JP6818075B2 - 固体撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、固体撮像装置に関する。
第一方向に並んだ複数の光電変換部と、対応する光電変換部と第一方向に直交する第二方向で並び、かつ、対応する光電変換部で発生した電荷を蓄積する複数の電荷蓄積部と、複数の電荷蓄積部からそれぞれ転送された電荷を取得し、第一方向に転送して出力する電荷出力部と、を備えた固体撮像装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載された固体撮像装置では、電荷蓄積部は、第二方向に沿って配置されると共に第二方向に向かってポテンシャルを高くするように所定の電位がそれぞれ与えられる少なくとも二つのゲート電極を有している。
特開2012−151364号公報
上述したような固体撮像装置では、ダイナミックレンジの拡大及びSN比の向上のため、各電荷蓄積部の飽和電荷量を増大させることが好ましい。この場合、電荷蓄積部の第二方向でのサイズを大きくすることにより、電荷蓄積部の飽和電荷量の増大を実現することができる。電荷蓄積部の第二方向でのサイズが大きくなるに従い、電荷蓄積部に蓄積された電荷の転送時間が長くなる。電荷の転送時間の増加は、固体撮像装置における電荷転送の高速化、すなわち撮像の高速化を阻害する要因となる。また、電荷転送の高速化の制約から、電荷の転送時間を短くした場合には、電荷が転送されずに電荷蓄積部に残ってしまう。この結果、イメージラグ(残像)が発生するおそれがある。このように、飽和電荷量の増大と電荷転送の高速化とは、互いにトレードオフの関係にある。
飽和電荷量の増大と電荷転送の高速化とに対する要求は、益々高くなっている。本発明者らの検討によれば、特許文献1に記載された固体撮像装置であっても、飽和電荷量の増大と電荷転送の高速化との両立の観点で未だ改善の余地がある。
本発明は、飽和電荷量の増大と電荷転送の高速化との両立を高い次元で図ることが可能な固体撮像装置を提供することを目的とする。
本発明に係る固体撮像装置は、第一方向に並んだ複数の光電変換部と、対応する光電変換部と第一方向に直交する第二方向で並び、かつ、対応する光電変換部で発生した電荷を蓄積する複数の電荷蓄積部と、複数の電荷蓄積部からそれぞれ転送された電荷を取得し、第一方向に転送して出力する電荷出力部と、を備え、各光電変換部は、光入射に応じて電荷を発生する光感応領域と、光感応領域に対して第二方向に沿って高くされた電位勾配を形成し、光感応領域での電荷の移動を第二方向に促進する電位勾配形成部と、を有し、各電荷蓄積部は、不純物濃度が第二方向に向かって段階的に一の方向に変化している複数の領域と、不純物濃度が段階的に異なる複数の領域を跨るように配置され、かつ、複数の領域に電界を印加する電極と、を有している。
電荷蓄積部では、電極により印加される電界により、当該電極直下の領域でのポテンシャルの深さが調整される。電極における第二方向での途中部分(たとえば、第二方向での中央部分)に生じる電界は、電極における第二方向での端部に生じる電界よりも弱い。したがって、電極の上記途中部分直下の領域でのポテンシャルの深さが適切に調整されない。この場合、第二方向での電荷の移動を十分に促進できず、電荷の転送時間が増大するおそれがあると共に、電荷蓄積部の第二方向での大サイズ化(飽和電荷量の増大)を阻害するおそれがある。
本発明に係る固体撮像装置では、電荷蓄積部が、不純物濃度が第二方向に向かって段階的に一の方向に変化している複数の領域を有すると共に、電荷蓄積部が有する電極は、不純物濃度が段階的に異なる複数の領域を跨るように配置されている。したがって、電界が弱い、電極における第二方向での途中部分であっても、当該途中部分直下の領域にて不純物濃度が段階的に一の方向に変化するため、電極の上記途中部分直下の領域でのポテンシャルの深さが適切に調整さされる。これにより、第二方向での電荷の移動が十分に促進され、電荷の転送時間が短縮される共に、電荷蓄積部の第二方向での大サイズ化(飽和電荷量の増大)を阻害することはない。
各電荷蓄積部は、複数の領域として、第二方向に並ぶ第一領域と第二領域とを有し、第一領域と第二領域とでは、第一領域と第二領域とに不純物を注入し、かつ、不純物が注入された第二領域に不純物を更に注入することにより、不純物濃度が段階的に一の方向に変化していてもよい。この場合、不純物濃度が第二方向に向かって段階的に一の方向に変化している複数の領域を簡易に実現することができる。
第二領域は、第二方向で光感応領域と隣り合い、光感応領域は、第二領域と共に不純物を注入することにより、第二領域と不純物濃度が同等であってもよい。この場合、第二方向で隣り合う光感応領域と第二領域との間にポテンシャルの障壁又は井戸が生じ難く、光感応領域から電荷蓄積部への電荷転送が阻害されるのを防ぐことができる。
各電荷蓄積部に第一方向で並び、かつ、電荷蓄積部に蓄積される電荷を排出する複数の電荷排出部を更に備えていてもよい。この場合、たとえば、電荷蓄積部にて当該電荷蓄積部の蓄積容量を超える電荷が発生した際に、蓄積容量を超えた分の電荷を電荷排出部により排出することができる。これにより、蓄積容量を超えた電荷蓄積部から溢れた電荷が他の電荷蓄積部へ漏れ出す、いわゆるブルーミングを防止することができる。
各電荷蓄積部は、第二方向に向かうにしたがって、第一方向での幅が大きくなっていてもよい。この場合、電荷蓄積部からの第二方向での電荷の流れを阻害することなく、電荷排出部を配置することができる。
