JP6816611B2 - 作業車両 - Google Patents
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Description
特許文献1(特開2012−116301号公報)には、ブレーキペダル(94L,94R)の踏み込み操作に応じて、クラッチ手段(38,39)をクラッチ切り状態にすると共に、再発進する際に、ブレーキペダル(96)の踏み込みが解除を検出しても、左・右ブレーキソレノイド(110L,110R)の通電状態を所定時間(T)だけ継続させておくことで、坂道発進でも後退しないようにする技術が記載されている。
請求項1記載の発明は、エンジン(7)の駆動力を車輪(8,9)へ伝達する接続状態と、駆動力の車輪(8,9)への伝達を切断する切断状態とを切り替えるクラッチ(61)と、前記車輪(8,9)の回転を制動するブレーキ装置(40)と、前記ブレーキ装置(40)の制動力を保持する制動力保持装置(49)と、車両の車速を検出する車速センサ(68)と、を備え、前記ブレーキ装置(40)は、車両(1)停止後に前記制動力保持装置(49)により制動力を停止時の制動力である保持制動力に保持すると共に、前記保持制動力の保持中に、操縦者による前記ブレーキ装置(40)の操作が検出された場合は、前記ブレーキ装置(40)の機械的な操作が解除された分、前記制動力保持装置(49)が作動して制動力を増加させて前記保持制動力に保持するとともに、保持制動力の保持中に前記ブレーキ装置(40)が踏み込まれた場合は、前記保持制動力を、前記ブレーキ装置(40)が踏み込まれた分だけ増加した値に更新することを特徴とする作業車両である。
図1には、本発明の一実施形態のトラクタの左側面図を示す。
図2は実施例のトラクタの操作部の説明図である。
本発明の作業車両の一例としてのトラクタ1は、図1に示すように、ミッションケース23上にキャビン3を搭載している。キャビン3室内には、後部に操縦席4が設けられている。図1、図2において、キャビン3の室内には、操縦席4からの操作範囲にステアリングハンドル5や、メインキー11、前後進レバー12、変速レバー10、坂道発進補助ON/OFFスイッチ13、4WD切り替えスイッチ(図示せず)が配置されている。また、ステアリングハンドル5の下方には、クラッチペダルP1や左ブレーキペダルP2、右ブレーキペダルP3等が配置されている。またキャビン3は、前後にフロントガラスとリヤガラスを設け、左右両側には一枚ガラス状のキャビンドアを開閉自由に取り付けて外部との気密性を確保できる構成である。
そして、キャビン3の天井側のルーフ内にはエアコンや音響機器を装備して室内の居住性の向上を図り、作業能率を上げる工夫が施されている。
図3において、ミッションケース23の左右両側には、左ブレーキ機構41と右ブレーキ機構42とを有する制動装置(ブレーキ装置)40が配置されている。なお、右ブレーキ機構42と左ブレーキ機構41は、左右対称に配置されているだけで、同様に構成されているので、左ブレーキ機構41について説明し、右ブレーキ機構42に関しては詳細な説明を省略する。
なお、第1ブレーキリンク46と左ブレーキペダルP2との間に、ペダルの遊び調整や、ペダルの高さ調整、ペダルの効き調整を行う機構を設置することが可能である。
左右のブレーキシリンダ49には、ミッションケース23の左側に支持された油圧制御バルブ56に配管57,58を介して接続されている。油圧制御バルブ56は、各ブレーキシリンダ49に圧油を入れる量を制御することで、油圧を制御して、ブレーキシリンダ49の伸縮量が制御され、左右の各第4ブレーキリンク51をそれぞれ回転させることが可能である。
図4において、実施例のトラクタ1では、エンジン7の駆動は、前後進クラッチ61に伝達される。前後進クラッチ61は、前後進レバー12の操作(「前進」または「後進」)に応じて、前進用の駆動または後進用の駆動を主変速部62に出力する。主変速部62は、変速レバー10の主変速の操作に応じた駆動を副変速部63に出力する。副変速部63は、変速レバー10の副変速の操作に応じた駆動を、出力軸64に出力する。出力軸64には、第1伝達ギア66や後輪差動ギア67が支持されている。後輪差動ギア67は、後輪9,9に駆動を伝達する。左右の後輪9,9には、左右一対のブレーキ52が設置されている。
