の高圧空間10aの圧力が上昇する。高圧空間10aの圧力が上昇すると、高圧空間10aの圧力と中間圧空間15の圧力との差圧により、油溜め50の冷凍機油が給油経路6dを通って各軸受などの摺動部に供給される。このとき、中間圧空間15には、給油経路6dを経由して揺動軸受2eと揺動軸部6aとの間の微小隙間で絞られ、中間圧に減圧された冷媒及び冷凍機油の混合物質が流入する。このため、中間圧空間15の圧力及び中間圧空間15に連通している中間圧室31aの圧力は、徐々に上昇する。一方、弁室31の低圧室31b内の圧力は、吸入圧に維持されている。中間圧室31aの圧力と低圧室31bの圧力との差圧が一定の値を超えると、弁体33に加えられる開方向の力が第1コイルばね34による閉方向の付勢力を上回り、調節弁30が開状態となる。調節弁30が開状態になると、中間圧空間15の混合物質の一部は、弁室31を通って、吸入圧に維持されている揺動スクロール外部空間21に流出する。中間圧室31aの圧力と低圧室31bの圧力との差圧が一定の値以下に低下すると、弁体33に加えられる開方向の力が第1コイルばね34による閉方向の付勢力を下回り、調節弁30が閉状態となる。このような調節弁30の動作により、中間圧空間15の圧力は一定の圧力に維持される。
差圧によって油溜め50から吸い上げられた冷凍機油の一部は摺動部に供給され、残りは中間圧空間15に流入する。中間圧空間15に流入した冷凍機油の一部は、可動フレーム3と揺動スクロール2との隙間に入ってスラスト軸受3aに供給される。中間圧空間15に流入した冷凍機油の他の一部は、内部経路40、調節弁30、内部経路41及び揺動スクロール外部空間21を経由して、冷媒と共に圧縮室吸入空間14aに排出される。
一般に、スクロール圧縮機100の運転開始直後などの低差圧運転時には、中間圧空間15の圧力を低く設定することが望ましい。これにより、高圧空間10aの圧力と中間圧空間15の圧力との差圧をより大きくできるため、低差圧運転時であっても、軸受等の摺動部への冷凍機油の供給量を確保することができる。
一方、高差圧運転時には、中間圧空間15の圧力を高く設定し、中間圧空間15への冷凍機油の流入を最小限に抑えることが望ましい。中間圧空間15に流入した冷凍機油は、圧縮室吸入空間14aを経て、最終的に圧縮室14内に吸入される。このため、中間圧空間15への冷凍機油の流入量が多くなってしまうと、多量の冷凍機油が圧縮室14に吸入され、スクロール圧縮機100の性能が低下してしまうおそれがある。
本実施の形態によれば、低差圧運転時に中間圧空間15の圧力を低く設定することと、高差圧運転時に中間圧空間15の圧力を高く設定することとを両立することができる。低差圧運転時には、図5に示すように、ばね押さえ35は、第1コイルばね34の反力によって弁体33から離れる方向に移動し、他端31eに当接する。この状態では、弁体33とばね押さえ35との間隔が広くなるため、第1コイルばね34の収縮が小さくなり、弁体33に対する第1コイルばね34の付勢力は相対的に小さくなる。すなわち、この状態では、弁体33が相対的に小さい力で開放されるため、中間圧室31aの圧力と低圧室31bの圧力との差圧が小さくても調節弁30が開状態になる。これにより、低差圧運転時には、中間圧空間15の圧力を相対的に低い圧力に維持することができる。
一方、高差圧運転時には、吐出圧の冷媒が内部経路42を介して導入される高圧室31cの圧力と、吸入圧の冷媒が内部経路41を介して導かれる低圧室31bの圧力と、の差圧が大きくなる。これにより、高差圧運転時には、ばね押さえ35は、図6に示すように第1コイルばね34の反力に抗して弁体33に近づく方向に移動し、ストッパ36に当接する。この状態では、弁体33とばね押さえ35との間隔が狭くなるため、第1コイルばね34の収縮が大きくなり、弁体33に対する第1コイルばね34の付勢力が相対的に大きくなる。すなわち、この状態では、弁体33が相対的に大きい力でないと開放されないため、中間圧室31aの圧力と低圧室31bの圧力との差圧がより大きくならないと、調節弁30が開状態にならない。これにより、高差圧運転時には、中間圧空間15の圧力を相対的に高い圧力に維持することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係るスクロール圧縮機100は、密閉容器10と、密閉容器10内に設けられた固定スクロール1及び揺動スクロール2と、揺動スクロール2を旋回駆動する主軸6と、主軸6を半径方向に支持し、主軸6に沿った軸方向の移動が許容される可動フレーム3と、密閉容器10に対して固定され、可動フレーム3を半径方向に支持する固定フレーム4と、を備えている。