JP6820477B2 - テキスタイル用インク、テキスタイル捺染方法及び捺染物 - Google Patents

テキスタイル用インク、テキスタイル捺染方法及び捺染物 Download PDF

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Description

本発明は、テキスタイル用インク、テキスタイル捺染方法及び捺染物に関する。
インクジェット捺染は、各種織物(テキスタイル)にインクジェットプリンタを用いてインクの液滴を吐出することで上記織物を染色する方法である。
インクジェット捺染に用いるテキスタイル用インクは、色素成分として水溶性化合物である染料や、不溶性粒子である顔料等を含有する。染料を含有するテキスタイル用インクを用いてインクジェット捺染を行う場合、テキスタイル用インクの液滴を織物に吐出した後、織物に浸透しなかった染料を蒸気処理、水洗処理、ソーピング処理等の洗浄処理によって除去し、色落ちを抑制することが一般的である。しかし、捺染した織物は洗濯を繰り返すことにより徐々に染料が溶出し、次第に色落ちを生じる傾向がある。
顔料を含有するテキスタイル用インクを用いてインクジェット捺染を行う場合、捺染後の洗浄処理を行わなくても洗濯の際の色落ちの抑制性(以下、「耐洗濯性」ともいう)に優れる。しかし、顔料は、粒子径が大きく、粒子表面のみが発色性に主に寄与し、粒子内部は発色性に大きな寄与はないため、単位体積当たりの発色効率が低い傾向にある。そのため、顔料を含有するテキスタイル用インクは、捺染後の発色性が十分ではない。
上述の課題を解決するため、染料と尿素等の化合物とを含有するテキスタイル用インクの液滴を織物に吐出した後、マイクロ波照射を行う方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、インク組成物の耐候性を向上させるため、紫外線吸収能を有するポリマーを用いることが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2010−84289号公報 特許4168477号公報
しかし、このようなインクジェット捺染方法は、マイクロ波照射装置等の新たな設備が必要になるため、必ずしも容易に行えるものではない。また、ポリマーに紫外線吸収能を持たせる場合、更なる発色性が求められていた。本発明は以上のような事情に基づいてなされたものであり、その目的は、容易にインクジェット捺染を行うことができ、かつ捺染後の発色性及び耐洗濯性に優れるインク、このインクを用いた捺染方法、この捺染方法により得られる捺染物及び上記インクに用いるテキスタイル用インク剤を提供することにある。
本発明は上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の態様または適用例として実現することができる。
[適用例1]
本発明に係るテキスタイル用インクの一態様は、
(A)色材、(B)ジエン系重合体と、(C)光安定剤と、(D)液状媒体と、を含有し、
組成物中における前記(B)ジエン系重合体の含有量をMb、前記(C)光安定剤の含有量をMcとしたときの比Mc/Mbが0.01〜10であることを特徴とする。
[適用例2]
適用例1のテキスタイル用インクにおいて、
前記(B)ジエン系重合体が、
共役ジエン化合物に由来する繰り返し単位(a1)と、
芳香族ビニル化合物に由来する繰り返し単位(a2)と、
不飽和カルボン酸に由来する繰り返し単位(a3)と、
を含有することができる。
[適用例3]
適用例1または適用例2のテキスタイル用インクにおいて、
前記(B)ジエン系重合体が粒子であることができる。
[適用例4]
適用例3のテキスタイル用インクにおいて、
前記ジエン系重合体粒子の平均粒子径が50〜400nmであることができる。
[適用例5]
適用例1ないし適用例4のいずれか一例のテキスタイル用インクにおいて、
前記(C)光安定剤がヒンダードアミン系光安定剤であることができる。
[適用例6]
適用例1ないし適用例5のいずれか一例のテキスタイル用インクにおいて、
前記(D)液状媒体が水であることができる。
[適用例7]
適用例1ないし適用例6のいずれか一例のテキスタイル用インクを用いた織物であることができる。
[適用例8]
適用例1ないし適用例6のいずれか一例のテキスタイル用インクの液滴を吐出し、該液滴を織物に付着させる工程、
吐出後の織物を加熱する工程、
とを備える、インクジェット捺染方法であることができる。
[適用例9]
適用例8のインクジェット捺染方法において、織物を前処理する工程を備えることができる。
[適用例10]
適用例8または適用例9のインクジェット捺染方法によって捺染された織物であることができる。
本発明のインクによれば、織物を容易に捺染することができ、かつ捺染後の発色性及び耐洗濯性に優れる。なかでも、インクジェット捺染に好適に用いることができる。本発明の捺染方法及び捺染物によれば、発色性及び耐洗濯性に優れる捺染物を容易に提供することができる。
以下、本発明に係る好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下に記載された実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲において実施される各種の変形例も含むものとして理解されるべきである。なお、本明細書における「(メタ)アクリル酸〜」とは、「アクリル酸〜」及び「メタクリル酸〜」の双方を包括する概念である。また、「〜(メタ)アクリル酸エステル」とは、「〜アクリル酸エステル」および「〜メタクリル酸エステル」の双方を包括する概念である。
1.テキスタイル用インク
本実施形態に係るテキスタイル用インクは、(A)色材、(B)ジエン系重合体、(C)光安定剤、(D)液状媒体、とを含有する。当該テキスタイル用インクは、テキスタイル用途に好適に用いることができ、インクジェット捺染に特に好適に用いることができる。以下、本実施形態に係るテキスタイル用インクに含まれる各成分について詳細に説明する。
1.1.(A)色材
本実施形態に係るテキスタイル用インクは、(A)色材を含有する。色材としては、染料および顔料のいずれであってもよいが、顔料が特に好ましい。
染料としては、油溶性染料、直接染料、酸性染料、食用染料、塩基性染料、反応性染料、分散染料、建染染料、など各種染料を使用することができる。
顔料としては、無機顔料、有機顔料を使用することができる。無機顔料としては、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたカーボンブラックを使用することができる。また、有機顔料としては、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、チオインジコ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料、ニトロ顔料、ニチロソ顔料、など各種顔料を使用することができる。
