JP6819240B2 - 電子時計 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナを備えた電子時計に関する。
近年、GPS(Global Positioning System)衛星等の位置情報衛星から無線送信された電波を受信して時刻表示を行うアナログ式の電子時計が開発されている。
特許文献1、2および3には、電波を受信するアンテナとして環状のアンテナが採用された電子時計(以下「リングアンテナ付き電子時計」と称する)が記載されている。
これらのリングアンテナ付き電子時計では、環状のアンテナのアンテナ電極が設置される基体を誘電体で形成することで、アンテナ電極が受信する電波の波長を短縮させ、この短縮させた波長をアンテナ電極で受信する。このため、アンテナ電極の小型化が図られている。
特開2013‐64723号公報 特開2013‐181918号公報 特開2011‐21929号公報
リングアンテナ付き電子時計に対しては、さらなる小型化が要求されている。この要求に応えるために、環状のアンテナや電池の径を小さくし、電子時計全体の径を小さくすることが考えられる。
しかしながら、受信波長に対応する長さのアンテナ電極を有する環状のアンテナの径を縮小すると、受信感度が低減するという問題があった。また、電池の径を小さくすると、電池容量を確保するために電池の厚みが増し、電池とアンテナ電極との距離が近くなり、受信感度が低減するという問題があった。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、電子時計の径を小型化でき、且つ、受信感度の低減を抑制することを解決課題とする。
本発明に係る電子時計の一態様は、筒状の外装ケースと、前記外装ケースに収納される文字板と、前記外装ケースの一方の開口を塞ぐ裏蓋と、前記外装ケースの内側で前記文字板よりも前記裏蓋側に配置されている電池と、前記外装ケースの内側に配置され、環状の誘電体で形成された基体と前記基体に設置されたアンテナ電極とを含むアンテナ体と、を含み、前記文字板の面内方向と平行な方向からみた平面視において、前記基体は、前記文字板の少なくとも一部および前記電池の少なくとも一部に重なっていることを特徴とする。
この態様によれば、文字板の面内方向と平行な方向からみた平面視において、環状の誘電体で形成された基体は、文字板の少なくとも一部および電池の少なくとも一部に重なっている。
この構成により、文字板の法線方向において基体を長くできるため、基体の体積を増やすことが可能になり、アンテナ電極に対する実効誘電率を向上させることができる。そのため、アンテナの径、ひいては電子時計の径を小型化しつつ、受信感度の低減を抑制することが可能となる。また、電池とアンテナ電極との間に配置される誘電体の体積が増えるため、間に空気が介在する場合と比較して、電池とアンテナ電極との間の電気長を長くすることができ、電池によって受信感度が低減することを抑制できる。
ここで、「環状」には、円形や略四角形が含まれ、一部が開いた開環状(例えばC型)や、全部が閉じた閉環状(例えばO型)が含まれる。
上述した電子時計の一態様において、前記外装ケースの内側で前記文字板よりも前記裏蓋側に配置されている回路基板を含み、前記平面視において、前記電池の少なくとも一部は、前記回路基板よりも前記裏蓋側に位置し、前記基体の一部は、前記回路基板よりも前記裏蓋側に位置している前記電池の部分の少なくとも一部と重なっていることが望ましい。
この態様によれば、文字板の面内方向と平行な方向からみた平面視において、基体の一部は、回路基板よりも裏蓋側に位置している電池部分の一部と重なっている。
このため、該平面視において回路基板よりも裏蓋側に位置している電池部分と基体が重なっていない場合に比べて、文字板の法線方向において基体をさらに長くでき、基体の体積を増やすことが可能になる。よって、電子時計の径をさらに小型化することが可能になる。
また、電池の少なくとも一部を回路基板よりも裏蓋側に位置させることにより、回路基板と裏蓋との間にスペースを設けることができ、例えば回路基板の裏蓋側にのみ素子を配置したり回路基板の両面に素子を配置したりすることができる。このように、回路基板と裏蓋との間のスペースを有効に活用することで、電子時計を薄くすることができる。
上述した電子時計の一態様において、前記外装ケースの内側で前記文字板よりも前記裏蓋側に配置されている地板を含み、前記地板の外周には、前記外装ケース側に突出した突出部が設けられており、前記基体には、前記突出部と接触する切欠部が設けられていることが望ましい。
この態様によれば、地板の突出部を基準に基体の位置決めを行うことが可能になる。
上述した電子時計の一態様において、前記切欠部には、前記アンテナ電極と電気的に接続され所定の電位が給電される給電素子が設けられていることが望ましい。
この態様によれば、切欠部を介してアンテナ体に給電を行うことが可能になる。
上述した電子時計の一態様において、前記突出部には、前記外装ケースと接触する突起部が設けられていることが望ましい。
この態様によれば、アンテナ体の位置決めを行う地板は、突起部で外装ケースと接触する。このため、外装ケースに対する地板およびアンテナ体の位置を固定することが可能になる。
上述した電子時計の一態様において、操作部材を含み、前記切欠部は、前記操作部材と対向する箇所に設けられていることが望ましい。
