JP6816878B2 - 移動装置 - Google Patents

移動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6816878B2
JP6816878B2 JP2017020433A JP2017020433A JP6816878B2 JP 6816878 B2 JP6816878 B2 JP 6816878B2 JP 2017020433 A JP2017020433 A JP 2017020433A JP 2017020433 A JP2017020433 A JP 2017020433A JP 6816878 B2 JP6816878 B2 JP 6816878B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ceiling surface
track
frame
moving device
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017020433A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018127304A (ja
Inventor
類 福井
類 福井
勝哉 佐野
勝哉 佐野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
University of Tokyo NUC
Original Assignee
University of Tokyo NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by University of Tokyo NUC filed Critical University of Tokyo NUC
Priority to JP2017020433A priority Critical patent/JP6816878B2/ja
Publication of JP2018127304A publication Critical patent/JP2018127304A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6816878B2 publication Critical patent/JP6816878B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)

Description

本発明は、天井面に沿って移動可能な装置に関するものである。
本発明者らは、下記特許文献1に記載された技術を提案している。この技術では、相対移動可能な複数の支持機構にそれぞれ嵌入部を設けている。そして、一方の支持機構における嵌入部を天井面に形成された貫通孔に進入させた後に、他方の支持機構を移動させる。ついで、他方の支持機構における嵌入部を天井面の貫通孔に進入させた後に、一方の支持機構における嵌入部を天井面から退避させ、当該一方の支持機構を移動させる。この動作を繰り返すことにより、装置全体を天井面に沿って断続的に移動させることができる。また、この装置によれば、装置に重量物を支持させることによって、レールを用いずに、重量物を天井面に沿って移動させることが可能になる。
ところで、この特許文献1記載の技術では、二つの支持機構を交互に移動させることにより、移動装置全体を断続的に移動させているので、高速な移動速度を要求される用途への応用が難しいという問題があった。
国際公開WO2012/081547号公報
本発明は、前記した状況に基づいてなされたものである。本発明の主な目的は、天井面に沿う移動速度の向上が容易となる移動装置を提供することである。
前記した課題を解決する手段は、以下の項目のように記載できる。
(項目1)
天井面に沿って移動可能な移動装置であって、フレームと、無限軌道とを備えており、
前記フレームは、前記天井面に沿う方向に延長されたスライド面を備えており、
前記無限軌道は、履帯と、複数の係合部と、スライド部とを備えており、
前記履帯は、前記フレームに対して、少なくとも一方向に回転可能となるように取り付けられており、
かつ、前記履帯には、前記複数の係合部と前記スライド部とがそれぞれ取り付けられており、
前記スライド部は、前記履帯と共に回転する通過軌跡のうち、前記スライド面と対向する位置において、前記スライド面を下方から支持する構成となっており、
前記複数の係合部は、前記履帯と共に回転する通過軌跡のうち、前記天井面と対向する位置において、前記天井面に対して拘束される構成となっており、
前記フレームにおける荷重は、前記スライド面、前記スライド部及び前記係合部を順次介して、前記天井面により支持される構成となっている
移動装置。
(項目2)
前記複数の係合部は、その回転軌跡のうちで、前記天井面に近接した時点で前記天井面に拘束され、前記天井面から離れる時点で前記天井面から解放される構成となっている
項目1に記載の移動装置。
(項目3)
前記天井面は、所定のピッチで形成された複数の穴を備えており、
前記複数の係合部どうしは、前記所定のピッチと同じ間隔で離間されており、
