JP6818954B1 - 制御システム、モータ制御装置および機械学習装置 - Google Patents

制御システム、モータ制御装置および機械学習装置 Download PDF

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Abstract

保持対象物および保持状態のうち少なくとも一方が変化する場合であっても、制御対象の機械共振を抑制することができる制御システムを得ることを目的とする。制御システムは、保持対象物を保持可能な工作機械をフィードバック制御により制御するための指令にフィルタリング処理を行うノッチフィルタと、ワーク情報およびワークの保持状態を取得するデータ取得部(1331)と、ワーク情報および保持状態から保持対象物の振動周波数を推定するための学習済モデルに、データ取得部(1331)により取得されたワーク情報および保持状態を入力することにより保持対象物の振動周波数を推定する推論部(1332)と、を備え、ノッチフィルタは、遮断周波数を、推論部(1332)により推定された振動周波数に設定する。

Description

本開示は、工作機械をはじめとした産業用機械装置を制御する制御システム、モータ制御装置および機械学習装置に関する。
工作機械をはじめとした産業用機械装置の動作を制御する制御装置は、一般に、フィードバック制御手法を採用している。制御装置は、フィードバック制御手法を採用することにより、上位コントローラから送られてくる目標値に安定に追従するとともに外乱の影響にも対応できる。
ところが、フィードバック制御手法を用いても、制御対象の剛性、質量等に依存する機械共振が発生する場合がある。機械共振が発生した際にフィードバックゲインが大きな値に設定されていると、機械共振が増大し制御系が発振してしまうことがある。このような現象を抑制するために、従来、特定の周波数成分だけを減衰させるフィルタであるノッチフィルタを、制御ループ内に設ける手法が用いられていた。しかし、減衰させるすなわち遮断する特定の周波数である遮断周波数を、ノッチフィルタに設定するためには、遮断すべき周波数を事前に実測により求めることになり、専用の計測器が必要になる。また、制御対象の位置が変化すると共振周波数も変化してしまうため、事前に遮断周波数を決定する方法では、上記現象を十分に抑制できない場合がある。
上記のような問題点に対応するため、特許文献1では、制御ループ内に、教示点位置と固有振動数とを教師データとした学習済のニューラルネットワークを設けて振動を抑制する振動低減装置が開示されている。特許文献1の振動低減装置では、制御対象の機構部の位置情報をニューラルネットワークに入力することにより、制御対象に発生する機械共振の固有振動数を演算し、演算により得られた固有振動数に対応するノッチフィルタを制御ループ内に設定することにより振動を抑制する。
特開平7−261853号公報
工作機械のなかには、ワーク、工具などの保持対象物を保持する動作を行うものがある。このような工作機械では、保持対象物の位置情報が同じであっても、保持対象物が異なれば大きさ、材質などが異なるため、固有振動数が異なる。また、保持対象物を保持しているか否か、すなわち保持状態が変化することに伴い固有振動数も変化することがある。このような場合、特許文献1に記載の方法では、保持対象物を示す情報および保持状態が反映されていないため、固有振動数を適切に求められない可能性がある。このため、ノッチフィルタにおいて減衰させる周波数域を適切な値に設定できず、機械共振を抑制できない可能性がある。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、保持対象物および保持状態のうち少なくとも一方が変化する場合であっても、制御対象の機械共振を抑制することができる制御システムを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示にかかる制御システムは、保持対象物を保持可能な工作機械をフィードバック制御により制御するための指令にフィルタリング処理を行うノッチフィルタと、保持対象物に関する情報である保持対象物情報および保持対象物の保持状態を取得するデータ取得部と、を備える。制御システムは、さらに、保持対象物情報および保持状態から保持対象物の振動周波数を推定するための学習済モデルに、データ取得部により取得された保持対象物情報および保持状態を入力することにより保持対象物の振動周波数を推定する推論部と、を備える。ノッチフィルタは、遮断周波数を、推論部により推定された振動周波数に設定する。
本開示によれば、保持対象物および保持状態のうち少なくとも一方が変化する場合であっても、制御対象の機械共振を抑制することができるという効果を奏する。
実施の形態にかかる制御システムの構成例を示す図 <学習フェーズ>に関する実施の形態のフィルタ生成部の構成例を示す図 <活用フェーズ>に関する実施の形態のフィルタ生成部の構成例を示す図 実施の形態の学習装置の構成例を示す図 ニューラルネットワークの一例を示す図 学習装置における学習処理手順の一例を示すフローチャート 実施の形態の推論装置の構成例を示す図 <活用フェーズ>におけるフィルタ生成部における処理手順の一例を示すフローチャート モータ制御装置とは別に学習処理を行う機械学習装置が設けられる場合の制御システムおよび機械学習装置の構成例を示す図
以下に、実施の形態にかかる制御システム、モータ制御装置および機械学習装置を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態.
