JP6820223B2 - 溶接棒用二相ステンレス鋼線材及び溶接棒用二相ステンレス鋼線 - Google Patents

溶接棒用二相ステンレス鋼線材及び溶接棒用二相ステンレス鋼線 Download PDF

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Description

本発明は、溶接棒用二相ステンレス鋼線材及び溶接棒用二相ステンレス鋼線に関する。
二相ステンレス鋼は、Cr、Ni、Moを主要元素とし、フェライトとオーステナイトの相比率が約50%となるように調整して、靱性、耐食性を確保したステンレス鋼である。二相ステンレス鋼を溶接する場合、ガスシールドアーク溶接法が用いられる。ガスシールドアーク溶接法は、非消耗電極式と消耗電極式とに大別される。このうち、消耗電極式の溶接法である、ガスメタルアーク(Gas Metal Arc、略してGMA)溶接法は、溶接ワイヤを電極とし、溶融したワイヤと溶融した母材とで溶接金属を形成させることにより溶接する方法である。
GMA溶接法では、溶接時のスパッタの発生を抑制するため、Ca量を低減させた二相ステンレス鋼からなる溶接棒が用いられる場合がある。しかし、鋼中のCa量が低減すると、介在物の改質が進まず、スピネル系の介在物(MgO・Al系)が増大して、鋼の連続鋳造時にタンディッシュに溶鋼を送るノズルが閉塞しやすい問題がある。また、Ca量が低減することで、Ca系の介在物の個数密度が低下する。Ca系の介在物には、鋼中のS(硫黄)を固定化して無害化する作用を有するものがあるが、Ca量が低減すると、Sを固定化する介在物量が減少して鋼中の固溶Sが増大し、これにより、熱間圧延時に割れが発生する場合がある。このため、ノズル閉塞を防止し、熱間加工性に優れ、溶接作業性にも優れた二相ステンレス鋼からなる溶接棒が望まれている。
特許文献1には、C、Si、Mn、P、S、Ni、Cr、Mo、N、Al、Mg、Ca、O、残部がFeおよび不可避的不純物からなり、鋼中に含まれる非金属介在物が、MgO・Al、Al、MgO、MnO−Al系酸化物、CaO濃度が40mass%以下のCaO−Al系酸化物のうちの1種または2種以上からなり、全非金属介在物に対するCaO−Al系酸化物の個数比率が40%以下、全非金属介在物におけるCaO濃度が10mass%以下、60℃、20%NaCl水溶液中における孔食電位Vc’10が600mV(vsSCE)以上である二相ステンレス鋼が記載されている。
また、特許文献2には、C、Si、Mn、P、S、Ni、Cr、Mo、V、sol.Al、Ca、B、N、O、残部Feより成り、かつγ相割合が30〜70%である熱間加工性に優れた高耐食二相ステンレス鋼が記載されている。
特許文献1に記載の二相ステンレス鋼は、Ca量が0.0005質量%以下と低く、この鋼材を溶接棒に用いた場合には溶接時のスパッタが抑制されるが、一方で特許文献1の二相ステンレス鋼は、積極的にMgO系介在物やMgO−Al系介在物を析出させているため、鋼材の鋳造時にノズル閉塞を起こしやすく、生産性が劣る。また、特許文献1に記載された二相ステンレス鋼は、CaO含有介在物からCa成分が水溶液中に溶出して母材金属と介在物との間に隙間を形成し、この隙間を起点として孔食が発生して耐食性を劣化させることに鑑み、鋼中に含まれるCa濃度を0.0005質量%以下に低減したものであり、溶接性については何ら検討されていない。
また、特許文献2に記載の高耐食二相ステンレス鋼は、Caの濃度が高い鋼が含まれる。そのため、このステンレス鋼を溶接棒として溶接を行うと、スパッタが多く発生する問題がある。
特許第4824640号公報 特公平7−17987号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、鋳造時のノズル閉塞のおそれがなく、熱間加工性に優れ、更には溶接時の作業性にも優れた溶接棒用二相ステンレス鋼線材及び溶接棒用二相ステンレス鋼線を提供することを課題とする。
Caを比較的多く含む鋼は、製鋼過程において介在物の改質が進み、スピネル系の介在物(MgO・Al系)の生成が抑制されて、鋳造時のノズル詰まりが防止されるが、Caを多く含むため溶接時にスパッタが生成して溶接作業性が低下する。
