JP6817349B2 - 偏向器および荷電粒子線装置 - Google Patents

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Description

本発明は、偏向器および荷電粒子線装置に関する。
電子顕微鏡では、電子線を偏向させるために偏向器が用いられる。例えば、特許文献1には、環状のコアにコイルを巻回し、当該コイルに電流を供給して、電子線を偏向させるための磁場を発生させる偏向器が開示されている。
偏向器が一様な偏向磁場のみを発生させることができれば、電子線を歪ませることなく偏向できる。そのため、偏向器では、一様な偏向磁場を発生させるために、磁気ポテンシャルが所定の条件を満たすように構成されている。この条件として、磁気ポテンシャルが、第1仮想平面に関して対称であり、かつ、第2仮想平面に関して反対称となる条件が知られている。ここで、第1仮想平面とは、光軸を通り偏向磁場の方向に平行な軸と、光軸と、を含む平面である。第2仮想平面とは、光軸を通り偏向磁場の方向に垂直な軸と、光軸と、を含む平面である。
特開昭52−18124号公報
磁気ポテンシャルが上記の条件を満たすように構成された偏向器では、偏向磁場に加えて、6極子場、10極子場などが生じる。特に、光軸近傍では、6極子場の影響が大きくなる。6極子場を小さくすることができれば、電子線を、歪ませることなく偏向できる。
(1)本発明に係る偏向器の一態様は、
円環状のコアと、
前記コアに30度の幅で巻回された第1コイルと、
前記コアに30度の幅で巻回された第2コイルと、
前記コアに30度の幅で巻回された第3コイルと、
前記コアに30度の幅で巻回された第4コイルと、
前記コアに30度の幅で巻回された第5コイルと、
前記コアに30度の幅で巻回された第6コイルと、
を含み、
前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル、前記第4コイル、前記第5コイル、および前記第6コイルは、この順で配置され、
前記第1コイルと前記第2コイルの間隔、前記第2コイルと前記第3コイルの間隔、前記第3コイルと前記第4コイルの間隔、前記第4コイルと前記第5コイルの間隔、前記第5コイルと前記第6コイルの間隔、および前記第6コイルと前記第1コイルの間隔は、等しく、
前記第1コイルの励磁方向、前記第2コイルの励磁方向、および前記第3コイルの励磁方向は、同じ方向であり、
前記第4コイルの励磁方向、前記第5コイルの励磁方向、および前記第6コイルの励磁方向は、同じ方向であり、
前記第1コイルの励磁方向と前記第4コイルの励磁方向とは、反対方向であり、
前記第1コイルの起磁力、前記第3コイルの起磁力、前記第4コイルの起磁力、および前記第6コイルの起磁力は、等しく
前記第2コイルの起磁力、および前記第5コイルの起磁力は、等しく、
前記第2コイルの起磁力は、前記第1コイルの起磁力の2倍である。
このような偏向器では、第1コイル、第3コイル、第4コイル、および第6コイルからなる第1組が発生させる偏向磁場の方向と、第2コイルおよび第5コイルからなる第2組が発生させる偏向磁場の方向とは、同じである。これにより、偏向磁場を発生させることができる。また、第1組が発生させる6極子場と第2組が発生させる6極子場とは、極性が逆であり、打ち消し合う。これにより、6極子場を小さくできる。
(2)本発明に係る荷電粒子線装置の一態様は、
上記の偏向器を含む。
このような荷電粒子線装置では、上記の偏向器を含むため、荷電粒子線を、歪ませることなく偏向できる。
第1実施形態に係る偏向器の構成を示す図。 各コイルの励磁方向を説明するための図。 第1実施形態に係る偏向器の動作を説明するための図。 第2実施形態に係る偏向器の構成を示す図。 第3実施形態に係る偏向器の構成を示す図。 第2コイル群の励磁方向を説明するための図。 第3実施形態に係る偏向器の動作を説明するための図。 第4実施形態に係る偏向器の構成を示す図。 第5実施形態に係る荷電粒子線装置の構成を示す図。
以下、本発明の好適な実施形態について図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
1. 第1実施形態
1.1. 偏向器の構成
まず、第1実施形態に係る偏向器の構成について図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る偏向器100の構成を示す図である。図1には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、およびZ軸を図示している。図1は、偏向器100をZ方向から見た平面図である。なお、Z軸は、コア2の中心軸Oに平行な軸である。
偏向器100は、コア2と、第1コイル11と、第2コイル12と、第3コイル13と、第4コイル14と、第5コイル15と、第6コイル16と、電源20と、を含む。偏向器100は、中心軸Oを光軸とし、光軸を通る荷電粒子線をY方向に偏向させる。荷電粒子線は、電子線、イオンビームなどである。
コア2は、磁束の通路をつくる。コア2は、中心軸Oを中心とする円環状である。コア2は、磁性材料で構成されている。コア2の断面形状は、例えば、円である。コア2は、トロイダルコアである。
第1コイル11は、コア2に30度の幅で巻回されている。すなわち、図1に示すよう
