JP6820465B2 - 電子レンジ用パウチ - Google Patents

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Description

本発明は、重ねた積層フィルムを熱接着することにより袋状に成形され、加熱時に内部の蒸気を自動的に逃がす自動蒸気抜き機構を備えた電子レンジ用パウチに関する。
従来、重ねた積層フィルムを熱接着することにより袋状に成形されたパウチ内に、調理済あるいは半調理済の食品を収容し、当該食品の喫食時に、電子レンジによって加熱調理する包装食品が市場に出回っている。
このようなパウチでは、電子レンジで加熱すると、食品から発生する蒸気や内部空気の熱膨張によりパウチの内圧が高まり、パウチに破袋や変形が生じたり、また、破袋によりパウチ内の食品が飛散する恐れがある。
そのため、近年、電子レンジ用のパウチには、加熱時に内部の蒸気を自動的に逃がす自動蒸気抜き機構が一般的に設けられており、このような自動蒸気抜き機構を備えたパウチとして、重ねた積層フィルムの一部を熱接着して環状の蒸気抜きシール部を設け、環状の蒸気抜きシール部に囲まれた蒸気開放部に蒸気抜き孔を設けたパウチが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
この特許文献1のパウチでは、電子レンジによる加熱に伴ってパウチ内の圧力が高まると、環状の蒸気抜きシール部(外側シール部)の一部が剥離して蒸気開放部(緩衝部)と連通し、当該剥離箇所および蒸気抜き孔(弱化部)を通じて、パウチ内の蒸気が外部へ排出される。
特開2003−192042号公報
ところが、特許文献1に開示されるような自動蒸気抜き機構では、パウチの加熱時において蒸気抜きシール部の剥離が進行する方向と、蒸気抜き部の設計との関係について、次のような課題がある。
上記を詳細に説明すると、まず、電子レンジによってパウチを加熱すると、食品等の内容物から発生する蒸気や内部空気の熱膨張により、パウチの内圧が高まり、パウチの収容部の中央から放射状に力が与えられることになる。
次に、放射状に広がる力によって、図8に示すように、パウチの収容部の中央から最も近い箇所から蒸気抜きシール部130が剥離を開始し、この蒸気抜きシール部130の剥離は、パウチの収容部の中央から遠ざかる方向に、点線B1、点線B2、点線B3の順に進行する。なお、図8に示す点線B1〜B3は、剥離箇所と未剥離箇所との間の境界線を示している。
また、蒸気開放部140についても同様に、点線B1、点線B2、点線B3の順に密接状態が解除される。すなわち、蒸気開放部140を構成する表裏の積層フィルムは、蒸気抜きシール部130の剥離開始前には、互いに密接した状態となっているが、蒸気抜きシール部130の剥離開始後には、放射状に広がる力によって、パウチの収容部の中央から遠ざかる方向に密接状態が解除されていく。
次に、蒸気抜きシール部130の剥離、および蒸気開放部140の密接状態の解除が点線B3まで達した時点で、蒸気開放部140の剥離が蒸気抜き部150に達し、蒸気抜き部150との接点付近に小さな噴出口160が形成され、噴出口160から蒸気がパウチの外部に排出される。
そして、噴出口160から蒸気が排出され始めた後は、蒸気抜きシール部130および蒸気開放部140の剥離の進行は一旦止まり、点線B3よりも先の蒸気抜きシール部130の剥離、および蒸気開放部140の密接状態の解除の進行が極めて鈍化し、噴出口160は小さなままとなる場合が多い。
このように、特許文献1に開示されるような自動蒸気抜き機構では、蒸気抜き部150全体で蒸気の排出が行われるのではなく、そのほとんどが、蒸気開放部140の剥離と蒸気抜き部150との接点付近に形成される小さな噴出口160を通じて蒸気の排出が行われる。このため、円形孔以外の形状で蒸気抜き部150を形成する場合には、噴出口160が良好に形成されるように、蒸気抜きシール部130や蒸気開放部140の剥離が進行する方向を考慮して、蒸気抜き部150の設計を行っている。
