JP2015197977A - 電気デバイスのセパレータ接合方法、電気デバイスのセパレータ接合装置、および電気デバイス - Google Patents

電気デバイスのセパレータ接合方法、電気デバイスのセパレータ接合装置、および電気デバイス Download PDF

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Abstract

【課題】接合が難しい耐熱材を備えたセパレータであっても、接合して形成する電気デバイスの充放電に係る電気特性を損ねることなく、電極を挟持するセパレータを十分に接合することができる電気デバイスのセパレータ接合方法を提供する。
【解決手段】電気デバイス(袋詰電極11)のセパレータ接合方法は、シート状の溶融材(ポリプロピレン層)と、ポリプロピレン層に積層しポリプロピレン層よりも溶融温度が高い耐熱材(セラミックス層)と、を含むセパレータ(セラミックセパレータ)を用い、電極(負極30または正極20)を挟持するセラミックセパレータを接合する方法である。セパレータ接合方法は、接合工程を有する。接合工程は、セパレータの接合領域と、異なる極性の電極(負極30または正極20)のうち相対的に大きな電極(例えば負極30)の外周縁に備えた接合領域と、を接合部材によって接合する。
【選択図】図7

Description

本発明は、電気デバイスのセパレータ接合方法、電気デバイスのセパレータ接合装置、および電気デバイスに関する。
従来から、リチウムイオン二次電池のような電池は、充放電が行われる発電要素を外装材によって封止して構成している。発電要素は、例えば、正極を一対のセパレータで挟持して形成した袋詰電極と、負極とを交互に複数積層して構成している。袋詰電極は、その両端を接合して正極の移動を抑制することによって、セパレータを介して隣り合う負極との短絡を防止している(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−320636号公報
しかしながら、上記特許文献1のような構成では、電池の高出力化に伴い、充放電時における正極および負極での発熱量が増大した場合、セパレータの耐熱性が不十分となる虞がある。
そこで、溶融材とその溶融材よりも溶融温度が高い耐熱材とを積層してセパレータを形成することによって、セパレータの耐熱性を向上させる技術が要請されている。一方、セパレータの耐熱材は溶融材と比較して溶融温度が高いことから加熱して接合することが困難である。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、接合が難しい耐熱材を備えたセパレータであっても、接合して形成する電気デバイスの充放電に係る電気特性を損ねることなく、電極を挟持するセパレータを十分に接合することができる電気デバイスのセパレータ接合方法、および電気デバイスのセパレータ接合装置の提供を目的とする。さらに、接合が難しい耐熱材を備えたセパレータを用いた場合であっても、充放電に係る電気特性を損ねることなく、電極を挟持するセパレータを十分に接合して、所期の電気特性を発揮させることができる電気デバイスの提供を目的とする。
上記目的を達成する本発明に係る電気デバイスのセパレータ接合方法は、シート状の溶融材と、溶融材に積層し溶融材よりも溶融温度が高い耐熱材と、を含むセパレータを用い、電極を挟持するセパレータを接合する方法である。セパレータ接合方法は、接合工程を有している。接合工程は、セパレータの接合領域と、異なる極性の電極のうち相対的に大きな電極の外周縁に備えた接合領域と、を接合部材によって接合する。
上記目的を達成する本発明に係る電気デバイスのセパレータ接合装置は、シート状の溶融材と、溶融材に積層し溶融材よりも溶融温度が高い耐熱材と、を含むセパレータを用い、電極を挟持するセパレータを接合する装置である。セパレータ接合装置は、供給部と接合部を有している。供給部は、セパレータの接合領域と、異なる極性の電極のうち相対的に大きな電極の外周縁に備えた接合領域と、の少なくともいずれか一方に接合部材を供給する。接合部は、セパレータの接合領域と、電極の外周縁に備えた接合領域と、を互いに近接させつつ接合部材を介して接合する。
上記目的を達成する本発明に係る電気デバイスは、セパレータ、電極、および接合部材を有している。セパレータは、シート状の溶融材と、溶融材に積層し溶融材よりも溶融温度が高い耐熱材と、を含む。電極は、セパレータによって挟持する。接合部材は、セパレータの接合領域と、異なる極性の電極のうち相対的に大きな電極の外周縁に備えた接合領域と、を接合する。
本発明の電気デバイスのセパレータ接合方法およびセパレータ接合装置は、接合部材によって、セパレータの接合領域と、異なる極性の電極のうち相対的に大きな電極の外周縁に備えた接合領域を接合する。すなわち、セパレータを接合するために、耐熱材を加熱して溶融させる必要がない。さらに、異なる極性の電極が積層方向に沿って一部または全部が互いに重複していない外周縁に、接合領域を備えている。したがって、接合が難しい耐熱材を備えたセパレータを用いる場合であっても、電極を挟持するセパレータを十分に接合することができ、かつ、接合して形成した電気デバイスの充放電に係る電気特性を十分に維持させることができる。さらに、本発明の電気デバイスにおいては、接合が難しい耐熱材を備えたセパレータを用いた場合であっても、セパレータの接合領域と、異なる極性の電極のうち相対的に大きな電極の外周縁に備えた接合領域を接合することによって、電極を挟持するセパレータを十分に接合しつつ、所期の電気特性を発揮させることができる。
第1実施形態に係る電気デバイス(袋詰電極)を用いて構成したリチウムイオン二次電池を示す斜視図である。 図1のリチウムイオン二次電池を各構成部材に分解して示す分解斜視図である。 図1の袋詰電極の両面に正極をそれぞれ積層した状態を示す斜視図である。 図3の構成を図3中に示す4−4線に沿って示す部分断面図である。 図1の袋詰電極を各構成部材に分解して示す分解斜視図である。 第1実施形態に係る電気デバイス(袋詰電極)のセパレータ接合方法を具現化したセパレータ接合装置を示す斜視図である。 図6のセパレータ接合装置の要部を示す斜視図である。 第2実施形態に係る電気デバイス(袋詰電極)のセパレータ接合方法を具現化したセパレータ接合装置の要部を示す斜視図である。 第3実施形態に係る電気デバイス(袋詰電極)のセパレータ接合方法を具現化したセパレータ接合装置の要部を示す斜視図である。
以下、添付した図面を参照しながら、本発明に係る第1〜第3実施形態について説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面における部材の大きさや比率は、説明の都合上誇張され実際の大きさや比率とは異なる場合がある。例えば、図3は、各々の部材を積層しているものの、互いに密着させていない状態で図示している。図4は各々の部材の形状を誇張し、かつ、ラミネートシート61および62によって密封する前の状態で図示している。図1〜図9の全ての図において、X、Y、およびZで表す矢印を用いて、方位を示している。Xで表す矢印の方向は、袋詰電極11等の搬送方向Xを示している。Yで表す矢印の方向は、袋詰電極11等の搬送方向Xと交差した交差方向Yを示している。Zで表す矢印の方向は、セラミックセパレータ41および42と負極30の積層方向Zを示している。
(第1実施形態)
セパレータ接合装置100は、電気デバイス(袋詰電極11)のセパレータ接合方法を具現化したものである。セパレータ接合装置100は、一対のセラミックセパレータ41および42と電極(負極30)をテープ51〜54を介して互いに接合する。
先ず、セパレータ接合装置100によって接合して形成する電気デバイス(袋詰電極11)を、図1〜図5を参照しながら説明する。ここで、袋詰電極11は、リチウムイオン二次電池10の構成に基づき説明する。
