JP6819220B2 - 電気デバイス用負極及びそれを用いた電気デバイス - Google Patents

電気デバイス用負極及びそれを用いた電気デバイス Download PDF

Info

Publication number
JP6819220B2
JP6819220B2 JP2016211752A JP2016211752A JP6819220B2 JP 6819220 B2 JP6819220 B2 JP 6819220B2 JP 2016211752 A JP2016211752 A JP 2016211752A JP 2016211752 A JP2016211752 A JP 2016211752A JP 6819220 B2 JP6819220 B2 JP 6819220B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
negative electrode
auxiliary agent
conductive auxiliary
electric device
mass
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016211752A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018073611A (ja
Inventor
上田 直毅
直毅 上田
伊藤 淳史
淳史 伊藤
渡邉 学
学 渡邉
侑花 相磯
侑花 相磯
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2016211752A priority Critical patent/JP6819220B2/ja
Publication of JP2018073611A publication Critical patent/JP2018073611A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6819220B2 publication Critical patent/JP6819220B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
  • Electric Double-Layer Capacitors Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明は、電気デバイス用負極及びそれを用いた電気デバイスに関する。詳細には、本発明は、充放電効率及びサイクル耐久性が改善された電気デバイス用負極及びそれを用いた電気デバイスに関する。
近年、電子機器や車両走行用などの駆動電源として、充放電効率や、繰りかえし充放電しても性能が低下しないようなサイクル耐久性に優れた電気デバイスの開発が進められている。
例えば特許文献1では、シリコンを主成分とする固体状態の合金の粒子からなるリチウム二次電池用の電極材料が開示されている。この電極材料は、固体状態の合金の粒子は微結晶シリコンあるいは非晶質化シリコンの中に、シリコン以外の元素からなる微結晶あるいは非晶質が分散している。そのため、特許文献1によれば、低抵抗で充放電効率の高い、高容量なリチウム二次電池用の電極材料を提供することができるとされている。
特開2004−311429号公報
しかしながら、リチウム二次電池を含む電気デバイスは、さらに高い充放電効率及びサイクル耐久性が望まれており、特許文献1のような電極材料でも十分なものとはいえなかった。
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして、本発明の目的は、充放電効率及びサイクル耐久性が改善された電気デバイス用負極及びそれを用いた電気デバイスを提供することにある。
本発明の態様に係る電気デバイス用負極は、炭素系材料により形成され、ケイ素含有合金を被覆する炭素被覆層と、負極用導電助剤と、負極用バインダと、を備え、負極用導電助剤の比表面積に対する炭素系材料の比表面積の比が所定の範囲である。
本発明によれば、充放電効率及びサイクル耐久性が改善された電気デバイス用負極及びそれを用いた電気デバイスを提供することができる。
図1は、本実施形態に係る電気デバイス用負極の一例を示す概略図である。 図2は、本実施形態に係る電気デバイスの一例を模式的に表す断面図である。
以下、図面を用いて本実施形態に係る電気デバイス用負極及びそれを用いた電気デバイスについて詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
[電気デバイス用負極10]
図1に示すように、本実施形態の電気デバイス用負極10は、ケイ素及びスズを含むケイ素含有合金1と、炭素系材料により形成され、ケイ素含有合金1を被覆する炭素被覆層2と、負極用導電助剤3と、負極用バインダ4と、を備える。電気デバイス用負極10がこのような炭素被覆層2を備えることにより、電気デバイス100の電解質層30を形成する電解液などが、ケイ素含有合金1と直接接する面積が少なくなる。そのため、電解液の枯渇や、電解液の過剰な分解反応を抑制することができる。また、この電解液の過剰な分解により、負極内の導電性を妨げる副反応物が生成するのを抑制することができる。また、電気デバイス用負極10がこのような炭素被覆層2を備えることにより、ケイ素含有合金1の表面の導電性を均一にすることができる。そのため、本実施形態の電気デバイス用負極10をリチウムイオン二次電池のような電気デバイス100に用いた場合に、ケイ素含有合金1の局所的な部分にリチウムイオンが挿入されて、ケイ素含有合金1が劣化してしまうのを抑制することができる。
さらに、本実施形態においては、負極用導電助剤3の比表面積に対する炭素系材料の比表面積の比が7以上である。負極用導電助剤3と炭素系材料との比表面積比をこのような範囲とすることにより、ケイ素含有合金1の広い範囲を炭素系材料により被覆することができる。そのため、ケイ素含有合金1と電解液との接触をさらに少なくし、ケイ素含有合金1の表面の導電性をより均一にすることができる。また、負極用導電助剤3と炭素系材料との比表面積比をこのような範囲とすることにより、負極用バインダ4と結合する負極用導電助剤3の割合が減少する傾向にある。そのため、負極用バインダ4のバインダ機能の低下を抑制し、電気デバイス用負極10の強度を保つことができる。その結果、電気デバイスの充放電効率及びサイクル耐久性を向上させることができる。なお、上記メカニズムは推測によるものであるため、本実施形態は上記メカニズムに限定されない。
(ケイ素含有合金1)
本実施形態の電気デバイス用負極10は、ケイ素及びスズを含むケイ素含有合金1を備える。ケイ素含有合金1は、負極活物質として機能し、リチウムを吸蔵放出することが可能な材料である。本実施形態では、このようなケイ素含有合金1を用いることにより、充放電時におけるケイ素とリチウムイオンの合金化による体積変化を抑制し、電気デバイス100の放電容量及びサイクル耐久性の高くすることができる。
ケイ素含有合金1のケイ素含有量は、ケイ素含有合金1全体に対して20質量%以上であることが好ましい。ケイ素含有合金1のケイ素含有量をこのような範囲とすることにより、アモルファス−結晶の相転移を抑えることができ、電気デバイス100のサイクル耐久性を向上させることができる。なお、ケイ素含有合金1は、例えばメカニカルアロイ法、アークプラズマ溶融法などにより作製することができる。
本実施形態において、ケイ素含有合金1は、Si、Sn及びMの元素を含み、Mは、遷移元素、B,C,Mg,Al及びZnからなる群より選択される少なくとも1つの元素であることが好ましい。なお、遷移元素は、第3族元素から第11族元素の間にある元素をいう。このようなケイ素含有合金1を用いることで、電気デバイス100の放電容量及びサイクル耐久性を高くすることができる。
