JP6821003B1 - 車両用フードロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高速走行や悪路走行等において生じる振動や、衝突時において生じる衝撃荷重が加えられても、ストライカのロックが外れ難く、安全性の高い車両用フードロック装置を提供する。【解決手段】ストライカ12がベースプレート22のストライカ溝内を移動させられると、ストライカ12がポップアップ部材20をポップアップスプリングの付勢力に抗してサブプレート30に設けられた一対の第1案内穴および第2案内穴から離れた押下位置へ移動させ、同時に、それまでポップアップ部材20により閉じられていた第2案内穴が開かれる。このため、リターンスプリング48の付勢力により、掛止部材16の先端部44が一対の第1案内穴および第2案内穴に案内されて非掛止位置から案内筒38内の案内空間を横切る掛止位置まで移動させられるので、ストライカ12が掛止部材16に掛け止められ、ロック状態とされる。【選択図】図4

Description

本発明は、車両のボデーに形成されたエンジンルームの開口やトランクルームの開口等を開閉する蓋板であるフードを掛け止めるための車両用フードロック装置に関するものである。
フードに設けられたストライカの係合部を嵌め入れるU字状のストライカ溝が形成されたベースプレートと、ベースプレートに回動可能に設けられ、前記ストライカ溝に嵌め入れられたストライカに押されることでプライマリスプリングの付勢力に抗して回動させられ、前記ストライカを掛け止めるプライマリラッチと、前記ベースプレートに回動可能に設けられ、前記プライマリラッチが前記ストライカを掛け止めた掛止め位置において、前記プライマリラッチのプライマリ係合部と係合して前記プライマリラッチの戻りを阻止するロッキング係合部を備えたロッキングプレートとを、備えた車両用フードロック装置が、知られている。たとえば、特許文献1および2に記載された車両用フードロック装置がそれである。
これらによれば、フードが閉じられる操作によって、フードに設けられたストライカがベースプレートに形成されたストライカ溝内に嵌め入れられると、ストライカに押されることで非掛止め位置にあるプライマリラッチがプライマリスプリングの付勢力に抗して掛止め位置まで回動させられる。このプライマリラッチの掛止め位置では、プライマリラッチにより押されてロッキングスプリングの付勢力に抗して回動するロッキングプレートに形成されたロッキング係合部がプライマリラッチに形成されたプライマリ係合部と係合することで、プライマリラッチがロッキングプレートにより掛け止められる。これにより、フードが押下げ操作されることで、フードが自動的にロックされる。また、ロッキングプレートの一端は、ケーブルを介してフード開放レバーに連結されており、フード開放レバーの操作に連動してロッキングプレートによりプライマリラッチの掛け止めが外され、プライマリラッチによるストライカの瓶止めが外されて、フードのロックが開放される。
特開2018−177035号公報 特開2019−108710号公報
ところで、車両においては、プライマリラッチおよびロッキングプレートは、比較的の厚みの薄いプレス部品であるため、高速走行や悪路走行等において加えられる振動や、衝突時において加えられる衝撃荷重により、たとえばプライマリラッチのプライマリ係合部とロッキングプレートのロッキング係合部とが厚み方向にずれると、プライマリラッチとロッキングプレートとの係合が外れ、ストライカが非ロック状態となって、車両の安全性が損なわれる可能性があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであって、その目的とするところは、高速走行や悪路走行等において生じる振動や、衝突時において生じる衝撃荷重が加えられても、ストライカのロックが外れ難く、安全性の高い車両用フードロック装置を提供することにある。
本発明の要旨とするところは、(a)ストライカを嵌め入れるU字状のストライカ溝が形成され、車体に締着されるベースプレートを備え、前記ストライカ溝内に入ったストライカを掛け止める車両用フードロック装置であって、(b)前記ベースプレートの前記ストライカ溝を挟む位置にそれぞれ互いに平行に固設された第1支持壁および第2支持壁と前記第1支持壁および前記第2支持壁の前記ベースプレートから離れた側を相互に接続する接続壁とから構成され、前記ストライカ溝の開口側に開口し且つ前記ストライカ溝の溝方向に平行な長手状の案内筒と、(c)前記第1支持壁および前記第2支持壁にそれぞれ貫通して形成された第1案内穴および第2案内穴と、(d)前記第1案内穴および前記第2案内穴に差し入れられる先端部を有し、前記先端部が前記ストライカ溝内における前記ストライカの移動軌跡を横切る掛止位置と前記移動軌跡を横切らない非掛止位置とに移動可能に設けられた掛止部材と、(e)前記掛止部材を前記掛止位置に向かう方向に付勢するリターンスプリングと、(f)前記案内筒内にポップアップスプリングと共に収容され、前記ストライカ溝内に前記ストライカが位置しないときには前記ポップアップスプリングに付勢されて前記第2案内穴を閉じるポップアップ位置と、前記ストライカ溝内の前記ストライカとにより押圧されて前記ポップアップスプリングの付勢力に抗して前記第1案内穴および前記第2案内穴から離れた押下位置とに、移動可能に設けられたポップアップ部材と、を含むことにある。
