JP6106582B2 - モータ制御装置 - Google Patents

モータ制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6106582B2
JP6106582B2 JP2013254430A JP2013254430A JP6106582B2 JP 6106582 B2 JP6106582 B2 JP 6106582B2 JP 2013254430 A JP2013254430 A JP 2013254430A JP 2013254430 A JP2013254430 A JP 2013254430A JP 6106582 B2 JP6106582 B2 JP 6106582B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
command
speed
torque
torque command
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013254430A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015115990A (ja
Inventor
井出 勇治
勇治 井出
通生 北原
通生 北原
悟史 山▲崎▼
悟史 山▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Denki Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Denki Co Ltd filed Critical Sanyo Denki Co Ltd
Priority to JP2013254430A priority Critical patent/JP6106582B2/ja
Priority to CN201410745918.9A priority patent/CN104702158B/zh
Priority to TW103142581A priority patent/TWI671614B/zh
Priority to KR1020140175558A priority patent/KR101967926B1/ko
Publication of JP2015115990A publication Critical patent/JP2015115990A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6106582B2 publication Critical patent/JP6106582B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P21/00Arrangements or methods for the control of electric machines by vector control, e.g. by control of field orientation
    • H02P21/0003Control strategies in general, e.g. linear type, e.g. P, PI, PID, using robust control