図1は、実施の形態にかかる制御システムの構成例を示す図である。本実施の形態の制御システム20は、モータ制御装置1と、モータ制御装置1を制御する上位コントローラ2とを備える。制御システム20は、工作機械30を制御する。本実施の形態では、制御システム20の制御対象である工作機械30は、切削加工を行う工作機械であるとするが、制御システム20の制御対象は、切削加工を行う工作機械に限定されず、切削加工の加工対象であるワーク6を保持する動作を行うことが可能な産業用機械であればよい。
図1に示した例では、工作機械30は、モータ3、減速機8、チャック装置5および切削工具7を備える。工作機械30は、ワーク6を保持可能である。ワーク6は、工作機械30が保持可能な保持対象物の一例である。具体的には、工作機械30は、チャック装置5により、ワーク6を固定する。チャック装置5は、上位コントローラ2から、ワーク6を保持することを示すチャック信号を受信した場合に、ワーク6を固定する。モータ3は、モータ制御装置1により制御される。モータ3の回転運動は減速機8を介してチャック装置5に伝達される。これにより、ワーク6はチャック装置5とともに回転する。ワーク6は回転しながら切削工具7により加工される。また、モータ3の位置、すなわちモータ3の回転位置は、検出器4により検出される。検出器4により検出されたモータ3の位置は、モータ制御装置1へ入力される。
上位コントローラ2は、工作機械30の加工を制御するための指令、制御信号、制御情報等を生成する。詳細には、上位コントローラ2は、モータ3の位置に関する指令である位置指令を生成し、モータ制御装置1へ出力する。上位コントローラ2は、例えば、加工プログラムに従って、工作機械30の加工を制御するための指令、制御信号、制御情報等を生成する。モータ制御装置1は、上位コントローラ2から受け取った位置指令と、検出器4から入力された位置とに基づいて、モータ3を制御するための電流を生成して、モータ3へ出力する。
また、上位コントローラ2は、チャック装置5がワーク6を固定するか解放するかを示す制御信号を生成して、チャック装置5へ出力する。ここでは、ワーク6を固定するか解放するかを示す制御信号は、ワーク6を固定している間出力されるチャック信号であるとする。チャック装置5は、チャック信号を上位コントローラ2から受け取っている間はワーク6を固定する動作を実施し、チャック信号を受け取っていないときには、ワーク6を解放する動作を実施する。なお、ワーク6を固定するか解放するかを示す制御信号は、この例に限らず、ワーク6の開始と終了時に出力される信号であってもよいし、信号の電圧値等によりワーク6の固定と解放を示すものであってもよい。また、チャック装置5によって固定される例を示したが、上位コントローラ2が、ワーク6が工作機械30に固定されているか否かを把握できるものであればどのような固定方法であっても良い。
上位コントローラ2は、ワーク6の保持状態を把握している。保持状態は、例えば、ワーク6が工作機械30に固定されているか否かを示す情報である。図1に示した構成例では、保持状態は、例えば、ワーク6が、チャック装置5に固定されているか否かである。この保持状態は、例えば加工プログラムによって指定されている。上位コントローラ2は、加工プログラムに基づいてワーク6の保持状態を判別することができる。また、保持状態は、工作機械30の操作者により入力可能であってもよい。例えば、操作者は上位コントローラ2の図示しない入力手段を用いてワーク6の保持状態を入力する。または、モータ制御装置1が入力手段を備え、操作者がモータ制御装置1にワーク6の保持状態を入力するようにしてもよい。また、一般に、工作機械30を用いて加工が行われる際には、加工条件として、ワーク6に関する情報であるワーク情報が入力される。上位コントローラ2は、加工条件に基づいて、工作機械30の加工を制御する。ワーク情報は、例えば、ワーク6の、保持位置、径の大きさ、材質、および長さのうちの少なくとも1つを含む。保持位置は、ワーク6の端部から、保持されているワーク6の保持箇所までの長さを示す情報である。上位コントローラ2は、ワーク6の保持状態とワーク6に関する情報であるワーク情報を、モータ制御装置1に出力する。ワーク情報についても、加工プログラムに基づいて判別されてもよいし、操作者により入力可能であってもよい。
次に、モータ制御装置1の構成を説明する。図1に示すように、モータ制御装置1は、位置制御部11、速度制御部12、フィルタ生成部13、電流制御部14および速度変換部15を備える。位置制御部11は、上位コントローラ2から受け取った位置指令と検出器4から入力された位置とに基づいて速度指令を算出し、速度指令を速度制御部12へ出力する。詳細には、位置指令と検出器4から入力された位置との差に基づいて速度指令を算出する。速度変換部15は、検出器4から入力された位置を微分することにより速度を算出し、算出した速度を速度制御部12へ出力する。