この態様によれば、操作部材に対する操作が基体によって制限されることを抑制可能になる。
本実施形態に係る電子時計10を含むGPSの全体図である。 電子時計10を示す平面図である。 電子時計10の断面図である。 アンテナ体110の斜視図である。 表示面11aの面内方向と平行な方向Aからみた平面視における基体110aと二次電池130と回路基板120と文字板11との位置関係を示した図である。 アンテナ体110の給電機構を示した図である。 電子時計10の回路構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態の電子時計10Aを示した図である。 本発明の第3実施形態の電子時計10Bを示した図である。 アンテナ固定部125a3と係合部110a1の一例を示した図である。 アンテナ固定部125a3と係合部110a1の断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を説明する。なお、図面において各部の寸法および縮尺は実際のものと適宜異なる。また、以下に記載する実施の形態は、本発明の好適な具体例である。このため、本実施形態には、技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかしながら、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
<第1実施形態>
図1は、本実施形態に係るアンテナ内蔵式電子時計(以下、単に「電子時計」と称する)10を含むGPSの全体図である。
電子時計10は、GPS衛星8から無線送信された電波を受信して内部時計(後述するRTC152)の計時時刻を修正する腕時計である。電子時計10は、腕と接触する側の面(以下「裏面」と称する)の反対側の面(以下「表面」と称する)に時刻等を表示する。GPS衛星8は、地球の上空において、所定の軌道上を周回する航法衛星である。GPS衛星8は、航法メッセージが重畳された1.57542GHzの電波(L1波)を地上に送信している。以降の説明では、航法メッセージが重畳された1.57542GHzの電波を「衛星信号」と称する。衛星信号は、右旋偏波の円偏波である。
現在、約31個のGPS衛星8(図1においては、4個のみを図示)が存在している。衛星信号がどのGPS衛星8から送信されたかを識別するために、各GPS衛星8はC/Aコード(Coarse/Acquisition Code)と呼ばれる1023chip(1ms周期)の固有のパターンを衛星信号に重畳する。各chipは「+1」または「−1」のいずれかである。このため、C/Aコードは、ランダムパターンのように見える。
GPS衛星8は原子時計を搭載している。衛星信号(航法メッセージ)には、原子時計で計時された極めて正確なGPS時刻情報が含まれている。地上のコントロールセグメントにより、各GPS衛星8に搭載されている原子時計のわずかな時刻誤差が測定されている。衛星信号(航法メッセージ)には、その時刻誤差を補正するための時刻補正パラメーターも含まれている。電子時計10は、1つのGPS衛星8から送信された衛星信号を受信し、その衛星信号に含まれるGPS時刻情報と時刻補正パラメーターとを使用して得られた正確な時刻(時刻情報)に、内部時計の計時時刻を合わせる。
衛星信号には、GPS衛星8の軌道上の位置を示す軌道情報も含まれている。電子時計10は、GPS時刻情報と軌道情報とを使用して測位計算を行うことができる。
測位計算は、電子時計10の内部時計の計時時刻にある程度の誤差が含まれていることを前提として行われる。すなわち、電子時計10の三次元の位置を特定するためのx,y,zパラメーターに加えて時刻誤差も未知数になる。そのため、電子時計10は、一般的には4つ以上のGPS衛星8からそれぞれ送信された衛星信号を受信し、その衛星信号に含まれるGPS時刻情報と軌道情報を使用して測位計算を行い、現在地の位置情報を求める。
図2は、電子時計10を示す平面図である。図3は、電子時計10の断面図(文字板11の7時の位置から指針軸25を通り文字板11の3時の位置に至る線での断面図)である。
電子時計10は、筒状の外装ケース31と、ベゼル32と、光透過性を有するカバーガラス33と、裏蓋34とを含む。外装ケース31の2つの開口のうち、表面側の開口(一方の開口)は、ベゼル32を介してカバーガラス33で塞がれており、裏面側の開口(一方の開口とは反対側の開口)は、裏蓋34で塞がれている。外装ケース31とベゼル32と裏蓋34は、ステンレス、チタン、アルミまたは真鍮などの金属で作られている。
ベゼル32の内周側には、プラスチックで形成されたリング状のダイヤルリング40が配置されている。図2に示したように、ダイヤルリング40には、協定世界時(以下「UTC」と称する)との時差を表す時差表示部45が、数字と、数字以外の記号と、で表記されている。
ここで、UTCと、時差と、標準時と、タイムゾーン(Time zone)について説明する。
タイムゾーンとは、共通の標準時を使用する地域のことである。現在、40種類のタイムゾーンが存在している。各タイムゾーンは、標準時とUTCとの時差で区別される。例えば、日本は、UTCより9時間進んだ標準時を使用する「+9時間のタイムゾーン」に属している。