Description

本発明は、指令に対する追従性を向上させたモータ制御装置に関する。
モータ制御装置によって制御される工作機械やロボットは、加工の生産性を向上させるために、加工の高速化及び加工品質の向上が要求される。加工を高速化したり、加工品質を向上させたりするためには、モータ制御装置の指令に対する追従性を向上させる必要がある。
指令に対する追従性を向上させる制御方式は下記特許文献1に記載されている。特許文献1に記載されている制御方式は、位置制御系及び速度制御系に対して、位置のフィードフォワード補償及び速度のフィードフォワード補償をする。これらの補償により、指令に対する追従性を向上させる。
実際の機械はカップリング、ボールねじなどの剛性の低い部分を持っている。このため、実際の機械の制御は、それらの部分の機械共振やエンコーダの量子リップルの存在を考慮する必要がある。しかし、特許文献1に記載されている制御方式はこれらを抑制する機能はない。したがって、特許文献1に記載されている制御方式を、機械共振及びエンコーダの量子化リップルが存在する機械に適用しても、指令に対する追従性を向上させることはできない。
機械共振が存在する系に対して、指令に対する追従性を向上させようとする発明として、特許文献2に記載されているモータ制御装置がある。特許文献2に記載されているモータ制御装置は、位置制御及び速度制御に対して、速度フィードフォワード補償及びトルクフィードフォワード補償をする。これらの補償により、指令に対する追従性を向上させる。また、補償後の出力をトルクフィルタに通し、トルクフィルタによって機械共振やエンコーダの量子化リップルの影響を抑制する。
特開平3−15911号公報 2003−84839号公報
しかし、機械系の剛性が低い場合には、引用文献2に記載されているモータ制御装置を適用したとしても、トルクフィルタのカットオフ周波数を高くすることができず、速度フィードフォワード補償及びトルクフィードフォワード補償をしたとしても、十分な追従性を得ることはできない。
本発明は、上記のような従来の技術の問題点を解消するために成されたものであり、機械共振及びエンコーダの量子化リップルが存在しても、指令に対する追従性を向上させることができるモータ制御装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係るモータ制御装置は、トルクフィードフォワード部、トルク指令フィルタ及びトルク制御部を有する。
トルクフィードフォワード部は、速度指令からフィードフォワード系のトルク指令を出力する。トルク指令フィルタは、フィードバック系の速度指令と速度フィードバックとの偏差から機械共振及び量子化リップルが抑制されたトルク指令を出力する。トルク制御部は、前記トルクフィードフォワード部が出力するトルク指令と前記トルク指令フィルタが出力するトルク指令とを加算点で加算し、加算されたトルク指令を用いてモータの動作を制御する。
本発明に係るモータ制御装置によれば、トルクフィードフォワード部のトルク指令をトルク指令フィルタを通過したトルク指令に加算するようにしたので、機械共振及びエンコーダの量子リップルが存在しても、位置指令及び速度指令に対する追従性を向上させることができる。
実施形態1に係るモータ制御装置のブロック図である。 実施形態1に係るモータ制御装置の特性線図である。 実施形態2に係るモータ制御装置のブロック図である。 実施形態2に係るモータ制御装置の特性線図である。 実施形態3に係るモータ制御装置のブロック図である。 実施形態4に係るモータ制御装置のブロック図である。
以下に、本発明に係るモータ制御装置を、[実施形態1]から[実施形態4]に分けて詳細に説明する。
[実施形態1]
<モータ制御装置の構成>
図1は、実施形態1に係るモータ制御装置のブロック図である。本実施形態に係るモータ制御装置100は、微分器110、トルクフィードフォワード部112、速度制御部114、トルク指令フィルタ116、トルク制御部118、速度算出部120を有する。
微分器110は速度指令を微分する。
トルクフィードフォワード部112は、微分された速度指令からフィードフォワード系のトルク指令を算出する。微分器110とトルクフィードフォワード部112とでフィードフォワード系を構成する。フィードフォワード系のトルク指令は、速度指令から直接算出するため、機械共振及びエンコーダの量子化リップルは全く含んでいない。
速度制御部114は、速度指令と速度フィードバックとの差分からトルク指令を算出する。
トルク指令フィルタ116はローパスフィルタまたはノッチフィルタを用いる。トルク指令フィルタ116は、位置制御または速度制御のフィードバック系を構成するループに挿入して、機械共振及びエンコーダの量子化リップルを抑制する。本実施形態では速度制御のフィードバック系を構成するループ(速度制御部114、トルク指令フィルタ116、トルク制御部118及び速度算出部120で形成されるループ)に挿入している。
トルク指令フィルタ116を通過して機械共振及びエンコーダの量子化リップルの影響が取り除かれたトルク指令と、トルクフィードフォワード部112から出力されたフィードフォワード系のトルク指令とが、加算点117で加算される。
トルク制御部118は、加算点117で加算されたトルク指令を用いてモータ140の動作を制御する。モータ140は機械150を駆動する。
