JP6819935B2 - シート搬送装置、及び画像形成装置 - Google Patents
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Description
特許文献1には、次のようなシート搬送機構を備えた画像形成装置(フルカラー複写機)が記載されている。
シートを再給紙装置へ搬送するシート搬送機構には、定着装置から搬送されてきたシートを案内するために、画像形成装置本体側に固定された固定ガイド部(ガイド板)と揺動可能な揺動ガイド部(揺動ガイド板)とを備えている。また、開閉部を開く動作に連動させて揺動ガイド部を揺動させ、固定ガイド部と揺動ガイド部との間のシート搬送経路の開閉部側を開くように構成している。
このように構成することで、定着装置と再給紙装置(再給紙用のローラ)の間シート搬送経路でジャムが生じたシートを取り出せる。
まず、実施形態に係るプリンタ100の基本的な構成について、図を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係るプリンタ100の概略構成図、図2は、図1の感光体1とその周囲の構成とを拡大して示す拡大説明図である。
表面に導電性ゴムローラ部を有する帯電ローラ4は、感光体1に接触しながら回転して帯電ニップを形成している。この帯電ローラ4には、電源から出力される帯電バイアスが印加されている。これにより、帯電ニップにおいて、感光体1の表面と帯電ローラ4の表面との間の微小な隙間で放電が発生することで、感光体1の表面が一様に帯電させられる。
静電潜像は、感光体1の回転駆動にともなって、現像装置8に対向する現像領域で可視像(トナー像)となる。
現像ローラ8a、第一スクリュウ8b、及び第二スクリュウ8cは、互いに平行な姿勢で配設されている。これに対し、傾斜スクリュウ8dは、それらから傾いた姿勢で配設されている。
そして、第一スクリュウ8bによって図2の紙面に直交する方向における手前側の端部付近まで搬送された現像剤は、第二スクリュウ8cの上に落とされる。
第二スクリュウ8cによって図2の紙面に直交する方向における手前側の端部付近まで搬送された現像剤は、傾斜スクリュウ8dに受け渡される。
そして、傾斜スクリュウ8dに受け渡された現像剤は、傾斜スクリュウ8dの回転駆動にともなって、図2の紙面に直交する方向における手前側から奥側に向けて搬送された後、同方向における奥側の端部付近で、第一スクリュウ8bに受け渡される。
そして、第一スクリュウ8bによって現像スリーブの表面に供給されている現像剤の一部をマグネットローラの発する磁力によって現像スリーブの表面で担持する。
現像スリーブの表面に担持された現像剤は、現像スリーブの表面を移動しながら、スリーブとドクターグレードとの対向位置を通過するときに、その層厚が規制される。その後、層厚が規制された現像剤は、感光体1に対向する現像領域で、感光体1の表面に摺擦しながら現像スリーブの表面を移動する。
この一方で、感光体1の地肌部と現像スリーブとの間には、トナーを地肌部側からスリーブ側に静電移動させる地肌ポテンシャル(電位差)が作用する。これにより、現像領域では、感光体1の静電潜像にトナーが付着して静電潜像が現像される。
対向領域に進入した現像剤は、反発磁界の作用によって現像スリーブ表面から離脱して、第二スクリュウ8cに回収される。
また、現像装置8には、傾斜スクリュウ8dによって搬送される現像剤のトナー濃度を検知するトナー濃度センサーが設けられている。
図1に示す制御部80は、上記トナー濃度センサーによる検知結果に基づいて、必要に応じて、傾斜スクリュウ8dによって搬送される現像剤にトナーをトナーカートリッジ9から補給するための補給動作信号を出力する。
このトナーカートリッジ9は、その内部に収容しているトナーを、回転軸部材9aに固定されたアジテータ9bによってトナー補給部材9c側に送り出している。そして、トナー補給部材9cが制御部80から出力される補給動作信号に応じて回転駆動されることで、回転駆動量に応じた量のトナーを現像装置8の傾斜スクリュウ8dに補給する。
感光体1の表面に当接している帯電ローラ4には、トナー添加剤や、クリーニングブレード2で除去し切れなかったトナーなどの異物が付着する。この異物は、帯電ローラ4に当接しているクリーニングローラ5に転移した後、クリーニングローラ5に当接しているスクレーパー6によってクリーニングローラ5の表面から掻き落とされる。掻き落とされた異物は、スクレーパー6より下方にある回収スクリュウ3の上に落下する。