ところが、パウチ内に収容される内容物の種類や収容状態、電子レンジ内へのパウチの設置態様等に起因して、パウチの膨張時に、パウチの一部が折れ曲がったり、パウチの膨らみ方に偏りが生じることがあり、この場合、蒸気抜きシール部130や蒸気開放部140の剥離が予定していた様には行われず、その結果、予定外の位置や態様で噴出口160が形成され、蒸気の排出が良好に行われない虞があるという問題があった。
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡素な構造で、パウチの膨張時に、パウチの一部が折れ曲がったり膨らみ方に偏りが生じた場合であっても、蒸気の良好な排出を実現するとともに、自動蒸気抜き機構を形成する位置等の設計自由度を向上する電子レンジ用パウチを提供することを目的とするものである。
本発明は、重ねた積層フィルムの外縁を熱接着した外縁シール部を形成することにより袋状に形成され、自動蒸気抜き機構を備えた電子レンジ用パウチであって、前記自動蒸気抜き機構は、環状の蒸気抜きシール部と、前記蒸気抜きシール部によって囲まれた蒸気開放部と、前記蒸気開放部に形成された蒸気抜き部とを有し、前記蒸気抜きシール部は、弱シール部と、前記蒸気抜きシール部の周方向に前記弱シール部に隣接して形成され、前記弱シール部よりも耐剥離性が高い強シール部とを有し、前記蒸気抜きシール部は、前記外縁シール部より内側の前記電子レンジ用パウチの上方の隅部に形成され、前記蒸気抜きシール部のうち、前記電子レンジ用パウチの縦方向における下部の位置に、前記強シール部が形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
また、本発明の他の態様は、重ねた積層フィルムの外縁を熱接着した外縁シール部を形成することにより袋状に形成され、自動蒸気抜き機構を備えた電子レンジ用パウチであって、前記自動蒸気抜き機構は、環状の蒸気抜きシール部と、前記蒸気抜きシール部によって囲まれた蒸気開放部と、前記蒸気開放部に形成された蒸気抜き部とを有し、前記蒸気抜きシール部は、前記外縁シール部の内側に独立して形成され、前記蒸気抜きシール部は、弱シール部と、前記蒸気抜きシール部の周方向に前記弱シール部の両側に隣接して形成され、前記弱シール部よりも耐剥離性が高い左右の強シール部とを有し、前記蒸気開放部は、前記重ねた積層フィルムを熱接着していない未シール部、または、前記外縁シール部および前記蒸気抜きシール部よりも弱めに前記重ねた積層フィルムに熱接着を施した弱接着部、または、前記重ねた積層フィルムをパターン状に接着したパターン状接着部として形成され、前記蒸気抜き部の一部は、前記左右の強シール部の前記パウチの収容部の中央側の端部同士を結んだ仮想線よりも、前記パウチの収容部の中央側に形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
なお、本明細書における用語「耐剥離性」とは、剥離の進行による蒸気抜きシール部の外周側と内周側との連通に対する抵抗性能のことを意味する。
本請求項1に係る発明によれば、蒸気抜きシール部が、弱シール部と、蒸気抜きシール部の周方向に弱シール部に隣接して形成され、弱シール部よりも耐剥離性が高い強シール部とを有していることにより、パウチの膨張時に、パウチの一部が折れ曲がったり、パウチの膨らみ方に偏りが生じた場合であっても、剥離によって蒸気抜きシール部の外周側と内周側とが連通する箇所を弱シール部に誘導することが可能なため、蒸気抜きシール部や蒸気開放部の剥離が進行する方向を良好に制御し、蒸気の排出を良好に行うことができる。
また、蒸気抜きシール部や蒸気開放部の剥離が進行する方向を制御することが可能であるため、自動蒸気抜き機構を形成する位置等の設計自由度を向上することができる。
本請求項2に係る発明によれば、強シール部が、蒸気抜きシール部の周方向に見た場合の幅が、弱シール部よりも広い部位であることにより、蒸気抜きシール部の幅を調整するだけで、蒸気抜きシール部や蒸気開放部の剥離が進行する方向を制御することができる。
本請求項3に係る発明によれば、弱シール部が、蒸気抜きシール部の外周側に凸状の形状を有していることにより、パウチの加熱時にパウチ内に発生する力を弱シール部に確実に作用させ、弱シール部を確実に剥離させることができる。
