JP6906708B2 - 水冷式空気調和装置 - Google Patents

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Description

本発明は、可燃性冷媒を用いたセパレート形の水冷式空気調和装置に関する。
特許文献1には、室内機と室外機とを有し、室外機に封入された可燃性冷媒の量と、空調対象空間における室内機の据え付け高さとに基づき、空調運転の可否を判断するセパレート形の空気調和装置が開示されている。
特開2015−166644号公報
セパレート形の空気調和装置は、水冷式空気調和装置として構成され、室外機との間で冷媒を循環させる室内機が、空調対象空間よりも狭い密閉空間、例えば天井裏に床置きされる場合がある。また、水冷式空気調和装置の設置時には、水冷式空気調和装置を安定して駆動させるために、室外機と室内機との間の現地の冷媒配管の距離に応じて、水冷式空気調和装置に追加の冷媒を注入することが要求される場合がある。そのため、室内機で冷媒漏洩があった場合、空調対象空間と比較して、可燃性冷媒が充満しやすく、室内機の設置空間での可燃濃度領域の生成速度が速くなる傾向にある。したがって、水冷式空気調和装置では、特許文献1のように空調運転の可否を判断するだけではなく、水冷式空気調和装置の設置条件に応じて、冷媒漏洩時の可燃濃度領域の生成を防止するための冷媒漏洩対策を確実に講じる必要があるという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するものであり、水冷式空気調和装置の設置条件に応じて、室内機の設置空間に可燃濃度領域が生成されるのを防止することが可能な水冷式空気調和装置を提供することを目的とする。
本発明の水冷式空気調和装置は、室外機と室内機と負荷装置とを備え、前記室外機と前記室内機との間を接続する冷媒配管を介して可燃性冷媒が循環し、前記室内機と前記負荷装置との間を接続する熱媒体配管を介して熱媒体が循環する水冷式空気調和装置であって、前記水冷式空気調和装置の設置前における前記可燃性冷媒の初期封入量と、前記水冷式空気調和装置の設置後における前記可燃性冷媒の追加封入量と、前記冷媒配管の長さと、前記室内機の設置空間の床面積とに基づき、前記水冷式空気調和装置の運転が可能か否かを判定し、前記水冷式空気調和装置の運転が不可能と判定された場合、前記水冷式空気調和装置の運転を禁止し、前記可燃性冷媒の初期封入量と、前記可燃性冷媒の追加封入量と、前記冷媒配管の長さと、前記室内機の設置空間の床面積とに基づき選定された、冷媒漏洩時の可燃濃度領域の生成を防止するために設置すべき1以上の冷媒漏洩対策部品の情報を出力する。
本構成によれば、水冷式空気調和装置の設置条件に応じて、水冷式空気調和装置の運転が可能か否かを判定し、水冷式空気調和装置の運転が不可能な場合に運転を禁止するとともに、運転可能とするための冷媒漏洩対策部品の情報を出力できる。したがって、本構成によれば、内機の設置空間に可燃濃度領域が生成されるのを防止することが可能な水冷式空気調和装置を提供できる。
本発明の実施の形態1に係る水冷式空気調和装置の一例を概略的に示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態1に係る制御処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る水冷式空気調和装置の一例を概略的に示す冷媒回路図である。 本発明の実施の形態3に係る水冷式空気調和装置の一例を概略的に示す冷媒回路図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る水冷式空気調和装置501について、図1を用いて説明する。図1は、本実施の形態1に係る水冷式空気調和装置501の一例を概略的に示す冷媒回路図である。図1を含む以下の図面では、各構成部材の位置関係、寸法、及び形状が、実際の位置関係、寸法、及び形状とは異なる場合がある。また、図1を含む以下の図面では、同一構成の部材若しくは部分、又は類似する構成の部材若しくは部分には、同一の符号を付すか、あるいは符号を付すことを省略している。
図1に示すように、水冷式空気調和装置501は、室外機101、室内機201、及び負荷装置6を備える。なお、図1の水冷式空気調和装置501では、室外機101、室内機201、及び負荷装置6を、それぞれ1つ有する構成としているが、水冷式空気調和装置501の用途に応じて、それぞれ複数有する構成としてもよい。
室外機101は、例えば、床置型、壁付型、屋根置型、又は天井吊型の熱源ユニットとして構成され、空調対象の建物の屋外に設置される。
室内機201は、例えば、床置型の中継ユニットとして構成され、空調対象空間302以外の密閉空間、例えば、天井裏等の密閉された空調非対象空間202に設置される。なお、空調非対象空間202は、室内機201の「設置空間」とも称される。
負荷装置6は、例えば、床置型、壁掛型、窓置型、又は天井吊型の負荷ユニットとして構成され、居住空間等の空調対象空間302に設置される。
室外機101と室内機201との間には、第1冷媒配管151a及び第2冷媒配管151bが、接続バルブ等を介して接続されている。第1冷媒配管151a及び第2冷媒配管151bは、建物に既に据え付けられている既存配管であっても、水冷式空気調和装置501のために設置する新規配管であってもよい。詳しくは後述するが、水冷式空気調和装置501は、第1冷媒配管151a及び第2冷媒配管151bを介して室外機101と室内機201との間に可燃性冷媒が循環するように構成されている。すなわち、第1冷媒配管151a及び第2冷媒配管151bは、水冷式空気調和装置501の冷媒回路の一部を構成している。以降の説明において、第1冷媒配管151a及び第2冷媒配管151bは、それぞれ区別する必要がない場合、延長配管151と称する。また、延長配管151は、構造上、延長配管151を指していることが明確な場合、又は、室外機101若しくは室内機201の可燃性冷媒が循環する配管と区別する必要がない場合、単に「冷媒配管」と称する。
室内機201と負荷装置6との間には、第1熱媒体配管251a及び第2熱媒体配管251bが接続バルブ等を介して接続されている。以降の説明においては、特に区別する必要がない場合、第1熱媒体配管251a及び第2熱媒体配管251bを、連結配管251と称する。詳しくは後述するが、水冷式空気調和装置501は、室内機201と負荷装置6との間を接続する連結配管251を介して熱媒体が循環するように構成されている。すなわち、第1熱媒体配管251a及び第2熱媒体配管251bは、水冷式空気調和装置501の熱媒体回路の一部を構成している。ここで、水冷式空気調和装置501の「冷房運転」は、負荷装置6に低温の熱媒体を循環させる運転のことをいう。また、水冷式空気調和装置501の「暖房運転」は、負荷装置6に高温の熱媒体を循環させる運転のことをいう。
次に、室外機101の内部構造の一例について説明する。
室外機101は、圧縮機1と、冷媒流路切替装置2と、熱源側熱交換器3と、熱源側送風機3aと、減圧装置4とを備えている。圧縮機1、冷媒流路切替装置2、熱源側熱交換器3、熱源側送風機3a、及び減圧装置4は、室外機101に収容されている。
圧縮機1は、吸入口1bから吸入された低圧の冷媒を圧縮し、高圧の冷媒として吐出口1aから吐出する流体機械である。圧縮機1は、水冷式空気調和装置501の用途に応じて、例えばレシプロ圧縮機、ロータリ圧縮機、スクロール圧縮機等として構成できる。図1の室外機101は、1台の圧縮機1のみを有する構成としているが、水冷式空気調和装置501の用途に応じて、複数の圧縮機を有する構成としてもよい。