各電荷排出部は、電荷を排出するドレイン領域と、電荷蓄積部とドレイン領域との間に位置し、かつ、電荷蓄積部からドレイン領域へ電荷の流入を制御するゲート領域と、を有し、ドレイン領域は、第一方向で隣り合う電荷排出部間で共用されていてもよい。この場合、電荷排出部の省スペース化を図ることができる。
本発明によれば、飽和電荷量の増大と電荷転送の高速化との両立を高い次元で図ることが可能な固体撮像装置を提供することができる。
本実施形態に係る固体撮像装置の平面構成を示す図である。 図1におけるII−II線に沿った断面構成を示す概念図である。 ストレージ部の構成を説明するための図である。 本実施形態に係る固体撮像装置において形成されるポテンシャルの変化を説明するための図である。 ストレージ部における複数の領域の形成過程を説明するための図である。 対比例1を説明するための図である。 対比例1を説明するための図である。 対比例1を説明するための図である。 対比例2を説明するための図である。 対比例3を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る固体撮像装置の断面構成を示す概念図である。 ストレージ部の構成を説明するための図である。 ストレージ部における複数の領域の形成過程を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る固体撮像装置の構成を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る固体撮像装置の構成を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る固体撮像装置の構成を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る固体撮像装置の構成を説明するための図である。 本実施形態の変形例に係る固体撮像装置の構成を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1〜図4を参照して、本実施形態に係る固体撮像装置SIの構成を説明する。図1は、本実施形態に係る固体撮像装置の平面構成を示す図である。図2は、図1におけるII−II線に沿った断面構成を示す図である。図3は、ストレージ部の構成を説明するための図である。図4は、本実施形態に係る固体撮像装置において形成されるポテンシャルの変化を説明するための図である。図4において、図面下向きが、ポテンシャルの正方向である。図4中、黒丸は、電荷を示す。
固体撮像装置SIは、図1に示されるように、受光部1と、複数のストレージ部3と、複数の転送部5と、電荷出力部としてのシフトレジスタ7と、を備えている。固体撮像装置SIは、たとえば、BT(Back-Thinned)−CCDリニアイメージセンサである。
受光部1は、複数の光電変換部10を有している。複数の光電変換部10は、第一方向D1に並んでいる。複数の光電変換部10は、光感応領域11と電位勾配形成部13とをそれぞれ有している。すなわち、受光部1は、複数の光感応領域11と、複数の電位勾配形成部13と、を有している。
光感応領域11は、光の入射に感応して、入射光の強度に応じた電荷を発生する。光感応領域11の平面形状は、二つの長辺と二つの短辺とによって形作られる矩形状を呈している。複数の光感応領域11は、第一方向D1に並んで配置されている。本実施形態では、第一方向D1は、光感応領域11の短辺方向に沿う方向である。複数の光感応領域11は、第一方向D1を一次元方向として、当該一次元方向にアレイ状に配置されている。一つの光感応領域11は、受光部1における一画素を構成する。本実施形態では、図1において、右から左に向かう一方向、及び、左から右に向かう一方向それぞれが、第一方向D1である。
各電位勾配形成部13は、光感応領域11にそれぞれ対応して配置されている。電位勾配形成部13は、対応する光感応領域11に対して、第一方向D1と交差する第二方向D2に沿って高くされた電位勾配を形成する。本実施形態では、第一方向D1と第二方向D2とは直交しており、第二方向D2は、光感応領域11の長辺方向に沿い、かつ、一方の短辺から他方の短辺に向かう一方向である。電位勾配形成部13により、光感応領域11に発生した電荷は、光感応領域11の他方の短辺側から排出される。すなわち、電位勾配形成部13は、光感応領域11の一方の短辺側よりも光感応領域11の他方の短辺側が高くされた電位勾配を形成する。
各ストレージ部3は、光感応領域11にそれぞれ対応し、かつ、光感応領域11の他方の短辺側に配置されている。すなわち、複数のストレージ部3は、光感応領域11の他方の短辺側に、第二方向D2で光感応領域11(光電変換部10)と並ぶように配置されている。ストレージ部3は、光感応領域11と転送部5との間に位置する。本実施形態では、電位勾配形成部13によって光感応領域11から排出された電荷がストレージ部3に蓄積される。ストレージ部3に蓄積された電荷は、対応する転送部5に送られる。ストレージ部3は、電荷蓄積部として機能する。すなわち、固体撮像装置SIは、複数の電荷蓄積部を備える。
各転送部5は、ストレージ部3にそれぞれ対応し、かつ、対応するストレージ部3とシフトレジスタ7との間に配置されている。すなわち、複数の転送部5は、光感応領域11の他方の短辺側に、第二方向D2でストレージ部3と並ぶように配置されている。転送部5は、ストレージ部3とシフトレジスタ7との間に位置する。転送部5は、ストレージ部3に蓄積されている電荷を取得し、取得した電荷をシフトレジスタ7に向けて転送する。
