JP2023144277A - パウチ - Google Patents

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Abstract

【課題】フィルムの折り曲げ精度を向上させることが可能なパウチを提供すること。【解決手段】フィルム折曲部50を備えたパウチであって、フィルムにフィルム弱化部60が形成され、フィルム弱化部60はその少なくとも一部がフィルム折曲部50上に形成されているパウチ10。【選択図】図1

Description

本発明は、フィルムが折り曲げられたフィルム折曲部を備えたパウチに関する。
従来から、調理済あるいは半調理済の食品を収容する容器として、樹脂フィルムを所定箇所で熱溶着することで袋状に形成されたパウチが広く用いられている。
また、このようなパウチの一種として、パウチ本体を構成する表側フィルムから表側に突出して形成されたパウチ分岐部を備えた所謂分岐型パウチ等、フィルム折曲部を備えたパウチも一般に知られている(例えば、特許文献1を参照)。
国際公開第2016/051470号
ところが、このようなフィルム折曲部を備えたパウチでは、その形状の複雑さからフィルムのハンドリングが難しく、パウチ製造時において、フィルムの折り曲げ位置を安定させることが難しい等、フィルムの折り曲げ精度を確保することが難しいという問題がある。
そこで、本発明は、これらの問題点を解決するものであり、簡素な構成で、フィルムの折り曲げ精度を向上させることが可能なパウチを提供することを目的とするものである。
本発明は、フィルムが折り曲げられたフィルム折曲部を備えたパウチであって、前記フィルムには、フィルム弱化部が形成され、前記フィルム弱化部は、その少なくとも一部が前記フィルム折曲部上に形成されていることにより、前記課題を解決するものである。
請求項1に係る発明によれば、フィルム弱化部の少なくとも一部をフィルム折曲部上に形成することにより、パウチ製造時にフィルム折曲部の予定箇所においてフィルムを折り曲げ易くなるため、フィルムの折り曲げ精度を向上させ、パウチ生産性を向上させることができる。
請求項2に係る発明によれば、加熱時に蒸気を抜くための蒸気抜き貫通部をフィルム弱化部として利用することにより、構造が複雑になることを回避しつつ、フィルム折曲部としての上端側折曲部の予定箇所におけるフィルム折り曲げを精度良く行うことができ、生産効率を向上させることができる。
請求項3に係る発明によれば、フィルム弱化部として機能する蒸気抜き貫通部が補助蒸気抜口として形成されていることにより、蒸気抜き貫通部の蒸気抜き機能に対する要求が低くなるため、蒸気抜き貫通部による蒸気抜き機能およびフィルム弱化機能を両立させ易くなる。
請求項4に係る発明によれば、分岐フィルムが、蒸気抜き穴の周縁部に、フラップ片の一部に表裏方向に重なって配置される重複周縁部を有していることにより、この重複周縁部によってフラップ片の移動を制御して、フラップ片が蒸気抜き穴の内縁に引っかかることを抑制することが可能であるため、加熱時に、フラップ片を良好に開かせて蒸気を適切に放出することができる。
請求項5に係る発明によれば、分岐裏側フィルム部に蒸気抜き穴を形成することにより、蒸気抜き穴から内容物が漏れ出してしまった場合であっても、漏れ出した内容物をパウチ本体およびパウチ分岐部の間に留めて、外部から視認され易いパウチ外側に内容物が付着することを抑制できるばかりでなく、フラップ片が形成された分岐表側フィルム部の裏側に蒸気抜き穴が形成された分岐裏側フィルム部を配置することにより、加熱時におけるパウチ本体の膨らみに起因してパウチ本体の表側フィルムに表側に向けて凸状になるように形成されるフィルム山折頂部が、フラップ片の裏側位置に形成されるように誘導することが可能であるため、凸状のフィルム山折頂部によってフラップ片を裏側から突き上げて、加熱時にフラップ片が開き易い状態とすることができる。
請求項6に係る発明によれば、フィルム弱化部を構成するスリットのスリット両端部をフィルム折曲部上に形成することにより、当該スリットをフィルム折曲部の予定箇所においてフィルムを折り曲げる時のガイドとして機能させることが可能であるため、簡素な構成で、フィルム折曲部を精度良く形成することができる。
請求項7に係る発明によれば、スリット中間部が、直線状に形成され、その全体がフィルム折曲部に沿って形成されていることにより、フィルム弱化部を構成するスリット全体を、フィルムを折り曲げる時のガイドとして機能させることができる。
請求項8に係る発明によれば、スリット中間部が、スリット両端部を直線状に結ぶ仮想線に交差することなく、可動片を区画するようにスリット両端部間を結ぶように形成されていることにより、当該スリットをフィルム折曲部の予定箇所においてフィルムを折り曲げる時のガイドとして機能させつつも、当該スリットを加熱時に蒸気を抜くための部位として利用する場合における蒸気の排出量を良好に確保することができる。
請求項9に係る発明によれば、スリット両端部間の間隔が、フィルム折曲部の延在方向に直交する方向における、スリット中間部の幅よりも大きく設定されていることにより、フィルム弱化部によるフィルム折り曲げ位置の安定化の効果を良好に発揮させることができる。