数字の時差表示部45は、整数の時差を表している。一方、記号の時差表示部45は、整数以外の時差を表している。時差の基準である世界協定時が「UTC」記号の時差表示部45で表されている。整数以外の時差が「・」記号の時差表示部45で表されている。なお、世界協定時および整数以外の時差は、他の記号を用いて表されてもよい。
ベゼル32には、都市情報35が表記されている。都市情報35は、時差表示部45の時差に対応した標準時を使用しているタイムゾーンにおける代表都市名を表す。本実施形態では、都市名を三文字のアルファベットで略したスリーレターコードを使用して、都市情報35が表記されている。例えば、「TYO」のコードは東京を表す。そして、「TYO」のコードに対応してダイヤルリング40に併記されている時差表示部45の数字「9」に基づいて、使用者は、東京はUTC+9時間の標準時を使用していることを容易に判断できる。
ダイヤルリング40の内周側には、円盤状で光透過性を有する文字板11が配置されている。文字板11は、ポリカーボネートなどのプラスチックにて形成されている。文字板11には、指針21、22および23が備えられている。指針21、22および23の各々は、指針軸25を回転軸として回転する。 指針軸25は、文字板11の表示面11a側からみた平面視(以下「第1平面視」と称する)において、外装ケース31の中心を通り、表裏方向に延在する中心軸に沿って設けられている。
文字板11と指針23によって時刻の時の値が表示され、文字板11と指針22によって時刻の分の値が表示される。指針23は時針とも称され、指針22は分針とも称される。文字板11は、回転する指針22の示す位置と、回転する指針23の示す位置とで時刻を表示する。文字板11と指針22と指針23とによって、時刻表示部が構成される。この時刻表示部は、外装ケース31に収納され、外装ケース31の表側の開口を通じて時刻を表示する。また、文字板11では、クロノグラフ(ストップウオッチ機能)における秒の桁の計測値が、指針21にて表示される。
文字板11には、2時方向に円形の第1表示部70と指針71とが、10時方向に円形の第2表示部80と指針81とが、6時方向に円形の第3表示部90と指針91とが、4時方向に矩形のカレンダー表示部15とが設けられている。
第1表示部70は、クロノグラフにおいて、指針71によって60分までの計測値を表示する。第2表示部80は、指針81によって時刻の秒の値を表示する。指針81は秒針とも称される。
第3表示部90の7時方向から9時方向までの範囲の外周には、円周に沿って、9時方向の基端が太く、7時方向の先端が細い記号92が表記されている。記号92は二次電池130のパワーインジケーターである。二次電池130の残量に応じて、指針91が記号92の基端、先端および中間のいずれかを指し示す。二次電池130としては、例えば、充電可能なリチウムイオン電池が用いられる。
第3表示部90の9時方向から10時方向までの範囲の外周には、飛行機の形状の記号93が表記されている。記号93は、機内モードを表す。航空機の離着陸時は、航空法によって衛星信号の受信が禁止されている。使用者はボタン61を操作し、指針91で記号93(機内モード)を選択することで、電子時計10が衛星信号を受信することを停止できる。
外装ケース31の側面には、文字板11において、8時方向の位置にボタン61、10時方向の位置にボタン62、2時方向の位置にボタン63、4時方向の位置にボタン64、および、3時方向の位置にリュウズ50が設けられている。ボタン61、62、63および64とリュウズ50との各々が操作されると、操作に応じた操作信号が出力される。外装ケース31の内側には、指針21、22、23、71、81および91を駆動する駆動機構140も備えられている。
駆動機構140は、地板125に取り付けられている。地板125は、外装ケース31の内側で、文字板11よりも裏蓋34側に配置されている。地板125と文字板11との間には、光発電を行うソーラー発電装置であるソーラーパネル135が備えられている。ソーラーパネル135は、光エネルギーを電気エネルギー(電力)に変換する複数のソーラーセル(光発電素子)を直列接続した円形の平板である。また、ソーラーパネル135は、太陽光の検出機能も有している。文字板11、ソーラーパネル135および地板125には、指針軸25が貫通する穴と、カレンダー表示部15の開口部とが形成されている。
駆動機構140は、回路基板120の文字板11側の面120aによって、裏蓋34側から覆われている。駆動機構140は、指針21を駆動するステップモーターと、指針22および指針23を駆動するステップモーターと、指針71を駆動するステップモーターと、指針81を駆動するステップモーターと、指針91を駆動するステップモーターと、カレンダー表示部15で日付を表示する日車を駆動するためのステップモーターとを備えている。
回路基板120は、外装ケース31の内側で文字板11よりも裏蓋34側に配置されている。回路基板120の裏蓋34側の面120bには、GPS受信部(受信モジュール)122と制御部150とが搭載されている。また、回路基板120の面120bには、GPS受信部122および制御部150を覆う導電性の回路押え123が設けられている。回路押え123は、導通バネ124を介して裏蓋34と接続されている。
