JP6819518B2 - 水系リチウムイオン二次電池 - Google Patents

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Description

本願は水系リチウムイオン二次電池を開示する。
可燃性の非水系電解液を備えるリチウムイオン二次電池は、安全対策のため部材点数が多くなる結果、電池全体としての体積当たりのエネルギー密度が小さくなるという課題がある。一方、不燃性の水系電解液を備えるリチウムイオン二次電池は、上記の安全対策が不要であることから、体積当たりのエネルギー密度を大きくすることができる等、様々な利点を有する(特許文献1〜3等)。しかしながら、従来の水系電解液は電位窓が狭いという課題があり、使用可能な活物質等に制限がある。
水系電解液が有する上記の課題を解決する手段の一つとして、非特許文献1には、水系電解液においてリチウムビス(トリフルオロメタンスルホニル)イミド(以下「LiTFSI」と記載する場合がある。)を高濃度で溶解させることで、水系電解液の電位窓の範囲を増大させることが開示されている。非特許文献1においては、このような高濃度の水系電解液と、正極活物質としてLiMnと、負極活物質としてMoとを組み合わせて水系リチウムイオン二次電池を構成している。
一方で、特許文献1に開示されているように、非水系リチウムイオン二次電池において、正極活物質と負極活物質とで共通の物質を用いる技術が知られている。これにより、製造コストを低減することが可能と考えられる。
特開平8−171937号公報
Liumin Suo, et al., "Water-in-salt" electrolyte enables high-voltage aqueous lithium-ion chemistries, Science 350, 938 (2015)
水系リチウムイオン二次電池においては、水系電解液の電位窓の関係で、正極活物質と負極活物質とで共通の物質を用いることは難しいものと考えられてきた。そのため、非特許文献1に開示されているように、正極活物質と負極活物質とで異なる物質を用いることが常識であり、材料コストや塗工プロセスコストが高くなるという課題があった。
本願は、上記課題を解決するための手段の一つとして、正極活物質を含む正極と、負極活物質を含む負極と、水系電解液とを備える水系リチウムイオン二次電池であって、前記正極活物質及び前記負極活物質は、ともに、リチウムとニッケルとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物、又は、リチウムとコバルトとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物を含み、前記水系電解液は、水1kgに対してLiTFSIを21mol以上の濃度で含み、水1kgに対してLiTFSIのみを前記濃度で溶解させた場合のpHよりも、前記水系電解液のpHの方が小さい、水系リチウムイオン二次電池を開示する。
上記のスピネル型の複合酸化物は、リチウムイオンの充放電曲線において、2段階の電圧プラトーを有する。すなわち、正極活物質として高電圧側のプラトーを利用し、負極活物質として低電圧側のプラトーを利用することで二次電池を構成可能と考えられる。しかしながら、従来の水系電解液においては、LiTFSIを高濃度で含有させたとしても、酸化側電位窓が十分に拡大せず、それよりも貴な電位である上記の高電圧側のプラトーを利用する場合に水系電解液が分解してしまう。この点、本開示の水系リチウムイオン二次電池においては、水系電解液のpHを酸性に振ることにより、水系電解液の酸化側電位窓を拡大することができる。これにより、水系リチウムイオン二次電池において、水系電解液の分解を抑制しつつ、上記のスピネル型の複合酸化物の高電圧側のプラトーを利用して、当該複合酸化物を正極活物質として機能させることができる。一方、電解液のpHを低下させた場合、電解液の還元側電位窓が狭まることが懸念される。しかしながら、本開示の水系リチウムイオン二次電池においては、水系電解液においてLiTFSIを21mol/kg以上と高濃度で含有させており、水系電解液のpHを低下させたとしても還元側電位窓を十分に拡大できる。すなわち、水系リチウムイオン二次電池において、水系電解液の分解を抑制しつつ、上記のスピネル型の複合酸化物の低電圧側のプラトーを利用して、当該複合酸化物を負極活物質として機能させることができる。以上のことから、本開示の水系リチウムイオン二次電池にあっては、正極活物質と負極活物質とで共通の物質を用いて材料コストや塗工プロセスコストを抑えることができる。