本請求項4に係る発明によれば、強シール部が、蒸気抜きシール部の周方向において弱シール部の両側に形成されていることにより、パウチの膨張時に、パウチの折れ曲がりや膨らみが想定外の態様で生じた場合であっても、蒸気抜きシール部や蒸気開放部の剥離が進行する方向を確実に制御することができる。
本請求項5に係る発明によれば、弱シール部の少なくとも一部が、左右の強シール部を結んだ仮想線よりも、パウチの収容部の中央側に形成されていることにより、パウチの加熱時にパウチ内に発生する力を弱シール部に確実に作用させ、剥離によって蒸気抜きシール部の外周側と内周側とが連通する箇所を弱シール部に確実に誘導することができる。
本請求項6に係る発明によれば、蒸気抜きシール部や蒸気開放部の剥離が進行する方向によって、蒸気の排出具合に影響を受けがちな非円形孔またはスリットとして、蒸気抜き部が形状されている場合であっても、良好な蒸気の排出を実現できる。
本請求項7に係る発明によれば、蒸気抜き部が、その全体形状が扁平状に形成され、その短手方向において、弱シール部に対向するように形成されていることにより、蒸気抜き部全体を大きくすることなく、蒸気開放部の剥離と蒸気抜き部との接点付近に形成される蒸気の噴出口を大きく確保することができる。
本請求項8に係る発明によれば、蒸気抜き部がスリットから成り、スリットは、スリット両端部と、スリット両端部から弱シール部よりも遠い領域に向かって形成され、スリット両端部を繋ぐスリット中間部とから構成されている。このため、パウチの内圧の上昇に応じて蒸気抜きシール部が剥離した際に、蒸気開放部への蒸気の進入やパウチの変形等に起因して、スリットにより区画された可動片部がパウチの表側または裏側に向けて傾動し、その結果、スリット両端部の付近に、パウチの外部に開口する蒸気の噴出口が形成される。そして、これら噴出口は、内容物が蒸気開放部に進入する方向に対して横向きに開口しているため、噴出口から蒸気を排出させつつも、噴出口から内容物が噴出することを抑制できる。
本請求項9に係る発明によれば、蒸気抜きシール部が、外縁シール部の内側に独立して形成されていることにより、外縁シール部の設計が蒸気の排出具合に影響を与えることを回避し、外縁シール部の設計自由度を確保することができる。
本発明の一実施形態に係るパウチを示す平面図。 自動蒸気抜き機構の周辺を示す平面図。 自動蒸気抜き機構を示す平面図。 自動蒸気抜き機構を示す断面図。 パウチ加熱時における自動蒸気抜き機構の状態を示す説明図。 自動蒸気抜き機構の第1変形例を示す平面図。 自動蒸気抜き機構の第2〜第9変形例を示す平面図。 蒸気抜きのメカニズムを説明する説明図。
以下に、本発明の一実施形態に係る電子レンジ用のパウチ10について、図面に基づいて説明する。
まず、パウチ10は、図1に示すように、重ねた積層フィルム11の外縁を熱接着した外縁シール部12を形成することにより袋状に形成され、その内側の収容部13に食品等の内容物を収容するものである。
パウチ10には、加熱時にパウチ10内の蒸気を自動的に外部に逃がす自動蒸気抜き機構20が設けられている。
自動蒸気抜き機構20は、図1に示すように、重ねた積層フィルム11を熱接着した環状の蒸気抜きシール部30と、この蒸気抜きシール部30によって囲まれた内側部分である蒸気開放部40と、蒸気開放部40に形成された蒸気抜き部50とを有している。
以下に、自動蒸気抜き機構20の各構成要素について、図1〜図4に基づいて説明する。
まず、蒸気抜きシール部30は、図1や図2に示すように、外縁シール部12の内側の隅に、外縁シール部12から独立して形成されている。
蒸気抜きシール部30は、図1〜図3に示すように、弱シール部31と、蒸気抜きシール部30の周方向に弱シール部31の両側に隣接して形成された強シール部32とを有している。
強シール部32は、蒸気抜きシール部30の周方向に見た場合の幅が弱シール部31よりも広く形成され、これにより、弱シール部31よりも耐剥離性が高く設定されている。