本発明の車両用フードロック装置によれば、ストライカがストライカ溝内を移動させられると、ストライカがポップアップ部材をポップアップスプリングの付勢力に抗して前記第1案内穴および第2案内穴から離れた押下位置へ移動させ、同時に、それまでポップアップ部材により閉じられていた第2案内穴が開かれる。このため、リターンスプリングの付勢力により、掛止部材の先端部が一対の第1案内穴および第2案内穴に案内されて前記非掛止位置から前記案内筒内の案内空間を横切る前記掛止位置まで移動させられるので、ストライカが掛止部材に掛け止められ、ロック状態とされる。このロック状態では、一対の第1案内穴および第2案内穴に通された掛止部材の先端部は、ストライカの両側に位置する一対の支持壁によって2箇所で支持されたいわゆる閂(かんぬき)状態となっているので、高速走行や悪路走行等において生じる振動や、衝突時において生じる衝撃荷重が加えられても、ストライカのロックが外れ難く、車両の安全性が高められる。
ここで、好適には、前記掛止部材は、操作ケーブルに連結され、前記操作ケーブルに加えられた操作力により、前記リターンスプリングの付勢力に抗して前記先端部が前記移動軌跡を横切らない非掛止位置に移動させられると、前記ストライカの掛け止めを解除すると同時に、前記第1案内穴および前記第2案内穴から離れた押下位置から前記第2案内穴を閉じるポップアップ位置へ前記ポップアップスプリングの付勢力による前記ポップアップ部材の移動が許容されて、前記ストライカが押し上げられる。これにより、前記操作レバーに加えられた操作力によって、前記ストライカが設けられた前記フードが前記ポップアップスプリングの付勢力により開かれる。
また、好適には、前記掛止部材は、前記先端部と前記リターンスプリングが装着された基端部とを有する長手状の掛止部材本体と、前記掛止部材本体の前記先端部と基端部との間に前記掛止部材本体の長手方向と交差する方向に突設され、前記第2支持壁に当接して前記掛止位置に位置決めするストッパ部とを有するものであり、前記ベースプレートには、前記第1案内穴および前記第2案内穴を通る直線上に位置して前記掛止部材の基端部を支持するU字状の案内切欠が形成された掛止部材支持部が備えられ、前記掛止部材本体の基端部に装着された前記リターンスプリングは、与圧状態で、前記ストッパ部と前記掛止部材支持部との間に介挿されている。これにより、前記ストライカが前記ポップアップ部材を押し下げると、それまで前記ポップアップ部材により前記非掛止位置に位置させられていた前記掛止部材が前記リターンスプリングの付勢力に従って前記掛止位置まで移動させられ、前記ストライカが前記掛止部材により掛け止められる。
また、好適には、前記掛止部材は、前記先端部と前記リターンスプリングが装着された基端部とを有する長手状の掛止部材本体と、前記掛止部材本体の前記先端部と基端部との間に前記掛止部材本体の長手方向と交差する方向に突設され、前記第2支持壁に当接して前記掛止位置に位置決めするストッパ部とを有するものであり、前記ベースプレートには、前記第1案内穴および前記第2案内穴を通る直線上に位置して前記掛止部材の基端部を支持するU字状の案内切欠が形成された掛止部材支持部が備えられ、前記掛止部材本体の基端部に装着された前記リターンスプリングは、与圧状態で、前記ストッパ部と前記掛止部材支持部との間に介挿されている前記操作ケーブルは、前記掛止部材本体から前記掛止部材本体の長手方向と交差する方向に突設された前記ストッパ部に連結され、前記ベースプレートには、前記ストッパ部に連結された前記操作ケーブルを前記掛止部材本体と平行な方向となるように前記操作ケーブルを掛止して案内するケーブル案内部が設けられている。これにより、操作ケーブルを介して伝達される操作力が掛止部材本体の長手方向に平行に作用するので、操作ケーブルによるフードロック解除操作が円滑となる。
また、好適には、前記ベースプレートは、前記掛止部材本体から前記掛止部材本体の長手方向と交差する方向に突設された前記ストッパ部と前記掛止部材本体がその長手方向に移動可能に係合して、前記掛止部材本体の長手方向軸まわりの回転を抑制する長手状案内穴が、形成された案内壁を、備えている。これにより、操作ケーブルを介して伝達される操作力が掛止部材本体に作用して掛止部材が移動させられるとき、前記掛止部材本体の長手方向軸まわりの回転が抑制されるので、掛止部材の摺動抵抗が軽減され、操作ケーブルによるフードロック解除操作が円滑となる。
また、好適には、前記ベースプレートには、前記案内筒の下端側を閉じるばね受けブラケットが突設され、前記案内壁には、前記案内筒内に突き出したポップアップ部材ストッパが形成され、前記ポップアップスプリングはコイルスプリングであって、前記ポップアップ部材と共に、前記ばね受けブラケットと前記ポップアップ部材ストッパとの間に介挿されている。これにより、前記ストライカをポップアップさせるための部品である前記ポップアップスプリングおよび前記ポップアップ部材は前記案内筒内に収容されるので、フードロック装置が小型に構成される。
また、好適には、前記ベースプレートは、前記ベースプレートに重ねられた状態で前記ベースプレートの車両後方側に重ねた状態で固定されたサブプレートを含み、前記第1支持壁、前記第2支持壁、前記接続壁、前記掛止部材支持部、および前記ケーブル案内部は、前記サブプレートから曲成されたものである。これにより、サブプレートがプレス加工されることで、前記第1支持壁、前記第2支持壁、前記接続壁、前記掛止部材支持部、および前記ケーブル案内部が形成されるので、フードロック装置の部品点数が少なくなり、小型に構成される。
また、好適には、前記ベースプレートには、逆U字状の切欠が形成されたブラケットが設けられ、前記逆U字状の切欠は、前記掛止部材支持部の前記U字状の案内切欠により支持された前記掛止部材の基端部が、前記U字状の案内切欠から外れることを阻止するものである。これにより、非掛止位置にある掛止部材が第2案内穴および案内切欠により支持されるので、掛止部材の外れが防止される。
また、好適には、前記接続壁には、前記ベースプレートに形成された前記ストライカ溝と同様に、前記ストライカを嵌め入れるU字状溝が形成されている。これにより、U字状溝が形成されていない場合に比較して、接続壁の面積が大きくなるので、前記案内筒の剛性が高められる。