一方、鋼中のCa量を低減すると、ノズル詰まりが発生するほか、スピネル系の介在物(MgO・Al系)の増大に伴い、S(硫黄)の固定化に有効なCa・Al・Mg系酸化物が減少し、鋼中の固溶S量が増大し、熱間加工性が低下する。
更には、Sを吸収しやすいSi・Mn・Cr・Fe系酸化物の個数比率が増大すると、固溶Sが減少することになるが、Si・Mn・Cr・Fe系酸化物は加熱等によって容易に還元されやすく、溶接入熱により還元されて固溶Sを鋼中に放出させて、熱間加工性を低下させる。
以上の現象を知見した本発明者らが、溶接作業性、生産性及び熱間加工性を向上させるために鋭意検討したところ、Ca量を0.0006〜0.0025%の範囲とし、鋼中に存在する介在物のうちのCa・Al・Mg系酸化物の個数比率、Si・Mn・Cr・Fe系酸化物の個数比率、および、Mg酸化物の個数比率とAl・Mg酸化物の個数比率との比を所定の範囲にすることで、溶接作業性、生産性及び熱間加工性を向上させることに成功した。本発明の要旨は以下の通りである。
[1] 化学成分が質量%で、
C:0.005〜0.10%、
Si:0.20〜2.00%、
Mn:0.50〜5.50%、
Ni:6.00〜10.00%、
Cr:21.00〜26.00%、
Mo:0.05〜4.00%、
P:0.040%以下、
S:0.0025%以下、
N:0.10〜0.30%、
Al:0.005〜0.080%、
Ca:0.0006〜0.0025%、
Mg:0.0005〜0.0030%、
B:0.0010〜0.0060%
を含有し、残部がFe及び不純物からなり、
下記式で表されるDF値が30.0〜60.0%であり、
鋼中に存在する粒径1.0μm以上の介在物のうち、Ca・Al・Mg系酸化物の個数比率が40%以上、Si・Mn・Cr・Fe系酸化物の個数比率が20%以下、Mg酸化物の個数比率がAl・Mg酸化物の個数比率の4倍以上(Al・Mg酸化物の個数比率が0の場合を含む)である、溶接棒用二相ステンレス鋼線材。
DF値=7.2×([Cr]+0.88[Mo]+0.78[Si]+2.2[Ti]+2.3[V])−8.9×([Ni]+0.03[Mn]+0.72[Cu]+22[C]+21[N])−44.9
ただし、上記式における元素記号は当該元素の含有率(質量%)であり、当該元素を含まない場合は0を代入する。
[2] 更に、質量%で、
V:1.00%以下、
Ti:0.005%以下、
Cu:0.50%以下
のうちの1種または2種以上を含む、[1]に記載の溶接棒用二相ステンレス鋼線材。
[3] 更に、質量%で、
REM:0.0100%以下、
Ta:0.0010〜0.1000%
のうちの1種または2種を含む、[1]または[2]に記載の溶接棒用二相ステンレス鋼線材。
[4] 化学成分が質量%で、
C:0.005〜0.10%、
Si:0.20〜2.00%、
Mn:0.50〜5.50%、
Ni:6.00〜10.00%、
Cr:21.00〜26.00%、
Mo:0.05〜4.00%、
P:0.040%以下、
S:0.0025%以下、
N:0.10〜0.30%、
Al:0.005〜0.080%、
Ca:0.0006〜0.0025%、
Mg:0.0005〜0.0030%、
B:0.0010〜0.0060%
を含有し、残部がFe及び不純物からなり、
下記式で表されるDF値が30.0〜60.0%であり、
鋼中に存在する粒径1.0μm以上の介在物のうち、Ca・Al・Mg系酸化物の個数比率が40%以上、Si・Mn・Cr・Fe系酸化物の個数比率が20%以下、Mg酸化物の個数比率がAl・Mg酸化物の個数比率の4倍以上(Al・Mg酸化物の個数比率が0の場合を含む)である、溶接棒用二相ステンレス鋼線。
DF値=7.2×([Cr]+0.88[Mo]+0.78[Si]+2.2[Ti]+2.3[V])−8.9×([Ni]+0.03[Mn]+0.72[Cu]+22[C]+21[N])−44.9
ただし、上記式における元素記号は当該元素の含有率(質量%)であり、当該元素を含まない場合は0を代入する。
[5] 更に、質量%で、
V:1.00%以下、
Ti:0.005%以下、