また、ステアリングハンドル5の操作に応じて、左右一対のステアリングシリンダ74が作動して、前輪8,8が進行方向に傾斜する。左側の前輪8の近傍には、切れ角センサ76が配置されている。切れ角センサ76は、前輪8の傾斜角(切れ角)を検知する。
したがって、右側のブレーキ52のみを作動させる場合には、右片ブレーキ弁82cに切り替えられ、左側のブレーキ52のみを作動させる場合には、左片ブレーキ弁82dに切り替えられる。なお、両方のブレーキを同時に作動させる場合には、実施例では、右片ブレーキ弁82cに切り替えられる。
前記比例弁83には、圧油を供給するポンプ84が接続されている。ポンプ84には、安全弁の一例としてのリリーフバルブ85が並列に接続されている。
図5は本実施例の前後進クラッチの断面図である。
図5において、前後進クラッチ(クラッチ部材)61では、エンジン7からの駆動が伝達される前進クラッチギヤ91は、筒状のクラッチ軸91aを有する。クラッチ軸91aは第二軸受B1及び第三軸受B2により前後進出力軸92に回動自在に支持されている。なお、前後進出力軸92は、主変速部62に入力される。クラッチ軸91aの後部には、複数の内側クラッチ板91bが支持されている。クラッチ軸91aの後部はクラッチケース93で覆われており、クラッチケース93の前部内側に固定されている押え板93aが複数の内側クラッチ板91bの前端の前方に位置している。
なお、図示は省略するが、エンジン7から後進クラッチギヤ96への伝達系には、前進クラッチギヤ91への伝達系に比べて、1つギヤが多く配置されている。したがって、後進クラッチギヤ96には、前進クラッチギヤ91とは逆方向の回転が伝達される。よって、後側のシリンダ部93dに圧油が供給されると、エンジン7から後進クラッチギヤ96に伝達された後進方向の駆動が前後進出力軸92に伝達される。
図6において、実施例の前後進クラッチ61は、前後進クラッチの制御機構101により制御される。実施例の前後進クラッチの制御機構101は、前後進切換弁102を有する。前後進切換弁102の出力側は、前後進クラッチ61のシリンダ部93c,93dに接続される。前後進切換弁102は、前進切換ソレノイド102aと後進切換ソレノイド102bとを有する。前進切換ソレノイド102aが作動した場合には、前進切替弁102cに切り換えられ、後進切換ソレノイド102bが作動した場合には、後進切換弁102dに切り換えられる。各ソレノイド102a,102bが作動しない場合は、中立弁102eに切り換えられる。中立弁102eに切り換えられた状態では、各シリンダ部93c,93dは、オイルタンクに接続され、油圧がかからない状態となる。
なお、前後進切換弁102と、各シリンダ部93c,93dとの間には、クラッチ圧センサの一例として、前進圧力センサ103および後進圧力センサ104とが配置されており、油圧を測定可能に構成されている。
また、前後進切換弁102の第1の入力102fには、前後進昇圧弁110も接続されている。前後進昇圧弁110は、前後進昇圧ソレノイド110aを有する。実施例の前後進昇圧弁110は比例弁により構成されている。実施例の前後進昇圧弁110は、前後進昇圧ソレノイド110aの作動量に応じて、リリーフ弁109が作動する油圧を変動可能である。したがって、第1の入力102fにおける油圧を、前後進昇圧弁110で制御可能である。
図7において、実施例の制御部80は、以下の機能手段(プログラムモジュール)を有する。
制御部80のクラッチ制御手段120は、前進圧力センサ103、後進圧力センサ104の検知結果に基づいて、クラッチペダルソレノイド106aや前後進昇圧ソレノイド110aを操作して、クラッチ圧を制御する。実施例のクラッチ制御手段120は、クラッチペダルP1が踏み込まれると、クラッチペダルソレノイド106aを操作して、クラッチ圧を開放し、駆動の伝達を遮断する(クラッチ切り)。また、実施例のクラッチ制御手段120は、前後進レバー12が「前進」または「後進」の場合(「中立」ではない場合)に、クラッチペダルP1の踏み込みが解消されると、エンスト(エンジンストップ)しないように、前後進昇圧ソレノイド110aを介して、予め設定された油圧の上昇率(上昇プロファイル)で油圧(クラッチ圧)を上昇させる。
ブレーキスイッチの制御手段121aは、ブレーキペダルP2,P3が踏み込まれると、ブレーキペダルP2,P3の操作をブレーキペダルセンサSN3が検知し、トラクタ1の車体に設置されているブレーキランプを点灯させるためのブレーキスイッチSW1をオンにし、各ブレーキペダルP2,P3の踏み込みが解除されるとブレーキスイッチSW1をオフにする。