シフトレジスタ7は、各ストレージ部3とで各転送部5を挟むように配置されている。すなわち、シフトレジスタ7は、光感応領域11の他方の短辺側に配置されている。シフトレジスタ7は、各転送部5から転送された電荷を取得し、第一方向D1に転送して、出力段17に順次出力する。シフトレジスタ7から出力された電荷は、出力段17によって電圧に変換され、光感応領域11毎の電圧として固体撮像装置SIの外部に出力される。出力段17は、たとえば、フローティングディフュージョンアンプ(FDA)などから構成される。
隣り合う光感応領域11の間、隣り合うストレージ部3の間、及び隣り合う転送部5の間には、アイソレーション領域が配置されている。アイソレーション領域は、光感応領域11間、ストレージ部3間、及び転送部5間それぞれにおける電気的な分離を実現している。
受光部1、複数のストレージ部3、複数の転送部5、及びシフトレジスタ7は、図2にも示されるように、半導体基板20に形成されている。すなわち、固体撮像装置SIは、半導体基板20を備えている。半導体基板20は、半導体基板20の基体となるp型半導体層21と、p型半導体層21の一方面側に形成されたn−−型半導体層22、n型半導体層23、n型半導体層24,26,28、n−−−−型半導体層25,27、及びp型半導体層29と、を含んでいる。本実施形態では、半導体基板20としてシリコン基板が用いられている。p型およびn型の各導電型は、上述したものとは逆になるように入れ替えられていてもよい。
導電型に付された「+」は、高不純物濃度を示す。導電型に付された「−」は、低不純物濃度を示す。低不純物濃度は、「−」が付された導電型の不純物の一部が、「−」が付された導電型とは逆の導電型の不純物により補償されることにより、見かけ上、低不純物濃度とされた態様も含む。「−」の数は、「−」が付された導電型の不純物の濃度の度合いを示し、「−」の数が多いほど、「−」が付された導電型の不純物の濃度が低いことを示す。n型の不純物としてはN、P又はAsなどがあり、p型の不純物としてはB又はAlなどがある。
p型半導体層21とn−−型半導体層22とはpn接合を形成しており、n−−型半導体層22により、光の入射により電荷を発生する光感応領域11が構成される。n−−型半導体層22は、平面視で、二つの長辺と二つの短辺とによって形作られる矩形状を呈している。n−−型半導体層22は、第一方向D1に沿って並んでおり、一次元方向にアレイ状に位置している。すなわち、各n−−型半導体層22は、n−−型半導体層22の短辺方向に沿う方向に並んでいる。上述したアイソレーション領域は、p型半導体層により構成できる。
−−型半導体層22に対して、電極31が配置されている。電極31は、絶縁層(図2では図示せず)を介してn−−型半導体層22上に形成されている。電極31により、電位勾配形成部13が構成される。電極31は、いわゆるレジスティブゲート電極を構成しており、第二方向D2に延びるように形成されている。
電極31は、第二方向D2での両端(REGL,REGH)に電位差が与えられることにより、電極31の第二方向D2での電気抵抗成分に応じた電位勾配を形成する。すなわち、電極31は、第二方向D2に沿って高くされた電位勾配を形成する。この電位勾配により、n−−型半導体層22における電極31の直下の領域には、図4に示されるように、ポテンシャルの傾斜が形成される。光入射に応じてn−−型半導体層22にて発生した電荷は、電極31の直下の領域におけるポテンシャルの傾斜に沿って第二方向D2に移動する。
−−型半導体層22とn型半導体層23とに対して、図3にも示されているように、電極32が配置されている。電極32は、電極31と第二方向D2で隣接している。電極32は、絶縁層(図3では図示せず)を介して、n−−型半導体層22とn型半導体層23とに跨るように、n−−型半導体層22とn型半導体層23との上に形成されている。n型半導体層23は、n−−型半導体層22と第二方向D2で隣接している。
型半導体層23とn型半導体層24とに対して、電極33が配置されている。電極33は、電極32と第二方向D2で隣接している。電極33は、絶縁層(図3では図示せず)を介して、n型半導体層23とn型半導体層24とに跨るように、n型半導体層23とn型半導体層24との上に形成されている。n型半導体層24は、n型半導体層23と第二方向D2で隣接している。
電極32には、電極31の両端に印加される電圧よりも高い電圧(STG1)が印加される。電極33には、電極32に印加される電圧よりも高い電圧(STG2)が印加される。したがって、n−−型半導体層22及びn型半導体層23における電極32の直下の領域と、n型半導体層23とn型半導体層24における電極33の直下の領域と、のポテンシャルが、n−−型半導体層22における電極31の直下の領域のポテンシャルよりも低い。このため、電極31の直下の領域におけるポテンシャルの傾斜に沿って移動してきた電荷は、電極32及び電極33の直下の領域に形成されるポテンシャル井戸内に流れ込み、当該ポテンシャル井戸に蓄積される。
−−型半導体層22における電極32の直下の領域は、n型半導体層23における電極32の直下の領域よりも、p型不純物の濃度が高い。すなわち、n型半導体層23における電極32の直下の領域は、n−−型半導体層22における電極32の直下の領域よりも、見かけ上、n型不純物の濃度が高い。したがって、n型半導体層23における電極32の直下の領域のポテンシャルは、n−−型半導体層22における電極32の直下の領域のポテンシャルよりも低い。
型半導体層23における電極32の直下の領域と、n型半導体層23における電極33の直下の領域とでは、不純物濃度は同等であるものの、電極33には、電極32よりも高い電圧が印加される。したがって、n型半導体層23における電極33の直下の領域のポテンシャルは、n型半導体層23における電極32の直下の領域のポテンシャルよりも低い。