図1は、電気デバイス(袋詰電極11)を用いて構成したリチウムイオン二次電池10を示す斜視図である。図2は、図1のリチウムイオン二次電池10を各構成部材に分解して示す分解斜視図である。図3は、図1の袋詰電極11の両面に正極20をそれぞれ積層した状態を示す斜視図である。図4は、図3の構成を図3中に示す4−4線に沿って示す部分断面図である。図5は、図1の袋詰電極11を各構成部材に分解して示す分解斜視図である。
正極20は、電極に相当し、導電体である正極集電体21の両面に正極活物質22を結着して形成している。電力を取り出す正極電極端子21aは、正極集電体21の一端の一部から延在して形成している。複数積層された正極20の正極電極端子21aは、溶接または接着によって互いに固定している。
正極20の正極集電体21の材料には、例えば、アルミニウム製エキスパンドメタル、アルミニウム製メッシュ、アルミニウム製パンチドメタルを用いている。正極20の正極活物質22の材料には、種々の酸化物(LiMnのようなリチウムマンガン酸化物、二酸化マンガン、LiNiOのようなリチウムニッケル酸化物、LiCoOのようなリチウムコバルト酸化物、リチウム含有ニッケルコバルト酸化物、またはリチウムを含む非晶質五酸化バナジウム)またはカルコゲン化合物(二硫化チタン、二硫化モリブテン)等を用いている。
負極30は、正極20と極性が異なる電極に相当し、導電体である負極集電体31の両面に負極活物質32を結着して形成している。負極電極端子31aは、正極20に形成した正極電極端子21aと重ならないように、負極集電体31の一端の一部から延在して形成している。負極30の長手方向の幅は、正極20の長手方向の幅よりも長い。負極30の短手方向の幅は、正極20の短手方向の幅よりも長い。複数積層された負極30の負極電極端子31aは、溶接または接着によって互いに固定している。
負極30の負極集電体31の材料には、例えば、銅製エキスパンドメタル、銅製メッシュ、または銅製パンチドメタルを用いている。負極30の負極活物質32の材料には、リチウムイオンを吸蔵して放出する炭素材料を用いている。このような炭素材料には、例えば、天然黒鉛、人造黒鉛、カーボンブラック、活性炭、カーボンファイバー、コークス、または有機前駆体(フェノール樹脂、ポリアクリロニトリル、またはセルロース)を不活性雰囲気中で熱処理して合成した炭素を用いている。
セパレータは、一対のセラミックセパレータ41および42から構成している。一対のセラミックセパレータ41および42は、正極20と負極30を電気的に隔離している。一対のセラミックセパレータ41および42は、正極20と負極30との間に電解液を保持して、イオンの伝導性を担保している。一対のセラミックセパレータ41および42は、矩形状に形成している。一対のセラミックセパレータ41および42の長手方向の長さは、負極電極端子31aの部分を除いた負極30の長手方向の長さよりも長い。
一対のセラミックセパレータ41および42は、互いに同様の構成からなる。例えばセラミックセパレータ41は、図4に示すように、溶融材に相当するポリプロピレン層41mに対して、耐熱材に相当するセラミックス層41nを積層して形成している。セラミックス層41nは、ポリプロピレン層41mよりも溶融温度が高い。セラミックセパレータ41および42は、負極30を挟持し、セラミックス層41nおよび42nを対向させて積層している。セラミックス層41nおよび42nは、負極30の負極活物質32に当接している。
セラミックセパレータ41のポリプロピレン層41mは、ポリプロピレンをシート状に形成している。ポリプロピレン層41mには、非水溶媒に電解質を溶解することによって調製した非水電解液を含浸させている。非水電解液をポリプロピレン層41mに保持するために、ポリマーを含有させている。セラミックス層41nは、例えば、無機化合物を高温で成形したセラミックスをポリプロピレン層41mに塗布して乾燥させることによって形成している。セラミックスは、シリカ、アルミナ、ジルコニウム酸化物、チタン酸化物等のセラミック粒子とバインダーの結合により形成された多孔質からなる。
テープ51〜54は、接合部材に相当する。テープ51〜54は、セラミックセパレータ41の接合領域と負極30の接合領域を接合する。同様に、テープ51〜54は、セラミックセパレータ42の接合領域と負極30の接合領域を接合する。接合領域は、各積層部材(セラミックセパレータ41、負極30、およびセラミックセパレータ42)の外周縁の近傍の端部に相当する。テープ51〜54は、基材の両面に粘着力を備えた接着剤を塗布して形成している。基材には、例えば、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、またはポリ塩化ビニル(PVC)等を用いる。基材に塗布する接着剤は、一例として、絶縁性を備えた例えばポリフッ化ビニリデンからなる樹脂およびそのコンパウンドから構成する。テープ51〜54は、接着力に加えて、絶縁性を備えている。テープ51〜54は、基材を設けずに、接着剤のみで形成してもよい。
テープ51および52は、長尺に形成している。テープ51および52は、一対のセラミックセパレータ41および42と負極30の間であって、それぞれ短手方向(交差方向Y)に沿った両端の接合領域に接合している。テープ52は、負極30の負極集電体31から突出している負極電極端子31aを回避している。テープ53および54は、一対のセラミックセパレータ41および42と負極30の間であって、それぞれ長手方向(搬送方向X)に沿った両端の接合領域に接合している。テープ53および54は、テープ51および52よりも長尺に形成している。テープ51〜54は、互いに隙間を設けていることから、袋詰電極11を形成した後、各種の液体を内部に注入することができる。
袋詰電極11は、一対のセラミックセパレータ41および42によって、負極30の両面を挟持するように積層して構成している。接合領域は、一対のセラミックセパレータ41および42と負極30において、各々の長手方向(搬送方向X)に沿った両端と、各々の短手方向(交差方向Y)に沿った両端に設けている。したがって、リチウムイオン二次電池10が振動したり衝撃を受けたりしても、積層部材(セラミックセパレータ41、負極30、およびセラミックセパレータ42)の四方に設けた接合領域によって、袋詰電極11内における負極30の移動を抑制することができる。すなわち、セラミックセパレータ41および42を介して、隣り合う正極20と負極30の短絡を防止できる。したがって、リチウムイオン二次電池10は、所期の電気的特性を維持することができる。
外装材60は、例えば、内部に金属板を備えたラミネートシート61および62から構成し、発電要素15を両側から被覆して封止している。ラミネートシート61および62で発電要素15を封止する際に、そのラミネートシート61および62の周囲の一部を開放して、その他の周囲を熱溶着等によって封止する。ラミネートシート61および62の開放している部分から電解液を注入し、一対のセラミックセパレータ41および42に電荷液を含浸させる。ラミネートシート61および62の開放部から内部を減圧することによって空気を抜きつつ、その開放部も熱融着して完全に密封する。
外装材60のラミネートシート61および62は、例えば、それぞれ3種類の材料を積層して3層構造を形成している。1層目は、熱融着性樹脂に相当し、例えばポリエチレン(PE)、アイオノマー、またはエチレンビニルアセテート(EVA)を用いている。1層目の材料は、負極30に隣接させる。2層目は、金属を箔状に形成したものに相当し、例えばAl箔またはNi箔を用いている。3層目は、樹脂性のフィルムに相当し、例えば剛性を有するポリエチレンテレフタレート(PET)またはナイロンを用いている。