請求項10に係る発明によれば、フィルム弱化部を構成する穴の外縁の少なくとも一部がフィルム折曲部の一部区間に亘って重なるように形成することにより、上端側折曲部の予定箇所におけるフィルム折り曲げを精度良く行うことができる。
請求項11に係る発明によれば、フィルム折曲部の延在方向における、フィルム弱化部の外縁のうちフィルム折曲部に重なるように形成された部分の幅が、フィルム折曲部の延在方向に直交する方向における、フィルム弱化部の幅よりも大きく設定されていることにより、フィルム弱化部によるフィルム折り曲げ位置の安定化の効果を良好に発揮させることができる。
請求項12に係る発明によれば、フィルム弱化部が、パウチを平面視した場合にシール部に重なる位置であって、シール部によって内容物収容部から前記フィルム弱化部が隔離される位置に形成されていることにより、フィルム弱化部の形成による内容物の漏れを考慮する必要がないため、フィルム弱化部としてフィルム厚み方向に貫通するスリットを採用することができる等、フィルム弱化部の設計自由度を確保できる。
本発明の一実施形態に係るパウチを示す説明図。 フラップ片や蒸気抜き穴を中心として示す説明図。 フラップ片と蒸気抜き穴との関係性を説明する説明図。 フィルム山折頂部を説明する説明図。 フラップ片や蒸気抜き穴の変形例を示す説明図。 フィルム弱化部としての蒸気抜き貫通部の各種変形例を示す説明図。 フィルム弱化部が形成されたフィルム折曲部の変形例を示す説明図。 蒸気抜き機構の変形例を示す説明図。
以下に、本発明の一実施形態に係るパウチ10について、図面に基づいて説明する。
まず、パウチ10は、図1に示すように、樹脂フィルムを所定箇所で熱接着した製袋用シール部11を形成することにより袋状に形成され、その内側の内容物収容部12に食品等の内容物を収容するものである。
パウチ10は、図1に示すように、フィルムが折り曲げられた(折り曲げた状態を維持するための折り曲げ加工が施された)フィルム折曲部50を備え、前記フィルムには、その形成箇所のフィルム強度を周辺部位よりも弱くさせるように設計されたフィルム弱化部60が形成され、このフィルム弱化部60が、その少なくとも一部がフィルム折曲部50上に形成されている。
以下に、パウチ10の具体的構成について説明する。
本実施形態のパウチ10は、図1に示すように、内容物収容部12を有したパウチ本体20と、パウチ本体20を構成する表側フィルム21から表側に突出して形成されたパウチ分岐部30とを備えた、いわゆる分岐型パウチとして構成されている。
パウチ本体20は、図1に示すように、表裏方向に重ねた表側フィルム21および裏側フィルム22を有し、これらフィルム21、22の所定箇所同士を熱溶着した製袋用シール部11(トップシール部11a、サイドシール部11b)を形成することで袋状に構成されている。
パウチ分岐部30は、図1に示すように、パウチ上下方向の途中において、パウチ左右方向の全域に亘って、パウチ本体20の表側フィルム21から表側に突出して形成された部位として構成されている。
パウチ分岐部30は、図1に示すように、その上端部である上端側折曲部32において折り曲げられた分岐フィルム31から成り、分岐フィルム31は、パウチ本体20の表側フィルム21に対向するように配置された分岐裏側フィルム部42と、分岐裏側フィルム部42の表側に配置された分岐表側フィルム部41とを有している。
パウチ分岐部30の上端側折曲部32は、上述したフィルム折曲部50として形成され、図1に示すように、本実施形態では、パウチ左右方向に沿って直線状に延び、上端側折曲部32においては、フィルム部41、42の上端同士が連続して一体に形成されている。
また、パウチ分岐部30の左右両側部においては、図1に示すように、フィルム部41、42が接続され、本実施形態では、フィルム部41、42がサイドシール部11bで熱溶着されている。
また、パウチ分岐部30の下端部33においては、図1に示すように、フィルム部41、42が接続されていない。
また、パウチ分岐部30の下端部33においては、図1に示すように、分岐フィルム31の下端(すなわち、分岐表側フィルム部41の下端および分岐裏側フィルム部42の下端)が、表側フィルム21に接続されている。なお、本実施形態では、表側フィルム21と分岐フィルム31とが一体に(連続したフィルムとして)形成されているが、分岐表側フィルム部41の下端および分岐裏側フィルム部42の下端の少なくとも一方において、表側フィルム21と分岐フィルム31とを別体に形成し、表側フィルム21および分岐フィルム31を熱溶着することで接続してもよい。
また、パウチ分岐部30の下端部33における分岐裏側フィルム部42と表側フィルム21との接続部には折り目が形成され(折り曲げ加工が施され)ており、これにより、パウチ分岐部30は、無負荷状態(特に力が作用していない状態)で、図1に示すように、分岐裏側フィルム部42が表側フィルム21に対向した状態が維持される。