に、Z方向から見て、第1コイル11の一方の端部とコア2の中心軸Oとを結ぶ第1仮想直線L1と、第1コイル11の他方の端部とコア2の中心軸Oとを結ぶ第2仮想直線L2と、がなす角度は、30度である。言い換えると、Z方向から見て、第1コイル11の中心軸は、円弧の形状を有しており、当該円弧の中心角が30度である。
第2コイル12は、第1コイル11と同様に、コア2に30度の幅で巻回されている。第3コイル13、第4コイル14、第5コイル15、および第6コイル16についても、第1コイル11と同様に、コア2に30度の幅で巻回されている。
第1コイル11の巻数、第2コイル12の巻数、第3コイル13の巻数、第4コイル14の巻数、第5コイル15の巻数、および第6コイル16の巻数は、等しい。また、第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13、第4コイル14、第5コイル15、および第6コイル16は、巻線の形状、および材質が同じである。
第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13、第4コイル14、第5コイル15、および第6コイル16は、この順で配置されている。図1に示す例では、第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13、第4コイル14、第5コイル15、および第6コイル16は、右回りに、この順で配置されている。
第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13、第4コイル14、第5コイル15、および第6コイル16は、等間隔に配置されている。すなわち、第1コイル11と第2コイル12の間隔、第2コイル12と第3コイル13の間隔、第3コイル13と第4コイル14の間隔、第4コイル14と第5コイル15の間隔、第5コイル15と第6コイル16の間隔、および第6コイル16と第1コイル11の間隔は、等しい。第1コイル11と第2コイル12の間隔は、30度である。
第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13、第4コイル14、第5コイル15、および第6コイル16には、電源20から電流が供給される。図1に示す例では、第1コイル11と第3コイル13とが直列に接続されたものと、第4コイル14と第6コイル16とが直列に接続されたものと、第2コイル12と、第5コイル15と、が、電源20に対して並列に接続されている。
第1コイル11に流れる電流の大きさ、第3コイル13に流れる電流の大きさ、第4コイル14に流れる電流の大きさ、および第6コイル16に流れる電流の大きさは、等しい。また、第2コイル12に流れる電流の大きさ、および第5コイル15に流れる電流の大きさは、等しい。第2コイル12に流れる電流の大きさは、第1コイル11に流れる電流の大きさの2倍である。
例えば、第1コイル11に流れる電流の大きさをIアンペアとした場合、第2コイル12に流れる電流の大きさは、2×Iアンペアである。また、第3コイル13に流れる電流の大きさは、Iアンペアであり、第4コイル14に流れる電流の大きさは、Iアンペアであり、第5コイル15に流れる電流の大きさは、2×Iアンペアであり、第6コイル16に流れる電流の大きさは、Iアンペアである。
ここで、コイルの起磁力は、コイルの巻数とコイルに流れる電流の積によって決まる。そのため、第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13、第4コイル14、第5コイル15、および第6コイル16に流れる電流が上記の関係を有することにより、第1コイル11の起磁力、第3コイル13の起磁力、第4コイル14の起磁力、および第6コイル16の起磁力は、等しくなる。また、第2コイル12の起磁力および第5コイル15の起磁力は、等しくなる。また、第2コイル12の起磁力は、第1コイル11の起磁力の2
倍となる。
例えば、第1コイル11の起磁力をFアンペアとした場合、第2コイル12の起磁力は、2×Fアンペアである。また、第3コイル13の起磁力は、Fアンペアであり、第4コイル14の起磁力は、Fアンペアであり、第5コイル15の起磁力は、2×Fアンペアであり、第6コイル16の起磁力は、Fアンペアである。
図2は、各コイルの励磁方向を説明するための図である。ここで、コイルの励磁方向とは、コイルが、コイル内につくる磁力線の方向である。コイルの励磁方向は、コイルの巻かれている向きと、コイルを流れる電流の向きと、によって決まる。
第1コイル11は、励磁方向として2つの方向を取り得る。具体的には、第1コイル11の励磁方向は、コア2に沿った右回り方向、コア2に沿った左回り方向、の2つの方向を取り得る。第2コイル12、第3コイル13、第4コイル14、第5コイル15、および第6コイル16についても同様に、励磁方向として2つの方向を取り得る。
偏向器100において、第1コイル11の励磁方向、第2コイル12の励磁方向、および第3コイル13の励磁方向は、同じ方向である。また、第4コイル14の励磁方向、第5コイル15の励磁方向、および第6コイル16の励磁方向は、同じ方向である。また、第1コイル11の励磁方向と第4コイル14の励磁方向とは反対方向である。
