JP6152523B2 - 義肢装着式動作補助装置 - Google Patents

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Description

本発明は義肢装着式動作補助装置に関する。
例えば、事故等により手又は足(四肢)の一部を切断した場合、切断された断端に義肢を装着して日常生活が行えるように訓練を行っている。尚、以下では、義肢の一種として義足を使用する場合について説明する。装着者に義足を装着して歩行する場合、義足が装着者の体重を支えることになるので、義足を構成する各部には十分な強度を有すると共に、膝関節に相当する関節部分が歩行動作に応じて回動できるように構成されている。また、義足を装着して階段を昇降する場合には、体重を持ち上げる力が必要になるため、義足の関節を駆動する駆動機構を内蔵することで、駆動力を義足の関節に伝達する歩行支援装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−153660号公報
上記特許文献1に記載された駆動機構を内蔵する歩行支援装置では、モータ及びモータ駆動力を伝達する伝達機構(軸及び複数のギヤ等を有する)及びこれらの駆動機構を支持するブラケットなどが組み込まれており、さらには、装着者の体重を支えるための強度を持たせる必要があるため、かなりの質量増大となる。そのため、特許文献1の装置では、モータにかかる負荷が増大するため、モータが大型化すると共にバッテリの消耗が早く、且つモータの寿命も低下するといった課題がある。加えて、特許文献1では、着地等により関節にかかる衝撃を直接支える必要があるため、ギア等の伝達機構には駆動に由来する負荷だけでなく、着地時の衝撃による負荷もかかり、伝達機構の寿命を縮めてしまうという課題もある。
また、歩行動作が不自由な装着者の場合、バッテリが消耗したときには駆動機構(モータ及び伝達機構を含む)の荷重によって装着者の疲労が増大し、バッテリの消耗により駆動力が伝達されない場合には、階段や坂道を昇降できなくなるため、駆動機構の軽量化及び耐久性の向上が望まれている。
そこで、本発明は上記事情に鑑み、上記課題を解決した義肢装着式動作補助装置の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下のような手段を有する。
本発明は、関節のソケット側に結合された第1フレームと、当該関節の接地部側の第2フレームとを回動可能に連結する義肢の関節の動作を支援する義肢装着式動作補助装置であって、
駆動力の発生により、回転軸を中心にして異なる方向に相対的に回転駆動される第1駆動端部及び第2駆動端部を有し、当該駆動力を発生する駆動部と、
前記回転軸が前記義肢の関節の回動中心と一致するように当該義肢の関節の側方に前記駆動部が配置された状態で、前記義肢の前記第1フレームに前記駆動部の前記第1駆動端部と連結可能な第1連結部、及び前記義肢の前記第2フレームに前記駆動部の前記第2駆動端部と連結可能な第2連結部と、
前記義肢が装着される装着者の生体信号を検出する生体信号検出手段と、
前記生体信号検出手段により検出された生体信号に基づいて、前記義肢の関節の動作に応じた駆動力が前記関節に伝達されるように前記駆動部を随意制御する制御部と、を備え、
前記駆動部の駆動力を必要としない場合には、前記第1駆動端部を前記第1フレームから分離させてフリーな状態とする一方、前記第2駆動端部を前記第2フレームに連結させたまま前記駆動部を前記関節の接地部側に移動させた状態に維持する
ことを特徴とする。
本発明によれば、既に使用されている義肢の関節の側方に駆動部を取り付けることで、義肢の関節の動作に応じた駆動力を当該関節に伝達することが可能になるため、それまでのパッシブな義肢がアクティブ義肢として機能することになり、義肢を使用する障害者の支援を可能にする。また、駆動部が義肢の関節の側方に配置されて駆動部の駆動力が義肢の関節に直接的に伝達されるため、駆動部の負荷が小さくなり、その分駆動部の軽量化及び耐久性を向上させることができ、例えば平坦な場所を歩行する際には駆動部によるアシストを行わず、アシスト力を必要とする場合に義肢の関節を駆動するように切替えることも可能である。また着地時等の衝撃は、義足自体に付加されるため、義足自体が本来有する強度性能をそのまま活用することができ、義肢装着式動作補助装置の駆動機構へ余計な負荷がかからず、従来の課題であった寿命短縮も解決することができる。