速度制御部12は、速度指令と速度変換部15から入力された速度とに基づいて電流指令を算出し、電流指令をフィルタ生成部13へ出力する。詳細には、速度制御部12は、速度指令と速度変換部15から入力された速度との差に基づいて電流指令を算出する。すなわち、速度制御部12は、フィードバック制御により、工作機械30を制御するための指令を生成する指令生成部である。この指令は、詳細には、フィードバック制御により、工作機械30のモータ3を制御するための指令である。本実施の形態では、後述するフィルタ生成部13によりフィルタリング処理を、モータ3を制御するための電流指令に対して行う例を説明するが、電流指令は、保持対象物を保持可能な工作機械30をフィードバック制御により制御するための指令の一例であり、本実施の形態のフィルタリング処理の対象は、工作機械30を制御する指令であればよく、電流指令に限定されない。
フィルタ生成部13は、電流指令にフィルタリング処理を行い、フィルタリング処理後の電流指令を電流制御部14へ出力する。フィルタ生成部13におけるフィルタリング処理は、特定の周波数である遮断周波数の成分を減衰させる、すなわち遮断周波数の成分を遮断するフィルタリング処理である。フィルタ生成部13が遮断する遮断周波数を、工作機械30で共振の発生する周波数とすることで、機械共振を抑制することができる。一方、固有振動数は、ワーク6の保持状態等に依存する。このため、ワーク6の保持状態を反映せずに、フィルタ生成部13が除去する遮断周波数を決定すると、ワーク6の保持状態によっては、共振が抑制できないことがある。本実施の形態では、フィルタ生成部13は、上位コントローラ2から受け取ったワーク情報および保持状態を用いて、フィルタリング処理で除去する周波数成分を決定する。これにより、本実施の形態では、ワーク6の保持状態等を反映して、遮断周波数を決定することができる。このため、ワーク6の保持状態に依存して固有振動数が変化する場合であっても、機械共振を抑制することができる。フィルタ生成部13の詳細については後述する。
電流制御部14は、フィルタ生成部13から出力された電流指令に基づいてモータ3へ出力する電流を制御する。モータ3は、電流制御部14から出力された電流に応じて回転運動を行う。以上の動作により、モータ制御装置1は、上位コントローラ2から受け取った位置指令に従った位置にモータ3を制御することができる。モータ3が位置指令に従った位置に制御されることにより、減速機8およびチャック装置5を介してワーク6を所望の位置に制御することができる。
次に、フィルタ生成部13の詳細について説明する。フィルタ生成部13は、ワーク情報および保持状態を含む情報を用いた機械学習によって振動周波数を求め、電流指令に、振動周波数に応じたフィルタリング処理を実施する。フィルタ生成部13は、機械学習により学習済モデルを生成する機能と学習済モデルを用いて推論を行う機能とを有する。以下では、学習済みモデルを生成するフェーズを<学習フェーズ>と呼び、推論を行うフェーズを<活用フェーズ>と呼ぶ。
図2は、<学習フェーズ>に関する本実施の形態のフィルタ生成部13の構成例を示す図である。図2では、<学習フェーズ>で用いられる構成要素を記載している。フィルタ生成部13は、<学習フェーズ>で用いられる構成要素として、学習装置131、周波数推定部132およびノッチフィルタ133を備える。
周波数推定部132は、電流指令に基づいてワーク6の振動周波数を推定し、推定した振動周波数を示す振動周波数情報をノッチフィルタ133および学習装置131へ出力する。周波数推定部132は、例えば、入力される電流指令をフーリエ変換するといった処理により、電流指令の周波数ごとの成分の大きさを求める。そして、周波数推定部132は、成分の大きさが一定値以上となる周波数を振動周波数と推定する。または、周波数推定部132は、成分の大きい順に定められた個数の周波数を、振動周波数として推定してもよい。振動周波数情報は、少なくとも振動周波数を示す情報を含む。ここでは、振動周波数は、振動周波数と当該周波数の振幅とを含むとする。振幅は、当該振動周波数の振動の大きさを示す値の一例である。周波数推定部132が振動周波数を推定する方法は、電流指令に基づいて推定する方法に限定されず、例えば、振動センサを設けて振動センサから出力される信号をフーリエ変換して推定するなどであってもよく、推定方法に特に制約はない。
ノッチフィルタ133は、遮断周波数を変更可能なフィルタである。<学習フェーズ>では、ノッチフィルタ133の遮断周波数は設定されない状態でよい。すなわち、<学習フェーズ>では、ノッチフィルタ133が設けられない場合と同様となる。学習装置131は、上位コントローラ2から受け取ったワーク情報および保持状態と、周波数推定部132から受け取った振動周波数情報とを用いて機械学習により学習済モデルを生成する。なお、ここでは、ワーク情報および保持状態を用いて機械学習を行う例を説明するが、ワーク情報および保持状態のうちの一方が用いられてもよい。学習装置131の詳細については後述する。