第1コイル11の励磁方向は、第1方向D1である。図2に示す例では、第1方向D1は、コア2に沿った右回り方向である。第2コイル12の励磁方向、および第3コイル13の励磁方向は、第1コイル11の励磁方向と同じ、第1方向D1である。
第4コイル14の励磁方向は、第2方向D2である。第2方向D2は、第1方向D1とは反対方向である。図2に示す例では、第2方向D2は、コア2に沿った左回り方向である。第5コイル15の励磁方向、および第6コイル16の励磁方向は、第4コイル14の励磁方向と同じ、第2方向D2である。
なお、図示はしないが、第1方向D1が左回り方向であり、第2方向D2が右回り方向であってもよい。
このように、第1コイル11、第2コイル12、および第3コイル13と、第4コイル14、第5コイル15、および第6コイル16は、第1仮想平面F1に関して対称に励磁される。第1仮想平面F1は、中心軸Oを通りX軸に平行な軸と、中心軸Oと、を含む平面である。X軸は、偏向器100がつくる偏向磁場の方向に平行な軸である。
電源20は、図1に示すように、第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13、第4コイル14、第5コイル15、および第6コイル16に電流を供給する。電源20は、直流電源である。
1.2. 動作
次に、偏向器100の動作を説明する。図3は、偏向器100の動作を説明するための図である。
電源20が、第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13、第4コイル14、第5コイル15、および第6コイル16に電流を供給する。これにより、偏向器100では、磁気ポテンシャルが、第1仮想平面F1に関して対称であり、かつ、第2仮想平面F2に関して反対称となる。第2仮想平面F2は、中心軸Oを通りY軸に平行な軸と、中心軸
Oと、を含む平面である。すなわち、第2仮想平面F2は、偏向磁場Bxの方向に垂直な平面である。
上記の磁気ポテンシャルが生じることによって、第1コイル11、第3コイル13、第4コイル14、および第6コイル16からなる第1組101は、X方向の偏向磁場と、6極子場を発生させる。また、第2コイル12および第5コイル15からなる第2組102は、X方向の偏向磁場と、6極子場を発生させる。
第1組101が発生させる偏向磁場の方向と、第2組102が発生させる偏向磁場の方向とは、同じである。したがって、偏向器100では、X方向の偏向磁場を発生させることができる。一方、第1組101が発生させる6極子場と第2組102が発生させる6極子場とは、極性が逆であり、打ち消し合う。したがって、偏向器100では、6極子場を小さくできる。
1.3. 特徴
偏向器100は、例えば、以下の特徴を有する。
偏向器100では、第1コイル11の励磁方向、第2コイル12の励磁方向、および第3コイル13の励磁方向は、同じ方向であり、第4コイル14の励磁方向、第5コイル15の励磁方向、および第6コイル16の励磁方向は、同じ方向であり、第1コイル11の励磁方向と第4コイル14の励磁方向とは反対方向である。また、第1コイル11の起磁力、第3コイル13の起磁力、第4コイル14の起磁力、および第6コイル16の起磁力は、等しく、第2コイル12の起磁力および第5コイル15の起磁力は、等しく、第2コイル12の起磁力は、第1コイル11の起磁力の2倍である。
そのため、偏向器100では、第1組101が発生させる偏向磁場の方向と、第2組102が発生させる偏向磁場の方向とが、同じとなるため、偏向磁場を発生させることができる。また、偏向器100では、第1組101が発生させる6極子場と第2組102が発生させる6極子場とは、極性が逆であり、打ち消し合う。そのため、偏向器100では、6極子場を小さくできる。したがって、偏向器100では、電子線やイオンビームなどの荷電粒子線を歪ませることなく、偏向できる。
また、偏向器100は、円環状のコア2に、コイルが巻回されたトロイダルコイルである。そのため、例えば、偏向器として、馬蹄型のコイルを用いる場合と比べて、小型化を図ることができる。
偏向器100では、第1コイル11の巻数、第2コイル12の巻数、第3コイル13の巻数、第4コイル14の巻数、第5コイル15の巻数、および第6コイル16の巻数は、等しい。また、第1コイル11に流れる電流の大きさ、第3コイル13に流れる電流の大きさ、第4コイル14に流れる電流の大きさ、および第6コイル16に流れる電流の大きさは、等しく、第2コイル12に流れる電流の大きさ、および第5コイル15に流れる電流の大きさは、等しく、第2コイル12に流れる電流の大きさは、第1コイル11に流れる電流の大きさの2倍である。そのため、偏向器100では、第1コイル11の巻数、第2コイル12の巻数、第3コイル13の巻数、第4コイル14の巻数、第5コイル15の巻数、および第6コイル16の巻数を変えることなく、上記の磁気ポテンシャルを発生させることができる。
2. 第2実施形態
次に、第2実施形態に係る偏向器について、図面を参照しながら説明する。図4は、第2実施形態に係る偏向器200の構成を示す図である。以下、第2実施形態に係る偏向器
200において、第1実施形態に係る偏向器100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上記の偏向器100では、各コイルに流れる電流を調整することによって、各コイルの起磁力を制御した。