Cu:0.50%以下
のうちの1種または2種以上を含む、[4]に記載の溶接棒用二相ステンレス鋼線。
[6] 更に、質量%で、
REM:0.0100%以下、
Ta:0.0010〜0.1000%
のうちの1種または2種を含む、[4]または[5]に記載の溶接棒用二相ステンレス鋼線。
上記において、Al・Mg酸化物の個数比率が0の場合を含むとは、Al・Mg酸化物の個数比率が0%の場合、Mg酸化物の個数比率が0%超であれば本発明に該当することを意味する。
本発明によれば、溶接性と熱間加工性の両方に優れた溶接棒用二相ステンレス鋼線材及び溶接棒用二相ステンレス鋼線を提供できる。
以下、本発明の実施形態である溶接棒用二相ステンレス鋼線材(以下、線材と言う場合がある)及び溶接棒用二相ステンレス鋼線(以下、鋼線と言う場合がある)について説明する。
本実施形態の線材及び鋼線は、化学成分が質量%で、C:0.005〜0.10%、Si:0.20〜2.00%、Mn:0.50〜5.50%、Ni:6.00〜10.00%、Cr:21.00〜26.00%、Mo:0.05〜4.00%、P:0.040%以下、S:0.0025%以下、N:0.10〜0.30%、Al:0.005〜0.080%、Ca:0.0006〜0.0025%、Mg:0.0005〜0.0030%、B:0.0010〜0.0060%を含有し、残部がFe及び不純物からなり、下記式で表されるDF値が30.0〜60.0%であり、鋼中に存在する介在物のうち、Ca・Al・Mg系酸化物の個数比率が40%以上、Si・Mn・Cr・Fe系酸化物の個数比率が20%以下、Mg酸化物の個数比率がAl・Mg酸化物の個数比率の4倍以上(Al・Mg酸化物の個数比率が0の場合を含む)である、線材及び鋼線である。
DF値=7.2×([Cr]+0.88[Mo]+0.78[Si]+2.2[Ti]+2.3[V])−8.9×([Ni]+0.03[Mn]+0.72[Cu]+22[C]+21[N])−44.9
ただし、上記式における元素記号は当該元素の含有率(質量%)であり、当該元素を含まない場合は0を代入する。
また、本実施形態の線材及び鋼線は、更に質量%で、V:1.00%以下、Ti:0.005%以下、Cu:0.50%以下のうちの1種または2種以上を含んでもよく、更にはREM:0.0100%以下、Ta:0.0010〜0.1000%のうちの1種または2種を含んでもよい。
以下、溶接棒用二相ステンレス鋼線材及び溶接棒用二相ステンレス鋼線の化学成分につて説明する。なお、以下の説明では特に断らない限り、「%」は「質量%」を意味する。
C:0.005〜0.10%
Cは鋼中に存在する不可避的な元素であり、強力なオーステナイト化元素でもある。その含有量が0.10%を超えると、溶接時および溶接再熱時にCrと結合し炭化物を形成するため、溶接金属の靭性及び耐食性が劣化する。そのため、Cの含有量を0.10%以下とする。好ましくは0.025%以下である。また、過度に低減しようとすると逆に製造コストが増加し、また、強力なオーステナイト化元素であるCが少ないと、DF値を著しく低下させるため、下限は0.005%以上とすることが好ましい。更に好ましい下限は0.010%以上である。
Si:0.20〜2.00%
Siは二相ステンレス鋼の溶製時に脱酸剤として作用する元素であるが、熱間加工性確保の面から、2.00%以下にコントロールする必要がある。また、Siを極度に低減するためには精錬時のコスト増加を招くことから、下限を0.20%以上とする。より顕著に改善できるという観点からは0.20〜0.80%にすることが好ましく、さらに好ましくは0.20〜0.60%の範囲である。
Mn:0.50〜5.50%
Mnは脱酸剤であるとともに、熱間加工性を向上させる効果があり、SをMnSとして固定してFeSの生成による赤熱脆性の発生を防止するのに有効な元素であり、その効果を発揮させるためには0.50%以上が必要である。しかし、多量に含有すると溶製中の耐火物溶損を増大させることや耐食性が劣化することになるので5.50%以下としている。0.50%未満とするには精錬工程におけるコスト増加を招くため、下限を0.50%以上とすることが好ましい。より好ましくはMnを0.80〜5.00%とする。
