JP6815377B2 - 空気調和機用ユニット及び空気調和機 - Google Patents

空気調和機用ユニット及び空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP6815377B2
JP6815377B2 JP2018243586A JP2018243586A JP6815377B2 JP 6815377 B2 JP6815377 B2 JP 6815377B2 JP 2018243586 A JP2018243586 A JP 2018243586A JP 2018243586 A JP2018243586 A JP 2018243586A JP 6815377 B2 JP6815377 B2 JP 6815377B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
unit
indoor
detection sensor
air conditioner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018243586A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020106175A (ja
Inventor
勉 井本
勉 井本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Original Assignee
Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc filed Critical Hitachi Johnson Controls Air Conditioning Inc
Priority to JP2018243586A priority Critical patent/JP6815377B2/ja
Publication of JP2020106175A publication Critical patent/JP2020106175A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6815377B2 publication Critical patent/JP6815377B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Description

本発明は、空気調和機用ユニット及び空気調和機に関する。
本技術分野の背景技術として、特開平2018−009772号公報(特許文献1)がある。この公報には、「室外機10に繋がる高低圧ガス主管24及び低圧ガス主管27がそれぞれ接続される接続部37及び接続部38と、複数の室内機40のそれぞれに繋がる室内機接続管28が接続される接続部39と、接続部37と接続部39と、又は、接続部38と接続部39とを、冷媒配管を介して選択的に接続し、冷媒の通流方向を制御する高低圧ガス管用膨張弁31、低圧ガス管用膨張弁32及び膨張弁駆動部33,34と、冷媒配管を収容する筐体50と、筐体50の内部に収容され、筐体50の内部に配置された冷媒配管を断熱する断熱材と、筐体50の外部に備えられ、漏洩した冷媒を検知する冷媒漏洩検知センサ81と、を備える。」と記載されている(要約参照)。
特開2018−009772号公報
前記特許文献1には、冷媒切替ユニットの下に冷媒漏洩検出センサが設けられている点が記載されている。これは、冷媒が空気よりも重いために、冷媒切替ユニットから漏洩する冷媒をその下で検出しようとするものである。しかし、特許文献1の技術は、冷媒の漏洩を能動的に検出する技術ではないため、的確に冷媒を検出するのには不十分であるという不具合が存在する。
そこで、本発明は、漏洩した冷媒を的確に検出することができる空気調和機用ユニット及び空気調和機を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、筐体と、前記筐体内に収納され冷媒と前記筐体内に取り込まれた空気とを熱交換する熱交換器と、前記筐体内に収納され前記熱交換器に前記空気を通風する室内ファンと、前記筐体内に収納され当該筐体内の冷媒の漏れを検出する冷媒検出センサと、前記冷媒検出センサの向きを可変して前記冷媒の漏れの検出位置を変える駆動部とを備え、室内又は室外に設置される空気調和機用ユニットである。