かつ、前記複数の係合部は、前記履帯の回転に伴って対向することになる前記複数の穴に係合される構成とされている
項目1又は2に記載の移動装置。
(項目4)
前記無限軌道は、前記履帯を回転させるための駆動部をさらに備えている
項目1〜3のいずれか1項に記載の移動装置。
(項目5)
前記フレームは、さらに押圧部を備えており、
前記押圧部は、前記係合部を前記天井面の方向に押し込むことにより、前記天井面に拘束させる構成とされている
項目1〜4のいずれか1項に記載の移動装置。
(項目6)
前記フレームは、さらに引張部を備えており、
前記引張部は、前記係合部を下方に引っ張ることにより、前記天井面から解放させる構成とされている
項目1〜5のいずれか1項に記載の移動装置。
(項目7)
前記フレームは、前記履帯の通過軌跡を規制するための案内部を備えており、
前記案内部は、前記押圧部が前記係合部を前記天井面の方向に押し込む位置の近傍において、前記係合部が前記天井面に拘束しやすい姿勢になるように前記履帯の通過軌跡を規制する構成となっている
項目5項に記載の移動装置。
(項目8)
前記フレームは、重量物を支持するための重量物支持部を備えている
項目1〜7のいずれか1項に記載の移動装置。
(項目9)
項目8に記載の移動装置を用いた搬送方法であって、
前記重量物支持部に重量物を支持させるステップと、
前記履帯を前記フレームに対して回転させることにより、前記天井面に前記重量物の荷重を支持させながら、前記重量物を搬送するステップと
を備える搬送方法。
本発明によれば、装置の自重あるいは荷重を支持しながら天井面に沿って移動する移動装置の移動速度の高速化が容易となる。
本発明の第1実施形態における移動装置の概略的な構成を示すための説明図であって、重量物を保持した状態での正面図である。 図1の左側面に対応する、荷重の方向を示すための、一部を破断した説明図である。 本発明の第2実施形態における移動装置の概略的な構成を示すための説明図であって、重量物支持部を省略した状態での正面図である。 図3の移動装置における動作を説明するための説明図である。 本発明の第3実施形態における移動装置に用いられる履帯に取り付けられた係合部の斜視図である。 図5の移動装置に用いられる案内部及び押圧部の構成を説明するための説明図である。 図5の係合部の拡大斜視図である。 図5の係合部の拘束動作を説明するための説明図である。 図5の係合部の解放動作を説明するための説明図である。 図5の移動装置に用いられる押圧部及び引張部の構成を説明するための斜視図である。 図10の押圧部及び引張部の正面図である。 図11の押圧部及び引張部の、伸長状態での正面図である。 図10の押圧部及び引張部の動作を説明するための説明図である。
以下、本発明の第1実施形態に係る移動装置を、図1及び図2を参照しながら説明する。なお、この第1実施形態は、本発明の基本的な概念を説明するための例であって、より具体的な構成例については別の実施形態として説明する。
(第1実施形態の構成)
本実施形態の移動装置2は、フレーム21と、無限軌道22とを備えており、天井面1に沿って移動可能とされている。
(天井面)
天井面1は、移動装置2の移動方向に沿って所定のピッチで形成された複数の穴11を備えている。したがって、例えば、移動装置2をX−Y平面の二次元方向で移動させたい場合は、2次元方向においてそれぞれ所定のピッチで穴11を形成することが望ましい。
(フレーム)
フレーム21は、天井面1に沿う方向に延長されたスライド面2111を有するスライド板211を備えている。また、フレーム21は、重量物3を支持するための重量物支持部215を備えている。なお、本発明において重量物3は、人であってもよい。
(無限軌道)
無限軌道22は、履帯221と、複数の係合部222と、スライド部223とを備えている。
履帯221は、フレーム21に対して、少なくとも一方向に(図示例では反時計方向に)回転可能となるように取り付けられている。また、履帯221には、複数の係合部222とスライド部223とがそれぞれ取り付けられている。
スライド部223は、履帯221と共に回転する通過軌跡のうち、スライド面2111と対向する位置において、スライド面2111を下方から支持する構成となっている。
複数の係合部222は、履帯221と共に回転する通過軌跡のうち、天井面1と対向する位置において、天井面1に対して拘束される構成となっている。すなわち、本実施形態における複数の係合部222は、その回転軌跡のうちで、天井面1に近接した時点で、天井面1の穴11に拘束され、天井面1から離れる時点で天井面1の穴11から解放される構成となっている。
複数の係合部222どうしは、天井面1の穴11における所定のピッチと同じ間隔で離間されている。これにより、複数の係合部222は、履帯221の回転に伴って対向することになる複数の穴11に係合される構成となっている。
本例のフレーム21における荷重(すなわち、移動装置2の自重、又は、重量物支持部215により支持された重量物3の重量)は、スライド板211(つまりスライド面2111)、スライド部223及び係合部222を順次介して、天井面1により支持される構成となっている(図2参照)。
(本実施形態の動作)