定着装置44は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ44aと、これに向けて押圧される加圧ローラ44bとの当接によって定着ニップを形成している。
定着ニップに挟み込まれた用紙Pの表面には、加熱や加圧の作用によってトナー像が定着され下流に搬送される。
片面モードで用紙Pの片面に画像形成している場合や、両面モードで既に用紙Pの両面に画像を形成している場合、定着装置44の用紙搬送方向下流側の第一排紙路55a、第二排紙路55b、及び第三排紙路55cからなる排紙路55内を搬送する。そして、用紙Pを本体筐体90から排出する方向に回転する排紙ローラ53aと、この排紙ローラ53aに対向する排紙コロ53bとの間を通して、シート排紙方向である本体筐体90の外側、かつ、本体筐体90の上部のスタック部91上に排紙する。
このとき、第二排紙路55bと第三排紙路55cとの間に設けた切換爪54を、用紙Pが、第三排紙路55cへ導かれる方向に回動させ、第三排紙路55cの経路の入口を開放し、第一反転路56aの経路の入口を封鎖する。
このとき、切換爪54を、用紙Pが第一反転路56aへと導かれる方向に回動させておき、第一反転路56aの経路入口を開放し第三排紙路55cの経路入口を閉鎖する。切換爪54により第一反転路56aへ導かれた用紙Pは、本体筐体90から排出するシート排紙方向に回転する排紙ローラ53aと、この排紙ローラ53aに対向する反転コロ53cとの間に通される。排紙ローラ53aは、少なくとも、用紙Pの後端が切換爪54を通過するまで用紙Pを、シート排紙方向に回転し、用紙Pの先端側を本体筐体90からスタック部91側に一時的に排紙する。そして、用紙Pの後端が排紙ローラ53aと反転コロ53cとの間から抜ける前に、排紙ローラ53aを前記シート排出方向とは逆方向のシート反転方向に逆回転させて用紙Pをスイッチバックさせる。
スイッチバックされた用紙Pは、第一反転路56a、第二反転路56b、及び第三反転路56cに搬送されて、反転再送路60へと搬送される。このように両面モードでは第一反転路56a、第二反転路56b、及び第三反転路56cからなる反転のために用いる反転路56を用いる。
図3(b)に示すように、開閉カバーである後ドア51は、本体筐体90の下部に設けらた支持軸51aに回転自在に取り付けられており、揺動部材たる揺動前ガイド板57および後ガイド板58を有している。
一方、反転路56に着目すると、排紙ローラ53aは、反転路56の一部である第一反転路56aのスタック部91側に配置されている。また、用紙Pを反転するときに使用する従動コロである反転コロ53cがこの排紙ローラ53aに当接して反転ニップ部53eを形成している。これら、排紙ローラ53a、排紙コロ53b、及び反転コロ53cにより、排紙反転ローラ部53が構成されている。
これら、中継搬送ローラ52a、排紙中継コロ52b、及び反転中継コロ52cにより、中継搬送ローラ部52が構成されている。
なお、定着装置44は本体筐体90から着脱できる着脱ユニットで、本体筐体90に位置決めされている。
図3(b)に示すように、ジャム処理のために開閉カバーである後ドア51を回動して開くと、揺動前ガイド板57や後ガイド板58とともに中継搬送ローラ部52も回動する。このため、本体筐体90側において、図3(b)図中の楕円で囲った付近、つまり、定着装置44から排紙反転ローラ部53への搬送経路である排紙路55や反転路56の第一反転路56aは大きく開放される。また、反転再送路60の経路入口も開放される。
これにより、定着装置44、排紙路55、反転路56の第一反転路56aおよび反転再送路60で詰まったジャム紙を容易に発見でき、容易にジャム処理が可能である。
よって、排紙路55でジャムが生じたジャム紙の取り出しに加え、反転路56でジャムが生じたジャム紙も容易に取り出すことができる排紙反転路50を提供できる。
図4は、排紙時に生じたジャムのジャム処理時の用紙Pの位置についての説明図であり、図4(a)が、後ドア51を閉じた状態での説明図、図4(b)が、後ドア51を開いた状態での説明図である。
そして、本実施形態のプリンタ100(排紙反転路50)では、図4(b)に示すように、ジャム処理のときに開閉カバーである後ドア51を開けると、排紙路55が開放される。
図5(a)に示すように、反転時は、排紙反転ローラ部53の排紙ローラ53aと反転コロ53cの反転ニップ部53e、中継搬送ローラ52aと反転中継コロ52cの反転中継ニップ部52eとの間に反転路56中の用紙Pが保持されている。