冷媒流路切替装置2は、室外機101の冷房運転から暖房運転への切替え又は暖房運転から冷房運転への切替えに応じて、冷媒流路切替装置2の内部の冷媒流路が切替えられる切替装置である。図1では、暖房運転時における冷媒流路切替装置2の内部の冷媒流路が実線で示されている。また、冷房運転時における冷媒流路切替装置2の内部の冷媒流路が点線で示されている。図1の冷媒流路切替装置2の内部の冷媒流路は、暖房運転から冷房運転への切替えに応じて、実線で示した流路から点線で示した流路に切り替えられる。また、図1の冷媒流路切替装置2の内部の冷媒流路は、暖房運転から冷房運転への切替えに応じて、実線で示した流路から点線で示した流路に切り替えられる。
冷媒流路切替装置2は、第1接続ポート2a、第2接続ポート2b、第3接続ポート2c、及び第4接続ポート2dの4つの接続ポートを有している。第1接続ポート2aは、圧縮機1の吐出口1aと連通している。第2接続ポート2bは、第1冷媒配管151aと連通している。第3接続ポート2cは、熱源側熱交換器3と連通している。第4接続ポート2dは、圧縮機1の吸入口1bと連通している。冷媒流路切替装置2は、例えば電磁弁を応用した四方弁として構成される。また、冷媒流路切替装置2は、二方弁又は三方弁を用いて構成してもよい。また、水冷式空気調和装置501は、水冷式空気調和装置501の用途に応じて、冷媒流路切替装置2を含まない構成とすることができる。例えば、水冷式空気調和装置501は、冷房運転及び暖房運転のいずれか一方のみを行う場合、冷媒流路切替装置2を含まない構成とすることができる。
熱源側熱交換器3は、保有する熱エネルギーの異なる2つの流体間で熱エネルギーの移動及び交換を行う熱伝達機器である。熱源側熱交換器3は、暖房運転時においては蒸発器として機能し、冷房運転時は凝縮器として機能する。図1では、熱源側熱交換器3は、熱源側熱交換器3を通過する空気流と、熱源側熱交換器3の内部を流通する冷媒との間で熱交換を行う空冷式熱交換器として構成されている。熱源側熱交換器3は、例えば、並列に整列された複数のフィンと、複数のフィンを貫通する伝熱管とを備えるフィンチューブ型熱交換器として構成される。なお、熱源側熱交換器3は、フィンチューブ型熱交換器以外の機器、例えば、プレートフィン式熱交換器として構成してもよい。また、蒸発器は冷却器と称される場合があり、凝縮器は放熱器と称される場合がある。
熱源側熱交換器3が空冷式熱交換器である場合、熱源側熱交換器3を通過する空気流は、熱源側送風機3aによって生成される。熱源側送風機3aは、熱源側熱交換器3の形態に応じて、プロペラファン等の軸流送風機、シロッコファン若しくはターボファン等の遠心送風機、斜流送風機、又は横断流送風機等として構成できる。
また、熱源側熱交換器3は、水冷式空気調和装置501の用途に応じて、熱源側熱交換器3の内部を流通する水又はブラインと、熱源側熱交換器3の内部を流通する冷媒との間で熱交換を行う水冷式熱交換器として構成することもできる。熱源側熱交換器3が水冷式熱交換器として構成される場合、熱源側熱交換器3は、例えば、シェルアンドチューブ式熱交換器、プレート熱交換器、又は二重管式熱交換器として構成できる。また、熱源側熱交換器3が水冷式熱交換器として構成される場合、熱源側送風機3aは省略することができる。
また、図1の室外機101は、1台の熱源側熱交換器3のみを有する構成としているが、水冷式空気調和装置501の用途に応じて、複数の熱源側熱交換器3を有する熱交換ユニットとして構成してもよい。
減圧装置4は、高圧の冷媒を膨張して減圧させる膨張装置である。減圧装置4は、水冷式空気調和装置501の用途に応じて、膨張機、温度式自動膨張弁、リニア電子膨張弁、又はキャピラリーチューブ等として構成できる。膨張機は、受圧部にダイアフラムを採用した機械式膨張弁である。温度式自動膨張弁は、圧縮機1の吸入側における気相冷媒の過熱度によって冷媒量を調整する膨張装置である。リニア電子膨張弁は、多段階若しくは連続的に開度を調節可能な膨張装置であり、LEVとも略称される。図1の室外機101は、1台の減圧装置4のみを有する構成としているが、水冷式空気調和装置501の用途に応じて、複数の減圧装置4を有する構成としてもよい。
室外機101は、圧縮機1と、冷媒流路切替装置2と、熱源側熱交換器3と、熱源側送風機3aと、減圧装置4と、延長配管151とを接続し、水冷式空気調和装置501の冷媒回路の一部を形成する複数の冷媒配管を備えている。例えば、図1に示すように、室外機101は、第1熱源側冷媒配管15aと、第2熱源側冷媒配管15bと、第3熱源側冷媒配管15cと、第4熱源側冷媒配管15dと、第5熱源側冷媒配管15eと、第6熱源側冷媒配管15fとを備えている。第1熱源側冷媒配管15aは、圧縮機1の吐出口1aと冷媒流路切替装置2の第1接続ポート2aとの間に接続されている。第2熱源側冷媒配管15bは、冷媒流路切替装置2の第2接続ポート2bと、第1冷媒配管151aとの間に接続されている。第3熱源側冷媒配管15cは、第2冷媒配管151bと減圧装置4との間に接続されている。第4熱源側冷媒配管15dは、減圧装置4と熱源側熱交換器3との間に接続されている。第5熱源側冷媒配管15eは、熱源側熱交換器3と冷媒流路切替装置2の第3接続ポート2cとの間に接続されている。第6熱源側冷媒配管15fは、冷媒流路切替装置2の第4接続ポート2dと圧縮機1の吸入口1bの間に接続されている。以降の説明において、第1熱源側冷媒配管15a、第2熱源側冷媒配管15b、第3熱源側冷媒配管15c、第4熱源側冷媒配管15d、第5熱源側冷媒配管15e、及び第6熱源側冷媒配管15fは、区別する必要がない場合、「熱源側冷媒配管」と称する。
なお、室外機101は、水冷式空気調和装置501の用途に応じて、上述した以外の機器、例えば、過冷却熱交換器、アキュムレータ、又は油分離器等を有する構成にできる。
次に、室内機201の内部構造について説明する。
室内機201は、中間熱交換器5と、膨張タンク7と、循環ポンプ8とを備えている。中間熱交換器5、膨張タンク7、及び循環ポンプ8は、室内機201に収容されている。
中間熱交換器5は、熱源側熱交換器3と同様に、保有する熱エネルギーの異なる2つの流体間で熱エネルギーの移動及び交換を行う熱伝達機器である。中間熱交換器5は、第1流路5aと第2流路5bとを有しており、第1流路5aを流通する冷媒と第2流路5bを流通する熱媒体との間で熱交換を行う水冷式熱交換器として構成される。中間熱交換器5は、例えば、プレート熱交換器として構成される。なお、中間熱交換器5は、水冷式空気調和装置501の用途に応じて、プレート熱交換器以外の機器、例えば、シェルアンドチューブ式熱交換器、又は二重管式熱交換器等として構成してもよい。また、図1の室内機201は、1台の中間熱交換器5のみを有する構成としているが、水冷式空気調和装置501の用途に応じて、複数の中間熱交換器5を有する熱交換ユニットとして構成してもよい。
膨張タンク7は、熱媒体の温度変化に伴う熱媒体回路の圧力変化を一定範囲内に維持する貯留容器である。すなわち、膨張タンク7は、暖房運転時の熱媒体の温度上昇による熱媒体の膨張に伴い、熱媒体回路の内部の熱媒体の容積が増加するのを抑制するように構成されている。したがって、膨張タンク7は、熱媒体回路の容積を超える熱媒体を熱媒体回路から流入させて、膨張タンク7の内部に貯留するように構成されている。また、膨張タンク7は、冷房運転時の熱媒体の温度下降による熱媒体の収縮に伴い、熱媒体回路の内部の熱媒体の容積が低減し、熱媒体回路の内部に空気が流入するのを抑制するため、膨張タンク7から熱媒体回路に熱媒体を流入させるように構成されている。膨張タンク7は、開放型の貯留用器として構成してもよいし、密閉型の貯留用器として構成してもよい。また、図1の室内機201は、1台の膨張タンク7のみを有する構成としているが、水冷式空気調和装置501の用途に応じて、膨張タンク7を有しない構成としてもよいし、複数の膨張タンク7を有する構成としてもよい。