本発明によれば、漏洩した冷媒を的確に検出することができる空気調和機用ユニット及び空気調和機を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1に係る室内機の斜視図である。 本発明の実施例1に係る室内機の、(a)は冷媒検出センサ及び駆動部の正面図であり、(b)〜(d)は駆動部による冷媒検出センサの駆動状態を示す斜視図である。 本発明の実施例1に係る空気調和機の全体構成を示す系統図である。 本発明の実施例1に係る空気調和機の制御系の電気的な接続を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係る室内機を長手方向に切断した縦断面図である。 本発明の実施例2に係る室内機の横断面図である。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1は、本実施例1に係る室内機の斜視図である。この室内機1は、本発明の空気調和機用室内機(空気調和機用ユニット)を実施するものである。室内機1は、後記するヒートポンプ式の空気調和機100のうち室内に設置される装置である。図1に示す室内機1は、ビル等に用いられる天上カセット型の室内機である。
室内機1(室内に設置される空気調和機用ユニット)は、例えば箱型の筐体11と、筐体11の底部に設けられた底板12とを備えている。筐体11は部屋の屋根裏(天井裏)に収納される。そして、底板12の底面12aは、天井の部屋側の面に位置して、室内に露出している。図1では図示しないが底面12aには温度調節された空気を室内に吹き出すベルマウスが設けられている。
筐体11の内部には、室内熱交換器13が収納されている。室内熱交換器13は、室内空気と冷媒との熱交換を行い、空調用の空気を生成するための装置である。室内熱交換器13は、上下方向(図1中に矢印で示す)に複数本並んだ伝熱管13aと、この複数本の伝熱管13aに掛け渡されてそれぞれが接合され、伝熱管13aの長手方向に並ぶ多数枚のフィン13bとを備えている。図1の例では、室内熱交換器13は上面視で略矩形状に折り曲げられている。また、図1の例では、略矩形状に折り曲げられた2台の室内熱交換器13が水平方向(前記の上下方向と直交する方向)に重ね合わされている。
そして、この2台の室内熱交換器13の一端側13cでは、下側の2本の伝熱管13aの端部にそれぞれ配管121が接続されている。この一本の配管121は1台の室内熱交換器13の最下部の伝熱管13aに接続されて、冷媒を室内熱交換器13に供給する。もう一本の配管121はもう1台の室内熱交換器13の最下端の伝熱管13aに接続されて、室内熱交換器13から排出される冷媒を室内機1の外部に導く。2台の室内熱交換器13の一端側13cの各最上部の伝熱管13a同士はU字管13dで接続されている。2台の室内熱交換器13の最上部、最下部の伝熱管13aを除く中間高さの各伝熱管13aは、直近の上下の伝熱管13a同士がU字管13dで接続されている。2台の室内熱交換器13の他端側13eでは、直近の上下の伝熱管13a同士はU字形に曲げられた伝熱管13a1で連続している。このような構成によって、一本の配管121から室内熱交換器13に流入した冷媒は、2台の室内熱交換器13における全ての伝熱管13aを循環してもう一本の配管121に流出する。
また、筐体11内には室内ファン15が収納されている。室内ファン15は、上面視で略矩形状に折り曲げられている2台の室内熱交換器13の中央部に、当該室内熱交換器13に側面全周を囲まれるように配置されている。室内ファン15は、駆動することで、室内空気を筐体11内に取り込んで室内熱交換器13に通風して室内に戻す。室内空気が室内熱交換器13を通過する際に室内空気と冷媒との熱交換が行われる。
ところで、冷媒として用いられるR32は微燃焼性を有しているが、GWP(地域温暖化係数)を改善する効果があることが知られている。GWPの改善のためには、R32の使用量を増加することが好ましい。ここで、ビル等に設置される大規模な空気調和機では、使用される冷媒(R32)の量も多いので、冷媒検出センサを設置することとされている。
漏洩した冷媒の検出に関して、前記の特許文献1の技術では、冷媒切替ユニットの下に冷媒漏洩検出センサが設けられている点が記載されている。これは、冷媒が空気よりも重いために、冷媒切替ユニットから漏洩する冷媒をその下で検出しようとするものである。しかし、この技術は受動的に冷媒漏洩検出センサで冷媒を検しようとするものである。そのため、空気の流れによって冷媒の流れが変えられて、冷媒漏洩検出センサで冷媒を検出できないこと等も考えられ、的確な冷媒の漏洩検出ができるとは限らない。
そこで、本実施例1に係る室内機1において、的確に冷媒の漏洩検出を可能とする技術について説明する。