これに対して、偏向器200では、各コイルの巻数を調整することによって、各コイルの起磁力を制御している。
具体的には、偏向器200では、第1コイル11の巻数、第3コイル13の巻数、第4コイル14の巻数、および第6コイル16の巻数は、等しい。また、第2コイル12の巻数、および第5コイル15の巻数は、等しい。第2コイル12の巻数は、第1コイル11の巻数の2倍である。すなわち、第1コイル11の巻数をNとすると、第2コイル12の巻数は、2×Nであり、第3コイル13の巻数は、Nであり、第4コイル14の巻数は、Nであり、第5コイル15の巻数は、2×Nであり、第6コイル16の巻数は、Nである。
偏向器200では、第1コイル11に流れる電流の大きさ、第2コイル12に流れる電流の大きさ、第3コイル13に流れる電流の大きさ、第4コイル14に流れる電流の大きさ、第5コイル15に流れる電流の大きさ、および第6コイル16に流れる電流の大きさは、等しい。
図4に示すように、第1コイル11と第2コイル12と第3コイル13とを直列に接続したものと、第4コイル14と第5コイル15と第6コイル16とを直列に接続したものと、が電源20に対して並列に接続されている。
偏向器200では、上記の偏向器100と同様の磁気ポテンシャルを発生させることができる。したがって、偏向器200では、偏向器100と同様に、6極子場を小さくできる。また、偏向器200では、第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13、第4コイル14、第5コイル15、および第6コイル16に流す電流の大きさを同じにできる。
3. 第3実施形態
次に、第3実施形態に係る偏向器について、図面を参照しながら説明する。図5は、第3実施形態に係る偏向器300の構成を示す図である。以下、第3実施形態に係る偏向器300において、第1実施形態に係る偏向器100の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上記の偏向器100は、コア2に、6つのコイルを配置して、X方向の偏向磁場を発生させた。これに対して、偏向器300では、コア2に、6つのコイルからなるコイル群を2つ配置して、X方向の偏向磁場およびY方向の偏向磁場を発生させる。
偏向器300は、図5に示すように、コア2と、第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13と、第4コイル14と、第5コイル15と、第6コイル16と、電源20(以下、「第1電源」ともいう)と、第7コイル31、第8コイル32、第9コイル33と、第10コイル34と、第11コイル35と、第12コイル36と、第2電源22と、を含む。
偏向器300では、第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13、第4コイル14、第5コイル15、および第6コイル16が、第1コイル群301を構成している。ま
た、第7コイル31、第8コイル32、第9コイル33、第10コイル34、第11コイル35、および第12コイル36が、第2コイル群302を構成している。
第1コイル群301は、X方向の偏向磁場を発生させる。第2コイル群302は、Y方向の偏向磁場を発生させる。第2コイル群302は、第1コイル群301を、中心軸Oを軸として、90度回転したものである。
第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13、第4コイル14、第5コイル15、および第6コイル16の構成は、上記の偏向器100と同様である。
第7コイル31は、コア2に30度の幅で巻回されている。第8コイル32、第9コイル33、第10コイル34、第11コイル35、および第12コイル36についても、第7コイル31と同様に、コア2に30度の幅で巻回されている。
第7コイル31の巻数、第8コイル32の巻数、第9コイル33の巻数、第10コイル34の巻数、第11コイル35の巻数、および第12コイル36の巻数は、等しい。また、第7コイル31、第8コイル32、第9コイル33、第10コイル34、第11コイル35、および第12コイル36は、巻線の形状、および材質が同じである。
偏向器300では、第1コイル11、第12コイル36、第2コイル12、第7コイル31、第3コイル13、第8コイル32、第4コイル14、第9コイル33、第5コイル15、第10コイル34、第6コイル16、および第11コイル35は、この順で配置されている。図2に示す例では、第1コイル11、第12コイル36、第2コイル12、第7コイル31、第3コイル13、第8コイル32、第4コイル14、第9コイル33、第5コイル15、第10コイル34、第6コイル16、および第11コイル35は、右回りに、この順で配置されている。
第7コイル31、第8コイル32、第9コイル33、第10コイル34、第11コイル35、および第12コイル36は、等間隔に配置されている。すなわち、第7コイル31と第8コイル32の間隔、第8コイル32と第9コイル33の間隔、第9コイル33と第10コイル34の間隔、第10コイル34と第11コイル35の間隔、第11コイル35と第12コイル36の間隔、および第12コイル36と第7コイル31の間隔は、等しい。第7コイル31と第8コイル32の間隔は、30度である。