なお、Mは、B,C,Mg,Al,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cu,Zn,Zr,Nb,Mo及びTaからなる群より選択される少なくとも1つの元素であることがより好ましい。また、Mは、C,Al,Ti,V及びZnからなる群より選択される少なくとも1つの元素であることがさらに好ましい。さらに、Al又はTiの少なくともいずれか一方であることが最も好ましい。ケイ素含有合金1がこのような元素を含むことにより、電気デバイス100の放電容量を維持しつつ、サイクル耐久性を向上させることができる。
なお、Si、Sn及びMの元素を含むケイ素含有合金1には、不可避不純物が含まれていてもよい。不可避不純物とは、原料中に存在したり、製造工程において不可避的に混入したりするものを意味する。不可避不純物は、本来は不要なものであるが、微量であり、ケイ素含有合金1の特性に影響を及ぼさないため、許容されている不純物である。不可避不純物の含有量は、ケイ素含有合金1全体に対して0.5質量%未満であることが好ましく、0.1質量%未満であることがより好ましく、0.01質量%未満であることがさらに好ましい。
ケイ素含有合金1の一般式は、Si−Sn−Mであることが好ましく、Si−Sn−Ti又はSi−Sn−Ti−Alであることがより好ましい。ここで、一般式Si−Sn−Tiにおいて、Snの含有量が7質量%以上30質量%以下、Tiの含有量が0質量%超え37質量%以下、残部がSi及び不可避不純物であることが好ましい。又は、一般式Si−Sn−Tiにおいて、Snの含有量が30質量%以上51質量%以下、Tiの含有量が0質量%超え35質量%以下、残部がSi及び不可避不純物であることが好ましい。また、一般式Si−Sn−Tiにおいて、Snの含有量が7質量%以上30質量%以下、Tiが7質量%超え37質量%以下、残部がSi及び不可避不純物であることがより好ましい。又は、Snの含有量が30質量%以上51質量%以下、Tiの含有量が7質量%超え35質量%以下、残部がSi及び不可避不純物であることがより好ましい。また、一般式Si−Sn−Tiにおいて、Snの含有量が7質量%以上30質量%以下、Tiの含有量が18質量%以上37質量%以下、残部がSi及び不可避不純物であることがさらに好ましい。又は、一般式Si−Sn−Tiにおいて、Snの含有量が30質量%以上51質量%以下、Tiの含有量が7質量%超え20質量%以下、残部がSi及び不可避不純物であることがさらに好ましい。さらに、一般式Si−Sn−Tiにおいて、Snの含有量が7質量%以上21質量%以下、Tiの含有量が24質量%以上37質量%以下、残部がSi及び不可避不純物であることが最も好ましい。各元素の含有量を上記範囲内とすることで、サイクル特性に優れたリチウムイオン電池を提供することができる。
一般式Si−Sn−Ti−Alにおいては、Snの含有量が2質量%以上10質量%以下、Tiの含有量が25質量%以上35質量%以下、Alの含有量が0.3質量%以上3質量%以下、残部がSi及び不可避不純物であることが好ましい。各元素の含有量を上記範囲内とすることで、電気デバイスのサイクル特性を向上させることができる。なお、Snの含有量は、3質量%以上がさらに好ましい。また、Snの含有量は、9質量%以下がより好ましく、8.5質量%以下がさらに好ましい。また、Tiの含有量は、28質量%以上がより好ましく、29質量%以上がさらに好ましい。また、Tiの含有量は、34質量%以下がより好ましく33質量%以下がさらに好ましく、32質量%以下が特に好ましく、31質量%以下が最も好ましい。また、Alの含有量は、0.35質量%以上がより好ましく、0.4質量%以上がさらに好ましい。また、Alの含有量は、2.5質量%以下がより好ましく、2.0質量%以下がさらに好ましい。なお、Siの含有量は、58質量%以上が好ましく、58.5質量%以上がより好ましく、59質量%以上がさらに好ましい。Siの含有量は、70質量%以下が好ましく、68質量%以下がより好ましく、67質量%以下がさらに好ましく、66質量%以下が特に好ましい。
ケイ素含有合金1のD50は特に制限されないが、0.01μmを超え20μm未満であることが好ましい。ケイ素含有合金1のD50をこのような範囲とすることにより、炭素被覆層2をケイ素含有合金1表面に効率よく被覆させることができる。そして、ケイ素含有合金1の膨張収縮を抑制して、被覆した炭素被覆層2がケイ素含有合金1表面から剥離することを有効に抑制・防止することができる。そのため、電気デバイス100のサイクル耐久性を高くすることができる。なお、ケイ素含有合金1のD50は、0.4〜10μmであることがより好ましく、2.5〜7μmがさらに好ましい。また、D50は、体積基準における粒度分布の累積値が50%の時の粒子径を表し、例えば、レーザー回折・散乱法により測定することができる。
なお、本実施形態では、電気デバイス用負極10はケイ素含有合金1を備えるが、ケイ素含有合金1以外の負極活物質を含んでいてもよい。ケイ素含有合金1以外の負極活物質は、リチウムを吸蔵放出することが可能な材料であればよい。ケイ素含有合金1以外の負極活物質としては、例えば炭素材料、ケイ素などのリチウムと合金化する金属、ケイ素と他の金属との合金、及びこれらの金属を含む酸化物などが挙げられる。
(炭素被覆層2)
本実施形態の電気デバイス用負極10は、炭素系材料により形成され、ケイ素含有合金1を被覆する炭素被覆層2を備える。電気デバイス用負極10がこのような炭素被覆層2を備えることにより、ケイ素含有合金1が電気デバイスの電解液などと直接接することによる電解液の過剰な分解反応や、ケイ素含有合金1への局所的なリチウムイオンの挿入を抑制することができる。なお、ケイ素含有合金1を被覆するとは、ケイ素含有合金1と炭素被覆層2が化学的又は物理的に結合していることを意味する。
ケイ素含有合金1の表面全体を炭素被覆層2で被覆する面積の割合は、90%〜100%であることが好ましく、95%〜100%であることがより好ましく、99%〜100%であることがさらに好ましい。炭素被覆層2が被覆する割合をこのような範囲とすることにより、充放電効率及びサイクル耐久性を向上させることができる。
炭素系材料は、特に限定されないが、結晶性が低いことが好ましい。炭素被覆層2の結晶性が低い場合、リチウムイオンの挿入脱離が起こりにくいため、ケイ素含有合金1の被覆状態を維持しやすいためである。炭素被覆層2は、例えば、アセチレンブラック、ファーネスブラック、カーボンブラック、チャンネルブラック、グラファイトなどを用いることができる。これらのうち、炭素被覆層2は、結晶性の低いアセチレンブラック、炭素繊維を用いることが好ましい。
炭素系材料の形状は特に制限されず、例えば粒子状又は繊維状の炭素系材料を用いることができる。被覆のしやすさの観点からは炭素被覆層2は粒子状であることが好ましく、導電性の観点からは、炭素被覆層2は繊維状であることが好ましい。
炭素系材料の大きさは特に制限されず、例えば炭素系材料が粒子状の場合は、平均粒子径(D50)が10〜200nmであることが好ましく、20〜150nmであることがより好ましい。炭素系材料の大きさをこのような範囲とすることにより、ケイ素含有合金1の表面への被覆が容易になり、炭素被覆層2をケイ素含有合金1の表面に均一に被覆することができる。なお、D50は体積基準における粒度分布の累積値が50%の時の粒子径を表し、例えば、レーザー回折・散乱法により測定することができる。