まず、図1に示すように、筐体11内部の上部には、冷媒検出センサ21が駆動部22を介して設置されている。駆動部22はモータ(図4のモータ34)を備えている。図2(a)は、冷媒検出センサ21及び駆動部22の正面図であり、図2(b)〜(d)は、駆動部22による冷媒検出センサ21の駆動状態を示す斜視図である。本実施例1では、駆動部22が備えるモータ34(図4)のモータ軸22aに直接、冷媒検出センサ21が設けられていて、冷媒検出センサ21が冷媒の漏洩を検出する位置、即ち検出位置(所定位置)をモータ軸22aの回転に応じて所定に移動させることができる。この所定位置は、筐体11内の一点に限られず、所定面積又は体積の範囲であってもよい。このように本実施例1では冷媒検出センサ21の駆動を1軸として冷媒検出センサ21の検出位置(向き)をモータ軸22aの回転に応じて、例えば上下方向(のみ)や左右方向(のみ)に首を振って能動的に可変するようにしている。もちろん、冷媒検出センサ21の駆動を2軸として、冷媒検出センサ21の検出位置を上下方向及び左右方向にも能動的に可変できるようにしてもよい。なお、2軸にする場合等は、駆動部22のモータ軸22aに直接、冷媒検出センサ21を設けるのではなく、所定の連結機構を介して駆動部22と冷媒検出センサ21とが連結されるようにしてもよい。
冷媒検出センサ21としては、冷媒を検出できる検出器であれば様々な種類のものを用いることができる。ちなみに、本実施例に好適に用いることができるのは、駆動部22によって向けられた方向における冷媒の漏洩を非接触で検出できる冷媒検出センサ21である。
例えば、冷媒検出センサ21としては、非接触で冷媒の漏洩を検出できるサーモパイル(熱を感知するセンサ)を用いることができる。冷媒が漏洩すると、漏洩した冷媒は断熱膨張によって温度が低下する。したがって、冷媒が漏洩した箇所や漏洩した冷媒に触れた筐体11内の部材の表面温度は低下する。そこで、サーモパイル(冷媒検出センサ21)で冷媒の漏洩が生じやすい箇所や筐体11内の部材における表面温度の有意な低下(変化)を検出することで、冷媒の漏洩があったと判断することができる。
また、冷媒検出センサ21としては、同じく、向けられた方向における冷媒の漏洩を非接触で検出できる赤外線分光光度計(冷媒の存在自体を感知・検出するセンサ)を用いることができる。赤外線分光光度計によれば、筐体11内で測定対象物に赤外線を照射し、その反射光を受光して分光することでスペクトルを得て、その測定対象物が冷媒か否かを特定することができる。よって、赤外線分光光度計によれば冷媒の漏洩(冷媒自体)を直接検出することができる。なお、赤外線分光光度計を冷媒検出センサ21として用いる場合、冷媒に、例えばプロパン等の検出しやすい物質を混合しておくことが考えられる。こうすることで、冷媒の漏洩時には、あらかじめ登録しておいたプロパンのスペクトルと実際に測定したスペクトルとに基づいて、冷媒の漏洩の有無を精度よく検出することができる。
冷媒検出センサ21は、駆動部22の駆動によって検出位置を可変できるので、伝熱管13aにおける接続部の全体についてや、その他の部分についての冷媒の漏れを能動的に検出することができる。
図3は、本実施例1に係る空気調和機100の全体構成を示す系統図である。空気調和機100は、室内機1、圧縮機131、四方弁132、膨張弁103、室外熱交換器101等で構成され、各部材は配管121で接続されている。圧縮機131、四方弁132、膨張弁103、室外熱交換器101、室外ファン107は室外機105に設けられている。なお、膨張弁103は、室内機1に設けてもよいし、室内機1及び室外機105の両方に設けてもよい。また、室内機1は、室外機105に複数台接続されていてもよい。
圧縮機131は、圧縮機モータの駆動によって、低温低圧のガス冷媒を圧縮し、高温高圧のガス冷媒として吐出する装置である。
四方弁132は、空気調和機100の運転モードに応じて、冷媒の流路を切り替える弁である。
膨張弁103は、「凝縮器」(空調運転の種類に応じて室外熱交換器101及び室内熱交換器13のうちの一方)で凝縮した冷媒を減圧する弁である。なお、膨張弁103において減圧された冷媒は、「蒸発器」(空調運転の種類に応じて室外熱交換器101及び室内熱交換器13のうちの他方)に導かれる。
室外熱交換器101は、その伝熱管を通流する冷媒と、室外ファン107から送り込まれる屋外空気との間で熱交換を行う熱交換器である。
室外ファン107は、室外熱交換器101に屋外空気を送り込むファンであり、室外熱交換器101の近傍に設置されている。
図3を用いて、暖房運転時を例に、ヒートポンプ式の空気調和機100の冷凍サイクルを説明する。空気調和機100において、暖房運転時の冷媒の流れは実線矢印141で示している。圧縮機131は、ガス冷媒を圧縮する装置であり、圧縮機131で高温・高圧状態になった冷媒は、四方弁132を介して室内機1内の室内熱交換器13(凝縮器)に導かれる。そして、室内熱交換器13を流れる高温の冷媒が、室内ファン15から供給される室内空気に放熱することで、室内が暖められる。このとき、室外熱交換器101内では、熱を奪われたガス冷媒が次第に液化し、室内熱交換器13の出口からは、飽和温度よりも数℃程度低温の過冷却状態の液冷媒が流出する。