水系リチウムイオン二次電池1000の構成を説明するための図である。 LiMnの2段階プラトーを説明するための図である。 LiNi0.5Mn1.5の2段階プラトーを説明するための図である。 LiCoMnOの2段階プラトーを説明するための図である。 参考例に係る電池の充放電曲線を示す図である。 実施例1に係る電池の充放電曲線を示す図である。 実施例2に係る電池の充放電曲線を示す図である。 比較例1に係る電池の充放電曲線を示す図である。 比較例2に係る電池の充放電曲線を示す図である。
図1に水系リチウムイオン二次電池1000の構成を概略的に示す。図1に示すように、水系リチウムイオン二次電池1000は、正極活物質21を含む正極100と、負極活物質41を含む負極200と、水系電解液50とを備える。ここで、正極活物質21及び負極活物質41は、ともに、リチウムとニッケルとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物、又は、リチウムとコバルトとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物を含んでいる。また、水系電解液50は、水1kgに対してLiTFSIを21mol以上の濃度で含んでいる。さらに、水1kgに対してLiTFSIのみを上記濃度で溶解させた場合のpHよりも、水系電解液50のpHの方が小さい。
1.正極
正極100は正極活物質21を含んでいる。具体的には、正極100は、正極集電体10と、正極活物質21を含むとともに正極集電体10と接触する正極活物質層20とを備えている。
1.1.正極集電体
正極集電体10としては、水系リチウムイオン二次電池の正極集電体として使用可能な公知の金属を用いることができる。そのような金属としては、Cu、Ni、Al、V、Au、Pt、Mg、Fe、Ti、Co、Cr、Zn、Ge、Inからなる群から選択される少なくとも1つの元素を含む金属材料を例示することができる。正極集電体10の形態は特に限定されるものではない。箔状、メッシュ状、多孔質状等、種々の形態とすることができる。
1.2.正極活物質層
正極活物質層20は正極活物質21を含んでいる。また、正極活物質層20は正極活物質21以外に導電助剤22やバインダー23を含んでいてもよい。
正極活物質21は、リチウムとニッケルとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物、又は、リチウムとコバルトとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物を含む。これらが両方含まれていてもよい。また、これらに加えてその他の正極活物質が含まれていてもよい。リチウムとニッケルとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物の具体例としてはLiNi0.5Mn1.5で表されるスピネル構造を有する複合酸化物が挙げられる。リチウムとコバルトとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物の具体例としてはLiCoMnOで表されるスピネル構造を有する複合酸化物が挙げられる。これらスピネル型の複合酸化物は、リチウムイオンの充放電曲線において2段階の電圧プラトーを有しており、高電圧側のプラトー(例えば、4.5V(vs.Li/Li)以上のプラトー)を利用して正極活物質として機能させる一方で、低電圧側のプラトー(例えば、3V(vs.Li/Li)以下のプラトー)を利用して負極活物質として機能させることができる。水系電解液50は、後述するようにpHを低下させることで電位窓の酸化電位が例えば5V(vs.Li/Li)程度以上となり得ることから、高電圧側のプラトーを利用して当該スピネル型の複合酸化物を正極活物質として機能させた場合においても、水系電解液の分解を抑制することができる。
正極活物質21の形状は特に限定されるものではない。例えば、粒子状とすることが好ましい。正極活物質21を粒子状とする場合、その一次粒子径が1nm以上100μm以下であることが好ましい。下限がより好ましくは5nm以上、さらに好ましくは10nm以上、特に好ましくは50nm以上であり、上限がより好ましくは30μm以下、さらに好ましくは10μm以下である。尚、正極活物質21は1次粒子同士が集合して2次粒子を形成していてもよい。この場合、2次粒子の粒子径は、特に限定されるものではないが、通常0.5μm以上50μm以下である。下限が好ましくは1μm以上であり、上限が好ましくは20μm以下である。正極活物質21の粒子径がこのような範囲であれば、イオン伝導性及び電子伝導性に一層優れる正極活物質層20を得ることができる。
正極活物質層20に含まれる正極活物質21の量は特に限定されるものではない。例えば、正極活物質層20全体を基準(100質量%)として、正極活物質21が好ましくは20質量%以上、より好ましくは40質量%以上、さらに好ましくは60質量%以上、特に好ましくは70質量%以上含まれている。上限は特に限定されるものではないが、好ましくは99質量%以下、より好ましくは97質量%以下、さらに好ましくは95質量%以下である。正極活物質21の含有量がこのような範囲であれば、イオン伝導性及び電子伝導性に一層優れる正極活物質層20を得ることができる。