型半導体層23における電極32の直下の領域は、n型半導体層24における電極33の直下の領域よりも、p型不純物の濃度が高い。すなわち、n型半導体層24における電極33の直下の領域は、n型半導体層23における電極32の直下の領域よりも、見かけ上、n型不純物の濃度が高い。したがって、n型半導体層24における電極33の直下の領域のポテンシャルは、n型半導体層23における電極32の直下の領域のポテンシャルよりも低い。
電極32,33と、n−−型半導体層22の一部(n−−型半導体層22における第二方向D2での端部)、n型半導体層23、及びn型半導体層24とによって、ストレージ部3が構成される。上述したように、ストレージ部3は、不純物濃度が第二方向D2に向かって段階的に一の方向に変化している複数の領域として、n−−型半導体層22の一部、n型半導体層23、及びn型半導体層24を有する。また、ストレージ部3は、不純物濃度が段階的に異なる複数の領域を跨るように配置されている電極32,33を有している。ストレージ部3でのポテンシャル、すなわち、二つの電極32,33の直下の領域のポテンシャルは、図4に示されるように、第二方向D2に沿って、段階的に深くなる。
本実施形態では、n−−型半導体層22とn型半導体層23との界面は、電極32における第二方向D2での中央部分に対応して位置している。n型半導体層23とn型半導体層24との界面は、電極33における第二方向D2での中央部分に対応して位置している。ストレージ部3における電極32,33の数は、不純物濃度が段階的に一の方向に変化している上記複数の領域の数よりも少ない。
電極33と第二方向D2に隣接して、一対の転送電極34,35が配置されている。転送電極34,35は、絶縁層(図3では図示せず)を介して、n−−−−型半導体層25及びn型半導体層26上にそれぞれ形成されている。n−−−−型半導体層25及びn型半導体層26は、n型半導体層24と第二方向D2に隣接して配置されている。
転送電極34,35には、制御回路(図示せず)から信号TGが与えられる。n−−−−型半導体層25及びn型半導体層26のポテンシャルの深さは、図4に示されるように、転送電極34,35に与えられる信号TGに応じて変わり、電極32,33の直下の領域に蓄積されている電荷を取得し、シフトレジスタ7に送り出す。転送電極34,35と、n−−−−型半導体層25及びn型半導体層26とによって、転送部5が構成される。
転送電極35と第二方向D2に隣接して、一対の転送電極36,37が配置されている。転送電極36,37は、絶縁層(図3では図示せず)を介して、n−−−−型半導体層27及びn型半導体層28上にそれぞれ形成されている。n−−−−型半導体層27及びn型半導体層28は、n型半導体層26と第二方向D2に隣接して配置されている。
転送電極36,37には、制御回路(図示せず)から信号PHが与えられる。n−−−−型半導体層27及びn型半導体層28のポテンシャルの深さは、図4に示されるように、転送電極36,37に与えられる信号PHに応じて変わり、転送部5から取得した電荷を出力段17に転送する。転送電極36,37と、n−−−−型半導体層27及びn型半導体層28とによって、シフトレジスタ7が構成される。
型半導体層29は、n型の各半導体層22,23,24,25,26,27,28を、半導体基板20の他の部分から電気的に分離している。電極31,32,33,34,35,36,37は、たとえばポリシリコン膜からなる。上述した絶縁層は、たとえばシリコン酸化膜からなる。
続いて、図5を参照して、ストレージ部3が有する、不純物濃度が第二方向D2に向かって段階的に一の方向に変化している複数の領域を形成する過程を説明する。図5は、ストレージ部における複数の領域の形成過程を説明するための図である。
n型の不純物が所定の濃度で添加されているn型半導体層41をp型半導体層21の一方面側に有する半導体基板20を用意する。n型半導体層41は、光感応領域11とストレージ部3とを形成するための領域である。
n型半導体層41における、n−−型半導体層22とn型半導体層23との形成予定領域に、当該形成予定領域に対応する位置に開口が形成されたマスクを用い、当該開口を通してp型の不純物を所定の濃度で添加する。すなわち、n型半導体層24の形成予定領域には、p型の不純物を添加しない。これにより、n型半導体層41における、p型の不純物が添加されていない領域が、n型半導体層24となる。n型半導体層41にp型の不純物が添加されると、n型の不純物が補償される。これにより、n型半導体層41における、p型の不純物が添加された領域は、見かけ上、n型の不純物の濃度が低い領域(n型半導体層41a)となる。不純物の添加は、イオン注入法などが用いられる。
次に、n−−型半導体層22の形成予定領域に、当該形成予定領域に対応する位置に開口が形成されたマスクを用い、当該開口を通してp型の不純物を更に所定の濃度で添加する。これにより、n型半導体層41における、p型の不純物が一度添加された領域が、n型半導体層23となり、p型の不純物が二度添加された領域が、n−−型半導体層22となる。p型の不純物の添加回数が多いほど、n型の不純物の濃度は、見かけ上、低くなる。
以上の過程により、不純物濃度が第二方向D2に向かって段階的に一の方向に変化している複数の領域(n−−型半導体層22、n型半導体層23、及びn型半導体層24)が形成される。n−−型半導体層22は、光感応領域11を構成すると共に、ストレージ部3も構成している。したがって、光感応領域11におけるn型不純物の濃度と、ストレージ部3における光感応領域11に隣接する領域でのn型不純物の濃度とは同等である。