また、パウチ分岐部30の下端部33における分岐表側フィルム部41と表側フィルム21との接続部には折り目が形成され(折り曲げ加工が施され)ていない。
パウチ10は、電子レンジによる加熱時に、内容物収容部12内で発生した蒸気をパウチ外部に放出するための蒸気抜き機構40を備えた電子レンジ用パウチとして構成され、この蒸気抜き機構40は、図1に示すように、パウチ分岐部30に形成されている。
蒸気抜き機構40は、図1に示すように、重ねて配置された分岐表側フィルム部41および分岐裏側フィルム部42と、分岐表側フィルム部41および分岐裏側フィルム部42を熱溶着して形成された蒸気抜きシール部43と、蒸気抜きシール部43によってパウチ本体20の内容物収容部12から隔離された蒸気開放部44と、蒸気開放部44において分岐表側フィルム部41に形成されたスリット41aによって区画されたフラップ片41bと、その少なくとも一部がフラップ片41bに表裏方向に重なるように蒸気開放部44において分岐裏側フィルム部42に形成された蒸気抜き穴42aと、分岐フィルム31をフィルム厚み方向に貫通して形成された蒸気抜き貫通部45とを備えている。
蒸気抜き機構40は、電子レンジによる加熱時に、内容物収容部12内で発生した蒸気によって連通開始予定部43aにおいて内容物収容部12および蒸気開放部44を連通させ、内容物収容部12内の蒸気を蒸気開放部44に形成された、主蒸気抜口としてのフラップ片41bおよび蒸気抜き穴42aから(および、蒸気の噴出状況によっては補助蒸気抜口としての蒸気抜き貫通部45からも)パウチ外部に放出するように構成されている。
ここで、フラップ片41bおよび蒸気抜き穴42aは、図1に示すように、蒸気抜き貫通部45よりも、蒸気抜きシール部43の連通開始予定部43aに近い位置に形成された主蒸気抜口として構成され、また、蒸気抜き貫通部45は、主蒸気抜口による蒸気排出量が充分でない場合に蒸気をパウチ外部に排出する部位として機能する補助蒸気抜口として構成されている。
以下に、主蒸気抜口としてのフラップ片41bや蒸気抜き穴42aについて説明する。
まず、分岐表側フィルム部41に形成されたフラップ片41bは、図1や図2に示すように、U字状に形成されたスリット41aによって、蒸気開放部44において分岐表側フィルム部41の周辺部位から部分的に分離され、加熱時に蒸気によって表側に向けて移動する部位である。
フラップ片41bは、図2に示すように、フラップ片41bの外周縁の一部であって横方向Xに沿って直線状に延び分岐表側フィルム部41に接続された(繋がった)フラップ基端41cと、フラップ片41bの外周縁の一部であって横方向Xに直交する縦方向Yにフラップ基端41cから離れた部分であるフラップ自由端41dとを有している。
フラップ片41bは、図2に示すように、蒸気抜きシール部43の連通開始予定部43aに対してフラップ自由端41dが近くなるとともにフラップ基端41cが遠くなるように、形成されている。
ここで、連通開始予定部43aは、加熱時に内容物収容部12内に発生する蒸気によって内容物収容部12と蒸気開放部44とを最初に連通させる予定の部位であり、本実施形態では、加熱時に内容物収容部12内に発生する蒸気によって、蒸気抜きシール部43のうち最初に剥離を開始するように設計された部位(シール剥離開始部)である。
また、分岐裏側フィルム部42には、図2に示すように、分岐裏側フィルム部42を表裏方向に貫通する蒸気抜き穴42aが形成されている。
分岐裏側フィルム部42は、図2に示すように、蒸気抜き穴42aの周縁部に、フラップ片41bの分岐裏側フィルム部42側(裏側)への移動を阻止するように、フラップ片41bの一部に表裏方向に重なって配置される重複周縁部42bを有している。
次に、フラップ片41bや蒸気抜き穴42aの具体的設計や、フラップ片41bと蒸気抜き穴42aとの関係性について、以下に説明する。
まず、図2や図5(a)(f)に示すように、フラップ片41b(スリット41a)が、蒸気抜き穴42aのうち連通開始予定部43aに最も近い箇所よりも連通開始予定部43aの近くに形成された部分を有するのが好ましい。
このように構成した場合、加熱時に、蒸気抜き穴42aから蒸気が放出され始めるよりも前に、フラップ片41bの一部を開かせる(表側に向けて移動させる)ことが可能であるため、フラップ片41bを確実に開かせ、蒸気抜き穴42aのみから蒸気が放出される事態を抑制することができる。
また、フラップ片41bに表裏方向に重なる部位である重複周縁部42bの位置については、図2や図5(a)(b)(d)(e)(f)に示すように、フラップ片41bのフラップ自由端41dのうちフラップ基端41cから縦方向Yに最も離れた部分(フラップ自由端41dのうち、縦方向Yにおけるフラップ基端41cからの離間寸法が最も大きい線部分または点部分)の少なくとも一部に重複周縁部42bが表裏方向に重なるように設定することが好ましい。
このように構成した場合、重複周縁部42bによってフラップ片41b全体の分岐裏側フィルム部42側への移動を効果的に阻止することができる。