循環ポンプ8は、熱媒体回路の内部の熱媒体を加圧して、熱媒体回路を循環させるように構成された流体機械である。循環ポンプ8は、例えば渦巻ポンプとして構成される。また、循環ポンプ8は、熱媒体の流量が調整できるように、インバータ制御が可能な直流ポンプとして構成される。なお、循環ポンプ8は、水冷式空気調和装置501の用途に応じて、渦巻ポンプ以外のターボ型ポンプ、例えば、ディフューザポンプ等の遠心ポンプ、又は斜流ポンプとして構成してもよい。
室内機201は、中間熱交換器5と延長配管151とを接続し、水冷式空気調和装置501の冷媒回路の一部を形成する複数の冷媒配管を備えている。例えば、図1に示すように、室内機201は、第1負荷側冷媒配管25aと、第2負荷側冷媒配管25bとを備えている。第1負荷側冷媒配管25aは、中間熱交換器5の第1流路5aの一端と連通するように、第1冷媒配管151aと中間熱交換器5との間に接続される。第2負荷側冷媒配管25bは、中間熱交換器5の第1流路5aの他の一端と連通するように、中間熱交換器5の他の一端と第2冷媒配管151bとの間に接続される。以降の説明において、第1負荷側冷媒配管25a及び第2負荷側冷媒配管25bは、区別する必要がない場合、「負荷側冷媒配管」と称する。また、室外機101の熱源側冷媒配管、室内機201の負荷側冷媒配管、及び延長配管151をそれぞれ区別する必要がない場合、単に「冷媒配管」と称する。
また、室内機201は、中間熱交換器5、循環ポンプ8、及び連結配管251を接続し、連結配管251に接続された負荷装置6とともに、水冷式空気調和装置501の熱媒体回路を形成する複数の熱媒体配管を備えている。例えば、図1に示すように、室内機201は、第1熱源側熱媒体配管35aと、第2熱源側熱媒体配管35bと、第3熱源側熱媒体配管35cとを備えている。第1熱源側熱媒体配管35aは、中間熱交換器5の第2流路5bの一端と連通するように、循環ポンプ8と中間熱交換器5との間に接続される。第2熱源側熱媒体配管35bは、中間熱交換器5の第2流路5bの他の一端と連通するように、中間熱交換器5と第1熱媒体配管251aとの間に接続される。第3熱源側熱媒体配管35cは、第1熱媒体配管251aと循環ポンプ8との間に接続される。また、膨張タンク7は、第3熱源側熱媒体配管35cに分岐接続される。以降の説明において、第1熱源側熱媒体配管35a、第2熱源側熱媒体配管35b、及び第3熱源側熱媒体配管35cは、区別する必要がない場合、「熱源側熱媒体配管」と称する。また、熱源側熱媒体配管は、連結配管251と区別する必要がない場合、単に「熱媒体配管」と称する。
また、室内機201は、水冷式空気調和装置501の用途に応じて、上述した以外の機器、例えば、冷媒回路上に電子膨張弁等、熱媒体回路上に空気抜き弁又はストレーナ等を有する構成にできる。
負荷装置6は、空調対象空間302に低温又は高温の流体を供給するように構成される。例えば、負荷装置6は、空冷式熱交換器を有する構成とすることができ、空冷式熱交換器を通過する空調対象空間302の空気と、空冷式熱交換器の内部を流動する熱媒体との間で熱交換を行うように構成できる。負荷装置6が空冷式熱交換器を有する場合、空調対象空間302に低温又は高温の空気を供給することができる。
次に、水冷式空気調和装置501の冷媒回路を流動する冷媒について説明する。
水冷式空気調和装置501の冷媒回路を流動する冷媒としては、地球温暖化防止の観点から、地球温暖化係数の低い冷媒が使用される。例えば、水冷式空気調和装置501の冷媒としては、ハイドロフルオロカーボン系の冷媒、ハイドロカーボン系の冷媒等の可燃性冷媒又はその混合冷媒が用いられる。ハイドロフルオロカーボン系の冷媒としては、例えばR32冷媒が用いられる。ハイドロカーボン系の冷媒としては、例えば、プロパン冷媒であるR290冷媒、又はプロピレン冷媒であるR1270冷媒が用いられる。なお、地球温暖化係数の低い冷媒は低GWP冷媒とも称される。また、ハイドロフルオロカーボン系の冷媒は、HFC冷媒とも称される。また、ハイドロカーボン系の冷媒は、HC冷媒とも称される。ここで、可燃性冷媒は、不燃性冷媒以外の冷媒を意味し、微燃性冷媒を含むものとする。
次に、水冷式空気調和装置501の熱媒体回路を流動する熱媒体について説明する。
水冷式空気調和装置501の熱媒体回路を流動する熱媒体としては、水又はブラインが用いられる。ブラインは、水よりも凍結温度の低い不凍液の総称である。ブラインとしては、塩化系ブライン等の無機ブライン、又はグリコール系ブライン等の有機ブラインが用いられる。塩化系ブラインとしては、例えば、塩化カルシウム水溶液、又は塩化ナトリウム水溶液が用いられる。グリコール系ブラインとしては、エチレングリコール水溶液、又はプロピレングリコール水溶液が用いられる。
次に、水冷式空気調和装置501の冷媒回路における暖房運転時の冷媒の流れについて図1を用いて説明する。
図1において、水冷式空気調和装置501における、暖房運転時の冷媒の流れは実線の矢印で示されている。また、暖房運転時においては、冷媒流路切替装置2の内部の冷媒流路は、図1の実線で示された経路となる。すなわち、暖房運転時の冷媒流路切替装置2においては、第1接続ポート2aが、冷媒流路切替装置2の内部の冷媒流路を介して、第2接続ポート2bと連通する。また、暖房運転時の冷媒流路切替装置2においては、第3接続ポート2cが、冷媒流路切替装置2の内部の冷媒流路を介して、第4接続ポート2dと連通する。
圧縮機1で圧縮され、圧縮機1の吐出口1aから吐出された高温かつ高圧の気相冷媒は、第1熱源側冷媒配管15a、冷媒流路切替装置2、及び第2熱源側冷媒配管15bを介して室外機101から流出する。室外機101から流出した高温かつ高圧の気相冷媒は、第1冷媒配管151aを介して、室内機201に流入する。
室内機201に流入した高温かつ高圧の気相冷媒は、第1負荷側冷媒配管25aを介して、中間熱交換器5の第1流路5aに流入する。中間熱交換器5の第1流路5aに流入した高温かつ高圧の気相冷媒は、中間熱交換器5の第1流路5aを流動する。中間熱交換器5の第1流路5aを流動する高温かつ高圧の気相冷媒は、循環ポンプ8により加圧されて中間熱交換器5の第2流路5bを流動する熱媒体との間で熱交換され、高圧の液相冷媒として中間熱交換器5の第1流路5aから流出する。
中間熱交換器5の第1流路5aから流出した高圧の液相冷媒は、第2負荷側冷媒配管25bを介して、室内機201から流出する。室内機201から流出した高圧の液相冷媒は、第2冷媒配管151bを介して、室外機101に流入する。
室外機101に流入した高圧の液相冷媒は、第3熱源側冷媒配管15cを介して、減圧装置4に流入する。減圧装置4に流入した高圧の液相冷媒は、減圧装置4で膨張及び減圧され、低温低圧の二相冷媒として減圧装置4から流出する。
減圧装置4から流出した低温かつ低圧の二相冷媒は、第4熱源側冷媒配管15dを介して、熱源側熱交換器3に流入する。熱源側熱交換器3に流入した低温かつ低圧の二相冷媒は、熱源側熱交換器3の内部を流動し、熱源側送風機3aが誘引する気流との間で熱交換され、低圧の気相冷媒として熱源側熱交換器3から流出する。なお、熱源側熱交換器3から流出する冷媒は、乾き度の高い二相冷媒となる場合もある。
熱源側熱交換器3から流出した低圧の気相冷媒は、第5熱源側冷媒配管15e、冷媒流路切替装置2、及び第6熱源側冷媒配管15fを介して、圧縮機1の吸入口1bから吸入される。圧縮機1の吸入口1bから吸入された低圧の気相冷媒は、圧縮機1で圧縮され、高温かつ高圧の気相冷媒として圧縮機1の吐出口1aから吐出される。暖房運転時の水冷式空気調和装置501の冷媒回路では、以上のサイクルが繰り返される。
次に、水冷式空気調和装置501の冷媒回路における冷房運転時の冷媒の流れについて図1を用いて説明する。なお、水冷式空気調和装置501では、除霜運転時においても、以下と同様の動作が行われる。ここで、除霜運転とは、外気が低温の際に、暖房運転時に熱源側熱交換器3で結露した水が氷結する着霜現象を解消するために、圧縮機1からホットガスを供給する運転のことをいう。