図3は、<活用フェーズ>に関する本実施の形態のフィルタ生成部13の構成例を示す図である。図3では、<活用フェーズ>で用いられる構成要素を記載している。フィルタ生成部13は、<活用フェーズ>で用いられる構成要素として、推論装置134およびノッチフィルタ133を備える。
推論装置134は、学習装置131によって生成された学習済モデルに、上位コントローラ2から受け取ったワーク情報および保持状態を入力することにより、振動周波数を推定し、推定した振動周波数をノッチフィルタ133へ出力する。ノッチフィルタ133は推論装置134によって出力された振動周波数に応じて、電流指令にフィルタリング処理を実施する。
詳細には、<活用フェーズ>では、ノッチフィルタ133は、推論装置134から入力される振動周波数に応じて、電流指令にフィルタリング処理を実施する。詳細には、例えば、ノッチフィルタ133は推論装置134から入力される振動周波数を遮断周波数として設定する。また、推論装置134から振動の大きさを示す振幅も入力される場合には、ノッチフィルタ133は入力される振幅に基づいて減衰量を決定する。
ここで、モータ制御装置1のハードウェア構成について説明する。モータ制御装置1の各部は回路により実現される。電流制御部14は、交流電力を直流電力に変換するコンバータ回路、または直流電力を所望の交流電力に変換するインバータ回路を備えることにより電流指令に追従するようにモータ3へ電流を供給する。位置制御部11、速度制御部12、フィルタ生成部13および速度変換部15は、処理回路により実現される。処理回路は、プロセッサを備える回路であってもよいし、専用ハードウェアであってもよい。
処理回路がプロセッサを備える回路である場合、処理回路は例えプロセッサとメモリで構成される制御回路である。位置制御部11、速度制御部12、フィルタ生成部13および速度変換部15が制御回路によって実現される場合、プロセッサが、メモリに格納されたプログラムを読み出して実行することにより、これらが実現される。すなわち、位置制御部11、速度制御部12、フィルタ生成部13および速度変換部15が制御回路によって実現される場合、これらの機能は、ソフトウェアであるプログラムを用いて実現される。メモリはプロセッサの作業領域としても使用される。プロセッサは、CPU(Central Processing Unit)等である。メモリは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー等の不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク等が該当する。
位置制御部11、速度制御部12、フィルタ生成部13および速度変換部15が専用ハードウェアである場合、処理回路は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)である。なお、位置制御部11、速度制御部12、フィルタ生成部13および速度変換部15は、プロセッサを備える処理回路および専用ハードウェアを組み合わせて実現されてもよい。位置制御部11、速度制御部12、フィルタ生成部13および速度変換部15は、複数の処理回路により実現されてもよい。
次に、図2に示した学習装置131の詳細について説明する。図4は、本実施の形態の学習装置131の構成例を示す図である。学習装置131は、データ取得部1311、モデル生成部1312および学習済モデル記憶部1313を備える。
データ取得部1311は、上位コントローラ2からワーク情報および保持状態を取得し、周波数推定部132から振動周波数情報を取得する。データ取得部1311は、取得したワーク情報および保持状態を入力データとし取得した振動周波数情報を正解データとするデータセットを学習用データとしてモデル生成部1312へ出力する。
モデル生成部1312は、データ取得部1311から入力された学習用データを用いて、ワーク情報および保持状態に対応するワーク6の振動周波数を学習する。すなわち、モデル生成部1312は、ワーク情報および保持状態から、フィルタリング処理で遮断すべき最適な周波数を推論するための学習済モデルを生成する。振動周波数情報は、上述したように少なくとも振動周波数を含み、さらに振動の大きさを示す振幅を含んでいてもよい。したがって、学習済モデルは、ワーク情報および保持状態から振動周波数を推論するためのものであってもよいし、保持対象物情報および保持状態から振動周波数と振動周波数における振動の大きさとを推定するためものであってもよい。ここで、学習用データは、ワーク6のワーク情報、保持状態および振動周波数情報を互いに関連付けたデータセットである。