リチウムイオン電池などの二次電池130は、外装ケース31の内側で文字板11よりも裏蓋34に配置されている。さらに言えば、二次電池130は、地板125と裏蓋34との間に設けられている。二次電池130の一部は、文字板11(表示面11a)の面内方向と平行な方向Aからみた平面視(以下「第2平面視」と称する)において、回路基板120よりも裏蓋34側に位置している。また、二次電池130の他の一部は、第2平面視において、回路基板120よりも文字板11側に位置している。二次電池130は、ソーラーパネル135が発電した電力が充電される蓄電装置である。本実施形態では、二次電池130として、直径9mm、厚さ3.7mmの比較的径の小さな電池を用いている。なお、二次電池130のサイズは上記に限らず適宜変更可能である。
ダイヤルリング40は、カバーガラス33に平行に設けられた平板部分40aと、平板部分40aの内周から文字板11側に傾斜した傾斜部分40bとを備える。平板部分40aの外周端は、ベゼル32の内周面に接触し、傾斜部分40bの内周端は、文字板11に接触している。ダイヤルリング40は、第1平面視ではリング形状となっている。また、ダイヤルリング40は、文字板11(表示面11a)の面内方向と平行な方向Aからダイヤルリング40の断面をみた断面視(以下、単に「断面視」と称する)ではすり鉢形状となっている。
平板部分40aと傾斜部分40bとベゼル32の内周面と外装ケース31の内周面等により、筒状の収納空間が形成されている。この収納空間には、筒状のアンテナ体(リングアンテナ)110が収納されている。このため、アンテナ体110は、外装ケース31の内側に配置されている。
図4は、アンテナ体110の斜視図である。アンテナ体110は、文字板11の外周を囲う環状の誘電体で形成された基体110aと、基体110aに設置されたアンテナ電極110bと、を含む。
アンテナ体110は、基体110aに金属のアンテナ電極110bをメッキや銀ペースト印刷などにより形成したものである。誘電体である基体110aは、酸化チタンなどの高周波で使える誘電材料を樹脂に混ぜて、比誘電率εrが5〜20程度となるように形成されている。これにより誘電体の波長短縮と相俟ってアンテナ体110をより小型化できる。
アンテナ電極110bは、基体110aのカバーガラス33側の面に設置された第1アンテナパターン110b1および基体110aの内側の面に設置された第2アンテナパターン110b2を有する。第1アンテナパターン110b1および第2アンテナパターン110b2は、金属またはその他の導電性材料から形成されている。第1アンテナパターン110b1および第2アンテナパターン110b2は、例えばメッキまたは銀ペースト印刷等により形成することができる。
第1アンテナパターン110b1は、切欠部110b1aを有し、円の一部を切り欠いたC形状に形成されている。また、第1アンテナパターン110b1は、GPS衛星8からの電波(衛星信号)に共振するようなアンテナ長を有している。
第2アンテナパターン110b2は、円弧状の素子であり、第1アンテナパターン110b1と一定の間隔を保つように形成されている。これら2つの第1アンテナパターン110b1および第2アンテナパターン110b2は、互いに電磁的に結合し、電磁波を電流に変換するアンテナ電極110bとして機能する。第2アンテナパターン110b2は、給電部で給電される導電性材料から形成された部分であり、励振素子とも呼ばれる。第2アンテナパターン110b2の長さを適宜設定することによって、アンテナ体110に電気的に接続された回路のインピーダンスとアンテナ体110のインピーダンスを整合させることが可能となる。
GPS衛星8からの電波の周波数は約1.575GHzであり、1波長は約19cmとなる。円偏波を受信するためには、波長の1.0〜1.2倍程度のアンテナ長が必要であるため、GPS衛星8からの電波を受信するためには、約19〜24cmのループアンテナが必要となる。このようなアンテナ長のループアンテナを腕時計の内部に収める場合、腕時計が大型化してしまう。
これに対して、本実施形態では、比誘電率εrが5〜20程度の材料から形成された基体110aをアンテナ体110が有している。比誘電率εrの基体110aを用いる場合、当該基体による波長短縮率は(εr)−1/2となる。つまり、比誘電率がεrの誘電体を用いることで、アンテナ体110の受信する電波の波長を(εr)−1/2倍に短縮することができる。すなわち、本実施形態に係るアンテナ体110は、比誘電率εrの基体110aを備えるため、このような基体110aを備えない場合に比べて、アンテナ体110のアンテナ長を(εr)−1/2倍にすることができ、アンテナ体110の小型化を図ることができる。
第2アンテナパターン110b2の素子長は波長の約0.25倍であり、第2アンテナパターン110b2と第1アンテナパターン110b1との間隔は波長の約0.01倍である。このようなアンテナエレメント構成とすることで、第2アンテナパターン110b2と第1アンテナパターン110b1との放射の合成で円偏波を効率よく発生させることができる。なお、本実施形態では、基体110aのカバーガラス33側の面に第1アンテナパターン110b1、内側の面に第2アンテナパターン110b2を形成する例について説明したが、各アンテナパターンは基体110aに接していればよく、例えば基体110aの外側側面にアンテナパターンを形成してもよいし、第1および第2のアンテナパターンを同じ面に形成してもよい。