以上のように、本実施形態では、ストレージ部3が、不純物濃度が第二方向D2に向かって段階的に一の方向に変化している複数の領域(n−−型半導体層22、n型半導体層23、及びn型半導体層24)と、電極32,33と、を有している。ストレージ部3の電極32は、n−−型半導体層22とn型半導体層23とを跨るように、また、電極33は、n型半導体層23とn型半導体層24とを跨るように配置されている。したがって、形成される電界が弱い、各電極32,33における第二方向D2での途中部分であっても、当該途中部分直下の領域にて不純物濃度が段階的に一の方向に変化しているため、各電極32,33の上記途中部分直下の領域でのポテンシャルの深さが適切に調整される。これにより、ストレージ部3での第二方向D2での電荷の移動が十分に促進され、電荷の転送時間が短縮される。また、ストレージ部3の第二方向D2での大サイズ化(飽和電荷量の増大)が阻害されることはない。
ここで、図6〜図10に示されている対比例1〜3と比較しながら、上述した本実施形態の作用効果を確認する。図6〜図10では、対比例1〜3において、本実施形態と対応する構成については、本実施形態と同じ符号を付し、説明を省略する。図6〜図10は、対比例1〜3を説明するための図である。
対比例1は、図6の(a)に示されるように、各電極31,32,33の直下に位置するn型の複数の半導体層101,102,103,104,105に関して、本実施形態と相違する。n型半導体層101は、電極31の直下の領域に位置し、光感応領域11として機能する。n型半導体層102及びn型半導体層103は、電極32の直下の領域に位置する。n型半導体層104及びn型半導体層105は、電極33の直下の領域に位置する。対比例1のストレージ部3では、不純物濃度が第二方向D2に向かって繰り返し変化しているものの、段階的に一の方向には変化していない。複数の半導体層101,102,103,104,105には、図6の(b)のように、ポテンシャルが形成される。ストレージ部3でのポテンシャルは、第二方向D2に沿って、段階的に深くなる。
対比例1では、n型半導体層102,104は、n型半導体層102,104に対応する位置に開口が形成されたマスクを介して、n型の半導体層にp型の不純物を添加することにより、形成される。このとき、上記マスクの位置ずれにより、図7の(a)及び図8の(a)に示されるように、各半導体層102,103,104,105と各電極32,33とに位置ずれが生じることがある。上記位置ずれが生じると、図7の(b)及び図8の(b)に示されるように、ホテンシャルに意図しない障壁又は井戸が形成されるため、電荷転送を阻害する。マスクの位置ずれは、固体撮像装置を製造する際に用いる半導体ウェハ毎に異なるため、半導体ウェハ毎に固体撮像装置の性能が異なってしまう。これにより、製品毎での性能ばらつきが大きくなる。
これに対し、本実施形態では、ストレージ部3は、ストレージ部3が有する上記複数の領域として、第二方向D2に並ぶn−−型半導体層22の一部(n−−型半導体層22における電極32の直下に位置する部分)とn型半導体層23とを有し、n−−型半導体層22の上記一部とn型半導体層23とでは、n型半導体層41におけるn−−型半導体層22とn型半導体層23との形成予定領域にp型の不純物を注入し、かつ、当該p型の不純物が注入された上記形成予定領域のうちn−−型半導体層22の形成予定領域にp型の不純物を更に注入することにより、不純物濃度が段階的に一の方向に変化している。この場合、マスクの位置ずれが生じた場合でも、n−−型半導体層22とn型半導体層23との界面の第二方向D2での位置は、電極32における第二方向D2での途中部分に位置するため、ホテンシャルに障壁又は井戸が形成されることはなく、電荷転送を阻害することはない。したがって、マスクの位置ずれを要因とする、製品毎での性能ばらつきは、生じ難い。また、不純物濃度が第二方向D2に向かって段階的に一の方向に変化している複数の領域(n−−型半導体層22、n型半導体層23、及びn型半導体層24)を簡易に実現することができる。
本実施形態では、n−−型半導体層22が、光感応領域11と、ストレージ部3と、を構成している。すなわち、n−−型半導体層22は、電極31の直下に位置し、光感応領域11を構成する領域と、電極32の直下に位置し、ストレージ部3を構成する領域と、を有しており、当該両領域は、不純物濃度が同等である。このため、光感応領域11を構成する領域(n−−型半導体層22)は、対比例1におけるn型半導体層101よりも、見かけ上、n型の不純物の濃度が低く、n型半導体層101に比して、n−−型半導体層22における電極31の直下の領域に形成されるポテンシャルが上がる。そして、ストレージ部3と転送部5にわたって形成されるポテンシャルは、対比例1に比して、深くなる。このため、電荷転送がより一層スムーズに行われる。また、光感応領域11とストレージ部3との間にポテンシャルの障壁又は井戸が生じ難く、光感応領域11からストレージ部3への電荷転送が阻害されるのを防ぐことができる。
対比例2は、図9の(a)に示されるように、ストレージ部3が有する複数の電極111,112,113と、当該複数の電極の直下に位置するn型の半導体層101に関して、本実施形態と相違する。n型半導体層101は、電極31と、電極111,112,113との直下の領域に位置し、光感応領域11及びストレージ部3として機能する。すなわち、ストレージ部3は、n型半導体層101の一部と、複数の電極111,112,113とにより構成されている。各電極111,112,113には異なる電圧(STG1,STG2,STG3)が印加され、n型半導体層101には、図9の(b)のように、ポテンシャルが形成される。ストレージ部3でのポテンシャルは、第二方向D2に沿って、段階的に深くなる。