次に、前記した装置を用いた重量物の移動方法を説明する。まず、図1に示されるように、複数の係合部222を、対応する天井面1の穴11に挿入する。この状態では、本実施形態の係合部222の先端は、天井面1の穴11に係合しており、係合部222が落下しないようになっている(図2参照)。なお、係合部222の詳しい構成例については後述の別実施形態において説明する。
ついで、フレーム21の重量物支持部215により、重量物3を支持させる。この状態では、重量物3の重量は、フレーム21の重量物支持部215、スライド板211のスライド面2111、無限軌道22のスライド部223、係合部222を順次介して、天井面1により支持される。図2には、理解の容易のため、各部材に作用する荷重の流れを概略的に破線で示した。
したがって、本実施形態によれば、重量物3の重量を、フレーム21を介して天井面1により支持することができる。
ついで、重量物3を移動させるためには、無限軌道22の履帯221を、フレーム21に対して回転(図1においては図中反時計方向に回転)させる。履帯221は、係合部222を介して天井面1に拘束されているので、履帯221の回転に伴い、フレーム21、すなわち移動装置2全体は、天井面1に沿って移動することができる。図1の例では、図中右方向に移動することができる。
ここで、本実施形態では、天井面1の穴11に係合した係合部222が、履帯221の回転に伴って、履帯221の進行方向における後端部(図1において左端部)の近傍に達すると、当該係合部222は、天井面1の穴11から離脱するようになっている。
一方、天井面1とは反対側の位置にある履帯221に取り付けられた係合部222は、履帯221の回転に伴って、履帯221の進行方向における前端部(図1において右端部)の近傍に達する。すると、当該係合部222は、天井面1の穴11に接近して、この穴11に係合する。このようにして、本実施形態では、履帯221の回転を続けて、走行し続けることができる。
また、本実施形態では、無限軌道22のスライド部223は、履帯221の回転に従って、スライド面2111を支持しながら移動することができる。
本実施形態では、複数の係合部を用いたので、履帯221の回転に伴って順次天井面1から係合部222を解放しつつ、後続の係合部を天井面1に拘束することによって、フレーム21への荷重を支持することができる。したがって、履帯221を回転させることにより、荷重を支持しながら移動装置2を天井面1に沿って移動させることができる。
さらに、本実施形態では、重量物3の荷重を、フレーム21のスライド面2111と無限軌道22のスライド部223と係合部222とを介して支持する構成とした。ここで、仮に、スライド面2111及びスライド部223を省略して、荷重が履帯221を介して天井面1に作用する構成とした場合には、荷重の大小に応じて、履帯221の通過軌跡が大きく変形する可能性がある。履帯221自体の回転のために、履帯221が変形可能であるためである。これに対して、本実施形態のように、重量物3の荷重を、フレーム21のスライド面2111と無限軌道22のスライド部223と係合部222とを介して支持した場合には、履帯221に多少の荷重が作用しても、その変形量を小さく抑えることができる。このため、本実施形態の移動装置によれば、重量物3の重量が変動しても、履帯221の通過軌跡が変形しにくくなり、その結果、天井面1に対する係合部222の拘束及び解放を安定して行うことができ、安定した走行が可能になるという利点がある。
また、本実施形態では、フレーム21の荷重を、スライド面2111及びスライド部223を介して係合部222により支持しているので、ある係合部222と接続しているスライド部223がスライド面2111から外れている状態では、その係合部222には移動装置2及び重量物3の荷重による負荷がない。係合部222に荷重をかけたままの状態で、天井1への係合部222の拘束あるいは解放動作を行うと、その動作に時間を要する傾向があった。これに対して、本実施形態の移動装置によれば、係合部222に移動装置2の荷重による負荷がない状態で、係合部222の拘束あるいは解放動作を迅速に行うことができ、その結果、移動装置2の移動速度を向上できるという利点がある。
(第2実施形態)
つぎに、図3をさらに参照して、本発明の第2実施形態に係る移動装置を説明する。なお、この第2実施形態の説明においては、前記した第1実施形態の移動装置と基本的に共通する構成要素については、同一符号を用いることで、記載の煩雑を避ける。この第2実施形態は、前記した第1実施形態よりも詳しい実装例を説明するためのものである。
本実施形態の移動装置2における無限軌道22は、フレーム21に対して履帯221を回転させるための駆動部224を備えている。本例の駆動部224は、図示しない適宜な駆動手段(例えばモータ)により駆動されるスプロケットにより構成されている。なお、以下の説明においては、駆動部224は、履帯221を反時計方向に回転させるものとするが、逆回転させることも可能である。
また、本実施形態のフレーム21は、押圧部212と引張部213とを備えている。
押圧部212は、係合部222を天井面1の方向に押し込むことにより、天井面1に拘束させる構成とされている。