また、例えば炭素系材料が繊維状の場合は、長さが5〜20μmであることが好ましく、8〜15μmであることがより好ましい。また、例えば炭素系材料が繊維状の場合には、直径が20〜500nmであることが好ましく、50〜300nmであることがより好ましい。炭素系材料の大きさをこのような範囲とすることにより、ケイ素含有合金1の表面への被覆が容易になり、炭素被覆層2をケイ素含有合金1の表面に均一に被覆することができる。なお、繊維状の炭素系材料の長さ及び直径は、透過型電子顕微鏡(TEM)又は走査型電子顕微鏡(SEM)などを用いて実測した数〜数十個の平均値とすることができる。
炭素系材料の比表面積は、特に限定されないが、7.7m/g〜206m/gであることが好ましく、13.1m/g〜206m/gであることがより好ましく、133m/g〜206m/gであることがさらに好ましい。炭素系材料の比表面積をこのような範囲とすることにより、ケイ素含有合金1の広い範囲を炭素被覆層2により被覆することができる。そのため、ケイ素含有合金1と電解液との接触をさらに少なくし、ケイ素含有合金1の表面の導電性をより均一にすることができる。なお、炭素被覆層2の比表面積は、窒素をガス吸着させて、BET法により測定することができる。
炭素系材料をケイ素含有合金1表面に化学的又は物理的に結合させる方法は特に制限されない。例えば、剪断によりケイ素含有合金1に炭素被覆層2の少なくとも一部を埋設して物理的に結合させる方法、官能基を介してケイ素含有合金1及び炭素被覆層2を化学的に結合させる方法などが挙げられる。炭素系材料をケイ素含有合金1表面に化学的又は物理的に結合させる方法は、具体的には、メカノケミカル法、液相法、焼結法、気相蒸着(CVD)法などが挙げられる。例えば、メカノケミカル法を使用する場合には、回転速度(処理回転速度)は、3000〜8000rpmが好ましく、4000〜7000rpmがより好ましい。また、負荷動力は、200〜400Wが好ましく、250〜300Wがより好ましい。処理時間は、10〜60分が好ましく、20〜50分がより好ましい。メカノケミカル法をこのような条件とすることにより、炭素系材料をケイ素含有合金1の表面に均一に被覆することができる。
炭素系材料をケイ素含有合金1に被覆させる際のケイ素含有合金1及び炭素被覆層2の混合比は特に限定されない。ただし、ケイ素含有合金1及び炭素系材料の合計100質量%に対して、炭素系材料の含有量は0.1〜5質量%が好ましく、0.5〜3質量%がより好ましい。炭素系材料の含有量をこのような範囲とすることにより、炭素被覆層2によるケイ素含有合金1の被覆率を上述のような好ましい範囲に容易に制御することができる。
(負極用導電助剤3)
電気デバイス用負極10は、負極用導電助剤3を備える。負極用導電助剤3は、負極活物質層11の内部における電子ネットワークを効果的に形成し、電気デバイスの放電容量を大きくすることができる。電気デバイス用負極10の負極用導電助剤3を形成する材料としては、アセチレンブラック等のカーボンブラック、黒鉛、炭素繊維などの炭素材料が挙げられる。これらの負極用導電助剤3は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。負極活物質層11に負極用導電助剤3が含まれることにより、負極活物質層11の内部における電子ネットワークが効果的に形成され、リチウムイオン電池の放電容量を向上させることができる。負極用導電助剤3の含有量は、負極活物質層11全体に対して、1〜10質量%が好ましく、2〜6質量%がより好ましい。負極用導電助剤3の含有量をこのような範囲とすることにより、負極活物質層11の導電性を向上させることができる。
負極用導電助剤3の比表面積は、特に限定されないが、1m/g〜100m/gであることが好ましく、1m/g〜50m/gであることがより好ましく、3m/g〜10m/gであることがさらに好ましい。負極用導電助剤3の比表面積をこのような範囲とすることにより、負極用バインダ4と結合する負極用導電助剤3の割合が減少する傾向にあるため、負極用バインダ4のバインダ機能の低下を抑制し、電気デバイス用負極10の強度を保つことができる。なお、負極用導電助剤3の比表面積は、窒素をガス吸着させて、BET法により測定することができる。
負極用導電助剤3の比表面積に対する炭素系材料の比表面積の比が7以上である。比表面積比をこのような範囲とすることにより、ケイ素含有合金1の表面の導電性をより均一にすることができる、電気デバイス用負極10の強度を保つことができる。そのため、電気デバイスの充放電効率及びサイクル耐久性を向上させることができる。なお、負極用導電助剤3の比表面積に対する炭素系材料の比表面積の比が10以上であることが好ましく、15以上であることがより好ましく、18以上であることがさらに好ましく、26以上であることが最も好ましい。また、負極用導電助剤3の比表面積に対する炭素系材料の比表面積の比は40以下が好ましく、35以下がより好ましく、30以下がさらに好ましく、27以下が最も好ましい。
電気デバイス用負極10は、負極集電体12と、負極集電体12の少なくとも一方の面に配置された負極活物質層11を備えることができる。なお、上述したケイ素含有合金1、負極用導電助剤3、負極用バインダ4は、溶剤を加えて負極スラリーとし、負極集電体12に塗布及び乾燥することで負極活物質層11を形成することができる。すなわち、負極活物質層11はケイ素含有合金1及び負極用導電助剤3、負極用バインダ4などを含む。
(負極用バインダ4)
電気デバイス用負極10は負極用バインダ4を備える。負極用バインダ4は、負極活物質同士又は負極活物質と負極用導電助剤3を結合させることができる。電気デバイス用負極10に用いられる負極用バインダ4の材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリメチルアクリレート(PMA)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)、ポリアミドイミド(PAI)、カルボキシメチルセルロース(CMC)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニル(PVF)などの熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)などのエラストマーが挙げられる。これらの負極用バインダ4は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、負極用バインダ4としての接着性や耐熱性が優れていることから、ポリイミド(PI)、ポリアミド(PA)、ポリアミドイミド(PAI)からなる群より選択される少なくとも1つが好ましい。負極活物質層11中に含まれる負極用バインダ4の含有量は、特に限定されないが、負極活物質層11全体に対して、0.5〜15質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。
(負極集電体12)
本実施形態のリチウムイオン電池は、負極集電体12の少なくとも一方の面に配置された負極活物質層11を備えることができる。負極集電体12は、負極活物質層11と後述する負極タブ63などの間で、電子が受け渡しできるように配置することができる。負極集電体12を形成する材料は、例えば、銅(Cu)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ステンレス鋼(SUS)などの金属が好ましい。これらの中でも、負極集電体12を形成する材料として、銅(Cu)を用いることが好ましい。