モデル生成部1312が用いる学習アルゴリズムは教師あり学習、教師なし学習等の公知のアルゴリズムを用いることができる。一例として、ニューラルネットワークを適用した場合について説明する。
モデル生成部1312は、例えば、ニューラルネットワークモデルに従って、いわゆる教師あり学習により、ワーク6の振動周波数を学習する。ここで、教師あり学習とは、入力と結果(ラベル)のデータの組を学習装置に与えることで、それらの学習用データにある特徴を学習し、入力から結果を推論する手法をいう。
ニューラルネットワークは、複数のニューロンからなる入力層、複数のニューロンからなる中間層(隠れ層)、および複数のニューロンからなる出力層で構成される。中間層は、1層でもよいし、2層以上でもよい。
図5は、ニューラルネットワークの一例を示す図である。例えば、図5に示すような3層のニューラルネットワークであれば、複数の入力がそれぞれ入力層X1,X2,X3に入力されると、入力層X1,X2,X3は、入力された値に、対応する重みw11〜w16をそれぞれ掛けて、対応する中間層Y1,Y2へ入力する。中間層Y1,Y2は、入力された値にそれぞれ対応する重みw21〜w26を掛けて、対応する出力層Z1,Z2,Z3へ出力する。出力層Z1,Z2,Z3は、中間層Y1,Y2から入力された値を加算して出力する。図5は一例であり、入力層の数と、出力層の数は、図5に示した例に限定されず、学習データにおける入力データ、および正解データの数に応じて設定されればよい。
モデル生成部1312は、例えば、ニューラルネットワークにおける入力層にワーク情報および保持状態のそれぞれのデータが入力されたときの出力層から出力される結果が、正解データすなわち振動周波数となるように、重みw11〜w16およびw21〜w26を調整することで学習する。
モデル生成部1312は、以上のような学習を実行することで学習済モデルを生成し、学習済モデル記憶部1313へ格納する。学習済モデル記憶部1313は、モデル生成部1312により生成された学習済モデルを記憶する。
図6は、学習装置131における学習処理手順の一例を示すフローチャートである。この学習処理は、例えば、モータ制御装置1の出荷前に行われてもよいし、モータ制御装置1の運用開始前に行われてもよいし、モータ制御装置1の運用開始後に工作機械30が製品の加工を行っていないときに試験用のワーク6などを用いて行われてもよい。データ取得部1311は、データを取得する(ステップS1)。詳細には、データ取得部1311は、上述したように、上位コントローラ2からワーク情報および保持状態を取得し、周波数推定部132から振動周波数情報を取得し、取得したデータを学習用データとしてモデル生成部1312へ入力する。なお、ここでは、ワーク情報、保持状態および振動周波数情報を同時に取得するとしたが、ワーク情報、保持状態および振動周波数情報を関連づけて、モデル生成部1312に入力できれば良く、データ取得部1311は、ワーク情報、保持状態および振動周波数情報のデータをそれぞれ異なるタイミングで取得しても良い。
モデル生成部1312は、データ取得部1311から入力された学習用データを用いて学習処理を行う(ステップS2)。詳細には、モデル生成部1312は、データ取得部1311から入力された学習用データを用いて、いわゆる教師あり学習により、ワーク6の振動周波数を学習し、学習済モデルを生成する。
次に、学習済モデル記憶部1313は、モデル生成部1312によって生成された学習済モデルを記憶する(ステップS3)。詳細には、モデル生成部1312は、生成した学習済モデルを学習済モデル記憶部1313へ格納する。この学習済モデルは、後述するように、推論装置134によって読み出されて推論に用いられる。
次に、図3に示した推論装置134の詳細について説明する。図7は、本実施の形態の推論装置134の構成例を示す図である。推論装置134は、データ取得部1331、推論部1332および学習済モデル記憶部1313を備える。ここでは、フィルタ生成部13が学習装置131および推論装置134の両方の機能を備える場合、学習済モデル記憶部1313は、学習装置131と共用することができるが、学習装置131の学習済モデル記憶部1313とは別に、推論装置134用に学習済モデル記憶部1313を設けてもよい。また、推論装置134のデータ取得部1331は、振動周波数の推定値を取得しないが、ワーク情報および保持状態を取得する点は学習装置131のデータ取得部1311と同様である。このため、推論装置134のデータ取得部1331と学習装置131のデータ取得部1311とは、共通する部分は共用されてもよい。
推論装置134のデータ取得部1331は、推論における入力データとして上位コントローラ2からワーク6のワーク情報および保持状態を取得し、入力データを推論部1332へ入力する。推論装置134の学習済モデル記憶部1313には、学習装置131によって学習された学習済モデルが格納される。推論部1332は、データ取得部1331から入力された入力データを学習済モデル記憶部1313に格納された学習済モデルへ入力することにより、振動周波数を推定する。すなわち、推論部1332は、ワーク情報および保持状態からワークの振動周波数を推定するための学習済モデルに、データ取得部1331により取得された保持対象物情報および保持状態を入力することによりワーク6の振動周波数を推定する。