そして、本実施形態のプリンタ100(排紙反転路50)では、図5(b)に示すように、ジャム処理のときに開閉カバーである後ドア51を開けると、揺動前ガイド板57の後ガイド板58への加圧が無くなる。その結果、反転中継ニップ部52eのニップ圧が減少しシート保持力が減少、もしくは無くなる。これにより、後ドア51が回動して開かれていくと、反転路56中の用紙Pは、反転路56の第三反転路56c、第二反転路56bから抜き出る。そして、図5(b)に示すように、後ドア51が完全に開いた状態では、先端側が排紙ローラ53aと反転コロ53cとに保持された状態となって露出する。よって、反転路56中の用紙Pも、容易に除去することができる。
例えば、排紙ローラと反転ローラとを別に設けた構成でも、同様な効果を奏することができる。
また、本実施形態の排紙反転路50を備えた単色対応のプリンタ100を例に説明したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、タンデム方式のカラー対応のプリンタや複写機等の画像形成装置にも適用可能である。
(態様A)
定着ローラ44aなどの搬送ローラと排紙ローラ53aなどの排紙ローラとの間に中継搬送ローラ52aなどの中継搬送ローラ52aを備える排紙反転路50などのシート搬送装置において、前記中継搬送ローラに当接して排紙中継ニップ部52dなどの第一ニップ部を形成する排紙中継コロ52bなどの第一従動ローラを有し、前記中継搬送ローラおよび前記第一従動ローラを、装置本体に対して開閉可能な後ドア51などの開閉部に揺動可能に設けられた揺動前ガイド板57などの揺動部材に保持し、開閉カバーを開いたときに前記第一ニップ部のニップ圧を維持することを特徴とする。
搬送ローラと排紙ローラとの間に設けた中継搬送ローラを、開閉部に設けられた揺動部材で保持しており、ジャム処理時に開閉部を開けると、揺動部材、中継搬送ローラおよび第一従動ローラがもとあった位置から移動する。このため、少なくとも中継搬送ローラおよび第一従動ローラが近接していた搬送ローラと、中継搬送ローラおよび第一従動ローラを保持した揺動部材の入口及び出口を露出させることができる。このように露出させることができるので、搬送ローラと中継搬送ローラとの間、中継搬送ローラと排紙ローラとの間でジャムが生じたシートを容易に除去することができる。
加えて、開閉カバーを開いたときに第一ニップ部のニップ圧が維持されるように、前記中継搬送ローラおよび前記第一従動ローラは、揺動部材に保持されている。これにより、ガタなどが生じることがなく、経時に亘り第一ニップ部のニップ圧を維持することができる。これにより、経時に亘り、中継搬送ローラと第一従動ローラとで安定してシートを搬送することができる。
また、開閉部を開けたときも、第一ニップ部のニップ圧が維持される。その結果、ジャムが生じたシートは、中継搬送ローラと第一従動ローラとに狭持された状態で開閉部が開けられていくことになる。また、通常、ジャムの生じたシートは、排紙ローラとこの排紙ローラに当接する排紙コロ、搬送ローラとこの搬送ローラに従動コロにも狭持されている。従って、シートが中継搬送ローラと第一従動ローラとに狭持された状態で開閉部が開けられていくと、シートの湾曲状態が変化していく。しかし、態様Aでは、中継搬送ローラおよび前記第一従動ローラは、開閉部に対して揺動可能に設けられた揺動部材に保持されているため、シートの湾曲状態に応じて揺動部材が揺動し、ジャムが生じたシートに負荷が加わるのを抑制することができる。
(態様A)において、前記開閉部に保持され、前記中継搬送ローラに当接して反転中継ニップ部52eなどの第二ニップ部を形成する反転中継コロ52cなどの第二従動ローラを備え、前記排紙ローラは、装置外側へシートを搬送するシート排紙方向と、前記シート排紙方向とは逆方向へシートを搬送するシート反転方向とに回転でき、前記排紙ローラから前記シート反転方向に搬送したシートを前記中継搬送ローラと前記第二従動ローラとで挟持搬送することを特徴とする。
(態様A)または(態様B)において、前記開閉部に保持され、前記中継搬送ローラに当接して第二ニップ部を形成する第二従動ローラを備え、前記開閉部を開いたときの前記第二ニップ部のニップ圧を、前記開閉部が閉じているときの前記第二ニップ部のニップ圧よりも弱いことを特徴とする。
(態様C)において、前記排紙ローラは、装置外側へシートを搬送するシート排紙方向と、前記シート排紙方向とは逆方向へシートを搬送するシート反転方向とに回転でき、前記排紙ローラから前記シート反転方向に搬送したシートを前記中継搬送ローラと前記第二従動ローラとで挟持搬送することを特徴とする。