以上の通り、電気デバイス用負極10は、ケイ素及びスズを含むケイ素含有合金1と、炭素系材料により形成され、ケイ素含有合金1を被覆する炭素被覆層2と、負極用導電助剤3と、負極用バインダ4と、を備える。そして、負極用導電助剤3の比表面積に対する炭素系材料の比表面積の比が7以上である。本実施形態の電気デバイス用負極10は、電気デバイス100に用いた場合に、充放電効率及びサイクル耐久性を向上させることができる。
[電気デバイス100]
本実施形態の電気デバイス100は、上述したような電気デバイス用負極10を備えることができる。そのため、本実施形態の電気デバイス100は、充放電効率及びサイクル耐久性を改善することができる。電気デバイス100としては、例えば、後述するリチウムイオン電池や電気二重層キャパシタなどが挙げられる。
本実施形態の電気デバイス100は、電気デバイス用負極10を備えることができる。そのため、本実施形態の電気デバイス100は、充放電効率及びサイクル耐久性を改善することができる。なお、電気デバイス100は、電気デバイス用負極10の他、必要に応じて、図2に示すように、電気デバイス用正極20、電解質層30、正極タブ61、負極タブ63及び外装体65などをさらに備えることができる。すなわち、電気デバイス100は、外装体65と、外装体65に収容される電池素子50と、を備えることができる。電池素子50は、複数の単電池層40を積層することにより形成することができる。単電池層40は、電気デバイス用正極20と、電気デバイス用負極10と、電気デバイス用正極20と電気デバイス用負極10との間に配置された電解質層30と、を備えることができる。また、単電池層40は、図2に示すように、複数積層して電気的に並列に配置することもできる。正極タブ61と負極タブ63は、単電池層40で生成した電流を電気デバイス100の外部に取り出すことができる。
なお、電気デバイス100は、図2のような形態に限定されず、例えば、集電体の一方の面に負極活物質層11を配置し、集電体のもう一方の面に正極活物質層21を配置したような双極型電極を含む双極型電池としてもよい。また、電気デバイス100の構造は、積層型に限定されず、巻回型としてもよい。
(電気デバイス用正極20)
電気デバイス用正極20は、正極集電体22と、正極集電体22の少なくとも一方の面に配置される正極活物質層21と、を備えることができる。電気デバイス用正極20は、正極集電体22に、正極活物質層を形成する材料を溶剤に分散させて正極スラリーとし、正極集電体22に正極スラリーを塗布及び乾燥させることで正極活物質層21を形成することができる。正極活物質層21は、正極活物質、正極用導電助剤、正極用バインダなどを含めることができる。
(正極活物質)
正極活物質としては、例えば、リチウム−遷移金属複合酸化物、リチウム−遷移金属リン酸化合物、リチウム−遷移金属硫酸化合物などが挙げられる。リチウム−遷移金属複合酸化物としては、例えば、LiMn、LiCoO、LiNiO、Li(Ni−Mn−Co)O、Li(Li−Ni−Mn−Co)O及びこれらの遷移金属の一部が他の元素により置換されたもの等を挙げることができる。リチウム−遷移金属リン酸化合物としては、LiFePO等を挙げることができる。リチウム−遷移金属硫酸化合物としては、LiFe(SO等を挙げることができる。
正極活物質は、化学式:Li1.5[NiCoMn[Li]]Oで表される固溶体リチウム含有遷移金属酸化物を含有することが好ましい。なお、式中、Liはリチウム、Niはニッケル、Coはコバルト、Mnはマンガン、Oは酸素を示す。また、式中、a,b,c及びdは、0<a<1.4、0≦b<1.4、0<c<1.4、0.1<d≦0.4、a+b+c+d=1.5、1.1≦a+b+c<1.4の関係を満足する。このような正極活物質を用いることにより、電気デバイス100の放電容量を高くすることができる。また、このような正極活物質を用いることにより、電気デバイスの充放電電位を高くすることができる。なお、各元素の組成は、例えば、誘導結合プラズマ(ICP)発光分析法により測定できる。
上記化学式において、a、b、c及びdは、0<a<1.35、0≦b<1.35、0<c<1.35、0.15<d≦0.35、a+b+c+d=1.5、1.15≦a+b+c<1.35の関係を満足することが好ましい。また、上記化学式において、a、b、c及びdは、0<a<1.3、0≦b<1.3、0<c<1.3、0.15<d≦0.35、a+b+c+d=1.5、1.2≦a+b+c<1.3の関係を満足することがより好ましい。このような正極活物質を用いることで、電気デバイスの放電容量を大きくすることができる。
正極活物質の平均一次粒子径は、50nm〜2000nmであることが好ましく、100〜1000nmであることがより好ましく、200nm〜400nmであることがさらに好ましい。正極活物質の平均一次粒子径をこのような範囲とすることにより、電気デバイスの放電容量を大きくすることができる。なお、正極活物質の平均一次粒子径は、透過型電子顕微鏡(TEM)又は走査型電子顕微鏡(SEM)などを用いて実測した数〜数十個の平均値とすることができる。
(正極用導電助剤)
正極用導電助剤は、正極活物質層21の内部における電子ネットワークを効果的に形成し、電気デバイスの放電容量を大きくすることができる。正極用導電助剤の含有量は、正極活物質層21全体に対して、1〜10質量%が好ましく、2〜6質量%がより好ましい。正極用導電助剤の含有量をこのような範囲とすることにより、正極活物質層21の導電性を向上させることができる。
正極用導電助剤は、繊維状導電助剤と粒状導電助剤とを含有させることが好ましい。このような複数の正極用導電助剤を用いる相乗効果により、繊維状導電助剤又は粒状導電助剤を単独で用いた場合と比較して、サイクル特性の改善や、低電位における電気デバイスの電圧降下の低減に寄与するためである。
すなわち、本実施形態の電気デバイス100は、電気デバイス用負極10と、電気デバイス用正極20と、を備えることが好ましい。そして、電気デバイス用正極20は、化学式:Li1.5[NiCoMn[Li]]Oで表される固溶体リチウム含有遷移金属酸化物を含有する正極活物質と、繊維状導電助剤と、粒状導電助剤と、を備えることが好ましい。なお、式中、Liはリチウム、Niはニッケル、Coはコバルト、Mnはマンガン、Oは酸素を示す。そして、a,b,c及びdは、0<a<1.4、0≦b<1.4、0<c<1.4、0.1<d≦0.4、a+b+c+d=1.5、1.1≦a+b+c<1.4の関係を満足する。そのため、繊維状導電助剤又は粒状導電助剤を単独で用いた場合と比較して、サイクル特性の改善や、低電位における電気デバイスの電圧降下の低減に寄与することができる。
繊維状導電助剤は、繊維のような形状を有する導電助剤を意味する。繊維状とは、例えば、柱状などの細長い形状を包含し、直線状や曲線状などの形状は特に限定されない。また、繊維状とは、繊維のような形状を有していれば、内部が中空なチューブ状であってもよい。本実施形態では、このような繊維状導電助剤を用いることにより、3次元の電子ネットワークが形成されるため、正極活物質間の導電性を向上させることができる。
繊維状導電助剤としては、例えば、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、カーボンナノファイバー、カーボンナノフィラメント、カーボンフィブリル、気相成長炭素繊維などの炭素繊維を用いることができる。
繊維状導電助剤の繊維径は5nm以上50nm以下であることが好ましい。なお、繊維状導電助剤の繊維径は7nm以上20nm以下であることがより好ましく、8nm以上15nm以下であることがさらに好ましい。繊維状導電助剤の繊維径をこのような範囲とすることにより、低電位における電気デバイスの電圧降下をより効果的に抑制することができる。なお、繊維状導電助剤の繊維径は、透過型電子顕微鏡(TEM)又は走査型電子顕微鏡(SEM)などを用いて実測した数〜数十個の繊維径の平均値とすることができる。