図8は、<活用フェーズ>におけるフィルタ生成部13における処理手順の一例を示すフローチャートである。推論装置134のデータ取得部1331は、データを取得する(ステップS11)。詳細には、推論装置134のデータ取得部1331は、推論における入力データとして上位コントローラ2からワーク6のワーク情報および保持状態を取得し、入力データを推論部1332へ入力する。
推論部1332は、入力データを学習済モデルへ入力する(ステップS12)。詳細には、データ取得部1331から入力された入力データを学習済モデル記憶部1313に格納された学習済モデルへ入力することにより、入力されたワーク情報および保持状態に対応する振動周波数および振幅を推定する。
次に、推論部1332は、学習済モデルから出力されるデータをノッチフィルタ133へ出力する(ステップS13)。ノッチフィルタ133は、推論部1332から出力されたデータに応じた設定を行う(ステップS14)。詳細には、ノッチフィルタ133は、遮断周波数を、推論部1332から出力された振動周波数の推定値、すなわち推論部1332により推定された振動周波数に設定するとともに、推論部1332により推定された振幅に基づいて減衰量を設定し、電流指令にフィルタリング処理を実施する。
以上の動作により、フィルタ生成部13は、<活用フェーズ>において、保持対象物および保持状態に対応する振動周波数をフィルタリング処理によって抑制することができるため、保持対象物および保持状態のうち少なくとも一方が変化する場合であっても、制御対象の機械共振を抑制することができる。
なお、図2および図3に示した例では、学習装置131および推論装置134は、フィルタ生成部13に内蔵されているが、学習装置131および推論装置134が設けられる箇所はこの例に限定されない。例えば、学習装置131および推論装置134は、フィルタ生成部13とは別にモータ制御装置1内部に設けられてもよいし、モータ制御装置1とネットワークで接続される別の装置として設けられてもよい。例えば、学習装置131および推論装置134がモータ制御装置1とは別のコンピュータにより実現されてもよいし、学習装置131および推論装置134のそれぞれが、異なるコンピュータにより実現されていてもよい。学習装置131がモータ制御装置1とは別のコンピュータにより実現される場合、このコンピュータは、上位コントローラ2またはモータ制御装置1からワーク情報および保持状態を取得し、モータ制御装置1の周波数推定部132から振動周波数情報を取得して、上述した学習装置131の動作を実施する。
学習装置131および推論装置134がコンピュータで実現される場合、コンピュータが備えるプロセッサがメモリに格納されたプログラムを実行することにより、これらの装置が実現される。また、さらに、学習装置131および推論装置134は、クラウドサーバ上に存在していてもよい。また、学習装置131が、モータ制御装置1とは別の装置に設けられ、推論装置134がフィルタ生成部13に内蔵されていてもよい。この場合、フィルタ生成部13は、データ取得部1311を備え、データ取得部1311が、取得した学習用データを、学習処理を行う他の装置へ送信する。また、この場合、学習装置131により生成された学習済モデルが推論装置134にあらかじめ設定されてもよいし、ネットワークを介して推論装置134が学習済モデルを学習装置131から受信してもよい。さらに、この場合、周波数推定部132も、フィルタ生成部13に内蔵されるかわりに学習処理を行う他の装置に設けられてもよい。周波数推定部132が、学習処理を行う他の装置に設けられる場合、データ取得部1311は、電流指令を、学習処理を行う他の装置へ送信する。または、振動センサなどのセンサの出力信号に基づいて振動周波数が推定される場合には、センサの出力信号が直接、学習処理を行う他の装置へ送信されてもよい。
図9は、モータ制御装置とは別に学習処理を行う機械学習装置が設けられる場合の制御システムおよび機械学習装置の構成例を示す図である。図9に示した制御システム20aは、モータ制御装置1の代わりにモータ制御装置1aを備える以外は、図1に示した制御システム20と同様である。モータ制御装置1aは、フィルタ生成部13の代わりにフィルタ生成部13aを備える。フィルタ生成部13aは、フィルタ生成部13の<活用フェーズ>で用いられる構成要素、すなわち図3に示した構成要素を備える。
機械学習装置200は、工作機械30を制御するための指令にフィルタリング処理を施す制御システム20aから、指令、ワーク情報および保持状態を取得するデータ取得部1314、を備える。詳細には、データ取得部1314は、上位コントローラ2からワーク情報および保持状態を取得し、モータ制御装置1aから指令の一例である電流指令を取得する。また、機械学習装置200は、さらに、データ取得部1314が取得した指令に基づいて保持対象物の振動周波数を推定する周波数推定部132を備える。周波数推定部132は、モータ制御装置1の周波数推定部132と同様である。上述したように、周波数推定部132は、電流指令の代わりに振動センサによる検出結果などから振動の周波数を推定してもよい。機械学習装置200は、さらに、学習装置131と同様のモデル生成部1312および学習済モデル記憶部1313を備える。すなわち、機械学習装置200のモデル生成部1312は、データ取得部1314により取得されたワーク情報および保持状態と周波数推定部132により推定された振動周波数とを含む学習用データを用いて、フィルタリング処理で用いられる遮断周波数を推論するために用いられる学習済モデルを生成し、学習済モデル記憶部1313へ格納する。学習済モデル記憶部1313に格納された学習済モデルは、モータ制御装置1aのフィルタ生成部13aの推論装置134内に記憶される。これにより、フィルタ生成部13aの推論装置134は、機械学習装置200により生成された学習済モデルを用いて、フィルタ生成部13の<活用フェーズ>の推論装置134と同様に、ワーク情報および保持状態に対応する振動周波数および振幅を推定することができる。なお、ここでは、機械学習装置200が周波数推定部132を備える例を説明したが、モータ制御装置1aが周波数推定部132を備え、機械学習装置200のデータ取得部1314が、周波数推定部132による推定結果を取得するようにしてもよい。
また、学習装置131のモデル生成部1312は、複数のモータ制御装置から取得したデータに基づいて学習済モデルを生成してもよい。モデル生成部1312は、同一のエリアで使用される複数のモータ制御装置から学習用データを取得してもよいし、異なるエリアで独立して動作する複数のモータ制御装置から収集される学習用データを利用して振動周波数を学習してもよい。また、学習用データの収集対象のモータ制御装置1を途中で対象に追加したり、対象から除去したりすることも可能である。さらに、あるモータ制御装置1である第1のモータ制御装置に関して振動周波数を学習した学習装置131を、これとは別のモータ制御装置1である第2のモータ制御装置に適用し、第2のモータ制御装置の学習装置131が、第2のモータ制御装置に関してワーク6の振動周波数を再学習して学習済モデルを更新するようにしてもよい。機械学習装置200のモデル生成部1312も、同様に、複数のモータ制御装置から取得したデータに基づいて学習済モデルを生成してもよいし、学習用データの収集対象のモータ制御装置を途中で対象に追加したり、対象から除去したりすることも可能である。
また、学習処理が機械学習装置200で行われる場合、当該機械学習装置200は、推論を行うモータ制御装置1である第1のモータ制御装置とは異なるモータ制御装置1である第2のモータ制御装置から取得したデータに基づいて学習して学習済モデルを生成し、この学習済モデルが第1のモータ制御装置の推論で用いられてもよい。
なお、本実施の形態では、モデル生成部1312が用いる学習アルゴリズムに教師あり学習を適用した場合について説明したが、これに限られるものではない。学習アルゴリズムについては、教師あり学習以外にも、教師なし学習、または半教師あり学習等を適用することも可能である。
また、モデル生成部1312に用いられる学習アルゴリズムとしては、特徴量そのものの抽出を学習する、深層学習(Deep Learning)を用いることもでき、他の公知の方法、例えば遺伝的プログラミング、機能論理プログラミング、サポートベクターマシンなどに従って機械学習を実行してもよい。
また、以上の説明では、モータ制御装置1は、ワーク情報および保持状態に基づいて、振動周波数を学習して推定したが、同様に、工具に関する工具情報と工具の保持状態に応じて振動周波数を学習して推定してもよい。例えば、工具の回転による切削を行う工作機械では、工作機械は工具を保持することになる。この場合、上述したワーク6と同様に上位コントローラ2からの指令にしたがってモータ制御装置1がモータ3を制御することにより工具が回転する。この場合、<学習フェーズ>では、工具情報および工具の保持状態を用いて振動周波数が推定され、工具情報および工具の保持状態と推定された振動周波数とを学習用データとして用いて学習済モデルが生成される。<活用フェーズ>では、学習済モデルに、工具情報と工具の保持状態とを入力することにより振動周波数の推論が行われる。工具情報は、例えば、工具の大きさおよび種類のうちの少なくとも1つを含む。以上のように、工具も保持対象物の一例である。