アンテナ電極110bのさらなる小型化を図るためには、アンテナ電極110bに対する実効誘電率を向上させる必要がある。アンテナ電極110bに対する実効誘電率は、誘電体の材料を変更しない場合、誘電体である基体110aの体積が増えれば向上する。
図5は、第2平面視(表示面11aの面内方向と平行な方向Aからみた平面視)における基体110aと二次電池130と回路基板120と文字板11との位置関係を示した図である。
図5に示すように、第2平面視において、基体110aの一部は、文字板11と二次電池130のうち回路基板120よりも裏蓋34側に位置する部分(以下「第1部分」と称する)130aとに重なっている。
このため、第2平面視において、二次電池130の第1部分130aと基体110aとが重なっていない場合に比べて、表示面11aの法線H方向において基体110aを長くでき、基体110aの体積を増やすことができる。よって、アンテナ電極110bに対する実効誘電率が向上し、アンテナ電極110bの小型化、ひいては、電子時計10の小型化を図ることが可能になる。
また、表示面11aの法線H方向に基体110aを長くすることで基体110aの体積を大きくした分、基体110aの内径と外径との差を小さくできる。このため、ダイヤルリング40の平板部分40aにおいて、指針軸25に向かう方向の幅を小さくできる。よって、表示面11aの径(ダイヤルリング40の内径、つまり文字板11を視認可能な径)を大きくできる。したがって、時計のデザインの自由度を上げることができる。なお、表示面11aの径は「見切り径」とも称される。
また、基体110aの一部が二次電池130の第1部分130aと重なっていることに加えて、アンテナ電極110bの少なくとも一部が、文字板11の表示面11aよりもカバーガラス33側に配置されている。
このため、第2平面視において二次電池130の第1部分130aと基体110aとが重なっていない場合に比べて、空気より誘電率の高い誘電体を、アンテナ電極110bと二次電池130との間に介在させることができるため、二次電池130や金属部材である外装ケース31および裏蓋34とアンテナ電極110bとの間の電気長を長くできる。よって、電池や金属部材のアンテナ電極110bへの影響を低減することができ、結果としてアンテナ体110の受信性能を向上させることができる。なお、アンテナ電極110bのうち特に第1アンテナパターン110b1が、二次電池130や金属部材である外装ケース31および裏蓋34から受ける影響が大きいため、これらの電気長を長くすることが好ましい。
なお、第2平面視において、基体110aの一部は文字板11と重なっている。また、第2平面視において、基体110aの一部は回路基板120と重なっている。
また、図4に示すように、基体110aには、6つの切欠部(切欠部110c1〜110c6)が設けられている。切欠部110c1、切欠部110c2、切欠部110c3、切欠部110c4、切欠部110c5は、それぞれ、ボタン61、ボタン62、ボタン63、ボタン64、リュウズ50に対向する箇所に設けられている。ボタン61〜64およびリュウズ50は、操作部材の一例である。
一方、地板125の外周のうち切欠部110c1〜110c6の各々と対向する位置には、地板125の外周側に突出した突出部125aが設けられている。
切欠部110c1〜110c6の各々の裏蓋34側の面と、突出部125aのカバーガラス33側の面とが接触することで、地板125に対するアンテナ体110の垂直方向の位置が決められる。また、切欠部110c1〜110c6の側面が突出部125aの側面に当たることで、地板125に対するアンテナ体110の周方向の移動も規制される。よって、突出部125aを基準に基体110aの位置決めを行うことが可能になる。また、電子時計10の落下または衝撃による地板125に対するアンテナ体110の位置ずれを抑制可能になる。なお、切欠部110cの数は6つに限らず適宜変更可能である。
図6は、アンテナ体110の給電機構、具体的には、図4の領域Dを、アンテナ体110が電子時計10に組み込まれている状況で拡大して示した図である。
図6に示したように、切欠部110cには、アンテナ電極110bと電気的に接続されている給電ピン128が設けられている。給電ピン128は、突出部125aに設けられた貫通穴125a1を通って回路基板120に設けられた配線126と電気的に接続する。給電ピン128には、配線126から所定の電位が供給される。よって、切欠部110cを介してアンテナ体110に給電を行うことが可能になる。なお、回路基板120は、回路押え123によって押えられている。ここで、回路基板120や回路押え123も、切欠部110cに対向する位置に突出部を有している。
次に、電子時計10の電気的構成について説明する。
図7は、電子時計10の回路構成を示すブロック図である。
図7に示すように、電子時計10は、GPS受信部122、制御表示部155、充電制御回路29およびソーラーパネル135を含む。また、電子時計10には、二次電池130が内蔵される。
GPS受信部122は、衛星信号の受信、GPS衛星8の捕捉、および位置情報の生成等の処理を行う。制御表示部155は、内部時刻情報の保持および内部時刻情報の修正等の処理を行う。ソーラーパネル135は、充電制御回路29を通じて二次電池130を充電する。