次に、電気デバイス(袋詰電極11)のセパレータ接合方法を具現化したセパレータ接合装置100について、図6および図7を参照しながら順に説明する。
図6は、電気デバイス(袋詰電極11)のセパレータ接合方法を具現化したセパレータ接合装置100を示す斜視図である。図7は、図6のセパレータ接合装置100の要部を示す斜視図である。
セパレータ接合装置100は、例えば、電極搬送部110(接合部に相当、接合工程に対応)、第1セパレータ搬送部120(接合部に相当、接合工程に対応)、第2セパレータ搬送部130(接合部に相当、接合工程に対応)、接合部材供給部140(供給部に相当、接合工程に対応)、測定部150、袋詰電極搬送部160、および制御部170から構成している。以下、セパレータ接合装置100の構成について構成部毎に順に説明する。
電極搬送部110(接合部に相当、接合工程に対応)は、図5に示し、負極30を搬送しつつ所定の形状に切断する。
電極搬送部110は、負極30を、セラミックセパレータ41および43に対して近接させつつ、テープ51〜54を介して、各積層部材(セラミックセパレータ41、負極30、セラミックセパレータ43)が隣接した状態において互いに接合する。
電極搬送部110の電極供給ローラ111は、円柱形状からなり、負極30を巻き付けて保持している。搬送ローラ112は、細長い円柱形状からなり、電極供給ローラ111に巻き付けられた負極30に対して一定の張力をかけた状態で搬送ベルト113に導く。搬送ベルト113は、外周面に吸引口を複数設けた無端状のベルトからなり、負極30を吸引した状態で搬送方向Xに沿って搬送する。搬送ベルト113は、交差方向Yに沿った幅が、負極30の幅よりも長い。回転部材114は、交差方向Yに沿って、搬送ベルト113の内周面に複数配設し、搬送ベルト113を回転させる。複数の回転部材114のうち、一つが動力を設けた駆動ローラであり、その他が駆動ローラに従動する従動ローラである。搬送ローラ112および電極供給ローラ111は、搬送ベルト113の回転に従動して回転する。
電極搬送部110の切断部材115および116は、交差方向Yに沿って隣り合うように配設し、負極30を所定の形状に切断して成形する。切断部材115は、先端に直線状の鋭利な刃を設け、負極30の一端を交差方向Yに沿って直線状に切断する。切断部材116は、先端に一部を屈折させ段違いに形成した鋭利な刃を設け、一端を切断された直後の負極30の他端を、負極電極端子31aの形状に対応して切断する。受け台117は、負極30を切断する切断部材115および切断部材116を受ける。受け台117は、搬送する負極30を介して、切断部材115および切断部材116と対向して配設している。電極搬送部110は、切り出した負極30を、第1セパレータ搬送部120と第2セパレータ搬送部130との間を通過するように搬出する。
第1セパレータ搬送部120(接合部に相当、接合工程に対応)は、図5および図6に示し、負極30の一面(積層方向Zに沿った図5中に示す下方)に積層するためのセラミックセパレータ41を搬送しつつ所定の形状に切断する。
第1セパレータ搬送部120は、電極搬送部110よりも搬送方向Xの下流側であって、積層方向Zに沿った図5中に示す下方に配設している。
第1セパレータ搬送部120は、セラミックセパレータ41の接合領域を、電極搬送部110によって搬送される負極30の接合領域(図7中の下方の側)に対して近接させつつ、テープ51〜54を介して接合する。テープ51〜54は、接合部材供給部140によって、セラミックセパレータ41の接合領域に貼り付けている。
第1セパレータ搬送部120の第1セパレータ供給ローラ121は、円柱形状からなり、長尺状のセラミックセパレータ41を巻き付けて保持している。第1セパレータ供給ローラ121は、セラミックセパレータ41を、ポリプロピレン層41mが内側であってセラミックス層41nが外側になるように、巻き付けて保持している。対向して配設した第1加圧ローラ122と第1ニップローラ123は、それぞれ細長い円柱形状からなり、第1セパレータ供給ローラ121に巻き付けられたセラミックセパレータ41に対して一定の張力をかけた状態で第1搬送ドラム124に導く。第1搬送ドラム124は、円柱形状からなり、その外周面に吸引口を複数設けている。
第1セパレータ搬送部120の第1搬送ドラム124を回転させると、第1加圧ローラ122と第1ニップローラ123に加えて第1セパレータ供給ローラ121が従動して回転する。第1切断部材125は、先端に直線状の鋭利な刃を設け、交差方向Yに沿って配設し、第1搬送ドラム124によって吸引されている長尺状のセラミックセパレータ41を一定の幅で切断する。第1搬送ドラム124は、長方形状に切断されたセラミックセパレータ41を、電極搬送部110から搬出された負極30の一面の側に近接させつつ積層する。セラミックセパレータ41は、そのセラミックス層41nの側を、負極30の一面に対向させている。
第2セパレータ搬送部130(接合部に相当、接合工程に対応)は、図5および図6に示し、負極30の一面に対向した他面(積層方向Zに沿った図5中に示す上方)に積層するためのセラミックセパレータ42を搬送しつつ所定の形状に切断する。
第2セパレータ搬送部130は、電極搬送部110よりも搬送方向Xの下流側であって、積層方向Zに沿った図5中に示す上方に配設している。
第2セパレータ搬送部130は、セラミックセパレータ42の接合領域を、電極搬送部110によって搬送される負極30の接合領域(図7中の上方の側)に対して近接させつつ、テープ51〜54を介して接合する。テープ51〜54は、接合部材供給部140によって、セラミックセパレータ42の接合領域に貼り付けている。
第2セパレータ搬送部130は、第1セパレータ搬送部120と積層方向Zに沿って対向して配設している。第2セパレータ搬送部130の第2セパレータ供給ローラ131は、円柱形状からなり、長尺状のセラミックセパレータ42を巻き付けて保持している。第2セパレータ供給ローラ131は、セラミックセパレータ42を、ポリプロピレン層42mが内側であってセラミックス層42nが外側になるように、巻き付けて保持している。対向して配設した第2加圧ローラ132と第2ニップローラ133は、それぞれ細長い円柱形状からなり、第2セパレータ供給ローラ131に巻き付けられたセラミックセパレータ42に対して一定の張力をかけた状態で第2搬送ドラム134に導く。第2搬送ドラム134は、円柱形状からなり、その外周面に吸引口を複数設けている。
第2セパレータ搬送部130の第2搬送ドラム134を回転させると、第2加圧ローラ132と第2ニップローラ133に加えて第2セパレータ供給ローラ131が従動して回転する。第2切断部材135は、先端に直線状の鋭利な刃を設け、交差方向Yに沿って配設し、第2搬送ドラム134によって吸引されている長尺状のセラミックセパレータ42を一定の幅で切断する。第2搬送ドラム134は、長方形状に切断されたセラミックセパレータ42を、電極搬送部110から搬出された負極30の他面の側に近接させつつ積層する。セラミックセパレータ42は、そのセラミックス層42nの側を、負極30の他面に対向させている。
第1セパレータ搬送部120と第2セパレータ搬送部130は、第1搬送ドラム124と第2搬送ドラム134との隙間の部分において、一対のセラミックセパレータ41および42によって負極30を挟持させるように積層しつつ、搬送方向Xに沿って搬送する。
接合部材供給部140(供給部に相当、接合工程に対応)は、図6および図7に示し、セラミックセパレータ41および42の接合領域にテープ51〜54を供給する。
接合部材供給部140は、第1セパレータ搬送部120および第2セパレータ搬送部130よりも搬送方向Xの上流側であって、電極搬送部110の積層方向Zの上方および下方の側に配設している。