揺動スクロール2と可動フレーム3との間には、吸入圧よりも高く吐出圧よりも低い圧力に維持される中間圧空間15が形成されている。密閉容器10の底部には、吐出圧に維持され、冷凍機油を貯留する油溜め50が形成されている。主軸6の内部には、吐出圧と中間圧空間15の圧力との差圧により油溜め50から中間圧空間15に供給される冷凍機油が流通する給油経路6dが形成されている。可動フレーム3には、筒状の弁室31と、弁室31に収容され中間圧空間15の圧力を調節する調節弁30と、が設けられている。弁室31は、弁室31の一端31d側に設けられ中間圧空間15と連通する中間圧室31aと、弁室31の他端31e側に設けられ吐出圧に維持される高圧室31cと、中間圧室31aと高圧室31cとの間に設けられ吸入圧に維持される低圧室31bと、を有している。調節弁30は、中間圧室31aと低圧室31bとの間に形成された弁座32と、低圧室31b側から弁座32に当接する弁体33と、低圧室31bと高圧室31cとの間を仕切り、かつ低圧室31bの圧力と高圧室31cの圧力との差圧により弁室31内を移動するばね押さえ35と、弁体33とばね押さえ35との間に設けられ、弁体33を弁座32側に付勢するとともにばね押さえ35を他端31e側に付勢する第1コイルばね34と、を有している。
この構成によれば、吐出圧と吸入圧との差圧が小さい低差圧運転時には、弁体33に対する第1コイルばね34の付勢力が小さくなるため、中間圧室31a及び中間圧空間15の圧力を相対的に低い圧力に維持することができる。これにより、低差圧運転時には、吐出圧と中間圧との差圧を大きくできるため、軸受等の摺動部への冷凍機油の供給量を確保することができる。したがって、上記構成によれば、低差圧運転時における摺動部の焼付きを防止できるため、スクロール圧縮機100の信頼性を向上できる。
一方、吐出圧と吸入圧との差圧が大きい高差圧運転時には、弁体33に対する第1コイルばね34の付勢力が大きくなるため、中間圧室31a及び中間圧空間15の圧力を相対的に高い圧力に維持することができる。これにより、高差圧運転時には、吐出圧と中間圧との差圧を小さくできるため、中間圧空間15への冷凍機油の供給量の増大を抑制することができる。したがって、上記構成によれば、高差圧運転時における圧縮室14への多量の冷凍機油の流入を防止できるため、スクロール圧縮機100の性能を向上できる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係るスクロール圧縮機について説明する。図7及び図8は、本実施の形態に係るスクロール圧縮機100の調節弁30近傍の構成を示す図である。図7は低差圧運転時の状態を示しており、図8は高差圧運転時の状態を示している。なお、実施の形態1と同一の機能及び作用を有する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図7及び図8に示すように、本実施の形態は、第1コイルばね34に加えて第2コイルばね37が弁体33とばね押さえ35との間に設けられている点で、実施の形態1と異なっている。第2コイルばね37は、第1コイルばね34と同様に、圧縮コイルばねである。第2コイルばね37の自然長は、第1コイルばね34の自然長よりも短くなっている。図7に示すように、第1コイルばね34は、弁体33とばね押さえ35との間隔が最も広くなったときでも圧縮された状態にあるため、第1コイルばね34の自然長は、弁体33とばね押さえ35との間の最大の間隔よりも長くなっている。これに対し、第2コイルばね37の自然長は、弁体33とばね押さえ35との間の最大の間隔よりも短くなっている。このため、弁体33とばね押さえ35との間隔が広くなったときには、第2コイルばね37は、弁体33及びばね押さえ35に対する付勢力を作用させないようになっている。このとき、第2コイルばね37は、弁体33及びばね押さえ35の少なくとも一方から離れるようになっていてもよい。
スクロール圧縮機100の製造工程において弁室31に調節弁30を組み付ける際には、第1コイルばね34は、弁体33とばね押さえ35との間で圧縮されるように取り付けられる。このとき、第1コイルばね34の付勢力によってばね押さえ35が他端31eに当接するため、第2コイルばね37は、弁体33及びばね押さえ35の少なくとも一方から離れるように取り付けられる。例えば、第2コイルばね37は、一端側が弁体33から離れ、他端側がばね押さえ35に支持されるように取り付けられる。