第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13、第4コイル14、第5コイル15、第6コイル16、第7コイル31、第8コイル32、第9コイル33、第10コイル34、第11コイル35、および第12コイル36は、互いに重ならない。
例えば、第1コイル11と第2コイル12の間隔は30度であり、この第1コイル11と第2コイル12の間に、30度の幅を有する第12コイル36が配置されている。第1コイル11と第2コイル12の間に配置されている第12コイル36は、第1コイル11および第2コイル12と重ならない。
同様に、第2コイル12と第3コイル13の間に配置されている第7コイル31は、第2コイル12および第3コイル13と重ならない。同様に、第3コイル13と第4コイル14の間に配置されている第8コイル32は、第3コイル13および第4コイル14と重ならない。同様に、第4コイル14と第5コイル15の間に配置されている第9コイル33は、第4コイル14および第5コイル15と重ならない。同様に、第5コイル15と第6コイル16の間に配置されている第10コイル34は、第5コイル15および第6コイル16と重ならない。同様に、第6コイル16と第1コイル11の間に配置されている第
11コイル35は、第6コイル16および第1コイル11と重ならない。同様に、第1コイル11と第2コイル12の間に配置されている第12コイル36は、第1コイル11および第2コイル12と重ならない。
第7コイル31、第8コイル32、第9コイル33、第10コイル34、第11コイル35、および第12コイル36には、第2電源22から電流が供給される。第7コイル31と第9コイル33とが直列に接続されたものと、第10コイル34と第12コイル36とが直列に接続されたものと、第8コイル32と、第11コイル35と、が、第2電源22に対して並列に接続されている。
第7コイル31に流れる電流の大きさ、第9コイル33に流れる電流の大きさ、第10コイル34に流れる電流の大きさ、第12コイル36に流れる電流の大きさは、等しい。また、第8コイル32に流れる電流の大きさ、および第11コイル35に流れる電流の大きさは、等しい。第8コイル32に流れる電流の大きさは、第7コイル31に流れる電流の大きさの2倍である。
第7コイル31、第8コイル32、第9コイル33、第10コイル34、第11コイル35、および第12コイル36に流れる電流が上記の関係を有することにより、第7コイル31の起磁力、第9コイル33の起磁力、第10コイル34の起磁力、および第12コイル36の起磁力は、等しくなる。また、第8コイル32の起磁力および第11コイル35の起磁力は、等しくなる。また、第8コイル32の起磁力は、第7コイル31の起磁力の2倍となる。
図6は、第2コイル群302の励磁方向を説明するための図である。
偏向器300において、第7コイル31の励磁方向、第8コイル32の励磁方向、および第9コイル33の励磁方向は、同じ方向である。また、第10コイル34の励磁方向、第11コイル35の励磁方向、および第12コイル36の励磁方向は、同じ方向である。また、第7コイル31の励磁方向と第10コイル34の励磁方向とは反対方向である。
第7コイル31の励磁方向は、第3方向D3である。図6に示す例では、第3方向D3は、コア2に沿った右回り方向である。第8コイル32の励磁方向、および第9コイル33の励磁方向は、第7コイル31の励磁方向と同じ、第3方向D3である。
第10コイル34の励磁方向は、第4方向D4である。第4方向D4は、第3方向D3とは反対方向である。図6に示す例では、第4方向D4は、コア2に沿った左回り方向である。第11コイル35の励磁方向、および第12コイル36の励磁方向は、第10コイル34の励磁方向と同じ、第4方向D4である。
なお、図示はしないが、第3方向D3が左回り方向であり、第4方向D4が右回り方向であってもよい。
このように、第7コイル31、第8コイル32、および第9コイル33と、第10コイル34、第11コイル35、および第12コイル36は、第3仮想平面F3に関して対称に励磁される。第3仮想平面F3は、中心軸Oを通りY軸に平行な軸と、中心軸Oと、を含む平面である。Y軸は、偏向器300の第2コイル群302がつくる偏向磁場の方向に平行な軸である。
第2電源22は、第7コイル31、第8コイル32、第9コイル33、第10コイル34、第11コイル35、および第12コイル36に電流を供給する。第2電源22は、直
流電源である。
3.2. 動作
次に、偏向器300の動作を説明する。図7は、偏向器300の動作を説明するための図である。
第1電源20が、第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13、第4コイル14、第5コイル15、および第6コイル16に電流を供給する。これにより、第1コイル群301は、上述した「1.3. 動作」で説明したように、X方向の偏向磁場Bxを発生させる。
また、第2電源22が、第7コイル31、第8コイル32、第9コイル33、第10コイル34、第11コイル35、および第12コイル36に電流を供給する。これにより、第7コイル31、第8コイル32、第9コイル33、第10コイル34、第11コイル35、および第12コイル36は、偏向器100の磁気ポテンシャルを、90度回転した磁気ポテンシャルを発生させる。したがって、第2コイル群302は、Y方向の偏向磁場Byを発生させる。このとき、第7コイル31、第9コイル33、第10コイル34、第12コイル36からなる組が発生させる6極子場と、第8コイル32および第11コイル35からなる組が発生させる6極子場とは、極性が逆であり、打ち消し合う。したがって、6極子場を小さくできる。