Ni:6.00〜10.00%
Niはγ相を増加させる元素であり、さらに溶接金属の耐食性および靭性を改善する。また熱間加工割れを抑制する効果も持つ。これらの効果を得るために6.00%以上含有することが望ましい。一方でNiは高価な元素であり、過剰に添加することはコストアップにつながるため、上限を10.00%以下とする。好ましくは、7.00〜9.00%である。
Cr:21.00〜26.00%
Crはステンレス鋼の基本元素で、溶接金属の耐食性の向上に寄与する。二相ステンレス鋼の高耐食性を確保するため、21.00%以上を下限とする。一方で、Crは溶接部でのσ相の生成を促進し、溶接部の靭性低下に繋がるため、添加量を26.00%以下とする。好ましくは21.00〜25.50%であり、更に好ましくは21.00〜25.00%である。
Mo:0.05〜4.00%
Moは耐食性向上に有効な元素であるばかりではなく、固溶強化の効果があり、0.05%以上含有させる。しかし、4.00%を超えると熱間加工性が悪化するため、上限は4.00%以下にする。好ましくは0.10〜4.00%である。
P:0.040%以下
Pは、鋼中に不可避的に含有される元素であり、鋼の熱間加工性を劣化させるため、0.040%以下に限定する。望ましくは0.030%以下である。
S:0.0025%以下
Sは不可避的な不純物として含有される元素であり、熱間加工性を低下させて熱間圧延時の割れ欠陥を発生させやすくさせ、耐食性も劣化させるので、0.0025%以下としている。望ましくは0.0010%以下である。
N:0.10〜0.30%
Nはオーステナイトの安定化に寄与する作用を有する元素であり、同時に耐食性および強度向上に効果的な元素であるので、0.10%以上必要である。しかし、多量に含有すると、熱間加工性起因の表面疵の問題が発生するので、上限を0.30%以下とする。好ましくは0.12〜0.30%であり、更に好ましくは0.14〜0.30%である。
Al:0.005〜0.080%
Alは脱酸剤としての効果を有する元素であり、脱酸剤として作用させる場合には0.005%以上含有させる。しかし、Alを過剰に含有すると有害なスピネル系の酸化物(MgO・Al系介在物)が多量に生成し、鋳造時にノズル閉塞を誘発させるため、0.080%以下とする。より好ましくは0.060%以下である。更に好ましくは0.050%以下である。
Ca:0.0006〜0.0025%
CaはSを固定して熱間加工性を改善できるので、その効果を得るためには0.0006%以上含有させる。しかし、多量に含有させると有害なスピネル系の酸化物(MgO・Al系介在物)が多量に生成し、鋳造時にノズル閉塞を誘発させるため、上限を0.0025%以下とする。より好ましくは、0.0010〜0.0020%とする。
Mg:0.0005〜0.0030%
Mgは熱間加工性を改善させる元素であり、また、Ca・Al・Mg系酸化物やMg系酸化物の増大に寄与するため、0.0005%以上を含有させる。一方で、Mgの含有率が0.0030%を超えると、逆に熱間加工性を低下させるため、上限を0.0030%以下とする。
B:0.0010〜0.0060%
Bは、熱間加工性を改善させる元素であり、0.0010%以上を含有させる。一方で、0.0060%超の含有は耐食性が劣化するため、上限を0.0060%以下とする。望ましくは0.0015〜0.0025%である。
上記化学成分の残部は、Fe及び不純物である。ここで、不純物とは、鋼を工業的に製造する際に、鉱石やスクラップ等のような原料を始めとして、製造工程の種々の要因によって混入する成分であって、本発明に悪影響を与えない範囲で許容されるものを意味する。ただし、本発明においては、不純物のうち、P及びSについては、上述のように、上限を規定する必要がある。
また、本実施形態の溶接棒用二相ステンレス鋼線材及び溶接棒用二相ステンレス鋼線は、更に質量%で、V:1.00%以下、Ti:0.005%以下、Cu:0.50%以下のうちの1種または2種以上を含んでもよい。更には、REM:0.0100%以下、Ta:0.0010〜0.1000%の1種または2種を含んでもよい。これらの元素を含まない場合のこれらの元素の下限値は0%である。