電子時計10は、レギュレータ162および163と、電圧検出回路164とを含む。
二次電池130は、レギュレータ162を介して制御表示部155に駆動電力を供給し、レギュレータ163を介してGPS受信部122に駆動電力を供給する。なお、レギュレータ163に代えて、例えば、後述するRF部170に駆動電力を供給するレギュレータ163−1と、後述するベースバンド部180に駆動電力を供給するレギュレータ163−2(ともに図示せず)とが設けられてもよい。レギュレータ163−1は、RF部170の内部に設けられてもよい。電圧検出回路164は、二次電池130の電圧を検出する。
電子時計10は、アンテナ体110およびSAW(Surface Acoustic Wave:表面弾性波)フィルタ190を含む。
アンテナ体110は、上述したように、複数のGPS衛星8から無線送信された衛星信号を受信する。なお、アンテナ体110は、衛星信号以外の不要な電波も受信してしまう。このため、SAWフィルタ190は、アンテナ体110が受信した信号から衛星信号を抽出する。すなわち、SAWフィルタ190は、1.5GHz帯の信号を通過させるバンドパスフィルタとして機能する。なお、SAWフィルタ190は、GPS受信部122に組み込まれてもよい。
GPS受信部122は、RF(Radio Frequency:無線周波数)部170とベースバンド部180とを含む。GPS受信部122は、SAWフィルタ190が抽出した1.5GHz帯の衛星信号から航法メッセージに含まれる軌道情報およびGPS時刻情報等の衛星情報を取得する。
RF部170は、LNA(Low Noise Amplifier)171、ミキサ172、VCO(Voltage Controlled Oscillator)173、PLL(Phase Locked Loop)回路174、IFアンプ175、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)フィルタ176およびADC(A/D変換器)177等を含む。
SAWフィルタ190が抽出した衛星信号は、LNA171で増幅される。LNA171で増幅された衛星信号は、ミキサ172でVCO173が出力するクロック信号とミキシングされて中間周波数帯の信号にダウンコンバートされる。
PLL回路174は、VCO173の出力クロック信号を分周したクロック信号と基準クロック信号とを位相比較して、VCO173の出力クロック信号を基準クロック信号に同期させる。その結果、VCO173は基準クロック信号の周波数精度の安定したクロック信号を出力することができる。なお、中間周波数として、例えば、数MHzを選択することができる。
ミキサ172でミキシングされた信号は、IFアンプ175で増幅される。ここで、ミキサ172でのミキシングにより、中間周波数帯の信号とともに数GHzの高周波信号も生成される。そのため、IFアンプ175は、中間周波数帯の信号とともに数GHzの高周波信号も増幅することになる。IFフィルタ176は、中間周波数帯の信号を通過させるとともに、数GHzの高周波信号を除去する(正確には、所定のレベル以下に減衰させる)。IFフィルタ176を通過した中間周波数帯の信号はADC177でデジタル信号に変換される。
ベースバンド部180は、DSP(Digital Signal Processor)181と、CPU182と、RAM(Random Access Memory)183とを含む。また、ベースバンド部180には、温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO:Temperature Compensated Crystal Oscillator)185およびフラッシュメモリ186等が接続されている。
温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO)185は、温度に関係なくほぼ一定の周波数の基準クロック信号を生成する。
フラッシュメモリ186には、例えば、測位情報(緯度および経度)に関連づけられた時差情報(UTCに対する時差情報)が記憶されている。また、フラッシュメモリ186には、ベースバンド部180の動作を規定するプログラムが記憶されている。
CPU182は、フラッシュメモリ186に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、ベースバンド部180、さらに言えば、GPS受信部122を制御する。なお、フラッシュメモリ186の代わりに、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)が用いられてもよい。
ベースバンド部180は、RF部170のADC177が変換したデジタル信号(中間周波数帯の信号)からベースバンド信号を復調する。
ベースバンド部180は、後述する衛星サーチにおいて、各C/Aコードと同一のパターンのローカルコードを発生し、ベースバンド信号に含まれる各C/Aコードとローカルコードの相関をとる。そして、ベースバンド部180は、各ローカルコードに対する相関値がピークになるようにローカルコードの発生タイミングを調整し、相関値が閾値以上となる場合にはそのローカルコードのGPS衛星8に同期(すなわち、GPS衛星8を捕捉)したものと判断する。ここで、GPSシステムでは、すべてのGPS衛星8が異なるC/Aコードを用いて同一周波数の衛星信号を送信するCDMA(Code Division Multiple Access)方式を採用している。したがって、受信した衛星信号に含まれるC/Aコードを判別することで、捕捉可能なGPS衛星8を検索することができる。