制動力の検知手段121cは、ブレーキセンサSN2の検知結果に基づいて、制動装置40が作用させている制動力を検知する。実施例の制動力の検知手段121cは、制動力そのものを演算するのではなく、制動力に連動し、ブレーキセンサSN2が検知する回転軸51aの回転量を使用する。
保持制動力の設定手段121dは、トラクタ1が停止した場合に、トラクタ1を停止した状態(車速ゼロの状態)で保持するための制動力を設定する。実施例では、図8(A)に示すように、車速がゼロになった際(停止時)に制動力の検知手段121cが検知した値(図8(A)の横軸の値)に対して、予め設定された係数α(α>1)を掛けた値を保持制動力(図8(A)の縦軸の値)に設定する。なお、係数αの値は、トラクタ1の重量等の仕様や設計、実験結果に応じて任意に変更可能であるが、一例として、α=1.5に設定可能である。
なお、実施例では、保持制動力を、ブレーキセンサSN2の検出値と係数αから導出する場合を例示したが、これに限定されず、例えば、傾斜センサSN1から傾きを導出して、傾きが急であるほど保持制動力を大きくしたり、作業機26の種類や重心位置等に応じて保持制動力を補正する等の変更が可能である。
なお、実施例の制動力の制御手段121hは、保持制動力で制御している状態で、ブレーキペダルセンサSN3がスイッチがオフになった後、ブレーキスイッチがオンになった場合(ブレーキペダルP2,P3が踏み込まれた場合)は、そのときに作用していた保持制動力を保持するために踏み込まれた量に応じてブレーキシリンダ圧力を低下させる(後述する図11の破線参照)のではなく、そのときに作用していたブレーキシリンダ圧力を保持するように制御する。そして、ブレーキセンサSN2(ブレーキ装置40の操作量)の検出値に応じて、保持制動力を再設定する。なお、ブレーキセンサSN2の検出値に基づいて保持制動力を再設定する構成に限定されず、ブレーキペダルセンサSN3の検出値(ブレーキペダルP2,P3の踏込量、ブレーキ装置40の操作量)に応じて保持制動力を設定する構成とすることも可能である。
次に、実施例の制御部80における制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
図9は実施例の前後進クラッチ制御処理のフローチャートの説明図である。
図9のフローチャートの各ステップSTの処理は、制御部80に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はトラクタ1の制御部80の他の各種処理と並行して実行される。
図9に示すフローチャートは、トラクタ1が起動された場合に開始される。
ST2において、クラッチペダルP1の踏み込みが開放されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST3に進み、ノー(N)の場合はST1に戻る。
ST3において、予め設定された上昇率に応じて、クラッチ圧を上昇させる。なお、この場合、前後進レバーが「前進」の場合は、前側のシリンダ部93cに圧油が供給され、「後進」の場合は後側のシリンダ部93dに圧油が供給される。そして、ST4に進む。
ST4において、クラッチペダルP1が踏み込まれたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST5に進み、ノー(N)の場合はST4を繰り返す。
ST5において、各シリンダ部93c,93dをオイルタンクに接続して、前後進クラッチ61を駆動の伝達が遮断される状態にする。そして、ST1に戻る。
図10は実施例のブレーキ制御処理のフローチャートの説明図である。
図10のフローチャートの各ステップSTの処理は、制御部80に記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はトラクタ1の制御部80の他の各種処理と並行して実行される。なお、図10のブレーキ制御処理は、坂道発進補助ON/OFFスイッチ13がオンの場合に実行される。坂道発進補助ON/OFFスイッチ13がオフの場合は、ブレーキペダルP2,P3の踏み込みに応じて機械的にブレーキ52が作動するのみなので、フローチャートの図示は省略する。
図10に示すフローチャートは、トラクタ1が起動された場合に開始される。
ST12において、ブレーキスイッチがオンであるか否かを判別する。ノー(N)の場合はST13に進み、イエス(Y)の場合はST11に戻る。