その後、室内機1から流出した液冷媒は、膨張弁103を通過時の膨張作用により低温・低圧状態の気液二相冷媒となる。この低温・低圧の気液二相冷媒は、室外機105内の室外熱交換器101(蒸発器)に導かれる。そして、室外熱交換器101の伝熱管内を流れる低温の冷媒が、室外ファン107から供給される外気から吸熱することで、冷媒の乾き度(=ガス冷媒の質量速度/(液冷媒の質量速度+ガス冷媒の質量速度))が高まる。室外熱交換器101の出口では、冷媒はガス化して数℃程度、過熱度が上昇した状態で圧縮機131に戻る。以上で説明した、一連の冷凍サイクルによって、空気調和機100の暖房運転が実現される。
一方、冷房運転時の冷媒の流れは破線矢印142で示している。冷房運転時には、四方弁132を切り替えて、破線矢印142方向に冷媒が循環する冷凍サイクルを形成する。この場合、室内熱交換器13が蒸発器として作用し、室外熱交換器101が凝縮器として作用する。この一連の冷凍サイクルによって、空気調和機100の冷房運転が実現される。
なお、空気調和機100を冷房運転専用の装置として実現してもよいし、暖房運転専用の装置として実現してもよい。これらの場合は、四方弁132は不要になる。
図4は、空気調和機100の制御系の電気的な接続を示すブロック図である。メイン制御部31は、マイクロコンピュータ等から構成され、空気調和機100の動作を集中的に制御する制御装置である。メイン制御部31には、圧縮機131、四方弁132、室内ファン15を駆動するモータ32、室外ファン107を駆動するモータ33、冷媒検出センサ21、駆動部22のモータ34等が所定のインターフェイスを介して接続されている。メイン制御部31は、室内ファン制御部を実現するものである。
メイン制御部31は、電源35から直流電力を受けて駆動する。電源35は、商用交流電源から直流電源を生成して、空気調和機100の各部に供給する。
リモートコントローラ38は、有線又は無線によりメイン制御部31と通信を行ってメイン制御部31、ひいては空気調和機100を操作し、また、メイン制御部31から各種メッセージを受信して所定のディスプレイに表示する。
リモートコントローラ38に設けられたメインスイッチ36は、空気調和機100の駆動をON,OFFするスイッチである。メイン制御部31は、基本的には、メインスイッチ36がONにされているときに動作し、OFFにされているときは停止している。
メイン制御部31の一部である待機制御部37は、メインスイッチ36がONにされているときに動作し、OFFにされているときも電源35から電力を受けて動作する。これによって、冷媒検出センサ21及び駆動部22のモータ34は、待機制御部37の制御によってメインスイッチ36がOFFにされているときも動作可能である。待機制御部37は、センサ駆動制御部を実現するものである。
次に、本実施例1の作用効果について説明する。
本実施例1の室内機1、空気調和機100によれば、冷媒検出センサ21が駆動部22によって駆動(回転駆動)され、冷媒検出センサ21の冷媒漏洩の検出位置(所定位置)を、例えば、下から上に、あるいは、上から下にと、冷媒が漏洩しやすい箇所をなめるように可変できる。そのため、室内機1の筐体11内の各部材を対象に広い範囲にわたって冷媒漏洩の検出を能動的に行うことができるので、漏洩した冷媒を的確に検出することができる。
この場合の漏洩冷媒の検出範囲は図1のA領域の範囲である。このA領域(関心領域(Region of Interest))の範囲内で、下から上に、あるいは、上から下にと、なめるようにして冷媒検出センサ21の向きを変えて、A領域の範囲の全体を冷媒検出センサ21の検出位置としてカバーする。このように、冷媒検出センサ21がA領域の範囲の全体で冷媒漏洩を検出することで、伝熱管13aにおける接続部の全体について冷媒の漏れの検出を行うことができる。具体的には、冷媒検出センサ21は、各室内熱交換器13における最下部の伝熱管13aと配管121との接続部での冷媒の漏洩を検出することができる。また、冷媒検出センサ21は、各室内熱交換器13の最上部の伝熱管13aとこれらを接続するU字管13dとの接続部での冷媒の漏洩を検出することができる。さらに、冷媒検出センサ21は、各室内熱交換器13の中間高さにある伝熱管13aとこれらを直近の上下に接続するU字管13dとの接続部での冷媒の漏洩を検出することができる。すなわち、これらの各接続部は、室内ファン15の駆動により筐体11内に発生する振動によって緩むことがあり、そのために冷媒が漏れる可能性があるので、冷媒検出センサ21を駆動部22で駆動することによって、重点的に冷媒の漏れを監視することができる。また、冷媒検出センサ21による検出の精度も向上させることができる。
