JP6820295B2 - 筋力補助装置 - Google Patents

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本発明は、着用者に着用されて着用者の筋力を補助する筋力補助装置に関する。
農業、建設業、介護等に従事する作業者の筋力的な負担を軽減することを目的として、筋力補助装置が注目を集めている。本出願人は特許文献1により、関節が間に位置する人体の二つの部位にそれぞれ取り付けられる一対の装着具を有し、一対の装着具を所定の相対位置に保持することが可能な筋力補助装置を開示した。
国際公開第2018/097301号
装着者は筋力補助装置を着用して狭い空間内で作業することがある。装着者に筋力補助装置を取付けた状態で、装着者が腕を旋回させると、筋力補助装置のうち腕に連動する部分は、胴体に装着された部分に対して旋回方向に回転する。この場合、筋力補助装置の腕に連動する部分の回転軌跡の範囲が装着者の作業空間より大きいと、その連動部分の回転範囲が制限される。つまり、連動部分の回転軌跡の範囲が大きいと、狭い作業空間内では十分な作業を行うことが難しい場合がある。
これらから、本発明者らは、狭い作業空間での作業を容易にする観点から、従来の筋力補助装置には改良の余地があることを認識した。
本発明は、こうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、狭い作業空間でも使用することが可能な筋力補助装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の筋力補助装置は、着用者の胴体に装着される装着本体部と、装着本体部から延出する延出部と、連結部を介して延出部に連結され、連結部の支点を中心に装着本体部に対して回動可能に設けられる第1連結アームと、を備える。連結部の支点は、延出部において、装着本体部から第1連結アーム側に離れた位置に設けられるとともに、延出部の延伸方向に沿って移動可能に構成される
この態様によると、第1連結アームの回転半径を小さくしてその回転軌跡の範囲を小さくすることができる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、プログラム、プログラムを記録した一時的なまたは一時的でない記憶媒体、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、狭い作業空間でも使用することが可能な筋力補助装置を提供することができる。
実施形態に係る筋力補助装置を着用者とともに示す斜視図である。 図1の一部を拡大して示す拡大図である。 比較例の筋力補助装置の旋回動作を模式的に示す模式図である。 図1の筋力補助装置の旋回動作を模式的に示す模式図である。 第1変形例に係る筋力補助装置を着用者とともに示す斜視図である。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施の形態および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
また、本明細書で用いる「前」、「後」、「上」、「下」、「左」及び「右」等の用語は、筋力補助装置を着用した着用者を基準とする「前」、「後」、「上」、「下」、「左」及び「右」を意味することとする。なお、「左方向」及び「右方向」を「横方向」ということもある。
なお、以下の説明において、「平行」、「垂直」は、完全な平行、垂直だけではなく、誤差の範囲で平行、垂直からずれている場合も含むものとする。
[第1実施形態]
図1〜図4を参照して本発明の第1実施形態に係る筋力補助装置100の構成を説明する。図1は、筋力補助装置100の全体を示す斜視図である。この図は、着用者6に着用された状態の筋力補助装置を示している。図2は、筋力補助装置100の一部を拡大して示す拡大図である。筋力補助装置100は、胴装着部10と、連結部12と、第1連結アーム20と、第2連結アーム30と、ブレーキ機構40と、駆動機構70と、腕装着部材37と、を主に備える。本実施形態では、胴装着部10の左右両側に、連結部12と、第1連結アーム20と、第2連結アーム30と、ブレーキ機構40と、腕装着部材37とからなる組が左右対称に設けられている。
(胴装着部)
胴装着部10は、装着ベルト16を介して着用者6の胴体7に取り付けられる装着本体部11と、装着本体部11から延出する2つの延出部14と、を有する。装着本体部11の形状は特に限定されないが、本実施形態の装着本体部11は、前後に薄い略直方体形状または箱形状を呈する。装着本体部11は、例えば金属製であってもよいし、一部または全部が樹脂製であってもよい。図1の装着本体部11は、上下長が左右長よりやや長い略矩形の輪郭を有する。装着ベルト16は、装着本体部11の上部から伸び出し着用者6の肩を通り胴体7の前側に至る2本の肩ベルト16と、装着本体部11の側部から胴体7の側部を通り胴体7の前側に至る2本の体側部ベルト16と、を含む。肩ベルト16と体側部ベルト16とは胴体7の前側で相互に連結されることによって、胴装着部10は、胴体7の後側(背中)に固定的に支持される。