本発明による義肢装着式動作補助装置の実施形態を示す斜視図である。 義肢装着式動作補助装置の駆動部の取り付け作業を示す正面図である。 義肢装着式動作補助装置の駆動部の取り付け作業を示す側面図である。 義肢装着式動作補助装置の制御系を示すブロック図である。 義肢装着式動作補助装置の変形例1を示す斜視図である。 義肢装着式動作補助装置の変形例2を示す側面図である。 義肢装着式動作補助装置の変形例3を示す分解斜視図である。 義肢装着式動作補助装置の変形例3の駆動部の取り付け状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。
〔義肢装着式動作補助装置の構成〕
図1は本発明による義肢装着式動作補助装置の実施形態を示す斜視図である。尚、本実施の形態では、図1において、装着者12が左脚の大腿部を切断して義足20を使用している場合を一例として説明する。また、左脚用の義足20は、各部の寸法が当該装着者12の体形に合わせて製作されたものであり、ソケット22と、第1フレーム24と、関節26と、第2フレーム28と、接地部29とを有する。また、義足20は、駆動手段が設けられていないが、各部分が右脚にかかる体重を支えられるように十分な強度を有する。
尚、義足20は、第1フレーム24、関節26、第2フレーム28の周囲を脚形状に形成された樹脂材で覆うように構成されたものもあるが、ここでは、説明の便宜上、第1フレーム24、関節26、第2フレーム28が露出するタイプのものを例に挙げて説明する。
ソケット22は、内側に左大腿部の形状に合わせた挿入凹部が形成されており、例えば樹脂等により成型される。また、ソケット22の内側には、緩衝材としてシリコン樹脂により成型されたライナーが挿入されている。義足20は、ソケット22の挿入凹部に装着者12の切断された左大腿部の断端が嵌合されることで当該装着者の左脚として機能する。
義足20の関節26は、装着者12の左膝関節として機能する。また、関節26の一側には、第1フレーム24が結合され、関節26の他側には第2フレーム28が結合されており、第1、第2フレーム24、28を回動可能に連結している。さらに、関節26は、第2フレーム28の下端に結合された足型の接地部29がつま先で床面(又は地面)に接地した場合、第1フレーム24に対して第2フレーム28を回動させ、足型の接地部29が踵で床面(又は地面)に接地した場合、体重を支えるために第1フレーム24に対して第2フレーム28が回動しないように回動動作を拘束する制動機構が設けられている。
図1に示されるように、義肢装着式動作補助装置10は、装着者12が使用する義足20の外側(側方)に取り付けられる駆動部30を有する。駆動部30は、電動モータからなり、関節26の動きに応じて義足20の関節26を直接駆動する外付けタイプの駆動手段である。
また、駆動部30は、義足20の第1フレーム24に締結された第1連結部40に連結される第1モータハウジング32と、義足20の第2フレーム28に締結された第2連結部50に連結される第2モータハウジング34とを有し、義足20の関節26を側方(外側又は内側)から直接駆動する。第1モータハウジング32と第2モータハウジング34とは、相対回転可能に組み込まれており、回転軸が関節26の回動中心と一致し、同軸となるように取り付けられる。
また、第1モータハウジング32及び第2モータハウジング34には、駆動部30の駆動コイルと駆動マグネットとが収納されている。さらに、駆動部30は、関節26の回動に伴う第1モータハウジング32と第2モータハウジング34との回動角度を検出する角度センサ(図1では隠れて見えない)が設けられている。
尚、駆動部30は、複数のギヤ等からなる伝達機構が設けられていないため、前述した特許文献1のものに比べて大幅に軽量化されている。また、駆動部30は、義足20の関節26の外側又は内側の何れかの側方に取り付けられ、例えば装着者12が歩行しやすい側方(外側又は内側)に取り付けられる。
また、上記第1、第2連結部40、50は、第1、第2フレーム24、28に締結される構成であるが、これに限らず、第1、第2駆動端部33、35を関節26の回動部分に直接的に締結する構成としても良い。
第1連結部40は、第1モータハウジング32より上方に突出する第1駆動端部33と螺子又はベルトなどの締結部材により分離可能に締結される。また、第2連結部50は、上記第1連結部40と同様に、第2モータハウジング34より下方に突出する第2駆動端部35と螺子又はベルトなどの締結部材により分離可能に締結される。そのため、駆動部30は、駆動力を必要としないときは比較的簡単な操作により義足20の関節26の側方に取り付けることができると共に、駆動力を必要としないときは簡単に外すこともできる。