ちなみに、空気の流れによって漏洩した冷媒の流れが変えられて、漏洩した冷媒が冷媒検出センサ21の場所にまで到達しない場合について説明する。漏洩した冷媒は、空気の流れによってその流れが変わるが、冷媒が漏れ出している漏洩箇所は、空気の流れが変わっても変わらない。本実施例では、サーモパイルや赤外線分光光度計等、駆動部22によって向けられた方向における冷媒の漏洩を非接触で検出できる冷媒検出センサ21で漏洩を検出する。したがって、漏洩した冷媒が冷媒検出センサ21の場所に到達しなくとも、冷媒検出センサ21(サーモパイル)は、漏洩箇所の温度の変化を検出(測定)することができる。また、冷媒検出センサ21(赤外線分光光度計)は、漏洩箇所から冷媒検出センサ21までの間に存在する気体のスペクトルを検出(測定)することができる。このため、本実施例1によれば、たとえ空気の流れで漏洩した冷媒の流れが変えられ、漏洩した冷媒が冷媒検出センサ21の場所にまで到達しなくとも、的確に冷媒の漏洩を検出することができる。
なお、図1では、冷媒検出センサ21の設置位置を模式的に示している。冷媒検出センサ21の設置位置としては、冷媒の漏洩が生じやすい室内熱交換器13の端部の全体を見渡せる位置が好ましいが、設置位置や設置個数等は、冷媒検出センサ21の特性(検出範囲)や室内機1の構造や目的等に応じて、適宜決定されるものとする。
また、メイン制御部31は、室外ファン107を駆動するモータ33を制御して、リモートコントローラ38によって空気調和機100の空調運転が停止操作されているときは、通常は通電されずに停止している。
メイン制御部31の一部である待機制御部37は、冷媒検出センサ21及び駆動部22(モータ34)によって冷媒の検出の制御を行う。そして、待機制御部37は、リモートコントローラ38によって空気調和機100の空調運転が停止操作されているときにも稼動して、定期的に又は不定期に冷媒の漏洩の検出を行う。係る検出のタイミングは一例を挙げれば2時間おきに行うことができる。空気調和機100の空調運転が停止操作されている際に、冷媒検出センサ21で漏洩冷媒を検出したときは、待機制御部37はメイン制御部31を稼動させる。そして、メイン制御部31が室内ファン15を駆動させる。この室内ファン15の駆動によって空気中の漏洩冷媒が攪拌されて、空気中の冷媒濃度が薄くなる。また、空気調和機100の空調運転が停止操作されているときに、冷媒検出センサ21で漏洩冷媒を検出したときは、メイン制御部31がリモートコントローラ38にメッセージを送信して、そのディスプレイに表示させ、室内機1での冷媒の漏洩の発生をユーザに報知する。
ちなみに、冷媒検出センサ21の検出タイミングについて、待機制御部37に、判定閾値を高低2種類設定しておくとよい。即ち、冷媒検出センサ21による検出値が、低い方の判定閾値を超えた場合に、待機制御部37は、例えば2時間おきという長い時間間隔だった検出タイミングを、例えば1分おきという短い時間間隔に変更する。一方、冷媒検出センサ21による検出値が、高い方の判定閾値を超えた場合に、冷媒の漏洩(冷媒の漏洩を検出)と判定する。ちなみに、検出タイミングを短い時間間隔に変更後、冷媒検出センサ21による検出値が低い判定閾値を複数回連続して下回ったときは、検出タイミングを元の長い時間間隔に戻すようにすることで、冷媒検出センサ21等の無駄な動作を防止できる。
なお、リモートコントローラ38によって空気調和機100の空調運転が運転操作されている場合にも、冷媒検出センサ21によって漏洩冷媒を検出したときに、室内ファン15が停止していれば、メイン制御部31が室内ファン15を駆動する。また、同様に、メイン制御部31がリモートコントローラ38にメッセージを送信して、そのディスプレイに表示させ、室内機1での冷媒の漏洩の発生をユーザに報知する。
したがって、空気調和機100が稼働中であってもなくても冷媒の漏洩を検出して、必要な措置を実行することができる。
なお、本実施例1では冷媒検出センサ21及び駆動部22は空気調和機用ユニットとしての室内機1に設けられているが、これを空気調和機用ユニットとしての室外機105に設けて室外機105での冷媒の漏洩を検出するようにしてもよい。
図5は、本実施例2に係る室内機201を長手方向に切断した縦断面図であり、図6は、同横断面図である。本実施例2が実施例1と異なるのは、室内機1に代えて室内機201を用いている点である。すなわち、実施例1の室内機1が天井カセット型であったのに対して、本実施例2に係る室内機201が壁掛け型である点が相違している。室内機201も、本発明の空気調和機用室内機を実施するものである。なお、図5、図6においては、適宜、室内機201の上下方向を矢印で示している。また、図6においては、室内機201から視た室内側、壁側の方向も矢印で示している。