エンコーダ160はモータ140に取り付けられ、モータ140の回転位置を出力する。速度算出部120はエンコーダ160が出力するモータ140の回転位置(位置フィードバック)を用いて速度フィードバックを算出する。
<モータ制御装置の動作>
次に、本実施形態に係るモータ制御装置100の動作を説明する。本実施形態に係るモータ制御装置100は速度制御装置に適用している。
速度指令と速度フィードバックとの差分を取り、速度制御部114を通してトルク指令を算出する。トルク指令をトルク指令フィルタ116に通したものと、速度指令を微分してトルクフィードフォワード部112に通したものとを加算点117で加算する。
加算点117での加算結果をトルク制御器118に通してモータ140を駆動する。
本実施形態では、トルクフォードフォワード部112から出力されるトルク指令の加算点をトルク指令フィルタ116の出力側にし、フィードフォワード系にはトルク指令フィルタ116が入らないようにしている。
フィードフォワード系は、速度指令から算出されるトルクのフィードフォワード量を与えるのみであり、フィードバックループを構成しないため、エンコーダ160によって検出される機械系の共振成分は増幅されない。このため、トルクフィードフォワード部112の出力をトルク指令フィルタ116の後で加算しても、機械系の共振が悪化することはない。
図2は、本実施形態に係るモータ制御装置100の特性線図である。図中の(a)は、モータ制御装置100の速度制御系の周波数応答特性(速度指令に対する速度フィードバックの応答)を示し、(b)は、トルクフィードフォワード出力をトルク指令フィルタの入力側で加算する従来のモータ制御装置の速度制御系の周波数応答特性を示す。
これらの周波数応答特性を比較すると明らかなように、従来のモータ制御装置は機械共振を抑制するためのノッチフィルタの影響で、特定の複数の周波数付近でゲインが大きく落ち込むが、本実施形態に係るモータ制御装置100は、周波数が高いところまでゲインは落ち込まない。したがって、本実施形態に係るモータ制御装置100は、速度指令に対する周波数応答を高くでき、追従性を高める効果が得られていることがわかる。
[実施形態2]
<モータ制御装置の構成>
図3は、実施形態2に係るモータ制御装置のブロック図である。本実施形態に係るモータ制御装置200は、実施形態1に係るモータ制御装置100と比較して、微分器222、速度フィードフォワード部224、位置制御部226が加わっていることが相違する。
本実施形態に係るモータ制御装置200の微分器210、トルクフィードフォワード部212、速度制御部214、トルク指令フィルタ216、トルク制御部218、速度算出部220の機能は実施形態1に係るモータ制御装置100の微分器110、トルクフィードフォワード部112、速度制御部114、トルク指令フィルタ116、トルク制御部118、速度算出部120と同一である。なお、本実施形態では、トルクフィードフォワードは速度フィードフォワードから算出している。
微分器222は位置指令を微分する。
速度フィードフォワード部224は、微分された位置指令からフィードフォワード系の速度指令を算出する。微分器222、速度フィードフォワード部224、微分器210及びトルクフィードフォワード部212でフィードフォワード系を構成する。フィードフォワード系の速度指令は、位置指令から直接算出するため、機械共振及びエンコーダの量子化リップルは全く含んでいない。また、フィードフォワード系のトルク指令も、フィードフォワード系の速度指令から直接算出するため、機械共振及びエンコーダの量子化リップルは全く含んでいない。
位置制御部226は、位置指令と位置フィードバックとの差分から速度指令を算出する。
微分器210は速度フィードフォワード部224が出力する速度指令を微分する。
速度制御部214は、速度フィードフォワード部224が出力する速度指令と位置制御部226が出力する速度指令との和から、速度算出部220が算出する速度フィードバックを差し引いた速度指令からトルク指令を算出する。
トルク指令フィルタ216を通過して機械共振及びエンコーダの量子化リップルの影響が取り除かれたトルク指令と、トルクフィードフォワード部212から出力されたフィードフォワード系のトルク指令とが、加算点217で加算される。
なお、トルクフィードフォワード部212、トルク指令フィルタ216、トルク制御部218、速度算出部220の動作は、実施形態1のトルクフィードフォワード部112、トルク指令フィルタ116、トルク制御部118、速度算出部120と同一である。
エンコーダ260が出力するモータ240の回転位置は、位置フィードバックとして位置指令から差し引かれる。位置指令と位置フィードバックとの差分は位置制御部226に入力される。
<モータ制御装置の動作>
次に、本実施形態に係るモータ制御装置200の動作を説明する。本実施形態に係るモータ制御装置200は位置制御装置に適用している。
位置指令と位置フィードバックとの差分を取り、位置制御部226を通して速度指令を算出する。位置指令を微分して速度フィードフォワード部224に通し位置制御部226が出力する速度指令と加算する。