V:1.00%以下
Ti:0.005%以下
V、Tiは、フェライト相率の調整(DF値の調整)のために含有してもよい。また、Tiは原料スクラップ由来として混入する場合がある。ただし、V、Tiが過剰に含有させると、溶接後の溶接金属の靱性が低下するので、Vの上限を1.00%以下とし、Tiの上限を0.005%以下とする。
Cu:0.50%以下
Cuは、V、Tiと同様に、フェライト相率の調整(DF値の調整)のために含有してもよい。また、Cuは原料スクラップ由来として混入する場合がある。ただし、Cuが過剰に含有させると、熱間加工性が低下するので、Cuの上限は0.50%以下とする。
REM:0.0100%以下
REM(希土類金属:Rare−Earth Metal)は、Sと親和性が高いのでS固定元素として作用して熱間加工性の向上が見込める。ただし、REMを過剰に含有するとノズル閉塞の原因となるため、上限を0.0100%以下とする。なおREMは、Sc、Yおよびランタノイドからなる合計17元素を指し、REMの含有量は、これらの17元素の合計含有量を意味する。
Ta:0.0010〜0.1000%
Taは、Sと親和性が高いのでS固定元素として作用して熱間加工性の向上が見込めるため、0.0010%以上を含有させるとよい。ただし、過剰な添加は靱性の低下を招くので、上限を0.10%以下とする。
DF値:30.0〜60.0%
また、上述してきた鋼の化学成分の含有量は、下記式で表されるDF値で30.0〜60.0%の範囲となるように調整する必要がある。DF値とは、鋼中のフェライト相量を推測する数値であり、下記式は、種々成分量を変更して製造した本発明に係る二相ステンレス鋼とそのフェライト相量との関係を回帰して求めたものである。DF値が30.0%を下回ると熱間加工性が劣化するため、下限を30.0%とする。一方DF値が60.0%を超えた場合にも熱間加工性の劣化を招く。好ましくは、45.0〜55.0%の範囲である。
DF値=7.2×([Cr]+0.88[Mo]+0.78[Si]+2.2[Ti]+2.3[V])−8.9×([Ni]+0.03[Mn]+0.72[Cu]+22[C]+21[N])−44.9
ただし、上記式における元素記号は当該元素の含有率(質量%)であり、当該元素を含まない場合は0を代入する。
次に、本実施形態の線材及び鋼線に含まれる介在物について説明する。
本実施形態の線材及び鋼線の組織中には様々な種類及びサイズの介在物が含まれるが、特に、粒径1.0μm以上の介在物のうち、Ca・Al・Mg系酸化物の個数比率が40%以上、Si・Mn・Cr・Fe系酸化物の個数比率が20%以下、Mg酸化物の個数比率がAl・Mg酸化物の個数比率の4倍以上であることが好ましい。
介在物の粒径を1.0μm以上とした理由は、比較的粒径が大きな介在物ほど、鋳造時のノズル詰まり、熱間加工性及び溶接作業性に影響を及ぼすためである。
Ca・Al・Mg系酸化物は、O(酸素)を除き、Ca、Al、Mgを合計で90質量%以上含む介在物である。Ca、Al、Mgはそれぞれ、例えば、CaO、Al、MgOといった形態で含まれる。Ca・Al・Mg系酸化物の析出量が増えると、スピネル系の介在物(MgO・Al系)の生成が抑制され、鋼鋳造時のノズル閉塞が抑制されるようになる。また、Ca・Al・Mg系酸化物は鋼中のSを固定化する性質があり、固溶Sを低減して熱間加工性を向上させる。組織中に含まれる介在物のうち、Ca・Al・Mg系酸化物の個数比率は40%以上であることが好ましく、60%以上であることがより好ましく、70%以上であることが更に好ましい。Ca・Al・Mg系酸化物の個数比率が40%未満になると、スピネル系の介在物(MgO・Al系)の個数が増大し、鋼鋳造時のノズル閉塞を防止できなくなる。また、熱間加工性が低下する。