本実施形態の延出部14は、装着本体部11の横方向側部から左右両側に延出するアーム状またはレバー状の部材である。延出部14は、アルミニウム合金などの軽金属またはその他の金属製又は樹脂であってもよい。延出部14は、装着本体部11に固定されている。延出部14の延出端側は第1連結アーム20に連結部12を介して連結されている。連結部12は支点を有し、第1連結アーム20は、その支点の軸線d2を中心に胴装着部10の延出部14に対して回動可能に設けられている。軸線d2は、略上下方向に伸びる回転軸線であり、第1連結アーム20は、軸線d2に直交する面(略水平面)に沿って旋回することができる。
本実施形態の連結部12は、延出部14の延出端側に設けられた貫通孔と、貫通孔を上下に挿通するピン部材12pと、を含んで構成されている。ピン部材12pは、軸線d2に沿って延在し、貫通孔内に回転可能に収容されており、支点として機能する。
(第1連結アーム)
第1連結アーム20は、連結部12から略水平方向に延出するアーム状またはレバーの部材である。第1連結アーム20は、アルミニウム合金などの軽金属またはその他の金属製又は樹脂であってもよい。第1連結アーム20の延伸端側に、後述するブレーキ機構40が固定的に支持される。本実施形態の第1連結アーム20は、後述するブレーキ機構40のケーシング50を支持するブラケットとして機能する。第1連結アーム20の延伸端側にはブレーキ機構40を介して第2連結アーム30が支持される。
(ブレーキ機構)
ブレーキ機構40は、第1連結アーム20に対する第2連結アーム30の回転を制御するためのものである。つまり、本実施形態では回転制御機構としてブレーキ機構40を例示している。ブレーキ機構40は、ケーシング50と、ケーシング50に対して回転可能に設けられる回転部材41とを含む。この例のケーシング50は、箱形状の筐体であり、この例の回転部材41は、出力軸とも称されるスピンドルである。ケーシング50には第1連結アーム20が結合され、回転部材41には、第2連結アーム30が結合される。本実施形態では、回転部材41の回転軸線(以下、「アシスト軸線d1」という)は、略水平方向に伸びており、第2連結アーム30はアシスト軸線d1に直交する面(略鉛直面)に沿って回動することができる。つまり、本実施形態では回転軸線としてアシスト軸線d1を例示している。
ブレーキ機構40は、駆動機構70から供給される駆動流体の圧力をオン・オフ制御することにより、回転部材41の回転を制御することができる。ブレーキ機構40の構成は特に限定されないが、本実施形態のブレーキ機構40は、回転部材41と一体に回転するディスク(不図示)と、駆動流体の圧力によりディスクに押付けられるピストン(不図示)とを含むディスクブレーキである。
駆動流体の圧力がオンになると、ピストンはディスクに押付けられ、ディスクおよび回転部材41は、その自由な回転が規制される拘束状態になる。駆動流体の圧力がオフになると、ピストンはディスクから離れ、ディスクおよび回転部材41は、その自由な回転が許容される非拘束状態になる。つまり、ブレーキ機構40は、駆動流体の圧力を制御することにより、回転部材41の回転を拘束状態と非拘束状態とに制御することができる。ブレーキ機構40は、非拘束状態において、上肢8の運動に追従して第2連結アーム30の回転を許容する。ブレーキ機構40は、拘束状態において、第2連結アーム30のアシスト軸線d1周りの回転を拘束し、上肢8の重量による荷重を受止め、上肢8の位置を下から支持する筋力補助力(アシスト力ということがある)を発生する。
本実施形態のブレーキ機構40は、ワンウエイクラッチ(不図示)を備えており、拘束状態でも上肢8が上昇する方向への回転部材41および第2連結アーム30の回転を許容する。ワンウエイクラッチは、ブレーキ機構40が拘束状態でも、一方向のみの回転を許容する機構であり、この例では、腕を上げる方向の回転を許容し腕を下げる方向の回転を規制するように構成されている。ワンウエイクラッチを備えることにより、着用者6は、拘束状態で作業しやすい位置まで腕を徐々に上昇させ、その位置で腕を固定することができる。
駆動機構70は、加圧された駆動流体を蓄えるタンク70tと、タンク70tの駆動流体の圧力を調整する減圧弁70qと、駆動流体のブレーキ機構40への流体の出/止を制御するバルブ機構70pと、バルブ機構70pを制御する制御部70rと、バルブ機構70pからブレーキ機構40に駆動流体を供給するゴムチューブなどの流路部材70sと、リモコン70cと、を含む。駆動流体は、水、油等の液体であってもよいし、空気、窒素、不活性ガス等の気体であってもよい。リモコン70cは、筋力補助装置100の着用者6からの操作に基づき、制御部70rへの入力を行い、制御部70rはバルブ機構70pを制御することにより、ブレーキ機構40への駆動流体の供給および供給停止を制御する。本実施形態の駆動機構70は、装着本体部11内に設けられている。このように構成された、ブレーキ機構40および駆動機構70は、上肢8の筋力を補助するアシスト機構を構成している。駆動機構70は、駆動流体を加圧するコンプレッサ(ポンプ)を有してもよい。尚、図4ではリモコン70cと駆動機構70とはワイヤを介して接続される例を示しているが、リモコン70cと駆動機構70とは無線で接続されてもよい。また、図4に示す制御部70rはリモコン70cと一体になっているが、これらは別体であっても構わない。