また、好適には、前記掛止部材から掛け外された前記ストライカを掛け止めるフック部と、解放操作力が加えられる操作部とを備え、前記フック部が前記ストライカを掛け止める前記掛止位置と前記ストライカの通過を許容する前記非掛止位置との間で回動可能に前記ベースプレートに設けられ、スプリングによって前記掛止位置側へ常時付勢されたセフティレバーを、含み、前記フック部には、下方に向かう前記ストライカが当接することにより前記非掛止位置に向かう回動モーメントを発生させるカム面が形成されている。これにより、前記ストライカの掛け止めに関して、2重の掛け止めが可能となり、安全性が高められる。
また、好適には、前記掛止部材は、前記ベースプレートにおいて前記ストライカに平行な回動軸により回動可能に支持された基端部と、前記基端部に続いて前記回動軸を中心とする周方向に形成された円弧状の前記先端部とを有するものである。このように、掛止部材の回動角度の変化によって円弧状の先端部が非掛止位置と掛止位置との間で移動する場合の摺動抵抗が小さくされ、掛止部材の移動が円滑となる。また、車両用フードロック装置を構成する部品の点数が少なくなり、自動組み立てが容易となる。
本発明の一実施例の車両用フードロック装置を示す正面図である。 図1の車両用フードロック装置を、セフティレバーを取り外して示す斜視図である。 図1の車両用フードロック装置を、セフティレバーを取り外して示す正面図である。 図3の車両用フードロック装置を、セフティレバーを取り外して示す背面図である。 図1の車両用フードロック装置のベースプレートの斜視図である。 図1の車両用フードロック装置のサブプレートの斜視図である。 図1の車両用フードロック装置に用いられている掛止部材およびリターンスプリングを示す斜視図である。 図1の車両用フードロック装置に用いられているポップアップ部材およびポップアップスプリングを示す斜視図である。 本発明の他の実施例の車両用フードロック装置を示す斜視図である。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施例の車両用のフードロック装置10の正面図である。フードロック装置10は、鋼板からプレス加工された複数個のプレス部品から構成されている。図1において、フードロック装置10は、図示しない車両のボデーに形成されたエンジンルームの開口やトランクルームの開口等を開閉する蓋板である図示しないフードの先端部内側に設けられたストライカ12を掛け止める機能を有している。図1は、図示しない操作レバーの操作により、操作ケーブル14を介して掛止部材16がその非掛止位置に移動させられ、ストライカ12が掛止部材16による掛け止めから外され且つポップアップスプリング18の付勢力によりポップアップ部材20により押し上げられているが、ベースプレート22に回動可能に設けられたセフティレバー80のフック部82に掛け止められた状態を示している。図1では、ストライカ12のうちの掛止めに関係する水平方向の一部のみが示されている。
ベースプレート22は、横方向すなわち車体装着状態における水平方向に長手状を成し、締結穴24a、24b、および24cがそれぞれ形成された第1ブラケット26a、第2ブラケット26b、および第3ブラケット26cを、正面視で長手方向の一端(右側)部、上下方向の下端部、長手方向の他端(左端)部から背面方向にそれぞれ突き出した状態で備え、図示しない車体たとえばラジエータサポートに、ブラケット26a、26b、および26cを介してボルト締めにより固定される。また、ベースプレート22は、図示しないフードの開閉に伴って上下方向に移動させられるストライカ12を受け入れるために、上端が開口し下端が閉じられたU字状のストライカ溝28を、横方向において中央よりも第1ブラケット26a側であって、フック部82の回動軸線Cと第1ブラケット26aとの間に備えている。
セフティレバー80は、掛止部材16から掛け外されたストライカ12を二次的に掛け止めるフック部82と、解放操作力が加えられる操作部84とを一体に備えている。セフティレバー80は、フック部82が回動軸線Cまわりに回動可能にピン86によりベースプレート22に設けられ、ストライカ溝28の外においてストライカ12を掛け止める掛止位置側へスプリング88により常時付勢されている。フック部82には、ストライカ12が下方に向って当接することにより非掛止位置に向かう回動モーメントを発生させるカム面90が形成されている。
操作部84に操作力が加えられることで、フック部82がストライカ12を掛け止める掛止位置からセフティレバー80がスプリング88の付勢力に抗して左まわりに回動させられて、ストライカ12の通過を許容する非掛止位置とされると、ストライカ12に対するフック部82の掛け止めが外れて、ストライカ12が情報へ通過させられ、前記フードが開かれる。ベースプレート22から突設されたストッパ92がセフティレバー80に形成された円弧状の貫通穴94に嵌め入れられることで、セフティレバー80の回動運動が掛止位置と非掛止位置との間で制限されている。図1は、セフティレバー80が非掛止位置に位置させられている状態を示している。
図2は、セフティレバー80を取り外したフードロック装置10の斜視図を示し、図3および図4は、セフティレバー80を取り外したフードロック装置10の正面図および背面図を示している。図5はベースプレート22を正面側から示す斜視図、図6はサブプレート30を正面側から示す斜視図である。サブプレート30は、ベースプレート22の背面たとえば車両後方側すなわち車両のボデーに形成されたエンジンルームの開口中心側の面の一部に重ねられた状態で、スポット溶接などにより固定されている。これにより、ベースプレート22は、サブプレート30を一体的に備えている。ベースプレート22は、サブプレート30から曲成されることで、後述の第1支持壁32、第2支持壁34、接続壁36、掛止部材支持部62、およびケーブル案内部70を備えている。