しかしながら、重複周縁部42bの位置の具体的設定は上記に限定されず、例えば、フラップ片41bの横方向Xにおける側方部分のみに重複周縁部42bが重なるように設定してもよく、また、図5(c)に示すように、フラップ片41bのフラップ基端41c側のみに重複周縁部42bが重なるように設定してもよい。
また、重複周縁部42bの数量についても、1箇所に限定されず、互いに離れた複数箇所に重複周縁部42bを形成してもよい。
また、図1に示す例では、パウチ本体20の表側フィルム21とフラップ片41bが形成された分岐表側フィルム部41との間に、その少なくとも一部がフラップ片41bに表裏方向に重なるように形成された蒸気抜き穴42aを有した分岐裏側フィルム部42が配置されている。
このように構成した場合、図4に示すように、加熱時におけるパウチ本体20の膨らみに起因してパウチ本体20の表側フィルム21に表側に向けて凸状になるように形成されるフィルム山折頂部21aが、フラップ片41bの裏側位置に形成されるように誘導することが可能であるため、フィルム山折頂部21aや、フィルム山折頂部21aの形成に起因して分岐裏側フィルム部42に生じる折れ曲がり(表側に向けて凸状の折れ曲がり)によってフラップ片41bを裏側から突き上げて、加熱時にフラップ片41bが開き易い状態とすることができる。
なお、本明細書で言うところのフィルム山折頂部21は、図4に示されるようなパウチ左右方向の中央(またはパウチ長手方向の中央)に形成されるものに限定されず、表側フィルム21に形成される湾曲(または折り曲げ)に起因して生じる表側に向けて凸状の部分のことを広く意味する。
また、図3(や図5(e)(f))に示すように、蒸気抜き穴42aについては、縦方向Yにおける縦幅H1(最も縦幅H1が広い部分の縦幅H1)よりも、横方向Xにおける横幅W1(最も横幅W1が広い部分の横幅W1)の方が狭くなるように、形成するのが好ましい。
このように構成した場合、フラップ片41bや蒸気抜き穴42aの付近において、上記のフィルム山折頂部21aが縦方向Yに沿って延びるように形成されるように誘導することが可能であるため、縦方向Yに延びるフィルム山折頂部21aによってフラップ片41bを良好に突き上げて、加熱時にフラップ片41bが開き易い状態とすることができる。
なお、蒸気抜き穴42aの横幅W1を狭く形成した方が、フィルム山折頂部21aや、フィルム山折頂部21aの形成に起因して分岐裏側フィルム部42に生じる折れ曲がりの高さを確保し易い。
また、図3(や図5(a)(b)(c)(e)(f))に示すように、縦方向Yに見た場合、横方向Xにおける蒸気抜き穴42aの形成範囲R1を、横方向Xにおけるフラップ片41bの形成範囲R2内に収まるように設定するのが好ましい。
このように構成した場合、上述した縦方向Yに延びるフィルム山折頂部21aによってフラップ片41bを良好に突き上げて、加熱時にフラップ片41bが開き易い状態とすることができる。
また、図3(や図5(b)(e)(f))に示すように、横方向Xにおけるフラップ片41bの横幅W2(最も横幅W2が広い部分の横幅W2)を、横方向Xにおける蒸気抜き穴42aの横幅W1(最も横幅W1が広い部分の横幅W1)よりも広く設定するのが好ましい。
このように構成した場合、上述した縦方向Yに延びるフィルム山折頂部21aによってフラップ片41bを良好に突き上げて、加熱時にフラップ片41bが開き易い状態とすることができる。
また、図3(や図5(a)(c)(f))に示すように、縦方向Yに見た場合、重複周縁部42bが、横方向Xにおける蒸気抜き穴42aの形成範囲R1内に位置する部分(図3の符号42b-1で示す部分)を有しているのが好ましい。
このように構成した場合、フィルム山折頂部21aの形成を利用して、重複周縁部42bによってもフラップ片41bを裏側から押し上げて、加熱時にフラップ片41bが開き易い状態とすることができる。
また、パウチ10の平面方向における、フラップ片41bおよび蒸気抜き穴42aの形成位置は、以下の通りである。
まず、フラップ片41bおよび蒸気抜き穴42aは、図1に示す例のように、パウチ本体20のパウチ上下方向の上方側または下方側に寄った位置であって、パウチ本体20のパウチ左右方向の中央を通ってパウチ上下方向に沿って延びる第1仮想線L1を跨ぐ位置に形成され、または、パウチ本体20のパウチ左右方向の左側または右側に寄った位置であって、パウチ本体20のパウチ上下方向の中央を通ってパウチ左右方向に沿って延びる第2仮想線L2を跨ぐ位置に形成されているのが、好ましい。
このように構成した場合、フィルム山折頂部21aが、フラップ片41bの裏側位置に形成され易くなる。すなわち、第1仮想線L1や第2仮想線L2の周辺部分は、加熱時におけるパウチ本体20の膨らみに起因してフィルム山折頂部21aがされ易い部位であり、上記の位置にフラップ片41bや蒸気抜き穴42aを形成することで、フィルム山折頂部21aが、フラップ片41bの裏側位置に形成され易くなる。
また、更に具体的には、フラップ片41bを上記の第1仮想線L1を跨ぐ位置に形成する時には、フラップ基端41cが第1仮想線L1に交差するようにフラップ片41bを形成するのが更に好ましく、また、フラップ片41bを上記の第2仮想線L2を跨ぐ位置に形成する時には、フラップ基端41cが第2仮想線L2に交差するようにフラップ片41bを形成するのが更に好ましい。