引張部213は、係合部222を下方に引っ張ることにより、天井面1から解放させる構成とされている。
さらに、本実施形態のフレーム21は、履帯221の通過軌跡を規制するための二つの案内部214を備えている。
本実施形態における一方の(図3において右端側の)案内部214は、押圧部212が係合部222を天井面1の方向に押し込む位置の近傍において、係合部222が天井面1に拘束しやすい姿勢になるように履帯221の通過軌跡を規制する構成となっている。
(第2実施形態の動作)
次に、図4をさらに参照して、第2実施形態に係る移動装置における、係合部222の拘束及び解放の動作を説明する。
(図4(a)…挿入)
駆動部224が履帯221を回転させると、履帯221の回転に伴い、係合部222が天井面1に接近する。このとき、履帯221の通過軌跡は、案内部214により、傾斜方向に(図4(a)において左上方向に)移動する。これにより、本実施形態では、係合部222の姿勢を、天井面1の穴11に挿入しやすい状態(穴11の下面に干渉しにくい状態)に保持することができる。
係合部222が天井面1の穴11の下方に(つまり押圧部212の上方に)達すると、押圧部212は、係合部222を上方に押し上げて、係合部222の先端を穴11の内部に挿入する。
(図4(b)…拘束)
押圧部212により係合部222が上昇すると、係合部222の先端が穴11の上面に係合する。つまり、係合部222が天井面1に拘束される。なお、係合部222のさらに詳しい構成例については後述する。
(図4(c)…荷重支持)
ついで、穴11に係合している係合部222の近傍に配置されたスライド部223がフレーム21のスライド面2111の下面に接しながら走行する。この状態では、スライド部223は、それ自身がフレーム21に対して移動しながら、フレーム21の荷重を支持することができる。第1実施形態において説明した通り、スライド部223の荷重は天井面1により支持される。
(図4(d)…解放)
スライド部223がさらに移動して、スライド面2111を通過すると、当該スライド部223の近傍にある係合部222は、フレーム21からの荷重を受けなくなる。この係合部222への負荷がなくなった状態で、係合部222は天井面1の穴11を解放し、天井面1との機械的な拘束関係を解消する。
(図4(e)…引抜)
係合部222がさらに移動して、引張部213の上方に達すると、本実施形態の引張部213は、係合部222を天井面1の穴11から引き抜く。引張部213の詳しい動作例も後述する。
第2実施形態の移動装置では、駆動部224を設けているので、駆動部224の駆動力によって自走することができる。駆動部224の回転時期や速度を適宜に制御することにより、移動装置を所望の速度で移動させることができる。
また、第2実施形態の移動装置では、押圧部212により、係合部222を天井面1の穴11に挿入し、引張部213により、係合部222を穴11から引き抜くことができるので、移動装置2の連続的な走行が容易となるという利点がある。
第2実施形態の装置における他の構成及び利点は、前記した第1実施形態と基本的に同様なので、これ以上詳しい説明は省略する。
(第3実施形態)
つぎに、図5〜図13をさらに参照して、本発明の第3実施形態に係る移動装置を説明する。なお、この第3実施形態の説明においては、前記した第1及び第2実施形態の移動装置と基本的に共通する構成要素については、同一符号を用いることで、記載の煩雑を避ける。この第3実施形態は、前記した各実施形態よりもさらに詳しい実装例を説明するためのものである。
本実施形態の無限軌道22の履帯221(図5参照)は、複数の履板2211と、これらの履板2211どうしを回動可能なように連結するピン2212とを備えている。
本実施形態の係合部222は、履帯221の履板2211に固定されている(図5参照)。
また、本実施形態の履帯221は、履帯221の進行方向における前端部(図6において右端部)において、フレーム21に固定された板状の案内部214に沿って移動するようになっている。また、図示していないが、本実施形態の履帯221は、履帯221の進行方向における後端部においても、フレーム21に固定された同様の案内部に沿って移動するようになっている。
本実施形態の押圧部212は、適宜なステーを介して、フレーム21に固定されている(図6参照)。押圧部212については後述する。
本実施形態のスライド部223は、履帯221のピン2212に同軸で取り付けられており、ピン2212に対して回転可能となっている。
(係合部)
ついで、係合部222の具体的な構成例を図7〜図9により説明する。
この係合部222は、二つの回動部2221と、2枚のリンク板2222と、ばね2223と、操作部2224と、接続部2225と、ベースプレート2226とを備えている。
回動部2221は、図8に示すように、平面視して略台形状となっており、下方が広がった形状とされている。回動部2221の上部は、ベースプレート2226に回動可能な状態で取り付けられている。
リンク板2222の一端は、回動部2221の下端に、回動可能な状態で取り付けられている。また、2枚のリンク板2222の他端どうしは、互いに回動可能な状態で連結されている。