繊維状導電助剤の繊維長は50nm以上50μm以下が好ましく、500nm以上20μm以下がより好ましい。繊維状導電助剤の繊維長をこのような範囲とすることにより、正極活物質間の導電性を向上させ、サイクル特性を向上させることができる。なお、繊維状導電助剤の繊維長は、透過型電子顕微鏡(TEM)または走査型電子顕微鏡(SEM)などを用いて実測した数〜数十個の繊維長の平均値とすることができる。
繊維状導電助剤のアスペクト比は10以上であることが好ましい。繊維状導電助剤のアスペクト比をこのような範囲とすることにより、正極活物質間の導電性を向上させ、サイクル特性を向上させることができる。また、繊維状導電助剤のアスペクト比は10以上1000以下であることがより好ましく、20以上1000以下であることがさらに好ましい。
繊維状導電助剤の繊維径は5nm以上50nm以下であり、繊維状導電助剤のアスペクト比は10以上であることが好ましい。繊維状導電助剤の繊維径及びアスペクト比をこのような範囲とすることにより、正極活物質間の導電性を向上させ、サイクル特性を向上させることができる。
繊維状導電助剤の比表面積は10m/g以上300m/g以下が好ましく、100m/g以上250m/g以下より好ましく、170m/g以上210m/g以下がさらに好ましい。繊維状導電助剤の比表面積をこのような範囲とすることにより、正極活物質間の導電性を向上させ、サイクル特性を向上させることができる。なお、繊維状導電助剤のBET比表面積は、窒素をガス吸着させて、BET法により測定することができる。
粒状導電助剤は、粒のような形状を有する導電助剤を意味し、粒状導電助剤の長径は、繊維状導電助剤の長径よりも小さい。粒状とは、例えば、球状、半球状、楕円体、短鎖状、鱗片状、円柱状、多角柱状などの形状を包含し、直線状であっても曲線状であってもよい。また、粒状とは、粒のような形状を有していれば、内部が中空であってもよい。このような粒状導電助剤を用いることにより、正極活物質の表面が粒状導電助剤により均一に覆われ、固溶体リチウム含有遷移金属酸化物特有な低電位における反応過電圧を低減することができると考えられる。したがって、低電位における電気デバイスの電圧降下を低減することができると考えられる。
粒状導電助剤としては、例えば、カーボンブラックや黒鉛などのカーボン粉末を用いることができる。カーボンブラックとしては、例えば、アセチレンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルブラックなどが挙げられる。また、黒鉛としては、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛などが挙げられる。
粒状導電助剤の平均一次粒子径は45nm以下であることが好ましい。粒状導電助剤の平均一次粒子径をこのような範囲とすることにより、正極活物質の表面が粒状導電助剤により均一に覆われるため、低電位における電圧降下を効果的に抑制することができる。なお、粒状導電助剤の平均一次粒子径は0.1nm以上35nm以下がより好ましく、1nm以上30nm以下がさらに好ましい。また、粒状導電助剤の平均一次粒子径は、透過型電子顕微鏡(TEM)又は走査型電子顕微鏡(SEM)などを用いて実測した数〜数十個の平均値とすることができる。
粒状導電助剤の比表面積は110m/g以上であることが好ましい。粒状導電助剤の比表面積をこのような範囲とすることにより、粒状導電助剤と正極活物質との接触面積を増やすことができるため、低電位における電圧降下を効果的に抑制することができる。なお、粒状導電助剤の比表面積は150m/g以上であることがより好ましく、170m/g以上であることがさらに好ましい。また、粒状導電助剤の比表面積は300m/g以下であることが好ましく、250m/g以下であることがより好ましく、210m/g以下であることがさらに好ましい。なお、粒状導電助剤のBET比表面積は、窒素をガス吸着させて、BET法により測定することができる。
粒状導電助剤の平均一次粒子径は45nm以下であり、粒状導電助剤の比表面積は110m/g以上であることが好ましい。粒状導電助剤の平均一次粒子径及び比表面積をこのような範囲とすることにより、正極活物質の表面が粒状導電助剤により均一に覆われ、粒状導電助剤と正極活物質との接触面積を増やすことができる。そのため、低電位における電圧降下をより効果的に抑制することができる。
粒状導電助剤の比表面積に対する繊維状導電助剤の比表面積の比は0.6以上1.3以下であることが好ましい。すなわち、繊維状導電助剤の比表面積を粒状導電助剤の比表面積で除した値は0.6以上1.3以下であることが好ましい。比表面積の比をこのような範囲とすることにより、サイクル特性が高く、低電位における電圧降下を低減することができる。なお、粒状導電助剤に対する繊維状導電助剤の比表面積の比は0.7以上1.3以下であることがより好ましく、0.8以上1.2以下であることがさらに好ましい。
粒状導電助剤の質量に対する繊維状導電助剤の質量の比は0.8以上であることが好ましい。すなわち、繊維状導電助剤の質量を粒状導電助剤の質量で除した値は0.8以上であることが好ましい。正極用導電助剤の質量比をこのような範囲とすることにより、サイクル特性が高く、低電位における電圧降下を低減することができる。なお、粒状導電助剤に対する繊維状導電助剤の質量の比は0.9以上であることがより好ましい。また、粒状導電助剤に対する繊維状導電助剤の質量の比は2.5以下が好ましく、2.2以下がより好ましく、2.1以下がさらに好ましい。なお、粒状導電助剤の質量に対する繊維状導電助剤の質量の比は1を超えることが好ましく、1.3を超えることがより好ましく、1.7を超えることがさらに好ましい。
粒状導電助剤の平均一次粒子径に対する正極活物質の平均一次粒子径の比は、5〜100であることが好ましく、7〜90であることがより好ましく、9〜80であることがさらに好ましい。粒状導電助剤の平均一次粒子径に対する正極活物質の平均一次粒子径の比をこのような範囲とすることにより、正極活物質と粒状導電助剤との接触面積を増やすことができるため、低電位における電気デバイスの電圧降下を抑制することができる。
繊維状導電助剤及び粒状導電助剤に含まれる炭素材料の含有量は、80質量%以上であることが好ましく、90質量%であることがより好ましく、95質量%以上であることがさらに好ましい。また、正極用導電助剤に含まれる炭素材料の含有量は、98質量%以上であることが特に好ましく、100質量%であることが最も好ましい。正極用導電助剤に含まれる炭素材料の含有量をこのような範囲とすることにより、正極活物質間の導電性を向上させることができる。
繊維状導電助剤の含有量は、正極活物質層21全体に対して、0.1質量%〜5質量%が好ましく、1質量%〜3質量%がより好ましい。また、粒状導電助剤の含有量は、正極活物質層21全体に対して、0.1質量%〜5質量%が好ましく、1質量%〜3質量%がより好ましい。繊維状導電助剤及び粒状導電助剤の含有量をこのような範囲とすることにより、電気デバイスのサイクル特性を高く、低電位における電圧降下を小さくすることができる。
(正極用バインダ)
正極活物質層21に用いられる正極用バインダは、負極活物質層11で用いられる負極用バインダ4と同様のものを用いることができる。また、正極活物質層21中に含まれる正極用バインダの含有量は、負極活物質層11で用いられる負極用バインダ4の含有量と同様とすることができる。
(正極集電体22)