また、フラップ片41bを上記の第1仮想線L1を跨ぐ位置に形成する時には、フラップ片41bの縦方向Y(フラップ基端41cが延びる横方向Xに直交する方向)とパウチ上下方向(第1仮想線L1が延びる方向)とが一致する(平行になる)ようにするのが好ましく、また、フラップ片41bを上記の第2仮想線L2を跨ぐ位置に形成する時には、フラップ片41bの縦方向Y(フラップ基端41cが延びる横方向Xに直交する方向)とパウチ左右方向(第2仮想線L2が延びる方向)とが一致する(平行になる)ようにするのが好ましい。
また、フラップ片41bを上記の第1仮想線L1を跨ぐ位置に形成する時には、第1仮想線L1を跨ぐ位置に重複周縁部42bを形成するのが好ましく、また、フラップ片41bを上記の第2仮想線L2を跨ぐ位置に形成する時には、第2仮想線L2を跨ぐ位置に重複周縁部42bを形成するのが好ましい。
次に、補助蒸気抜口としての蒸気抜き貫通部45について以下に説明する。
まず、蒸気抜き貫通部45は、本実施形態では、図1に示すように、パウチ左右方向の中央から左右両側に寄った2箇所に形成されている。
各蒸気抜き貫通部45は、図1に示すように、分岐フィルム31をフィルム厚み方向に貫通した(材料除去を伴わない)切込み状のスリットから構成されている。
各蒸気抜き貫通部45は、その少なくとも一部(図1に示す例では全体)が、フィルム折曲部50としての上端側折曲部32に沿って形成され、フィルム弱化部60として機能する。
なお、フィルム弱化部60(蒸気抜き貫通部45)の具体的態様は、図1に示したものに限定されず、その少なくとも一部がフィルム折曲部50(上端側折曲部32)上に重なって形成され、その形成箇所のフィルム強度を周辺部位よりも弱くさせるものであれば、如何なるものでもよい。以下に、フィルム弱化部60の変形例について、図6、7を用いて説明する。
まず、図1に示す例では、フィルム弱化部60が、フィルム厚み方向に貫通して形成された切込み状のスリットから構成されているものとして説明したが、フィルム弱化部60の具体的態様は、これに限定されず、例えば、フィルム厚み方向の途中まで形成されたフィルム厚み方向に貫通しないスリット(所謂ハーフカット状のスリット)や、図6(c)~(f)に示すようなフィルム厚み方向に貫通する(または、貫通しない)穴状のものや、多数の傷を付ける、刃物、レーザー、やすり・砥石状のものを押しつける、冷間加工(ビカット軟化温度以下に加熱したあと、凸状金型を押しつけることで内面材を薄くする加工)を施す、等の手段でフィルム強度を弱める加工を施された部分、等として、フィルム弱化部60を形成してもよい。
また、異なる態様(切込み状のスリット状、ハーフカット状のスリット状、貫通穴状、非貫通穴状、等)で形成されたフィルム弱化部60を同じパウチ10に形成してもよく、例えば、図1に示す例において、切込み状のスリットとして形成されたフィルム弱化部60に加えて、切込み状のスリット以外の態様(例えばハーフカット状のスリット)として形成されたフィルム弱化部を形成してもよい。
また、フィルム弱化部60を(フィルム厚み方向に貫通する貫通スリット状または貫通しない非貫通スリット状の)スリットとして形成する場合、フィルム弱化部60の具体的態様は、図1や図6(g)に示す直線状に形成されたものに限定されず、図6(a)(b)(h)に示すような曲線状に形成されたものや、曲線および直線を組み合わせて形成されたもの、等として、フィルム弱化部60を形成してもよい。
また、フィルム弱化部60を(貫通スリットまたは非貫通スリット状の)スリットとして形成する場合、図1や図6(a)(b)に示すように、そのスリット両端部61をフィルム折曲部50上に形成するのが好ましい。
図1に示す例では、スリット両端部61間を繋ぐスリット中間部62が、その全体がフィルム折曲部50に沿って延びる直線状に形成され、図6(a)(b)(h)に示す例では、スリット中間部62は、スリット両端部61を直線状に結ぶ仮想線に交差することなく、可動片(フラップ片)を区画するように、スリット両端部61間を結ぶように形成されている。
図6(a)(b)に示す例では、フィルム弱化部60によるフィルム折り曲げ位置の安定化の効果を良好に発揮させる観点から、フィルム折曲部50の延在方向における、スリット両端部61間の間隔W3を、フィルム折曲部50の延在方向に直交する方向における、スリット中間部62の幅H3(最も幅H3が広い部分の縦幅H3)よりも大きく設定するのが好ましい。
なお、幅W3、H3の具体的設定については、実施形態に応じて任意に決定すればよい。
また、フィルム弱化部60を(フィルム厚み方向に貫通する貫通状または貫通しない非貫通状の)穴状に形成する場合、図6(c)~(f)に示すように、その外縁の少なくとも一部がフィルム折曲部50の一部区間に亘って重なるように形成するのが好ましい。
