JP6815185B2 - 超音波切断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の部材を積層して成る積層体を被加工物とし、切断刃に超音波振動を付与しながら積層体を切断するのに用いられる超音波切断装置に関するものである。
従来の超音波切断装置としては、振動切断装置の名称で特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に記載の振動切断装置は、ステージに対象物を載置し、切断刃に振動を印加しながら対象物を切断する。この振動切断装置は、ステージの載置面に、樹脂材料により形成した緩衝層を設け、対象物の切断時に切断刃の刃先を緩衝層に切り込ませることにより、切断片の刃先を保護する。
また、上記の特許文献1には、フィルム状の切断対象物と離型フィルムとを上下に重ねた状態にしてステージ上に連続的に供給し、ステージ上で、上側の切断対象物を切断刃により切断すると共に、下側の離型フィルムにより切断刃の刃先を保護するようにした構成も記載されている。なお、上記の振動切断装置は、積層体の切断を考慮したものではない。
特開2012−106329号公報
一般に、超音波切断装置は、プレスによる剪断加工に比べてバリの発生が少ないという利点がある。ところが、上記従来の超音波切断装置では、切断刃の刃先を保護するために、樹脂製の緩衝層や離型フィルムなどの保護部材を用いていたため、その保護部材に糸状のバリが生じることがある。これにより、従来の超音波切断装置では、保護部材から外れたバリが異物として製品に混入するおそれがあるという問題点があることから、このような問題点を解決することが課題であった。
本発明は、上記従来の課題に着目して成されたものであって、切断刃の刃先を保護するための保護部材を廃止して、保護部材由来の異物混入を解消したうえで、とくに、複数の部材を積層して成る積層体を高精度に切断することができる超音波切断装置を提供することを目的としている。
本発明に係わる超音波切断装置は、複数の部材を積層して成る積層体を被加工物とし、切断刃に超音波振動を付与しながら前記積層体を積層方向に切断する装置である。この超音波切断装置は、前記積層体を載置する受け台と、前記受け台の上側に昇降可能に配置した切断刃と、切断時に積層体の切断箇所の両側を押さえる押圧部とを備えている。そして、超音波切断装置は、前記受け台が、下降した切断刃を受け入れる逃げ空間と、逃げ空間の一方側において積層体を拘束する拘束機構と、逃げ空間の他方側において押圧部との間で積層体を挟み且つ切断刃による負荷に抗して積層体の切断箇所を逃げ空間上に保持する抵抗保持機構とを備えたことを特徴としている。
本発明に係わる超音波切断装置は、受け台において、位置決めした積層体を拘束機構により拘束した後、押圧部により積層体の切断箇所の両側を押さえる。この際、超音波切断装置は、受け台の逃げ空間の一方側においては、押圧部とともに拘束機構により積層体を拘束し、逃げ空間の他方側においては、押圧部と抵抗保持機構とで積層体を挟むと共に、抵抗保持機構により、積層体の切断箇所を逃げ空間上に張り渡した状態に保持する。
その後、超音波切断装置は、切断刃に超音波振動を付与して下降させ、積層体の切断箇所を切断する。この際、超音波切断装置は、抵抗保持手段により、切断刃による負荷に抗して積層体の切断箇所を保持することで、とくに、積層体における最下段の部材が逃げ空間側にずれるのを阻止しながら切断箇所を保持し、また、下降した切断刃を逃げ空間に受け入れることにより切断刃の刃先を保護する。
このようにして、超音波切断装置は、切断刃の刃先を保護するための保護部材を廃止して、保護部材由来の異物混入を解消したうえで、とくに、複数の部材を積層して成る積層体を高精度に切断することができる。