正極集電体22は、正極活物質層21と後述する正極タブ61などの間で、電子の受け渡しが可能なように配置することができる。正極集電体22を形成する材料は、例えば、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)、ニッケル(Ni)、ステンレス鋼(SUS)などの金属が好ましい。これらの中でも、正極集電体22を形成する材料として、アルミニウム(Al)を用いることが好ましい。
(電解質層30)
本実施形態の電気デバイス100は、電気デバイス用負極10と電気デバイス用正極20との間に配置される電解質層30をさらに備えることができる。電解質層30は、電気デバイス用負極10と電気デバイス用正極20とを隔離し、リチウムイオンの移動を仲介する。電解質層30の膜厚は、内部抵抗を低減させる観点から、1〜100μmが好ましく、5〜50μmであることがさらに好ましい。電解質層30は非水電解質を含む。非水電解質としては、イオン伝導性ポリマーにリチウム塩が溶解したゲル状又は固体状のポリマー電解質、並びに有機溶媒にリチウム塩が溶解した液体電解質を多孔質基体層に保持させて用いることができる。
ポリマー電解質に用いられるイオン伝導性ポリマーとしては、ポリエチレンオキシド(PEO)、ポリプロピレンオキシド(PPO)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、へキサフルオロプロピレン、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)及びこれらの共重合体等が挙げられる。
液体電解質に用いられる有機溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート(EC)、プロピレンカーボネート(PC)、ブチレンカーボネート(BC)、ビニレンカーボネート(VC)、ジメチルカーボネート(DMC)、ジエチルカーボネート(DEC)、エチルメチルカーボネート(EMC)、メチルプロピルカーボネート(MPC)等のカーボネート類が挙げられる。また、液体電解質に用いられるリチウム塩としては、Li(CFSON、Li(CSON、LiPF、LiBF、LiAsF、LiTaF、LiClO、LiCFSO等の化合物が挙げられる。
多孔質基体層を形成する材料は、特に限定されないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−プロピレン共重合体などの熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。多孔質基体層の空隙率は、特に限定されないが、40〜85%であることが好ましい。空隙率を40%以上とする場合、十分なイオン伝導性を得ることができる。一方、空隙率を85%以下とする場合、多孔質基体層の強度を良好に維持することができる。
(正極タブ61及び負極タブ63)
電気デバイス100は、正極集電体22と、電気デバイス100の外部の機器とを電気的に接続する正極タブ61をさらに備えることができる。また、電気デバイス100は、負極集電体12と、電気デバイス100の外部の機器とを電気的に接続する負極タブ63をさらに備えることができる。正極タブ61及び負極タブ63を形成する材料は、特に限定されず、例えば、アルミニウム、銅、チタン、ニッケルからなる群より選択される少なくとも1つを用いることができる。なお、正極タブ61及び負極タブ63を形成する材料は、同一でも異なっていてもよい。
(外装体65)
本実施形態の電気デバイス100は、電池素子50を収容する外装体65をさらに備えることができる。外装体65は、例えば、缶や、フィルムにより形成されたものが挙げられる。また、外装体65の形状は、特に限定されず、円筒型、角型、シート型とすることができる。特に限定されないが、小型化及び軽量化などの観点より、外装体65はフィルムにより形成されていることが好ましい。なかでも、高出力化や冷却性能の観点からは、フィルムはラミネートフィルムであることが好ましく、ラミネートフィルムはアルミニウムを含むことが好ましい。また、電気デバイス100は扁平積層型リチウムイオン電池であることが好ましい。このようなリチウムイオン電池は、放電容量及び放熱性能を高くすることができるため、車両に搭載する場合に最適である。アルミニウムを含むラミネートフィルムの一例としては、PP/アルミニウム/ナイロンの3層ラミネートフィルムが挙げられる。
電気デバイス100の用途は特に限定されないが、上述のように、充放電効率及びサイクル耐久性が改善されている。そのため、車両用として好適に用いることができる。具体的には、本実施形態の電気デバイス100は、車両用の駆動電源などに好適に用いることができる。
以下、本実施形態を実施例及び比較例によりさらに詳細に説明するが、本実施形態はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
(正極の作製)
酢酸ニッケル、酢酸コバルト及び酢酸マンガンの2mol/Lの水溶液を調製した。次いで、組成がLi1.5[Ni0.281Co0.281Mn0.688[Li0.25]]Oとなるように、これらを所定量秤量して、混合溶液を調製した。そして、マグネティックスターラーで混合溶液を攪拌しながら、混合溶液にアンモニア水をpH7になるまで滴下した。さらに、この混合溶液に、2mol/Lの炭酸ナトリウム水溶液を滴下し、ニッケル−コバルト−マンガンの複合炭酸塩を沈殿させた。得られた沈殿物を吸引ろ過した後、水洗して、120℃程度、5時間ほどの条件で乾燥を行った。そして、得られた乾燥物を500℃程度、5時間ほどの条件で仮焼成を行った。これに水酸化リチウムを、組成がLi1.5[Ni0.281Co0.281Mn0.688[Li0.25]]Oとなるように加え、自動乳鉢で30分間程度混練した。さらに、大気中、昇温速度50℃/時間で加熱し、その後750℃で12時間ほど本焼成を行い、正極活物質を得た。
このようにして得られた正極活物質94.5質量部に、正極用導電助剤3.0質量部と、溶剤30質量部を加え、プラネタリーミキサー(プライミクス株式会社製、ハイビスミックス2P−03型)にて混練して正極用導電助剤溶液を作製した。なお、正極用導電助剤は、1.5質量部の繊維状導電助剤と、1.5質量部の粒状導電助剤とを用いた。また、溶剤はN−メチルピロリドン(NMP)を用いた。また、繊維状導電助剤の繊維径は11nm、比表面積は200m/gであった。また、粒状導電助剤の平均一次粒子径は25nm、比表面積は206m/gであった。
このようにして得られた正極用導電助剤溶液に、正極用バインダ2.5質量部を溶剤45.0質量部で溶解した正極用バインダ溶液を加え、再度プラネタリーミキサーにて混練し、正極用スラリーを作製した。なお、溶剤はN−メチルピロリドン(NMP)を用いた。また、作製した正極用スラリーの固形分濃度は57.1質量%であった。
このようにして得られた正極用スラリーを、正極集電体の一方の面に、乾燥後の正極活物質層の膜厚が50μmとなるようにバーコーターで塗布した。次に、正極用スラリーを塗布した正極集電体を、ホットプレート上に置き、溶剤の残留量が0.02質量%以下となるように120℃〜130℃で10分間乾燥させた。このように乾燥して得られたものを、ローラープレスで圧縮成形し、正極活物質層の質量が約3.5mg/cm、膜厚が約50μm及び密度が2.70g/cmとなるように切断した。なお、正極集電体は、20μm厚のアルミニウム箔を用いた。
次に、得られた切断物を、真空乾燥機内に設置して、室温(25℃)にて減圧(100mmHg(1.33×10Pa))した。続いて、窒素ガスを100cm/分で流通させながら、昇温速度10℃/分で120℃まで昇温させた。その後、120℃で100mmHg(1.33×10Pa)まで減圧させた状態で12時間保持した後、室温(25℃)まで降温させた。このようにして得られた乾燥物を正極とした。