ST13において、切れ角が所定角度以上であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST14に進み、ノー(N)の場合はST11に戻る。
ST14において、切れ角に応じて、内輪側のブレーキ機構41,42を作動させる。そして、ST11に戻る。
ST16において、ブレーキセンサSN2の検出値を取得する。そして、ST17に進む。
ST17において、ブレーキセンサSN2の検出値に基づいて、保持制動力を設定する。そして、ST18に進む。
ST18において、制動装置40の制動力が、設定された保持制動力になるように、比例弁83を制御する。そして、ST19に進む。
ST20において、ブレーキシリンダ圧力を保持する。そして、ST21に進む。
ST21において、ブレーキセンサSN2の検出値を取得する。そして、ST17に進む。
ST23において、傾斜センサSN1の検知結果と前後進レバーの入力位置からトラクタ1の進行方向が登りであるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST24に進み、ノー(N)の場合はST26に進む。
ST24において、クラッチ圧から導出される駆動力が、保持制動力に達したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST26に進み、ノー(N)の場合はST25に進む。
ST25において、ブレーキセンサSN2の検出値が保持されるように、比例弁83を介してブレーキシリンダ49の圧力を制御する。そして、ST19に戻る。
ST26において、ブレーキシリンダ49の圧力を開放する。すなわち、ブレーキを解除する。そして、ST11に戻る。
図8〜図11において、前記構成を備えた実施例のトラクタ1は、ST11,ST15〜ST18に示すように、車両停止後に、ブレーキシリンダ49の油圧制御により保持制動力で停止した状態で保持される。よって、坂道に停車した状態で重力による前進、後退や、坂道発進時の後退を防ぐことができる。また、実施例のトラクタ1では、クラッチペダルP1の踏み込みが解除されると、クラッチ圧力が、図11に示すように、予め設定された上昇プロファイルで上昇する。そして、ST24〜ST26に示すように、クラッチ圧力に連動する駆動力が予め設定された値である保持制動力に達すると、制動力が解除される。よって、特許文献1に記載の技術のように、ブレーキ解除後に所定時間ブレーキを保持する技術に比べて、登り坂道発進時に後退せず且つスムーズに発進することができる。
また、実施例のトラクタ1では、係数αが1よりも大きいため、保持制動力は、トラクタ1の停止時の制動力よりも大きな値が設定されている。よって、坂道停止時にトラクタ1を確実に停止させておくことができる。
また、ブレーキセンサSN2の検出値が微小に触れただけでも保持制動力を再設定していると、敏感になりすぎるので、一定値(閾値、遊びに対応)を設けることで、ブレーキペダルP2,P3の踏み込みなのか、何かが当たって微小に動いただけなのかを判別可能である。
なお、実施例では、ブレーキセンサSN2は、ブレーキペダルP2,P3の遊び調整等の機構よりも、ブレーキ板の近くに配置されている。よって、遊び等の影響を受けずに、ブレーキの操作量を精度よく検出可能である。
また、実施例では、車速センサ68が、車軸と連動して回転する第1伝達ギア66の近傍に配置されている。よって、車軸と連動しない場合に比べて、車速を検知可能であるとともに、車体の動き始めも精度よく検知可能である。
また、実施例では、駆動力が計算される際に、変速レバー10の設定に応じて使用する関数f1〜fnが選択される。したがって、変速レバー10の設定を考慮しない場合に比べて、精度よく駆動力が導出される。
3 キャビン 4 操縦席
5 ハンドル 6 ボンネットカバー
7 エンジン 8 前輪
9 後輪 10 変速レバー
11 メインキー 12 前後進レバー
13 坂道発進補助ON/OFFスイッチ
23 ミッションケース 26 作業機
31 ロワリンク 33 リフトアーム
40 制動装置(ブレーキ装置)
41 左ブレーキ機構 42 右ブレーキ機構
46 第1ブレーキリンク 46a 回転軸
47 第2ブレーキリンク 48 第3ブレーキリンク
49 制動力保持装置(ブレーキシリンダ)
51 第4ブレーキリンク 51a 回転軸