第2コイルばね37の自然長は、弁体33とばね押さえ35との間の最小の間隔よりも長くなっている。このため、図8に示すように、弁体33とばね押さえ35との間隔が狭くなったときには、第2コイルばね37は弁体33及びばね押さえ35の双方と接触し、かつ弁体33とばね押さえ35との間で圧縮される。すなわち、第1コイルばね34が弁体33を常に閉方向に付勢するのに対し、第2コイルばね37は、ばね押さえ35が弁体33側に一定の距離以上移動したときにのみ、弁体33を閉方向に付勢する。また、第1コイルばね34がばね押さえ35を常に他端31e側に付勢するのに対し、第2コイルばね37は、ばね押さえ35が弁体33側に一定の距離以上移動したときにのみ、ばね押さえ35を他端31e側に付勢する。上記の一定の距離は、圧縮室14内への冷凍機油の流入抑制の程度、給油経路6dの構造、第1コイルばね34のばね定数、及び冷媒と冷凍機油との組合せ等に基づいて設定される。
第2コイルばね37のばね定数は、第1コイルばね34のばね定数よりも大きいことが望ましい。
第2コイルばね37のコイル内径は、第1コイルばね34のコイル外径よりも大きくなっている。第1コイルばね34は、第2コイルばね37の内周側に収納されている。第1コイルばね34のコイル内径が第2コイルばね37のコイル外径よりも大きい場合には、第2コイルばね37が第1コイルばね34の内周側に収納されていてもよい。
低差圧運転時には、ばね押さえ35は、図7に示す第1の位置にある。これにより、弁体33とばね押さえ35との間隔が広くなるため、第2コイルばね37は、弁体33及びばね押さえ35の少なくとも一方から離れる。このとき、弁体33には、第2コイルばね37の付勢力は作用せず、第1コイルばね34の相対的に小さい付勢力のみが作用する。この状態では、弁体33が相対的に小さい力で開放されるため、中間圧室31aの圧力と低圧室31bの圧力との差圧が小さくても調節弁30が開状態になる。これにより、低差圧運転時には、中間圧空間15の圧力を相対的に低い圧力に維持することができる。
吐出圧と吸入圧との差圧が大きくなると、ばね押さえ35が弁体33側に移動する。ばね押さえ35が第1の位置から弁体33側に所定距離移動すると、第2コイルばね37は弁体33及びばね押さえ35の双方に接触する。ばね押さえ35が弁体33側にさらに移動すると、第2コイルばね37は、弁体33とばね押さえ35とにより圧縮され、弁体33及びばね押さえ35の双方に付勢力を作用させる。つまり、ばね押さえ35が第1の位置から弁体33側に所定距離を超えて移動すると、弁体33及びばね押さえ35には、第1コイルばね34及び第2コイルばね37の双方の付勢力が作用する。
高差圧運転時には、ばね押さえ35は、図8に示すようにストッパ36に当接する第2の位置に移動する。このとき、弁体33には、第1コイルばね34及び第2コイルばね37の双方の付勢力が作用する。この状態では、第1コイルばね34及び第2コイルばね37の双方の付勢力に打ち勝つ力が弁体33に作用しないと、調節弁30が開状態にならない。これにより、高差圧運転時には、中間圧空間15の圧力を、実施の形態1の高差圧運転時における中間圧空間15の圧力よりもさらに高い圧力に維持することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係るスクロール圧縮機100において、調節弁30は、弁体33とばね押さえ35との間に設けられた第2コイルばね37をさらに有している。ばね押さえ35が第1の位置にあるとき(図7参照)には、第1コイルばね34は、弁体33を弁座32側に付勢するとともにばね押さえ35を他端31e側に付勢し、第2コイルばね37は、弁体33及びばね押さえ35に対する付勢力を作用させない。ばね押さえ35が第1の位置よりも弁体33側の位置である第2の位置にあるとき(図8参照)には、第1コイルばね34及び第2コイルばね37の双方は、弁体33を弁座32側に付勢するとともにばね押さえ35を他端31e側に付勢する。
この構成によれば、低差圧運転時には、第2コイルばね37の付勢力は弁体33に作用せず、第1コイルばね34の付勢力のみが弁体33に作用する。したがって、低差圧運転時には、実施の形態1と同様に、中間圧空間15の圧力を相対的に低い圧力に維持することができる。一方、高差圧運転時には、第1コイルばね34の付勢力に加えて第2コイルばね37の付勢力を弁体33に作用させることができるため、中間圧室31a及び中間圧空間15の圧力をより高い圧力に維持することができる。したがって、高差圧運転時には、吐出圧と中間圧との差圧をより小さくできるため、中間圧空間15への冷凍機油の供給量の増大をさらに抑制することができる。
また、本実施の形態に係るスクロール圧縮機100において、第1コイルばね34又は第2コイルばね37の一方は、第1コイルばね34又は第2コイルばね37の他方のコイル外径よりも大きいコイル内径を有している。上記他方は上記一方の内周側に収納されている。この構成によれば、第1コイルばね34及び第2コイルばね37の占有空間の体積を小さくすることができるため、調節弁30を小型化することができる。