図6(c)~(f)に示す例では、フィルム弱化部60によるフィルム折り曲げ位置の安定化の効果を良好に発揮させる観点から、フィルム折曲部50の延在方向における、フィルム弱化部60の外縁のうちフィルム折曲部50に重なるように形成された部分の幅W4を、フィルム折曲部50の延在方向に直交する方向における、フィルム弱化部60の幅H4(最も幅H4が広い部分の縦幅H4)よりも大きく設定するのが好ましい。
また、図6(c)~(f)に示す例では、フィルム弱化部60によるフィルム折り曲げ位置の安定化の効果を良好に発揮させる観点から、フィルム弱化部60の幅H4を小さく設定するのが好ましく、言い替えると、図6(c)(d)に示す例よりも、図6(e)(f)に示す例のように、フィルム弱化部60の幅H4を小さく設定するのが好ましい。
なお、幅W4、H4の具体的設定については、実施形態に応じて任意に決定すればよい。
また、上述した図1に示す例では、フィルム弱化部60が形成されるフィルム折曲部50が、分岐フィルム31の上端側折曲部32であるものとして説明したが、フィルム弱化部60が形成されるフィルム折曲部50の具体的位置は、フィルムが折り曲げられた(折り曲げた状態を維持するための折り曲げ加工が施された)位置であれば、例えば、図7(a)や図7(b)に示すもの等、如何なるものでもよい。
なお、図7(a)に示す例では、パウチ分岐部30の下端部33における分岐裏側フィルム部42と表側フィルム21との接続部(のうちパウチを平面視した場合にサイドシール部11bに重なる位置)が、(スリット状の)フィルム弱化部60が形成されたフィルム折曲部50であり、また、フィルム折曲部50としての上端側折曲部32(のうちパウチを平面視した場合にサイドシール部11bに重なる位置)にも(スリット状の)フィルム弱化部60が形成されている。
また、図7(b)に示す例では、所謂スタンディングパウチの底部を構成する底部フィルムを折り曲げた箇所(のうちパウチを平面視した場合にサイドシール部に重なる位置、すなわち、底部フィルムと表側フィルム部と裏側フィルムとが熱溶着されたサイドシール部に重なる位置)が、(スリット状の)フィルム弱化部60が形成されたフィルム折曲部50である。
なお、図7(a)(b)に示す例のように、図7(a)(b)に示すようにパウチを平面視した場合に、製袋用シール部11(サイドシール部11b)等のフィルムを熱溶着した各種シール部(例えば、フィルム折曲部50が形成されたフィルムの一部を、フィルム折曲部50が形成されたフィルムの他の部分または他のフィルムの少なくとも一方に熱溶着して成るシール部)に重なる位置であって、当該シール部によって内容物収容部12からフィルム弱化部60が隔離される位置に、フィルム弱化部60を形成した場合、内容物収容部12内の内容物の漏れを考慮する必要がないため、フィルム弱化部60としてフィルム厚み方向に貫通するスリットを採用することができる等、フィルム弱化部60の設計自由度を確保できる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、上記または下記の実施形態や変形例の各構成を任意に組み合わせてパウチ10を構成する等、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行なうことが可能である。
例えば、パウチ10を構成する各フィルム21、22、31の具体的態様は、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリアミド等の合成樹脂性フィルムや、これら合成樹脂性フィルムにガスバリア性や水分バリア性を付与したコーティングフィルム又は蒸着フィルム等の公知の合成樹脂性フィルムを積層したり、該合成樹脂製フィルムに紙またはアルミ箔を積層すること等で形成されたものであれば、如何なるものでもよい。
また、パウチ10を構成する各フィルム21、22、31については、別体のフィルムとして形成してもよく、少なくとも一部のフィルムを一体に(連続した一枚のフィルムとして)形成してもよい。
また、上述した実施形態では、パウチ10の内容物が食品であるものとして説明したが、内容物の具体的態様は、水分を含むものであれば如何なるものでもよく、食品に限定されない。
また、上述した実施形態では、フラップ片41bを区画するスリット41aが(材料除去を伴わない)切込み状のスリットとして形成されているものとして説明したが、スリット41aの具体的態様は、これに限定されず、(材料除去を伴う)幅を有した(穴状の)スリットとして形成されていてもよい。
また、上述した実施形態では、フラップ片41bが、図2に示すように、蒸気抜きシール部43の連通開始予定部43aに対してフラップ自由端41dが近くなるとともにフラップ基端41cが遠くなる、向きで形成されているものとして説明したが、フラップ片41b(スリット41a)の具体的態様は、上記に限定されず、如何なるものでもよく、例えば、連通開始予定部43aに対してフラップ自由端41dが遠くなるとともにフラップ基端41cが近くなる、向きで、フラップ片41b(スリット41a)を形成してもよい。
また、上述した実施形態では、分岐裏側フィルム部42に重複周縁部42bが形成されているものとして説明したが、このような重複周縁部42bを形成しなくてもよい。