(第2連結アーム)
次に、第2連結アーム30は、ブレーキ機構40の回転部材41に接続されている。
第2連結アーム30は、回転部材41の回転にともなって、回転部材41のアシスト軸線d1を中心として回転する。図1に示すように、第2連結アーム30は、回転部材41と、上肢8に取り付けられる腕装着部材37とを連結する。第2連結アーム30は、回転部材41からアシスト軸線d1と非平行な方向に延び出している。第2連結アーム30には、回転部材41から筋力補助力が入力される。腕装着部材37は、第2連結アーム30と共に第1連結アーム20に対して回転する。
第2連結アーム30は、回転部材41から腕装着部材37に向かって延びる1または複数の部材を有する。本実施形態の第2連結アーム30は、回転部材41の側から腕装着部材37の側へ順に、それぞれアーム状またはレバー状の基部材32と、第2部材34とを有する。基部材32および第2部材34は、アルミニウム合金などの軽金属またはその他の金属製であってもよい。基部材32および第2部材34は、一部または全部が樹脂製であってもよい。
本実施形態の基部材32は、回転部材41に固定され、回転部材41からアシスト軸線d1と非平行な方向に延び出している。基部材32は、回転部材41と別々に形成され連結されてもよいし、基部材32の一部または全部が回転部材41と一体的に形成されてもよい。基部材32は、回転部材41と同期して、アシスト軸線d1を中心として回転する。
本実施形態の第2部材34は、アーム回転軸線d3を中心として基部材32と相対回転可能に、基部材32に接続されている。第2部材34は、装着体回転軸線d4を中心として腕装着部材37の装着体38と相対回転可能に、後述する腕装着部材37の装着体38のボス38aに接続される。
(腕装着部材)
腕装着部材37は、着用者6の上腕8aに取り付けられ、ブレーキ機構40から供給される力を上腕8aに伝達するためのものである。本実施形態の腕装着部材37は、ブレーキ機構40が上腕8aの持ち上げを補助する際に、上腕8aの腕装着部材37に対する下方又は後方への相対移動を規制するように構成されている。腕装着部材37の構成は特に限定されないが、本実施形態の腕装着部材37は、上腕8aが挿入される筒状部を形成する装着体38と、補助ベルト39とを有する。
(装着体)
装着体38は、例えば、所定の剛性を有する樹脂を成形して形成されてもよい。この所定の剛性は、装着体38の自重によっては殆ど変形せず筒状を維持可能な程度の剛性であってもよい。本実施形態の装着体38の外面には、第2連結アーム30に接続されるためのボス38aが設けられている。装着体38は、ボス38aを介して、第2部材34に接続される。図1の装着体38は、前方に伸ばした状態の上腕8aに下方から対面するように構成されている。
(補助ベルト)
補助ベルト39は、例えば、柔軟性を有する帯状の部材を含む。図1の補助ベルト39は、前方に伸ばした状態の上腕8aに主として上方から対面するように構成されている。補助ベルト39は、その長さを調整可能に構成されている。補助ベルト39の長さを調節することにより、腕装着部材37が上腕8aを安定して保持することが可能となる。
(動作)
図1を参照して筋力補助装置100の動作を説明する。まず、筋力補助装置100を着用者6が着用する。具体的には、装着本体部11を胴体7の後面(背中)に背負い、装着ベルト16を用いて、装着本体部11を胴体7に装着する。また、腕装着部材37の装着体38及び補助ベルト39を用いて、腕装着部材37を上腕8aに装着する。この状態で着用者6が、上肢8を屈伸または伸展運動させると、上腕8aに取り付けられた腕装着部材37および第2連結アーム30は、アシスト軸線d1を中心として、胴体7側の第1連結アーム20に対して相対回転する。上述したように、アシスト軸線d1回りの運動に対しては、ブレーキ機構40による回転制御により、拘束状態と非拘束状態とを切り換えることができる。
本実施形態では、着用者6が操作可能なリモコン70c(図2も参照)により拘束状態と非拘束状態とを切り換えることができる。着用者6は、拘束状態においてワンウエイクラッチにより上肢8を作業用の位置に持上げ、その位置で作業を行う。このとき、ブレーキ機構40は、筋力補助力を発生し上肢8の位置を下から支持する。着用者6は、リモコンで非拘束状態に切り換えることで、上肢8の位置を下げることができる。このように、拘束状態と非拘束状態とを切り換えて筋力補助力を受けながら作業することにより、着用者6は腕の筋肉の負担を軽減することができる。