また、蒸気抜きシール部30は、図3に示すように、収容部13の中央C側に面する対向領域30aと、収容部13の中央C側に面しない非対向領域30bとを有し、弱シール部31の少なくとも一部は、対向領域30aに形成されている。
また、弱シール部31は、図1〜図3に示すように、蒸気抜きシール部30の外周側に凸状に膨らんだ形状を有している。
また、弱シール部31の少なくとも一部(本実施形態では全部)は、図3に示すように、左右の強シール部32を結んだ(正確には強シール部32の中央C側の端部同士を結んだ)仮想線L4よりも、収容部13の中央C側に形成されている。
蒸気開放部40は、重ねた表裏の積層フィルム11を熱接着していない未シール部として形成されている。
なお、蒸気開放部40の具体的態様は、これに限定されず、例えば、外縁シール部12や蒸気抜きシール部30よりも弱めに、表裏の積層フィルム11に熱接着を施した弱接着部や、表裏の積層フィルム11にローレットシール等を施したパターン状接着部として、蒸気開放部40を形成してもよい。
蒸気抜き部50は、孔またはスリットとして形成され、本実施形態では、図3に示すように、短軸、長軸を有する楕円孔として形成されている。
また、蒸気抜き部50は、図4に示すように、重ねた表裏の積層フィルム11を表裏方向に貫通して形成されている。
また、蒸気抜き部50は、図3に示すように、その短手方向(楕円の短軸方向)において、弱シール部31の少なくとも一部に対向するように形成されている。
蒸気抜き部50は、図3に示すように、その長手方向(楕円の長軸方向)に延びるように形成され、弱シール部31に対向する長手方向延在部51を有している。
長手方向延在部51は、図2に示すように、収容部13の中央Cと蒸気開放部40の中央とを結んだ仮想線L2に直交するように形成され、すなわち、仮想線L2との接点における長手方向延在部51の接線L1が、仮想線L2に直交するように形成されている。
なお、長手方向延在部51の具体的態様は、上記に限定されないが、接線L1と仮想線L2との間の角度αが45°〜135°、或いは、仮想線L1がパウチ10の中心軸線と略平行となる角度になるように、長手方向延在部51を形成するのが好ましい。角度α或いは仮想線L1が、上述した範囲外となると、蒸気抜き部50の長手方向の両端部が、収容部13の中央C側に位置するようになる。このため、図8に示した従来の円形孔と同様の蒸気排出となり良好な蒸気排出が難しくなるため、上述した範囲内とすることが好ましい。
また、長手方向延在部51は、図3に示すように、仮想線L4よりも、収容部13の中央C側に位置しているが、これに限定されず、仮想線L4よりも若干、収容部13の中央C寄りに設置しても良い。このように設置すると、仮想線L4までの弱シール部31が確実に剥離され、長手方向延在部51が確実に蒸気の噴出口として機能するため好ましい。
このようにして得られたパウチ10では、蒸気抜きシール部30が、蒸気抜きシール部30の周方向に弱シール部31に隣接して形成された強シール部32を有している。
これにより、パウチ10の膨張時に、パウチ10の一部が折れ曲がったり、パウチ10の膨らみ方に偏りが生じた場合であっても、図5に示すように、剥離によって蒸気抜きシール部30の外周側と内周側とが連通する箇所を弱シール部31に誘導することが可能なため、蒸気抜きシール部30の剥離や蒸気開放部40の密接状態の解除が進行する方向を点線B1から点線B5に方向に良好に制御し、蒸気の排出を良好に行うことができる。
なお、強シール部32においては、多少の部分的な剥離は生じるが、蒸気抜きシール部30の外周側と内周側とが連通することはない。
また、上述したように、蒸気抜きシール部30の剥離や蒸気開放部40の密接状態の解除が進行する方向を制御することが可能であるため、パウチ10上の自動蒸気抜き機構20を形成する位置や、蒸気抜き部50の向き等の設計自由度を向上することができる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、積層フィルム11の具体的態様は、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド等の合成樹脂性フィルムや、これら合成樹脂性フィルムにガスバリア性や水分バリア性を付与したコーティングフィルム又は蒸着フィルム等の公知の合成樹脂性フィルムを積層したり、該合成樹脂製フィルムに紙またはアルミ箔を積層すること等で形成されたものであれば、如何なるものでもよい。