図1において、水冷式空気調和装置501における、冷房運転時の冷媒の流れは点線の矢印で示されている。また、冷房運転時においては、冷媒流路切替装置2の内部の冷媒流路は、図1の点線で示された経路となる。すなわち、冷房運転時の冷媒流路切替装置2においては、第1接続ポート2aが、冷媒流路切替装置2の内部の冷媒流路を介して、第3接続ポート2cと連通する。また、暖房運転時の冷媒流路切替装置2においては、第2接続ポート2bが、冷媒流路切替装置2の内部の冷媒流路を介して、第4接続ポート2dと連通する。
圧縮機1で圧縮され、圧縮機1の吐出口1aから吐出された高温かつ高圧の気相冷媒は、第1熱源側冷媒配管15a、冷媒流路切替装置2、及び第5熱源側冷媒配管15eを介して熱源側熱交換器3に流入する。熱源側熱交換器3に流入した高温かつ高圧の気相冷媒は、熱源側熱交換器3の内部を流動し、熱源側送風機3aが誘引する気流との間で熱交換され、高圧の液相冷媒として流出する。
熱源側熱交換器3から流出した高圧の液相冷媒は、第4熱源側冷媒配管15dを介して、減圧装置4に流入する。減圧装置4に流入した高圧の液相冷媒は、減圧装置4で膨張及び減圧され、低温低圧の二相冷媒として減圧装置4から流出する。
減圧装置4から流出した低温かつ低圧の二相冷媒は、第3熱源側冷媒配管15cを介して、室外機101から流出する。室外機101から流出した低温かつ低圧の二相冷媒は、第2冷媒配管151bを介して、室内機201に流入する。
室内機201に流入した低温かつ低圧の二相冷媒は、第2負荷側冷媒配管25bを介して、中間熱交換器5の第1流路5aに流入する。中間熱交換器5の第1流路5aに流入した低温かつ低圧の二相冷媒は、中間熱交換器5の第1流路5aを流動する。中間熱交換器5の第1流路5aを流動する低温かつ低圧の二相冷媒は、循環ポンプ8により加圧されて中間熱交換器5の第2流路5bを流動する熱媒体との間で熱交換され、低圧の気相冷媒として中間熱交換器5の第1流路5aから流出する。なお、熱源側熱交換器3から流出する冷媒は、乾き度の高い二相冷媒となる場合もある。
中間熱交換器5の第1流路5aから流出した低圧の気相冷媒は、第1負荷側冷媒配管25aを介して、室内機201から流出する。室内機201から流出した低圧の気相冷媒は、第1冷媒配管151aを介して、室外機101に流入する。
室外機101に流入した低圧の気相冷媒は、第2熱源側冷媒配管15b、冷媒流路切替装置2、及び第6熱源側冷媒配管15fを介して、圧縮機1の吸入口1bから吸入される。圧縮機1の吸入口1bから吸入された低圧の気相冷媒は、圧縮機1で圧縮され、高温かつ高圧の気相冷媒として圧縮機1の吐出口1aから吐出される。冷房運転時の水冷式空気調和装置501の冷媒回路では、以上のサイクルが繰り返される。
次に、水冷式空気調和装置501の熱媒体回路における、水冷式空気調和装置501の運転時の熱媒体の流れについて図1を用いて説明する。図1においては、水冷式空気調和装置501における、熱媒体の流れは一点鎖線の矢印で示されている。図1では、暖房運転時の熱媒体の流れ方向は、冷房運転時の熱媒体の流れ方向と同一となっているが、冷房運転時の熱媒体の流れ方向と逆向きとなるように水冷式空気調和装置501の熱媒体回路を構成してもよい。
水冷式空気調和装置501の熱媒体回路は、循環ポンプ8により熱媒体が加圧されることにより、熱媒体が循環するように構成されている。循環ポンプ8により加圧された熱媒体は、第1熱源側熱媒体配管35aを介して、中間熱交換器5の第2流路5bに流入する。暖房運転時においては、中間熱交換器5の第2流路5bに流入した熱媒体は、中間熱交換器5の第1流路5aを流動する高温かつ高圧の気相冷媒と熱交換され、高温の熱媒体として、中間熱交換器5の第2流路5bから流出する。冷房運転時においては、中間熱交換器5の第2流路5bに流入した熱媒体は、中間熱交換器5の第1流路5aを流動する低温かつ低圧の二相冷媒と熱交換され、低温の熱媒体として、中間熱交換器5の第2流路5bから流出する。
中間熱交換器5の第2流路5bから流出した高温又は低温の熱媒体は、第2熱源側熱媒体配管35bを介して室内機201から流出する。室内機201から流出した高温又は低温の熱媒体は、第2熱源側熱媒体配管35b及び第1熱媒体配管251aを介して、例えば、フィンチューブ型熱交換器等の空冷式熱交換器を有する負荷装置6に流入する。
負荷装置6に流入した高温又は低温の熱媒体は、負荷装置6の内部を流動する。負荷装置6は、暖房運転時においては、例えば、負荷装置6の内部を流動する高温の熱媒体と、負荷装置6を通過する空調対象空間302の空気との熱交換を行うことにより、空調対象空間302に高温の空気を供給する。冷房運転時においては、例えば、負荷装置6の内部を流動する低温の熱媒体と、負荷装置6を通過する空調対象空間302の空気との熱交換を行うことにより、空調対象空間302に低温の空気を供給する。暖房運転時においては、負荷装置6で熱交換された熱媒体は、低温の熱媒体となり、負荷装置6から流出する。冷房運転時においては、負荷装置6で熱交換された熱媒体は、高温の熱媒体となり、負荷装置6から流出する。
負荷装置6から流出した熱媒体は、第2熱媒体配管251bを介して、室内機201に流入する。室内機201に流入した熱媒体は、第3熱源側熱媒体配管35cを介して、循環ポンプ8に流入する。循環ポンプ8に流入した熱媒体は、循環ポンプ8により加圧され、第1熱源側熱媒体配管35aを介して、中間熱交換器5の第2流路5bに流入する。なお、運転時の熱媒体の温度上昇又は温度下降に伴う熱媒体回路の圧力変化は、第3熱源側熱媒体配管35cから分岐接続された膨張タンク7により一定の範囲に維持される。水冷式空気調和装置501の熱媒体回路では、以上のサイクルが繰り返される。
次に、水冷式空気調和装置501を制御する制御用機器について説明する。
水冷式空気調和装置501は、水冷式空気調和装置501の制御用機器として、例えば図1に示すように、第1制御装置9と、第2制御装置10と、入出力装置11と、報知装置403と、冷媒漏洩検知センサ404とを有する構成にできる。以降の説明においては、第1制御装置9と第2制御装置10と区別する必要がないときは、制御装置50と称する。
第1制御装置9は、圧縮機1の駆動周波数の制御等、室外機101の運転を制御する室外機制御装置として、室外機101に収容されている。第1制御装置9は、例えば、室外機101の制御処理を実現する第1制御部9aと、制御プログラム又は室外機101に関する情報を格納する第1記憶部9bとを有する構成にできる。
第2制御装置10は、循環ポンプ8の回転数の制御等、室内機201の運転を制御する室内機制御装置として、室内機201に収容されている。第2制御装置10は、例えば、室内機201の制御処理を実現する第2制御部10aと、制御プログラム又は室内機201に関する情報のデータを格納する第2記憶部10bとを有する構成にできる。
図1では、第2制御装置10は、第1制御装置9と第1通信線12で接続され、第1制御装置9との間で双方向に情報を送受信できるように構成されている。なお、水冷式空気調和装置501は、第1制御装置9と第2制御装置10との間で無線通信を行う場合は、第1通信線12を有しない構成とすることができる。
なお、図1では、水冷式空気調和装置501は、2つの制御装置50を有する構成としているが、水冷式空気調和装置501の形態に応じて、室外機101及び室内機201の一方のみに制御装置50を1つのみ有する構成にできる。また、水冷式空気調和装置501が複数の室外機101及び室内機201を有する場合、制御装置50は、水冷式空気調和装置501の用途に応じて、複数の室外機101及び室内機201の間で制御情報の送受信を行うように構成してもよい。