また、着用者6が、上肢8を旋回運動させると、上腕8aに取り付けられた腕装着部材37、第2連結アーム30および第1連結アーム20は、軸線d2を中心として、胴体7側の延出部14に対して相対回転する。軸線d2回りの運動は規制されていないので、着用者6は、延出部14に対する第1連結アーム20の可動範囲内において、上肢8を軸線d2回りに旋回させることができる。
次に、図3、図4を参照して、筋力補助装置100の旋回動作を説明する。図3は、比較例の筋力補助装置500の旋回動作を模式的に示す上面視の模式図である。図4は、筋力補助装置100の旋回動作を模式的に示す上面視の模式図である。これらの図において、左側は上肢8を内側に旋回した状態を示し、右側は上肢8を外側に旋回した状態を示している。右側の図は、左側の図に対して約50度旋回した状態を示している。
(比較例)
先に比較例について説明する。比較例の筋力補助装置500は、本実施形態を創作する過程で、比較のために案出されたものである。筋力補助装置500は、本実施形態に対して、延出部14を有せず、連結部512が装着本体部511の後面に設けられ、第1連結アーム520の形状が異なる点で相違し、他の構成は同様である。したがって、重複する説明を省き、相違する点を重点的に説明する。比較例では、連結部512が装着本体部511に設けられたことにより、連結部512の支点の軸線d2も、装着本体部511の後面に配置される。この構成により、装着本体部511とブレーキ機構40とを連結する第1連結アーム520は、本実施形態よりも長い。
連結部512の支点がブレーキ機構40から離間しているので、第1連結アーム520の軸線d2を中心とする回転半径が本実施形態よりも長くなる。このため、上肢8を外側に旋回した場合に、第1連結アーム520やブレーキ機構40の回転軌跡が装着本体部511の後側へ大きく張り出す。この結果、図3に示すように、第1連結アーム520やブレーキ機構40の装着本体部511の後側への突出量Y1が大きくなる。突出量Y1が大きい場合には、第1連結アーム520やブレーキ機構40が周囲の壁等に干渉する可能性が高く、その旋回許容範囲が制限されるので、狭い空間では十分な作業を行うことが難しい。
比較例を踏まえ、本実施形態について説明する。狭い空間での作業を容易にするためには、第1連結アーム20の回転半径は小さいことが望ましい。このため、図4に示すように、本実施形態では、装着本体部11から延出する延出部14を設け、連結部12の支点は、延出部14において、装着本体部11から第1連結アーム20側に離れた位置に設けられている。この結果、図4に示すように、第1連結アーム20やブレーキ機構40の装着本体部11の後側への突出量Y2を比較例より小さくすることができる。
図4に示すように、延出部14は、装着本体部11から左右に延出している。特に、延出部14は、その延出端が第1連結アーム20に接近するように構成されている。連結部12の支点を延出部14の延出端の近傍に設けたことにより、第1連結アーム20を短くし、その回転半径を小さくすることができる。
連結部12の支点が装着本体部11に近すぎると、突出量Y2の低減効果が小さくなり、連結部12の支点がブレーキ機構40に近すぎると、旋回時に上肢8が当接して肩の周辺が窮屈になる。この観点から、装着本体部11から連結部12の支点までの距離は、装着本体部11とブレーキ機構40との離間距離の20%〜80%の範囲が好ましく、30%〜70%の範囲がより好ましく、本実施形態では40%〜60%の範囲に設定されている。
突出量Y2はより小さいことが望ましい。そこで、本実施形態では連結部12の支点は、装着本体部11より着用者6の前後方向で前側に位置している。この場合、連結部12の支点が装着本体部11より後側に位置している場合と比べて、突出量Y2を小さくすることができる。本実施形態の延出部14は、装着本体部11から胴体7の湾曲面に対応し、この曲面に沿うように側方斜め前向きに延びている。
[第2実施形態]
次に、図5を参照して、本発明の第2実施形態に係る筋力補助装置200の構成を説明する。図5は、筋力補助装置200の全体を示す斜視図であり、図1に対応する。この図は、着用者6の胴体7に着用された状態の筋力補助装置200を示している。第2実施形態の筋力補助装置200は、第1実施形態に対して、連結部12の構成が異なる点で相違し、他の構成は同様である。したがって、重複する説明を省略し、主に相違点を説明する。
連結部12の支点の軸線d2を着用者6の肩の回転軸線と一致させることは難しく、現実的には、軸線d2は肩の回転軸線から離れた位置に設けられている。この場合、上肢8を旋回させると、肩周辺が窮屈になり着用者6に不快感を与えるおそれがある。そこで、本実施形態では、連結部12の支点は、延出部14の延伸方向に沿って移動可能に構成されている。この場合、図5に示すように、上肢8の旋回に応じて装着本体部11とブレーキ機構40との離間距離が柔軟に変化するので、着用者6に与える不快感を緩和することが可能になる。図5の例では、装着本体部11とブレーキ機構40との間の距離は、上肢8を内側に旋回させたときに大きくなり、上肢8を外側に旋回させたときに小さくなる。