また、蒸気抜きシール部43については、図1に示す例では製袋用シール部11に連続して形成されているものとして形成されているが、蒸気抜きシール部43を製袋用シール部11から独立して形成してもよい。
また、上述した実施形態では、蒸気開放部44が、分岐表側フィルム部41と分岐裏側フィルム部42とが熱溶着されていない領域(未シール部)として形成されているが、蒸気開放部44を、蒸気抜きシール部43(や製袋用シール部11)よりも弱めにフィルム部41、42間に熱接着を施した弱接着部や、フィルム部41、42にローレットシール等を施したパターン状接着部として形成してもよい。
また、上述した実施形態では、フラップ片41bが分岐表側フィルム部41に形成され、蒸気抜き穴42aが分岐裏側フィルム部42に形成されているものとして説明したが、反対に、フラップ片41bを分岐裏側フィルム部42に形成し、蒸気抜き穴42aを分岐表側フィルム部41に形成してもよい。
また、上述した実施形態では、主蒸気抜口としてフラップ片41bおよび蒸気抜き穴42aが設けられているものとして説明したが、このような主蒸気抜口を形成することなく、上端側折曲部32上に形成された蒸気抜き貫通部45のみから蒸気を排出するように設計してもよい。
また、蒸気抜き貫通部45以外に主蒸気抜口を形成する場合、主蒸気抜口の具体的態様は、上述したようなフラップ片41bおよび蒸気抜き穴42aに限定されず、フィルム部41、42の少なくとも一方に形成されたスリットまたは穴を主蒸気抜口として形成すればよい。
また、上述した実施形態では、フィルム弱化部60(蒸気抜き貫通部45)が、パウチ左右方向の中央から左右両側に寄った2箇所に形成されているものとして説明したが、フィルム弱化部60(蒸気抜き貫通部45)の具体的な個数や形成位置は、これに限定されず、その少なくとも一部がフィルム折曲部50(上端側折曲部32)上に形成されるものであれば、如何なるものでもよい。
また、上述した図1に示す例では、連通開始予定部43aが、蒸気抜きシール部43のうち内容物収容部14側に向けて突出して形成され(内容物収容部14の中央に最も近くに形成され)、蒸気抜きシール部43のうち最初に剥離を開始する部位であるものとして説明したが、連通開始予定部43aの具体的態様は、上記以外にも蒸気抜きシール部43の各部のシール強度に強弱を付ける等の手法によって、蒸気抜きシール部43のうち最初に剥離を開始するように設計した部位であってもよい。
また、上述した実施形態では、蒸気抜き機構40が、電子レンジによる加熱時に、内容物収容部12内で発生した蒸気によって、蒸気抜きシール部43(の連通開始予定部43a)において熱溶着されたフィルム41、42間を剥離させることで、内容物収容部12および蒸気開放部44を連通させて、内容物収容部12内の蒸気を蒸気開放部44から外部に放出するように構成されているものとして説明した。
しかしながら、電子レンジによる加熱時に、内容物収容部12および蒸気開放部44を連通させるための具体的構造(連通開始予定部43aの具体的態様)は、上述したような蒸気抜きシール部43において熱溶着されたフィルム41、42間を剥離させるものに限定されず、内容物収容部12内で発生した蒸気を利用して内容物収容部12および蒸気開放部44を連通させるものであれば、如何なるものでもよい。
例えば、図8に示すように、蒸気抜きシール部43において、フィルム41、42の少なくとも一方に、内容物収容部12内に発生した蒸気によって剥離または破壊される弱化部を形成し、当該弱化部を連通開始予定部43aとして利用して、電子レンジによる加熱時に、当該弱化部(連通開始予定部43a)を剥離または破壊して、内容物収容部12および蒸気開放部44を連通させる蒸気通路Pをフィルム41、42の少なくとも一方に形成するようにしてもよい。なお、このような蒸気通路Pを形成する弱化部としては、フィルム41、42を積層フィルムとして形成した場合の、接着力が弱く設定された層間や、機械的に弱く破壊を生じ易く形成された弱化部分等を利用することが考えられる。
10 ・・・ パウチ
11 ・・・ 製袋用シール部
11a ・・・ トップシール部
11b ・・・ サイドシール部
12 ・・・ 内容物収容部
20 ・・・ パウチ本体
21 ・・・ 表側フィルム
21a ・・・ フィルム山折頂部
22 ・・・ 裏側フィルム
30 ・・・ パウチ分岐部
31 ・・・ 分岐フィルム
32 ・・・ 上端側折曲部
33 ・・・ パウチ分岐部の下端部
40 ・・・ 蒸気抜き機構
41 ・・・ 分岐表側フィルム部
41a ・・・ スリット
41b ・・・ フラップ片
41c ・・・ フラップ基端
41d ・・・ フラップ自由端
42 ・・・ 分岐裏側フィルム部
42a ・・・ 蒸気抜き穴
42b ・・・ 重複周縁部
43 ・・・ 蒸気抜きシール部
43a ・・・ 連通開始予定部
44 ・・・ 蒸気開放部
50 ・・・ フィルム折曲部
60 ・・・ フィルム弱化部
61 ・・・ スリット両端部
62 ・・・ スリット中間部
L1 ・・・ 第1仮想線
L2 ・・・ 第2仮想線
X ・・・ 横方向