上記のように、偏向器300では、第1コイル群301および第2コイル群302によって、X方向の偏向磁場Bx、およびY方向の偏向磁場Byを発生させることができる。
3.3. 特徴
偏向器300は、例えば、以下の特徴を有する。
偏向器300では、第7コイル31の励磁方向、第8コイル32の励磁方向、および第9コイル33の励磁方向は、同じ方向であり、第10コイル34の励磁方向、第11コイル35の励磁方向、および第12コイル36の励磁方向は、同じ方向であり、第7コイル31の励磁方向と第10コイル34の励磁方向とは、反対方向である。また、第7コイル31の起磁力、第9コイル33の起磁力、第10コイル34の起磁力、および第12コイル36の起磁力は、等しく、第8コイル32の起磁力、および第11コイル35の起磁力は、等しく、第8コイル32の起磁力は、第7コイル31の起磁力の2倍である。
そのため、偏向器300では、第7コイル31、第9コイル33、第10コイル34、第12コイル36からなる組が発生させる偏向磁場の方向と、第8コイル32および第11コイル35からなる組が発生させる偏向磁場の方向と、が同じとなるため、Y方向の偏向磁場を発生させることができる。また、偏向器300では、第7コイル31、第9コイル33、第10コイル34、第12コイル36からなる組が発生させる6極子場と、第8コイル32および第11コイル35からなる組が発生させる6極子場とは、極性が逆であり、打ち消し合う。そのため、偏向器300では、6極子場を小さくできる。
したがって、偏向器300では、電子線やイオンビームなどの荷電粒子線を歪ませることなく、X方向およびY方向に偏向できる。
さらに、偏向器300では、第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13、第4コイル14、第5コイル15、第6コイル16、第7コイル31、第8コイル32、第9コイル33、第10コイル34、第11コイル35、および第12コイル36は、互いに重ならない。そのため、偏向器300は、製造が容易である。例えば、偏向器300では
、コイルの端末部分が、巻き線部分と重ならない。したがって、コイルの端末部分の処理が容易である。
偏向器300では、X方向の偏向磁場を発生させる第1コイル群301と、Y方向の偏向磁場を発生させる第2コイル群302とが、向きが異なるだけで、同じ構成にできる。そのため、偏向器300では、例えば、第1コイル群301に流す電流の大きさと、第2コイル群302に流す電流の大きさを、等しくすることによって、同じ大きさの偏向磁場を発生させることができる。したがって、偏向器300では、偏向磁場の制御が容易である。
4. 第4実施形態
次に、第4実施形態に係る偏向器について、図面を参照しながら説明する。図8は、第4実施形態に係る偏向器400の構成を示す図である。以下、第4実施形態に係る偏向器400において、第1実施形態に係る偏向器100、第2実施形態に係る偏向器200、第3実施形態に係る偏向器300の構成部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
上記の偏向器300では、図5に示すように、第1コイル群301がX方向の偏向磁場を発生させ、第2コイル群302がY方向の偏向磁場を発生させた。また、第1コイル群301および第2コイル群302では、各コイルに流れる電流を調整することによって、各コイルの起磁力を制御した。
これに対して、偏向器400では、第1コイル群301および第2コイル群302では、各コイルの巻数を調整することによって、各コイルの起磁力を制御している。
第1コイル11、第2コイル12、第3コイル13、第4コイル14、第5コイル15、および第6コイル16の構成は、上記の偏向器200と同様である。
第7コイル31の巻数、第9コイル33の巻数、第10コイル34の巻数、第12コイル36の巻数は、等しい。また、第8コイル32の巻数、および第11コイル35の巻数は、等しい。第8コイル32の巻数は、第7コイル31の巻数の2倍である。
第7コイル31に流れる電流の大きさ、第8コイル32に流れる電流の大きさ、第9コイル33に流れる電流の大きさ、第10コイル34に流れる電流の大きさ、第11コイル35に流れる電流の大きさ、および第12コイル36に流れる電流の大きさは、等しい。
偏向器400では、第7コイル31と第8コイル32と第9コイル33とを直列に接続したものと、第10コイル34と第11コイル35と第12コイル36とを直列に接続したものとが、第2電源22に対して並列に接続されている。
偏向器400では、上記の偏向器200、および偏向器300と同様の作用効果を奏することができる。
5. 第5実施形態
次に、第5実施形態に係る荷電粒子線装置について説明する。以下では、第5実施形態に係る荷電粒子線装置が透過電子顕微鏡である場合について説明する。