本発明に係わる超音波切断装置の第1実施形態において、積層体の一例を説明する図であって、積層体の分解斜視図(A)、積層体の斜視図(B)、及び突片の切断工程を示す斜視図(C)である。 図1に続いて、端子の取付工程を示す斜視図(A)、ラミネート加工工程を示す斜視図(B)、及び完成した二次電池を示す斜視図(C)である。 超音波切断装置の全体を示す断面図である。 図3に示す超音波切断装置の要部を説明する断面図である。 本発明に係わる超音波切断装置の第2実施形態を示す要部の断面図である。 本発明に係わる超音波切断装置の第3実施形態を示す要部の断面図である。 本発明に係わる超音波切断装置の第4実施形態を示す要部の断面図である。
〈第1実施形態〉
超音波切断装置は、複数の部材を積層して成る積層体を被加工物とし、切断刃に超音波振動を付与しながら前記積層体を積層方向に切断する装置である。この実施形態における積層体(被加工物)は、複数の発電要素(複数の部材)を積層して成る二次電池の前駆体である。二次電池としては、例えばリチウムイオン二次電池が挙げられる。
二次電池の製造では、図1(A)に示すように、正極51と、セパレータ52と、負極53とを順に接合して成る発電要素50を作製し、図1(B)に示すように、複数の発電要素50を積層して二次電池の前駆体Sを形成する。正極51は、正極集電箔の両面のほぼ全体に、正極活物質層を形成したものである。また、負極53は、負極集電箔の両面のほぼ全体に、負極活物質層を形成したものである。
図示の各発電要素50は、矩形状を成しており、正極51及び負極53の同一辺には、端子接続用の正極突片51A及び負極突片53Aが互いに離間して設けてある。これらの突片51A,53Aは、正極51及び負極53を夫々構成する集電箔の一部を突出状態に形成したものであり、その両面に先述の活物質層は形成されていない。
これにより、前駆体Sは、正極突片51A及び負極突片53Aの夫々の積層部分51S,53Sを有しており、両積層部分51S、53Sを切断箇所として、その中間を切断するものとしている。つまり、この実施形態では、正極集電箔及び負極集電箔の一部から成る積層部分51S、53Sを切断する。
前駆体Sは、図1(C)に示す切断工程において、各積層部分51S,53Sの先端側領域が端材SPとして切断除去されることとなり、この切断工程において、後に詳述する超音波切断装置が用いられる。また、前駆体Sは、図2(A)に示す端子の取付工程において、各突片51A,53Aの積層部分51S、53Sに、固定シート54とともに端子55を固定する。その後、前駆体Sは、図2(B)に示すラミネート加工工程において、各端子55を外部に突出させて一対のフィルム56,56間に封入され、最終的に、図3(C)に示す二次電池Cとなる。
上記の前駆体Sを被加工物とする超音波切断装置は、図3に示すように、前駆体(積層体)Sを載置する受け台1と、受け台1の上側に昇降可能に配置した切断刃2と、切断時において前駆体Sの切断箇所の両側を押さえる押圧部3とを備えている。
また、超音波切断装置は、架台4上に、加工ヘッド5を昇降駆動するための制御ユニット6を備えている。制御ユニット6は、詳細な図示を省略するが、サーボモータ、エアシリンダ、これらの駆動源、及び電子制御機器などで構成してある。加工ヘッド5は、その下部に、刃先2Aを下向きにした切断刃2を備えると共に、上部に、切断刃2に縦の超音波振動を付与するブースタ7を備えている。
押圧部3は、その下部に、切断刃2の両側に平行配置した一対の押圧部材3A,3Bを備え、加工ヘッド5、又は制御ユニット6により個別に駆動される昇降体に、緩衝体8を介して装着してある。この押圧部3は、切断加工時には、切断刃2よりも先行して下降し、前駆体Sに当接した後には、緩衝体8を圧縮することで、その反発力により前駆体Sに圧接される。
前記受け台1は、下降した切断刃2を受け入れる逃げ空間9を備えている。また、受け台1は、逃げ空間9の一方側(図3及び図4中で右側)において前駆体(積層体)Sを拘束する拘束機構10を備えている。さらに、受け台1は、逃げ空間9の他方側において押圧部3との間で前駆体Sを挟み且つ切断刃2による負荷に抗して前駆体Sの切断箇所(51S,53S)を逃げ空間9上に保持する抵抗保持機構11を備えている。