速度指令の加算結果と速度フィードバックとの差分を取り、速度制御部214を通してトルク指令を算出する。トルク指令をトルク指令フィルタ216に通したものと、速度フィードフォワード部224が出力する速度指令を微分してトルクフィードフォワード部212に通したものとを加算点217で加算する。
加算点217での加算結果をトルク制御器218に通してモータ240を駆動する。
トルクフォードフォワード部212から出力されるトルク指令の加算点をトルク指令フィルタ216の出力側にし、フィードフォワード系にはトルク指令フィルタ216が入らないようにしている。
フィードフォワード系は、速度フィードフォワード部224で算出されるトルクのフィードフォワード量を与えるのみであり、フィードバックループを構成しないため、エンコーダ260によって検出される機械系の共振成分は増幅されない。このため、トルクフィードフォワード部212の出力をトルク指令フィルタ216の後で加算しても、機械系の共振が悪化することはない。
図4は、本実施形態に係るモータ制御装置200の特性線図である。図中の(a)は、モータ制御装置200の位置制御系の周波数応答特性を示し、(b)は、トルクフィードフォワード出力をトルク指令フィルタの入力側で加算する従来のモータ制御装置の位置制御系の周波数応答特性を示す。
これらの周波数応答特性を比較すると明らかなように、従来のモータ制御装置は機械共振を抑制するためのノッチフィルタの影響で、特定の複数の周波数付近でゲインが大きく落ち込むが、本実施形態に係るモータ制御装置200は、周波数が高いところまでゲインは落ち込まない。したがって、本実施形態に係るモータ制御装置200は、位置指令に対する周波数応答を高くでき、追従性を高める効果が得られていることがわかる。
[実施形態3]
<モータ制御装置の構成>
図5は、実施形態3に係るモータ制御装置のブロック図である。本実施形態に係るモータ制御装置300は、実施形態1に係るモータ制御装置100と比較して、フィードフォワード系がモデル制御器370で構成されていることが異なる。速度制御部314、トルク指令フィルタ316、トルク制御部318、速度算出部320の機能は実施形態1に係るモータ制御装置100の速度制御部114、トルク指令フィルタ116、トルク制御部118、速度算出部120と同一である。
本実施形態に係るモータ制御装置300は、モデルを用いた速度制御装置に適用している。モデル制御器370は、実施形態1に係るモータ制御装置100、モータ140、機械150及びエンコーダ160をモデリングした速度制御系を構成し、モデル制御器370の動作に従うモデル追従制御を構築している。
モデル制御器370は、速度指令を入力し、モデル制御の結果得られた速度指令とトルク指令とを出力する。モデル制御器370が出力する速度指令とトルク指令とは、速度指令から直接算出するため、機械350やエンコーダ360に起因する機械共振及びエンコーダの量子化リップルは全く含んでいない。
速度制御部314は、モデル制御器370からの速度指令と速度フィードバックとの差分からトルク指令を算出する。
トルク指令フィルタ316はローパスフィルタまたはノッチフィルタを用いる。トルク指令フィルタ316は、位置制御または速度制御のフィードバック系を構成するループに挿入して、機械共振及びエンコーダの量子化リップルを抑制する。本実施形態では速度制御のフィードバック系を構成するループ(速度制御部314、トルク指令フィルタ316、トルク制御部318及び速度算出部320で形成されるループ)に挿入している。
トルク指令フィルタ316を通過して機械共振及びエンコーダの量子化リップルの影響が取り除かれたトルク指令と、モデル制御器370からのトルク指令とが、加算点317で加算される。
トルク制御部318は、加算点317で加算されたトルク指令を用いてモータ340の動作を制御する。モータ340は機械350を駆動する。
エンコーダ360はモータ340に取り付けられ、モータ340の回転位置を出力する。速度算出部320はエンコーダ360が出力するモータ340の回転位置(位置フィードバック)を用いて速度フィードバックを算出する。
<モータ制御装置の動作>
次に、本実施形態に係るモータ制御装置300の動作を説明する。
モデル制御器370は、速度指令から実際の制御系に与える速度指令とトルク指令とを算出する。
モデル制御器370からの速度指令と速度フィードバックとの差分を取り、速度制御部314を通してトルク指令を算出する。トルク指令をトルク指令フィルタ316に通したものと、モデル制御器370からのトルク指令とを加算点317で加算する。
加算点317での加算結果をトルク制御器318に通してモータ340を駆動する。
本実施形態では、モデル制御器370から出力されるトルク指令の加算点をトルク指令フィルタ316の出力側にしている。
モデル制御器370は、速度指令から算出される速度及びトルクのフィードフォワード量を与えるのみであり、機械350やエンコーダ360に対するフィードバックループを構成しないため、エンコーダ360によって検出される機械系の共振成分は増幅されない。このため、モデル制御器370からのトルク指令をトルク指令フィルタ316の後で加算しても、機械系の共振が悪化することはない。
本実施形態に係るモータ制御装置300は、実施形態1及び2のモータ制御装置と同様に、その周波数応答特性は周波数が高いところまでゲインは落ち込まない。したがって、本実施形態に係るモータ制御装置300は、速度指令に対する周波数応答を高くでき、追従性を高める効果が得られる。