Si・Mn・Cr・Fe系酸化物は、O(酸素)を除き、Si、Mn、Cr、Feを合計で75質量%以上含む介在物である。Si、Mn、Cr、Feはそれぞれ、例えば、SiO、MnO、CrO、FeOといった形態で含まれる。Si・Mn・Cr・Fe系酸化物は、固溶Sを固定化する性質があるが、その一方で、加熱等によって容易に還元されやすい。このため、溶接入熱を受けると、Si・Mn・Cr・Fe系酸化物によって固定化されていたSが、鋼中に放出される。これにより、鋼中の固溶Sが増大して熱間加工性を低下させる。従って、Si・Mn・Cr・Fe系酸化物は少ない方がよい。よって、組織中に含まれる介在物のうち、Si・Mn・Cr・Fe系酸化物の個数比率は20%以下であることが好ましく、10%以下であることがより好ましく、5%以下であることが更に好ましい。Si・Mn・Cr・Fe系酸化物の個数比率が20%超になると熱間加工性が低下する。
また、本実施形態の線材及び鋼線においては、Mg酸化物の個数比率がAl・Mg酸化物の個数比率の4倍以上(Al・Mg酸化物の個数比率が0の場合を含む)であることが好ましい。Al・Mg酸化物の個数比率が0の場合を含むとは、Al・Mg酸化物の個数比率が0%の場合、Mg酸化物の個数比率が0%超であれば本発明鋼に該当することを意味する。Mg酸化物は、O(酸素)を除き、Mgを80質量%以上含む介在物である。Mgは主にMgOの形態で含まれる。また、Al・Mg酸化物はスピネル系の介在物であり、O(酸素)を除き、Mg、Alを80質量%以上含み、かつAlとMgの比[Al]/[Mg]が1.5〜2.5である介在物である。AlはAlの形態で含まれ、MgはMgOの形態で含まれる。Mg酸化物は、Ca・Al・Mg系酸化物と同様に、析出量が増えることでスピネル系の介在物(Al・Mg酸化物)の生成を抑制させ、鋼鋳造時のノズル閉塞が防止されるようになる。また、熱間加工性も向上する。そこで、本実施形態では、Mg酸化物の個数比率をAl・Mg酸化物の個数比率の4倍以上とする。4倍未満では、ノズル閉塞が防止できず、また、熱間加工性が悪化するので好ましくない。
上記以外にも、本実施形態の線材及び鋼線の組織中には様々な介在物が存在するが、これらについては本発明では特に規定しない。
以下、介在物の測定方法について説明する。線材または鋼線において伸線方向の任意の水平方向の断面を観察し、粒径が1.0μm以上の介在物を無作為に20個選び、これを母集団とし、母集団に含まれる介在物をSEM−EDSで分析することで、介在物の種類と個数を同定する。その結果から、Ca・Al・Mg系酸化物、Si・Mn・Cr・Fe系酸化物、Mg酸化物及びAl・Mg酸化物の個数を求め、更に個数比率を求める。たとえば、20個の母集団から4個のCa・Al・Mg系酸化物が見つかった場合には、Ca・Al・Mg系酸化物の個数比率は4/20×100=20%とする。
但し、MgOやMgO・Alは、単独で存在する場合もあれば、Ca・Al・Mg系酸化物内に存在する場合もある。そこで、Ca・Al・Mg系酸化物中に粒径1.0μm以上のMgOあるいはMgO・Alが存在する場合には、MgOはCa・Al・Mg系酸化物およびMg酸化物としてそれぞれカウントし、MgO・AlはCa・Al・Mg系酸化物及びAl・Mg酸化物としてカウントする。
次に、本実施形態の線材の製造方法について説明する。一次精錬においてSiまたはAlで脱酸処理を行い、溶鋼中T.Oを0.0050%以下にした後、二次精錬においてCaを添加する。この際、Caの添加形態は特に限定しないが、金属CaやCa合金の形で添加することが挙げられる。これにより、介在物の組成を本発明範囲に調整することができる。
介在物の組成が調整された溶鋼は、鋳造ノズルによってタンディッシュに注入され、鋳型にて鋳造されて鋳片とされる。鋳片を熱間圧延することにより、本実施形態の線材を製造する。また、例えば、線材に対して1次伸線加工を行ったのち、1000〜1100℃のストランド熱処理を行い、2次伸線加工を行うことで、本実施形態の鋼線を製造する。
但し、本発明の製造方法はこれに限定されるものではなく、本発明の効果が得られる範囲で適宜設定することが出来る。
以下、実施例について説明する。なお、実施例の条件は、本発明の実施可能性および効果を確認するために採用した一条件例であり、本発明は、この一条件例に限定されるものではない。本発明は、本発明の要旨を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件を採用し得るものである。