フードロック装置10は、長手状の案内筒38と、第1案内穴40および第2案内穴42と、掛止位置と非掛止位置とに移動可能に設けられた掛止部材16と、掛止部材16を掛止位置に向かう方向に付勢するリターンスプリング48と、案内筒38内にポップアップスプリング18と共に収容されたポップアップ部材20とを備える。案内筒38は、サブプレート30によりベースプレート22のストライカ溝28を挟む位置にそれぞれ互いに平行に固設された第1支持壁32および第2支持壁34と、サブプレート30によりそれら第1支持壁32および第2支持壁34のベースプレート22から離れた側の端縁を相互に接続する接続壁36とから成り、ストライカ溝28の開口側に開口し且つ上下方向すなわちストライカ溝28の溝方向に平行に長手状となっている。
第1案内穴40および第2案内穴42は、第1支持壁32および第2支持壁34にそれぞれ貫通して形成されている。掛止部材16は、第1案内穴40および第2案内穴42に差し入れられた先端部44を有し、先端部44がストライカ溝28内におけるストライカ12の移動ストロークすなわち移動軌跡Kを横切る掛止位置と移動軌跡Kを横切らない非掛止位置とに移動可能に設けられている。ポップアップ部材20は、ストライカ溝28内にストライカ12が位置しないときにはポップアップスプリング18に付勢されて第2案内穴42を閉じるポップアップ位置と、ストライカ溝28内のストライカ12により押圧されてポップアップスプリング18の付勢力に抗して第1案内穴40および第2案内穴42から下方に離れた押下位置とに移動可能に設けられている。
掛止部材16は、先端部44とコイル状に巻回されたリターンスプリング48が装着された基端部54とを有する長手状の掛止部材本体56と、掛止部材本体56の先端部44と基端部54との間に掛止部材本体56の長手方向と交差する方向たとえば第2支持壁34に平行な上下方向に突設され、第2支持壁34に当接して掛止位置に位置決めするストッパ部58とを有する。
ベースプレート22には、それに固定されたサブプレート30により、第1案内穴40および第2案内穴42を通るたとえば水平な直線上に位置して掛止部材16の基端部54を支持するU字状の案内切欠60が形成された掛止部材支持部62が備えられ、掛止部材本体56の基端部に装着されたリターンスプリング48は、ストッパ部58と掛止部材支持部62との間に与圧状態で介挿されている。これにより、掛止部材16は、常時、掛止位置に向って付勢されている。図1から図3では、掛止部材16が非掛止位置に位置させられ、図4では、掛止部材16が掛止位置に位置させられている。
ベースプレート22の上端縁には、掛止部材本体56から掛止部材本体56の長手方向と交差する方向に突設されたストッパ部58の他端すなわち上端58bと掛止部材本体56の長手方向の移動可能に係合して、掛止部材本体56の長手方向軸まわりの回転を抑制する長手状案内穴64が形成された案内壁66が、形成されている。また、ストッパ部58の一端すなわち下端58aには、操作ケーブル14の先端を連結するための凹溝状のケーブル連結部68が形成されている。そして、ベースプレート22には、それに固定されたサブプレート30により、ストッパ部58の下端58aに形成されたケーブル連結部68に連結された操作ケーブル14を掛止部材本体56と平行な方向となるように操作ケーブル14を掛止して案内する凹状のケーブル案内部70が設けられている。
ブラケット26bは、ばね受けとしても機能するように案内筒38の下端側を閉じるようにベースプレート22から突設されており、案内壁66の案内筒38側には、案内筒38内に突き出して案内筒38からのポップアップ部材20の飛び出しを阻止するポップアップ部材ストッパ72がストライカ12と干渉しないように形成され、ポップアップ部材20と与圧されたポップアップスプリング18とが、ブラケット26bとポップアップ部材ストッパ72との間に介挿されている。
ポップアップ部材20は、ストライカ12が第2案内穴42から第1案内穴40へ差し入れられた掛止部材16の先端部44と係合するまで押し下げられた、第2案内穴42から下方へ離れた押下位置と、ストライカ12と先端部44との係合が説かれて、ポップアップスプリング18の付勢力によってポップアップ部材ストッパ72に当接するまで移動させられたポップアップ位置とに移動可能に、案内筒38により案内されるようになっている。
また、ベースプレート22から突設された第3ブラケット26cには、逆U字状の切欠74が形成されている。逆U字状の切欠74は、サブプレート30の掛止部材支持部62に形成されたU字状の案内切欠60の開口を塞ぐことにより、案内切欠60により支持された掛止部材本体56の基端部54が、U字状の案内切欠60から外れることを阻止するものである。
サブプレート30に形成された案内筒38の接続壁36には、ベースプレート22に形成されたストライカ溝28と同様に、ストライカ12を嵌め入れるU字状溝76と、第2ブラケット26bと重ねて固定されるサブブラケット78とが形成されている。
以上のように構成された車両用フードロック装置10では、図4に示すストライカ12のロック状態において、図示しない操作レバーから操作ケーブル14を介して掛止部材16にロック解除方向(図2、図3では左方向、図4では右方向)の操作力が加えられると、リターンスプリング48の付勢力に抗して掛止部材16の先端部44が第1案内穴40から引き抜かれてストライカ12の移動軌跡Kを横切らない非掛止位置に移動させられる。そして、ストライカ12の掛け止めが解除されると同時に、先端部44の案内筒38内からの引き込みによりポップアップ部材20の移動が許容されるので、ポップアップ部材20が第2案内穴42から下方へ離れた押下位置から第2案内穴42を閉じるポップアップ位置へポップアップスプリング18の付勢力により勢いよく上昇させられ、同時にストライカ12も勢いよく上昇させられる。この状態において、操作ケーブル14からのロック解除方向の操作力が解かれると、掛止部材16は、リターンスプリング48の付勢力にしたがって掛止位置へ戻ろうとするが、掛止部材16の先端部44がポップアップ部材20に当接し、掛止部材16は先端部44が第2案内穴42に係合した状態で、非掛止位置に保持される。