正極活物質層20は、正極活物質21に加えて、導電助剤22やバインダー23を含んでいることが好ましい。導電助剤22やバインダー23の種類は特に限定されるものではない。
導電助剤22は、水系リチウムイオン二次電池において使用される導電助剤をいずれも採用可能である。具体的には、炭素材料を挙げることができる。具体的にはケッチェンブラック(KB)、気相法炭素繊維(VGCF)、アセチレンブラック(AB)、カーボンナノチューブ(CNT)、カーボンナノファイバー(CNF)、カーボンブラック、コークス、黒鉛から選ばれる炭素材料が好ましい。或いは、電池の使用時の環境に耐えることが可能な金属材料を用いてもよい。導電助剤22は1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。導電助剤22の形状は、粉末状、繊維状等、種々の形状を採用できる。正極活物質層20に含まれる導電助剤22の量は特に限定されるものではない。例えば、正極活物質層20全体を基準(100質量%)として、導電助剤22が好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上含まれている。上限は特に限定されるものではないが、好ましくは50質量%以下、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下である。導電助剤22の含有量がこのような範囲であれば、イオン伝導性及び電子伝導性に一層優れる正極活物質層20を得ることができる。
バインダー23は、水系リチウムイオン二次電池において使用されるバインダーをいずれも採用可能である。例えば、スチレンブタジエンゴム(SBR)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、アクリロニトリルブタジエンゴム(ABR)、ブタジエンゴム(BR)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等である。バインダー23は1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を混合して用いてもよい。正極活物質層20に含まれるバインダー23の量は特に限定されるものではない。例えば、正極活物質層20全体を基準(100質量%)として、バインダー23が好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上、さらに好ましくは1質量%以上含まれている。上限は特に限定されるものではないが、好ましくは50質量%以下、より好ましくは30質量%以下、さらに好ましくは10質量%以下である。バインダー23の含有量がこのような範囲であれば、正極活物質21等を適切に結着することができるとともに、イオン伝導性及び電子伝導性に一層優れる正極活物質層20を得ることができる。
正極活物質層20の厚さは、特に限定されるものではないが、例えば0.1μm以上1mm以下であることが好ましく、1μm以上100μm以下であることがより好ましい。
2.負極
負極200は負極活物質41を含んでいる。具体的には、負極200は、負極集電体30と、負極活物質41を含むとともに負極集電体30と接触する負極活物質層40とを備えている。
2.1.負極集電体
負極集電体30は、水系リチウムイオン二次電池の負極集電体として使用可能な公知の金属を用いることができる。そのような金属としては、Cu、Ni、Al、V、Au、Pt、Mg、Fe、Ti、Co、Cr、Zn、Ge、Inからなる群から選択される少なくとも1つの元素を含む金属材料を例示することができる。二次電池としてのサイクル安定性の観点からはTi、Pb、Zn、Sn、Zr、Inが好ましく、中でもTiが好ましい。負極集電体30の形態は特に限定されるものではない。箔状、メッシュ状、多孔質状等、種々の形態とすることができる。
2.2.負極活物質層
負極活物質層40は負極活物質41を含んでいる。また、負極活物質層40は負極活物質41以外に導電助剤42やバインダー43を含んでいてもよい。
負極活物質41は、正極活物質21と同様に、リチウムとニッケルとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物、又は、リチウムとコバルトとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物を含む。これらが両方含まれていてもよい。また、これらに加えてその他の負極活物質が含まれていてもよい。このように、正極活物質21と負極活物質41とで共通の活物質を採用することで、材料コストや塗工プロセスコストを抑えることができる。水系電解液50は、後述するようにLiTFSIを高濃度で含むことで、電位窓の還元電位が例えば2V(vs.Li/Li)程度以下となり得ることから、上記の低電圧側のプラトーを利用して上記のスピネル型の複合酸化物を負極活物質として機能させた場合においても、水系電解液の分解を抑制することができる。