また、義足20の接地部29の裏面(下面)には、歩行動作に伴う荷重を検出する一対の床反力センサ60が設けられている。
さらに、義足20のソケット22は、装着者12の腰に装着された腰ベルト70の支持部72に連結されることで脱落を防止され、腰ベルト70の後側には、駆動部30を制御する制御装置100及びバッテリ102が装着されている。尚、制御装置100及びバッテリ102は、小型化及び軽量化に伴い駆動部30と一体化しても良い。
また、装着者12の左脚大腿部の前後皮膚表面には、左脚大腿部における生体電位(生体信号)を検出する生体信号検出センサ110,112が貼り付けられる。
図2は義肢装着式動作補助装置10の駆動部30の取り付け作業を示す正面図である。図3は義肢装着式動作補助装置10の駆動部30の取り付け作業を示す側面図である。ここで、図2(A)〜(C)及び図3(A)〜(C)を参照して義足20に駆動部30を取り付ける手順について説明する。
(手順1)図2(A)及び図3(A)に示されるように、装着者12が左脚の断端12aを義足20のソケット22の内側の挿入凹部22aに嵌合させて歩行する場合、あるいは階段を昇降する場合、義足20の関節26の側方に駆動部30を取り付ける前に、予め義足20の第1フレーム24に第1連結部40を固定し、義足20の第2フレーム28に第2連結部50を固定する。尚、第1、第2連結部40、50は、第1、第2モータハウジング32、34に連結される螺子42、52を有する。
(手順2)図2(B)及び図3(B)に示されるように、駆動部30を義足20の関節26の外側(側方)に配置すると共に、第1モータハウジング32より上方に突出する第1駆動端部33の貫通孔に第1連結部40より側方に延在する螺子42を挿通させ、当該螺子42の端部にナット44を螺合させて締付ける。さらに、第2モータハウジング34より下方に突出する第2駆動端部35の貫通孔に第2連結部50より側方に延在する螺子52を挿通させ、当該螺子52の端部にナット54を螺合させて締付ける。
これにより、駆動部30は、第1、第2モータハウジング32、34の第1、第2駆動端部33、35が義足20の第1、第2フレーム24、28に連結され、駆動力(モータトルク)を第1、第2フレーム24、28に伝達することが可能になる。
(手順3)装着者12が例えば、平坦な場所を歩行する場合で、駆動部30の駆動力によるアシストが不要なときは、駆動部30を義足20から外す。例えば、図2(C)及び図3(C)に示されるように、上方のナット44を緩めて第1モータハウジング32の第1駆動端部33を第1連結部40の螺子42から分離させてフリーな状態とする。このとき、第2モータハウジング34の第2駆動端部35は、第2連結部50の螺子52に連結されているため、駆動部30が関節26の下方にずらした位置に移動され、第2フレーム28の側方に吊下された状態となる。このように、駆動部30の駆動力を必要としない場合には、第1駆動端部33を第1連結部40から分離させることで、駆動部30を使用しない状態にできるため、駆動部30の駆動機構を完全に停止した状態で維持することができ、劣化を抑制することができる。
駆動部30は、複数のギヤを組み合わせた伝達機構が設けられていないため、その分小型化及び軽量化されており、駆動力を発生させない場合でも、装着者12の負担を軽減できる。また、駆動部30の軽量化により駆動時の負荷も軽減され、駆動部30の電力消費量が軽減され、バッテリ寿命及び駆動部30の耐久性が向上している。
また、駆動部30の駆動力によるアシストが不要なときは、下方のナット54も緩めて駆動部30を義足20から分離させても良い。尚、上記実施形態では、駆動部30の第1、第2モータハウジング32、34が第1、第2連結部40、50の螺子42、52に締結される構成を一例として説明しているが、例えば締結用ベルトなどにより駆動部30の第1、第2モータハウジング32、34を第1、第2連結部40、50に締結または締結解除しても良い。
〔制御系の構成〕
図4は義肢装着式動作補助装置の制御系を示すブロック図である。図4に示されるように、義肢装着式動作補助装置10の制御系システムは、装着者12に対してアシスト力を付与する駆動部30と、装着者12の動作に応じた関節角度(物理現象)を検出する物理現象検出部142と、装着者12の生体電位等を含む信号(生体信号)を検出する生体信号検出部144とを備えている。物理現象検出部142は、上記関節回動角度を検出する角度センサ、および接地部29の裏面に設けられた床反力センサ60(図1参照)からなる。生体信号検出部144は、生体信号検出センサ110,112(図1参照)からなる。