反対に、たとえばエンジンルームを閉じるためにフードが押し下げられて、ストライカ12がストライカ溝28内に入れられて、ポップアップスプリング18の付勢力に抗してポップアップ部材20と共に勢いよく押し下げられると、先端部44がポップアップ部材20に当接して非掛止位置に保持されていた掛止部材16は、リターンスプリング48の付勢力にしたがって掛止位置へ移動させられ、掛止部材16とストライカ12とが係合して、ロック状態に保持される。
本実施例の車両用フードロック装置10によれば、開閉可能なフードに設けられたストライカ12を嵌め入れるU字状のストライカ溝28が形成され、車体に締着されるベースプレート22を備え、ベースプレート22のストライカ溝28内のストライカ12を掛け止める車両用フードロック装置10であって、ベースプレート22のストライカ溝28を挟む位置にそれぞれ互いに平行に固設された第1支持壁32および第2支持壁34と一対の第1支持壁32および第2支持壁34のベースプレート22から離れた側を相互に接続する接続壁36とから構成され、ストライカ溝28の開口側に開口し且つストライカ溝28の溝方向に平行な長手状の案内筒38と、第1支持壁32および第2支持壁34にそれぞれ貫通して形成された第1案内穴40および第2案内穴42と、第1案内穴40および第2案内穴42に差し入れられる先端部44を有し、先端部44がストライカ溝28内におけるストライカ12の移動軌跡Kを横切る掛止位置と移動軌跡Kを横切らない非掛止位置に移動可能に設けられた掛止部材16と、掛止部材16を掛止位置に向かう方向に付勢するリターンスプリング48と、案内筒38内にポップアップスプリング18と共に収容され、ストライカ溝28内にストライカ12が位置しないときにはポップアップスプリング18に付勢されて第2案内穴42を閉じるポップアップ位置と、ストライカ溝28内のストライカ12とにより押圧されてポップアップスプリング18の付勢力に抗して第1案内穴40および第2案内穴42から離れた押下位置とに、移動可能に設けられたポップアップ部材20と、を備える。
このようにすれば、フードが閉じられ、ストライカ12がストライカ溝28内に入って下降させられると、ストライカ12がポップアップ部材20をポップアップスプリング18の付勢力に抗して第1案内穴40および第2案内穴42から離れた押下位置へ移動させ、同時に、それまでポップアップ部材20により閉じられていた第2案内穴42が開かれる。このため、リターンスプリング48の付勢力により、掛止部材16の先端部44が一対の第1案内穴40および第2案内穴42に案内されて非掛止位置から案内筒38内の案内空間を横切る掛止位置まで移動させられるので、ストライカ12が掛止部材16に掛け止められ、ロック状態とされる。このロック状態では、一対の第1案内穴40および第2案内穴42を通された掛止部材16の先端部44は、ストライカ12の両側に位置する一対の第1支持壁32および第2支持壁34によって2箇所で支持された、いわゆる閂(かんぬき)状態となっているので、高速走行や悪路走行等において生じる振動や、衝突時において生じる衝撃荷重が加えられても、ストライカのロックが外れ難く、車両の安全性が高められる。
また、本実施例の車両用フードロック装置10によれば、掛止部材16は、操作ケーブル14を介して図示しない操作レバーに連結され、操作レバーに加えられた操作力により、リターンスプリング48の付勢力に抗して先端部44がストライカ12の移動軌跡Kを横切らない非掛止位置に移動させられると、ストライカ12の掛け止めを解除すると同時に、第1案内穴40および第2案内穴42から離れた押下位置から第2案内穴42を閉じるポップアップ位置へポップアップスプリング18の付勢力によるポップアップ部材20の移動が許容されて、ストライカ12が押し上げられる。これにより、操作レバーに加えられた操作力によって、ストライカ12が設けられたフードがポップアップスプリング18の付勢力により開かれる。
また、本実施例の車両用フードロック装置10によれば、掛止部材16は、先端部44とリターンスプリング48が装着された基端部54とを有する長手状の掛止部材本体56と、掛止部材本体56の先端部44と基端部54との間に掛止部材本体56の長手方向と交差する方向に突設され、第2支持壁34に当接して掛止位置に位置決めするストッパ部59とを有するものであり、ベースプレート22には、第1案内穴40および第2案内穴42を通る直線上に位置して掛止部材16の基端部54を支持するU字状の案内切欠60が形成された掛止部材支持部62が備えられ、掛止部材本体56の基端部54に装着されたリターンスプリング48は、与圧状態で、ストッパ部58と掛止部材支持部62との間に介挿されている。これにより、フードが閉じられてストライカ12がポップアップ部材20を押し下げると、それまでポップアップ部材20により非掛止位置に位置させられていた掛止部材16がリターンスプリング48の付勢力に従って掛止位置まで移動させられ、ストライカ12が掛止部材16により掛け止められる。