また、顔料としては、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ホワイト等の各顔料を用いることができる。
シアン用では、例えば、C.I.ピグメントブルー1、2、15(銅フタロシアニンブルーR)、15:1、15:2、15:3(フタロシアニンブルーG)、15:4、15:6(フタロシアニンブルーE)、16、17:1、56、60、63等が挙げられる。
マゼンタインク用では、例えば、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22(ブリリアントファーストスカーレット)、23、31、38、48:2(パーマネントレッド2B(Ba))、48:2(パーマネントレッド2B(Ca))、48:3(パーマネントレッド2B(Sr))、48:4(パーマネントレッド2B(Mn))、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81(ローダミン6Gレーキ)、83、88、92、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(ジメチルキナクリドン)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、185、190、193、209、219、などが挙げられる。
イエローインク用では、例えば、C.I.ピグメントイエロー1(ファストイエローG)、3、12(ジスアゾイエローAAA)、13、14、17、23、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、74、81、83(ジスアゾイエローHR)、95、97、98、100、101、104、108、109、110、117、120、128、138、150、153、155などが挙げられる。
ブラック用のものとしては、チャンネル法、オイルファーネス法、ファーネス法、アセチレンブラック法、サーマルブラック法等、公知の製造方法で製造されたカーボンブラックが挙げられる。
ホワイトとしては、主に酸化チタン、酸化ケイ素、酸化亜鉛、硫酸バリウムなどの無機顔料等が挙げられるが、特に好ましいのは酸化チタンである。Al、Si、Zr等の金属元素の水酸化物、酸化物又はリン酸塩などで表面処理されたものが好ましい。
中間色としては、例えば、C.I.ピグメントレッド177、194、224、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントバイオレット3,19,23,37、C.I.ピグメントグリーン7,36などが挙げられる。
上記例示した色材は1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。 当該インクにおける当該色材の含有量の下限としては、0.1質量%が好ましく、0.5質量%が好ましく、1質量%がより好ましい。一方、上記含有量の上限としては、50質量%が好ましく、40質量%がより好ましく、30質量%がさらに好ましく、15質量%が特に好ましい。当該色材の含有量を上記範囲とすることで、高い画像濃度が得られ、画質が向上し、更に良好な定着性や吐出安定性が得られ、目詰まり等を抑制することができる。当該インクの粘性を適度なものに調節できる。
1.2.(B)ジエン系重合体
本実施形態に係るテキスタイル用インクは、(B)ジエン系重合体を含有する。(B)ジエン系重合体は、共役ジエン化合物に由来する繰り返し単位(a1)と、芳香族ビニル化合物に由来する繰り返し単位(a2)と、不飽和カルボン酸に由来する繰り返し単位(a3)と、を含有することが好ましい。(B)ジエン系重合体は特に限定されないが、粒子状であることが好ましい。また、液状媒体に(B)ジエン系重合体が分散されたラテックス状であることが好ましい。本実施形態に係るテキスタイル用インクがラテックス状であると、液状媒体中、特に水系において、色材の分散性を向上させ、塗布性も良好となるため好ましい。
(B)ジエン系重合体は、単量体の重合方法を適宜調整して作製してもよい。以下、本実施形態に係る(B)ジエン系重合体に含んでもよい各成分について説明する。
1.2.1.共役ジエン化合物に由来する繰り返し単位(a1)
(B)ジエン系重合体は、共役ジエン化合物に由来する繰り返し単位(a1)を含有する。共役ジエン化合物に由来する繰り返し単位(a1)を含有すると、捺染されたインクに適度な柔軟性を付与することができ、色材と織物間の結着性が良好となるため好ましい。
共役ジエン化合物としては特に限定されないが、具体的には1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−クロル−1,3−ブタジエンなどを挙げることができ、これらのうちから選択される1種以上であることができる。これらの中でも、1,3−ブタジエンが特に好ましい。
(B)ジエン系重合体において、繰り返し単位(a1)を含む場合、含有割合は、全繰り返し単位の合計を100質量部とした場合に5〜50質量部であることが好ましく、10〜30質量部であることがより好ましい。(B)ジエン系重合体における繰り返し単位(a1)の含有割合が前記範囲にあると、捺染されたインクに適度な柔軟性を付与することができ、色材と織物間の結着性のさらなる向上が可能となる。
1.2.2.芳香族ビニル化合物に由来する繰り返し単位(a2)
(B)ジエン系重合体は、共役ジエン化合物に由来する繰り返し単位(a2)を含有する。共役ジエン化合物に由来する繰り返し単位(a1)を含有すると、捺染されたインクに適度な柔軟性を付与することができ、色材同士の結着性が良好となるため好ましい。
芳香族ビニル化合物の具体例としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロルスチレンなどを挙げることができ、これらのうちから選択される1種以上であることができる。芳香族ビニル化合物としては、上記のうち特にスチレンであることが好ましい。
(B)ジエン系重合体において、芳香族ビニル化合物に由来する繰り返し単位(a2)の含有割合は、全繰り返し単位の合計を100質量部とした場合に10〜40質量部であることが好ましく、15〜35質量部であることがより好ましい。繰り返し単位(a2)の含有割合が前記範囲にあると、捺染されたインクに適度な柔軟性を付与することができ、色材同士の結着性が良好となるため好ましい。
1.2.3.不飽和カルボン酸に由来する繰り返し単位(a3)