負極活物質41の形状は特に限定されるものではない。例えば、粒子状とすることが好ましい。負極活物質41を粒子状とする場合、その一次粒子径が1nm以上100μm以下であることが好ましい。下限がより好ましくは10nm以上、さらに好ましくは50nm以上、特に好ましくは100nm以上であり、上限がより好ましくは30μm以下、さらに好ましくは10μm以下である。尚、負極活物質41は1次粒子同士が集合して2次粒子を形成していてもよい。この場合、2次粒子の粒子径は、特に限定されるものではないが、通常0.5μm以上100μm以下である。下限が好ましくは1μm以上であり、上限が好ましくは20μm以下である。負極活物質41の粒子径がこのような範囲であれば、イオン伝導性及び電子伝導性に一層優れる負極活物質層40を得ることができる。
負極活物質層40に含まれる負極活物質41の量は特に限定されるものではない。例えば、負極活物質層40全体を基準(100質量%)として、負極活物質41が好ましくは20質量%以上、より好ましくは40質量%以上、さらに好ましくは60質量%以上、特に好ましくは70質量%以上含まれている。上限は特に限定されるものではないが、好ましくは99質量%以下、より好ましくは97質量%以下、さらに好ましくは95質量%以下である。負極活物質41の含有量がこのような範囲であれば、イオン伝導性及び電子伝導性に一層優れる負極活物質層40を得ることができる。
負極活物質層40は、負極活物質41に加えて、導電助剤42やバインダー43を含んでいることが好ましい。導電助剤42やバインダー43の種類は特に限定されるものではなく、例えば、上記の導電助剤22やバインダー23として例示したものから適宜選択して用いることができる。負極活物質層40に含まれる導電助剤42の量は特に限定されるものではない。例えば、負極活物質層40全体を基準(100質量%)として、導電助剤42が好ましくは10質量%以上、より好ましくは30質量%以上、さらに好ましくは50質量%以上含まれている。上限は特に限定されるものではないが、好ましくは90質量%以下、より好ましくは70質量%以下、さらに好ましくは50質量%以下である。導電助剤42の含有量がこのような範囲であれば、イオン伝導性及び電子伝導性に一層優れる負極活物質層40を得ることができる。負極活物質層40に含まれるバインダー43の量は特に限定されるものではない。例えば、負極活物質層40全体を基準(100質量%)として、バインダー43が好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上、さらに好ましくは5質量%以上含まれている。上限は特に限定されるものではないが、好ましくは90質量%以下、より好ましくは70質量%以下、さらに好ましくは50質量%以下である。バインダー43の含有量がこのような範囲であれば、負極活物質41等を適切に結着することができるとともに、イオン伝導性及び電子伝導性に一層優れる負極活物質層40を得ることができる。
負極活物質層40の厚さは、特に限定されるものではないが、例えば0.1μm以上1mm以下であることが好ましく、1μm以上100μm以下であることがより好ましい。
3.水系電解液
水系電解液50は、溶媒として水を含むとともに、電解質としてLiTFSIを含む。具体的には、水1kgに対してLiTFSIを21mol以上の濃度で含んでいる。さらに、水1kgに対してLiTFSIのみを上記濃度で溶解させた場合のpHよりも、水系電解液50のpHの方が小さいことが重要である。
3.1.溶媒
溶媒は主成分として水を含んでいる。すなわち、電解液を構成する溶媒(液体成分)の全量を基準(100mol%)として、50mol%以上、好ましくは70mol%以上、より好ましくは90mol%以上を水が占めている。一方、溶媒に占める水の割合の上限は特に限定されない。
溶媒は水を主成分として含むものであるが、例えば活物質の表面にSEI(Solid Electrolyte Interphase)を形成する観点から、さらに水以外の溶媒を含んでいてもよい。水以外の溶媒としては、例えば、エーテル類、カーボネート類、ニトリル類、アルコール類、ケトン類、アミン類、アミド類、硫黄化合物類及び炭化水素類から選ばれる1種以上の非水溶媒が挙げられる。水以外の溶媒は、電解液を構成する溶媒(液体成分)の全量を基準(100mol%)として、好ましくは50mol%以下、より好ましくは30mol%以下、さらに好ましくは10mol%以下を占めている。
3.2.電解質