制御装置50は、専用のハードウェア、又は、中央演算装置若しくはメモリ等を備えたマイクロコンピュータ若しくはマイクロプロセッシングユニットとして構成される。制御装置50は、例えば埋込型の制御回路基板として構成し、電気品箱に収納して水冷式空気調和装置501の内部に設置される。
制御装置50が専用のハードウェアとして構成される場合、制御装置50は、例えば、単一回路、複合回路、ASIC、FPGA、又はこれらを組み合わせて構成できる。制御装置50は、各々の制御処理を個々のハードウェアで実現できるように構成してもよいし、各々の制御処理を一つのハードウェアで行うように構成してもよい。なお、「ASIC」は特定用途向け集積回路の略称であり、「FPGA」はフィールドプログラマブルゲートアレイの略称である。
制御装置50がマイクロコンピュータ又はマイクロプロセッシングユニットとして構成される場合、制御装置50が実行する制御処理は、ソフトウェア、ファームウェア、又はソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェア又はファームウェアは、制御プログラムとして記述される。メモリは、制御プログラムを格納する制御装置50の記憶部として、例えば第1制御装置9の第1記憶部9b及び第2制御装置10の第2記憶部10bとして構成される。メモリは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の不揮発性又は揮発性の半導体メモリとして構成できる。中央演算装置は、メモリに格納された制御プログラムを読み出して実行することにより、制御処理を実現する演算部として、例えば第1制御装置9の第1制御部9aの一部及び第2制御装置10の第2制御部10aの一部として構成される。なお、中央演算装置は「CPU」と略称される。また、中央演算装置は、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、又はプロセッサとも称される。
また、制御装置50は、制御処理の一部を専用のハードウェアで実現し、残余の制御処理をマイクロコンピュータ又はマイクロプロセッシングユニットで実現するように構成してもよい。
入出力装置11は、水冷式空気調和装置501の設置環境等の情報を制御装置50との間で入出力できるように構成された入出力インタフェースである。図1においては、入出力装置11は、入力内容の表示等を行う液晶表示部11aと、情報の入力を行う複数の入力釦11bとを有している。入出力装置11は、例えば、第2通信線13を介して制御装置50に情報の入出力を行うリモートコントローラとして構成される。なお、入出力装置11は、無線通信で制御装置50に情報入力を行う場合には、第2通信線13を有しない構成にできる。また、入出力装置11は、水冷式空気調和装置501の設置環境等の情報の入力のみができるように構成してもよいし、上述の情報の入力とともに、水冷式空気調和装置501の運転の開始及び停止等の運転指令ができるように構成してもよい。
報知装置403は、制御装置50から出力された信号を変換して、制御装置50での制御処理結果を、水冷式空気調和装置501の設置業者又はユーザに報知する出力インタフェースである。報知装置403は、例えば図1に示すように、スピーカ等の音響出力装置として構成できる。また、報知装置403は、例えば、液晶パネル若しくは7セグメント表示器等の表示装置、又は発光ダイオード等の光出力装置として構成してもよいし、スピーカ等の音響出力装置と組み合わせた構成としてもよい。図1に点線の矢印で示されるように、報知装置403は、有線通信又は無線通信により、制御装置50との間で信号が送受信できるように構成されている。
冷媒漏洩検知センサ404は、酸素濃度を検知するガスセンサ、又は可燃性ガスを検知するガスセンサとして、室内機201の内部又は室内機201の外部の空調非対象空間202に設置される。冷媒漏洩検知センサ404としては、半導体式ガスセンサ、熱線型半導体式ガスセンサ等のガスセンサが用いられる。図1に点線の矢印で示されるように、冷媒漏洩検知センサ404は、有線通信又は無線通信により、制御装置50との間で信号が送受信できるように構成されている。なお、図1の水冷式空気調和装置501は、1台の冷媒漏洩検知センサ404のみを有する構成としているが、水冷式空気調和装置501の用途に応じて、複数の冷媒漏洩検知センサ404を有する構成としてもよい。例えば、冷媒漏洩検知センサ404は、室内機201の内部又は室内機201の外部の空調非対象空間202の他に、室外機101の内部に設置してもよい。
なお、水冷式空気調和装置501の制御用機器は、水冷式空気調和装置501の用途に応じて、上述の他に、圧力センサ又は温度センサ等を含むように構成できる。
次に、水冷式空気調和装置501に取り付けられる冷媒漏洩対策部品400について説明する。
冷媒漏洩対策部品400は、空調非対象空間202における冷媒漏洩時の可燃濃度領域の生成を防止するための安全装置である。冷媒漏洩対策部品400は、可燃性冷媒の初期封入量、可燃性冷媒の追加封入量、延長配管151の長さ、及び空調非対象空間202の床面積等に基づき、空調非対象空間202における冷媒漏洩時の可燃濃度領域を算出することにより選定される。ここで、可燃性冷媒の初期封入量とは、水冷式空気調和装置501の設置前における可燃性冷媒の封入量のことである。また、可燃性冷媒の追加封入量とは、水冷式空気調和装置501の設置後における可燃性冷媒の追加量のことである。可燃性冷媒の追加封入は、水冷式空気調和装置501において、室内機201の設置場所が室外機101の設置場所から距離のある場合に行われる。
水冷式空気調和装置501の冷媒漏洩対策部品400としては、遮断装置401又は冷媒拡散装置402が用いられる。図1に点線の矢印で示されるように、遮断装置401は、有線通信又は無線通信により、制御装置50との間で信号が送受信できるように構成されている。
遮断装置401は、室内機201への冷媒の流入を遮断する安全装置である。遮断装置401は、例えば、電動式のボールバルブ又はバタフライバルブ等の遮断弁として構成される。遮断装置401は、室内機201の内部、すなわち、第1負荷側冷媒配管25a又は第2負荷側冷媒配管25bに冷媒が流入しないように、室外機101の熱源側冷媒配管又は延長配管151に設置される。例えば、図1に示すように、第1冷媒配管151aの冷媒流路と第2冷媒配管151bの冷媒流路とを遮断するように設置される。なお、遮断装置401は、例えば、複数の遮断弁を有し、複数の冷媒流路を遮断可能にした一体型の安全装置として構成できる。また、水冷式空気調和装置501は、1つの冷媒流路のみを遮断する遮断装置401を複数有する構成としてもよい。
水冷式空気調和装置501では、外気が低温の際に、暖房運転時に熱源側熱交換器3で結露した水が氷結する着霜現象を解消するために、暖房運転開始前に、圧縮機1からホットガスを供給する除霜運転が行われる。しかしながら、水冷式熱交換器である中間熱交換器5の第2流路5bに滞留する熱媒体の温度が低い場合、除霜運転により、中間熱交換器5の内部で熱媒体が凍結する場合がある。中間熱交換器5の内部で熱媒体が凍結し、熱媒体の体積が増加すると、中間熱交換器5の変形又は破断に到る恐れがある。例えば、中間熱交換器5をプレート式熱交換器として構成した場合、凍結による体積の膨張により、プレートの変形又は破断に到る恐れがある。中間熱交換器5の変形又は破断は、冷媒漏洩の一因となり得るが、想定される漏洩冷媒量が冷媒配管の破断と比較して多くなるため、冷媒回路を遮断する等の対策を、水冷式空気調和装置501の設置時に講ずる必要がある。
水冷式空気調和装置501では、遮断装置401を設置し、室内機201への冷媒の流入を遮断できるように構成することにより、中間熱交換器5の変形又は破断により、漏洩した可燃性冷媒により可燃濃度領域が生成されることを未然に防ぐことができる。