対比例2では、ストレージ部3に形成されるポテンシャルの段数に対応した数の電極111,112,113が必要とされ、各電極111,112,113に信号線を接続する必要がある。このため、構成が複雑化するおそれがある。また、電極111,112,113を配置する分、ストレージ部3の第二方向D2でのサイズが大きくなってしまう。この場合、ストレージ部3の第二方向D2でのサイズが、飽和電荷量の増大の要請に基づくサイズより大きくなるおそれもある。
これに対し、本実施形態では、ストレージ部3に形成されるポテンシャルの段数よりも、電極32,33の数が少なく、当該電極32,33に接続される信号線の数も少ない。したがって、本実施形態では、固体撮像装置SIの構成がシンプルであり、かつ、固体撮像装置SIの製造も容易である。また、ストレージ部3の第二方向D2でのサイズが、飽和電荷量の増大の要請に基づくサイズより大きくなることが抑制される。
対比例3は、図10に示されるように、各電極121,122,123,124と、これらの電極121,122,123,124の直下に位置するn型の複数の半導体層101,102,103,104,105に関して、本実施形態と相違する。n型半導体層102は、電極121の直下の領域に位置し、n型半導体層103は、電極122の直下の領域に位置する。n型半導体層104は、電極123の直下の領域に位置し、n型半導体層105は、電極124の直下の領域に位置する。電極121と電極122とは、同じ電圧(STG1)が印加され、電極123と電極124とは、同じ電圧(STG2)が印加される。
対比例3では、n型半導体層102,104は、電極31、電極122、及び電極124を形成した後、これらの電極31,122,124をマスクとして、n型の半導体層にp型の不純物を添加することにより、形成される。すなわち、n型半導体層102,104は、セルフアライメントにより形成される。したがって、対比例1のようなマスクの位置ずれは生じることなく、ホテンシャルに意図しない障壁又は井戸が形成されることもない。
しかしながら、対比例3は、狭い領域に複数の電極121,122,123,124が集中する構成を備えているため、各電極121,122,123,124に接続される信号線の配線スペースの確保といった、設計上の制約が多い。また、対比例2と同様に、ストレージ部3の第二方向D2でのサイズが、飽和電荷量の増大の要請に基づくサイズより大きくなるおそれもある。
これに対し、本実施形態では、上述したように、固体撮像装置SIの構成がシンプルであり、かつ、固体撮像装置SIの製造も容易である。また、ストレージ部3の第二方向D2でのサイズが、飽和電荷量の増大の要請に基づくサイズより大きくなることが抑制される。
以上のように、本実施形態は、対比例1〜3に比して、優位な作用効果を奏する。すなわち、本実施形態に係る固体撮像装置SIによれば、飽和電荷量の増大と電荷転送の高速化との両立を高い次元で図ることができる。
次に、図11及び図12を参照して、本実施形態の変形例の構成を説明する。図11は、本実施形態の変形例に係る固体撮像装置の断面構成を示す概念図である。図12は、ストレージ部の構成を説明するための図である。
本変形例に係る固体撮像装置SIが備える半導体基板20は、p型半導体層21、n−−−型半導体層22、n−−型半導体層51、n型半導体層52、n型半導体層53,26,28、n−−−−型半導体層25,27、及びp型半導体層29と、を含んでいる。n−−−型半導体層22、n−−型半導体層51、n型半導体層52、及びn型半導体層53に対して、図12にも示されているように、電極55が配置されている。
電極55は、電極31と第二方向D2で隣接している。電極55は、絶縁層(図11では図示せず)を介して、n−−−型半導体層22、n−−型半導体層51、n型半導体層52、及びn型半導体層53に跨るように、n−−−型半導体層22、n−−型半導体層51、n型半導体層52、及びn型半導体層53の上に形成されている。電極55は、たとえばポリシリコン膜からなる。上述した絶縁層は、たとえばシリコン酸化膜からなる。電極55には、電極31の両端に印加される電圧よりも高い電圧(STG)が印加される。
−−型半導体層51は、n−−−型半導体層22と第二方向D2で隣接している。n型半導体層52は、n−−型半導体層51と第二方向D2で隣接している。n型半導体層53は、n型半導体層52と第二方向D2で隣接している。n−−−−型半導体層25は、n型半導体層53と第二方向D2で隣接している。
−−−型半導体層22における電極55の直下の領域は、n−−型半導体層51よりも、p型不純物の濃度が高い。すなわち、n−−型半導体層51は、n−−−型半導体層22における電極55の直下の領域よりも、見かけ上、n型不純物の濃度が高い。n−−型半導体層51は、n型半導体層52よりもp型不純物の濃度が高く、また、n型半導体層52は、n型半導体層53よりもp型不純物の濃度が高い。すなわち、n型半導体層53は、n型半導体層52よりも、見かけ上、n型不純物の濃度が高く、また、n型半導体層52は、n−−型半導体層51よりも、見かけ上、n型不純物の濃度が高い。