ばね2223は、回動部2221の下端どうしがたがいに離間する方向に向けて、回動部2221を付勢している。
操作部2224は、前記したリンク板2222の他端に、接続部2225を介して取り付けられている。操作部2224の下端は、横方向に広がった形状とされている。
(係合部の挿入動作)
次に、図8を参照しながら、本例の係合部222を天井面1に拘束するときの動作を説明する。
(図8(a)…押し込み開始)
係合部222が履帯221の回転に伴って移動し、押圧部212の上方に到達すると、押圧部212は、係合部222のベースプレート2226を上方に押し込む。すると、係合部222の回動部2221の上部は、天井面1の穴11の下面に当接する。
(図8(b)…押し込み中)
押圧部212がベースプレート2226をさらに上方に押し込むと、回動部2221は、ばね2223の付勢力に抗して回動する。これにより、二つの回動部2221の形状は、天井面1の穴11を通過可能なものとなる。
(図8(c)…拘束)
押圧部212がベースプレート2226をさらに上方に押し込むと、回動部2221は、天井面1の穴11を通過し、穴11の上方において、ばね2223の付勢力によって初期状態に復帰する。これにより、二つの回動部2221の形状は、穴11を通過できない大きさとなる。また、この状態では、回動部2221の下端が穴11の上部に当接した状態(拘束状態)となる。この拘束状態においては、係合部222に作用する下向きの荷重を、天井面1により支持することができ、移動装置2および重量物3の荷重によって、係合部222が自然に解除されることはない。
本実施形態の係合部222によれば、係合部222を穴11に向けて押し込むだけで、係合部222を穴11に拘束することができるので、この拘束作業を迅速に行うことができるという利点がある。
(係合部の引抜動作)
次に、図9を参照しながら、係合部の引抜時における動作を説明する。
(図9(a)…引抜開始)
履帯221の回転に伴って、係合部222が引張部213の上方に到達すると、引張部213は、係合部222の操作部2224を下方に引っ張る。なお、図6では、引張部213を図示していないが、第3実施形態においても、図3と同様の位置に引張部213が配置されているものとする。すると、接続部2225及びリンク板2222を介して、回動部2221が、ばね2223の付勢力に抗して、たがいに接近する方向に回動する。
(図9(b)…解放)
操作部2224をさらに下方に向けて引っ張ると、回動部2221は、ばね2223の付勢力に抗してさらに回動する。これにより、回動部2221は、天井面1の穴11を通過可能な径となる。
(図9(c)…引抜終了)
操作部2224をさらに下方に引っ張ると、回動部2221は、天井面1の穴11を通過し、穴11の下方において、ばね2223の付勢力によって初期状態に復帰する。このようにして、本実施形態では、係合部222を天井面1の穴11から解放することができる。解放された係合部222は、履帯221の回転に従って移動することができる。
(押圧部及び引張部)
次に、図10〜図13を参照して、本実施形態における押圧部212の具体的な実装例を説明する。この押圧部212は、直動部2121と、保持部2122とを備えている。
直動部2121は、保持部2122を直線方向に沿って(図10の例では図中上下方向に)往復動させることができるようになっている(図11及び図12参照)。
保持部2122は、内向きに延長されたフランジ部を有する略U字状とされている。保持部2122の両端部(図11においては紙面の厚さ方向における両端部)は解放されており、その内部を係合部222の操作部2224が通過できるようになっている。つまり、本実施形態では、図6に示されるように、履帯221の回転に従って移動する係合部222の操作部2224が、保持部2122の内部に収納されるようになっている(図13(a)参照)。
また、本実施形態の引張部213としては、押圧部212と同じ構成のものが用いられている。したがって、引張部213は、押圧部212と同様に、直動部2131と保持部2132とを備えている。
(押圧部の動作)
次に、図13(a)及び(b)を参照して、本実施形態に係る押圧部212の動作を説明する。
(図13(a))
履帯221の回転に従って、係合部222の操作部2224が押圧部212の保持部2122の内部に到達する(図6参照)。
(図13(b))
すると、本実施形態では、例えばセンサによってこの状態を検出し、押圧部212の保持部2122を上方に移動させる。すると、本例では、保持部2122の上部がベースプレート2226の下端に当接し、係合部222を上方に押し上げることができる。係合部222の押し上げタイミングあるいは押し上げストロークは、履帯221の通過軌道や係合部222の形状に応じて決定することができる。
(引張部の動作)
次に、図13(a)及び(c)を参照して、本実施形態に係る引張部213の動作を説明する。
(図13(a))
履帯221の回転に従って、係合部222の操作部2224が引張部213の保持部2132の内部に到達する。
(図13(c))