図示例の受け台1は、前駆体Sを載置する載置面1Aを有すると共に、この載置面1Aに、前駆体Sの本体部を拘束する拘束機構10を備えている。拘束機構10は、その構成がとくに限定されるものではないが、例えば、前駆体Sに面接触して載置面1Aとの間で同前駆体Sを挟持するクランプ類を用いることができる。
また、受け台1は、切断刃2の配置側の端部に、載置面1Aから一段下がる段差部1Bを有している。そして、受け台1は、段差部1Bに、前記抵抗保持機構11が配置してあり、段差部1Bの段差面と抵抗保持機構11との間に前記逃げ空間9を形成している。ここで、前記押圧部3は、一方の押圧部材3Aが、受け台1の載置面1Aに相対向すると共に、他方の押圧部材3Bが、抵抗保持機構11に相対向している。
この実施形態の抵抗保持機構11は、図4に示すように、前駆体(積層体)Sとの接触面が切断刃2から離間する方向に回転駆動される回転体を備えている。より具体的には、抵抗保持機構11は、一対のローラ12,13と、両ローラ12,13に巻回した回転体としてのベルト14とを備えている。
両ローラ12,13は、夫々の支持部材15,16により、回転軸を水平にして並列配置してある。一方のローラ12は、図示しないモータに連結した駆動用であり、他方のローラ13は、回転自在な従動用である。駆動用のローラ12は、先述した制御ユニット6に含まれる電子制御機器により制御される。ベルト14は、その材料がとくに限定されるものではないが、高摩擦材料であることが望ましく、一例としてウレタンなどを用いることができる。
上記の抵抗保持機構11は、駆動用のローラ12の起動により、従動用のローラ13とともに回転体であるベルト14を、前駆体Sとの接触面が切断刃2から離間する方向、すなわち図4中に矢印で示す反時計回り方向に回転駆動する。
上記構成を備えた超音波切断装置は、拘束機構10が、前駆体Sの本体部を拘束すると共に、抵抗保持機構11が、前駆体Sにおける正極突片51A及び負極突片53Aの各積層部分51S,53Sの先端側領域を保持する。このため、超音波切断装置において、切断刃2、押圧部3の押圧部材3A,3B、逃げ空間9及び抵抗保持機構11は、いずれも前駆体Sの積層部分51S,53Sの全幅寸法よりも大きい長さ寸法(図3及び図4の紙面垂直方向の寸法)を有している。
次に、超音波切断装置の動作を説明する。
超音波切断装置は、図3に示すように、受け台1の載置面1Aに前駆体(積層体)Sを載置して位置決めし、拘束機構10により前駆体Sの本体部を拘束する。この際、前駆体Sは、各突片51A,53Aの積層部分51S,53Sが、逃げ空間9上に対応する位置で拘束される。その後、超音波切断装置は、制御ユニット6により、加工ヘッド5とともに切断刃2及び押圧部3を同時に下降させると共に、適宜のタイミングにおいて、ブースタ7により切断刃2に縦の超音波振動を付与する。
その間、超音波切断装置は、図4中に仮想線で示すように、切断刃2よりも押圧部3が先行し、前駆体Sにおける各突片51A,53Aの積層部分51S,53Sに押圧部3が当接した後には、緩衝体8(図3参照)を圧縮しつつ切断刃2が下降する。このとき、超音波切断装置は、逃げ空間9の一方側では、緩衝体8の反発力により、一方の押圧部材3Aと載置面1Aとの間で、各積層部分51S,53Sの基端側領域を挟持する。また、逃げ空間9の他方側では、同じく緩衝体8の反発力により、他方の押圧部材3Bと抵抗保持機構11との間で、各積層部分51S,53Sの先端側領域を挟する。
さらに、超音波切断装置は、押圧部3が各積層部分51S,53Sに当接する直前、又は当接後に、抵抗保持機構11のベルト14を回転駆動する。この際、抵抗保持機構11は、前駆体Sとの接触面が切断刃2から離間する方向にベルト14を回転駆動するので、各積層部分51S,53Sの最下段の突片51A,53Aに張力を付与し、各積層部分51S,53Sを逃げ空間9上に張り渡した状態に且つ平坦に保持する。