図9は、第5実施形態に係る荷電粒子線装置500の構成を示す図である。荷電粒子線装置500は、図9に示すように、偏向器100を含む。なお、ここでは、荷電粒子線装置500が偏向器100を含む場合について説明するが、荷電粒子線装置500は、偏向
器200を含んでいてもよいし、偏向器300を含んでいてもよいし、偏向器400を含んでいてもよい。
荷電粒子線装置500は、図9に示すように、電子銃501と、照射レンズ系502と、試料ステージ504と、対物レンズ506と、中間レンズ508と、投影レンズ510と、撮像装置512と、を含む。
電子銃501は、電子線EBを放出する。照射レンズ系502は、試料に電子線EBを照射する。照射レンズ系502は、電子線EBを収束させる。
試料ステージ504は、試料を保持する。試料ステージ504は、試料を水平方向や鉛直方向に移動させる移動機構、および、試料を傾斜させる傾斜機構を備えている。試料ステージ504で試料を移動させることによって、透過電子顕微鏡像の視野を移動させることができる。
対物レンズ506は、試料を透過した電子線で、透過電子顕微鏡像を結像する。中間レンズ508および投影レンズ510は、対物レンズ506で形成された像を撮像装置512に投影する。
撮像装置512は、透過電子顕微鏡像を撮影する。撮像装置512は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)カメラ、CMOS(Complementary metal-oxide-semiconductor)カメラなどである。
偏向器100は、対物レンズ506と中間レンズ508との間に配置されている。図示の例では、偏向器100は、2つ配置されている。偏向器100は、試料を透過した電子線EBを偏向させることで、透過電子顕微鏡像の視野を移動させるために用いられる。これにより、試料ステージ504による試料を移動させなくても、視野を移動させることができる。このように、荷電粒子線装置500では、偏向器100を、イメージシフト用の偏向器として用いている。
偏向器100は、上述したように、6極子場を小さくできるため、電子線EBを歪ませることなく偏向できる。したがって、荷電粒子線装置500では、偏向器100を用いて電子線EBを偏向することによって透過電子顕微鏡像の視野を移動したとしても、像の歪みが小さい。
また、偏向器100は、上述したように、小型化を図ることができるため、対物レンズ506と中間レンズ508との間の狭い空間に配置できる。
なお、上記では、荷電粒子線装置500において、偏向器100を、イメージシフト用の偏向器として用いた場合について説明したが、偏向器100を、その他の用途の偏向器に用いてもよい。
また、上記では、偏向器100を、透過電子顕微鏡に適用した場合について説明したが、偏向器100をその他の荷電粒子線装置に適用することもできる。このような荷電粒子線装置としては、例えば、走査電子顕微鏡、走査透過電子顕微鏡、集束イオンビーム装置、電子プローブマイクロアナライザー、オージェマイクロプローブ、電子ビーム描画装置などが挙げられる。
本発明は、実施の形態で説明した構成と実質的に同一の構成(例えば、機能、方法および結果が同一の構成、あるいは目的及び効果が同一の構成)を含む。また、本発明は、実
施の形態で説明した構成の本質的でない部分を置き換えた構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成と同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成を含む。また、本発明は、実施の形態で説明した構成に公知技術を付加した構成を含む。
2…コア、11…第1コイル、12…第2コイル、13…第3コイル、14…第4コイル、15…第5コイル、16…第6コイル、20…電源、22…第2電源、31…第7コイル、32…第8コイル、33…第9コイル、34…第10コイル、35…第11コイル、36…第12コイル、100…偏向器、101…第1組、102…第2組、200…偏向器、300…偏向器、301…第1コイル群、302…第2コイル群、400…偏向器、500…荷電粒子線装置、501…電子銃、502…照射レンズ系、504…試料ステージ、506…対物レンズ、508…中間レンズ、510…投影レンズ、512…撮像装置

Claims (7)

  1. 円環状のコアと、
    前記コアに30度の幅で巻回された第1コイルと、
    前記コアに30度の幅で巻回された第2コイルと、
    前記コアに30度の幅で巻回された第3コイルと、
    前記コアに30度の幅で巻回された第4コイルと、
    前記コアに30度の幅で巻回された第5コイルと、
    前記コアに30度の幅で巻回された第6コイルと、
    を含み、
    前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル、前記第4コイル、前記第5コイル、および前記第6コイルは、この順で配置され、
    前記第1コイルと前記第2コイルの間隔、前記第2コイルと前記第3コイルの間隔、前記第3コイルと前記第4コイルの間隔、前記第4コイルと前記第5コイルの間隔、前記第5コイルと前記第6コイルの間隔、および前記第6コイルと前記第1コイルの間隔は、等しく、
    前記第1コイルの励磁方向、前記第2コイルの励磁方向、および前記第3コイルの励磁方向は、同じ方向であり、