水系電解液50は電解質としてLiTFSIを含む。具体的には、水1kgあたりLiTFSIを21mol以上の濃度で含む。上限は特に限定されるものではなく、例えば、25mol以下とすることが好ましい。水系電解液50においては、LiTFSIの濃度が高まるほど、水系電解液50の還元側電位窓が拡大する傾向にある。
電解質は主成分としてLiTFSIを含むことがより好ましい。すなわち、電解液に含まれている(溶解している)電解質の全量を基準(100mol%)として、好ましくは50mol%以上、より好ましくは70mol%以上、さらに好ましくは90mol%以上をLiTFSIが占めている。
水系電解液50は、さらにLiTFSI以外の電解質を含んでいてもよい。LiTFSI以外の電解質としては、リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド等のイミド系電解質のほか、LiPF、LiBF、LiSO、LiNO等が含まれていてもよい。LiTFSI以外の電解質は、電解液に含まれている(溶解している)電解質の全量を基準(100mol%)として、好ましくは50mol%以下、より好ましくは30mol%以下、さらに好ましくは10mol%以下を占めている。
3.3.任意成分
水系電解液50は上記の溶媒や電解質に加えて、その他の成分を含んでいてもよい。例えば、カチオンとしてリチウム以外のアルカリ金属、アルカリ土類金属等をその他の成分として添加することが可能である。さらには、水系電解液50のpHを調整するために酸やアルカリ(水酸化リチウム等)が含まれていてもよい。特に、本開示の水系電解液50においては、pHを低下させるために酸成分を含ませることが重要である。
LiTFSIを上記の所定の濃度で含む水系電解液50のpHは、水1kgに対してLiTFSIのみを同等の濃度で溶解させた場合のpHよりも小さいことが重要である。これにより、水系電解液50の酸化側電位窓が拡大する。本発明者の新たな知見によれば、水系電解液50におけるLiTFSIの濃度が増大するほど、水系電解液50のpHが低下する。これに対し、本開示の電池1000においては、水系電解液50に対して、LiTFSIとともに、さらに酸成分を添加することで、水系電解液50のpHを一層低下させた点に特徴がある。水系電解液50のpHを低下させるために当該水系電解液50に添加される酸成分としては、例えば、HTFSIが好ましい。電解質と酸成分とでアニオンをTFSIに統一することで、電池反応に対して悪影響を及ぼす虞がないためである。本開示の電池1000においては、水系電解液50の酸化側電位窓が目的の値にまで拡大するように、水系電解液50のpHを低下させればよい。この点、水系電解液50において酸成分の濃度は特に限定されるものではない。尚、水系電解液50のpHを低下させた場合、従来常識によれば水系電解液50の還元側電位窓が狭まることが懸念されるが、本開示の電池1000においては、水系電解液においてLiTFSIを21kg/mol以上と高濃度で含有させており、水系電解液のpHを低下させたとしても還元側電位窓を十分に拡大できる。
4.その他の部材
電解液系のリチウムイオン二次電池においては、負極活物質層の内部、正極活物質層の内部、及び、負極活物質層と正極活物質層との間に電解液が存在しており、これにより、負極活物質層と正極活物質層との間のリチウムイオン伝導性が確保される。電池1000においてもこの形態が採用されている。具体的には、電池1000においては、正極活物質層20と負極活物質層40との間にセパレータ51が設けられており、当該セパレータ51と正極活物質層20と負極活物質層40とは、ともに水系電解液50に浸漬されている。水系電解液50は、正極活物質層20及び負極活物質層40の内部に浸透している。
セパレータ51は従来の水系電解液電池(NiMH、Zu−Air等)において使用されるセパレータを採用することが好ましい。例えば、セルロースを材料とした不織布等の親水性を有するものを好ましく用いることができる。セパレータ51の厚みは特に限定されるものではなく、例えば、5μm以上1mm以下のものを用いることができる。
電池1000においては、上記の構成の他、端子や電池ケース等が備えられる。その他の構成については本願を参照した当業者にとって自明であることから、ここでは説明を省略する。
上記のような電池1000は、公知の方法を応用することで製造することができる。例えば以下のようにして製造することができる。ただし、電池1000の製造方法は、以下の方法に限定されるものではない。
(1)正極活物質層20を構成する正極活物質21等を溶媒に分散させて正極合剤ペースト(スラリー)を得る。この場合に用いられる溶媒としては、特に限定されるものではなく、水や各種有機溶媒を用いることができる。ドクターブレード法、静電塗布法、ディップコート法、スプレーコート法等を用いて正極合剤ペースト(スラリー)を正極集電体10の表面に塗工し、その後乾燥させることで、正極集電体10の表面に正極活物質層20を形成し、正極100とする。