接合部材供給部140は、図7中下方の側に配設した第1接合部材供給ローラ141および第1付勢部材142によって、セラミックセパレータ41の接合領域(例えば外周縁の近傍の端部)にテープ51〜54を供給する。同様に、接合部材供給部140は、図7中上方の側に配設した第2接合部材供給ローラ143および第2付勢部材144によって、セラミックセパレータ42の接合領域(例えば外周縁の近傍の端部)にテープ51〜54を供給する。
第1接合部材供給ローラ141は、テープ51〜54を一時的に付着させた剥離紙80を、テープ51〜54が外側になるように巻き付けて保持している。第1接合部材供給ローラ141は、円柱形状からなり、回転自在である。第1接合部材供給ローラ141は、その側面の両側から交差方向Yの外方に向かって回転軸を突出させている。ここで、剥離紙80は、長尺に形成し、一組のテープ51〜54を図5等に示す配置になるように一時的に付着させている。剥離紙80は、一組のテープ51〜54を、複数組付着させている。剥離紙80に付着した隣り合う一組のテープ51〜54の間隔は、電極搬送部110によって搬送される負極30の間隔に対応している。
第1付勢部材142は、剥離紙80を巻き付けた第1接合部材供給ローラ141を、第1搬送ドラム124に向かって常に付勢する。第1付勢部材142は、一対からなり、交差方向Yの両側から第1接合部材供給ローラ141を挟持ように配設している。第1付勢部材142は、棒状に形成し、一端部に貫通孔を開口している。一対の第1付勢部材142は、一端部の貫通孔に第1接合部材供給ローラ141の回転軸を挿入させた状態で、他端部から第1搬送ドラム124に向かって付勢する。ここで、剥離紙80を第1接合部材供給ローラ141から外方に引っ張るように引き出しながら、第1搬送ドラム124によって搬送中のセラミックセパレータ41に対して、テープ51〜54を転写させる。
第2接合部材供給ローラ143は、第1接合部材供給ローラ141と同様の構成である。第2付勢部材144は、第1付勢部材142と同様の構成である。第2付勢部材144は、剥離紙80を巻き付けた第2接合部材供給ローラ143を、第2搬送ドラム134に向かって常に付勢する。剥離紙80を第2接合部材供給ローラ143から外方に引っ張るように引き出しながら、第2搬送ドラム134によって搬送中のセラミックセパレータ42に対して、テープ51〜54を転写させる。
測定部150は、図6に示し、セラミックセパレータ41および42と負極30の位置を測定する。
測定部150は、第1セパレータ搬送部120および第2セパレータ搬送部130よりも搬送方向Xの上流側であって、電極搬送部110の積層方向Zの上方および下方の側に配設している。
測定部150は、第1カメラ151および第2カメラを備えている。第1カメラ151は、接合部材供給部140によってセラミックセパレータ41の接合領域に貼り付けられたテープ51〜54と、負極30の図7中下方の側をそれぞれ撮像して位置を検出する。第1セパレータ搬送部120は、第1カメラ151による各部材の位置の検出結果に基づき、セラミックセパレータ41の搬送のタイミングを調整する。すなわち、第1セパレータ搬送部120は、セラミックセパレータ41の接合領域に貼り付けられたテープ51〜54が、負極電極端子31aの基端側を除き、負極30と重ならないように、セラミックセパレータ41を搬送する。電極搬送部110は、負極30の搬送のタイミングを変えない。
第2カメラ152は、接合部材供給部140によってセラミックセパレータ42の接合領域に貼り付けられたテープ51〜54と、負極30の図7中上方の側をそれぞれ撮像して位置を検出する。第2セパレータ搬送部130は、第2カメラ152による各部材の位置の検出結果に基づき、セラミックセパレータ42の搬送のタイミングを調整する。すなわち、第2セパレータ搬送部130は、セラミックセパレータ42の接合領域に貼り付けられたテープ51〜54が、負極電極端子31aの基端側を除き、負極30と重ならないように、セラミックセパレータ42を搬送する。電極搬送部110は、負極30の搬送のタイミングを変えない。
測定部150は、カメラによる撮像以外の構成で上記の測定を行うことができる。すなわち、測定部150は、セラミックセパレータの接合領域に貼り付けられたテープ51〜54と負極30に対して光をそれぞれ照射し、その反射光をそれぞれ受光することによって、部材の位置を検出することができる。反射光を検出し易いように、着色されたテープ51〜54を用いてもよい。また、測定部150は、セラミックセパレータの接合領域に貼り付けられたテープ51〜54と負極30に対して光をそれぞれ照射し、その透過光をそれぞれ受光することによって、部材の位置を検出することができる。
袋詰電極搬送部160は、図5に示し、接合部材供給部140等によって形成される袋詰電極11を搬送する。
袋詰電極搬送部160は、電極搬送部110と搬送方向Xに沿って隣り合い、第1セパレータ搬送部120および第2セパレータ搬送部130よりも搬送方向Xの下流側に配設している。
袋詰電極搬送部160の搬送ベルト161は、外周面に吸引口を複数設けた無端状のベルトからなり、袋詰電極11を吸引した状態で搬送方向Xに沿って搬送する。搬送ベルト161は、交差方向Yに沿った幅を、袋詰電極11の幅よりも長く形成している。回転部材162は、交差方向Yに沿って、搬送ベルト161の内周面に複数配設し、搬送ベルト161を回転させる。複数の回転部材162のうち、一つが動力を設けた駆動ローラであり、その他が駆動ローラに従動する従動ローラである。
袋詰電極搬送部160の吸着パッド163は、搬送ベルト161に載置された袋詰電極11よりも積層方向Zの図5中に示す上方において、袋詰電極11と対向するように位置している。吸着パッド163は、板状からなり、袋詰電極11と当接する面に吸引口を複数設けている。伸縮部材164は、吸着パッド163よりも積層方向Zの図5中に示す上方に位置している。伸縮部材164の一端は、吸着パッド163を接合している。伸縮部材164は、エアーコンプレッサー等を動力として、積層方向Zに沿って伸縮自在である。X軸ステージ165およびX軸補助レール166は、伸縮部材164の一端に対向した他端を移動自在に支持している。X軸ステージ165は、搬送方向Xに沿って配設し、伸縮部材164を搬送方向Xに沿って走査する。X軸補助レール166は、X軸ステージ165と並行に配設し、X軸ステージ165による伸縮部材164の走査を補助する。載置台167は、板状からなり、例えば3組配設された搬送ベルト161よりも、搬送方向Xに沿った下流側に配設している。載置台167は、袋詰電極11を一時的に載置して保管する。
制御部170は、図5に示し、電極搬送部110と第1セパレータ搬送部120と第2セパレータ搬送部130と接合部材供給部140と測定部150および袋詰電極搬送部160の作動をそれぞれ制御する。
制御部170のコントローラ171は、ROM、CPU、およびRAMを含んでいる。ROM(Read Only Memory)は、セパレータ接合装置100に係る制御プログラムを格納している。制御プログラムは、電極搬送部110の回転部材114と切断部材115および116、第1セパレータ搬送部120の第1搬送ドラム124と第1切断部材125、および第2セパレータ搬送部130の第2搬送ドラム134と第2切断部材135の制御に関するものを含んでいる。さらに、制御プログラムは、接合部材供給部140の第1付勢部材142と第2付勢部材144、測定部150のCCD第1カメラ151、および袋詰電極搬送部160の回転部材162と伸縮部材164等の制御に関するものを含んでいる。
制御部170のCPU(Central Processing Unit)は、制御プログラムに基づいてセパレータ接合装置100の各構成部材の作動を制御する。RAM(Random Access Memory)は、制御中のセパレータ接合装置100の各構成部材に係る様々なデータを一時的に記憶する。データは、例えば、接合部材供給部140の第1付勢部材142の付勢力に関するものである。