すると、本実施形態では、例えばセンサによってこの状態を検出し、引張部213の保持部2132を下方に移動させる。すると、本例では、保持部2132上端のフランジ部が係合部222の操作部2224の上面に当接し、操作部2224を下方に引き下げることができる。操作部2224の引き下げタイミングあるいは引き下げストロークは、履帯221の通過軌道や係合部222の形状に応じて決定することができる。
この実施形態の移動装置においては、押圧部212及び引張部213を基本的に同様の構成としているので、履帯221を逆回転させた場合には、押圧部を引張部として、引張部を押圧部としてそれぞれ使用することができる。したがって、本実施形態では、移動装置を逆方向に移動させるための機械的構成が簡易になるという利点がある。
また、本実施形態の移動装置では、スライド部223を、履帯221のピン2212と同軸としているので、フレーム21のスライド面2111からスライド部223に作用する荷重は、履板2211を介して係合部222に作用することになる。しかしながら、履板2211は一般に剛体であり、その機械的強度を高めることは可能である。したがって、通常の実装においては、履板2211に荷重が作用しても、履帯221の通過軌跡への影響は小さいと考えられる。なお、本発明は、このように、履板2211の一部によって荷重を支持する構成も含むものである。
第3実施形態の装置における他の構成及び利点は、前記した第1及び第2実施形態と基本的に同様なので、これ以上詳しい説明は省略する。
なお、本発明の内容は、前記各実施形態に限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲に記載された範囲内において、具体的な構成に対して種々の変更を加えうるものである。
1 天井面
11 穴
2 移動装置
21 フレーム
211 スライド板
2111 スライド面
212 押圧部
2121 直動部
2122 保持部
213 引張部
2131 直動部
2132 保持部
214 案内部
215 重量物支持部
22 無限軌道
221 履帯
2211 履板
2212 ピン
222 係合部
2221 回動部
2222 リンク板
2223 ばね
2224 操作部
2225 接続部
2226 ベースプレート
223 スライド部
224 駆動部
3 重量物

Claims (9)

  1. 天井面に沿って移動可能な移動装置であって、フレームと、無限軌道とを備えており、
    前記フレームは、前記天井面に沿う方向に延長されたスライド面を備えており、
    前記無限軌道は、履帯と、複数の係合部と、スライド部とを備えており、
    前記履帯は、前記フレームに対して、少なくとも一方向に回転可能となるように取り付けられており、
    かつ、前記履帯には、前記複数の係合部と前記スライド部とがそれぞれ取り付けられており、
    前記スライド部は、前記履帯と共に回転する通過軌跡のうち、前記スライド面と対向する位置において、前記スライド面を下方から支持する構成となっており、
    前記複数の係合部は、前記履帯と共に回転する通過軌跡のうち、前記天井面と対向する位置において、前記天井面に対して拘束される構成となっており、
    前記フレームにおける荷重は、前記スライド面、前記スライド部及び前記係合部を順次介して、前記天井面により支持される構成となっている
    移動装置。
  2. 前記複数の係合部は、その回転軌跡のうちで、前記天井面に近接した時点で前記天井面に拘束され、前記天井面から離れる時点で前記天井面から解放される構成となっている
    請求項1に記載の移動装置。
  3. 前記天井面は、所定のピッチで形成された複数の穴を備えており、
    前記複数の係合部どうしは、前記所定のピッチと同じ間隔で離間されており、
    かつ、前記複数の係合部は、前記履帯の回転に伴って対向することになる前記複数の穴に係合される構成とされている
    請求項1又は2に記載の移動装置。
  4. 前記無限軌道は、前記履帯を回転させるための駆動部をさらに備えている
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動装置。
  5. 前記フレームは、さらに押圧部を備えており、
    前記押圧部は、前記係合部を前記天井面の方向に押し込むことにより、前記天井面に拘束させる構成とされている
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動装置。
  6. 前記フレームは、さらに引張部を備えており、
    前記引張部は、前記係合部を下方に引っ張ることにより、前記天井面から解放させる構成とされている
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の移動装置。
  7. 前記フレームは、前記履帯の通過軌跡を規制するための案内部を備えており、
    前記案内部は、前記押圧部が前記係合部を前記天井面の方向に押し込む位置の近傍において、前記係合部が前記天井面に拘束しやすい姿勢になるように前記履帯の通過軌跡を規制する構成となっている
    請求項5項に記載の移動装置。
  8. 前記フレームは、重量物を支持するための重量物支持部を備えている
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の移動装置。