(B)重合体は、不飽和カルボン酸に由来する繰り返し単位(a3)を含有してもよい。不飽和カルボン酸に由来する繰り返し単位(a3)を使用すると、テキスタイル用インクがラテックス状であった際に、液状媒体中、特に水系において、色材の分散性を向上させることができるため好ましい。
不飽和カルボン酸としては特に限定されないが、具体的にはアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の、モノカルボン酸またはジカルボン酸を挙げることができ、これらから選択される1種以上を使用することができる。不飽和カルボン酸としては、アクリル酸及びメタクリル酸から選択される1種以上を使用することが好ましい。
(B)ジエン系重合体において、繰り返し単位(a3)を含む場合、含有割合は、全繰り返し単位の合計を100質量部とした場合に1〜99質量部であることが好ましく、10〜90質量部であることがより好ましい。(B)ジエン系重合体における繰り返し単位(a3)の含有割合が前記範囲にあると、色材の分散性を向上させることができるため好ましい。
1.2.4.その他の繰り返し単位(a4)
(B)ジエン系重合体は、上記以外の繰り返し単位を有していてもよい。上記以外の繰り返し単位(a4)としては、不飽和カルボン酸エステルに由来する繰り返し単位、ニトリル基を有する繰り返し単位、芳香族多官能ビニル化合物、などが挙げられる。
不飽和カルボン酸エステルに由来する繰り返し単位としては、(メタ)アクリル酸エステルを好ましく使用することができる。(メタ)アクリル酸エステルの具体例としては例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸i−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸i−ブチル、(メタ)アクリル酸n−アミル、(メタ)アクリル酸i−アミル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸ノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシメチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチル、ジ(メタ)アクリル酸エチレングリコール、ジ(メタ)アクリル酸プロピレングリコール、トリ(メタ)アクリル酸トリメチロールプロパン、テトラ(メタ)アクリル酸ペンタエリスリトール、ヘキサ(メタ)アクリル酸ジペンタエリスリトール、(メタ)アクリル酸アリルなどを挙げることができ、これらのうちから選択される1種以上であることができる。
ニトリル基を有する繰り返し単位としては、例えばα,β−不飽和ニトリル化合物が挙げられる。α,β−不飽和ニトリル化合物の具体例としては、例えばアクリロニトリル、メタクリロニトリル、α−クロルアクリロニトリル、α−エチルアクリロニトリル、シアン化ビニリデンなどを挙げることができ、これらから選択される1種以上であることができる。これらの中でも、アクリロニトリル及びメタクリロニトリルから選択される1種以上であることが好ましく、アクリロニトリルであることがより好ましい
芳香族多官能ビニル化合物としては、例えばジビニルベンゼン、ジイソプロペニルベンゼン等の芳香族ジビニル化合物が挙げられるが、これらに制限されるものではない。これらのうち、ジビニルベンゼンであることが好ましい。上記例示した芳香族多官能ビニル化合物は、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
(B)ジエン系重合体において、芳香族多官能ビニル化合物を含む場合、含有割合は、全繰り返し単位の合計を100質量部とした場合に0.1〜50質量部であることが好ましく、1〜20質量部であることがより好ましい。(B)ジエン系重合体における繰り返し単位の含有割合が前記範囲にあると、結着性のさらなる向上が可能となる。
また、(B)ジエン系重合体粒子は、以下に示す化合物に由来する繰り返し単位をさらに有してもよい。このような化合物としては、例えばフッ化ビニリデン、四フッ化エチレン及び六フッ化プロピレン等のエチレン性不飽和結合を有する含フッ素化合物、(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド等のエチレン性不飽和カルボン酸のアルキルアミド、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステル、エチレン性不飽和ジカルボン酸の酸無水物、モノアルキルエステル、モノアミド、アミノエチルアクリルアミド、ジメチルアミノメチルメタクリルアミド、メチルアミノプロピルメタクリルアミド等のエチレン性不飽和カルボン酸のアミノアルキルアミド、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、スルホエチルメタクリレート、スルホプロピルメタクリレート、スルホブチルメタクリレート、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、2−ヒドロキシ−3−アクリルアミドプロパンスルホン酸、3−アリロキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸等のスルホン酸基を有する化合物等を挙げることができ、これらの中から選択される1種以上であることができる。
1.2.5.分子量調整剤(a5)
分子量調整剤(a5)としては、n−ヘキシルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、t−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−ステアリルメルカプタンなどのアルキルメルカプタン;ジメチルキサントゲンジサルファイド、ジイソプロピルキサントゲンジサルファイドなどのキサントゲン化合物;ターピノレン、テトラメチルチウラムジスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフィド、テトラメチルチウラムモノスルフィドなどのチウラム化合物;2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、スチレン化フェノールなどのフェノール化合物;アリルアルコールなどのアリル化合物;ジクロルメタン、ジブロモメタン、四臭化炭素などのハロゲン化炭化水素化合物;α−ベンジルオキシスチレン、α−ベンジルオキシアクリロニトリル、α−ベンジルオキシアクリルアミドなどのビニルエーテル化合物などのほか、トリフェニルエタン、ペンタフェニルエタン、アクロレイン、メタアクロレイン、チオグリコール酸、チオリンゴ酸、2−エチルヘキシルチオグリコレート、α−メチルスチレンダイマーなどが挙げられるが、これらに制限されるものではない。これらのうち、ドデシルメルカプタンであることが好ましい。上記例示した分子量調整剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。