その後、超音波切断装置は、下降し続ける切断刃2により各積層部分51S,53Sを切断する。この際、抵抗保持機構11は、最下段の各突片51A,53Aに張力を付与するこにより、切断刃2による負荷に抗して、最下段の各突片51A,53Aが逃げ空間9側にずれるのを阻止しながら各積層部分51S,53Sを保持する。また、超音波切断装置は、図4中に仮想線で示すように、下降した切断刃2を逃げ空間9に受け入れ、その刃先2Aを保護する。よって、切断刃2は、各積層部分51S,53S以外には何ら接触しない。
さらに、超音波切断装置は、上記の切断を終了した後、制御ユニット6により、加工ヘッド5とともに切断刃2及び押圧部3を上昇させ、拘束機構を解除して前駆体Sを取り外すことにより、次の切断が可能になる。
このようにして、超音波切断装置は、切断刃の刃先を保護するために従来用いていた保護部材を廃止して、保護部材由来の異物混入を解消したうえで、とくに、複数の部材を積層して成る積層体、すなわち前駆体Sにおける各積層部分51S,53Sを高精度に切断することができる。また、超音波切断装置は、上記の如く保護部材を必要としないので、その分、装置構造の簡略化や加工コストの削減を実現することができる。
さらに、上記の超音波切断装置は、積層体(S)との接触面が切断刃2から離間する方向に回転駆動される回転体(ベルト4)を備えた抵抗保持機構11を採用している。これにより、超音波切断装置は、最下段の部材(突片51A,53A)に張力を付与することで、切断箇所の保持機能をより一層高めることができる。さらに、超音波切断装置は、回転体としてのベルト14を採用したことから、切断後の端材(図1中の符号SP)を円滑に装置外に排出することができる。
図5〜7は、本発明に係わる超音波切断装置の第2〜4の実施形態を説明する要部の断面図である。なお、以下の各実施形態において、第1実施形態と同一の構成部位は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
〈第2実施形態〉
図5に示す超音波切断装置は、第1実施形態と同様の基本構成を備えたもので、抵抗保持機構11の回転体として、摩擦ローラ24を用いている。摩擦ローラ24は、本体24Aの外周面に高摩擦部材24Bを備えている。この摩擦ローラ24は、支持部材25により回転軸を水平にして保持され、図示しないモータにより、積層体(前駆体S)との接触面が切断刃2から離間する方向、図中の矢印で示す反時計回り方向に回転駆動される。
上記の超音波切断装置にあっても、先の実施形態と同様に、切断刃2の刃先を保護する保護部材を廃止して、保護部材由来の異物混入を解消したうえで、とくに、複数の部材を積層して成る積層体、すなわち前駆体Sにおける各積層部分51S,53Sを高精度に切断することができる。また、超音波切断装置は、摩擦ローラ(回転体)24を備えた抵抗保持機構11を採用したことにより、最下段の部材(突片51A,53A)に張力を付与して切断箇所の保持機能をより一層高めることができ、切断後の端材(SP)の排出も可能である。
〈第3実施形態〉
図6に示す超音波切断装置は、第1実施形態と同様の基本構成を備えたものであり、抵抗保持機構11が、積層体(前駆体S)と受け台1との間において、他の部位よりも摩擦力が相対的に大きい高摩擦部材34を備えている。図示の高摩擦部材34は、受け台1の段差部1Bに固定した支持台35の上部に設けてある。高摩擦部材34は、その材料がとくに限定されるものではないが、押圧部3と協働して切断箇所を挟持し得るように、硬質ゴムなどを採用することができる。
上記の超音波切断装置は、先の各実施形態と同様に、切断刃2の刃先を保護するための保護部材を廃止して、保護部材由来の異物混入を解消したうえで、とくに、複数の部材を積層して成る積層体、すなわち前駆体Sにおける各積層部分51S,53Sを高精度に切断することができる。また、超音波切断装置は、高摩擦部材34を備えた抵抗保持機構11を採用したことから、その摩擦力により、最下段の部材(突片51A,53A)が切断刃2側にずれる事態を阻止して、切断箇所の保持機能をより一層高めることができる。なお、この実施形態の場合には、切断後の端材(SP)を除去するために、圧縮空気の噴射などを行っても良い。