冷媒拡散装置402は、室内機201の内部、又は室内機201の外部の空調非対象空間202に漏洩した冷媒を、気流により拡散させる安全装置である。冷媒拡散装置402は、例えば排気ファンとして構成される。排気ファンは、例えば、空調非対象空間202の容積又は想定される冷媒漏洩量に応じて、プロペラファン等の軸流送風機、シロッコファン若しくはターボファン等の遠心送風機、斜流送風機、又は横断流送風機等から選定される。冷媒拡散装置402は、室内機201の内部に設置してもよいし、室内機201の外部の空調非対象空間202に設置してもよい。また、図1では、冷媒拡散装置402は、1台のみ設置されているが、空調非対象空間202の容積又は想定される冷媒漏洩量に応じて、複数台設置してもよい。
室内機201は、前述したとおり、熱媒体と冷媒との熱交換を行う製品の仕様上、中間熱交換器5として水冷式熱交換器を採用しており、空気の誘引流により中間熱交換器5を冷却する送風装置を有していない。そのため、室内機201の本体では、冷媒漏洩時の可燃濃度領域生成を抑制することができない。また、室内機201は通常空調非対象空間202の床面に設置されるため、中間熱交換器5等の冷媒漏洩が生じる可能性のある機器と床面との距離が近く、床面から離して設置することも困難である。また、可燃性冷媒は空気より比重が大きいため、冷媒漏洩時には、空調非対象空間202の床面に滞留する。そのため、空調非対象空間202においては、冷媒漏洩時の可燃濃度領域生成が生じやすい。したがって、水冷式空気調和装置501の室内機201では、空調非対象空間202の容積又は想定される冷媒漏洩量に応じて、冷媒拡散のための冷媒漏洩対策部品400を設ける等の対策を、水冷式空気調和装置501の設置時に講ずる必要がある。
水冷式空気調和装置501では、冷媒拡散装置402を設置し、空調非対象空間202に滞留した冷媒を拡散できるように構成することにより、可燃性冷媒の漏洩により、空調非対象空間202に可燃濃度領域が生成されることを未然に防ぐことができる。
次に、水冷式空気調和装置501の運転が可能か否かを判定する制御処理について、図2を用いて説明する。図2は、本実施の形態1に係る制御処理の一例を示すフローチャートである。
図2の制御処理は、例えば、制御装置50の制御部、すなわち第1制御部9a又は第2制御部10aで実行されるように構成できる。また、図2の制御処理は、制御装置50以外の装置で行うようにも構成できる。例えば、水冷式空気調和装置501は、制御装置50とは別体の装置、例えば、水冷式空気調和装置501から着脱可能な保全装置を実装して、図2の制御処理を実行するように構成できる。また、制御装置50の制御部とは異なる電子回路を水冷式空気調和装置501から着脱不可能に実装して、図2の制御処理を実行するように構成できる。
また、図2の制御処理は、水冷式空気調和装置501の設置後、最初に主電源が投入された時に実施される。また、水冷式空気調和装置501の通常運転がなされている状態においては、予め定められたスケジュールで、水冷式空気調和装置501の運転停止中に実施される。
水冷式空気調和装置501には、可燃性冷媒の初期情報として、水冷式空気調和装置501に封入される可燃性冷媒の種類及び燃焼性、並びに水冷式空気調和装置501の設置前における可燃性冷媒の初期封入量に関する情報等が、予め記憶されている。また、水冷式空気調和装置501には、図2の制御処理に必要な計算式又は図2の制御処理に必要なデータを列挙したテーブル表が、水冷式空気調和装置501の製品設計時の設定情報として、予め記憶されている。例えば、可燃性冷媒の初期情報及び必要な計算式は、制御装置50の記憶部、すなわち、第1記憶部9b又は第2記憶部10bに記憶されている。
また、水冷式空気調和装置501は、図2の制御処理のステップS1の実行前に、水冷式空気調和装置501の運転禁止処理を予め実行するように構成してもよい。水冷式空気調和装置501の運転禁止処理は、例えば、電源と水冷式空気調和装置501との間をつなぐスイッチ装置を開放し、電源から水冷式空気調和装置501への電源供給を無効化することにより行われる。
ステップS1では、設置環境情報の入力要求処理が行われる。ここで、設置環境情報とは、水冷式空気調和装置501の運転が可能か否かを判定するのに必要な、水冷式空気調和装置501の設置環境に関する情報であり、初期情報として獲得が困難な情報のことである。設置環境情報としては、室外機101と室内機201を接続する冷媒配管の長さの情報、すなわち延長配管151の長さの情報がある。また、その他の設置環境情報としては、水冷式空気調和装置501の設置後における可燃性冷媒の追加封入量、及び室内機201の設置空間である空調非対象空間202の床面積等がある。設置環境情報の入力は、例えば入出力装置11を用いて行われる。また、設置環境情報の入力要求は、例えば、リモートコントローラ等の入出力装置11又は報知装置403を介して、水冷式空気調和装置501の設置業者又はユーザに出力される。
次いで、ステップS2では、入力された設置環境情報に問題がないか否かの判定処理が行われる。具体的には、ステップS2では、例えば、入力された設置環境情報が不足していないか否か、又は入力された設置環境情報が適切な数値範囲であるか、が判定される。
ステップS2において、入力された設置環境情報に問題があると判定された場合、ステップS1の設置環境情報の入力要求処理が再度実行される。ステップS1の設置環境情報の入力要求処理は、入力された設置環境情報に問題がないと判定されるまで繰り返される。なお、水冷式空気調和装置501の運転を禁止する処理が未だ行われていない場合は、設置環境情報の再入力を要求する処理の前に、水冷式空気調和装置501の運転禁止処理が実行される。
ステップS2において、入力された設置環境情報に問題がないと判定された場合、ステップS3において、入力された設置環境情報の記憶処理が実行される。例えば、入力された設置環境情報は、制御装置50の記憶部、すなわち、第1記憶部9b又は第2記憶部10bに記憶される。
次いで、ステップS4では、可燃性冷媒の初期情報及び入力された設置環境情報に基づき、水冷式空気調和装置501の運転が可能であるか否かの判定処理が実行される。具体的には、可燃性冷媒の初期封入量及び追加封入量と、冷媒配管である延長配管151の長さと、室内機201の設置空間である空調非対象空間202の床面積とに基づき、水冷式空気調和装置501の運転が可能であるか否かの判定処理が実行される。
例えば、ステップS4では、可燃性冷媒の初期封入量と、可燃性冷媒の追加封入量と、延長配管151の長さと、空調非対象空間202の床面積とに基づき、空調非対象空間202における可燃濃度領域の生成条件を満たすか否かが判定される。より具体的には、可燃性冷媒の初期封入量と、可燃性冷媒の追加封入量と、延長配管151の長さとに基づき、空調非対象空間202に冷媒漏洩が発生した場合の最大冷媒漏洩量を推定する算出処理が行われる。次いで、空調非対象空間202の床面積と推定される最大冷媒漏洩量との比較演算に基づき、空調非対象空間202における可燃濃度領域の生成条件を満たすか否かが判定される。そして、ステップS4では、可燃濃度領域の生成条件を満たすか否かの判定結果に基づき、水冷式空気調和装置501の運転が可能であるか否かの判定処理が行われる。すなわち、可燃濃度領域の生成条件を満たしていないと判定された場合は、水冷式空気調和装置501の運転が可能であると判定される。また、可燃濃度領域の生成条件を満たすと判定された場合は、水冷式空気調和装置501の運転が不可能であると判定される。