[実施形態4]
<モータ制御装置の構成>
図6は、実施形態4に係るモータ制御装置のブロック図である。本実施形態に係るモータ制御装置400は、実施形態2に係るモータ制御装置200と比較して、フィードフォワード系がモデル制御器470で構成されていることが異なる。速度制御部414、トルク指令フィルタ416、トルク制御部418、速度算出部420、位置制御部426の機能は実施形態2に係るモータ制御装置200の速度制御部214、トルク指令フィルタ216、トルク制御部218、速度算出部220、位置制御部226と同一である。
本実施形態に係るモータ制御装置400は、モデルを用いた位置制御装置に適用している。モデル制御器470は、実施形態2に係るモータ制御装置200、モータ240、機械250及びエンコーダ260をモデリングした位置制御系を構成し、モデル制御器470の動作に従うモデル追従制御を構築している。
モデル制御器470は、位置指令を入力し、モデル制御の結果得られた位置指令、速度指令及びトルク指令を出力する。モデル制御器470が出力する位置指令、速度指令及びトルク指令は、位置指令から直接算出するため、機械450やエンコーダ460に起因する機械共振及びエンコーダの量子化リップルは全く含んでいない。
位置制御部426は、モデル制御器470からの位置指令と位置フィードバックとの差分から速度指令を算出する。
速度制御部414は、モデル制御部470からの速度指令と位置制御部426が出力する速度指令との和から、速度算出部420が算出する速度フィードバックを差し引いた速度指令からトルク指令を算出する。トルク指令をトルク指令フィルタ416に通したものと、モデル制御器470からのトルク指令とを加算点417で加算する。
トルク制御部418は、加算点417で加算されたトルク指令を用いてモータ440の動作を制御する。モータ440は機械450を駆動する。
エンコーダ460はモータ440に取り付けられ、モータ440の回転位置を出力する。速度算出部420はエンコーダ460が出力するモータ440の回転位置(位置フィードバック)を用いて速度フィードバックを算出する。
エンコーダ460が出力するモータ440の回転位置は、位置フィードバックとして位置指令から差し引かれる。モデル制御部470からの位置指令と位置フィードバックとの差分は位置制御部426に入力される。
<モータ制御装置の動作>
次に、本実施形態に係るモータ制御装置400の動作を説明する。
モデル制御部470からの位置指令と位置フィードバックとの差分を取り、位置制御部426を通して速度指令を算出する。モデル制御部470からの速度指令と位置制御部426が出力する速度指令とを加算する。
速度指令の加算結果と速度フィードバックとの差分を取り、速度制御部414を通してトルク指令を算出する。トルク指令をトルク指令フィルタ416に通したものと、モデル制御部470からのトルク指令とを加算点417で加算する。
加算点417での加算結果をトルク制御器418に通してモータ440を駆動する。
本実施形態では、モデル制御部470から出力されるトルク指令の加算点をトルク指令フィルタ416の出力側にしている。
モデル制御器470は、位置指令から算出される位置、速度及びトルクのフィードフォワード量を与えるのみであり、機械450やエンコーダ460に対するフィードバックループを構成しないため、エンコーダ460によって検出される機械系の共振成分は増幅されない。このため、モデル制御器470からのトルク指令をトルク指令フィルタ416の後で加算しても、機械系の共振が悪化することはない。
本実施形態に係るモータ制御装置400は、実施形態1及び2のモータ制御装置と同様に、その周波数応答特性は周波数が高いところまでゲインは落ち込まない。したがって、本実施形態に係るモータ制御装置400は、速度指令に対する周波数応答を高くでき、追従性を高める効果が得られる。
以上のように、本実施形態に係るモータ制御装置によれば、トルクフィードフォワード出力をトルク指令フィルタの出力に加算することにより、機械系の共振やエンコーダの量子化リップルが存在しても、位置指令または速度指令に対する追従性を高くすることができる。
なお、上記の実施形態では、トルク指令フィルタとしてローパスフィルタ及びノッチフィルタを例示したが、機械系の共振や量子化リップルを抑制できるものであれば、これらのフィルタには限定されない。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。
100、200、300、400 モータ制御装置、
110、210、222 微分器、
112、212 トルクフィードフォワード部、
114、214、314、414 速度制御部、
116、216、316、416 トルク指令フィルタ、
117、217、317、417 加算点、
118、218、318、418 トルク制御部、
120、220、320、420 速度算出部、
140、240、340、440 モータ、
150、250、350,450 機械、
160、260、360、460 エンコーダ、
224 速度フィードフォワード部、
226、426 位置制御部、
370、470 モデル制御器。