表1に示す化学成分を有する溶鋼を鋳造ノズルからタンディッシュに注入し、鋳型によって鋳造して鋳片とし、更に鋳片を熱間圧延することで、線径5.5mmの線材を製造した。更に、得られた線材に対して1次伸線加工を行ったのち、1000〜1100℃のストランド熱処理を行い、2次伸線加工を行うことで、線径1.0mmの鋼線を製造した。なお、介在物の析出量の調整は、溶鋼の一次精錬においてSiまたはAlで脱酸処理を行い、溶鋼中T.Oを調整後、二次精錬においてCaを添加することで調整した。また、熱間圧延は、鋳片を1100℃に加熱し、圧延開始温度1080℃、圧延終了温度1050℃、総減面率99.9%の条件で行った。そして、鋳造時のノズル閉塞性、熱間加工性、鋼線を溶接棒として溶接した場合の溶接作業性について評価した。結果を表2に示す。
鋳造時のノズル閉塞性は、ノズルの詰まりの有無を確認し、以下の評価基準で評価した。
○:ノズル閉塞なし
×:ノズル閉塞傾向により連続鋳造不可
熱間加工性は、熱間圧延後の線材の表面疵の有無を確認し、以下の評価基準で評価した。
○:疵なし
×:0.15mm以上の深さの表面疵あり
溶接作業性は、以下の方法により評価した。
銅製の捕集箱内で、二相ステンレス鋼板(NSSC2120、新日鐵住金ステンレス(株)製)上に、ビードオンプレートで、溶接電流150A、電圧24V、溶接速度30cm/min、シールドガス100%CO(20l/min)、及び予熱なしの条件で、試験対象となる鋼線からなる溶接棒を用いて、1分間、溶接ビードを作製した。この溶接ビードの作成の間に箱内に飛散したスパッタの有無を評価した。評価基準は以下の通りである。
○:スパッタの発生なし
×:スパッタの発生あり
また、介在物の存在割合については、線材を評価用の試料とし、伸線方向の任意の水平方向の断面を観察し、粒径1.0μm以上の介在物を無作為に20個を選定し、各介在物をSEM−EDSで分析することで、介在物の種類と個数を同定した。その結果から、Ca・Al・Mg系酸化物、Si・Mn・Cr・Fe系酸化物、Mg酸化物及びAl・Mg酸化物の個数を求め、更に個数比率を求めた。MgOやMgO・Alについては、Ca・Al・Mg系酸化物中に粒径1.0μm以上のMgOあるいはMgO・Alが存在する場合には、MgOはCa・Al・Mg系酸化物およびMg酸化物としてそれぞれカウントし、MgO・AlはCa・Al・Mg系酸化物及びAl・Mg酸化物としてカウントした。また、Al・Mg酸化物の個数比率が0%であり、Mg酸化物の個数比率が0%超の場合は、本発明鋼に該当するものとする。表2における「Mg酸化物/Al・Mg酸化物」は、Mg酸化物の個数比率とAl・Mg酸化物の個数比率の比を示す。
結果を表2に示す。
Figure 0006820223
Figure 0006820223
表1及び表2に示すように、試験No.1〜8、17〜19は、化学成分及び介在物の個数比率が本発明範囲を満たしており、ノズル閉塞性、熱間加工性、溶接作業性がいずれも良好だった。
試験No.9は、DF値が30.0%未満となり、熱間加工性及び溶接作業性が悪化した。
試験No.10は、DF値が60.0%超となり、熱間加工性が悪化した。
試験No.11は、Ca・Al・Mg系酸化物の個数比率が40%未満になり、ノズル詰まりは起きなかったが、熱間加工性が悪化した。
試験No.12は、Si・Mn・Cr・Fe系酸化物の個数比率が20%超になり、ノズル詰まりは起きなかったが、熱間加工性が悪化した。
試験No.13は、Mg酸化物の個数比率がAl・Mg酸化物の個数比率の4倍未満になり、ノズル詰まりが発生した。
試験No.14は、S量が0.0025%を超えており、熱間加工性が悪化した。
試験No.15は、Ca量が0.0006%未満になっており、また、Mg酸化物の個数比率がAl・Mg酸化物の個数比率の4倍未満になり、ノズル詰まりが発生した。
試験No.16は、Ca量が0.0025%を超えており、溶接作業性が悪化した。
以上説明したように、化学成分が所定の範囲を満たし、DF値が30.0〜60.0%であり、Ca・Al・Mg系酸化物の個数比率が40%以上、Si・Mn・Cr・Fe系酸化物の個数比率が20%以下、Mg酸化物の個数比率がAl・Mg酸化物の個数比率の4倍以上(Al・Mg酸化物の個数比率が0の場合を含む)である線材及び鋼線は、溶接作業性、生産性及び熱間加工性に優れることがわかる。