また、上述した実施形態では、1枚の積層フィルム11を二つ折りし、折り返した辺以外の残り3辺を熱接着することでパウチ10を袋状に成形しているが、パウチ10の具体的態様は、これに限定されず、例えば、2枚の積層フィルム11を重ね、積層フィルム11の4辺を熱接着することでパウチ10を袋状に成形する等、様々な公知形状のパウチを用いてもよい。また、パウチ10の形状は、上述した実施形態で示した四角形状以外の、例えば台形や、一部に凹凸のある異形形状等、如何なる形状としてもよい。
また、上述した実施形態では、パウチ10の内容物が食品であるものとして説明したが、内容物の具体的態様は、食品に限定されない。
また、上述した実施形態では、蒸気抜きシール部30が、外縁シール部12の内側の隅に形成されているものとして説明したが、蒸気抜きシール部30の具体的態様は、上記に限定されず、例えば、パウチ10の上部の中央部に蒸気抜きシール部30を形成してもよい。
また、上述した実施形態では、蒸気抜きシール部30が、外縁シール部12から独立して形成されているものとして説明したが、蒸気抜きシール部30の具体的態様は、上記に限定されず、例えば、外縁シール部12に連続するように蒸気抜きシール部30を形成してもよい。
また、上述した実施形態では、弱シール部31と強シール部32との間で、蒸気抜きシール部30の周方向に見た場合の幅に変化を付けることにより、耐剥離性に差を設けたが、耐剥離性に強弱を付ける手法は、如何なるものでもよく、例えば、熱接着を行う時間を変えることで接着強度に強弱を付けることにより、耐剥離性に差を設けてもよい。
また、上述した実施形態では、蒸気抜き部50が、重ねた表裏の積層フィルム11の両方に形成されているものとして説明したが、蒸気抜き部50を、重ねた表裏の積層フィルム11の一方のみに形成してもよい。
また、上述した実施形態では、蒸気抜きシール部30の周方向における弱シール部31の両側に、強シール部32を形成したが、図6(a)〜(c)に示す例のように、弱シール部31の一方側のみに、強シール部32を形成してもよい。
また、図6(d)や(e)に示す例のように、弱シール部31の両側に突出した強シール部32の少なくとも一部が、上述した収容部13の中央Cと蒸気開放部40の中央Cとを結んだ仮想線L2(図2参照)に向かうように形成してもよい。
また、上述した実施形態では、蒸気抜き部50として、短軸、長軸を有する楕円孔に形成した例を挙げたが、蒸気抜き部50の具体的態様は、例えば、図6(f)に示すように、短辺、長辺を有する三角形状等の蒸気抜き部50、または図6(g)や(h)に示すように、スリット状の蒸気抜き部50等、如何なる形状でもよい。
また、上述した実施形態では、蒸気抜き部50の全体が、蒸気開放部40に形成されているものとして説明したが、蒸気抜き部50の形成位置は上記に限定されず、例えば、図6(h)に示すように、後述するスリット状の蒸気抜き部50の一部を、蒸気抜きシール部30に形成してもよい。
また、蒸気抜き部50の他の態様として、図7に示すように、蒸気開放部40に形成されたスリット両端部52と、スリット両端部52から弱シール部31よりも遠い領域に向かって形成され、スリット両端部52を繋ぐスリット中間部53とから構成されたスリットとして、蒸気抜き部50を形成してもよい。
図7に示す例では、スリット両端部52を結んだ仮想線L3と仮想線L2との間の角度αが45°〜135°、或いは、仮想線L3がパウチ10の中心軸線と略平行となる角度に設定され、また、スリット両端部52は、仮想線L4よりも収容部13の中央C側に形成されている。このようにスリットを形成することにより、スリットにより区画された可動片部54が蒸気開放部40に設けられる。