次に、セパレータ接合装置100の作用について説明する。
電極搬送部110は、図5に示すように、切断部材115および116によって、負極30を所定の形状に1枚ずつ切断して成形する。電極搬送部110は、成形した負極30を第1セパレータ搬送部120および第2セパレータ搬送部130の間に搬出する。
次いで、第1セパレータ搬送部120は、図5および図6に示すように、負極30の一面に積層するセラミックセパレータ41を切り出して搬送する。第1切断部材125は、セラミックセパレータ41を長方形状に切断する。第1セパレータ搬送部120は、接合部材供給部140によって既にテープ51〜54が貼り付けられた状態のセラミックセパレータ41を電極搬送部110から搬出された負極30の一面の側に積層しつつ接合する。
同様に、第2セパレータ搬送部130は、図5および図6に示すように、第1セパレータ搬送部120の作動と並行して、負極30の一面に対向した他面に積層するためのセラミックセパレータ42を切り出して搬送する。第2切断部材135は、セラミックセパレータ41を長方形状に切断する。第2セパレータ搬送部130は、接合部材供給部140によって既にテープ51〜54が貼り付けられた状態のセラミックセパレータ42を、電極搬送部110から搬出された負極30の他面の側に積層しつつ接合する。
次いで、接合部材供給部140は、図7に示すように、第1接合部材供給ローラ141および第1付勢部材142によって、セラミックセパレータ41の接合領域(例えば外周縁の近傍の端部)にテープ51〜54を供給する。剥離紙80を第1接合部材供給ローラ141から外方に引っ張るように引き出しながら、第1搬送ドラム124によって搬送中のセラミックセパレータ41に対して、テープ51〜54を転写させる。同様に、接合部材供給部140は、第2接合部材供給ローラ143および第2付勢部材144によって、セラミックセパレータ42の接合領域(例えば外周縁の近傍の端部)にテープ51〜54を供給する。剥離紙80を第2接合部材供給ローラ143から外方に引っ張るように引き出しながら、第2搬送ドラム134によって搬送中のセラミックセパレータ42に対して、テープ51〜54を転写させる。
測定部150は、図7に示すように、セラミックセパレータ41および42と負極30の位置を測定する。第1セパレータ搬送部120は、第1カメラ151による部材の測定結果に基づき、セラミックセパレータ41の接合領域に貼り付けられたテープ51〜54が、負極電極端子31aの基端側を除き、負極30と重ならないように、セラミックセパレータ41の搬送のタイミングを調整する。第2セパレータ搬送部130は、第2カメラ152による部材の測定結果に基づき、セラミックセパレータ42の接合領域に貼り付けられたテープ51〜54が、負極電極端子31aの基端側を除き、負極30と重ならないように、セラミックセパレータ42の搬送のタイミングを調整する。電極搬送部110は、負極30の搬送のタイミングを変えない。
その後、袋詰電極搬送部160は、図5に示すように、接合部材供給部140等によって形成された袋詰電極11を搬送する。袋詰電極搬送部160は、袋詰電極11を載置台167に載置して一時的に保管する。
上述した第1実施形態によれば、以下の構成によって作用効果を奏する。
電気デバイス(袋詰電極11)のセパレータ接合方法は、シート状の溶融材(ポリプロピレン層)と、ポリプロピレン層に積層しポリプロピレン層よりも溶融温度が高い耐熱材(セラミックス層)と、を含むセパレータ(セラミックセパレータ)を用い、電極(負極30または正極20)を挟持するセラミックセパレータを接合する方法である。セパレータ接合方法は、接合工程を有する。接合工程は、セパレータの接合領域と、異なる極性の電極(負極30または正極20)のうち相対的に大きな電極(例えば負極30)の外周縁に備えた接合領域と、を接合部材によって接合する。
電気デバイス(袋詰電極11)のセパレータ接合装置100は、シート状の溶融材(ポリプロピレン層)と、ポリプロピレン層に積層しポリプロピレン層よりも溶融温度が高い耐熱材(セラミックス層)と、を含むセパレータ(セラミックセパレータ)を用い、電極(負極30または正極20)を挟持するセラミックセパレータを接合する装置である。セパレータ接合装置100は、供給部(接合部材供給部140)および接合部(第1セパレータ搬送部120等)を有している。接合部材供給部140は、セラミックセパレータの接合領域と、異なる極性の電極(負極30または正極20)のうち相対的に大きな電極(例えば負極30)の外周縁に備えた接合領域と、の少なくともいずれか一方に接合部材を供給する。第1セパレータ搬送部120等は、セラミックセパレータの接合領域と、電極(例えば負極30)の外周縁に備えた接合領域と、を互いに近接させつつ接合部材を介して接合する。
このような構成によれば、接合部材によって、セラミックセパレータの接合領域と、異なる極性の電極(負極30または正極20)のうち相対的に大きな電極(例えば負極30)の外周縁に備えた接合領域を接合する。すなわち、セラミックセパレータを接合するために、セラミックス層を加熱して溶融させる必要がない。さらに、異なる極性の電極(負極30または正極20)が積層方向Zに沿って一部または全部が互いに重複していない外周縁に、接合領域を備えている。したがって、接合が難しいセラミックス層を備えたセラミックセパレータを用いる場合であっても、電極(負極30または正極20)を挟持するセラミックセパレータを十分に接合することができ、かつ、接合して形成した電気デバイス(袋詰電極11)の充放電に係る電気特性を十分に維持させることができる。
ここで、接合して形成した電気デバイス(袋詰電極11)において、異なる極性の電極(負極30または正極20)が積層方向Zに沿って一部または全部が互いに重複していない外周縁は、充放電を行うアクティブエリアとしては必ずしも十分ではない部分である。したがって、そのような外周縁に接合領域を備えたとしても、接合して形成した電気デバイス(袋詰電極11)の充放電に係る電気特性を十分に維持させることができる。
電気デバイス(袋詰電極11)は、セパレータ(セラミックセパレータ)、電極(負極30または正極20)、および接合部材を有している。セラミックセパレータは、シート状の溶融材(ポリプロピレン層)と、ポリプロピレン層に積層しポリプロピレン層よりも溶融温度が高い耐熱材(セラミックス層)を含んでいる。電極(負極30または正極20)は、セラミックセパレータによって挟持する。接合部材は、セラミックセパレータの接合領域と、異なる極性の電極(負極30または正極20)のうち相対的に大きな電極(例えば負極30)の外周縁に備えた接合領域と、を接合する。
このような構成によれば、接合が難しい耐熱材を備えたセパレータを用いた場合であっても、セパレータの接合領域と、異なる極性の電極のうち相対的に大きな電極の外周縁に備えた接合領域を接合することによって、電極を挟持するセパレータを十分に接合している。例えば、袋詰電極11は、リチウムイオン二次電池10が振動したり衝撃を受けたりしても、セラミックセパレータの接合領域を十分に接合していることから、負極30の移動を抑制することができる。すなわち、セラミックセパレータを介して隣り合う正極20と負極30の短絡を防止できる。さらに、異なる極性の電極(負極30または正極20)が積層方向Zに沿って一部または全部が互いに重複していない外周縁に、接合領域を備えている。したがって、電気デバイス(袋詰電極11)や、その電気デバイス(袋詰電極11)備えたリチウムイオン二次電池10は、所期の電気的特性を維持することができる。
ここで、電気デバイス(袋詰電極11)において、異なる極性の電極(負極30または正極20)が積層方向Zに沿って一部または全部が互いに重複していない外周縁は、充放電を行うアクティブエリアとしては必ずしも十分ではない部分である。したがって、そのような外周縁に接合領域を備えたとしても、充放電に係る電気特性を十分に維持することができる。