Claims (6)

  1. 化学成分が質量%で、
    C:0.005〜0.10%、
    Si:0.20〜2.00%、
    Mn:0.50〜5.50%、
    Ni:6.00〜10.00%、
    Cr:21.00〜26.00%、
    Mo:0.05〜4.00%、
    P:0.040%以下、
    S:0.0025%以下、
    N:0.10〜0.30%、
    Al:0.005〜0.080%、
    Ca:0.0006〜0.0025%、
    Mg:0.0005〜0.0030%、
    B:0.0010〜0.0060%
    を含有し、残部がFe及び不純物からなり、
    下記式で表されるDF値が30〜60%であり、
    鋼中に存在する粒径1.0μm以上の介在物のうち、Ca・Al・Mg系酸化物の個数比率が40%以上、Si・Mn・Cr・Fe系酸化物の個数比率が20%以下、Mg酸化物の個数比率がAl・Mg酸化物の個数比率の4倍以上(Al・Mg酸化物の個数比率が0の場合を含む)である、溶接棒用二相ステンレス鋼線材。
    DF値=7.2×([Cr]+0.88[Mo]+0.78[Si]+2.2[Ti]+2.3[V])−8.9×([Ni]+0.03[Mn]+0.72[Cu]+22[C]+21[N])−44.9
    ただし、上記式における元素記号は当該元素の含有率(質量%)であり、当該元素を含まない場合は0を代入する。
  2. 更に、質量%で、
    V:1.00%以下、
    Ti:0.005%以下、
    Cu:0.50%以下
    のうちの1種または2種以上を含む、請求項1に記載の溶接棒用二相ステンレス鋼線材。
  3. 更に、質量%で、
    REM:0.0100%以下、
    Ta:0.0010〜0.1000%、
    のうちの1種または2種を含む、請求項1または請求項2に記載の溶接棒用二相ステンレス鋼線材。
  4. 化学成分が質量%で、
    C:0.005〜0.10%、
    Si:0.20〜2.00%、
    Mn:0.50〜5.50%、
    Ni:6.00〜10.00%、
    Cr:21.00〜26.00%、
    Mo:0.05〜4.00%、
    P:0.040%以下、
    S:0.0025%以下、
    N:0.10〜0.30%、
    Al:0.005〜0.080%、
    Ca:0.0006〜0.0025%、
    Mg:0.0005〜0.0030%、
    B:0.0010〜0.0060%
    を含有し、残部がFe及び不純物からなり、
    下記式で表されるDF値が30〜60%であり、
    鋼中に存在する粒径1.0μm以上の介在物のうち、Ca・Al・Mg系酸化物の個数比率が40%以上、Si・Mn・Cr・Fe系酸化物の個数比率が20%以下、Mg酸化物の個数比率がAl・Mg酸化物の個数比率の4倍以上(Al・Mg酸化物の個数比率が0の場合を含む)である、溶接棒用二相ステンレス鋼線。
    DF値=7.2×([Cr]+0.88[Mo]+0.78[Si]+2.2[Ti]+2.3[V])−8.9×([Ni]+0.03[Mn]+0.72[Cu]+22[C]+21[N])−44.9
    ただし、上記式における元素記号は当該元素の含有率(質量%)であり、当該元素を含まない場合は0を代入する。
  5. 更に、質量%で、
    V:1.00%以下、
    Ti:0.005%以下、
    Cu:0.50%以下
    のうちの1種または2種以上を含む、請求項4に記載の溶接棒用二相ステンレス鋼線。
  6. 更に、質量%で、
    REM:0.0100%以下、
    Ta:0.0010〜0.1000%
    のうちの1種または2種を含む、請求項4または請求項5に記載の溶接棒用二相ステンレス鋼線。
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