また、本実施例の車両用フードロック装置10によれば、操作ケーブル14は、掛止部材本体56から掛止部材本体56の長手方向と交差する方向に突設されたストッパ部58の一端58aに連結されており、ベースプレート22には、サブプレート30により、ストッパ部58に連結された操作ケーブル14を掛止部材本体56と平行な方向となるように操作ケーブル14を掛止して案内するケーブル案内部70が設けられている。これにより、操作ケーブル14を介して伝達される操作力が掛止部材本体56の長手方向に平行に作用するので、操作レバーによるフードロック解除操作が円滑となる。
また、本実施例の車両用フードロック装置10によれば、ベースプレート22は、掛止部材本体56から掛止部材本体56の長手方向と交差する方向に突設されたストッパ部58の他端58bと掛止部材本体56の長手方向の移動可能に係合して、掛止部材本体56の長手方向軸まわりの回転を抑制する長手状案内穴64が形成された案内壁66を、備えている。これにより、操作ケーブル14を介して伝達される操作力が掛止部材本体56に作用して掛止部材16が移動させられるとき、掛止部材本体56の長手方向軸まわりの回転が抑制されるので、掛止部材16の摺動抵抗が軽減され、操作レバーによるフードロック解除操作が円滑となる。
また、本実施例の車両用フードロック装置10によれば、ベースプレート22には、案内筒38の下端側を閉じる第2ブラケット(ばね受けブラケット)26bが突設され、案内壁66には、案内筒38内に突き出したポップアップ部材ストッパ72が形成され、ポップアップスプリング18はコイルスプリングであって、ポップアップ部材20と共に、第2ブラケット(ばね受けブラケット)26bとポップアップ部材ストッパ72との間に介挿されている。これにより、ストライカ12をポップアップさせるための部品であるポップアップスプリング18およびポップアップ部材20は案内筒38内に収容されるので、フードロック装置10が小型に構成される。
また、本実施例の車両用フードロック装置10によれば、ベースプレート22は、ベースプレート22に重ねられた状態でベースプレート22の車両後方側に重ねた状態で固定されたサブプレート30を含み、第1支持壁32、第2支持壁34、接続壁36、掛止部材支持部62、およびケーブル案内部70は、サブプレート30から曲成されたものである。これにより、サブプレート30がプレス加工されることで、第1支持壁32、第2支持壁34、接続壁36、掛止部材支持部62、およびケーブル案内部70が形成されるので、フードロック装置10の部品点数が少なくなり、小型に構成される。
また、本実施例の車両用フードロック装置10によれば、ベースプレート22には、逆U字状の切欠74が形成された第3ブラケット26cが設けられ、逆U字状の切欠74は、掛止部材支持部62のU字状の案内切欠60により支持された掛止部材16の基端部54が、U字状の案内切欠60から外れることを阻止するものである。これにより、非掛止位置にある掛止部材16が第2案内穴42および案内切欠60により支持されるので、掛止部材16の外れが防止される。
また、本実施例の車両用フードロック装置10によれば、ベースプレート22に形成されたストライカ溝28と同様に、ストライカ12を嵌め入れるU字状溝76が形成されている。これにより、接続壁36の長さを短くしてU字状溝76が形成されていない場合に比較して、接続壁36の面積が大きくなるので、案内筒38の剛性が高められる。
また、本実施例の車両用フードロック装置10によれば、掛止部材16から掛け外されたストライカ12を掛け止めるフック部82と、解放操作力が加えられる操作部84とを備え、フック部82がストライカ12を掛け止める掛止位置とストライカ12の通過を許容する非掛止位置との間で回動可能にベースプレート22に設けられ、スプリング88によって掛止位置側へ常時付勢されたセフティレバー80を、含み、フック部82には、下方に向かうストライカ12が当接することにより非掛止位置に向かう回動モーメントを発生させるカム面90が形成されている。これにより、ストライカ12の掛け止めに関して、2重の掛け止めが可能となり、安全性が高められる。
次に、本発明の他の実施例の車両用フードロック装置100を説明する。なお、以下の実施例において、前述の実施例と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図9は、セフティレバーを取り外した車両用フードロック装置100を背面側から示す斜視図である。本実施例のフードロック装置100は、開閉可能なフードに設けられたストライカ12を嵌め入れるU字状のストライカ溝28が形成され、車体に締着されるベースプレート122を備え、ベースプレート122のストライカ溝28内のストライカ12を掛け止めるものであって、ベースプレート122のストライカ溝28を挟む位置にそれぞれ互いに平行に固設された第1支持壁32および第2支持壁34と第1支持壁32および第2支持壁34のベースプレート122から離れた側を相互に接続する接続壁36とから構成され、ストライカ溝28の開口側に開口し且つストライカ溝28の溝方向に平行な長手状の案内筒38と、第1支持壁32および第2支持壁34にそれぞれ貫通して形成された第1案内穴40および第2案内穴42と、第1案内穴40および第2案内穴42に差し入れられる先端部144を有し、先端部144がストライカ溝28内におけるストライカ12の移動軌跡を横切る掛止位置と移動軌跡を横切らない非掛止位置に移動可能に設けられた掛止部材116と、掛止部材116を掛止位置に向かう方向に付勢するリターンスプリング148と、案内筒内38にポップアップスプリング18と共に収容され、ストライカ溝28内にストライカ12が位置しないときにはポップアップスプリング18に付勢されて第2案内穴42を閉じるポップアップ位置と、ストライカ溝28内のストライカ12とにより押圧されてポップアップスプリング18の付勢力に抗して第1案内穴40および第2案内穴42から離れた押下位置とに移動可能に設けられたポップアップ部材20と、を含む点で、前述のフードロック装置10と共通している。