  9. 請求項8に記載の移動装置を用いた搬送方法であって、
    前記重量物支持部に重量物を支持させるステップと、
    前記履帯を前記フレームに対して回転させることにより、前記天井面に前記重量物の荷重を支持させながら、前記重量物を搬送するステップと
    を備える搬送方法。
JP2017020433A 2017-02-07 2017-02-07 移動装置 Active JP6816878B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017020433A JP6816878B2 (ja) 2017-02-07 2017-02-07 移動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017020433A JP6816878B2 (ja) 2017-02-07 2017-02-07 移動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018127304A JP2018127304A (ja) 2018-08-16
JP6816878B2 true JP6816878B2 (ja) 2021-01-20

Family

ID=63173579

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017020433A Active JP6816878B2 (ja) 2017-02-07 2017-02-07 移動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6816878B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5640728Y2 (ja) * 1972-10-06 1981-09-24
JPS5495413A (en) * 1978-01-07 1979-07-27 Azuma Shiyouji Kk Gliding preventive device of car
JPS5890867U (ja) * 1981-12-14 1983-06-20 日本車輌製造株式会社 軌条走行車両の駆動装置
JPS5995012U (ja) * 1982-12-20 1984-06-28 株式会社東芝 ドツグの自動選択形フリ−フロ−コンベア
JP3042586B2 (ja) * 1995-02-23 2000-05-15 古河電気工業株式会社 ケーブル布設用の搬送方法とそれに使用される搬送装置
JP4245299B2 (ja) * 2002-03-25 2009-03-25 日立造船株式会社 運搬設備
WO2012081547A1 (ja) * 2010-12-17 2012-06-21 国立大学法人東京大学 移動装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018127304A (ja) 2018-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN104648994B (zh) 停止装置及停止解除方法
JP5878996B1 (ja) 搬送装置及び搬送体
JP2014118281A (ja) チェーン搬送装置
JP5937023B2 (ja) 重量物の横取り移送方法及びその装置
EP3015405A1 (en) Conveyor belt and belt constituent members
JP6816878B2 (ja) 移動装置
CN102844131A (zh) 铆钉装配器
JP6429029B2 (ja) ラックギヤ駆動可能な搬送装置
JP4232683B2 (ja) シート延伸装置
JPH07304515A (ja) 搬送装置
JP6887870B2 (ja) 旋回装置
JP2013031938A (ja) シート状物の延伸機
KR20130002192A (ko) 체인 장력 조절이 가능한 강판 이송 설비
JP5467681B2 (ja) 搬送装置
JP2008105776A (ja) 搬送装置
JP6265188B2 (ja) 移載装置
KR100822998B1 (ko) 차량용 루프캐리어의 크로스바 고정장치
JP5660684B2 (ja) 板材搬送装置
JP5736229B2 (ja) スラットコンベア装置
JP5765645B2 (ja) エレベータドア脱落防止装置及びエレベータドア装置
JP2015071196A (ja) Cvtベルト組立装置及びcvtベルトの組立方法
TWI682887B (zh) 搬送裝置及搬送系統
JP6460963B2 (ja) ラックギヤ駆動可能な搬送装置
KR101073641B1 (ko) 부품조립장치
KR100800962B1 (ko) 차량용 루프캐리어의 크로스바 고정장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6816878

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250