(2)負極活物質層40を構成する負極活物質41等を溶媒に分散させて負極合剤ペースト(スラリー)を得る。この場合に用いられる溶媒としては、特に限定されるものではなく、水や各種有機溶媒を用いることができる。ドクターブレード法、静電塗布法、ディップコート法、スプレーコート法等を用いて負極合剤ペースト(スラリー)を負極集電体30の表面に塗工し、その後乾燥させることで、負極集電体30の表面に負極活物質層40を形成し、負極200とする。
(3)正極100と負極200とでセパレータ51を挟み込み、正極集電体10、正極活物質層20、セパレータ51、負極活物質層40及び負極集電体30をこの順に有する積層体を得る。積層体には必要に応じて端子等のその他の部材を取り付ける。
(4)積層体を電池ケースに収容するとともに電池ケース内に水系電解液50を充填し、積層体を水系電解液50に浸漬するようにして、電池ケース内に積層体及び電解液を密封することで、電池1000とする。
尚、本開示の電池1000においては、正極活物質層20と負極活物質層40とを同様の層とすることができる。この点、例えば、集電体の表裏に同様の活物質層を設けてバイポーラ電極を構成し、当該バイポーラ電極を用いてバイポーラ電池を構成することも可能である。バイポーラ電池の層構成は、本願を参照した当業者にとって自明であることから、ここでは詳細な説明を省略する。
1.非水系リチウムイオン電池による予備実験
非水系電解液として1M−LiPFと溶媒としてEC/DMC/EMCとを用いて非水電解液を作製し、これとLiMn電極(対極Li)とを用いて非水系リチウムイオン電池を作製し、充放電曲線を確認した。結果を図2に示す。図2に示すように、LiMnはリチウムイオンの充放電曲線において4V近傍と3V近傍との2段階の電圧プラトーを有することが分かる。すなわち、LiMnを正極活物質及び負極活物質の双方として機能させた場合、1V級の電池を構成可能と考えられる。
非水系電解液として1M−LiPFと溶媒としてEC/DMC/EMCとを用いて非水電解液を作製し、これとLiNi0.5Mn1.5電極(対極Li)とを用いて非水系リチウムイオン電池を作製し、充放電曲線を確認した。結果を図3に示す。図3に示すように、LiNi0.5Mn1.5はリチウムイオンの充放電曲線において4.8V近傍と2.8V近傍との2段階の電圧プラトーを有することが分かる。すなわち、LiNi0.5Mn1.5を正極活物質及び負極活物質の双方として機能させた場合、2V級の電池を構成可能と考えられる。
非水系電解液として1M−LiPFと溶媒としてEC/DMC/EMCとを用いて非水電解液を作製し、これとLiCoMnO電極(対極Li)とを用いて非水系リチウムイオン電池を作製し、充放電曲線を確認した。結果を図4に示す。図4に示すように、LiCoMnOはリチウムイオンの充放電曲線において5V近傍と2.5V近傍との2段階の電圧プラトーを有することが分かる。すなわち、LiCoMnOを正極活物質及び負極活物質の双方として機能させた場合、2V超級の電池を構成可能と考えられる。
2.水系リチウムイオン二次電池の作製
2.1.参考例1
正極活物質及び負極活物質としてLiMnを用い、導電助剤としてアセチレンブラック(AB)を用い、バインダーとしてPVdFを用い、15μm厚のTi箔上に活物質層を形成した。活物質層における組成比は活物質/導電助剤/バインダー=85/10/5wt%とし、電極目付は3mg/cm(15μmt)とした。
純水にLiTFSIを21mol/kgの濃度で溶解し、水系電解液とした。
上記の各電極と水系電解液とポリオレフィン樹脂からなるセパレータとを用い、CR2032コインセルを作製した。
2.2.実施例1
正極活物質及び負極活物質としてLiNi0.5Mn1.5(リチウムとニッケルとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物)を用い、導電助剤としてABを用い、バインダーとしてPVdFを用い、15μm厚のTi箔上に活物質層を形成した。活物質層における組成比は活物質/導電助剤/バインダー=85/10/5wt%とし、電極目付は3mg/cm(15μmt)とした。
純水にLiTFSIを21mol/kgの濃度で溶解し、さらに、HTFSIを添加してpHを1未満に調整し、水系電解液とした。
上記の各電極と水系電解液とポリオレフィン樹脂からなるセパレータとを用い、CR2032コインセルを作製した。
2.3.実施例2
正極活物質及び負極活物質としてLiCoMnO(リチウムとコバルトとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物)を用い、導電助剤としてABを用い、バインダーとしてPVdFを用い、15μm厚のTi箔上に活物質層を形成した。活物質層における組成比は活物質/導電助剤/バインダー=85/10/5wt%とし、電極目付は3mg/cm(15μmt)とした。