(B)重合体において、分子量調整剤(a5)を含む場合、含有割合は、全繰り返し単位の合計を100質量部とした場合に0.1〜50質量部であることが好ましく、1〜20質量部であることがより好ましい。(B)ジエン系重合体における分子量調整剤(a5)の含有割合が前記範囲にあると、結着性のさらなる向上が可能となる。
当該インクにおけるジエン系重合体の含有量の下限としては、0.5質量%が好ましく、1.0質量%がより好ましい。一方、上記ジエン系重合体の含有量の上限としては、20質量%が好ましく、10質量%がより好ましく、8質量%がさらに好ましい。上記ジエン系重合体の含有量を上記範囲とすることで、当該テキスタイル用インクを繊維により定着し易くすることができる。
1.2.6.(B)ジエン系重合体の数平均粒子径
(B)ジエン系重合体が粒子である場合、ジエン系重合体粒子の数平均粒子径は、20〜450nmの範囲にあることが好ましく、30〜420nmの範囲にあることがより好ましく、50〜400nmの範囲にあることが特に好ましい。
ジエン系重合体粒子の数平均粒子径が前記範囲にあると、テキスタイル用インクの安定性が向上すると共に、色材の分散性を向上させ、塗布性も良好となるため好ましい。
ジエン系重合体粒子の数平均粒子径とは、光散乱法を測定原理とする粒度分布測定装置を用いて粒度分布を測定し、小さい粒子から粒子を累積したときの粒子数の累積度数が50%となる粒子径(D50)の値である。このような粒度分布測定装置としては、例えばコールターLS230、LS100、LS13 320(以上、Beckman Coulter.Inc製)や、FPAR−1000(大塚電子株式会社製)等を挙げることができる。これらの粒度分布測定装置は、重合体粒子の一次粒子だけを評価対象とするものではなく、一次粒子が凝集して形成された二次粒子をも評価対象とすることができる。従って、これらの粒度分布測定装置によって測定された粒度分布は、組成物中に含まれる重合体粒子の分散状態の指標とすることができる。
1.2.7.(B)ジエン系重合体の分子量
(B)ジエン系重合体の重合平均分子量(Mw)10000以上が好ましく、100000以上が更に好ましく、5000000以上が特に好ましい。(B)ジエン系重合体の分子量が前記範囲であると、色材の分散性を向上させ、塗布性も良好となるため好ましい。
1.2.8.(B)ジエン系重合体の吸熱特性
(B)ジエン系重合体は、JIS K7121に準拠して示差走査熱量測定(DSC)を行ったときに、−50〜+80℃の温度範囲における吸熱ピークが1つのみ観測されることが好ましい。(B)ジエン系重合体の吸熱挙動は、重合体粒子の形状安定性と相関すると推測される。このため、(B)ジエン系重合体の吸熱ピークが前記温度範囲であれば、前記重合体の形状安定性が良好となり、捺染された際のインクが十分な強度を有することができると推測できる。
1.2.9.(B)ジエン系重合体の製造方法
(B)ジエン系重合体がジエン系重合体粒子である場合、一段重合で作製してもよく、二段重合、さらに多段重合で作製してもよく、それぞれの重合において公知の重合開始剤、分子量調節剤、乳化剤(界面活性剤)等の存在下で行うことができる。
1.3.(C)光安定剤
本実施形態に係るテキスタイル用インクは、さらに(C)光安定剤を含有する。(C)光安定剤としては、例えばヒンダードフェノール系酸化防止剤、ヒンダードフェノール系紫外線吸収剤、有機硫黄系酸化防止剤、有機燐系酸化防止剤、ヒンダードアミン系光安定剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、有機ニッケル系紫外線吸収剤およびトリアジン系紫外線吸収剤が挙げられる。これらの中でも、ヒンダードアミン系光安定剤が特に好ましい。また、上記例示した光安定剤は、1種単独で用いてもよく、2種以上組み合わせて用いてもよい。また、本明細書において、(C)光安定剤は(A)色材を含有しないものとする。
ヒンダードフェノール系酸化防止剤は、例えば、2,6−ジ−tert−ブチル−4−フェニルメチル−フェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−フェニルフェノール、2,6−ジ−tert−ブチル−P−クレゾール、4,4’−チオビス−(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス−(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス−(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス−(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、1,1,3−トリス(2−メチル−4ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、テトラキス〔メチレン−3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、トリエチレングリコールビス〔3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕、トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4・ヒドロキシベンジル)イソシアヌレイト、トリエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2,4−ビス−(n−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、ペンタエリスリチル・テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2, 2−チオ−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(アデカスタブ AO−50(ADEKA社製))、N,N’−ヘキサメチレンビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナマミド)、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルフォスフォネート−ジエチルエステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸エチル)カルシウム、トリス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシアヌレイト、オクチル化ジフェニルアミン、2,4,−ビス[(オクチルチオ)メチル]−O−クレゾール、イソオクチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、4,4−チオビス−(2−tert−ブチル−5−メチルフェノール)、ペンタエリスリトールテトラキス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート、トリス(4−t−ブチル−2,6−ジメチル−3−ヒドロキシベンジル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)(アデカスタブ AO−20(ADEKA社製))、1,3,5−トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−t−ブチル−4−(4,6−ビス(オクチルチオ)−1,3,5−トリアジン−2−イルアミノ)フェノール、ビス[3,3’−ビス(4’−ヒドロキシ−3’−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエステル、トコフェロール類、等が挙げられる。
ヒンダードフェノール系紫外線吸収剤は、例えば、2’,4’−ジ−tert−ブチルフェニル3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、等が挙げられる。
有機硫黄系酸化防止剤は例えば、有機硫黄系酸化防止剤の具体的化合物として、例えば、ジラウリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、ジトリデシルチオジプロピオネート、ペンタエリスリトールテトラキス−(3−ドデシルチオプロピオネート)、等が挙げられる。
有機燐系酸化防止剤は、例えば、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィン、等が挙げられる。
ヒンダードアミン系光安定剤の具体的化合物として、例えば、ビス−[2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル]セバケート(Sanol LS−770(三共社製)、アデカスタブ LA−77(ADEKA社製))、ビス−[N−メチル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジニル]セバケート(TINUVIN 765(BASF社製)、SANOL LS 765(三共社製))、ビス−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)−2−(3,5−ジ−テトラ−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2−n−ブチルマロネート(TINUVIN 144(BASF社製))、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3, 4−ブタン テトラ カルボキシレート(アデカスタブ LA−57(ADEKA社製))、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタン テトラ カルボキシレート(アデカスタブ LA−52(ADEKA社製))、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル/トリデシル)−1,2,3,4−ブタン テトラ カルボキシレート(アデカスタブ LA−67(ADEKA社製)、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル/トリデシル)−1,2,3,4−ブタン テトラ カルボキシレート(アデカスタブ LA−62(ADEKA社製))が挙げられる。
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤の具体的化合物として、例えば、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−[2−ヒドロキシ−3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−アミル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、メチル−3−[3−t−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート−ポリエチレングリコール(分子量約300)との縮合物、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール誘導、5−クロロ−2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−クロロ−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ペンチル−2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミジルメチル)フェノール、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−t−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−オクチルフェニル)−ベンゾトリアゾ−ル等が挙げられる。
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤の具体的化合物として、例えば、2,4−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸トリヒドレート、2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシベンゾフェノン、4−ドデシルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、4−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、1,4−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)−ブタン、等が挙げられる。
サリチレート系紫外線吸収剤の具体的化合物として、例えば、フェニルサリチレート、4−t−ブチルフェニルサリチレート、等が挙げられる。