工具情報およびワーク情報は、いずれも、保持対象物情報であり、保持対象物情報は、例えば保持対象物の固有振動数に関連する情報である。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 モータ制御装置、2 上位コントローラ、3 モータ、4 検出器、5 チャック装置、6 ワーク、7 切削工具、8 減速機、11 位置制御部、12 速度制御部、13 フィルタ生成部、14 電流制御部、15 速度変換部、20 制御システム、30 工作機械、131 学習装置、132 周波数推定部、133 ノッチフィルタ、134 推論装置、200 機械学習装置、1311,1331,1314 データ取得部、1312 モデル生成部、1313 学習済モデル記憶部、1332 推論部。

Claims (8)

  1. 保持対象物を保持可能な工作機械をフィードバック制御により制御するための指令にフィルタリング処理を行うノッチフィルタと、
    前記保持対象物に関する情報である保持対象物情報および前記保持対象物の保持状態を取得するデータ取得部と、
    前記保持対象物情報および前記保持状態から前記保持対象物の振動周波数を推定するための学習済モデルに、前記データ取得部により取得された前記保持対象物情報および前記保持状態を入力することにより前記保持対象物の振動周波数を推定する推論部と、
    を備え、
    前記ノッチフィルタは、遮断周波数を、前記推論部により推定された振動周波数に設定することを特徴とする制御システム。
  2. 前記保持対象物はワークであり、
    前記保持対象物情報は、前記保持対象物の、保持位置、径の大きさ、材質、および長さのうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の制御システム。
  3. 前記保持位置は、前記保持対象物の端部から保持されている前記保持対象物の保持箇所までの長さを示す情報であることを特徴とする請求項2に記載の制御システム。
  4. 前記保持状態は、前記保持対象物が前記工作機械に固定されているか否かを示す情報であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の制御システム。
  5. 前記学習済モデルは、前記保持対象物情報および前記保持状態からさらに前記振動周波数における振動の大きさを推定するためのモデルであり、
    前記推論部は、学習済モデルに、前記データ取得部により取得された前記保持対象物情報および前記保持状態を入力することによりさらに前記振動周波数における振動の大きさを示す値を推定し、
    前記ノッチフィルタは、前記遮断周波数における減衰量を、前記推論部により推定され前記振動の大きさを示す値に基づいて設定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の制御システム。
  6. 前記指令に基づいて前記保持対象物の振動周波数を推定する周波数推定部と、
    前記保持対象物情報および前記保持状態と前記周波数推定部により推定された前記振動周波数とを含む学習用データを用いて前記学習済モデルを生成するモデル生成部と、
    を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載の制御システム。
  7. 保持対象物を保持可能な工作機械のモータをフィードバック制御により制御するための指令にフィルタリング処理を行うノッチフィルタと、
    前記保持対象物に関する情報である保持対象物情報および前記保持対象物の保持状態を取得するデータ取得部と、
    前記保持対象物情報および前記保持状態から前記保持対象物の振動周波数を推定するための学習済モデルに、前記データ取得部により取得された前記保持対象物情報および前記保持状態を入力することにより前記保持対象物の振動周波数を推定する推論部と、
    を備え、
    前記ノッチフィルタは、遮断周波数を、前記推論部により推定された振動周波数に設定することを特徴とするモータ制御装置。
  8. 保持対象物を保持可能な工作機械をフィードバック制御により制御し前記工作機械を制御するための指令にフィルタリング処理を施す制御システムから、前記指令、前記保持対象物に関する情報である保持対象物情報および前記保持対象物の保持状態を取得するデータ取得部と、
    前記指令に基づいて前記保持対象物の振動周波数を推定する周波数推定部と、
    前記データ取得部により取得された前記保持対象物情報および前記保持状態と前記周波数推定部により推定された前記振動周波数とを含む学習用データを用いて、前記フィルタリング処理で用いられる遮断周波数を推論するために用いられる学習済モデルを生成するモデル生成部と、
    を備えることを特徴とする機械学習装置。
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