すなわち、室内機201の筐体211内には、筐体211の長手方向を長手方向として室内熱交換器221が収納されている。室内熱交換器221は、室内空気と冷媒との熱交換を行うための装置である。室内熱交換器221は、上下方向に複数本並んだ伝熱管221aと、この複数本の伝熱管221aに掛け渡されてそれぞれが接合され、伝熱管221aの長手方向に並ぶ多数枚のフィン221bとを備えている。なお、図5においては、図6と異なり、便宜上、伝熱管221aの本数を省略して図示している。
図6に示すように、室内熱交換器221は、筐体211内の前面側(室内側)に設けられた前面側熱交換器221cと、筐体211の背面側(壁側)に設けられた背面側熱交換器221dとを備えている。前面側熱交換器221cは、前面側(室内側)を凸側として略L字形に屈曲している。
室内熱交換器221の前面側(室内側)にはフィルタ222aが設けられ、上部側にはフィルタ222bが設けられている。また、前面側熱交換器221cと背面側熱交換器221dとに挟まれるように、円筒状の室内ファン223がその長手方向を室内機201の長手方向として設けられている。室内ファン223の下方には、吹出し口224が設けられている。室内ファン223が稼動することで、フィルタ222a,222bを介して室内空気が筐体211内に取り込まれ、室内熱交換器221で冷媒と熱交換して、吹出し口224から室外に排出される。
室内熱交換器221の図5の右側端部221eにおいては、複数本の伝熱管221aのうち2本には、それぞれ室内熱交換器221に冷媒を供給し、あるいは、室内熱交換器221からの冷媒を外部に排出する配管225に接続されている。また、伝熱管221a同士はU字管221fで接続されている。室内熱交換器221の図5の左側端部221gにおいては、直近の上下の伝熱管221a同士はU字形に曲げられた伝熱管221a1で連続している。このような構成によって、一本の配管225から室内熱交換器221に流入した冷媒は全ての伝熱管221aを循環してもう一本の配管225に流出する。
図5で筐体211内の右上部には、冷媒検出センサ231及び冷媒検出センサ231の検出位置を上下方向に移動(首振り)させる駆動部232が設けられている。冷媒検出センサ231及び駆動部232の構成は、実施例1の冷媒検出センサ21及び駆動部22と同様であるため、詳細な説明は省略する。図6に示すように、冷媒検出センサ231及び駆動部232は、前面側熱交換器221cと背面側熱交換器221dとに対応してそれぞれ1台ずつ設けられている。すなわち、1台の冷媒検出センサ231が前面側熱交換器221cの冷媒の漏れを検出し、もう1台の冷媒検出センサ231が背面側熱交換器221dの冷媒の漏れを検出する。このように、2台の冷媒検出センサ231を用意したのは次の理由による。すなわち、狭い筐体211内では室内熱交換器221と冷媒検出センサ231との距離を十分にとることができず、前面側熱交換器221cと背面側熱交換器221dとを1台の冷媒検出センサ231で検出することができないためである。つまり、狭い筐体211内でも前面側熱交換器221cと背面側熱交換器221dとを2台の冷媒検出センサ231で分担してそれぞれ検出するためである。
2台の冷媒検出センサ231は、駆動部232の駆動によって検出位置を上下に移動して、実施例1と同様、伝熱管221aの接続部からの冷媒の漏れを検出する。すなわち、伝熱管221aと配管225との接続部分、あるいは伝熱管221aとU字管221fとの接続部分からの冷媒の漏れを検出する。
次に、本実施例2の作用効果について説明する。
本実施例1の室内機201、空気調和機100によれば、冷媒検出センサ231が駆動部232によって駆動され、冷媒検出センサ231の冷媒漏洩の検出位置(検出範囲)を実施例1と同様に、例えば、上から下に、あるいは、下から上にと、冷媒が漏洩しやすい箇所(管の接合部)をなめるように可変できる。そのため、室内機201の筐体211内の各部材を対象に広い範囲にわたって冷媒漏洩の検出を行うことができるので、漏洩した冷媒を的確に検出することができる。