シアノアクリレート系紫外線吸収剤の具体的化合物として、例えば、エチル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、2’−エチルヘキシル2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、等が挙げられる。
有機ニッケル系紫外線吸収剤の具体的化合物として、例えば、[2,2’−チオビス(4−t−オクチルフェノレート)]−2−エチルヘキシルアミンニッケル(II)、2,2−チオビス(4−t−オクチルフェノラート)−n−ブチルアミンニッケル(II)、等が挙げられる。
トリアジン系紫外線吸収剤の具体的化合物として、例えば、2−[4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン−2−イル]−5−(オクチルオキシ)フェノ−ル、等が挙げられる。上記有機溶媒は、単独で、又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
当該インクにおける光安定剤の含有量の下限としては、0.01質量%が好ましく、0.1質量%がより好ましい。一方、上記光安定剤の含有量の上限としては、10質量%が好ましく、8質量%がより好ましい。上記光安定剤の含有量を上記範囲とすることで、当該テキスタイル用インクを繊維により定着し易くすることができる。
本実施形態に係るテキスタイル用インクにおいて、インク中における前記(B)ジエン系重合体の含有量をMb質量部、前記(C)光安定剤の含有量をMc質量部とすると、Mc/Mb=0.001〜1の範囲であることが好ましく、0.05〜0.8の範囲であることがより好ましく、0.01〜0.8の範囲であることがさらに好ましい。Mc/Mbが前記範囲であると、(B)ジエン系重合体と(C)光安定剤が適度に相溶しあうことで、捺染後の色材を取り囲むことで分散させ、捺染した際の捺染物の輪郭が滲みにくく、かつ更なる発色性を呈すると発明者は推測する。
1.4.(D)液状媒体
本実施形態に係るテキスタイル用インクは、さらに(D)液状媒体を含有する。(D)液状媒体としては、特に限定されないが、例えば水や、水及び有機溶媒を含む混合溶媒等が挙げられる。水を含有する水性媒体であることが好ましい。
水性媒体としては特に限定されないが、純水が好ましい。この純水は、例えばイオン交換、蒸留等により製造できる。また、上記純水としては、紫外線等で滅菌処理したものが好ましい。
有機溶媒としては特に限定されないが、粘度を適度なものに調節する観点、及び臭気抑制の観点から、アルコールが好ましく、1気圧での沸点が150℃以上のアルコールがより好ましい。このようなアルコールとしては、例えば1気圧での沸点が150℃以上のケトアルコール、1気圧での沸点が150℃以上の多価アルコール等が挙げられる。
当該インクに用いることのできる1気圧での沸点が150℃以上のケトアルコールとしては、例えばジアセトンアルコール等を挙げることができる。
当該インクに用いることのできる1気圧での沸点が150℃以上の多価アルコールとしては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール等のエチレングリコール系多価アルコール、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、分子量2,000以下のポリエチレングリコール、1,3−プロピレングリコール、イソプロピレングリコール、イソブチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、1,8−オクタンジオール、1,2−オクタンジオール、メソエリスリトール、ペンタエリスリトール、2−メルカプトエタノール等を挙げることができる。上記多価アルコールとしては、エチレングリコール系多価アルコール及びグリセリンが好ましく、ジエチレングリコール及びグリセリンがより好ましい。
上記液状媒体としては、水及び有機溶媒を含む混合溶媒が好ましく、水、ケトアルコール及び多価アルコールを含む混合溶媒がより好ましく、水、ジアセトンアルコール、ジエチレングリコール及びグリセリンを含む混合溶媒がさらに好ましい。
当該インクが液状媒体を含有する場合、当該インクにおける液状媒体の含有量の下限としては、10質量%が好ましく、20質量%がより好ましく、50質量%がさらに好ましい。一方、上記液状媒体の含有量の上限としては、95質量%が好ましく、80質量%がより好ましい。上記液状媒体の含有量を上記範囲とすることで、当該インクの粘度をより適度なものに調整することができる。
当該インクが水を含有する場合、当該インクにおける水の含有量の下限としては、特に限定されないが、5質量%が好ましく、10質量%がより好ましい。一方、上記水の含有量の上限としては、特に限定されないが、90質量%が好ましく、85質量%がより好ましく、80質量%がさらに好ましく、70質量%が特に好ましく、50質量%が最も好ましい。上記水の含有量を上記範囲とすることで、当該インクの粘度をより適度なものに調整することができる。
当該インクがケトアルコールを含有する場合、当該インクにおけるケトアルコールの含有量の下限としては、特に限定されないが、5質量%が好ましく、20質量%がより好ましい。一方、上記ケトアルコールの含有量の上限としては、特に限定されないが、80質量%が好ましく、60質量%がより好ましい。上記ケトアルコールの含有量を上記範囲とすることで、当該インクの粘度をより適度なものに調節することができる。
当該インクが多価アルコールを含有する場合、当該インクにおける多価アルコールの含有量の下限としては、特に限定されないが、1質量%が好ましく、5質量%がより好ましい。一方、上記多価アルコールの含有量の上限としては、特に限定されないが、40質量%が好ましく、20質量%がより好ましい。上記多価アルコールの含有量を上記範囲とすることで、当該インクの粘度をより適度なものに調節することができる。
本実施形態に係るテキスタイル用インクは、(D)液状媒体として水性媒体を使用し、好ましくは水以外の非水媒体を含有しないことにより、環境に対する悪影響を与える程度が低く、取扱作業者に対する安全性も高くなる。
1.5.その他の成分
本実施形態に係るテキスタイル用インクは、上述した成分以外に、他の添加剤をさらに含有してもよい。上記他の添加剤としては、例えばヒドロトロピー剤、アルキレングリコールモノアルキルエーテル、界面活性剤、防腐剤、キレート剤等が挙げられる
当該インクに用いるヒドロトロピー剤は、上記液状媒体等の水素結合を切断することで当該テキスタイル用インク剤及び液状媒体の親和性を向上する。上記ヒドロトロピー剤としては、例えば尿素、ジメチル尿素、チオ尿素、モノメチルチオ尿素、ジメチルチオ尿素等が挙げられ、尿素が好ましい。