また、ベースバンド部180は、捕捉したGPS衛星8の衛星情報を取得するために、当該GPS衛星8のC/Aコードと同一のパターンのローカルコードとベースバンド信号をミキシングする。ミキシングされた信号では、捕捉したGPS衛星8の衛星情報を含む航法メッセージが復調される。そして、ベースバンド部180は、航法メッセージの各サブフレームのTLMワード(プリアンブルデータ)を検出し、各サブフレームに含まれる軌道情報およびGPS時刻情報等の衛星情報を取得する。そして、ベースバンド部180は、その衛星情報をRAM183に記憶する。GPS時刻情報は、週番号データ(WN)およびZカウントデータであるが、以前に週番号データが取得されている場合にはZカウントデータのみが取得されてもよい。
週番号データは、現在のGPS時刻情報が含まれる週を表す情報である。GPS時刻情報の起点は、UTCにおける1980年1月6日00:00:00であり、この日に始まる週は週番号0となっている。週番号データは、1週間単位で更新される。
Zカウントデータは、毎週日曜日の0時からの経過時間を秒で示し、翌週の日曜日の0時に0に戻るようになっている。つまり、Zカウントデータは、週の初めから一週間毎に示される秒単位の情報である。
以下では、GPS時刻情報としてZカウントデータが用いられる例を説明する。
また、ベースバンド部180は、時刻情報取得モードと位置情報取得モードとを有する。
時刻情報取得モードの場合、ベースバンド部180は、GPS時刻情報(Zカウントデータ)に基づいて測時計算を行う。
位置情報取得モードの場合、ベースバンド部180は、GPS時刻情報および軌道情報に基づいて測位計算を行い、位置情報(受信時に電子時計10が位置する場所の緯度および経度)を取得する。続いて、ベースバンド部180は、フラッシュメモリ186を参照し、位置情報により特定される電子時計10の座標値(例えば、緯度および経度)に関連づけられた時差情報を取得する。
ベースバンド部180の動作は、温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO)185が出力する基準クロック信号に同期する。
制御表示部155は、制御部150と駆動回路154と水晶振動子153とを含む。
制御部150は、記憶部151およびRTC152を備え、各種制御を行う。制御部150は、例えばCPUで構成することが可能である。制御部150は、制御信号をGPS受信部122に送り、GPS受信部122の受信動作を制御する。また、制御部150は、電圧検出回路164の検出結果に基づいて、レギュレータ162およびレギュレータ163の動作を制御する。
また、制御部150は、駆動回路154を介して、指針21、22、23、71、81および91と、日車の駆動を制御する。なお、駆動回路154は、指針21用の駆動回路と、指針22および23用の駆動回路と、指針71用の駆動回路と、指針81用の駆動回路と、指針91用の駆動回路と、日車用の駆動回路とを含む。
記憶部151には、ベースバンド部180が生成した情報(Zカウントデータ、時差情報)が記憶される。制御部150は、ベースバンド部180が生成した情報に基づいて内部時刻情報を修正する。内部時刻情報は、電子時計10で計時される内部時刻の情報である。内部時刻情報は、常時駆動されているRTC152でカウントされており、水晶振動子153によって生成される基準クロック信号によって更新される。したがって、GPS受信部122への電力供給が停止されていても、内部時刻情報を更新して指針22、23および81の運針を継続することができる。
制御部150は、時刻情報取得モードでは、GPS受信部122を作動させ、GPS時刻情報(Zカウントデータ)に基づいて内部時刻情報を修正して記憶部151に記憶する。より具体的には、内部時刻情報は、取得したGPS時刻情報にUTCオフセットを加算することで求められる時刻に修正される。
また、制御部150は、位置情報取得モードでも、GPS受信部122を作動させ、衛星信号を用いて測位計算を行う。そして、制御部150は、測位計算結果に応じた時差情報に基づいて、内部時刻情報を修正して記憶部151に記憶する。
<第2実施形態>
図8は、本発明の第2実施形態の電子時計10Aを示した図である。図8において、図3に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。図8に示した電子時計10Aでは、図3に示した二次電池130よりも薄型の二次電池130bが用いられる。二次電池130bは、第2平面視において回路基板120の面120b側に位置している。
本実施形態においても、第2平面視において、基体110aの一部は、回路基板120よりも裏蓋34側に位置する二次電池130bの部分と重なっている。
このため、第2平面視において、回路基板120よりも裏蓋34側に位置する二次電池130bの部分と基体110aとが重なっていない場合に比べて、表示面11aの法線H方向において基体110aを長くでき、基体110aの体積を増やすことができる。