また、このような構成によれば、相対的に大きな負極30と相対的に小さな正極20において、積層方向Zに沿って正極20が存在していない負極30の外周縁に対して、接合部材を接合することができる。したがって、袋詰電極11は、接合部材によって、中央部と端部(接合領域)の層厚を一定にすることができる。袋詰電極11の中央部は、正極20と負極30が存在し、袋詰電極11の端部は負極30のみ存在する。接合部材は、硬化した後の状態において、正極20の層厚と同様の層厚になるように規定すると望ましい。
外周縁は、異なる極性の電極(負極30または正極20)が積層方向Zに沿って互いに重複していない領域とした構成とすることができる。
このような構成によれば、充放電を行うアクティブエリアとしては必ずしも十分ではない外周縁を接合領域に用いる。すなわち、外周縁を接合領域とすることによって、接合して形成した電気デバイス(袋詰電極11)の充放電に係る電気特性を十分に維持させることができる。
さらに、セパレータ接合方法およびその方法を具現化したセパレータ接合装置100において、特にセパレータ接合方法は、耐熱材(セラミックス層)同士を対向させたセパレータ(セラミックセパレータ41および42)を接合する構成とすることができる。
このような構成によれば、充放電時に発熱する負極30に対して、耐熱性を備えたセラミック層を両面から当接させることによって、効果的に耐熱することができる。さらに、このような構成によれば、セラミックス層が、例えば粉体のように飛散し易い粉体であっても、その粉体を隣接して積層したセラミックセパレータ41または42の間に閉じ込めて封止することができる。したがって、袋詰電極11の耐熱に係る仕様を維持することができる。さらに、粉体の飛散によって周囲が汚染してしまうことを防止し、飛散する粉体の清掃に要する工数を削減することができる。
さらに、セパレータ接合方法およびその方法を具現化したセパレータ接合装置100において、特にセパレータ接合方法は、接合部材に、接着性を備えたシート状のテープ51等を用いた構成とすることができる。
このような構成によれば、セラミックセパレータ41等の接合領域と電極(負極30または正極20)の接合領域にテープ51等を貼り付けて、互いに接合する非常に簡便であって汎用性の高い方式を適用することができる。
さらに、セパレータ接合方法およびその方法を具現化したセパレータ接合装置100において、特にセパレータ接合方法は、セパレータ(セラミックセパレータ41等)の接合領域に接合部材(テープ51等)を接合した後、テープ51等を介してセラミックセパレータ41等に電極(負極30または正極20)を接合する構成とすることができる。
このような構成によれば、テープ51によって、セラミックセパレータ41等の接合領域と、負極30の接合領域を接合する非常に簡便であって汎用性の高い方式を適用することができる。特に、セラミックセパレータ41等の柔軟性が、負極30の柔軟性よりも高い場合、テープ51等をセラミックセパレータ41等に容易に貼り付けることができる。
さらに、セパレータ接合方法およびその方法を具現化したセパレータ接合装置100において、特にセパレータ接合装置100は、測定部150をさらに有する構成とすることができる。測定部150は、セパレータ(セラミックセパレータ41および42)または電極(負極30または正極20)の少なくとも一方の位置を測定する。ここで、接合部(第1セパレータ搬送部120等)は、測定部150による位置の測定結果に基づき、接合部材(テープ51等)をセラミックセパレータ41および42の接合領域または負極30の接合領域に接合する。
このような構成によれば、負極30に対して高い位置決め精度によってテープ51等を接合することができる。すなわち、負極30は、アクティブエリア(負極集電体31に負極活物質32が積層された領域、負極電極端子31aの部分を除く)に対するテープ51等の貼り付けの際の位置精度を高めることができる。すなわち、テープ51等は、例えばアクティブエリアの縁に沿って精度良く貼り付けることができる。アクティブエリアは、正極20と充放電を行う領域に相当する。したがって、電気特性を一定に維持することができる。ここで、測定部150は、次のような構成とすることができる。すなわち、第1カメラ151による測定結果に基づき、セラミックセパレータ41の接合領域に貼り付けられたテープ51〜54が、負極電極端子31aの基端側を除き、負極30と重ならないように、第1セパレータ搬送部120に対してセラミックセパレータ41の搬送のタイミングを調整させる。同様に、第2カメラ152による測定結果に基づき、セラミックセパレータ42の接合領域に貼り付けられたテープ51〜54が、負極電極端子31aの基端側を除き、負極30と重ならないように、第2セパレータ搬送部130に対してセラミックセパレータ42の搬送のタイミングを調整させる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る電気デバイス(袋詰電極)のセパレータ接合方法およびその方法を具現化したセパレータ接合装置200について、図8を参照しながら説明する。
第2実施形態は、接合部材に液体の接着剤71を用いる構成が、前述した第1実施形態に係る構成と異なる。前述した第1実施形態では、接合部材に固体のテープ51〜54を用いていた。第2実施形態においては、前述した第1実施形態と同様の構成からなるものについて、同一の符号を使用し、前述した説明を省略する。
セパレータ接合装置200の接合部材供給部240について、図8を参照しながら説明する。
図8は、電気デバイス(袋詰電極)のセパレータ接合方法を具現化したセパレータ接合装置200の要部を示す斜視図である。
接合部材供給部240(供給部に相当、接合工程に対応)は、セラミックセパレータ41および42の接合領域に対して接着剤71をそれぞれ供給する。
接合部材供給部240は、第1セパレータ搬送部120および第2セパレータ搬送部130よりも搬送方向Xの上流側であって、電極搬送部110の積層方向Zの上方および下方の側に配設している。接合部材供給部240は、図8において、電極搬送部110の積層方向Zの上方の側に配設した構成のみを図示している。
接合部材供給部240は、図8に示すように、長尺塗工ダイ241および短尺塗工ダイ242によって、セラミックセパレータ42の接合領域(例えば外周縁の近傍の端部)に接着剤71を塗布する。同様に、接合部材供給部240は、長尺塗工ダイおよび短尺塗工ダイによって、セラミックセパレータ41の接合領域(例えば外周縁の近傍の端部)に接着剤を塗布する。
長尺塗工ダイ241は、セラミックセパレータ42において、前述したテープ51および52の貼り付け位置に相当する領域に、接着剤71を塗布する。長尺塗工ダイ241は、第2搬送ドラム134の外周面と対向し、交差方向Yに沿って配設している。長尺塗工ダイ241は、先端にテープ51の全長に相当する出射口を備え、外部から供給を受けた接着剤71をセラミックセパレータ42に塗布する。接着剤71は、一例として、絶縁性を備えた例えばポリフッ化ビニリデンからなる樹脂およびそのコンパウンドから構成する。接着剤71は、接着力に加えて、絶縁性を備えている。長尺塗工ダイ241は、回転する第2搬送ドラム134によって搬送中のセラミックセパレータ42に対して、テープ51の貼り付け位置に相当する領域に接着剤71を一時に塗布する。長尺塗工ダイ241は、その後、第2搬送ドラム134の外周面がテープ51および52の間の距離に相当するまで回転すると、テープ52の貼り付け位置に相当する領域に接着剤71を一時に塗布する。