当該インクがヒドロトロピー剤を含有する場合、当該インクにおけるヒドロトロピー剤の含有量の下限としては、1質量%が好ましく、5質量%がより好ましい。一方、上記含有量の上限としては、40質量%が好ましく、25質量%がより好ましい。上記含有量を上記範囲とすることで、当該テキスタイル用インク剤及び液状媒体の親和性をより向上できる。
上記アルキレングリコールモノアルキルエーテル及び界面活性剤は、当該インクをインクジェットプリンタで吐出する際の安定性、特にピエゾヘッドを用いたインクジェットプリンタで吐出する際の安定性を向上する。上記アルキレングリコールモノアルキルエーテルとしては、例えばトリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル等が挙げられる。また、上記界面活性剤としては、例えばアセチレングリコール系界面活性剤等が挙げられる。当該インクにおける上記アルキレングリコールモノアルキルエーテル及び界面活性剤のそれぞれの含有量の上限としては、特に限定されないが、例えば20質量%である。
当該インクに用いる防腐剤としては、例えばAvecia社の「プロキセルCRL」、「プロキセルBDN」、「プロキセルGXL」、「プロキセルXL2」、「プロキセルIB」、「プロキセルTN」等が挙げられる。
当該インクが防腐剤を含有する場合、当該インクにおける上記防腐剤の含有量の下限としては、0.01質量%が好ましく、0.1質量%がより好ましく、0.5質量%がさらに好ましい。一方、上記防腐剤の含有量の上限としては、1質量%が好ましく、0.2質量%がより好ましく、0.5質量%がさらに好ましい。上記防腐剤の含有量を上記範囲とすることで、発色性等を低下させずに防腐性を十分に発揮させることができる。
当該インクに用いるキレート剤は、インク中の金属をトラップすることでインクの信頼性を向上し、また織物の重金属をトラップすることで染め斑を防止する。上記キレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸塩、ニトリロトリ酢酸塩、ヘキサメタリン酸塩、ピロリン酸塩及びメタリン酸塩が好ましい。また、上記キレート剤の市販品としては、BASF社の「TRILON TA」及び「DEKOL SN」と、Benkiesed社の「Calgon T」とが好ましい。これらの上記キレート剤の市販品は、生分解性に優れているため、環境負荷を低減できる。当該インクにおける上記キレート剤の含有量の上限としては、特に限定されないが、例えば5質量%である。
1.6.インクの製造方法
当該インクの製造方法としては、特に限定されず、従来公知の方法により上述の各成分を混合することで得ることができる。
2.捺染方法
次に、当該インクを用いた捺染方法について説明する。この捺染方法は、インクの液滴を吐出し、この液滴を織物に付着させる工程(吐出工程)と、吐出工程後の織物を加熱する工程(加熱工程)とを備える。当該捺染方法は、上記吐出工程前に、上記織物を前処理する工程(前処理工程)をさらに備えるとよい。当該捺染方法は、当該インクを用いているため、吐出工程後の洗浄処理を省略でき、また得られる当該捺染物の発色性及び耐洗濯性に優れる。
上記捺染方法に用いる織物としては、特に限定されないが、例えば木綿、麻、羊毛、シルク等の天然繊維、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン等の合成繊維、アセテート繊維等の半合成繊維などの繊維により形成される織物が挙げられる。
[前処理工程]
本工程では、当該インクの含有する当該テキスタイル用インク剤の織物への定着性などを向上するため、吐出工程前に上記織物を前処理する。上記前処理の方法としては、例えば上記織物に前処理剤を塗布する方法等が挙げられる。
上記前処理剤としては、例えばヒドロトロピー剤、水性金属塩、pH調整剤、pH緩衝剤、水性高分子等を含むものを用いることができる。上記前処理剤は、撥水剤、界面活性剤等の添加剤をさらに含んでいてもよい。
上記ヒドロトロピー剤としては、例えば尿素、ジメチル尿素、チオ尿素、モノメチルチオ尿素、ジメチルチオ尿素等が挙げられる。
上記水性金属塩としては、例えばアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩が挙げられる。
上記pH調整剤としては、例えば硫酸アンモニウム、酒石酸アンモニウム等の酸アンモニウム塩などが挙げられる。
上記水性高分子としては、例えばトウモロコシ、小麦等のデンプン物質、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アラビヤゴム、ローカストビーンガム、トラントガム、グアーガム、タマリンド種子等の多糖類系高分子、ゼラチン、カゼイン等のタンパク質物質、タンニン系物質、リグニン系物質などの天然水性高分子や、
ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、アクリル酸系重合体、無水マレイン酸系重合体等の合成水性高分子などが挙げられる。
[吐出工程]
本工程では、当該インクの液滴を吐出し、この液滴を織物に付着させる。上記インクの液滴を吐出する方法としては、インクジェット法が好ましい。インクジェット法に用いるインクジェットプリンタとしては、特に限定されず、市販のものを用いることができる。
[加熱工程]
本工程では、吐出工程後の織物を加熱し、当該インク中の液状媒体等の揮発成分を除去する。上記加熱温度としては、例えば70℃以上140℃以下である。上記加熱時間としては、例えば30秒以上20分以下であり、30秒以上5分以下が好ましい。上記加熱温度及び加熱時間を上記範囲とすることで、当該テキスタイル用インク剤の熱分解を抑制しつつ上記揮発成分を確実に除去することができる。
3.実施例
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。実施例、比較例中の「部」および「%」は、特に断らない限り質量基準である。
3.1.合成例
3.1.1.(B)ジエン系重合体(b1)の合成
撹拌機付きの温度調節可能なオートクレーブに、イオン交換水300質量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1.5質量部、過硫酸カリウム0.5質量部、重亜硫酸ナトリウム0.1質量部、α−メチルスチレンダイマー0.1質量部、ドデシルメルカプタン0.1質量部、アクリロニトリル10質量部、アクリル酸2質量部、メタクリル酸2質量部、メタアクリル酸メチル11質量部、1,3−ブタジエン40質量部、スチレン35質量部を入れ、十分に撹拌した後、45℃に加温して24時間反応させ、その後過硫酸カリウム0.5質量部を添加後70℃に昇温し4時間反応を行った。固形分濃度から求めた重合転化率は約99%であった。40℃に冷却後、水酸化ナトリウムにてラテックスのpHを7.5に調節し、減圧下に残留単量体および水を蒸発させて、(b1)重合体を40%含有する水系分散体を作製した。