電極55と、n−−−型半導体層22の一部(n−−−型半導体層22における第二方向D2での端部)、n−−型半導体層51、n型半導体層52、及びn型半導体層53とによって、ストレージ部3が構成される。上述したように、ストレージ部3は、不純物濃度が第二方向D2に向かって段階的に一の方向に変化している複数の領域として、n−−型半導体層22の一部、n−−型半導体層51、n型半導体層52、及びn型半導体層53を有する。また、ストレージ部3は、不純物濃度が段階的に異なる複数の領域を跨るように配置されている電極55を有している。ストレージ部3でのポテンシャル、すなわち、電極55の直下の領域のポテンシャルは、第二方向D2に沿って、段階的に深くなる。
続いて、図13を参照して、変形例のストレージ部3が有する、不純物濃度が第二方向D2に向かって段階的に一の方向に変化している複数の領域を形成する過程を説明する。図13は、ストレージ部における複数の領域の形成過程を説明するための図である。
n型の不純物が所定の濃度で添加されているn型半導体層41をp型半導体層21の一方面側に有する半導体基板20を用意する。そして、n型半導体層41における、n−−−型半導体層22、−−型半導体層51、及びn型半導体層52の形成予定領域に、当該形成予定領域に対応する位置に開口が形成されたマスクを用い、当該開口を通してp型の不純物を所定の濃度で添加する。すなわち、n型半導体層53の形成予定領域には、p型の不純物を添加しない。これにより、n型半導体層41における、p型の不純物が添加されていない領域が、n型半導体層53となる。
次に、n−−−型半導体層22及び−−型半導体層51の形成予定領域に、当該形成予定領域に対応する位置に開口が形成されたマスクを用い、当該開口を通してp型の不純物を更に所定の濃度で添加する。その後、n−−−型半導体層22の形成予定領域に、当該形成予定領域に対応する位置に開口が形成されたマスクを用い、当該開口を通してp型の不純物を更に所定の濃度で添加する。これにより、n型半導体層41における、p型の不純物が一度添加された領域が、n−型半導体層52となり、p型の不純物が二度添加された領域が、n−−型半導体層51となり、p型の不純物が三度添加された領域が、n−−−型半導体層22となる。
以上の過程により、不純物濃度が第二方向D2に向かって段階的に一の方向に変化している複数の領域(n−−−型半導体層22、n−−型半導体層51、n型半導体層52、及びn型半導体層53)が形成される。
以上のように、本変形例では、ストレージ部3が、不純物濃度が第二方向D2に向かって段階的に一の方向に変化している複数の領域(n−−−型半導体層22、n−−型半導体層51、n型半導体層52、及びn型半導体層53)と、電極55と、を有している。ストレージ部3の電極55は、n−−−型半導体層22、n−−型半導体層51、n型半導体層52、及びn型半導体層53を跨るように配置されている。したがって、形成される電界が弱い、電極55における第二方向D2での途中部分であっても、当該途中部分直下の領域にて不純物濃度が段階的に一の方向に変化しているため、電極55の上記途中部分直下の領域でのポテンシャルの深さが適切に調整される。これにより、本変形例においても、飽和電荷量の増大と電荷転送の高速化との両立を高い次元で図ることができる。
次に、図14〜図17を参照して、本実施形態の変形例に係る固体撮像装置の構成を説明する。図14〜図17は、本実施形態の変形例に係る固体撮像装置の構成を説明するための図である。
図14に示された変形例に係る固体撮像装置は、各ストレージ部3に第一方向で並び、かつ、対応するストレージ部3に蓄積される電荷を排出する複数の電荷排出部61を備えている。各電荷排出部61は、電荷を排出するドレイン領域63と、ストレージ部3とドレイン領域63との間に位置するゲート領域65と、を有している。ゲート領域65は、ストレージ部3からドレイン領域63へ電荷の流入を制御する。ドレイン領域63は、n型半導体層63aと、n型半導体層63aに電気的に接続された電極63bからなる。n型半導体層63aは、ストレージ部3よりもn型の不純物の濃度が高い。ゲート領域65は、ストレージ部3と第一方向D1で隣接するn型半導体層65aと、n型半導体層65a上に配置されているゲート電極65bと、を有している。n型半導体層65aは、n型半導体層63aよりもn型の不純物の濃度が低い。
ゲート電極65bに基準より低い電位を与えた場合、n型半導体層65aにおいてポテンシャルの障壁が形成される。これにより、ストレージ部3からドレイン領域63への電荷の流れが規制される。ゲート電極65bに基準より高い電位を与えた場合、n型半導体層65aにはポテンシャルの障壁が形成されず、電荷は、ドレイン領域63(n型半導体層63a)に流れ、排出される。
本変形例では、ストレージ部3にて当該ストレージ部3の蓄積容量を超える電荷が発生した際に、蓄積容量を超えた分の電荷を電荷排出部61により排出することができる。これにより、蓄積容量を超えたストレージ部3から溢れた電荷が他のストレージ部3へ漏れ出す、いわゆるブルーミングを防止することができる。
図15に示された変形例に係る固体撮像装置では、ストレージ部3が、第二方向D2に向かうにしたがって、第一方向D1での幅が大きくなっている。本変形例では、ストレージ部3から転送部5に向かう電荷の流れ、すなわち、ストレージ部3からの第二方向D2での電荷の流れを阻害することなく、電荷排出部61を配置することができる。
図16及び図17に示された変形例に係る固体撮像装置では、ドレイン領域63(n型半導体層63a)が、第一方向D1で隣り合う電荷排出部61間で共用されている。これにより、電荷排出部61の省スペース化を図ることができる。図14に示された変形例においても、ドレイン領域63(n型半導体層63a)が、第一方向D1で隣り合う電荷排出部61間で共用されていてもよい。