データ格納部146には、基準パラメータデータベース148と、指令信号データベース150とが格納されている。
随意的制御部154は、生体信号検出部144により検出された検出信号(生体信号)に応じた指令信号(随意制御の制御信号)を電力増幅部158に供給する。随意的制御部154は、生体信号検出部144に所定の指令関数f(t)またはゲインPを適用して指令信号を生成する。このゲインPは予め設定された値又は関数でも良く、ゲイン変更部156を介して調整することができる。
また、物理現象検出部142の角度センサにより検出された義足20の関節26の角度データに基づいて駆動部30の駆動トルク(トルクの大きさ及び回動角度)を制御する方法を選択することも可能である。
物理現象検出部142の角度センサによって検出された関節角度(θ)および床反力センサ60によって検出された荷重のデータは、基準パラメータデータベース148に入力される。フェーズ特定部152では、物理現象検出部142の角度センサにより検出された関節26の回動角度ならびに床反力センサ60により検出された荷重を基準パラメータデータベース148に格納された基準パラメータの関節角度と荷重と比較することにより、装着者12の動作のフェーズを特定する。
そして、自律的制御部160では、フェーズ特定部152により特定されたフェーズの制御データを得ると、このフェーズの制御データに応じた指令信号(自律制御の制御信号)を生成し、この動力を駆動部30に発生させるための指令信号を電力増幅部158に供給する。また、自律的制御部160は、前述したゲイン変更部156により調整されたゲインが入力されており、このゲインに応じた指令信号を生成し、電力増幅部158に出力する。電力増幅部158は、駆動部30を駆動する電流を制御してモータトルクの大きさ及び回動角度を制御して当該装着者12に装着された義足20に駆動部30による駆動力をアシスト力として付与する。
このように、義肢装着式動作補助装置10は、装着者12の左大腿部に貼り付けられた生体信号検出センサ110,112によって検出された検出信号に基づいて、駆動部30を制御する制御信号が電力増幅部158によって増幅されて駆動部30のモータコイルに供給され、装着者12に装着された義足20の関節26に駆動部30の駆動力が第1、第2連結部40、50及び第1、第2フレーム24、28を介して関節26のアシスト力として伝達される。
そのため、義足20は、パッシブ義足として使用されていたが、駆動部30が関節26の側方に取り付けられることにより、関節26が直接駆動部30に駆動されて歩行支援及び階段の昇降支援が可能なアクティブ義足として機能することになる。
〔変形例1〕
図5は義肢装着式動作補助装置の変形例1を示す斜視図である。図5に示されるように、変形例1の義肢装着式動作補助装置200は、装着者12の左右大腿部の断端に装着された義足20、20Aの各関節26、26Aの外側(側方)に駆動部30、30Aが取り付けられている。駆動部30、30Aは、各回転軸が各関節26、26Aの回動中心と一致し、同軸となるように取り付けられる。そのため、左右大腿部が切断された装着者12に義足20、20Aが装着された場合、駆動部30、30Aの駆動力により各義足20、20Aを駆動することで歩行することが可能になる。
また、駆動部30Aは、前述した駆動部30と同様に、複数のギヤを組み合わせた伝達機構が設けられていないため、その分小型化及び軽量化されており、駆動力を発生させない場合でも、装着者12の負担を軽減できる。また、駆動部30、30Aの軽量化により駆動時の負荷も軽減され、駆動部30、30Aの電力消費量が軽減され、バッテリ寿命及び駆動部30、30Aの耐久性が向上している。
尚、右脚用の義足20Aは、前述した左脚用の義足20と同様な構成であるので、詳細な説明を省略する。また、義足20Aに取り付けられる右脚用の駆動部30Aは、前述した左脚用の駆動部30と同様な構成である。
また、駆動部30Aは、右脚大腿部の前後皮膚表面に貼り付けられた生体信号検出センサ110A,112Aにより検出された生体電位(生体信号)に基づいて前述した制御装置100により同様に制御される。