上記で得られた水系分散体について、動的光散乱法を測定原理とする粒度分布測定装置(大塚電子株式会社製、型式「FPAR−1000」)を用いて粒度分布を測定し、その粒度分布から数平均粒子径(Da1)を求めたところ200nmであった。
3.1.2.紫外線吸収剤を有する重合体(b2)の合成
特許4168477号の実施例に記載の方法で、紫外線吸収剤2(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾールを含有するポリマー微粒子を分散粒子とするポリマーエマルジョン(b2)を得た。
3.2.実施例1
公知の手順(工程)を経て、表1に記載した組成、および含有量を有するインク(I−1)を調製した。なお、表中の(b1)、(b2)の含有量は、固形分の質量%を表す。
インクジェットプリンタを用い、前処理したシルクの白布にインク(I−1)の液滴を吐出し、80度で5分間乾燥後、170度の加熱蒸気中で7分間保持することで、実施例1の捺染物を得た。インクジェットプリンタとしては、ミマキエンジニアリング社の「TX2−1600」を用い、印字濃度は100%とした。また、上記前処理としては、上記シルクの白布を前処理剤(グアーガム:硫酸アンモニウム:尿素:水=2:4:10:84)に1分間浸漬した。なお、グアーガムとしては、三昌社の「NP8」を用いた。
3.3.実施例2〜7および比較例1〜4
実施例1において、表1に記載の組成、および含有量とした以外は実施例1と同様にしてインク(I−2)〜(I−11)を調製し、実施例1と同様の捺染方法にて実施例2〜7、および比較例1〜4の捺染物を得た。
3.4.評価
実施例1〜7、および比較例1〜4で得られた捺染物を水洗いし、洗濯堅牢性を測定した。具体的には、60℃の水中で捺染物を60分攪拌した後、この捺染物を絞り、回収された排水を観察することで測定を行った。実施例1〜7の捺染物は、水洗いの際に着色排水が出ず(結果を○とする)、特に実施例2〜6についてはほとんど出なかった(結果を◎とする)。一方、比較例1〜4の捺染物は、水洗いの際に大量の着色排水が出た(結果を△とする)。なお、比較例2の捺染物は、水洗いの際に染料のほぼ全量が流れ出たため(結果を×とする)、発色性の評価は行えなかった。これらの結果を表1に示す。
次に、上記水洗い後の実施例1〜7および比較例1〜4の捺染物について、目視による発色性の評価を行った。実施例1〜7の捺染物は、にじみの無いきれいな捺染物であり(結果を○とする)、実施例2〜6については特ににじみがなかった(結果を◎とする)。また、実施例1〜8の捺染物は、彩度及び色強度(カラーバリュー)が極めて優れていた。一方、比較例1〜4の捺染物は、にじみが確認でき(結果を△とする)、特に比較例2〜4のにじみは悪化していた(結果を×とする)。これらの結果を表1に示す。
表1における化合物の略称は、それぞれ以下の意味である。欄における「−」は、その組成物を使用しなかったか、あるいは値がないことを示す。
C.I.ピグメントイエロー74(大日精化工業社製)
C.I.ピグメントブルー15:4(大日精化工業社製)
LA−77:アデカスタブ LA−77(ADEKA社製)
TINUVIN 765:TINUVIN 765(BASF社製)
AO−50:アデカスタブ AO−50(ADEKA社製)
プロキセルXL2:プロキセルXL2(Avecia社製)
実施例から明らかなように、当該インクは捺染後の耐洗濯性に優れ、洗濯後の発色性に優れると判断される。一方、比較例1から分かるように、紫外線吸収剤を含有するポリマーを用いたインクより、その効果が優れることが分かる。また、比較例2から分かるように、光安定剤を含有しないインク、あるいはMc/Mbが本願請求項の範囲を外れるインクでは、耐洗濯性と発色性に劣ることが分かる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。本発明は、実施形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的および効果が同一の構成)を包含する。また本発明は、上記の実施形態で説明した構成の本質的でない部分を他の構成に置き換えた構成を包含する。さらに本発明は、上記の実施形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成または同一の目的を達成することができる構成をも包含する。さらに本発明は、上記の実施形態で説明した構成に公知技術を付加した構成をも包含する。

Claims (9)

  1. (A)色材、(B)ジエン系重合体と、(C)ヒンダードアミン系光安定剤と、(D)液状媒体と、を含有し、
    組成物中における前記(B)ジエン系重合体の含有量をMb、前記(C)ヒンダードアミン系光安定剤の含有量をMcとしたときの比Mc/Mbが0.001〜1であることを特徴とする、テキスタイル用インク。
  2. 前記(B)ジエン系重合体が、
    共役ジエン化合物に由来する繰り返し単位(a1)と、
    芳香族ビニル化合物に由来する繰り返し単位(a2)と、
    不飽和カルボン酸に由来する繰り返し単位(a3)と、
    を含有する、請求項1に記載のテキスタイル用インク。
  3. 前記(B)ジエン系重合体が粒子である、請求項1または請求項2に記載のテキスタイル用インク。
  4. 前記ジエン系重合体粒子の平均粒子径が50〜400nmである、請求項3に記載のテキスタイル用インク。
  5. 前記(D)液状媒体が水である、請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のテキスタイル用インク。
  6. 請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のテキスタイル用インクを用いた、織物。
  7. 請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載のテキスタイル用インクの液滴を吐出し、該液滴を織物に付着させる工程、
    吐出後の織物を加熱する工程、
    とを備える、インクジェット捺染方法。
  8. 織物を前処理する工程を備える、請求項に記載のインクジェット捺染方法。
  9. 請求項または請求項に記載のインクジェット捺染方法によって捺染された、織物。
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