これによれば、本実施形態で説明したように、第二従動ローラが開閉部に保持されているので、ジャム処理時に開閉部を開けると、前記シート排紙方向とは逆方向へシートを搬送する反転路56などのシート搬送経路が開放されて、前記シート排紙方向とは逆方向へシートを搬送するシート搬送経路内でジャムしたシートを容易に取り除くことができる。
(態様A)乃至(態様D)いずれかにおいて、前記排紙ローラに当接して排紙ニップ部53dなどの排紙ニップ部を形成する排紙コロ53bなどの排紙コロを有し、前記第一ニップ部のニップ圧は、前記排紙ニップ部のニップ圧より弱いことを特徴とする。
定着ローラ44aなどの搬送ローラと排紙ローラ53aなどの排紙ローラとの間に中継搬送ローラ52aなどの中継搬送ローラを備える排紙反転路50などのシート搬送装置において、前記中継搬送ローラに当接して排紙中継ニップ部52dなどの第一ニップ部を形成する排紙中継コロ52bなどの第一従動ローラと、前記排紙ローラに当接して排紙ニップ部53dなどの排紙ニップ部を形成する排紙コロ53bなどの排紙コロとを有し、前記第一ニップ部のニップ圧は、前記排紙ニップ部のニップ圧より弱いことを特徴とする。
排紙反転路50などのシート搬送装置を備えるプリンタ100などの画像形成装置において、前記シート搬送装置として、(態様A)乃至(態様E)いずれかのシート搬送装置を備えることを特徴とする。
50 排紙反転路
51 後ドア(開閉カバー)
52 中継搬送ローラ部
52a 中継搬送ローラ
52b 排紙中継コロ
52c 反転中継コロ
52d 排紙中継ニップ部
52e 反転中継ニップ部
53 排紙反転ローラ部
53a 排紙ローラ
53b 排紙コロ
53c 反転コロ
53d 排紙ニップ部
53e 反転ニップ部
55 排紙路
55a 第一排紙路
55b 第二排紙路
55c 第三排紙路
56 反転路
56a 第一反転路
56b 第二反転路
56c 第三反転路
57 揺動前ガイド板
100 プリンタ
P 用紙
Claims (7)
- 搬送ローラと排紙ローラとの間に中継搬送ローラを備えるシート搬送装置において、
前記中継搬送ローラに当接して第一ニップ部を形成する第一従動ローラを有し、
前記中継搬送ローラおよび前記第一従動ローラを、装置本体に対して開閉可能な開閉部に揺動可能に設けられた揺動部材に保持し、
前記開閉部を開いたときに前記第一ニップ部のニップ圧を維持することを特徴とするシート搬送装置。 - 請求項1に記載のシート搬送装置において、
前記開閉部に保持され、前記中継搬送ローラに当接して第二ニップ部を形成する第二従動ローラを備え、
前記排紙ローラは、装置外側へシートを搬送するシート排紙方向と、前記シート排紙方向とは逆方向へシートを搬送するシート反転方向とに回転でき、
前記排紙ローラから前記シート反転方向に搬送したシートを前記中継搬送ローラと前記第二従動ローラとで挟持搬送することを特徴とするシート搬送装置。 - 請求項1に記載のシート搬送装置において、
前記開閉部に保持され、前記中継搬送ローラに当接して第二ニップ部を形成する第二従動ローラを備え、
前記開閉部を開いたときの前記第二ニップ部のニップ圧を、前記開閉部が閉じているときの前記第二ニップ部のニップ圧よりも弱いことを特徴とするシート搬送装置。 - 請求項3に記載のシート搬送装置において、
前記排紙ローラは、装置外側へシートを搬送するシート排紙方向と、前記シート排紙方向とは逆方向へシートを搬送するシート反転方向とに回転でき、
前記排紙ローラから前記シート反転方向に搬送したシートを前記中継搬送ローラと前記第二従動ローラとで挟持搬送することを特徴とするシート搬送装置。 - 請求項1乃至4いずれか一項に記載のシート搬送装置において、
前記排紙ローラに当接して排紙ニップ部を形成する排紙コロを有し、
前記第一ニップ部のニップ圧は、前記排紙ニップ部のニップ圧より弱いことを特徴とするシート搬送装置。 - 搬送ローラと排紙ローラとの間に中継搬送ローラを備えるシート搬送装置において、
前記中継搬送ローラに当接して第一ニップ部を形成する第一従動ローラと、
前記排紙ローラに当接して排紙ニップ部を形成する排紙コロとを有し、
前記第一ニップ部のニップ圧は、前記排紙ニップ部のニップ圧より弱いことを特徴とするシート搬送装置。 - シート搬送装置を備える画像形成装置において、
前記シート搬送装置として、請求項1乃至6のいずれか一に記載のシート搬送装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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