1 固定スクロール、1a 台板部、1b 板状渦巻歯、1c オルダム案内溝、2 揺動スクロール、2a 台板部、2b 板状渦巻歯、2c オルダム案内溝、2d ボス部、2e 揺動軸受、2f スラスト面、2g 抽気孔、3 可動フレーム、3a スラスト軸受、3b 摺動面、3c 主軸受、3d 補助主軸受、3e 上側円筒面、3f 下側円筒面、3g 連通穴、4 固定フレーム、4a 上側円筒面、4b 下側円筒面、5 電動機、5a 電動機回転子、6 主軸、6a 揺動軸部、6b 主軸部、6c 副軸部、6d 給油経路、7 サブフレーム、7a 副軸受、8 オルダム機構、8a 固定側キー部、8b 揺動側キー部、8c 環状部、9a 上部シール部材、9b 下部シール部材、10 密閉容器、10a 高圧空間、11 吸入管、12 吐出管、14 圧縮室、14a 圧縮室吸入空間、14b 最外室、14c 最内室、15 中間圧空間、16 ボルト、20 フレーム下部空間、21 揺動スクロール外部空間、30 調節弁、31 弁室、31a 中間圧室、31b 低圧室、31c 高圧室、31d 一端、31e 他端、32 弁座、33 弁体、34 第1コイルばね、35 ばね押さえ、35a テーパ面、36 ストッパ、36a 開口部、37 第2コイルばね、40、41、42 内部経路、50 油溜め、60、61、62、63 閉塞部材、100 スクロール圧縮機。

Claims (3)

  1. 密閉容器と、
    前記密閉容器内に設けられた固定スクロール及び揺動スクロールと、
    前記揺動スクロールを旋回駆動する主軸と、
    前記主軸を半径方向に支持し、前記主軸に沿った軸方向の移動が許容される可動フレームと、
    前記密閉容器に対して固定され、前記可動フレームを半径方向に支持する固定フレームと、
    を備え、
    前記揺動スクロールと前記可動フレームとの間には、吸入圧よりも高く吐出圧よりも低い圧力に維持される中間圧空間が形成されており、
    前記密閉容器の底部には、前記吐出圧に維持され、冷凍機油を貯留する油溜めが形成されており、
    前記主軸の内部には、前記油溜めから前記中間圧空間に供給される前記冷凍機油が流通する給油経路が形成されており、
    前記可動フレームには、筒状の弁室と、前記弁室に収容され前記中間圧空間の圧力を調節する調節弁と、が設けられており、
    前記弁室は、
    前記弁室の一端側に設けられ前記中間圧空間と連通する中間圧室と、
    前記弁室の他端側に設けられ前記吐出圧に維持される高圧室と、
    前記中間圧室と前記高圧室との間に設けられ前記吸入圧に維持される低圧室と、
    を有しており、
    前記調節弁は、
    前記中間圧室と前記低圧室との間に形成された弁座と、
    前記低圧室側から前記弁座に当接する弁体と、
    前記低圧室と前記高圧室との間を仕切り、かつ前記低圧室の圧力と前記高圧室の圧力との差圧により前記弁室内を移動するばね押さえと、
    前記弁体と前記ばね押さえとの間に設けられ、前記弁体を前記弁座側に付勢するとともに前記ばね押さえを前記他端側に付勢する第1コイルばねと、
    を有しており、
    前記高圧室は、前記可動フレームの内部に形成された内部経路を介して、前記密閉容器内で前記吐出圧に維持される高圧空間と連通しており、
    前記内部経路は、前記可動フレームの表面側から形成された複数の穴を有しており、
    前記複数の穴のそれぞれの一部は、閉塞部材によって前記可動フレームの表面側から閉塞されているスクロール圧縮機。
  2. 前記調節弁は、前記弁体と前記ばね押さえとの間に設けられた第2コイルばねをさらに有しており、
    前記ばね押さえが第1の位置にあるときには、前記第1コイルばねは、前記弁体を前記弁座側に付勢するとともに前記ばね押さえを前記他端側に付勢し、前記第2コイルばねは、前記弁体及び前記ばね押さえに対する付勢力を作用させず、
    前記ばね押さえが前記第1の位置よりも前記弁体側の位置である第2の位置にあるときには、前記第1コイルばね及び前記第2コイルばねの双方は、前記弁体を前記弁座側に付勢するとともに前記ばね押さえを前記他端側に付勢する請求項1に記載のスクロール圧縮機。
  3. 前記第1コイルばね又は前記第2コイルばねの一方は、前記第1コイルばね又は前記第2コイルばねの他方のコイル外径よりも大きいコイル内径を有しており、
    前記他方は前記一方の内周側に収納されている請求項2に記載のスクロール圧縮機。
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