(負極の作製)
まず、遊星型ボールミル(ドイツ フリッチュ社製P−6)を用いて、メカニカルアロイ法により金属粉末を合金化させた。具体的には、質量比で、Si:Sn:Ti=60:10:30となるように調製した金属粉末と、ジルコニア製粉砕ボールとを、ジルコニア製容器に投入した。その後、ジルコニア製容器を固定する台座を、600rpmで24時間回転させて、金属粉末を合金化した。その後、ジルコニア製容器を固定する台座を、400rpmで1時間回転させて、合金化した金属粉末を粉砕した。得られたケイ素含有合金のD50は6μmであった。
次に、80質量部のケイ素含有合金と、0.8質量部の炭素系材料とを混合し、ホソカワミクロン株式会社製のノビルタ(登録商標)NOB−MINIを用いて複合化処理を行い、ケイ素含有合金に炭素系材料を被覆させた。なお、炭素系材料はBET比表面積が206m/g、平均粒子径(D50)が25nmの粒子状のアセチレンブラックを用いた。また、複合化処理は、処理回転速度を6000rpm、負荷動力を300W、処理時間を30分の条件で行った。
次に、炭素系材料で被覆されたケイ素含有合金80.8質量部と、負極用導電助剤4.2質量部と、負極用バインダ15質量部とをN−メチルピロリドン100質量部に分散させた。そして、これらを脱泡混練機(株式会社Thinky製AR−100)内で混合し、負極用スラリーを得た。なお、負極用導電助剤はBET比表面積7.7m/gのアセチレンブラック、負極用バインダはポリイミドを用いた。したがって、負極用導電助剤の比表面積に対する炭素系材料の比表面積の比は26.7である。
次に、負極集電体の一方の面に、乾燥後の負極活物質層の厚さが30μmとなるように、負極用スラリーを均一に塗布し、真空中で24時間乾燥させて、負極を得た。なお、負極集電体は、10μm厚の銅箔を用いた。
(リチウムイオン電池の作製)
アルゴンガス雰囲気のグローブボックス内にて、上述のようにして得られた正極と、金属リチウムの負極とを直径15mmの円形に打ち抜いた後それぞれ対向させ、この間に電解質層を配置した。電解質層は、ポリプロピレンを材料とする厚み20μmのものを2枚用いた。なお、正極と負極は、リチウムイオン電池作製前に、真空乾燥機にて100℃で2時間乾燥したものを用いた。
次に、この負極、電解質層、正極の積層体を、ステンレス鋼(SUS316)を材料とするコインセル(CR2032)の底部側に配置した。さらに、正極と負極の間の絶縁性を保つためのガスケットを装着し、電解液150μlをシリンジにより注入した。そして、スプリング及びスペーサーを積層し、コインセルの上部側を重ね合わせ、かしめることにより密閉して、リチウムイオン電池を作製した。なお、電解質層やコインセルに用いられる部材は、あらかじめアルゴンガス雰囲気のグローブボックス内にて、室温で24時間以上乾燥してある。
なお、電解液としては、次のものを用いた。まず、エチレンカーボネート(EC)及びジエチルカーボネート(DEC)を、体積比でEC:DEC=1:2の割合で混合した有機溶媒を準備した。これに、支持塩としての六フッ化リン酸リチウム(LiPF)を濃度が1mol/Lとなるように溶解させ、電解液とした。
(活性化処理)
上述のようにして得られたコインセルを、室温下(25℃)で、最高電圧が4.8Vとなるまで0.1Cで定電流充電した後、電池の最低電圧が2.0Vとなるまで0.1Cで定電流放電する充放電サイクルを1サイクルだけ行い、リチウムイオン電池を得た。
[実施例2]
炭素被覆層を形成する炭素系材料にBET比表面積が133m/gのアセチレンブラックを用いた以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。なお、アセチレンブラックのBET比表面積は133m/gであるため、負極用導電助剤の比表面積に対する炭素系材料の比表面積の比は17.2であった。
[比較例1]
炭素被覆層を形成する炭素系材料にBET比表面積が13.1m/gのアセチレンブラックを用いた以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。なお、アセチレンブラックのBET比表面積は13.1m/gであるため、負極用導電助剤の比表面積に対する炭素系材料の比表面積の比は1.7であった。
[比較例2]
炭素被覆層の被覆量を0質量%とした以外は、実施例1と同様にしてリチウムイオン電池を作製した。
[評価]
実施例及び比較例のリチウムイオン電池について、クーロン効率及び100サイクル目の放電容量維持率の評価を実施した。結果を表1に合わせて示す。
(クーロン効率)
充放電効率は、以下のようにしてクーロン効率を測定することにより評価した。室温下(25℃)で、最高電圧が4.6Vとなるまで0.1Cで定電流充電した後、最低電圧が2.0Vとなるまで1.0Cで定電流放電する充放電サイクルを、100サイクル行った。そして、各サイクルにおける充電容量に対する放電容量の割合の平均値をクーロン効率とした。なお、充電容量は2.0Vから4.6Vまで充電した時の電気容量、放電容量は4.6Vから2.0Vまで放電した時の電気容量とした。
(100サイクル目の放電容量維持率)
サイクル耐久性を以下のようにして100サイクル目の放電容量維持率を測定することにより評価した。室温下(25℃)で、最高電圧が4.6Vとなるまで0.1Cで定電流充電した後、最低電圧が2.0Vとなるまで1.0Cで定電流放電する充放電サイクルを、100サイクル行った。そして、1サイクル目と100サイクル目において、4.6Vから2.0Vまで放電した時の放電容量を測定し、100サイクル目の放電容量に対する1サイクル目の放電容量の割合を100サイクル目の放電容量維持率とした。
Figure 0006819220
表1の結果より、実施例1及び実施例2のリチウムイオン二次電池は、比表面積比が7以上であるため、比較例1及び比較例2と比べて、クーロン効率及び100サイクル目の放電容量維持率が高くなった。一方、比較例1のリチウムイオン二次電池は炭素被覆層を備えているが、比表面積比が1.7であるため、比較例2と比べてクーロン効率がやや上昇したものの、100サイクル目の放電容量維持率はやや低下した。
以上、本発明を実施例及び比較例によって説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
1 ケイ素含有合金
2 炭素被覆層
3 負極用導電助剤
4 負極用バインダ
10 電気デバイス用負極
20 電気デバイス用正極
100 電気デバイス

Claims (8)

  1. ケイ素及びスズを含むケイ素含有合金と、
    炭素系材料により形成され、前記ケイ素含有合金を被覆する炭素被覆層と、
    負極用導電助剤と、
    負極用バインダと、
    を備え、
    前記負極用導電助剤の比表面積に対する前記炭素系材料の比表面積の比が7以上であり、
    負極用導電助剤を形成する材料は、カーボンブラック、黒鉛又はこれらの併用である電気デバイス用負極。
  2. 前記負極用導電助剤の比表面積に対する前記炭素系材料の比表面積の比が18以上である請求項1に記載の電気デバイス用負極。
  3. 請求項1又は2に記載の電気デバイス用負極と、
    電気デバイス用正極と、を備える電気デバイスであって、
    前記電気デバイス用正極は、
    化学式:
    Li1.5[NiCoMn[Li]]O
    (式中、Liはリチウム、Niはニッケル、Coはコバルト、Mnはマンガン、Oは酸素を示し、a,b,c及びdは、0<a<1.4、0≦b<1.4、0<c<1.4、0.1<d≦0.4、a+b+c+d=1.5、1.1≦a+b+c<1.4の関係を満足する)で表される固溶体リチウム含有遷移金属酸化物を含有する正極活物質と、