Claims (4)

  1. 速度指令を微分する微分器と、
    微分した速度指令から速度フィードバックを用いずにフィードフォワード系のトルク指令を出力するトルクフィードフォワード部と、
    前記速度指令と速度フィードバックとの偏差からトルク指令を出力する速度制御部と、
    前記トルク指令から機械共振及びエンコーダの量子化リップルが抑制されたトルク指令を出力するトルク指令フィルタと、
    前記トルクフィードフォワード部が出力するトルク指令と前記トルク指令フィルタが出力するトルク指令とを加算点で加算し、加算されたトルク指令を用いてモータの動作を制御するトルク制御部と、
    を有することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 位置指令を微分する微分器と、
    微分した位置指令からフィードフォワード系の速度指令を出力する速度フィードフォワード部と、
    前記速度指令を微分する微分器と、
    微分した速度指令から速度フィードバックと位置フィードバックを用いずにフィードフォワード系のトルク指令を出力するトルクフィードフォワード部と、
    前記位置指令と位置フィードバックとの偏差から速度指令を出力する位置制御部と、
    前記速度フィードフォワード部が出力する速度指令と、前記位置制御部が出力する速度指令とを加算した加算後の速度指令速度フィードバックとの偏差からトルク指令を出力する速度制御部と、
    前記トルク指令から機械共振及びエンコーダの量子化リップルが抑制されたトルク指令を出力するトルク指令フィルタと、
    前記トルクフィードフォワード部が出力するトルク指令と前記トルク指令フィルタが出力するトルク指令とを加算点で加算し、加算されたトルク指令を用いてモータの動作を制御するトルク制御部と、
    を有することを特徴とするモータ制御装置。
  3. 速度指令から速度フィードバックを用いずにフィードフォワード系の速度指令とトルク指令とを出力するモデル制御器と、
    前記モデル制御器が出力する速度指令とフィードバック系の速度フィードバックとの偏差からトルク指令を出力する速度制御部と、
    前記トルク指令から機械共振及びエンコーダの量子化リップルが抑制されたトルク指令を出力するトルク指令フィルタと、
    前記モデル制御器が出力するトルク指令と前記トルク指令フィルタが出力するトルク指令とを加算点で加算し、加算されたトルク指令を用いてモータの動作を制御するトルク制御部と、
    を有することを特徴とするモータ制御装置。
  4. 位置指令から速度フィードバックと位置フィードバックを用いずにフィードフォワード系の位置指令、速度指令及びトルク指令を出力するモデル制御器と、
    前記モデル制御器が出力する位置指令とフィードバック系の位置フィードバックとの偏差から速度指令を出力する位置制御部と、
    前記モデル制御器が出力する速度指令と前記位置制御部が出力する速度指令とを加算した加算後の速度指令と前記フィードバック系の速度フィードバックとの偏差から速度指令を出力する速度制御部と、
    前記速度制御部が出力するトルク指令から機械共振及びエンコーダの量子化リップルが抑制されたトルク指令を出力するトルク指令フィルタと、
    前記モデル制御器が出力するトルク指令と前記トルク指令フィルタが出力するトルク指令とを加算点で加算し、加算されたトルク指令を用いてモータの動作を制御するトルク制御部と、
    を有することを特徴とするモータ制御装置。
JP2013254430A 2013-12-09 2013-12-09 モータ制御装置 Active JP6106582B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013254430A JP6106582B2 (ja) 2013-12-09 2013-12-09 モータ制御装置
CN201410745918.9A CN104702158B (zh) 2013-12-09 2014-12-08 电机控制装置
TW103142581A TWI671614B (zh) 2013-12-09 2014-12-08 馬達控制裝置
KR1020140175558A KR101967926B1 (ko) 2013-12-09 2014-12-09 모터 제어 장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013254430A JP6106582B2 (ja) 2013-12-09 2013-12-09 モータ制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015115990A JP2015115990A (ja) 2015-06-22
JP6106582B2 true JP6106582B2 (ja) 2017-04-05