そのため、一対の義足20、20Aは、パッシブ義足として使用されていたが、駆動部30、30Aが各関節26、26Aの側方に取り付けられることにより、各関節26、26Aが直接駆動部30、30Aに駆動されて歩行支援及び階段の昇降支援が可能なアクティブ義足として機能することになる。また、装着者12の両脚に義足20、20Aが装着されている場合、パッシブ義足として使用されている状態では、杖や手摺りに掴まらないと歩行することが難しいが、駆動部30、30Aを関節26、26Aの側方に取り付けることにより自立して歩行することが可能になる。
〔変形例2〕
図6は義肢装着式動作補助装置の変形例2を示す図である。図6(A)(B)に示されるように、変形例2の義肢装着式動作補助装置300は、直動型アクチュエータからなる駆動部30Bを有する。駆動部30Bは、例えば、軸方向に直線的に駆動されるリニアモータ、空圧シリンダ、油圧シリンダなどから構成されており、両端に第1、第2連結部40、50に連結される第1、第2駆動端部33B、35Bを有する。駆動部30Bは、制御装置100から出力される制御信号により相対的に軸方向に駆動され、そのときの直動動作による駆動力が第1、第2連結部40、50及び第1、第2フレーム24、28を介して関節26のアシスト力として伝達される。
尚、駆動部30Bは、直動型アクチュエータであるため、軸方向に伸縮動作すると共に、軸方向の駆動力を発生するように構成されている。例えば、義足20の関節26を曲げる場合には第1、第2駆動端部33B、35Bを互いに近接する方向に駆動力を発生させ、義足20の関節を伸ばす場合には第1、第2駆動端部33B、35Bを互いに離間する方向に駆動力を発生させる。
また、駆動部30Bは、複数のギヤを組み合わせた伝達機構が設けられていないため、その分小型化及び軽量化されており、駆動力を発生させない場合でも、装着者12の負担を軽減できる。また、駆動部30Bがリニアモータからなる場合、軽量化により駆動時の負荷も軽減され、駆動部30Bの電力消費量が軽減され、バッテリ寿命及び駆動部30Bの耐久性が向上している。尚、駆動部30Bが空圧シリンダ、油圧シリンダからなる場合は、各シリンダへの流体(空気又は作動油)の流れ方向を切替える電磁弁を切替えるため、電磁弁を切替えるための電力消費量が軽減されてバッテリ寿命が向上する。
そのため、義足20は、パッシブ義足として使用されていたが、駆動部30Bが関節26の側方に取り付けられることにより、関節26が直接駆動部30Bに駆動されて歩行支援及び階段の昇降支援が可能なアクティブ義足として機能することになる。
〔変形例3〕
図7は義肢装着式動作補助装置の変形例3を示す分解斜視図である。図7に示されるように、変形例3の義肢装着式動作補助装置400は、義手20Cの関節26Cの側方に取り付けられた駆動部30Cを有する。
義手20Cは、前述した義足20と同様に、装着者12の上腕の断端12bが挿入されるソケット22Cと、第1フレーム24Cと、関節26Cと、第2フレーム28Cと、擬似ハンド29Cとを有する。義手20Cの関節26Cの外側(側方)に配置された駆動部30Cは、回転軸が関節26Cの回動中心と一致するように取り付けられる。
義手20Cが装着された右上腕には、生体電位(生体信号)を検出する生体信号検出センサ114,116が貼り付けられる。そして、義肢装着式動作補助装置400は、装着者12の右上腕に貼り付けられた生体信号検出センサ114,116によって検出された検出信号に基づいて、駆動部30を制御する制御信号が電力増幅部158によって増幅されて駆動部30Cのモータコイルに供給され、駆動部30Cの駆動力が第1、第2連結部40、50及び第1、第2フレーム24C、28Cを介して関節26Cのアシスト力として伝達される。
そのため、義手20Cは、パッシブ義手として使用されていたが、駆動部30Cが肘関節に相当する関節26Cの外側(側方)に取り付けられることにより、擬似ハンド29Cが駆動部30Cに直接駆動されてアクティブ義手として機能することになる。
図8は義肢装着式動作補助装置の変形例3の駆動部の取り付け状態を示す斜視図である。図8に示されるように、義手20Cの場合、義足20のように体重を支えることがないので、駆動部30Cを大幅に小型化及び軽量化することが可能である。そのため、駆動部30Cを関節26の側方に取り付けた状態で、第1フレーム24C、関節26C、第2フレーム28C及び駆動部30Cの周囲を覆うシリコン樹脂により成型された腕カバー410(一点鎖線で示す)を装着することも可能である。この腕カバー410により、第1フレーム24C、関節26C、第2フレーム28C及び駆動部30Cが隠されるため、外観から義手であることが分かりにくくなり、デザイン的にも良好となる。