なお、図6(a)〜(h)、図7に示す例においてはいずれも、図1に示す例と同様に、自動蒸気抜き機構20が、外縁シール部12の内側の隅に形成されている。
ただし、図6(c)〜(h)に示す例においては、自動蒸気抜き機構20を、外縁シール部12の内側の上部中央等に形成することが可能である。
外縁シール部12の内側の隅部以外のパウチ10上部位置に自動蒸気抜き機構20を形成する場合においては、蒸気抜き部50を次のように形成する。蒸気抜き部50の全体形状が短軸、長軸を有する楕円状に形成されている場合においては、仮想線L2と長手方向延在部51との接線L1が(図2、図3参照)、蒸気抜き部50がスリット状に形成されている場合においてはスリット両端部52を結んだ仮想線L3が(図7参照)、パウチ10の中心Cに対向するように設置すると良い。また、この蒸気抜き部50の設置方向に併せて、弱シール部31と強シール部32の位置関係を、図6(c)〜(h)と同様な位置関係で設置すればよい。このように蒸気抜き機構20を設置することにより、蒸気抜きシール部30の剥離や蒸気開放部40の密接状態の解除が進行する方向を制御しつつ、蒸気の噴出口を大きく確保することができる。
また、図6(a)又は図6(b)に示す例のように、蒸気抜き部50の接線L1(図2,図3参照)又は仮想線L3(図7参照)を、外縁シール部12のうち、パウチ10の両脇の外縁シール部12(サイドシール部)と平行な位置に形成する場合においては、蒸気抜き機構20は、外縁シール部12の内側の隅部のみに形成することが可能である。
図6(a)又は図6(b)の蒸気抜き機構20を外縁シール部12の内側の隅部に形成した場合、通常は、パウチ10の収容部13の中央Cから放射状に力が与えられるため、蒸気抜きシール部30の剥離は、図6(a)又は図6(b)の右斜め下方側から開始される。そして、蒸気抜きシール部30の剥離は、強シール部32側が遅く、弱シール部31の中央C側(図面右側)が早く進行していく。このため、蒸気抜きシール部30の剥離が蒸気抜き部50に到達した時点では、蒸気抜きシール部30の剥離は、蒸気抜き部50の長手方向と略平行となる。すると、中央Cから放射状に広がっていた蒸気は、蒸気抜き部50の長手方向延在部51(図面右側)に向かって進行方向が変更され、パウチ10から排出される。しかし、電子レンジによって内容物が加熱されると、内容物の飛び跳ねは、パウチ10の下部から上部に向かって起こるため、蒸気排出開始後も剥離をしていない強シール部32の下方側の存在により、蒸気抜き孔50からの噴き出しが防止される。
このように、図6(a)又は図6(b)に示す例のように、蒸気抜き部50の長手方向をパウチ10の縦方向に沿って形成すると共に、強シール部32を少なくともパウチ10の縦方向下部に形成することにより、蒸気抜きシール部30の剥離の進行方向を制御すると共に、蒸気開放部40の剥離と蒸気抜き部50との接点付近に形成される蒸気の噴出口を大きく確保でき、且つ、内容物の噴き出しを防止することができる。
また、上述した複数の実施形態や変形例の各構成を、任意に組み合わせてパウチ10を構成しても何ら構わない。また、上述した実施形態においては、各強シール部32が、弱シール部31に連続した一部分として形成されているが、図6(i)に示すように、弱シール部31に連続した部分32aと、部分32aから若干離れた位置に形成された部分32bとから、各強シール部32を構成してもよい。この場合、部分32bの数量は1つ以上であればよい。また、図6(i)では、蒸気抜きシール部30の外周側に部分32bを形成したが、蒸気抜きシール部30の内周側に部分32bを形成してもよい。
10 ・・・ パウチ
11 ・・・ 積層フィルム
12 ・・・ 外縁シール部
13 ・・・ 収容部
20 ・・・ 自動蒸気抜き機構
30 ・・・ 蒸気抜きシール部
30a ・・・ 対向領域
30b ・・・ 非対向領域
31 ・・・ 弱シール部
32 ・・・ 強シール部
40 ・・・ 蒸気開放部
50 ・・・ 蒸気抜き部
51 ・・・ 長手方向延在部
52 ・・・ スリット両端部
53 ・・・ スリット中間部
C ・・・ 収容部の中央

Claims (9)