短尺塗工ダイ242は、セラミックセパレータ42において、前述したテープ53および54の貼り付け位置に相当する領域に、接着剤71を塗布する。短尺塗工ダイ242は、一対から構成し、第2搬送ドラム134の外周面と対向し、長尺塗工ダイ241を挟むように交差方向Yに沿った両側に1つずつ配設している。短尺塗工ダイ242は、先端にテープ53の幅に相当する出射口を備え、外部から供給を受けた接着剤71をセラミックセパレータ42に塗布する。短尺塗工ダイ242は、回転する第2搬送ドラム134によって搬送中のセラミックセパレータ42に対して、テープ53および54の貼り付け位置に相当する領域に接着剤71を連続的に塗布する。
温風ヒータ243は、セラミックセパレータ42等に塗布された接着剤71を、例えば乾燥する直前の状態まで短時間で硬化させる。温風ヒータ243は、第2搬送ドラム134の外周面と対向し、交差方向Yに沿って配設している。温風ヒータ243は、長尺塗工ダイ241および一対の短尺塗工ダイ242よりも第2搬送ドラム134の回転方向に沿った下流側であって、第2切断部材135よりも上流側に配設している。
ここで、接合部材供給部240は、様々な仕様の接着剤を用いることができる。すなわち、接合部材供給部240は、熱硬化性を備えた接着剤を用いることができる。このような場合には、第2搬送ドラム134および第1搬送ドラム124よりも搬送方向Xに沿った下流側に熱源を配設する。熱源は、例えば熱電対から構成する。熱源は、セラミックセパレータ41と負極30およびセラミックセパレータ42が接着剤を介して積層されている状態で、その接着剤に熱を加えて硬化させる。さらに、接合部材供給部240は、光硬化性を備えた接着剤を用いることができる。このような場合には、第2搬送ドラム134および第1搬送ドラム124よりも搬送方向Xに沿った下流側に光源を配設する。光源は、例えば紫外線領域の波長の光を導出するランプをレンズで集光するように構成する。光源は、セラミックセパレータ41と負極30およびセラミックセパレータ42が接着剤を介して積層されている状態で、その接着剤に光を照射して硬化させる。
上述した第2実施形態によれば、以下の構成によって作用効果を奏する。
セパレータ接合方法およびその方法を具現化したセパレータ接合装置200において、特にセパレータ接合方法は、接合部材に、接着性を備えた液状の接着剤71を用いている。
このような構成によれば、セラミックセパレータ42等と負極30の接着に必要とされる接合力に対して、セラミックセパレータ42等に塗布する接着剤71の仕様や濃度や塗布量等を任意に選択して対応することができる。
さらに、このような構成によれば、接着剤71をセラミックセパレータ42等に対して圧着していないことから、セラミックセパレータ42等が歪んだり損傷したりすることを防止できる。
さらに、このような構成によれば、セラミックセパレータ42等と負極30の接着の際の位置合わせに対して、セラミックセパレータ42等に塗布する接着剤71の吐出に係るタイミングを任意に調整して対応することができる。
さらに、セパレータ接合方法およびその方法を具現化したセパレータ接合装置200において、特にセパレータ接合方法は、接着剤71に対して加温した媒体(空気)を供給して硬化を促進させる構成とすることができる。
このような構成によれば、セラミックセパレータ42等に塗布した接着剤71を、例えば乾燥する直前の状態まで短時間で硬化させることができる。したがって、セラミックセパレータ42等と負極30が互いに積層された状態において、接着剤71が乾燥する迄に要する時間を大幅に削減することができる。したがって、セラミックセパレータ41および42の接合に係る生産性を十分に維持することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る電気デバイス(袋詰電極)のセパレータ接合方法およびその方法を具現化したセパレータ接合装置300について、図9を参照しながら説明する。
第3実施形態は、テープ51〜54を先ず負極30の両面の接合領域にそれぞれ貼り付ける構成が、前述した第1実施形態に係る構成と異なる。前述した第1実施形態では、テープ51〜54を先ずセラミックセパレータ41および42の接合領域に貼り付けていた。第3実施形態においては、前述した第1実施形態と同様の構成からなるものについて、同一の符号を使用し、前述した説明を省略する。
セパレータ接合装置300の接合部材供給部340について、図9を参照しながら説明する。
図9は、電気デバイス(袋詰電極)のセパレータ接合方法を具現化したセパレータ接合装置300の要部を示す斜視図である。
接合部材供給部340(供給部に相当、接合工程に対応)は、負極30の両面の接合領域にテープ51〜54をそれぞれ供給する。
接合部材供給部340は、第1セパレータ搬送部120および第2セパレータ搬送部130よりも搬送方向Xの上流側であって、電極搬送部110に隣り合うように配設している。接合部材供給部340は、搬送方向Xに沿って2組隣り合う搬送ベルト113のうちの下流側の搬送ベルト113と、第1搬送ドラム124および第2搬送ドラム134の間を離間させて、その空間に設けている。
接合部材供給部340は、第1接合部材供給ローラ141および第2接合部材供給ローラ143を、積層方向Zに沿って対向するように配設している。図9中の下方の側に配設した第1接合部材供給ローラ141および第1付勢部材142によって、負極30の下方の接合領域(例えば外周縁の近傍の端部)にテープ51〜54を供給する。同様に、接合部材供給部340は、図9中の上方の側に配設した第2接合部材供給ローラ143および第2付勢部材144によって、負極30の上方の接合領域(例えば外周縁の近傍の端部)にテープ51〜54を供給する。第1付勢部材142は、第1接合部材供給ローラ141を負極30に対して付勢している。同様に、第2付勢部材144は、負極30を介して第1付勢部材142と積層方向Zに沿って対向し、第2接合部材供給ローラ143を負極30に対して付勢している。
接合部材供給部340は、第1接合部材供給ローラ141および第1付勢部材142によって、負極30の下方の接合領域(例えば外周縁の近傍の端部)にテープ51〜54を供給する。すなわち、剥離紙80を第1接合部材供給ローラ141から外方に引っ張るように引き出しながら、搬送ベルト113によって搬送中の負極30の下面に対して、テープ51〜54を転写させる。同様に、第2接合部材供給ローラ143および第2付勢部材144によって、負極30の上方の接合領域(例えば外周縁の近傍の端部)にテープ51〜54を供給する。すなわち、剥離紙80を第2接合部材供給ローラ143から外方に引っ張るように引き出しながら、搬送ベルト113によって搬送中の負極30の上面に対して、テープ51〜54を転写させる。
上述した第3実施形態によれば、以下の構成によって作用効果を奏する。
セパレータ接合方法およびその方法を具現化したセパレータ接合装置300において、特にセパレータ接合方法は、電極(負極30または正極20)の両面の接合領域に接合部材(テープ51等)を接合した後、テープ51等を介して負極30の両面にセパレータ(セラミックセパレータ41および42)を接合する。
このような構成によれば、負極30の外周縁の外形形状等を基準にして、負極30に対して高い位置決め精度でテープ51等を接合することができる。したがって、負極30は、アクティブエリア(負極集電体31に負極活物質32が積層された領域、負極電極端子31aの部分を除く)に対するテープ51等の貼り付けの際の位置精度を高めることができる。すなわち、テープ51等は、アクティブエリアの縁に沿って精度良く貼り付けることができる。アクティブエリアは、正極20と充放電を行う領域に相当する。したがって、電気特性を一定に維持することができる。
さらに、このような構成によれば、負極30の機械的な強度が、セラミックセパレータ41および42の機械的な強度よりも強い場合、テープ51等を負極30に貼り付ける際の損傷を防止し易い。