また、本実施例のフードロック装置100は、前述のフードロック装置10と同様に、ベースプレート122の背面にスポット溶接等により固定されたサブプレート130が曲成されることにより、第1案内穴40が形成された第1支持壁32、第2案内穴42が形成された第2支持壁34、U字状溝(第2のストライカ溝)76が形成された接続壁36が、ベースプレート122に設けられている。
しかし、本実施例のフードロック装置100では、前述のフードロック装置10に対して、ベースプレート122の形状、掛止部材116の形状および支持方法等が相違している。
ベースプレート122は、前述のフードロック装置10のベースプレート22に対して、外形状が相違しており、第1ブラケット26aおよび第3ブラケット26cは備えているが、第2ブラケット26bを備えていない。また、操作ケーブル14を掛止して案内するケーブル案内部70は、ベースプレート122に設けられている。
掛止部材116は、ベースプレート122にストライカ12に平行な回動軸150により回動可能に支持され、回動軸150の回動軸線RCに対して径方向に形成された基端部154と、基端部154に続いて回動軸線RCを中心とする周方向に形成され円弧状の先端部144とを有し、回動軸150に装着されたねじりコイルバネ状のリターンスプリング148により、先端部144が第1案内穴40および第2案内穴42に嵌め入れられる掛止位置へ向かって付勢されている。図9は、掛止部材116が掛止位置に位置する様子を示している。
掛止部材116の基端部154には、ケーブル案内部70により案内された操作ケーブル14の端部を連結するケーブル連結部68が設けられている。操作ケーブル14を介して操作力が基端部154に伝達されると、掛止部材116の円弧状の先端部144が、リターンスプリング148の付勢力に抗して非掛止位置へ回動させられる。これにより、ストライカ12がポップアップ部材20により押し上げられる。
本実施例の車両用フードロック装置100によれば、前述の車両用フードロック装置10と同様に、ストライカ12が掛止部材116に掛け止められたロック状態では、一対の第1案内穴40および第2案内穴42を通された掛止部材116の先端部144は、ストライカ12の両側に位置する一対の第1支持壁32および第2支持壁34によって2箇所で支持された、いわゆる閂(かんぬき)状態となっているので、高速走行や悪路走行等において生じる振動や、衝突時において生じる衝撃荷重が加えられても、ストライカのロックが外れ難く、車両の安全性が高められる。
また、本実施例の車両用フードロック装置100によれば、掛止部材116は、ベースプレート122においてストライカ12に平行な回動軸150により回動可能に支持された基端部154と、基端部154に続いて回動軸150を中心とする周方向に形成された円弧状の先端部144とを有するものである。このように、掛止部材116の回動角度の変化によって円弧状の先端部144が非掛止位置と掛止位置との間で移動するときの摺動抵抗が小さくされ、掛止部材116の移動が円滑となる。また、車両用フードロック装置100を構成する部品の点数が少なくなり、自動組み立てが容易となる。
以上、車両用フードロック装置10、100を図面に基づいて説明したが、それらはあくまでの本発明の一実施例であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10,100:フードロック装置(車両用フードロック装置)
12:ストライカ
14:操作ケーブル
16,116:掛止部材
18:ポップアップスプリング
20:ポップアップ部材
22,122:ベースプレート
24a:締結穴
24b:締結穴
26a:第1ブラケット
26b:第2ブラケット(ばね受けブラケット)
26c:第3ブラケット
28:ストライカ溝
30,130:サブプレート
32:第1支持壁
34:第2支持壁
36:接続壁
38:案内筒
40:第1案内穴
42:第2案内穴
44,144:先端部
48,148:リターンスプリング
54,154:基端部
56:掛止部材本体
58:ストッパ部
58a:下端(一端)
58b:上端(他端)
59:ストッパ部
60:U字状の案内切欠
62:掛止部材支持部
64:長手状案内穴
66:案内壁
68:ケーブル連結部
70:ケーブル案内部
72:ポップアップ部材ストッパ
74:逆U字状の切欠
76:U字状溝(第2のストライカ溝)
78:サブブラケット
80:セフティレバー
82:フック部
84:操作部
86:ピン(回動軸)
88:スプリング
90:カム面
92:ストッパ
94:貫通穴
150:回動軸

Claims (11)

  1. ストライカを嵌め入れるU字状のストライカ溝が形成され、車体に締着されるベースプレートを備え、前記ストライカ溝内に入ったストライカを掛け止める車両用フードロック装置であって、
    前記ベースプレートの前記ストライカ溝を挟む位置にそれぞれ互いに平行に固設された第1支持壁および第2支持壁と前記第1支持壁および前記第2支持壁の前記ベースプレートから離れた側を相互に接続する接続壁とから構成され、前記ストライカ溝の開口側に開口し且つ前記ストライカ溝の溝方向に平行な長手状の案内筒と、
    前記第1支持壁および前記第2支持壁にそれぞれ貫通して形成された第1案内穴および第2案内穴と、
    前記第1案内穴および前記第2案内穴に差し入れられる先端部を有し、前記先端部が前記ストライカ溝内における前記ストライカの移動軌跡を横切る掛止位置と前記移動軌跡を横切らない非掛止位置とに移動可能に設けられた掛止部材と、
    前記掛止部材を前記掛止位置に向かう方向に付勢するリターンスプリングと、