尚、変形例3では、装着者12の右腕に義手30Cが装着された場合について説明したが、両腕に義手30Cを装着する場合も同様に構成することができる。
10、200、300、400 義肢装着式動作補助装置
12 装着者
12a 断端
20、20A〜20C 義足
22、22C ソケット
22a 挿入凹部
24、24C 第1フレーム
26、26C 関節
28、28C 第2フレーム
29、29C 接地部
30、30A〜30C 駆動部
32 第1モータハウジング
33、33B 第1駆動端部
34 第2モータハウジング
35、35B 第1駆動端部
40 第1連結部
50 第2連結部
60 床反力センサ
70 腰ベルト
100 制御装置
102 バッテリ
110、112、110A,112A、114、116 生体信号検出センサ
142 物理現象検出部
144 生体信号検出部
146 データ格納部
148 基準パラメータデータベース
150 指令信号データベース
152 フェーズ特定部
154 随意的制御部
156 ゲイン変更部
158 電力増幅部
160 自律的制御部
410 腕カバー

Claims (7)

  1. 関節のソケット側に結合された第1フレームと、当該関節の接地部側の第2フレームとを回動可能に連結する義肢の関節の動作を支援する義肢装着式動作補助装置であって、
    駆動力の発生により、回転軸を中心にして異なる方向に相対的に回転駆動される第1駆動端部及び第2駆動端部を有し、当該駆動力を発生する駆動部と、
    前記回転軸が前記義肢の関節の回動中心と一致するように当該義肢の関節の側方に前記駆動部が配置された状態で、前記義肢の前記第1フレームに前記駆動部の前記第1駆動端部と連結可能な第1連結部、及び前記義肢の前記第2フレームに前記駆動部の前記第2駆動端部と連結可能な第2連結部と、
    前記義肢が装着される装着者の生体信号を検出する生体信号検出手段と、
    前記生体信号検出手段により検出された生体信号に基づいて、前記義肢の関節の動作に応じた駆動力が前記関節に伝達されるように前記駆動部を随意制御する制御部と、を備え、
    前記駆動部の駆動力を必要としない場合には、前記第1駆動端部を前記第1フレームから分離させてフリーな状態とする一方、前記第2駆動端部を前記第2フレームに連結させたまま前記駆動部を前記関節の接地部側に移動させた状態に維持する
    ことを特徴とする義肢装着式動作補助装置。
  2. 前記義肢の関節の回動角度を検出する角度検出手段を備え、
    前記制御部は、前記角度検出手段により検出された前記義肢の関節の回動角度に基づいて前記駆動部の自律制御を行う自律制御手段を有する
    ことを特徴とする請求項に記載の義肢装着式動作補助装置。
  3. 前記駆動部は、前記義肢の関節に駆動力を伝達するモータである
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の義肢装着式動作補助装置。
  4. 前記駆動部は、前記義肢の関節に駆動力を伝達する直動型アクチュエータである
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の義肢装着式動作補助装置。
  5. 前記第1連結部は前記義肢の前記第1フレームの前記関節側の端部近傍と連結し、
    前記第2連結部は前記義肢の前記第2フレームの前記関節側の端部近傍と連結し、
    前記駆動部は、前記義肢の前記関節の外側又は内側のどちらか一方の側方に、装着可能である、
    ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の義肢装着式動作補助装置。
  6. 前記制御部は、前記駆動部への制御信号を無線送信可能に、前記駆動部から離間して前記装着者に取り付けられる、
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の義肢装着式動作補助装置。
  7. 前記生体信号検出手段が、前記制御部へ前記生体信号を無線送信可能に、前記駆動部及び前記制御部から離間して前記装着者に貼り付けられる、
    ことを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の義肢装着式動作補助装置。
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