そのほか、本発明は、特許請求の範囲に記載された構成に基づき様々な改変が可能であり、それらについても本発明の範疇である。
例えば、第1〜第3実施形態では、リチウムイオン二次電池10に用いる袋詰電極において、電極を挟持するセパレータを互いに接合する構成で説明したが、このような構成に限定されることはない。リチウムイオン二次電池10に用いる袋詰電極以外の部材の接合にも適用することができる。
また、第1〜第3実施形態では、二次電池をリチウムイオン二次電池10の構成で説明したが、このような構成に限定されることはない。二次電池は、例えば、ポリマーリチウム電池、ニッケル−水素電池、ニッケル−カドミウム電池として構成することができる。
また、第1〜第3実施形態では、セパレータの耐熱材をセラミックス層の構成で説明したが、このような構成に限定されることはない。耐熱材は、セラミックスに限定されることはなく、溶融材よりも溶融温度が高い部材であればよい。
また、第1〜第3実施形態では、セパレータの溶融材をポリプロピレンの構成で説明したが、このような構成に限定されることはない。溶融材は、ポリプロピレンに限定されることはなく、耐熱材よりも溶融温度が低い部材であればよい。
また、第1〜第3実施形態では、負極30をセパレータによって袋詰めして袋詰電極を形成する構成で説明したが、このような構成に限定されることはない。正極20をセパレータによって袋詰めして袋詰電極を形成する構成としてもよい。
また、第1〜第3実施形態では、いわゆる枚葉式によって、セラミックセパレータ41、負極30、およびセラミックセパレータ42の順で、各部材を重ね合わせて積層しつつ接合する構成として説明したが、このような構成に限定されることはない。いわゆる折返式によって、長尺のセラミックセパレータを折り返しつつ、負極30を挟持するように積層しつつ接合する構成としてもよい。折返式では、長尺のセラミックセパレータを、負極30の長手方向の一端に沿って折り返す構成としてもよいし、負極30の短手方向の一端に沿って折り返す構成としてもよい。
また、各々の実施形態を複合させた構成としてもよい。例えば、第3実施形態のように負極30の両面に接合部材を接合する構成において、その接合部材を第2実施形態のように接着剤71としてもよい。
10 リチウムイオン二次電池、
11,12 袋詰電極(電気デバイス)、
15 発電要素、
20 正極(電極)、
21 正極集電体、
21a 正極電極端子、
22 正極活物質、
30 負極(電極)、
31 負極集電体、
31a 負極電極端子、
32 負極活物質、
41,42,43,44 セラミックセパレータ(セパレータ)、
41m,42m ポリプロピレン層(溶融材)、
41n,42n セラミックス層(耐熱材)、
51,52,53,54,55,56,57,58 テープ(接合部材)、
60 外装材、
61,62 ラミネートシート、
71 接着剤(接合部材)、
80 剥離紙、
100,200,300 セパレータ接合装置、
110 電極搬送部(接合部に相当、接合工程に対応)、
111 電極供給ローラ、
112 搬送ローラ、
113 搬送ベルト、
114 回転部材、
115,116 切断部材、
117 受け台、
120 第1セパレータ搬送部(接合部に相当、接合工程に対応)、
121 第1セパレータ供給ローラ、
122 第1加圧ローラ、
123 第1ニップローラ、
124 第1搬送ドラム、
125 第1切断部材、
130 第2セパレータ搬送部(接合部に相当、接合工程に対応)、
131 第2セパレータ供給ローラ、
132 第2加圧ローラ、
133 第2ニップローラ、
134 第2搬送ドラム、
135 第2切断部材、
140,240,340 接合部材供給部(供給部に相当、接合工程に対応)、
141 第1接合部材供給ローラ、
142 第1付勢部材、
143 第2接合部材供給ローラ、
144 第2付勢部材、
150 測定部、
151 第1カメラ、
152 第2カメラ、
160 袋詰電極搬送部、
161 搬送ベルト、
162 回転部材、
163 吸着パッド、
164 伸縮部材、
165 X軸ステージ、
166 X軸補助レール、
167 載置台、
170 制御部、
171 コントローラ、
241 長尺塗工ダイ、
242 短尺塗工ダイ、
243 温風ヒータ、
X (袋詰電極等の)搬送方向、
Y (搬送方向Xと交差する)交差方向、
Z (セラミックセパレータと正極の)積層方向。

Claims (11)

  1. シート状の溶融材と、前記溶融材に積層し前記溶融材よりも溶融温度が高い耐熱材と、を含むセパレータを用い、電極を挟持する前記セパレータを接合する電気デバイスのセパレータ接合方法であって、
    前記セパレータの接合領域と、異なる極性の前記電極のうち相対的に大きな前記電極の外周縁に備えた接合領域と、を接合部材によって接合する接合工程を、有する電気デバイスのセパレータ接合方法。
  2. 前記外周縁は、異なる極性の前記電極が積層方向に沿って互いに重複していない領域である請求項1に記載の電気デバイスのセパレータ接合方法。
  3. 前記接合工程は、前記耐熱材同士を対向させた前記セパレータを接合する請求項1または2に記載の電気デバイスのセパレータ接合方法。
  4. 前記接合部材に、接着性を備えたシート状のテープを用いた請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気デバイスのセパレータ接合方法。
  5. 前記接合部材に、接着性を備えた液状の接着剤を用いた請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気デバイスのセパレータ接合方法。
  6. 前記接合工程は、前記接着剤に対して加温した媒体を供給して硬化を促進させる請求項5に記載の電気デバイスのセパレータ接合方法。
  7. 前記接合工程は、前記セパレータの前記接合領域に前記接合部材を接合した後、前記接合部材を介して前記セパレータに前記電極を接合する請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気デバイスのセパレータ接合方法。
  8. 前記接合工程は、前記電極の両面の前記接合領域に前記接合部材を接合した後、前記接合部材を介して前記電極の両面に前記セパレータを接合する請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気デバイスのセパレータ接合方法。
  9. シート状の溶融材と、前記溶融材に積層し前記溶融材よりも溶融温度が高い耐熱材と、を含むセパレータを用い、電極を挟持する前記セパレータを接合する電気デバイスのセパレータ接合装置であって、
    前記セパレータの接合領域と、異なる極性の前記電極のうち相対的に大きな前記電極の外周縁に備えた接合領域と、の少なくともいずれか一方に接合部材を供給する供給部と、
    前記セパレータの前記接合領域と、前記電極の前記外周縁に備えた前記接合領域と、を互いに近接させつつ前記接合部材を介して接合する接合部と、を有する電気デバイスのセパレータ接合装置。
  10. 前記セパレータまたは前記電極の少なくとも一方の位置を測定する測定部を、さらに有し、
    前記接合部は、前記測定部による位置の測定結果に基づき、前記接合部材を前記セパレータの前記接合領域または前記電極の前記接合領域に接合する請求項9に記載の電気デバイスのセパレータ接合装置。
  11. シート状の溶融材と、前記溶融材に積層し前記溶融材よりも溶融温度が高い耐熱材と、を含むセパレータと、
    前記セパレータによって挟持する電極と、
    前記セパレータの接合領域と、異なる極性の前記電極のうち相対的に大きな前記電極の外周縁に備えた接合領域と、を接合する接合部材と、を有する電気デバイス。
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