ステップS4において、水冷式空気調和装置501の運転が可能と判定された場合、ステップS8において、水冷式空気調和装置501の運転許可処理が実行され、水冷式空気調和装置501の運転が可能か否かを判定する制御処理が終了する。水冷式空気調和装置501の運転許可処理は、例えば、電源と水冷式空気調和装置501との間をつなぐスイッチ装置を閉塞し、電源から水冷式空気調和装置501への電源供給を有効化することにより行われる。また、ステップS4においては、水冷式空気調和装置501は、リモートコントローラ等の入出力装置11又は報知装置403を介して、設置業者又はユーザに水冷式空気調和装置501の運転が可能である等の判定結果を出力するように構成できる。
ステップS4において、水冷式空気調和装置501の運転が不可能と判定された場合、ステップS5において、水冷式空気調和装置501の運転禁止処理が実行又は維持される。また、ステップS5においては、水冷式空気調和装置501は、リモートコントローラ等の入出力装置11又は報知装置403を介して、設置業者又はユーザに水冷式空気調和装置501の運転が不可能である等の判定結果を出力するように構成できる。
次いで、ステップS6においては、冷媒漏洩時の空調非対象空間202での可燃濃度領域の生成を防止する、1以上の設置すべき冷媒漏洩対策部品400の設置要求処理が行われる。ステップS6においては、設置すべき冷媒漏洩対策部品400は、可燃性冷媒の初期封入量と、可燃性冷媒の追加封入量と、延長配管151の長さと、空調非対象空間202の床面積とに基づき選定される。また、ステップS6においては、設置すべき冷媒漏洩対策部品400の情報は、リモートコントローラ等の入出力装置11又は報知装置403を介して、設置業者又はユーザに出力するように構成できる。設置業者又はユーザにより設置された冷媒漏洩対策部品400は、無線通信又は有線通信により、水冷式空気調和装置501で検知される。
例えば、ステップS6の冷媒漏洩対策部品400の選定は、ステップS4での可燃濃度領域の生成に関する判定結果に基づき行うことができる。具体的には、冷媒漏洩対策部品400の選定は、想定される設置環境情報の数値例と、想定される最大冷媒漏洩量と、設置すべき冷媒漏洩対策部品400との対応関係を、水冷式空気調和装置501に予め記憶させたテーブル表によって実行できる。設置すべき冷媒漏洩対策部品400は、推定される最大冷媒漏洩量とテーブル表の最大冷媒漏洩量とを対応させることにより選定できる。
ステップS7では、設置された冷媒漏洩対策部品400の情報に基づき、水冷式空気調和装置501の運転が可能か否かの判定処理が行われる。例えば、ステップS7の水冷式空気調和装置501の運転が可能か否かの判定処理は、ステップS6のテーブル表に記載の冷媒漏洩対策部品400のシリアル番号と、設置された冷媒漏洩対策部品400のシリアル番号とを比較することによって実行できる。また、ステップS7の水冷式空気調和装置501の運転が可能か否かの判定処理は、冷媒漏洩対策部品400の機能情報を列挙した別のテーブル表を予め記憶しておき、設置された冷媒漏洩対策部品400の機能情報と比較することによっても実行できる。冷媒漏洩対策部品400の機能情報としては、例えば、遮断装置401の動作電圧に関する情報、又は冷媒拡散装置402の回転数に関する情報等が用いられる。
ステップS7において、水冷式空気調和装置501の運転が可能と判定された場合、ステップS8において、水冷式空気調和装置501の運転許可処理が実行され、水冷式空気調和装置501の運転が可能か否かを判定する制御処理が終了する。
ステップS7において、水冷式空気調和装置501の運転が不可能であると判定された場合、ステップS6の冷媒漏洩対策部品400の設置要求処理が再度実行される。ステップS6の冷媒漏洩対策部品400の設置要求処理は、ステップS7で水冷式空気調和装置501の運転が可能と判定されるまで繰り返される。なお、水冷式空気調和装置501の運転が不可能と判定される場合としては、必要な冷媒漏洩対策部品400の数が不足している場合、又は冷媒漏洩対策部品400の種類が異なる場合等がある。また、水冷式空気調和装置501の運転が不可能と判定される場合としては、冷媒漏洩対策部品400の故障又は接続不良等により、冷媒漏洩対策部品400の接続が認識されない場合等がある。
次に、本実施の形態1の水冷式空気調和装置501の効果について説明する。
水冷式空気調和装置501は、可燃性冷媒の初期封入量及び追加封入量と、延長配管151の長さと、空調非対象空間202の床面積等の設置環境情報に基づき、水冷式空気調和装置501の運転が可能か否かを判定するように構成されている。この構成によれば、室外機101と室内機201の設置間隔の大きさ、及び設置間隔の大きさに伴う可燃性冷媒の追加封入量を考慮して、室内機201からの冷媒漏洩対策を適切に講じることができる。また、この構成によれば、空調非対象空間202の広さを基準に、水冷式空気調和装置501の運転が可能か否かを判定できる。したがって、空調非対象空間202の床面積を大きく占有する構造物が設置される場合であっても、空調非対象空間202の床面積のデータを更新することにより、室内機201から冷媒漏洩対策を適切に講じることができる。
また、水冷式空気調和装置501は、水冷式空気調和装置501の運転が不可能と判定された場合、水冷式空気調和装置501の運転を禁止するように構成されている。また、水冷式空気調和装置501は、水冷式空気調和装置501の運転が不可能と判定された場合、冷媒漏洩時の可燃濃度領域の生成を防止する、1以上の設置すべき冷媒漏洩対策部品400の情報を出力するよう構成されている。また、水冷式空気調和装置501は、設置すべき冷媒漏洩対策部品400の情報の出力が、水冷式空気調和装置501の運転が可能となるまで繰り返されるように構成されている。本構成では、水冷式空気調和装置501の冷媒漏洩対策に問題がある場合、冷媒漏洩対策部品400が適切に設置されるまでは、水冷式空気調和装置501の運転が許可されないため、冷媒漏洩対策を適切に講じることができる。また、上述の設置環境情報に基づく、水冷式空気調和装置501の運転の判定処理と組み合わせることにより、可燃濃度領域の生成を未然に防止可能な水冷式空気調和装置501を提供できる。
また、水冷式空気調和装置501は、可燃性冷媒の初期封入量と、設置環境情報とに基づき、空調非対象空間202に可燃濃度領域が生成されるか否かを判定し、水冷式空気調和装置501の運転が可能か否かを判定するように構成されている。この構成によれば、可燃濃度領域が生成されるか否かに基づき、水冷式空気調和装置501の運転が可能か否かが判定されるため、可燃濃度領域の生成に対する対策を適切に講じることができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る水冷式空気調和装置501について、図3を用いて説明する。図3は、本実施の形態2に係る水冷式空気調和装置501の一例を概略的に示す冷媒回路図である。
図3では、水冷式空気調和装置501は、制御装置50を接続する第2通信線13に接続された通信装置17が設けられている。通信装置17は、例えば無線LAN又は有線LANを介して、外部のサーバと接続するネットワーク機器として構成される。外部のサーバとしては、例えば、水冷式空気調和装置501の製造業者又は設置業者等の水冷式空気調和装置501の関連業者が所有するサーバが用いられる。通信装置17は、無線LAN装置等のように水冷式空気調和装置501とは別体の装置として構成してもよいし、水冷式空気調和装置501から脱離不可能な電子回路を実装した構成としてもよい。通信装置17を除く、水冷式空気調和装置501の構造は、前述の実施の形態1と同一であるため、説明は省略する。