純水にLiTFSIを21mol/kgの濃度で溶解し、さらに、HTFSIを添加してpHを1未満に調整し、水系電解液とした。
上記の各電極と水系電解液とポリオレフィン樹脂からなるセパレータとを用い、CR2032コインセルを作製した。
2.4.比較例1
水系電解液にHTFSIを添加しなかったこと以外は実施例1と同様にして、CR2032コインセルを作製した。
2.5.比較例2
水系電解液にHTFSIを添加しなかったこと以外は実施例2と同様にして、CR2032コインセルを作製した。
3.充放電条件
参考例に係るコインセルについて、10Cの電流値で上下限電圧を2.0V−0.5Vとして充放電曲線を確認した。
実施例1及び比較例1に係るコインセルについて、10Cの電流値で上下限電圧を2.5V−0.5Vとして充放電曲線を確認した。
実施例2及び比較例2に係るコインセルについて、10Cの電流値で上下限電圧を3.0V−0.5Vとして充放電曲線を確認した。
4.結果
図5に参考例に係るコインセルの充放電曲線を、図6に実施例1に係るコインセルの充放電曲線を、図7に実施例2に係るコインセルの充放電曲線を、図8に比較例1に係るコインセルの充放電曲線を、図9に比較例2に係るコインセルの充放電曲線を、それぞれ示す。
図5に示す通り、参考例に係るコインセルは1V級の電池として充放電が可能であった。すなわち、活物質としてLiMnOを用いた場合は、水系電解液のpHを低下させずとも電池として充放電が可能であるものの、作動電圧を高めることは難しい。
図6、7に示す通り、実施例1、2に係るコインセルは2V級の電池として充放電が可能であった。一方、図8、9に示す通り、比較例1、2に係るコインセルは水が酸化分解してしまい、放電ができなかった。図6〜9に示す結果から明らかなように、LiNi0.5Mn1.5やLiCoMnOを正極活物質及び負極活物質として兼用して2V級の水系リチウムイオン二次電池を適切に作動させるためには、水系電解液の酸化側電位窓を拡大させることが課題となり、当該課題を解決するためには水系電解液のpHを低下させることが有効であることが分かった。また、LiTFSIを21mol/kg以上と高濃度で含ませた場合、水系電解液のpHを低下させたとしても、水系電解液の還元側電位窓を十分に拡大できることも分かった。
尚、リチウムとニッケルとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物やリチウムとコバルトとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物は、いずれもリチウムイオンの充放電曲線において2段階の電圧プラトーを有するものと考えられる。また、リチウムとニッケルとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物やリチウムとコバルトとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物は、LiMnと比較して、2段階プラトーの電圧差が大きくなるものと考えられ、上記した課題(充放電時における水系電解液の酸化分解)が生じ易いものと考えられる。当該課題を解決するためには、上述の通り、水系電解液のpHを低下させることが効果的である。
よって、上記の実施例においては正極活物質及び負極活物質としてLiNi0.5Mn1.5やLiCoMnOを例示したが、本開示の電池に適用可能な活物質はこれら具体的な組成を有するものに限られず、リチウムとニッケルとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物やリチウムとコバルトとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物のいずれであっても適用可能と考えられる。
本開示の水系リチウムイオン二次電池は、車搭載用の大型電源から携帯端末用の小型電源まで広く利用可能である。
10 正極集電体
20 正極活物質層
21 正極活物質
22 導電助剤
23 バインダー
30 負極集電体
40 負極活物質層
41 負極活物質
42 導電助剤
43 バインダー
50 水系電解液
51 セパレータ
100 正極
200 負極
1000 水系リチウムイオン二次電池

Claims (1)

  1. 正極活物質を含む正極と、負極活物質を含む負極と、水系電解液とを備える水系リチウムイオン二次電池であって、
    前記正極活物質及び前記負極活物質は、ともに、リチウムとニッケルとマンガンとを含むスピネル型の複合酸化物、又は、リチウムとコバルトとマンガンとを含むスピネル型の複
    合酸化物を含み、
    前記水系電解液は、水1kgに対してLiTFSIを21mol以上の濃度で含み、HTFSIを含み、かつ、pHが1未満である、
    水系リチウムイオン二次電池。
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