52 ブレーキ 56 油圧制御バルブ
57 配管 58 配管
61 前後進クラッチ 62 主変速部
63 副変速部 64 出力軸
66 第1伝達ギア 67 後輪差動ギア
68 車速センサ 69 第2伝達ギア
70 第1伝達軸 71 4WDクラッチ
72 第2伝達軸 73 前輪差動ギア
74 ステアリングシリンダ
76 切れ角センサ 80 制御部
81 ブレーキ切替弁 81a 両ブレーキソレノイド
81b 片ブレーキ弁 81c 両ブレーキ弁
82 左右ブレーキ切替弁 82a 右ブレーキソレノイド
82b 左ブレーキソレノイド
82c 右片ブレーキ弁 82d 左片ブレーキ弁
82e 中立弁 83 比例弁
84 ポンプ 85 リリーフバルブ
91 前進クラッチギヤ 91a クラッチ軸
91b 内側クラッチ板 92 前後進出力軸
93 クラッチケース 93a 押え板
93b 外側クラッチ板 93c 前側のシリンダ部
93d 後側のシリンダ部 94 クラッチピストン
94a ばね 96 後進クラッチギヤ
101 前後進クラッチの制御機構
102 前後進切換弁 102a 前進切換ソレノイド
102b 後進切換ソレノイド
102c 前進切替弁 102d 後進切換弁
102e 中立弁 102f 第1の入力
102g 入力 102h 入力
103 前進圧力センサ(クラッチ圧センサ)
104 後進圧力センサ(クラッチ圧センサ)
106 クラッチ弁
106a クラッチペダルソレノイド
106b 切断弁 106c 接続弁
107 オイルポンプ 108 オイルタンク
109 リリーフ弁(安全部材)
110 前後進昇圧弁 110a 前後進昇圧ソレノイド
120 クラッチ制御手段 121 ブレーキ制御手段
121a ブレーキスイッチの制御手段
121b 車速の判別手段 121c 制動力の検知手段
121d 保持制動力の設定手段
121e 傾斜判別手段 121f 駆動力の判別手段
121g 切れ角の判別手段
121h 制動力の制御手段
B1 第二軸受 B2 第三軸受
P1 クラッチペダル P2 左ブレーキペダル
P3 右ブレーキペダル SN1 傾斜センサ
SN2 ブレーキセンサ(制動力センサ)
SN3 ブレーキペダルセンサ(制動力センサ)
SN4 前後進レバー位置センサ(前後進レバーセンサ)
SW1 ブレーキスイッチ
Claims (2)
- エンジン(7)の駆動力を車輪(8,9)へ伝達する接続状態と、駆動力の車輪(8,9)への伝達を切断する切断状態とを切り替えるクラッチ(61)と、
前記車輪(8,9)の回転を制動するブレーキ装置(40)と、
前記ブレーキ装置(40)の制動力を保持する制動力保持装置(49)と、
車両の車速を検出する車速センサ(68)と、
を備え、
前記ブレーキ装置(40)は、車両(1)停止後に前記制動力保持装置(49)により制動力を停止時の制動力である保持制動力に保持すると共に、前記保持制動力の保持中に、操縦者による前記ブレーキ装置(40)の操作が検出された場合は、前記ブレーキ装置(40)の機械的な操作が解除された分、前記制動力保持装置(49)が作動して制動力を増加させて前記保持制動力に保持するとともに、保持制動力の保持中に前記ブレーキ装置(40)が踏み込まれた場合は、前記保持制動力を、前記ブレーキ装置(40)が踏み込まれた分だけ増加した値に更新する
ことを特徴とする作業車両。 - 車両(1)の前後進を切り替える前後進レバー(12)と、
前記前後進レバー(12)の操作位置を検出する前後進レバーセンサ(SN4)と、
車両(1)の前後方向の傾斜を測定する傾斜センサ(SN1)と、
前記クラッチ(61)における流体の圧力を検出するクラッチ圧センサ(103,104)と、
を備え、
前記ブレーキ装置(40)は、保持制動力の保持中に、前記クラッチ(61)が切断状態から接続状態に移行する場合に、進行方向が下りの傾斜でない場合は、前記クラッチ圧センサ(103,104)の検出結果に基づいて駆動力を演算し、前記駆動力が前記保持された保持制動力よりも大きくなると、前記保持制動力の保持を解除するとともに、進行方向が下りの傾斜である場合は、前記クラッチ(61)が切断状態から接続状態へ移行を開始すると共に、保持制動力の保持を解除する
ことを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
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