Y ・・・ 縦方向

Claims (12)

  1. フィルムが折り曲げられたフィルム折曲部を備えたパウチであって、
    前記フィルムには、フィルム弱化部が形成され、
    前記フィルム弱化部は、その少なくとも一部が前記フィルム折曲部上に形成されていることを特徴とするパウチ。
  2. 前記パウチは、内容物収容部を有したパウチ本体と、前記パウチ本体を構成する表側フィルムから表側に突出して形成されたパウチ分岐部とを備え、加熱時に、前記内容物収容部内の蒸気を前記パウチ分岐部に形成された蒸気開放部から外部に放出する蒸気抜き機構を備えた電子レンジ用パウチであり、
    前記パウチ分岐部は、その上端側折曲部において折り曲げられた分岐フィルムから成り、
    前記分岐フィルムの下端は、前記表側フィルムにそれぞれ接続され、
    前記分岐フィルムには、そのフィルム厚み方向に貫通して形成された蒸気抜き貫通部が形成され、
    前記蒸気抜き貫通部は、その少なくとも一部が前記フィルム折曲部としての前記上端側折曲部上に形成され、前記フィルム弱化部として機能することを特徴とする請求項1に記載のパウチ。
  3. 前記蒸気抜き機構は、加熱時に前記内容物収容部と前記蒸気開放部とを連通させる連通開始予定部を有し、
    前記蒸気抜き機構は、前記蒸気抜き貫通部よりも前記連通開始予定部に近い位置に形成された主蒸気抜口を有し、
    前記蒸気抜き貫通部は、補助蒸気抜口として形成されていることを特徴とする請求項2に記載のパウチ。
  4. 前記分岐フィルムは、前記表側フィルムに対向するように配置された分岐裏側フィルム部と、前記分岐裏側フィルム部の表側に配置された分岐表側フィルム部とを有し、
    前記蒸気抜き機構は、前記主蒸気抜口として、前記蒸気開放部において前記分岐表側フィルム部または前記分岐裏側フィルム部の一方に形成されたスリットによって区画されたフラップ片と、その少なくとも一部が前記フラップ片に表裏方向に重なるように前記蒸気開放部において前記分岐表側フィルム部または前記分岐裏側フィルム部の他方に形成された蒸気抜き穴とを有し、
    前記分岐フィルムは、前記蒸気抜き穴の周縁部に、前記フラップ片の一部に表裏方向に重なって配置される重複周縁部を有していることを特徴とする請求項3に記載のパウチ。
  5. 前記分岐フィルムは、前記表側フィルムに対向するように配置された分岐裏側フィルム部と、前記分岐裏側フィルム部の表側に配置された分岐表側フィルム部とを有し、
    前記蒸気抜き機構は、前記主蒸気抜口として、前記蒸気開放部において前記分岐表側フィルム部に形成されたスリットによって区画されたフラップ片と、その少なくとも一部が前記フラップ片に表裏方向に重なるように前記蒸気開放部において前記分岐裏側フィルム部に形成された蒸気抜き穴とを有していることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のパウチ。
  6. 前記フィルム弱化部は、スリット両端部間を繋ぐスリット中間部を有したスリットから構成され、
    前記スリット両端部は、前記フィルム折曲部上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のパウチ。
  7. 前記スリット中間部は、直線状に形成され、その全体が前記フィルム折曲部に沿って形成されていることを特徴とする請求項6に記載のパウチ。
  8. 前記スリット中間部は、前記スリット両端部を直線状に結ぶ仮想線に交差することなく、可動片を区画するように前記スリット両端部間を結ぶように形成されていることを特徴とする請求項6に記載のパウチ。
  9. 前記フィルム折曲部の延在方向における、前記スリット両端部間の間隔は、前記フィルム折曲部の延在方向に直交する方向における、前記スリット中間部の幅よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項8に記載のパウチ。
  10. 前記フィルム弱化部は、穴状に形成され、
    前記フィルム弱化部は、その外縁の少なくとも一部が前記フィルム折曲部の一部区間に亘って重なるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のパウチ。
  11. 前記フィルム折曲部の延在方向における、前記フィルム弱化部の外縁のうち前記フィルム折曲部に重なるように形成された部分の幅は、前記フィルム折曲部の延在方向に直交する方向における、前記フィルム弱化部の幅よりも大きく設定されていることを特徴とする請求項10に記載のパウチ。
  12. 前記パウチは、フィルムを熱溶着したシール部を有し、
    前記フィルム弱化部は、パウチを平面視した場合に前記シール部に重なる位置であって、前記シール部によって内容物収容部から前記フィルム弱化部が隔離される位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のパウチ。
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