図18の(a)に示された変形例に係る固体撮像装置では、ストレージ部3が、不純物濃度が第二方向D2に向かって段階的に一の方向に変化している複数の領域(n型半導体層22、n型半導体層23、及びn++型半導体層24)と、電極32,33と、を有している。ストレージ部3において、n型半導体層23は、n型の不純物が一度添加された領域であり、n++型半導体層24は、n型の不純物が二度添加された領域である。ストレージ部3の電極32は、n型半導体層22とn型半導体層23とを跨るように、また、電極33は、n型半導体層23とn++型半導体層24とを跨るように配置されている。したがって、ストレージ部3でのポテンシャルは、本実施形態と同様に、第二方向D2に沿って、段階的に深くなる。
図18の(b)に示された変形例に係る固体撮像装置では、ストレージ部3が、不純物濃度が第二方向D2に向かって段階的に一の方向に変化している複数の領域(n型半導体層22、n型半導体層51、n++型半導体層52、及びn+++型半導体層53)と、電極55と、を有している。ストレージ部3において、n型半導体層51は、n型の不純物が一度添加された領域であり、n++型半導体層52は、n型の不純物が二度添加された領域であり、n+++型半導体層53は、n型の不純物が三度添加された領域である。
ストレージ部3の電極55は、n型半導体層22、n型半導体層51、n++型半導体層52、及びn+++型半導体層53を跨るように配置されている。したがって、ストレージ部3でのポテンシャルは、図11及び図12に示された変形例と同様に、第二方向D2に沿って、段階的に深くなる。
図18に示された変形例では、n型の不純物を添加することにより、不純物濃度が第二方向D2に向かって段階的に一の方向に変化している複数の領域(n型半導体層22、n型半導体層23、及びn++型半導体層24)が形成されている。本変形例においても、飽和電荷量の増大と電荷転送の高速化との両立を高い次元で図ることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明してきたが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
たとえば、ストレージ部3における、不純物濃度が第二方向D2に向かって段階的に一の方向に変化している領域数は、上述した実施形態及び変形例での数に限られない。ストレージ部3が有する電極の数も、上述した実施形態及び変形例での数に限られない。
3…ストレージ部、5…転送部、7…シフトレジスタ、10…光電変換部、11…光感応領域、13…電位勾配形成部、20…半導体基板、22…n−−型半導体層,n−−−型半導体層,n型半導体層、23…n型半導体層,n型半導体層、24…n型半導体層,n++型半導体層、31,32,33,55…電極、51…n−−型半導体層,n型半導体層、52…n型半導体層,n++型半導体層、53…n型半導体層,n+++型半導体層、61…電荷排出部、63…ドレイン領域、65…ゲート領域、D1…第一方向、D2…第二方向、SI…固体撮像装置。

Claims (4)

  1. 第一方向に並んだ複数の光電変換部と、
    対応する前記光電変換部と前記第一方向に直交する第二方向で並び、かつ、対応する前記光電変換部で発生した電荷を蓄積する複数の電荷蓄積部と、
    前記複数の電荷蓄積部からそれぞれ転送された電荷を取得し、前記第一方向に転送して出力する電荷出力部と、を備え、
    各前記光電変換部は、
    光入射に応じて電荷を発生する光感応領域と、
    前記光感応領域に対して前記第二方向に沿って高くされた電位勾配を形成し、前記光感応領域での電荷の移動を前記第二方向に促進する電位勾配形成部と、を有し、
    各前記電荷蓄積部は、
    不純物濃度が前記第二方向に向かい前記電荷蓄積部の全体にわたって段階的に一の方向に変化している複数の領域と、
    不純物濃度が段階的に異なる前記複数の領域全体に跨るように配置され、かつ、前記複数の領域に電界を印加する一つの電極と、を有し、
    前記複数の領域は、前記第二方向に並ぶ第一領域と第二領域とを含み、
    前記第一領域と前記第二領域とでは、前記第一領域と前記第二領域とに不純物を注入し、かつ、不純物が注入された前記第二領域に不純物を更に注入することにより、不純物濃度が段階的に一の方向に変化しており、
    前記第二領域は、前記第二方向で前記光感応領域と隣り合い、
    前記光感応領域は、前記第二領域と共に不純物を注入することにより、前記第二領域と不純物濃度が同等である、固体撮像装置。
  2. 各前記電荷蓄積部に前記第一方向で並び、かつ、前記電荷蓄積部に蓄積される電荷を排出する複数の電荷排出部を更に備えている、請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 各前記電荷蓄積部は、前記第二方向に向かうにしたがって、前記第一方向での幅が大きくなっている、請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 各前記電荷排出部は、
    電荷を排出するドレイン領域と、
    前記電荷蓄積部と前記ドレイン領域との間に位置し、かつ、前記電荷蓄積部から前記ドレイン領域へ電荷の流入を制御するゲート領域と、を有し、
    前記ドレイン領域は、前記第一方向で隣り合う前記電荷排出部間で共用されている、請求項2又は3に記載の固体撮像装置。
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