Family

ID=53348994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013254430A Active JP6106582B2 (ja) 2013-12-09 2013-12-09 モータ制御装置

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP6106582B2 (ja)
KR (1) KR101967926B1 (ja)
CN (1) CN104702158B (ja)
TW (1) TWI671614B (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI618346B (zh) * 2015-11-27 2018-03-11 廣明光電股份有限公司 馬達力矩漣波動態補償方法
CN106788039B (zh) * 2017-01-13 2019-02-26 青岛大学 基于极限学习机的异步电机驱动系统控制方法
JP6846213B2 (ja) * 2017-01-20 2021-03-24 山洋電気株式会社 モータ制御装置
CN106788086B (zh) * 2017-02-20 2019-02-05 青岛大学 考虑输入饱和的异步电机命令滤波有限时间模糊控制方法
JP6390735B1 (ja) * 2017-03-14 2018-09-19 オムロン株式会社 制御システム
JP6841801B2 (ja) * 2018-08-30 2021-03-10 ファナック株式会社 機械学習装置、制御システム及び機械学習方法
JP6818954B1 (ja) * 2020-03-17 2021-01-27 三菱電機株式会社 制御システム、モータ制御装置および機械学習装置
CN113224983A (zh) * 2021-04-09 2021-08-06 深圳市迈凯诺电气股份有限公司 一种可提高增量式光电编码器速度控制精度的测速系统

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2762364B2 (ja) 1989-03-20 1998-06-04 ファナック株式会社 サーボモータのフィードフォワード制御方法
JPH05118302A (ja) * 1991-09-25 1993-05-14 Toshiba Corp サーボモータの制御装置
JP4654493B2 (ja) * 2000-08-08 2011-03-23 株式会社安川電機 電動機制御装置
JP2002091570A (ja) * 2000-09-20 2002-03-29 Yaskawa Electric Corp サーボ制御方法
JP2003084839A (ja) * 2001-09-10 2003-03-19 Yaskawa Electric Corp オーバーシュート抑制機能を備えたモータ制御装置
JP4391218B2 (ja) * 2003-02-20 2009-12-24 三菱電機株式会社 サーボ制御装置
US7289858B2 (en) * 2004-05-25 2007-10-30 Asml Netherlands B.V. Lithographic motion control system and method
TWI295529B (en) * 2004-12-03 2008-04-01 Mitsubishi Electric Corp Motor controller
JP4507110B2 (ja) * 2005-11-18 2010-07-21 株式会社安川電機 ディジタルサーボ制御装置
DE112006003736B4 (de) * 2006-02-08 2020-07-23 Mitsubishi Electric Corp. Motorsteuereinheit und Motorsteuerverfahren
JP5278333B2 (ja) * 2008-01-11 2013-09-04 株式会社安川電機 モータ制御装置
JP2012104047A (ja) * 2010-11-12 2012-05-31 Mitsubishi Electric Corp サーボ制御器
JP5003832B1 (ja) * 2011-03-08 2012-08-15 株式会社安川電機 モータ制御装置及びモータ制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015115990A (ja) 2015-06-22
CN104702158A (zh) 2015-06-10
TWI671614B (zh) 2019-09-11
KR20150067076A (ko) 2015-06-17
CN104702158B (zh) 2019-08-13
TW201530278A (zh) 2015-08-01
KR101967926B1 (ko) 2019-04-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6106582B2 (ja) モータ制御装置
JP5899547B2 (ja) 電動機の制御装置
TWI430067B (zh) 定位控制裝置
JP5169836B2 (ja) 位置制御装置
JP4760912B2 (ja) サーボ制御装置
JP4685071B2 (ja) モータ制御装置及びモータ制御方法
CN105811817B (zh) 电动机控制装置
JP6046182B2 (ja) 振動を抑制する機能を備えたモータ制御装置
TWI632768B (zh) 馬達控制裝置
JP2009303432A (ja) モータによる位置制御装置
JP6453576B2 (ja) モータシステム
JP6392805B2 (ja) 複数モータ駆動用サーボ制御装置
JP2013121287A (ja) モータ制御装置
JP6364832B2 (ja) 車両用制振制御装置
JP2017182178A (ja) 共振抑制制御装置及びこれを利用した制御システム
JP2009044812A (ja) 位置又は速度制御装置
JP6474460B2 (ja) モータ制御装置
CN111587530B (zh) 电动机的控制装置
CN111566928B (zh) 电动机的控制装置
JP7269120B2 (ja) モータ制御装置
JP2014119903A (ja) 制御装置、制御プログラムおよび制御方法
JP5412726B2 (ja) モータ制御装置
JP2004288012A (ja) モータの位置制御装置
JP5671698B2 (ja) モータ位置制御方法
JP2010055470A (ja) 機械制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160121

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160215

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161005

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161011

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6106582

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250