    繊維状導電助剤と、
    粒状導電助剤と、
    を備える電気デバイス。
  4. 前記繊維状導電助剤の繊維径は5nm以上50nm以下であり、前記繊維状導電助剤のアスペクト比は10以上である請求項3に記載の電気デバイス。
  5. 前記粒状導電助剤の平均一次粒子径は45nm以下であり、前記粒状導電助剤の比表面積は110m/g以上である請求項3又は4に記載の電気デバイス。
  6. 前記粒状導電助剤の質量に対する前記繊維状導電助剤の質量の比は0.8以上である請求項3〜5のいずれか1項に記載の電気デバイス。
  7. 前記粒状導電助剤の比表面積に対する前記繊維状導電助剤の比表面積の比は0.6以上1.3以下である請求項3〜6のいずれか1項に記載の電気デバイス。
  8. 前記炭素系材料はアセチレンブラック、ファーネスブラック、チャンネルブラック、グラファイト又は炭素繊維である請求項1又は2に記載の電気デバイス用負極。
JP2016211752A 2016-10-28 2016-10-28 電気デバイス用負極及びそれを用いた電気デバイス Active JP6819220B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016211752A JP6819220B2 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 電気デバイス用負極及びそれを用いた電気デバイス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016211752A JP6819220B2 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 電気デバイス用負極及びそれを用いた電気デバイス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018073611A JP2018073611A (ja) 2018-05-10
JP6819220B2 true JP6819220B2 (ja) 2021-01-27

Family

ID=62115700

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016211752A Active JP6819220B2 (ja) 2016-10-28 2016-10-28 電気デバイス用負極及びそれを用いた電気デバイス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6819220B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5313479B2 (ja) * 2006-10-11 2013-10-09 パナソニック株式会社 非水電解質電池
KR101073223B1 (ko) * 2009-11-18 2011-10-12 주식회사 엘지화학 리튬 이차전지용 음극 합제 및 이를 사용한 리튬 이차전지
CA2794290A1 (en) * 2012-10-22 2014-04-22 Hydro-Quebec Method of producing electrode material for lithium-ion secondary battery and lithium-ion secondary battery using such electrode material
JP5580910B1 (ja) * 2013-02-20 2014-08-27 昭和電工株式会社 電池用電極の製造方法
JP5454725B1 (ja) * 2013-02-27 2014-03-26 東洋インキScホールディングス株式会社 カーボンブラック分散液およびその利用
JP6112200B2 (ja) * 2013-06-12 2017-04-12 日産自動車株式会社 電気デバイス用負極活物質、およびこれを用いた電気デバイス

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018073611A (ja) 2018-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5464653B2 (ja) 非水二次電池およびその製造方法
JP5757148B2 (ja) リチウムイオン二次電池用負極活物質及びその負極活物質を用いたリチウムイオン二次電池
JP4752508B2 (ja) 二次電池用負極材料、二次電池用負極およびそれを用いた二次電池
JP2004319129A (ja) 正極活物質及びそれを用いた非水電解質二次電池
JP5448555B2 (ja) リチウムイオン二次電池用負極、それを用いたリチウムイオン二次電池、リチウムイオン二次電池用の負極作製用のスラリー、リチウムイオン二次電池用負極の製造方法
JP2009123464A (ja) リチウムイオン二次電池用正極活物質、正極、その製造方法及びリチウムイオン二次電池
JP2011113863A (ja) 非水二次電池
KR101822355B1 (ko) 전기 디바이스용 부극 활물질 및 이것을 사용한 전기 디바이스
JP2012181975A (ja) 非水二次電池
JP6493414B2 (ja) 電気デバイス用負極活物質、およびこれを用いた電気デバイス
US10505184B2 (en) Negative electrode active material for electric device and electric device using the same
JP2017050204A (ja) 非水電解質二次電池用正極材料、その製造方法および非水電解質二次電池
JP6972671B2 (ja) リチウムイオン二次電池用負極及びリチウムイオン二次電池
JP6838383B2 (ja) 電気デバイス用正極及びそれを用いた電気デバイス、並びに電気デバイス用正極の製造方法
JP6737090B2 (ja) 電気デバイス用正極及びそれを用いたリチウムイオン電池
JP2016115634A (ja) 電気デバイス用負極、およびこれを用いた電気デバイス
JP6488689B2 (ja) 電気デバイス用負極活物質、およびこれを用いた電気デバイス
JP6485028B2 (ja) 電気デバイス用負極活物質、およびこれを用いた電気デバイス
JP6819220B2 (ja) 電気デバイス用負極及びそれを用いた電気デバイス
JP6848981B2 (ja) 電気デバイス用負極及びそれを用いた電気デバイス
JP2015076336A (ja) 非水電解質二次電池用正極材料、その製造方法および非水電解質二次電池
JP6939045B2 (ja) 電気デバイス
CN111066182B9 (zh) 电气设备用负极活性物质及其制造方法、及使用了该活性物质的电气设备

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190826

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200923

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201214

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6819220

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151