<第3実施形態>
図9は、本発明の第3実施形態の電子時計10Bを示した図である。図9において、図3に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。図9に示した電子時計10Bは、アンテナ体110を保持するアンテナ保持部129を有している。図9に示したアンテナ保持部129は、アンテナ体110の裏蓋34側の一部が嵌め込まれる凹部を有する。凹部を有するアンテナ保持部129は、複数個所に設けられてもよい。
本実施形態によれば、アンテナ保持部129がアンテナ体110を保持するため、アンテナ体110の位置ずれを抑制することができる。なお、アンテナ保持部129は、地板125によって形成されてもよい。
<第4実施形態>
本発明の第4実施形態の電子時計は、地板125の突出部125aに、アンテナ体110を固定するアンテナ固定部が設けられ、さらに、基体110aにアンテナ固定部と係合する係合部が設けられている点が、第1実施形態の電子時計10と異なる。以下、第4実施形態について、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図10は、アンテナ固定部125a3と係合部110a1の一例を示した図である。図11は、アンテナ固定部125a3と係合部110a1の断面図である。
突出部125aの外装ケース31側には、アンテナ固定部125a3と突起部125a2とが設けられている。アンテナ固定部125a3は、基体110aの係合部110a1と係合する鍵爪であり、アンテナ体110を地板125に固定する。突起部125a2は、外装ケース31の内周面と接触し、地板125と外装ケース31との位置を決定する。
<変形例>
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、例えば、次に述べるような各種の変形が可能である。また、次に述べる変形の態様の中から任意に選択された一または複数の変形を適宜組み合わせることもできる。
<変形例1>
第2平面視において、二次電池130の第1部分130aの一部が基体110aと重なっていなくてもよい。
<変形例2>
第1表示部70と第2表示部80と第3表示部90とカレンダー表示部15の全部または一部が省略されてもよい。
<変形例3>
第2平面視において、基体110aは二次電池130の回路基板120に対してカバーガラス33側の部分とのみ重なっていてもよい。また、この場合において、二次電池130の裏蓋34側に回路基板120を配置してもよい。
<変形例4>
アンテナ電極110bとして、無給電の第1アンテナパターン110b1と給電される第2アンテナパターン110b2とを有する構成について記載したが、アンテナ電極110bはこれに限らない。例えば、アンテナ電極110bをC型のアンテナパターンとし、その始点および終点に給電する一対の給電点が設けられてもよい。この場合、アンテナパターンの両端、すなわちループアンテナの始点から終点までの周囲長を、誘電体により波長短縮された約1波長とする。
<変形例5>
電子時計10が受信する電波の例として、GPS衛星8からの電波について説明したが、該電波はこれに限られない。例えば、ガリレオ(EU)、GLONASS(ロシア)などの他の全地球的公航法衛星システム(GNSS)で利用される衛星からの電波が適用できる。また、静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS)などの静止衛星や、準天頂衛星(みちびき)等の特定の地域のみで検索できる地域的衛星測位システム(RNSS)などの衛星からの電波も適用できる。
10…電子時計、11…文字板、11a…表示面、110…アンテナ体、120…回路基板、130…二次電池。

Claims (4)

  1. 筒状の外装ケースと、
    前記外装ケースに収納される文字板と、
    前記外装ケースの一方の開口を塞ぐ裏蓋と、
    前記外装ケースの内側で前記文字板よりも前記裏蓋側に配置されている電池と、
    前記外装ケースの内側に配置され、環状の誘電体で形成された基体と前記基体に設置されたアンテナ電極とを含むアンテナ体と、を含み、
    前記文字板の面内方向と平行な方向からみた平面視において、前記基体は、前記文字板の少なくとも一部と、前記電池の少なくとも一部と、に重なっており、
    前記外装ケースの内側で前記文字板よりも前記裏蓋側に配置されている地板を含み、
    前記地板の外周には、前記外装ケース側に突出した突出部が設けられており、
    前記基体には、前記突出部に対向する位置に切欠部が設けられていることを特徴とする電子時計。
  2. 前記切欠部には、前記アンテナ電極と電気的に接続され所定の電位が給電される給電素子が設けられていることを特徴とする請求項に記載の電子時計。
  3. 前記突出部には、前記外装ケースと接触する突起部が設けられていることを特徴とする請求項またはに記載の電子時計。
  4. 操作部材を含み、
    前記切欠部は、前記操作部材と対向する箇所に設けられていることを特徴とする請求項からのいずれか1項に記載の電子時計。
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