    前記第4コイルの励磁方向、前記第5コイルの励磁方向、および前記第6コイルの励磁方向は、同じ方向であり、
    前記第1コイルの励磁方向と前記第4コイルの励磁方向とは、反対方向であり、
    前記第1コイルの起磁力、前記第3コイルの起磁力、前記第4コイルの起磁力、および前記第6コイルの起磁力は、等しく
    前記第2コイルの起磁力、および前記第5コイルの起磁力は、等しく、
    前記第2コイルの起磁力は、前記第1コイルの起磁力の2倍である、偏向器。
  2. 請求項1において、
    前記第1コイルの巻数、前記第2コイルの巻数、前記第3コイルの巻数、前記第4コイルの巻数、前記第5コイルの巻数、および前記第6コイルの巻数は、等しく、
    前記第1コイルに流れる電流の大きさ、前記第3コイルに流れる電流の大きさ、前記第4コイルに流れる電流の大きさ、および前記第6コイルに流れる電流の大きさは、等しく、
    前記第2コイルに流れる電流の大きさ、および前記第5コイルに流れる電流の大きさは、等しく、
    前記第2コイルに流れる電流の大きさは、前記第1コイルに流れる電流の大きさの2倍である、偏向器。
  3. 請求項1において、
    前記第1コイルの巻数、前記第3コイルの巻数、前記第4コイルの巻数、および前記第6コイルの巻数は、等しく、
    前記第2コイルの巻数および前記第5コイルの巻数は、等しく、
    前記第2コイルの巻数は、前記第1コイルの巻数の2倍であり、
    前記第1コイルに流れる電流の大きさ、前記第2コイルに流れる電流の大きさ、前記第3コイルに流れる電流の大きさ、前記第4コイルに流れる電流の大きさ、前記第5コイルに流れる電流の大きさ、および前記第6コイルに流れる電流の大きさは、等しい、偏向器。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、
    前記コアに30度の幅で巻回された第7コイルと、
    前記コアに30度の幅で巻回された第8コイルと、
    前記コアに30度の幅で巻回された第9コイルと、
    前記コアに30度の幅で巻回された第10コイルと、
    前記コアに30度の幅で巻回された第11コイルと、
    前記コアに30度の幅で巻回された第12コイルと、
    を含み、
    前記第1コイル、前記第12コイル、前記第2コイル、前記第7コイル、前記第3コイル、前記第8コイル、前記第4コイル、前記第9コイル、前記第5コイル、前記第10コイル、前記第6コイル、および前記第11コイルは、この順で配置され、
    前記第7コイルと前記第8コイルの間隔、前記第8コイルと前記第9コイルの間隔、前記第9コイルと前記第10コイルの間隔、前記第10コイルと前記第11コイルの間隔、前記第11コイルと前記第12コイルの間隔、および前記第12コイルと前記第7コイルの間隔は、等しく、
    前記第7コイルの励磁方向、前記第8コイルの励磁方向、および前記第9コイルの励磁方向は、同じ方向であり、
    前記第10コイルの励磁方向、前記第11コイルの励磁方向、および前記第12コイルの励磁方向は、同じ方向であり、
    前記第7コイルの励磁方向と前記第10コイルの励磁方向とは、反対方向であり、
    前記第7コイルの起磁力、前記第9コイルの起磁力、前記第10コイルの起磁力、および前記第12コイルの起磁力は、等しく
    前記第8コイルの起磁力、および前記第11コイルの起磁力は、等しく、
    前記第8コイルの起磁力は、前記第7コイルの起磁力の2倍であり、
    前記第1コイル、前記第2コイル、前記第3コイル、前記第4コイル、前記第5コイル、前記第6コイル、前記第7コイル、前記第8コイル、前記第9コイル、前記第10コイル、前記第11コイル、および前記第12コイルは、互いに重ならない、偏向器。
  5. 請求項4において、
    前記第7コイルの巻数、前記第8コイルの巻数、前記第9コイルの巻数、前記第10コイルの巻数、前記第11コイルの巻数、および前記第12コイルの巻数は、等しく、
    前記第7コイルに流れる電流の大きさ、前記第9コイルに流れる電流の大きさ、前記第10コイルに流れる電流の大きさ、および前記第12コイルに流れる電流の大きさは、等しく、
    前記第8コイルに流れる電流の大きさ、および前記第11コイルに流れる電流の大きさは、等しく、
    前記第8コイルに流れる電流の大きさは、前記第7コイルに流れる電流の大きさの2倍である、偏向器。
  6. 請求項4において、
    前記第7コイルの巻数、前記第9コイルの巻数、前記第10コイルの巻数、および前記第12コイルの巻数は、等しく、
    前記第8コイルの巻数および前記第11コイルの巻数は、等しく、
    前記第8コイルの巻数は、前記第7コイルの巻数の2倍であり、
    前記第7コイルに流れる電流の大きさ、前記第8コイルに流れる電流の大きさ、前記第9コイルに流れる電流の大きさ、前記第10コイルに流れる電流の大きさ、前記第11コイルに流れる電流の大きさ、および前記第12コイルに流れる電流の大きさは、等しい、偏向器。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の偏向器を含む、荷電粒子線装置。
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