この場合、冷媒検出センサ231は、伝熱管221aにおける接続部の全体について冷媒の漏れの検出を行うことができる。具体的には、冷媒検出センサ231は、伝熱管221aと配管225との接続部分、あるいは伝熱管221aとU字管221fとの接続部分からの冷媒の漏れを検出する。これらの各接続部は、室内ファン223の駆動により筐体211内に発生する振動によって緩むことがあり、そのために冷媒が漏れる可能性があるので、冷媒検出センサ231を駆動部232で駆動することによって、重点的に冷媒の漏れを監視することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれ機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、又はICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてよい。
1,201 室内機(空気調和機用ユニット、空気調和機用室内機)
11,211 筐体
13,221 室内熱交換器(熱交換器)
15,223 室内ファン(ファン)
21,231 冷媒検出センサ
22,232 駆動部
31 メイン制御部(室内ファン制御部)
37 待機制御部(センサ駆動制御部)
100 空気調和機
101 室外熱交換器(熱交換器)
103 膨張弁
105 室外機(空気調和機用ユニット、空気調和機用室外機)
121,225 配管
131 圧縮機

Claims (8)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に収納され冷媒と前記筐体内に取り込まれた空気とを熱交換する熱交換器と、
    前記筐体内に収納され前記熱交換器に前記空気を通風するファンと、
    前記筐体内に収納され当該筐体内の所定位置における冷媒の漏れを検出する冷媒検出センサと、
    前記冷媒検出センサの向きを可変して前記所定位置を変える駆動部とを備え、
    室内又は室外に設置される空気調和機用ユニット。
  2. 前記冷媒検出センサは、当該冷媒検出センサが向けられた方向における冷媒の漏洩を非接触で検知するセンサであり、
    前記駆動部は、前記冷媒検出センサの向きを可変して前記熱交換器の伝熱管における接続部について前記冷媒の漏れの検出を行う請求項1に記載の空気調和機用ユニット。
  3. 前記駆動部は、前記冷媒検出センサの向きを可変することによって前記伝熱管と冷媒が流通する配管との接続部分について前記冷媒の漏れの検出を行う請求項2に記載の空気調和機用ユニット。
  4. 前記冷媒検出センサは、前記筐体内の部材の表面温度を検出するサーモパイルである請求項1乃至請求項3の何れかの一項に記載の空気調和機用ユニット。
  5. 前記冷媒検出センサは、冷媒を直接検出する赤外線分光光度計である請求項1乃至請求項3の何れかの一項に記載の空気調和機用ユニット。
  6. 前記熱交換器が前記筐体内に取り込まれた空気である室内空気と熱交換する室内熱交換器であり、
    前記ファンが前記室内空気熱交換器に前記室内空気を通風する室内ファンであり、
    空気調和機用室内機として設置される請求項1乃至請求項5の何れかの一項に記載の空気調和機用ユニット。
  7. 請求項1乃至請求項5の何れかの一項に記載の空気調和機用ユニットを空気調和機用室内機として備えるとともに、
    前記冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記冷媒を減圧する膨張弁と、
    前記冷媒と室外空気との熱交換を行う室外熱交換器と、
    前記室外熱交換器に通風する室外ファンとを具備する空気調和機用室外機とを備える空気調和機。
  8. 前記ファンである室内ファンを制御し空調運転が停止操作されているときは通電されずに前記室内ファンを停止する室内ファン制御部と、
    前記冷媒検出センサ及び前記駆動部による冷媒の検出の制御を行い空調運転が停止操作されているときにも稼動して定期的に又は不定期に前記冷媒の検出を行い、前記空調運転が停止操作されているときに前記冷媒検出センサで冷媒を検出したときは前記室内ファン制御部を稼動させて前記室内ファンを駆動させるセンサ駆動制御部とを備える請求項7に記載の空気調和機。
JP2018243586A 2018-12-26 2018-12-26 空気調和機用ユニット及び空気調和機 Active JP6815377B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018243586A JP6815377B2 (ja) 2018-12-26 2018-12-26 空気調和機用ユニット及び空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018243586A JP6815377B2 (ja) 2018-12-26 2018-12-26 空気調和機用ユニット及び空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020106175A JP2020106175A (ja) 2020-07-09