〈第4実施形態〉
図7に示す超音波切断装置は、第1実施形態と同様の基本構成を備えたものであり、受け台1が、溝状の逃げ空間9と、載置面1Aと同一平面状を成す支持面1Cとを有している。また、抵抗保持機構11は、積層体(前駆体S)と受け台1との間において、他の部位よりも摩擦力が相対的に大きいシート状の高摩擦部材44を備えている。図示の高摩擦部材44は、受け台1の支持面1Cに設けてあり、例えば、両面粘着テープや粘着シートなどを用いることができる。
上記の超音波切断装置は、先の各実施形態と同様に、切断刃2の刃先を保護するための保護部材を廃止して、保護部材由来の異物混入を解消したうえで、とくに、複数の部材を積層して成る積層体、すなわち前駆体Sにおける各積層部分51S,53Sを高精度に切断することができる。また、超音波切断装置は、シート状の高摩擦部材44を備えた抵抗保持機構11を採用したことから、その摩擦力により、最下段の部材(突片51A,53A)が切断刃2側にずれる事態を阻止して、切断箇所の保持機能をより一層高めることができる。
本発明に係わる超音波切断装置は、その構成が上記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の細部を適宜変更することが可能である。また、超音波切断装置は、切断対象となる被加工物としては、二次電池の前駆体以外に、複数の部材を積層して成る各種積層体に適用することができる。
なお、本発明に係わる超音波切断装置は、当然のことながら、積層体ではない単一の被加工物の切断も可能であるが、とくに、従来の緩衝層を用いることなく、積層した部材にずれが生じやすい積層体を精度良く切断し得る点において、きわめて利用価値の高い効果を発揮するものである。
1 受け台
2 切断刃
3 押圧部
9 逃げ空間
10 拘束機構
11 抵抗保持機構
14 ベルト(回転体)
24 摩擦ローラ
34 高摩擦部材
44 高摩擦部材
50 発電要素(複数の部材)
51 正極
51A 正極突片
51S 正極突片の積層部分
53 負極
53A 負極突片
53S 負極突片の積層部分
S 前駆体(積層体)

Claims (4)

  1. 複数の部材を積層して成る積層体を被加工物とし、切断刃に超音波振動を付与しながら前記積層体を積層方向に切断する装置であって、
    前記積層体を載置する受け台と、
    前記受け台の上側に昇降可能に配置した切断刃と、
    切断時に積層体の切断箇所の両側を押さえる押圧部とを備え、
    前記受け台が、下降した切断刃を受け入れる逃げ空間と、逃げ空間の一方側において積層体を拘束する拘束機構と、逃げ空間の他方側において押圧部との間で積層体を挟み且つ切断刃による負荷に抗して積層体の切断箇所を逃げ空間上に保持する抵抗保持機構とを備えたことを特徴とする超音波切断装置。
  2. 前記抵抗保持機構が、積層体との接触面が切断刃から離間する方向に回転駆動される回転体を備えていることを特徴とする請求項1に記載の超音波切断装置。
  3. 前記抵抗保持機構が、積層体と受け台との間において、他の部位よりも摩擦力が相対的に大きい高摩擦部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の超音波切断装置。
  4. 前記積層体が、端子接続用の正極突片を有する正極と、セパレータと、端子接続用の負極突片を有する負極とを備えた発電要素を含み、且つ前記発電要素を複数積層した二次電池の前駆体であって、正極突片及び負極突片の夫々の積層部分を切断するものとしており、
    前記拘束機構が、前駆体の本体部を拘束すると共に、抵抗保持機構が、正極突片及び負極突片の各積層部分の先端側領域を保持することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の超音波切断装置。
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