連結部12の支点を移動可能にするために、連結部12は、延伸方向に長い長孔12nを有する部材と、長孔12nの中を相対移動可能に設けられたピン部材12pと、を含んでいる。この場合、簡単な構成により移動可能な支点を実現することができる。図5の例では、長孔12nを有する部材として延出部14を例示しているが、長孔12nが第1連結アーム20に設けられ、ピン部材12pが延出部14に設けられてもよい。
第2実施形態は、第1実施形態と同様の作用・効果を奏する。加えて、第2実施形態では、上肢8の旋回に伴って連結部12の支点の位置を移動させることができるので、装着の不快感を減らすことができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態をもとに説明した。これらの実施形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求の範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
[変形例]
以下、変形例について説明する。変形例の説明では、実施の形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。実施の形態と重複する説明を適宜省略し、実施の形態と相違する構成について重点的に説明する。
実施形態では、腕装着部材37が上腕8aに取り付けられる例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、腕装着部材37は前腕8bに取り付けられてもよい。
実施形態では、第2連結アーム30が、基部材32と第2部材34の2つの部材がそれぞれ回動支点を介して連結されて構成される例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、第2連結アーム30は、1または3以上の部材が、それぞれ回動支点を介して連結されて構成されてもよい。
実施形態では、装着本体部11が略直方体形状または箱形状の部材である例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、装着本体部11は板状の部材であってもよい。
実施形態では、延出部14が細長いレバー状の部材である例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、延出部14は前後に薄い板状または箱状の部材であってもよい。
実施形態では、ブレーキ機構40への駆動流体の供給および供給停止が、着用者6からの操作に基づきリモコン70cにより制御される例を示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ブレーキ機構40への駆動流体の供給および供給停止は、筋力補助装置100に取り付けられたセンサの検知結果に基づいて制御されてもよい。
これらの各変形例は実施の形態と同様の作用・効果を奏する。
上述した各実施形態と変形例の任意の組み合わせもまた本発明の実施形態として有用である。組み合わせによって生じる新たな実施形態は、組み合わされる各実施形態および変形例それぞれの効果をあわせもつ。
10・・胴装着部、 11・・装着本体部、 12・・連結部、 12n・・長孔、 12p・・ピン部材、 14・・延出部、 20・・第1連結アーム、 30・・第2連結アーム、 37・・腕装着部材、 40・・ブレーキ機構、 41・・回転部材、 70・・駆動機構、 100、200・・筋力補助装置。

Claims (3)

  1. 着用者の胴体に装着される装着本体部と、
    前記装着本体部から延出する延出部と、
    連結部を介して前記延出部に連結され、前記連結部の支点を中心に前記装着本体部に対して回動可能に設けられる第1連結アームと、
    を備え、
    前記連結部の支点は、前記延出部において、前記装着本体部から前記第1連結アーム側に離れた位置に設けられるとともに、前記延出部の延伸方向に沿って移動可能に構成されることを特徴とする筋力補助装置。
  2. 前記連結部の支点は、前記装着本体部より前記着用者の前後方向で前側に位置することを特徴とする請求項1に記載の筋力補助装置。
  3. 前記連結部は、前記延伸方向に長い長孔を有する部材と、前記長孔の中を相対移動可能に設けられたピン部材と、を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の筋力補助装置。
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