JP6815377B2 true JP6815377B2 (ja) 2021-01-20

Family

ID=71448714

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018243586A Active JP6815377B2 (ja) 2018-12-26 2018-12-26 空気調和機用ユニット及び空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6815377B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6223324B2 (ja) * 2014-12-17 2017-11-01 三菱電機株式会社 冷媒漏洩検知装置及び冷凍サイクル装置
JP2018028392A (ja) * 2014-12-25 2018-02-22 三菱電機株式会社 冷媒漏洩検知装置及びこれを備えた冷凍サイクル装置
US11274845B2 (en) * 2017-03-31 2022-03-15 Daikin Industries, Ltd. Method of searching for refrigerant leak location
EP3607250B1 (en) * 2017-04-06 2024-03-27 Carrier Corporation Moderate-to-low global warming potential value refrigerant leak detection

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020106175A (ja) 2020-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108474604B (zh) 空调装置
EP3591304B1 (en) Refrigeration cycle device and refrigeration cycle system
JP6289757B2 (ja) 冷凍サイクル装置及び冷凍サイクルシステム
US9651267B2 (en) Cooling and hot water supply system and cooling and hot water supply method
JP5774128B2 (ja) 空気調和装置
JP6253853B1 (ja) 冷凍サイクル装置
JP6624811B2 (ja) 冷凍空調装置
CN108351139B (zh) 冷冻循环装置以及制冷剂泄漏检测方法
EP3112768A1 (en) Air conditioner
JPWO2018220810A1 (ja) 空気調和装置
WO2017002214A1 (ja) 冷凍サイクルシステム
KR20180041274A (ko) 공기조화시스템 및 그 제어방법
JP6815377B2 (ja) 空気調和機用ユニット及び空気調和機
KR20110030961A (ko) 공기조화기 및 그 동작방법
JP2012247122A (ja) 冷凍サイクル装置
JP6906708B2 (ja) 水冷式空気調和装置
JP2023515538A (ja) ヒートポンプ及びその動作方法
US11371761B2 (en) Method of operating an air conditioner unit based on airflow
US20240085042A1 (en) Refrigeration cycle device and refrigerant leakage determination system
JP2009041831A (ja) 多室形空気調和機
WO2024038532A1 (ja) 空気調和機
US20230400210A1 (en) Systems and methods for limiting air conditioner discharge rate
KR100680616B1 (ko) 공기조화기 및 그 제어방법
KR20060025626A (ko) 멀티 공기조화기의 배관 냉매누설 제어장치 및 방법
KR20220081254A (ko) 환기 시스템, 통합 공조 시스템 및 그 제어 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20201111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6815377

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150