    前記案内筒内にポップアップスプリングと共に収容され、前記ストライカ溝内に前記ストライカが位置しないときには前記ポップアップスプリングに付勢されて前記第2案内穴を閉じるポップアップ位置と、前記ストライカ溝内の前記ストライカとにより押圧されて前記ポップアップスプリングの付勢力に抗して前記第1案内穴および前記第2案内穴から離れた押下位置とに、移動可能に設けられたポップアップ部材と、を含む
    ことを特徴とする車両用フードロック装置。
  2. 前記掛止部材は、操作ケーブルに連結され、前記操作ケーブルに加えられた操作力により、前記リターンスプリングの付勢力に抗して前記先端部が前記移動軌跡を横切らない前記非掛止位置に移動させられると、前記ストライカの掛け止めを解除すると同時に、前記第1案内穴および前記第2案内穴から離れた押下位置から前記第2案内穴を閉じるポップアップ位置へ前記ポップアップスプリングの付勢力による前記ポップアップ部材の移動が許容されて、前記ストライカが押し上げられる
    ことを特徴とする請求項1の車両用フードロック装置。
  3. 前記掛止部材は、前記先端部と前記リターンスプリングが装着された基端部とを有する長手状の掛止部材本体と、前記掛止部材本体の前記先端部と基端部との間に前記掛止部材本体の長手方向と交差する方向に突設され、前記第2支持壁に当接して前記掛止位置に位置決めするストッパ部とを有するものであり、
    前記ベースプレートには、前記第1案内穴および前記第2案内穴を通る直線上に位置して前記掛止部材の基端部を支持するU字状の案内切欠が形成された掛止部材支持部が備えられ、
    前記掛止部材本体の基端部に装着された前記リターンスプリングは、与圧状態で、前記ストッパ部と前記掛止部材支持部との間に介挿されている
    ことを特徴とする請求項1または2の車両用フードロック装置。
  4. 前記掛止部材は、前記先端部と前記リターンスプリングが装着された基端部とを有する長手状の掛止部材本体と、前記掛止部材本体の前記先端部と基端部との間に前記掛止部材本体の長手方向と交差する方向に突設され、前記第2支持壁に当接して前記掛止位置に位置決めするストッパ部とを有するものであり、
    前記ベースプレートには、前記第1案内穴および前記第2案内穴を通る直線上に位置して前記掛止部材の基端部を支持するU字状の案内切欠が形成された掛止部材支持部が備えられ、
    前記掛止部材本体の基端部に装着された前記リターンスプリングは、与圧状態で、前記ストッパ部と前記掛止部材支持部との間に介挿されている
    前記操作ケーブルは、前記掛止部材本体から前記掛止部材本体の長手方向と交差する方向に突設された前記ストッパ部に連結され、
    前記ベースプレートには、前記ストッパ部に連結された前記操作ケーブルを前記掛止部材本体と平行な方向となるように前記操作ケーブルを掛止して案内するケーブル案内部が設けられている
    ことを特徴とする請求項2の車両用フードロック装置。
  5. 前記ベースプレートは、前記掛止部材本体から前記掛止部材本体の長手方向と交差する方向に突設された前記ストッパ部と前記掛止部材本体がその長手方向に移動可能に係合して、前記掛止部材本体の長手方向軸まわりの回転を抑制する長手状案内穴が、形成された案内壁を、備えている
    ことを特徴とする請求項3または4の車両用フードロック装置。
  6. 前記ベースプレートには、前記案内筒の下端側を閉じるばね受けブラケットが突設され、前記案内壁には、前記案内筒内に突き出したポップアップ部材ストッパが形成され、前記ポップアップスプリングはコイルスプリングであって、前記ポップアップ部材と共に、前記ばね受けブラケットと前記ポップアップ部材ストッパとの間に介挿されている
    ことを特徴とする請求項5の車両用フードロック装置。
  7. 前記ベースプレートは、前記ベースプレートに重ねられた状態で前記ベースプレートの車両後方側に重ねた状態で固定されたサブプレートを含み、前記第1支持壁、前記第2支持壁、前記接続壁、前記掛止部材支持部、および前記ケーブル案内部は、前記サブプレートから曲成されたものである
    ことを特徴とする請求項4の車両用フードロック装置。
  8. 前記ベースプレートには、逆U字状の切欠が形成されたブラケットが設けられ、前記逆U字状の切欠は、前記掛止部材支持部に形成された前記U字状の案内切欠により支持された前記掛止部材の基端部が、前記U字状の案内切欠から外れることを阻止するものである
    ことを特徴とする請求項7の車両用フードロック装置。
  9. 前記接続壁には、前記ベースプレートに形成された前記ストライカ溝と同様に、前記ストライカを嵌め入れるU字状溝が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1の車両用フードロック装置。
  10. 前記掛止部材から掛け外された前記ストライカを掛け止めるフック部と、解放操作力が加えられる操作部とを備え、前記フック部が前記ストライカを掛け止める前記掛止位置と前記ストライカの通過を許容する前記非掛止位置との間で回動可能に前記ベースプレートに設けられ、スプリングによって前記掛止位置側へ常時付勢されたセフティレバーを、含み、前記フック部には、下方に向かう前記ストライカが当接することにより前記非掛止位置に向かう回動モーメントを発生させるカム面が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から9のいずれか1の車両用フードロック装置。
  11. 前記掛止部材は、前記ベースプレートにおいて前記ストライカに平行な回動軸により回動可能に支持された基端部と、前記基端部に続いて前記回動軸を中心とする周方向に形成された円弧状の前記先端部とを有するものである
    ことを特徴とする請求項1または2の車両用フードロック装置。
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