  1. 重ねた積層フィルムの外縁を熱接着した外縁シール部を形成することにより袋状に形成され、自動蒸気抜き機構を備えた電子レンジ用パウチであって、
    前記自動蒸気抜き機構は、環状の蒸気抜きシール部と、前記蒸気抜きシール部によって囲まれた蒸気開放部と、前記蒸気開放部に形成された蒸気抜き部とを有し、
    前記蒸気抜きシール部は、弱シール部と、前記蒸気抜きシール部の周方向に前記弱シール部に隣接して形成され、前記弱シール部よりも耐剥離性が高い強シール部とを有し
    前記蒸気抜きシール部は、前記外縁シール部より内側の前記電子レンジ用パウチの上方の隅部に形成され、
    前記蒸気抜きシール部のうち、前記電子レンジ用パウチの縦方向における下部の位置に、前記強シール部が形成されていることを特徴とする電子レンジ用パウチ。
  2. 前記強シール部は、前記蒸気抜きシール部の周方向に見た場合の幅が、前記弱シール部よりも広い部位であることを特徴とする請求項1に記載の電子レンジ用パウチ。
  3. 前記弱シール部は、前記蒸気抜きシール部の外周側に凸状の形状を有していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電子レンジ用パウチ。
  4. 前記強シール部は、前記蒸気抜きシール部の周方向において、前記弱シール部の両側に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の電子レンジ用パウチ。
  5. 前記弱シール部の少なくとも一部は、前記弱シール部の両側に形成された左右の前記強シール部を結んだ仮想線よりも、前記パウチの収容部の中央側に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の電子レンジ用パウチ。
  6. 前記蒸気抜き部は、非円形孔またはスリットとして形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の電子レンジ用パウチ。
  7. 前記蒸気抜き部は、その全体形状が扁平状に形成された孔状に形成され、その長手方向が前記電子レンジ用パウチの縦方向に沿うとともに、その短手方向において、前記弱シール部に対向するように形成されていることを特徴とする請求項6に記載の電子レンジ用パウチ。
  8. 前記蒸気抜き部は、スリットから成り、
    前記スリットは、前記蒸気開放部に形成されたスリット両端部と、前記スリット両端部から前記弱シール部よりも遠い領域に向かって形成され、前記スリット両端部を繋ぐスリット中間部とから構成され
    前記スリットは、前記スリット両端部を結んだ仮想線が、前記外縁シール部のうちのサイドシール部に平行になるように形成されていることを特徴とする請求項6に記載の電子レンジ用パウチ。
  9. 重ねた積層フィルムの外縁を熱接着した外縁シール部を形成することにより袋状に形成され、自動蒸気抜き機構を備えた電子レンジ用パウチであって、
    前記自動蒸気抜き機構は、環状の蒸気抜きシール部と、前記蒸気抜きシール部によって囲まれた蒸気開放部と、前記蒸気開放部に形成された蒸気抜き部とを有し、
    前記蒸気抜きシール部は、前記外縁シール部の内側に独立して形成され、
    前記蒸気抜きシール部は、弱シール部と、前記蒸気抜きシール部の周方向に前記弱シール部の両側に隣接して形成され、前記弱シール部よりも耐剥離性が高い左右の強シール部とを有し、
    前記蒸気開放部は、前記重ねた積層フィルムを熱接着していない未シール部、または、前記外縁シール部および前記蒸気抜きシール部よりも弱めに前記重ねた積層フィルムに熱接着を施した弱接着部、または、前記重ねた積層フィルムをパターン状に接着したパターン状接着部として形成され、
    前記蒸気抜き部の一部は、前記左右の強シール部の前記パウチの収容部の中央側の端部同士を結んだ仮想線よりも、前記パウチの収容部の中央側に形成されていることを特徴とする電子レンジ用パウチ。
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