本実施の形態2では、前述の実施の形態1のステップS4又はS7の判定処理、すなわち、水冷式空気調和装置501の運転が可能か否かの判定処理に用いたデータが、通信装置17を介して外部のサーバに送信される。例えば、水冷式空気調和装置501は、ステップS4又はS7の判定に用いたデータとして、延長配管151の長さ、可燃性冷媒の追加封入量、又は空調非対象空間202の床面積等の設置環境情報を、外部のサーバに送信するように構成できる。また、水冷式空気調和装置501は、ステップS7の判定に用いたデータとして、設置された冷媒漏洩対策部品400の情報を、通信装置17を介して外部のサーバに送信するように構成できる。また、水冷式空気調和装置501は、ステップS4又はS7の判定に用いたデータとして、可燃性冷媒の初期封入量と設置環境情報とに基づいて算出した最大冷媒漏洩量のデータを、通信装置17を介して外部のサーバに送信する構成としてもよい。なお、水冷式空気調和装置501は、ユーザ又は設置業者の連絡先情報を入出力装置11から入力させて、連絡先情報とデータとを送信する許可をユーザ又は設置業者から得てから、通信装置17を介して連絡先情報とデータとを送信するように構成されている。
本実施の形態2では、前述の実施の形態1のステップS6の冷媒漏洩対策部品400の設置要求処理が外部のサーバで実行される。すなわち、設置すべき冷媒漏洩対策部品400は、送信されたデータに基づきサーバで選定される。また、設置すべき冷媒漏洩対策部品400の情報は、前記サーバから入出力装置11又は報知装置403に出力される。本実施の形態2では、上述の構成を有することにより、ユーザ又は設置業者は、冷媒漏洩対策部品400の最新情報を外部のサーバから取得できるため、可燃濃度領域の生成を未然により有効に防止可能な水冷式空気調和装置501を提供することができる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3に係る水冷式空気調和装置501について、図4を用いて説明する。図4は、本実施の形態3に係る水冷式空気調和装置501の一例を概略的に示す冷媒回路図である。
図4では、上述の実施の形態2で説明した通信装置17を介して、ユーザ又は設置業者が所有する携帯端末19と外部のサーバとの間で通信可能な構成となっている。携帯端末19とサーバとの間での通信は、例えば、携帯端末19にインストールされたアプリケーションプログラム21を介して実行される。すなわち、本実施の形態3では、上述の実施の形態1及び2で説明した、設置すべき前記冷媒漏洩対策部品400の情報は、サーバからユーザ又は設置業者の携帯端末19に出力される構成となっている。なお、水冷式空気調和装置501は、ユーザ又は設置業者の連絡先情報を入出力装置11又はアプリケーションプログラム21のいずれかに入力させるように構成されている。通信装置17を除く、水冷式空気調和装置501の構造は、前述の実施の形態1及び2と同一であるため、説明は省略する。
本実施の形態3では、前述の実施の形態2と同様に、設置すべき冷媒漏洩対策部品400は、送信されたデータに基づきサーバで選定される。また、設置すべき冷媒漏洩対策部品400の情報は、前記サーバから入出力装置11、報知装置403、及びユーザ又は設置業者の携帯端末19のいずれかに出力される。本実施の形態3では、上述の構成を有することにより、ユーザ又は設置業者は、冷媒漏洩対策部品400の最新情報を外部のサーバから効率的に取得できるため、可燃濃度領域の生成をより有効に防止可能な水冷式空気調和装置501を提供することができる。
1 圧縮機、1a 吐出口、1b 吸入口、2 冷媒流路切替装置、2a 第1接続ポート、2b 第2接続ポート、2c 第3接続ポート、2d 第4接続ポート、3 熱源側熱交換器、3a 熱源側送風機、4 減圧装置、5 中間熱交換器、5a 第1流路、5b 第2流路、6 負荷装置、7 膨張タンク、8 循環ポンプ、9 第1制御装置、9a 第1制御部、9b 第1記憶部、10 第2制御装置、10a 第2制御部、10b 第2記憶部、11 入出力装置、11a 液晶表示部、11b 入力釦、12 第1通信線、13 第2通信線、15a 第1熱源側冷媒配管、15b 第2熱源側冷媒配管、15c 第3熱源側冷媒配管、15d 第4熱源側冷媒配管、15e 第5熱源側冷媒配管、15f 第6熱源側冷媒配管、17 通信装置、19 携帯端末、21 アプリケーションプログラム、25a 第1負荷側冷媒配管、25b 第2負荷側冷媒配管、35a 第1熱源側熱媒体配管、35b 第2熱源側熱媒体配管、35c 第3熱源側熱媒体配管、50 制御装置、101 室外機、151 延長配管、151a 第1冷媒配管、151b 第2冷媒配管、201 室内機、202 空調非対象空間、251 連結配管、251a 第1熱媒体配管、251b 第2熱媒体配管、302 空調対象空間、400 冷媒漏洩対策部品、401 遮断装置、402 冷媒拡散装置、403 報知装置、404 冷媒漏洩検知センサ、501 水冷式空気調和装置。

Claims (7)

  1. 室外機と室内機と負荷装置とを備え、前記室外機と前記室内機との間を接続する冷媒配管を介して可燃性冷媒が循環し、前記室内機と前記負荷装置との間を接続する熱媒体配管を介して熱媒体が循環する水冷式空気調和装置であって、
    前記水冷式空気調和装置の設置前における前記可燃性冷媒の初期封入量と、前記水冷式空気調和装置の設置後における前記可燃性冷媒の追加封入量と、前記冷媒配管の長さと、前記室内機の設置空間の床面積とに基づき、前記水冷式空気調和装置の運転が可能か否かを判定し、
    前記水冷式空気調和装置の運転が不可能と判定された場合、
    前記水冷式空気調和装置の運転を禁止し、
    前記可燃性冷媒の初期封入量と、前記可燃性冷媒の追加封入量と、前記冷媒配管の長さと、前記室内機の設置空間の床面積とに基づき選定された、冷媒漏洩時の可燃濃度領域の生成を防止するために設置すべき1以上の冷媒漏洩対策部品の情報を出力する
    水冷式空気調和装置。
  2. 前記水冷式空気調和装置の運転が可能か否かの判定は、前記室内機の設置空間における前記可燃濃度領域の生成条件を満たすか否かの判定に基づき行われ、
    前記室内機の設置空間に前記可燃濃度領域の生成条件を満たすか否かの判定は、前記水冷式空気調和装置の設置前における前記可燃性冷媒の初期封入量と、前記水冷式空気調和装置の設置後における前記可燃性冷媒の追加封入量と、前記冷媒配管の長さと、前記室内機の設置空間の床面積とに基づき行われる
    請求項1に記載の水冷式空気調和装置。
  3. 設置された前記冷媒漏洩対策部品の情報に基づき、前記水冷式空気調和装置の運転が可能か否かを判定し、
    前記水冷式空気調和装置の運転が不可能と判定された場合、設置された前記冷媒漏洩対策部品の情報に基づき選定された、設置すべき別の1以上の前記冷媒漏洩対策部品の情報を出力する
    請求項1又は2に記載の水冷式空気調和装置。
  4. 前記冷媒漏洩対策部品は、
    前記設置空間に漏洩した冷媒を拡散する冷媒拡散装置である
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の水冷式空気調和装置。
  5. 前記冷媒漏洩対策部品は、
    前記室内機への冷媒の流入を遮断する遮断装置である
    請求項1〜3のいずれか一項に記載の水冷式空気調和装置。
  6. 前記水冷式空気調和装置の運転が可能か否かの判定に用いたデータは、サーバに送信され、
    前記データに基づき前記サーバで選定された、設置すべき前記冷媒漏洩対策部品の情報が、前記サーバから入力される
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の水冷式空気調和装置。
  7. 設置すべき前記冷媒漏洩対策部品の情報を前記サーバから受信し、前記サーバから受信した設置すべき前記冷媒漏洩対策部品の情報を、ユーザの携帯端末に出力する通信装置を備えた
    請求項6に記載の水冷式空気調和装置。
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